【名称】箕ぐらいの顔の女
【出没地域】宮城県大崎市岩出山
【伝承地域】同地
【要約】
昔、現在の役場のあたりには三~四尺もある大きな杉の大木が鬱蒼と茂っており、夜にその杉の森に「箕ぐらいの顔の女」が現れて、「おはぐろついたか見てくれろ」と言って歯を出してニヤニヤ笑ったという。このあたりには狐が多く棲んでいたとも言われる。
【コメント】
箕とは、脱穀などを行うために用いる農具の一つです。歯をむき出して「お歯黒ついたか」などと言って驚かす妖怪は、岐阜県の「ついたか見てくろ」をはじめ、全国に伝わっています。
【参考文献】
『岩出山町史 下巻』