2020年08月14日

NHKBS1スペシャル 暗号名 チューブアロイズ 原爆投下 チャーチルの戦略

NHKBS1スペシャル 暗号名 チューブアロイズ 原爆投下 チャーチルの戦略

2019年1月27日放送
2020年7月8日(水) 再放送


第1章 原爆をめぐる攻防〜チャーチル対ヒトラー〜
第2章 核の独占〜チャーチルとルーズベルト〜
第3章 新たな脅威〜チャーチル対スターリン〜
第4章 “対立”か“協調”か〜ソ連をめぐる攻防〜
第5章 原爆投下への道程
第6章 終わりなき核の時代へ


原爆は何故投下されたのか?

最新研究からアメリカの原爆開発「マンハッタン計画」に
大きな影響を与えた人物が明らかになった

イギリス首相、ウィンストン・チャーチル

7年前、公開されたイギリスの極秘資料、「チューブ・アロイズ」と暗号名がつけられていた

「チューブ・アロイズ」とは管状合金のこと、ラジエターや燃料タンクの製造を連想させ原爆開発と悟られないようにした

チャーチルはイギリスの科学者をアメリカに送り込み、原爆開発をけん引しようとしていたのである


マンハッタン計画がアメリカ単独のものという認識は誤りです[証言]

さらに日本への原爆投下にチャーチルが強い影響力を与えていたことが明らかになった
「イギリスは日本への原爆投下に同意する」


チャーチルがマンハッタン計画を始めたのです
アメリカだけでは原爆開発は遅れ、終戦には間に合わなかったでしょう
日本への原爆投下はなかったに違いありません[証言]

アメリカを動かし原爆開発を進めるチャーチル

しかし、ナチスドイツのヒトラー、ソビエトのスターリンも原爆開発を進めしのぎを削っていた

スターリンは開発を急ぐためにイギリスにスパイをおくっていた


原爆開発はその初期段階からソビエトの諜報活動によって
機密情報が盗まれていた


やるべきことは明確でした。原爆の機密情報の入手です
チャンスがあれば盗めばいいのです(元KGB将校)


U235を使用した原爆の開発に最初に着手したのはナチスドイツだった。

1939年アインシュタインはアメリカも原爆研究を始めるよう提案する手紙を書いた
宛先は当時の大統領ルーズベルト

しかし、ルーズベルトは原爆は実用的でないと考えた

原爆開発には大量のウランが必要になる
爆弾は重すぎて大型船でしか運べず、輸送は困難とみなしたからだ

1940-1941年、ロンドンはドイツによる空襲で大火に包まれた。
ヒトラーの猛攻で敗戦の危機に立たされるチャーチル

そのチャーチルの元に戦況の逆転につながる朗報がもたらされた

イギリスバーミンガム大学で原爆を小型化する理論が見つかったのだ

サイクロトロンは原爆の小型化に欠かせない装置
のちにウランの分離に用いられた(ウラン濃縮)

当時研究を行っていたのが、ドイツからの亡命したユダヤ人科学者
ルドルフ・パイエルス

注目したのがウランの種類

U235だけを分離すれば原爆は小型化できる。

(ちょっと待て、ウラン濃縮しないと原爆どころか発電すらできないのに何を言っているんだ)


ケベック会談は、第二次世界大戦中の1943年8月17日から8月24日にイギリスおよびアメリカ合衆国によってイギリス自治領カナダで開かれた秘密軍事会合

ケベック協定(1943年8月19日)

注目すべきは第2項、相互の同意なしに、それを第三者に使用しない

原爆投下の決定は英米二国で決定する


プルトニウム原爆に必要な技術「爆縮」
均等にプルトニウムに圧縮するために考えられた方法が「爆縮レンズ」
これを考案したのが、イギリスから派遣された科学者
クラウス・フックスとジェームス・タックであった

もっとも重要な原爆情報をソビエトに渡していたスパイがいた。
コードネーム「チャールズ」

イギリスで原爆実用化理論が発見されたこと
さらに、それを元にアメリカのロスアラモスで開発研究されていることをつぶさに報告していた。

最初に情報を渡していたのは1941年
マンハッタン計画が始まる以前からチャールズはスパイ活動を行っていた

「チャールズ」とは誰なのか?
ソビエトの秘密資料にはその実名も記されていた
クラウス・フックス


チューブ・アロイズ計画に参加し、あのプルトニウムの爆縮の研究を行った物理学者だ

フックスはドイツ共産党員でイギリスに亡命した物理学者だった

チャーチルはイギリスの科学者が原爆の最高機密情報までソビエトに漏らしていたことを把握していなかった。






チャーチルは共産主義のソビエトと戦後に衝突が起こると考え原爆の実用化を急いでいた
「国際的恐喝に利用されかねない原爆を獲得する競争で、ソビエトを勝たせてはならない」チャーチル

