猫と食事と西荻窪、ときどき旅する車椅子

ライター・みわよしこの日常つれづれ話



立命館大学

2014.4.4 シンポジウム「博士人材が創造する未来」パネルディスカッションまとめ

立命館大学大学院キャリアパス推進室シンポジウム「博士人材が創造する未来」を聴講しました。
2012年度から文科省が公募を始め、現在継続中の「リーディング大学院」に関するシンポジウムです。

第3部パネルディスカッションをTwitterで実況中継していたので、まとめておきます。

パネリスト:榎木英介氏(医師・近畿大)、和田元氏(同志社大)、藤田喜久雄氏(阪大)、米山裕氏(立命館大)
ファシリテーター:西田亮介氏(立命館大)

 (西田)立命館のキャリアパス推進室でも活動しているのでファシリテーター。パネリストの方々から数多くの報告あった。猪俣氏からエビデンスに基づいた現状、榎木氏から今後の展望、各大学からグッドプラクティス。重たい現状を希望に切り替えていきたい。パネリストの皆さん、軽く一言を。榎木さん、感想を。
(榎木)各校の取り組み。自分の抱えている問題と共通するものが多い。心強い。博士が学術領域にとどまらずに活躍することを重視。院生の体験からも良い教育と感じられた。こういう取り組みが続けば、博士への社会の先入観除去できる。こういうことをやっているという情報発信必要。
(西田)各校からは? 

(米山)同志社、阪大の取り組みを見て、改めて、立命館の取り組みのフォーカス弱かったと実感。両先生にお尋ねしたい。本学の院生にアンケート。衝撃。回収率、昨年10%、今年5%。Webで。「研究について語り合える仲間がいる」と答えてくれたのが半数程度。仲間がいない。研究会や学会に参加しないという院生も4割くらい。院生が孤立して生活している。社会に出て行って影響力を与えられるように切磋琢磨してほしいのに。危惧。両大学、院生の行動変容は? 他の院生との差は?

(和田)答えるのが難しい。リーディングプログラム、みんな興味持つのはいい。学生ではなく親の問題かもしれないが、修士相当で「就職しろ」という親。頭痛い。希望者が増えていかない。こういうプログラムが走っていると、われわれは声を出せる。企業に就職したら数年で海外に出される。それで学生のモチベーションを高められていることがある。二つ目。サブメジャーが院生の負担。忙しい。他の院生から見ると、忙しい人が近くにいる。それは良い刺激。

(藤田)学生の選抜。阪大のプログラム、いずれかの研究科の入学者から選抜。合宿型。ワークをさせて、リーダーシップが取れるかどうか。ストレス下で行動がどうなるか。もともと持っているものが他の学生と違う学生を伸ばせているかと思う。ただ時限プロジェクト(?)今後が問題。一気にはできない。

(榎木)孤立してる院生がいるという話。自分も10年以上前、学部学科を問わない若手研究者ネットワークをつくろうとした。今も続いている。そういうところに来る院生、意識高い。でも他の一般の研究室にこもっている院生との違いが大きくなる一方。なんとかしなくてはと本を書いた。でも本は読んでもらえなかったり。意識の格差どうするか。現在進行中の問題。

(西田)アウトリーチの問題もあるかも。推進室のプログラム、受講者が集まりにくい。アンケート取っても、研究室にいない層がかなりいる。NPO、社会の中で、この問題をどうアウトリーチして参加呼びかけるか。意識高くない層を巻き込むことについてアイディアは? 

(藤田)工学部機械工学。(聞き取れず) 

(和田)博士だけではなく修士にも関係。大学院で専門性をつけて企業に。でも専門性あるだけでは企業でがんばれない。社会全体の問題。何年か経つと職場で仕事ができなくなっている。企業側にとっても問題になるほどの社会現象。大学のミッション、社会に出る前の教育重要。でも「人間が生きるには何が必要か」といった根本が必要。開発途上国に学ぶこと重要。フィリピン、生きること重要。ポスドク、次のポスト、必死でアピール。日本、みんなで知恵を出さないと。

(榎木)藤田さんの分野依存という話。確かにある。「バイオだけは無理」ということがある。そこに大きな問題あるかなと。広い層を巻き込むことの重要性。今は来たい人が来ている。意識高い層しか来ない。文科省から「降ってくる」とかいう形で上から仕組みを変える必要があるかと。NPO経験から。

(西田)いまの3名の先生方は理系。人文社会系の立場から、米山さんは? 

