2006年10月17日

日本での再会と、未知の音楽との出会いーケイス・ウィーリンガ氏との再会と、イブ・プラン レクチャー

 10月11日に、昨年私が参加したインドネシアのYogyakarta
Contemporary Festaivalに参加し、すばらしいピアノ演奏を聞か
せてくれたオランダ人ピアニスト、ケイス・ウィーリンガさん
京都で再会しました。彼と話をした後、京大の近くの関西日仏学
館での、作曲家イブ・プラン氏のレクチャーを聞きに行きました。

 ケイス・ウィーリンガさんは、現代音楽を中心にした演奏、録
音活動を行っているオランダ人のピアニスト。彼は昨年私も参加
したYogyakarta Contemporary Festaival 2005の参加者の1人
で、私はその時始めて知り合って、彼のすばらしい演奏にふれた。
 本来は彼はフェスティバルの初日から参加して多くの曲を弾く
はずだったのだが、残念ながら飛行機が大幅におくれるというア
クシデントで、最終日の夕方にホテルに到着後すぐに休息を取っ
てコンサートの最後に演奏するという強行スケジュールになって
しまった。しかし、その日の演奏はとても印象深いものだった。
結局私や他の海外からの参加者は、ケイスさんとはあまり話す時
間もなく別れてしまい、とても残念に思っていた。
 11日の前の週に、この音楽祭にも参加されたオランダ在住の
作曲家の三宅珠穂さんにメールを頂きケイスさんが日本に来てい
ることを知らせて頂く。その後ケイスさん本人からもメールを頂
き、ばたばたと慌ただしく予定をきめて、京都でお会いすること
になった。
 彼は今回は、平戸にオランダ人の芸術家を招聘して一定期間平
戸で活動するというプログラムに参加して日本に来たとのこと。
私がオランダにYong Composersユ Meetingという催しに参加する
為に初めて行った際、偶然に知り合った作曲家のメルライン・ト
ワルフホーベンさんが、彼が日本へ行って経験したことなどを話
す機会に立ち会ったが、彼が参加していたのもこのプログラ
ムだった。おどろいてそのいきさつを話す。ケイスさんは、
メルラインさんのことも良く知っているそうだ。
 自作の楽譜や、ケイスさんがきっと興味があるのではと持って
行った日本人作曲家のピアノ曲の楽譜などをみたりしながらいろ
いろな話をする。今回の来日で、平戸ではコンサートをしたそう
だが、他の所ではコンサートを開く時間の余裕はなかったようだ。
今後日本の他都市でのコンサートもしたいとのことだったので、
近い内に彼の演奏を日本で聞くことが出来そうでとても楽しみだ。
こちらは何も用意していなかったのに、自分の演奏したCDをたく
さん頂いた。オランダ人作曲家のSimeon ten Holtと、アメリカ
のAlvin Curranの作品のCDなど。オランダ人作曲家の作品は、
あまり日本で聞く機会がないような気がする。彼のコンサートで
いろいろなタイプのオランダの作品などが紹介されれば、きっと
面白いだろうし、日本の作品を彼がどういうふうに演奏するのか
も興味深い。ケイスさんとは、ほぼ1年ぶりの再会だったが、今
回は結構いろいろ話ができて面白かった。今、頂いたCDをぼち
ぼち聞きはじめている。CDもいいが、できれば早いうちに彼の演
奏を日本でぜひ聞いてみたいと思った。
 ケイスさんをホテルまで送って行って、その後関西日仏学館で
のフランス人作曲家イブ・プラン氏のレクチャーを聞きに行く。
このベテラン作曲家について(1933年生まれだそうだ)、私は
全く事前知識がなかった。今回は、大学の先輩の声楽家、木澤香俚
さんがこのレクチャーでこの作曲家の声楽曲を歌うことになり、こ
んなレクチャーが有るよ、と教えて頂いて、参加することにした。
レクチャーは、木澤さんとピアノのティエリ・ラバサール氏の演奏
による、プラン作品「嵐山の丘」で始まる。叙情的で美しい作品。
 その後は、作曲家本人による今までの創作活動の紹介。この世代
の作曲家は皆そうかも知れないが、セリーの書法からより自由な方
向へという歩みが語られる。(特に作曲活動の最初のころ。)そして
いくつかの作品が断片的に録音で紹介された。セリ−時代の作品に
すでに叙情的な美しさが垣間見られるが、その後の作品ではそうし
たセンスが、音色に対しての繊細さと一緒に開花して行ったようだ。
ジャズの要素を使ったというオーケストラ作品では、例えばハイハ
ットのジャズ的な音から、オーケストラの現代的響きがつながって
行ったりする。聞いていて全く不自然な連続などはないが、音色的
には意外な連続があったりして、常にあきさせない。
 舞台作品の映像も紹介された。舞台が上下に別れていて、下で
演奏家が演奏し、上で歌手達が演技をしながら歌って行く。下の演
奏家は、オケピットのような所にいるのではなく、舞台で演じてい
る歌手達と同じように観客には良く見える。現代的な舞台作品で時
々見かけるアイデアではあるが、実際にこの作品を見たらとても面
白いのではないかと感じた。
 知らなかった作品や作曲家について知ることは面白い。あらためて
そんなことを感じたレクチャーだった。


Posted by miyabi_tm at 02:04│Comments(0)TrackBack(0) 日常雑記 | こんな公演に行きましたーコンサートー

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