一方アメリカのルーズベルトは違った考えを持っていた

ルーズベルトの戦後の大きな目標はソ連との協調だった
ルーズベルトは戦後もイギリスとは軍事同盟を維持しながら
同時にソビエトとの協調も必要になると信じていた




我々はとりわけ日本の存在を忘れてはならない
日本を償わせるためにどれだけの時間や努力が必要とされるのか(チャーチル)


最終的に原爆が使用可能になったとき
おそらく日本に使用することになろう
「ハイドパーク協定1944.09.18」

ハイドパーク協定
ルーズベルト米大統領とチャーチル英首相が1944年9月18日、米ニューヨーク州ハイドパークで会談し、日本への原爆使用と将来の核管理について申し合わせたもので、1972年に初めて公開された秘密協定である。




1945.02.04~11
ヤルタ会談


ソ連は対日参戦を条件に南樺太や千島列島などを要求【ヤルタの密約】


ソ連参戦は日本を確実に降伏させるための作戦
このとき、原爆が本当に実用化できるか誰にもわかりませんでした
終戦へのあらゆる戦略を練ったのです

1945.04.12
フランクリン・ルーズベルト死去

1945.05.08
ドイツ降伏

歓喜に沸く群衆にもまれながら私の心は将来の懸念でいっぱいになっていった
事態にはもう一つの局面があった。日本がまだ征服されていなかった
原子爆弾がまだ生まれておらず世界は混沌としていた

私の目にはソビエトの脅威がナチスにとって代わっているように見えた
(チャーチル)


ニューメキシコ州ロスアラモス

1945.05.10
目標検討委員会(原爆投下目標の選定)

第2回議事録

兵器を使用する際、これを劇的なものにし
その重要性を国際的に認識させること

「原爆の被害が大きいほど好都合だ」チャーチル


ウィリアム・ペニー 爆風研究の専門家

衝撃波「マッハ-ステム」原爆を起爆させる高度が重要議題だった


戦局を左右する実験情報も
クラウス・フックスによってソビエトに伝えられていた

「実験は7月10日ごろ行われる」
「成功すれば原爆は早急に実際の戦闘で試される」


この情報がスターリンに「日本との戦いに参戦すべきだ」と決意させた

「原爆投下前に対日参戦できるのか」これがスターリンの課題(関心事)だった


チャーチルはトルーマンから原爆投下の同意を求められ
ためらうことなく同意した

ケベック協定 第二 互いの合意なしに第三者に使用しない

英米はソビエト参戦前に原爆投下で戦争を終わらせようとする
スターリンに日本の領土を渡さずに済むからだ

1945.07.16 原爆実験(プルトニウム爆弾)

ポツダム会談(1945.07.17-08.02)

7.17スターリンはチャーチルに日本がソビエトに
和平の仲介提案をしていることを伝えた
スターリンは対日参戦する意向をチャーチルに伝えた

チャーチルも日本の和平提案をすでにつかんでいた
日本の電報が解読されチャーチルに報告されていたのだ
チャーチルも和平に応じないことを告げた

チャーチルは外交的な終結を望まず
日本人には罰を下す必要があると考えていた

07.18 原爆実験の成功の報

トルーマンの日記
マンハッタン(原爆)が日本の上空で爆発すれば日本は間違いなく降伏する

対日戦の終結にはもはやソ連を必要としなくなった(チャーチル)


トルーマンは大胆になりスターリンに対し強気の外交交渉を進める
これはチャーチルにとって好都合だった

我々はソビエトとのパワーバランスを回復するものを手に入れた
ドイツ降伏後、不安定だった外交が原爆の力で一変する
今後ソビエトにあれこれ言われれば、モスクワを消せばいいのだ

(陸軍元帥アラン・ブルックの日記)

07.24トルーマンはスターリンに実験のことを伝えた

トルーマンは「新兵器を手に入れた」と言いました
スターリンを怖がらせようと思ったのです
しかしスターリンの反応はトルーマンの予想とは違いました
スターリンは冷静でした。なんの反応もありませんでした
スターリンはすでに知っていたからです




2人の国家元首の話し合いは間もなく終わってしまった
トルーマンが私のそばに姿を見せた
「どうでいしたか?」と私は尋ねた
「スターリンはひとつも質問をしなかった」とトルーマンは答えた
私はスターリンが自分お知らされていることの重要な意義を
まるでわかっていないと確信した

しかし、その重要性を知っていたスターリン
すぐに側近を集め会合を開いた

スターリンの言葉を側近が回想している

我々は同盟国だったはずだ
米英は我々が当分の間、原爆を開発できないことを望んでいるに違いない
そうやって時間稼ぎをして自分たちの計画を押し付けようというのだ
だが、そうはさせない

スターリンがしたのは対日参戦の予定を繰り上げることであった

07.25 原爆投下の承認
07.26 ポツダム宣言発表
日本はこれを黙殺(イグノア)

08.06広島に原爆投下
08.09ソ連対日参戦
08.09長崎に原爆投下

08.10トルーマンの声明

戦争を早く終わらせ多くの米兵の命を救うため原爆投下を決断した
アメリカ国民も同意してくれると思う

原爆を使用すべきかどうかについて一刻の議論の余地もなかった
1、2度の爆発の犠牲によって圧倒的な力を顕示する
我々があらゆる苦労と危険を経験してきた後では
奇跡的な救いのように思われた(チャーチル)