(米山)ドクターは就職しんどい。企業インターンシップ等の取り組みはあるが希望者がいない。研究室の先生が3ヶ月のインターンシップに難色を示す。大学の先生方、大学院改革に関する意識まだ低い。学生だけではなく教員も。人文系、修士でも就職きびしい。ましてや博士は。企業からのニーズがない。どう働きかけていくかが問題。北欧、人文社会系の博士、マネジメントで活躍できる。日本の社会も、そういう人材を活用できないとグローバル競争に勝てないという認識あるが、採用に至らない。大学も努力の必要があるが、企業にも変化を求めなくては。人文系、理系よりずっときびしい。

(藤田)入り口出口の問題。優秀でも出口がない。この10年、諸外国でも院生が増えている。なぜ増えたか。高度人材が求められているから。日本の人材のレベルをあげないと。求められるレベル変わっている日本でいう高度人材ではなく、もう少し幅のある人が求められている。その違いを埋められると、優秀な人が博士に行きたがるようになると思う。イギリス、エジンバラ大学の取り組み。学部より博士の方が就職がいい。育成がうまくいくと好循環が起こる。大学だけでなく社会全体の問題として産業界の人の使い方も含めて変えていく必要。

(米山)リーディングプログラムで活躍できる素質を持った元気な学生、簡単に就職。そういう人材を吸引できないところで、この種のプログラムは日本では苦戦。日本の高等教育、18歳にかたよる。大学院も22歳にかたよる。社会経験ある人の還流弱い。そこを変えていくような大学改革をどうデザインできるかが課題。

(和田)大学改革=意識改革。学生がなぜ院に行きたがるか。一部、就職のばしたい。それでかまわない。心の準備、専門能力の準備。教えてほしい。教員が「専門だけ教えてればいい」と思うから学生は不満を持つ。2年、5年で育たないそこを変革しないと。「質の保障」という言葉は嫌い。でも学生の顔を見て教育しないと。そうすればアンケートにもよい答えがあるのでは。院生、その人しかやれないオリジナルな研究をしているはず。それを自由闊達に話し合う機会は必要。研究の話が教員としかできないのは普通。先生たちに「研究者育成」とかんがえるのをやめてほしい。その院生をどうすれば、本人にとって一番幸せなキャリアパスを作れるか。そういう観点から育成してほしい。

(西田)今後の展望、大学だけで解決できない問題について、一言。(榎木)教員の意識大切。結局そこ。大学院、ポスドク問題。でも旧帝大全然動かない。そこを変えていくこと、これからの主戦場。継続して議論させてほしい。

(和田)学生さんへ。自信もってよい研究をしてほしい。仕事ができるということを証明したようなもの。だから大学院生活を充実させて。

(藤田)研究は孤独という話。自分たちのプロジェクト、チーム。でも企業の経営者、チーム、議論はするけど、最後は一人で決断。個人として強くなってほしい。研究のある種の孤独感をつきつめていくこと、重要ではないかと思う。責任ある仕事は孤独。そこは気にしなくてよいのでは。意識改革、そのとおりだけど、意識の伝搬、心、意識の問題。少数から。意識を変えざるを得ない道筋が見えて、規模も確保できるところまで、辛抱できるか。今回は7年間。学生が出てくるのは?年先。個別のプログラムを超えた少し広いところで考える必要。

(米山)リーディング大学院、ぜひ成果を。本学、学部の規模に比べて大学院小さい。D、M合わせて3000人。研究科20。かなり細分化されたユニットで研究、教育。大学院の制度改革を含めた大きな課題。意識のところ大事。政策課題として取り組まねばと思う。大学院、今日の議題にあがったプログラム、学生参加を超えた施設の課題など、いろんな課題がありうる。リーディング大学院、学生の集う空間。本学でも、学生の集える環境づくり、施設拡充、努力しているところ。一つ誤解ときたい。学生の孤立感が問題。研究は一人の作業。でも指向性として、自分の発見を他の人に伝えたいという意識あるべき。人とつながりつつ自分が進んでいく感覚、どう院生に広めたらいいか。そこも課題。

(西田)質疑応答に。

(院生)先生方へ。参加している学生、もともと意識高い。意識を高めていけていない学生に対しては? しかたない? すくい上げる取り組み? 

(西田)なかなか積極的に参加できない学生を巻き込む取り組みは? 

(和田)何度もPR。それより研究室に一人はプログラムの院生。「くたくたになるけど、やりがいある」。それが重要。みんなに来て欲しいとは思っていない。大変。でもプログラムの院生を通じて他の院生に伝わるものがある。

(榎木)「参加してよかった」という具体的な何か、「楽しかった」「得した」が必要。大学の方々の強い発信+学生も媒体、好循環を。

(福大PD)ホームページ見て参加。福大でも始めようとしている試み。自分も参加。先生方へ。専門性+汎用性のある能力。大学の役割も変わっている。地域への貢献。教員でも職員でもないURA、調査員、教員の事務の中間のような役割、各大学ではどう位置づけられているか?

