(お彼岸についてのうんちく...)


仏教では
生死の苦しみに迷う現世を此岸(しがん)と言い
悟った捏磐(ねはん)の境地を彼岸(ひがん)と言います
般若心経で波羅蜜多と書かれていて
"pāram"(彼岸に)+ "ita"(到った)と読み
此岸(迷い)から彼岸(覚り)に到る行と解するそうです
この彼岸がなぜ春分や秋分の日と結びついたかというと
浄土三味経に八王日(立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至)に
善行を修むべしとあるところと
また、春分・秋分の日が昼夜等分の日であることが
仏教で尊ぶ中道ということに合致するので
この日に法事を行うことが良いなど説かれています。

彼岸の習俗としては
寺参りや墓参りをして亡き人を供養し
家庭では仏壇を清めて精進料理やぼたもち(春)やおはぎ(秋)を供え
親類知人に配るなどが一般的である
しかし地方によっては特殊な習慣を残しているところもあり
兵庫県の一部では
落日を拝むと吉として
彼岸中日に午前は「目迎え」といって東に
午後は「目送り」といって西へ向かって山野を歩くならわしがあり
熊本の阿蘇山麓では「彼岸ごもり」といって
春秋に登山する風習がある
これなどは
自然と一体感を持とうとする仏教が
はっきりとした影響をとどめている例といえるだろう
また岩手県の一部では
死人の思うことを巫女の口を借りていわせる「口寄せ」などの例もある




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