08.15日本降伏


第6章 終わりなき核の時代へ



ルドルフ・パイエルス


1946年マクマホン法
外国への原子力技術の移転を禁止

1949年ソビエト核実験に成功
クラウス・フックスからの機密情報

1952年アメリカ水爆実験成功
1953年ソビエト水爆実験成功

クラウス・フックス1950年ソビエトのスパイであることを自白
イギリスで裁判に。英国籍をはく奪され9年の服役後
東ドイツで暮らした

戦後私はソビエトの政策に疑問を抱くようになった
私の行いをもたらした被害を修復できるよう努めたい
だが過去にはもう戻れはしない
(クラウス・フックスの裁判記録)

目標検討委員会メンバー ウィリアム・ペニー(爆風研究)
戦略爆撃調査団の中心メンバーとして長崎をおとずれている

当時珍しかった鉄筋コンクリート造の城山国民学校を調査
建物強度と中にいた人の死亡率の関係を記録した

核戦争の防衛計画を立案

1952年イギリス核実験成功(責任者ウィリアム・ペニー)
イギリスの原爆の父と呼ばれた



原爆開発にかかわった研究者を研究する
東京工業大学
山崎正勝名誉教授

イギリスから見たらウィリアム・ペニーは英雄かもしれない
しかし、日本から見たら



神は私になぜ原爆を使用したのかたずねられるかもしれない
しかし自己弁護させてほしい
人類が熾烈な戦いの最中にあった時に
なぜ神はこの知識を私たちに与えたのだろうか
(チャーチル)


もし原爆が日本に投下されていなかったら
戦後の世界の様相は違っていたでしょう

原爆投下は第二次世界大戦の終わりではなく冷戦の始まりでした
チャーチルが原爆開発を主導したことを考えれば
核の軍拡競争の責任はチャーチルにあります
(ジョージメイソン大学マーティン・シャーウィン名誉教授)







 アメリカのアヘン密輸の中心人物は、マサチューセッツ州の捕鯨の町、フェアヘイブン出身で広州最大手の「ラッセル・アンド・カンパニー」を率いたウォーレン・ディラノ(1809〜98)、第32代大統領フランクリン・デラノ・ローズヴェルト(在任1933〜45)の母方の祖父だ。

フランクリンの母親サラ・デラノ(Sara Delano, 1854年 - 1941年)は、フランス系プロテスタント教徒(ユグノー)であり、デラノ一族は阿片戦争の頃から中国(清)とアヘンを含む貿易を手広く行って財を為していた。フランクリンはサラが生んだ唯一の子供(大変な難産)であり、ジェームズは再婚で、フランクリンが誕生したとき54歳と高齢(すでに長男ジェームズに息子、つまり孫がいた)であった。サラはフランクリンの幼少時のみならず、生涯、支配的な影響を与えた。




miyakuma at 07:58|PermalinkComments(0) 安全保障 | 軍事

2020年05月02日

ID2020 - ブロックチェーンで身分証明する時代の到来。

ID2020 - ブロックチェーンで身分証明する時代の到来。ワクチン接種を拒否できないように法案成立を要求。

https://note.com/motomirevels/n/n5a2f6f29fa1f


miyakuma at 03:24|PermalinkComments(0) 日記帳 

"EVENT201" A GROBAL PANDEMIC EXERCISE

2019年10月18日 NYにて行われていたパンデミックシミュレーション "EVENT201" A GROBAL PANDEMIC EXERCISE

https://note.com/genito0922/n/n113620761734

miyakuma at 03:21|PermalinkComments(0) 日記帳 

備忘録 ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛び立つ2

ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛び立つ
https://blog.goo.ne.jp/aowls/e/a9cd79df9dbb792b358683c3354a1bfa



miyakuma at 03:20|PermalinkComments(0) 日記帳 

備忘録 ミネルバの梟(ふくろう)は黄昏に飛び立つ」

miyakuma at 03:18|PermalinkComments(0) 日記帳 

2019年09月12日

"60歳で医師"驚異のボイスレコーダー倍速勉強 農水省の官僚が働きながら難関突破

https://president.jp/articles/-/29777?cx_referrertype=mail



"60歳で医師"驚異のボイスレコーダー倍速勉強
農水省の官僚が働きながら難関突破

PRESIDENT2019年8月16日号

水野 隆史

水野 隆史医師


miyakuma at 08:19|PermalinkComments(0) 学習法 

2019年08月31日

野球U-18日本代表は“日の丸なし”で韓国入り

https://www.fnn.jp/posts/00047963HDK

野球U-18日本代表は“日の丸なし”で韓国入り 




 国旗や国歌にはその国の建国の理想やこころざし、歴史、文化、民族背景など様々な思いが込められている。
 日本の学校では今でも国旗や国歌に対してどのように接するか教えていない。教えないどころか国旗や国歌に敬意を示さないことを身をもって体現する教師もいる。