(西田)新しい職業の位置づけは? 

(藤田)阪大、そういう人多い。第三カテゴリーの職種。博士課程の人材の出口、博士号があるから出来る仕事が増えつつある。サイエンスコミュニケータなども。高い専門性、能力が求められる。本人も先入観をすてて、自分の持っている何かをよりよく活かすこと重要。

(米山)立命館、大学院教育を受けた人、専任教員以外の進路が増えている。任期なしで採用すると人事ローテーションの中での処遇が難しい。任期つき、プロジェクト単位にならざるを得ない。各大学で多く見られる現象と思う。学習支援、研究支援、ニーズはたくさんある。大学がキャリアパスとして位置づけるところまではいっていない。大学の人事というところでは難しい面があるのが現状。

(榎木)今の話重要。友人にサイエンスコミュニケータ、URA勤務多い。みんな単年度契約だったり、不安定。理研も単年度契約。キャリアパスとしていくなら改善の必要。大学で取り組み必要だと思う。

(西田)では本日ここまで。ありがとうございました。(拍手) 

大学院生になりました

2014年4月1日、立命館大学大学院先端総合学術研究科の3年次に編入しました。
生活保護制度と世論に関して、歴史研究と数理モデルによるアプローチのハイブリッドのような研究を行う予定です。
仕事の都合、5月に17歳になる猫の摩耶の闘病(糖尿病と慢性腎不全を抱えています)のことなどを考えると、拠点を東京以外の場所に簡単に移すわけにはいかず、当面はドタドタと東京-京都を往復するような生活になります。
関西は関西で、貧困問題に関するホットな問題が数多い地域ですから、関西取材の機会を積極的に増やそうと目論んでおります。

長男猫の故・悠に付き添われて入学式に。
父母席はあっても、「親が院生で子どもが付き添い」というパターンを想定した席はないので、
悠はカーチャンの膝の上で入学式に参加しましたとさ。
2014-04-01-09-45-46

今日行ったことは以下のとおりです。
  • 午前中:入学式に出席
  • 午後:研究科事務室・障害学生支援室・図書館にご挨拶(いつイレギュラーな支援をお願いしなくちゃいけないか分からないので。何か起こってから「ああ、あの青い車椅子の人」では依頼される方も困りますよね)
  • 午後:大学から割り当てられたメールアドレスが使えることを確認、ふだん使いのメールアドレスに転送を設定
  • 午後:大学ネットワークのVPN設定。これでどこからでも電子ジャーナル読み放題、辞書引き放題♪
  • 午後:新入生対象の行事等の予定確認
 以下、大学ネットワークのVPNに関するTipsです。もしかすると既に皆さん実施しておられるのかもしれませんが。Windows 7 だと、VPN環境と非VPN環境でのブラウザ利用を共存させることができます。
  • マニュアルにしたがって暗号化通信を設定し、ブラウザを二種類インストールする。VPN環境用と通常の環境用のためのものの二種類。WindowsだったらデフォルトでIEが入っているはず。IE派はIEを大学VPN専用にしたほうが無難。ふだん使いのブラウザは別にインストールすることになる。私はふだん使いがChromeだったので、そちらを通常環境用にし、VPNでは使わないことにした。
  • VPN用に決めたブラウザで、マニュアルにしたがってプロキシを設定する。
  • VPN環境と非VPN環境で二種類のブラウザを同時に使えて、快適~!
さて。なるべく早く学位取得といきたいところですが、現実的に(仕事との両立とか)考えると3年では無理でしょうね。4年が現実的な線かなあ。
図書館の電子ジャーナルにアクセスしたとたんにACM読み始めちゃったという調子ですからねぇ……。おい、それ、こんどの研究に関係ないだろ! 自分!
きっちり4年で取れるように、無理少なく頑張っていきたいと思います。
どうぞ応援よろしくお願いします。

出張の記録:2014年2月3日~2月5日(大阪・京都)

