貝殻に閉じ込めた心の欠片
大切な大切な 思い出達

砂浜を歩いた 幼い頃のメモリー
両手をつないで 波打ち際をたたずむ
転んだ時には 貴女の温かい手があった
すりむいた傷を 優しく包み込んでくれた

永遠に続くものだと 浅はかに願っていた
大人になって  それは 突然に

貴女が消えて しまったの


貝殻に閉じ込めて カギをかけて
私の記憶を すべて 詰め込んだ
涙をのみこんで ここに描いた なのに

どうして どうして
にじみ出るのは 悲しみのアジサイ色


幾年か経った 私は変われたのかな?
部屋に散らばった いびつな貝殻を手に取る
耳にあててみる ああ、あの日の音がする
今、やっと聞こえたよ! 温かい貴女の音がする

貝殻に閉じ込めた心の欠片
今はもう 哀しくなんてないから
カギはもうかけないで 描いていくよ

貴女の あなたの 思い出を

温かな 貴女の 記憶を

大切な大切な 思い出達

by 希世ノミヤ