でも、そのような国は世界中で日本だけだ。

 自国の国旗を大切にするから、他国の国旗も尊重するそれが世界のスタンダードだと私は思う。

 こんな話もある。

 イギリスに転勤した商社マンの子供が、入学希望のロンドンの小学校の入学試験で日本の国旗が書けず、国歌が歌えなかった。そのことが理由で入学を断られたことがあるそうだ。

 自分の国の国歌と国旗を大切にすると共に、他国のそれに敬意を示す。それが当然の礼儀だと考えられているからだ。


 野球のW杯U-18韓国開催で、日本チームは移動時に着る代表シャツから日の丸を外した無地のシャツを着て韓国入りした。


イギリス人が、かつて植民地支配していた国、例えばインドの国民の感情に配慮して
ユニオンジャックを代表用のシャツに付けることを自粛しますと言ったらどうなるのだろう。

 ちなみに日本はイギリスのような滅茶苦茶な植民地支配は一切していない。比較してみればそんなことはすぐにわかる。






 昭和恐慌で東北の人々が餓死しているのに、国家予算の何倍ものお金を朝鮮半島に投入し続け、選挙権を与え、朝鮮人の国会議員も誕生し、10%以下の識字率を60%近くに上げ、インフラを整備し、荒廃した山を植林し、李氏王家の人間を準皇族として待遇するバカな国である。そんな待遇を受けた植民地がかつてあっただろうか?

 そうした結果が現在の日韓関係である。




miyakuma at 02:51|PermalinkComments(0) 日本人 | 歴史

2019年08月29日

地方公務員の国政条項撤廃を考える

http://www.nara-edu.ac.jp/CERT/bulletin2012/CERD2012-R11.pdf#search='%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C+%E5%9B%BD%E7%B1%8D%E6%9D%A1%E9%A0%85'



日本の学校における在日教員の実践と意義
−在日教員のライフストーリーから−
金亜民
(奈良県公立小学校)
渋谷真樹
(奈良教育大学学校教育講座(教育学))
The Educational Practices and the Value of Korean Teachers at Japanese School
−From the Life Stories of Korean Teachers Living in Japan−
Kim AHMIN
(Elementary School in Nara Prefecture)
Maki SHIBUYA
(Department of School Education, Nara University of Education )



綺麗ごとを並べ立てているが、国際関係とは弱肉強食、
隣国は自国の都合の良いように相手国をコントロールする機会を
いつでも狙っていると認識するべき。

日本では、公務員の国籍条項撤廃はすでに始まっており、
アリの一穴は、今大きな穴になりつつある。

NHKを含む大手メディアでは、人事権のある重役に外国籍のものが
入り込んでいる可能性が高く。すでにどこの国のメディアか
分からない報道が繰り返されている。

国会議員にも国籍が二重であるか不明な議員、帰化一世議員がおり
どこの国の国会議員かわからない発言が散見される。

一番厄介なのは、日本人の中にこのような動きを後押しする
法曹界の人間、国会議員、霞ヶ関の官僚などが多数いることである。





miyakuma at 04:22|PermalinkComments(0) 安全保障 | 売国奴たち

2019年03月24日

英雄たちの選択「この本が日本を変えた!〜杉田玄白“解体新書”誕生への挑戦」より

英雄たちの選択「この本が日本を変えた!〜杉田玄白“解体新書”誕生への挑戦」

放送  2019年3月21日(木)午後8時〜9時[BSプレミアム]
再放送 2019年3月28日(木)午前8時〜9時[BSプレミアム]



放送の予告

日本が西洋化に向かって踏み出す第一歩となったのは一冊の本でした。杉田玄白が「解体新書」を翻訳出版するまでにあったいくつもの壁とは?アイデア満載の突破法をさぐります。

日本が西洋化に踏み出す第一歩となった名著「解体新書」。オランダの解剖図の正確さに驚いた杉田玄白はその翻訳・出版を思い立ちます。しかし、その前には辞書もない外国語の翻訳、幕府の厳しい取締り、図版を刷る銅版画技術がない、などいくつもの壁がありました。最大の壁は翻訳の中心になった盟友・前野良沢が不完全な翻訳のままでは出版すべきではないと言い張ったこと。日本を変えるはずの本、出版を急ぐべきなのか、それとも待つべきか。

【司会】磯田道史
【司会】杉浦友紀
【出演】岩下哲典,海堂尊,鹿島茂
【語り】松重豊



視聴内容

前知識

杉田玄白(1733〜1817)享年85歳 享保18年〜文化14年

小浜藩藩医、杉田玄甫の子、母親は出産の際亡くなっている。

宝暦2年(1752年)玄白19歳のころ小浜藩医になる。宝暦7年(1757年)玄白24歳のころ江戸、日本橋に開業、町医者になる。このころから平賀源内、中川順庵との交流が始まっている。
明和2年(1765年)玄白32歳のころ小浜藩奥医師となる。明和6年(1769年)父の玄甫が死去。家督と侍医の職を継ぐ。