●2014年2月3日

10:00にヘルパーさんが退去したあと、あたふたと出張の準備をしたり、出張中に書く予定の原稿の資料を確認してバッグパックに詰めたり。
寂しいと私のベッドや車椅子のシートにションベンをやらかす次男猫(5)、今回はひとりで留守番。寂しさからションベンやらかしてくれる可能性大なので、ベッドの上に防水シーツを敷くなど。もちろん、留守中の水・ドライフードなどの準備もぬかりなく。
15:00、午後の診察が始まったばかりの動物病院(住まいから徒歩5分くらい)に、次女猫(16)を預ける(現在、猫は次女猫(16)・次男猫(5)の2匹)。ふだんは家で留守番しててもらうのだけど、今回は、慢性腎不全と糖尿病を抱えた彼女の検査入院も兼ねて預けることにした。
いったん帰宅し、16:00ごろ、住まい最寄りの西荻窪駅に到着。猫を抱えて移動するときには、「ついで」は絶対にやらない主義。一人でも安全は大切だけど、猫がいたら、なおさら超・安全第一。
18:30ごろ新幹線に乗ったんだっけか? 記憶あいまい。
ちなみに今回は、西荻窪駅では障害者割引の乗車券だけの発券を受け(これだけでも結構手間取ることが)、東京駅まで行ってからJR東海の窓口で新幹線特急券を購入。西荻窪駅でも購入できることはできるんだけど、連絡に手間取るので時間がものすごーくかかるのだ。東京駅で新幹線特急券を買い直すと、やや時間短縮ができる。
21:30ごろ、宿泊先(新今宮「ホテル中央 オアシス」)着。疲れ果てているので速攻で寝たものの、寝入ったと思ったら悪夢を見ては目覚めることを数回繰り返し(睡眠前の向精神薬は飲んでいたけど効果なし)、ほとんど眠れず。


●2014年2月4日

眠ることを断念し、3:00ごろ起きあがる。朝食を腹に入れ、速攻で原稿(締め切りは前日)を書く。ほんとは午前中に淀川区役所訪問の予定だったが、そちらを夕方に。
10:00ごろ外に出る。新世界の串かつ屋に入り(開いている店で入れそうなのがそこだけだった)、烏龍茶と生キャベツと串かつで昼食。
その後、天満へ移動。
「ハブチャリ」拠点をちょっと訪問するなどの後、全大阪健康と生活を守る会の集会+デモを取材。
終了後、十三に移動。閉庁まぎわの淀川区役所へ行き、生活保護担当部署を訪問してご挨拶、ちかぢか取材させていただきたい旨のお願い。
大阪駅でカレーライスを食べて宿に戻り、入浴し、速攻で寝る。

●2014年2月5日

7:00ごろ起きて朝食を腹に入れたらしい。何してたかよく覚えてない。弊社(いちおう一人社長)の経理事務とかやってたような気がする。
10:00ごろホテルをチェックアウト。大阪府警へ。広報の方にご挨拶、ちかぢか取材させていただきたい旨のお願い。
大阪府警で予想外に時間がかかったこと、森ノ宮駅からの乗車介助がスムーズに行かなかったことから、昼食の時間が吹っ飛ぶ。
13:00過ぎ、京都へ。駅構内のホテルのカフェで、大学院(4月から進学予定の立命館大学)の指導教員と研究の打ち合わせ。研究テーマは、ズバリ生活保護。軽食メニューくらいあるのだが、ホテル相場の価格を見た瞬間に胃袋が「いまお腹すいてないし!」と主張(笑)
15:32発の新幹線で東京へ。京都駅で駅弁を購入し、昼食抜きとなることを回避。
もし、「今日7時には住まい近くまで戻っていなくてはならず」ということがなく21:20京都発「のぞみ」最終に乗っても良い状況であれば、研究打ち合わせの後にインタビュー1件、または取材をお願いしたい機関等へのご挨拶2件は入れたと思われるところだけど、病院に3泊させるのは次女猫(16)がちょっとかわいそうなので、欲張らずに帰京。

この後、西荻窪駅から数箇所にお土産を配りつつ北上し、動物病院に寄って次女猫(16)をピックアップし、帰宅の予定(まだ新幹線の中なう)。
帰宅したらゆっくりしたいんですが、3日締め切りの原稿の仕上げ、5日締め切りの原稿が待っております。
ちなみに明日6日は、連載「生活保護のリアル」の締め切り。

今回はあまりにもドタバタで、なおかつ疲れちゃってて、出張中に一度も洗濯しませんでした。
ま、いっか、2泊3日だし……。 
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「おしゃべりなコンピュータ
 音声合成技術の現在と未来」
(共著 2015.4 丸善出版)


「いちばんやさしいアルゴリズムの本」
 (執筆協力・永島孝 2013.9 技術評論社)


「生活保護リアル」
(2013.7 日本評論社)

「生活保護リアル(Kindle版)」
あります。

「ソフト・エッジ」
(中嶋震氏との共著 2013.3 丸善ライブラリー)


「組込みエンジニアのためのハードウェア入門」
(共著 2009.10 技術評論社)

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