世の中には無駄なものが山ほどあります。
今回はそれらの中でも特に無駄なモノを紹介します。

それは無駄な機械。

人力でやれば簡単に済むことをわざわざ機械化する、
間違った機械化の数々です。


まずは軽いジャブから。
「全自動バリバリやめて!装置」という、非常に無駄な機械です。
この機械は何を自動化しているかと言うと、
マジックテープ式の財布の開閉を自動化しています。
秒間0.5回ほどのバリバリ音を楽しめる装置、
それがこの装置です。

はっきりいって、無駄なことこの上ないです。

次。



全自動プチプチ装置とでも呼びましょう。
この装置は、その輸送系でベルトコンベアのベルトのように送られてくるプチプチをつぶすだけの装置です。
プチプチつぶしが無駄な行為の筆頭なので、
それを自動化すればさらに無駄です。

作者のKohsukeさんはさらに
・全自動プチプチ装置 無段階変速機付き
・洗筆機
・洗筆機2
・プチカラー撹拌機
などと言った、さらなる無駄をこの世に送り出しています。

彼はこれらの装置のことを、「無駄装置」とそのものズバリの呼び方で呼んでいます。
そのネーミングに寸分違わないほどのパフォーマンスを見せている、それが彼の無駄装置です。

次。



「スイッチをONにすると自動でスイッチをOFFにするロボット」という長ったらしい名前が付いていますが、
これを英語で言えば「LeaveMeAloneBox」、直訳すると「そっとしておいてボックス」です。
まさしくその名の通りの挙動を見せる、全く無駄な装置です。

しかしながらこの挙動には見る人を深く感動させる何かがあるようで、
この動画は非常に哲学的です。
自らスイッチをオフにするという人間臭い動作が、
機械らしからぬ強い意志を我々人間に見せつけるのでしょう。

次。



おなじみのピタゴラ装置です。海外では「ルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」と呼ばれています。
この無駄な装置一式はまさに無駄の極地です。
何しろ、何かを自動化したとかそういうものから一切かけ離れています。
何もしない、ただ単に機械の連鎖的挙動を眺める、
それだけの装置なのです。
無駄のためだけにある装置、無用の用を足しているかのような高尚な哲学性、
それらを併せ持っているのがこれらピタゴラ装置でしょう。

次。



世界的に有名な無駄装置、チャップリン考案の食事マシンです。
この装置に全ての源流があります。

自動化しなくともよいことをわざわざ自動化し、
それによって人間性が否応なくはく奪されていく。
そのような不気味な側面が見えてくるのです。

モダンタイムスの歯車の場面も印象的。
機械に組み込まれて流されていくのは、
まさしく現代の工業主義を象徴しています。

さらに、フォード方式でひたすらネジを回すだけのライン。
これも自動化されてしまった人間の末路です。

人間は自ら機械の一部となって、
そのラインの生産性を上げるだけの装置となりはてる。

しかもその作業効率が機械よりも下だとすれば、
工場のラインにおかれた人間こそが無駄装置になりかねません。

そんな、「人間は無駄だ」ということを念押しするような動画を一つ。



人間が全然登場しないにもかかわらず、
なぜか仕事が進んでいます。

そうです、世界の単純作業は全てロボットが行う時代。
まさに「生む機械」そのものです。

こんな作業を人間がやれば1時間もしないうちに音をあげてしまいます。
その点ロボットなら100時間通してやらせても全く文句を言わない。
どれだけ同じことの繰り返しでも全然間違えない。
最初にお金を払ってしまえば月給はいらない。

まさにいいことづくめで、
生産工場のラインにとっては、人間は無駄な装置そのもの、
作業効率を落とす要因だということがはっきりしてしまいます。

ついでに言えば頭脳労働も。
肉体労働は機械に、頭脳労働のほとんどをコンピュータにやらせてしまえば、
人間ができることはほんのわずか。
そのわずかな残りの部分を、人間という労働力で補完するという現状です。

労働の外部化、それが21世紀のキーワードでしょう。

無駄な部分を全部取っ払った結果、人間に残された仕事は本当に無駄なことだけです。
先にあげたような無駄な発想のもとによる無駄装置を作り出す、
それは人間に対する鋭い暗喩ではないでしょうか。