明和8年(1771年)『蘭学事始』によると同じ小浜藩医中川順庵がオランダ商館員から借りたオランダ語医学書『ターヘル・アナトミア』をもって玄白のもとを訪れる。精密な解剖図に驚き、藩に相談してこれを購入する。

同じ年、偶然長崎から『ターヘル・アナトミア』を持ち帰った中津藩医、前野良沢や中川順庵とともに「千寿骨ヶ原」(南千住小塚原刑場(こづかっぱら、こづかはら))で罪人の腑分けを実見。解剖図の正確さに感嘆する。
そのとき3名は、『ターヘル・アナトミア』の翻訳を決意する。
杉田玄白38歳の年であった。




物語は幕府の役人より、「罪人の腑分けがある。見に来ないか」という知らせから始まる。明和8年(1771年)3月4日、杉田玄白は前野良沢、中川順庵を誘い、東京南千住にあった小塚原刑場で罪人の腑分けを見学する。

3人は解剖書『ターヘル・アナトミア』を持参しており、その図を実物とひき比べた。


 ☆ オランダの解剖図と腑分けされた人体の構造が違っているところはひとつとしてなかった。
  これまでの医学書(漢籍の東洋医学書)にあった肺や腸、胃の位置や形は実際の体内とは大きく違っていたのだ。

  この『ターヘル・アナトミア』を翻訳すれば人体の知識は一気に深まるでしょうなんとかして自分たちの手で読み解きたいものです(杉田)。

  善は急げという、さっそく明日わたしの家へお集まりくだされ、どのようにでも工夫はあるはずだ(前野)

『蘭学事始』より


 前野良沢の家に集まった杉田玄白は途方にくれた。このとき杉田玄白はアルファベットも分からなかったのだ。

 前野良沢は1743年(寛保2年)頃同じ中津藩の知人からオランダ書物の切れ端を見せられたことをきっかけに、蘭学を究めようとしていた人で高い語学力を持っていた。

 翻訳は前野良沢を中心に、3人でどの訳語当てるのが適当かを検討する「会読」という方法で行われた。「会読」は蘭学の基本スタイルになり、そこで得られた知識は幕末日本が明治日本に生まれ変わる原動力となる。


 訳語を当てるのにあたっての方法は3種類、

 )殘→ beenderenはそれに当たる日本語があるので骨と訳する
◆ゝ遡→ karaakbeenは、karaakが「ねずみが何かをかじる音」から「軟らかい」と訳し、beenが「骨」なので「軟骨」と訳する
 直訳→ klier(キリイル)はそれにあたる概念が日本語にないのでそのまま「機里爾」とする。klierは腺のことであったのだが、その概念が東洋医学には無かった。


 この翻訳のとき、現代にも使われるたくさんの単語が誕生した。
Zennwen(セイニュー)は神経のことだが、神経という概念は当時は無かった。そこで東洋医学でそれと近いであろう「神気経脈」から「神経」と名づけた。

 この造語には、当時の医師が必ずやっていた漢籍の大量素読によって得た膨大な知識が大いに役立ったと推測される。

 このときに出来た人体用語の多くは現在でも普通に使われている。どれだけ考え抜いて訳語を当てたか、その苦労は「現代用語として通用している」ことからも感じ取ることが出来る。

 後に玄白はこう書き残している。

 魂魄をすり減らし翻訳作業を続けていくと、一年も過ぎたころから次第に訳語も増え一日十行もそれ以上も翻訳が進むことがあった。
 
 さとうきびをかみしめるように西洋医学を学ぶ嬉しさを知り翻訳のためにみんなで集まる日は夜が明けるのが待ち遠しく、まるで子供が祭りに行くのを楽しみにするような心持ちがしたのである。   『蘭学事始』より

 杉田玄白は、『ターヘル・アナトミア』を翻訳することが、後の日本にどのようなよい影響を与えるかをよく分かっていたのだろう。だからこそ一行翻訳するごとに喜び嬉しさが湧き出してきた。


 ところで『ターヘル・アナトミア』には銅版画による詳細な図がたくさん収録されている。これを銅版画の技術の無い日本でどう再現するのか。

 杉田玄白は、友人の平賀源内の紹介で絵師、小田野直武(秋田蘭画の創始者)の協力を得ることになる。

 実は小野田直武は、『ターヘル・アナトミア』を模写するだけでなく、『105図の人体解剖図』ビドロー著の手の筋肉、腱、骨の詳細な銅版画なども模写していた。

 これは杉田玄白自身の考えで、出来るだけ多くの人に人体の真実の姿を見てもらうためにはどうすればいいかを考え抜いた結果だと思う。


 杉田玄白は全身社会性動物といってよいほど、いろんな人々と繋がりを持ち、必要があれば協力できる人であった。

 当時蘭学書をみだりに翻訳し出版することは、幕府の検閲に引っかかり、その結果として出版が出来ない可能性もあった。

 杉田玄白はプロデューサー的な能力も高かったようで、極めて早い段階で幕府の奥医師、桂川甫周を翻訳チームに加えることに成功している。幕府の医師がどのような反応をするのかを非常に気にしていたのだ。


 社会性が豊かな杉田玄白に対して、主翻訳者である前野良沢は語学力を含めて学力が非常に高い人だった。しかし社会性はほとんど無く、毎日人にも会わず黙々とオランダ語を習得しようとしていたような人だったようだ。杉田、前野がコンビを組んだことは、本当に素晴らし幸運であった。

 安永3年(1774年)翻訳開始より3年、いよいよ『ターヘル・アナトミア』完璧ではないものの翻訳が出来上がってくる。ここで、また問題が立ち上がってくる。

 仲間の前野良沢が早期出版に難色を示したのだ。

 正確な翻訳を待つのか、それとも一刻も早く出版するか。

 





 解体新書はついに世に出ることになった。玄白は出版する道を選んだのである。
全五巻のうち第一巻は小田野直武が描いた木版画で埋めつくされ、かつてない医学書の登場に各地の医者、知識人の間で話題となった。

 一方良沢の不安も的中した。出版直後、長崎のオランダ通詞からは翻訳に誤りがあると指摘、漢方医たちからも日本の医学の伝統を侮辱していると批判が巻き起こった。

 しかし、玄白は屈しなかった。

 反論した文書が残っている。

 「東洋の学問では古(いにしえ)の聖人は道を誤らないと説く、ならば私たちが人の体を解剖しこの目で見た内臓や骨格が中国の教えとは違っていたことをどう説明するのか」 「狂医之言」より


『解体新書』出版から31年、文化2年(1805年)玄白の弟子、宇田川玄真は『医範提綱』出版、治療に役立つ、西洋病理学、生理学を紹介し、日本初の銅版画の解剖図も取り入れられ、人体を立体的にとらえることができるようになる。


 『解体新書』出版からおよそ50年、長野県佐久市では、有力農民小林文素が、杉田玄白の『解体新書』に触発され、文政4〜5年(1821〜1822)「解体人形」を製作する。

 「解体人形」は『解体新書』を参考に細部まで作りこまれている、生殖器は男女のものがあり、子宮には8ヶ月の胎児まで入っている

 子供たちの読み書きを教えていた文素は、子供たちの教育や医学を知らない農民たちの啓蒙のために人形を作ったのではないかと考えられている。



 『解体新書』の各巻頭部分には、著作者の名が書かれている。

 本来巻頭最初にあるはずの主訳者の前野良沢の名は無い。「自分は功名のためにやっているのではない」と辞退したからだ。

 訳者としては杉田玄白だけが、1人名を残している。出版に伴って起こるすべてのことに責任を負うという決意の現われだろうか。


杉田玄白
中川順庵
石川玄常
桂川甫周

4名の名の上には「日本」と記載されており、将来中国への輸出も視野に入れていたのではないかとの推測も出来る。





杉田玄白
前野良沢
中川順庵
桂川甫周

この4名がもし「ターヘル・アナトミア」を訳してくれなかったら、
その後、の蘭学の興隆なく、渡辺崋山、高野長英、緒方洪庵、大村益次郎、福沢諭吉などが歴史の表舞台に出てくることも無かったかもしれない。


最後に杉田玄白は回想録を次のように締めくくっている

 一滴の油を広い池に落とすとだんだん広がってやがて池全体におよぶという。この学問の道が開けたならば、百年千年ののちのちの医者が真の技術を体得して人々の命を救うという広大な福益があるだろう、そう思うとわたしはまさに手舞い足踊るよろこびをおさえきれない 「蘭学事始」より




miyakuma at 14:45|PermalinkComments(0) 尊敬できる日本人 | 健康と医療

2018年09月08日

博多港引き揚げ者らの体験

miyakuma at 00:11|PermalinkComments(0) 歴史 

2018年04月02日

英雄たちの選択 “奇跡”の藩政改革者 山田方谷 無血開城に挑む を見る

英雄たちの選択 “奇跡”の藩政改革者 山田方谷 無血開城に挑む を見る

山田方谷は、農民出身、幼いころから神童とよばれた。
岡山県高梁市立中井小学校には、方谷4歳のときに書いた「天下太平」がある。
この書をお寺に持っていったところ、4歳の方谷が書いたと信じてもらえず、
母親は方谷本人をつれて、お寺で文字を書かせたという逸話が残っている。

方谷の家は、農業と菜種油を生業としていた。


山田方谷(1805〜1877)は、備中松山藩(現岡山県高梁市)で
藩校「有終館」の校長を務めていた。隠居を考えていた45歳のとき、
藩主、板倉勝静たっての頼みで元締役(財務大臣)兼、吟味役(財務事務次官)を引き受けることになる。(本人は何度も固辞していたのだが)

このころの備中松山藩の台所事情は火の車であった。参勤交代の駕籠かきにも「貧乏板倉」と
陰口をたたかれる始末。

備中松山藩は公式には五万石ということになっていたが、調べてみるとその実は二万石という
ことが分かった。

備中松山藩の家老たちは表向き五万石と言っては、大阪の両替商たちから多額の借金を
していた。負債は10万両に達していて、粉飾に粉飾を重ねて何とか体面を保っていた。

嘉永2年(1849年)
元締役兼、吟味役となった方谷は、改革に着手する。
まず、大阪商人や両替商にすべての事情を打ち明け、
返済計画を立てる。現代で言うところのリスケジュール(リスケ)である。

大阪蔵屋敷を廃止し、商人にかわり藩が相場を見て米を売ることにする。


さらに方谷は、地域振興と流通革命を同時に推し進めていく。

地域振興では、特産品開発、柚餅子や刻みタバコの生産を振興
吹屋地区では、戦国時代から知られる笹畝銅山の生産を高め
さらに豊富な砂鉄を使い、備中鍬などの規格鉄製品の生産を高める

流通革命の方では、撫育方を藩士によって編成
特産品を江戸へ直送する(産地直結運動)
武士が率先して働く(それまでの身分制度を揺るがしかねないことであった)

1852年(嘉永5年)9月5日、方谷は、前もって藩内に告知を行い
領民が見ている前で旧藩札を火にくべていく
その炎は朝8時から夕方4時までもえ続けたという

その後発行された新藩札は他藩でも使用できるほど信用が高かったという


『士民撫育』

方谷が藩政を担当し、その改革を行うにあたって終始一貫して貫いた方針は
「士民撫育」ということであった
将来の藩士領民の生活を安定させ、富国強兵を図るためであり、まさに「国利民福」に根本をおいた「士民撫育」であった。
領民が裕福になれば、藩も同時に裕福になるのである。


『軍制改革』

農民主体の砲術部隊編成
備中松山藩が行う西洋式軍隊の調練を見た長州の久坂玄瑞は、
わが長州軍では太刀打ちできないと言ったという

まさに奇兵隊ができる6年前1858年(安政5年)のことであった

まさにそのころ日本では、日米修好通商条約締結や安政の大獄で
幕府が求心力を失っていく中、
山田方谷の主君、藩主板倉勝静は老中であった
方谷は、主君勝静に老中辞任を何度も願い出ている

しかし、藩主板倉勝静は幕府に忠義を尽くすことを最後までやめなかった。
滅ぶならもろともにとの考えであったという

1868年(慶応4年)1月6日鳥羽伏見の戦い
1月11日には、岡山藩に松山藩討伐命令下る
1月14日には、松山城の南12kmに岡山藩兵が進軍

岡山藩、降伏勧告、降伏するに当たり、謝罪文の文案に「大逆無道」の文字あり
山田方谷は、この「大逆無道」に激しく抵抗する
「大逆無道」とは帝に弓を引き、人の道を踏み外すこと
これでは、藩主板倉勝静は、死罪になってしまう。
方谷は、文言の変更が受け入れられなければ徹底抗戦することを
命がけで通告、家老たちも方谷の決死の覚悟に従った

1月18日、文言は「軽挙暴動」に改められ松山城は無血開城される


1868年8月藩主板倉勝静が函館五稜郭に立てこもっていることが判明
1869年5月、プロシア商船船長に大金をつかませ、函館から勝静を救出
板倉勝静は、新政府に対して謝罪謹慎
1869年9月、松山藩復興を許される

その後、山田方谷は新政府の木戸孝允や岩倉具視から新政府への出仕を執拗に迫られる
方谷は要請を固辞

長瀬塾(現JR方谷駅)で多くの塾生を教える。

方谷先生は明治に入っても、閑谷学校へは足しげく教えに行っていた


文明興学遍郷閭
二郡農民亦挟書
欲問貞観藤太守
当年政治定何如

70代になっても方谷の知識欲は衰えず、
冬至は北半球ではこれから日が長くなるが、南半球では夏至でこれから日が短くなるという
意味の漢詩も残している。

地理、天文、物理、化学、数学などこれからのよのなかを豊に生きていくためには
様々な学問が必要だということを誰よりも知っていた
山田方谷先生らしい逸話だ

私は、山田方谷先生はもっと世の中に知られて良い日本人だと信じている




miyakuma at 19:50|PermalinkComments(0) 尊敬できる日本人 | 安全保障

2018年03月17日

【RPE】★世界を揺るがす、ロシア人ダブルスパイ暗殺未遂事件  ロシア政治経済ジャーナル No.1723 より転載

北野 幸伯先生の明快国際関係解説をどうぞ、
今回はロシアが欧米の大戦略で追い詰められているということのようです。




【RPE】★世界を揺るがす、ロシア人ダブルスパイ暗殺未遂事件

RPE Journal==============================================



       ロシア政治経済ジャーナル No.1723


               2018/3/17


===========================================================

イギリスで、ロシア人ダブルスパイ暗殺未遂がありました。

これで、欧米とロシアの関係が超悪化しています。



★世界を揺るがす、ロシア人ダブルスパイ暗殺未遂事件


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


イギリスでは、「冷戦2がはじまった!」と大騒ぎになってい
ます。

何が起こったのでしょうか?



▼狙われたロシア人ダブルスパイ



順番にお話ししていきましょう。

事件は、3月4日に起こりました。



<「元英国のスパイ」 ロシア人男性ら重体 「未確認物質に
暴露」

3/6(火) 9:47配信

【AFP=時事】英国警察は5日、イングランド南部のソールズ
ベリー(Salisbury)で60代のロシア人男性と30代の女性が
「未確認の物質に暴露」され意識不明の重体になる「重大事
象」が発生したと発表した。

現地の報道はこの男性はかつて英国のスパイだったと伝えて
いる。>



ロシア人男性と女性が、意識不明の重体。

で、男性はイギリスのスパイだった。

これは、なんでしょうか?



<スクリパリ氏はロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の元
大佐。

英国のスパイとして活動していたとして2006年にロシアで禁錮
13年の判決を受け、2010年に米国・ロシア間でスパイ交換が行
われた後、英国に亡命していた。>(同上)



狙われたスクリパリさんは、もともとロシアの諜報員だった。

ところが、イギリスに情報を提供していた、いわゆる「ダブル
スパイ」だったのです。

ロシアでは、「裏切り者」として有名です。


さて、誰が暗殺を企てたのでしょうか?

そう、皆さんの脳裏にプーチンの顔が浮かびましたね?

イギリス側の発表もそうでした。



<元スパイ襲撃、ロシアによる犯行の「可能性大」 英首相

CNN.co.jp 3/13(火) 12:03配信

ロンドン(CNN) 英南部ソールズベリーで4日、元スパイ
のロシア人男性らが神経剤で襲撃された事件について、英国の
メイ首相は12日、ロシアによる犯行の可能性が「非常に高い」
との見方を示した。>


「ロシアによる犯行の可能性が『非常に高い』」そうです。


<メイ氏は下院で、犯行に使われた毒物が旧ソ連で1970
年代に開発された「軍用級」の神経剤「ノビチョク」と特定
されたことを明らかにした。

英外務省がロシア大使を呼び、国家による直接の犯行か、あ
るいは政府が神経剤を管理できなくなっているということか
という点について説明を求めたという。>(同上)


メイさんは、二つの可能性をあげました。


1、国家による直接の犯行

要は、ロシアの諜報機関の指示、最悪プーチン自身の指示で犯
行が行われた?


2、政府が神経剤を管理できなくなっている

つまり、ロシアから盗まれて、犯行に使われた?


どっちなんでしょうか?

こういわれた時点で、「他の選択肢」が考えられなくなってし
まいますね。


犯行に使われたとされる「ノビチョク」とは何でしょうか?

BBC3月13日付が解説しています。


<・ノビチョクはロシア語で「新参者」を意味し、1970年代か
ら80年代にかけてソビエト連邦が秘密裏に作った神経剤グルー
プを指す

・そのうちのひとつ「A230」はVXガスの5〜8倍の殺傷能力を持
ち、数分で人を死に至らしめる

・ノビチョ剤は液体あるいは固体だとみられる。ノビチョク剤
のいくつかは、毒性の低い2種類の化学物質の状態で保存され、
混ぜ合わせて殺傷性を高める「バイナリー兵器」だと考えられ
ている

・ノビチョク剤のうち1種は化学兵器としてロシア軍での使用
が許可されているという

・こうした情報はロシアからの亡命者によって明らかにされた




「化学兵器」なんですね。

そんなものが、イギリスの普通の町で使われるとは、恐ろしい
・・・。



▼米独仏は、イギリスの見解を支持



この件、イギリス、ロシア以外の国は、どう反応しているので
しょうか?


まず、アメリカ。

先日解任されたティラーソンさん。


<レックス・ティラーソン米国務長官は英国の見解を支持し、
ロシアが関与している可能性が高いとコメントした。

「われわれは、この犯罪の首謀者と実行者が適切な厳罰に向き
合うべきだということで一致した」、

「米国は英国と共にあり、引き続き緊密に対策を練っていく」
と国務長官は話した。>(同上)



「プーチンの親友」といわれるティラーソンさんですが、さす
がにロシアの肩をもつことはできなかったのでしょう。

「親プーチン」として知られるトランプさんも、「ロシアがや
ったのだろう」と語っています。



<トランプ大統領:英国の元スパイ襲撃事件、ロシアが背後に
いる公算大

ブルームバーグ 3/13(火) 23:17配信

トランプ米大統領はロシア人元スパイが英国で襲撃された事件
について、ロシア政府が背後にいる公算が大きいとの見方を示
した。

事件はプーチン政権と西側諸国との関係をいっそう緊張させる
可能性がある。

トランプ氏は13日朝にホワイトハウスから移動する際、これま
でに明らかになった証拠に基づくと事件の責任は

「ロシアにあるように思われる」

と発言した。 >



フランスは?


<メイ首相の報道官によると、首相は12日にエマニュエル・
マクロン仏大統領と会談し、

「ロシアの広範囲にわたる攻撃的な態度について協議し、引き
続き同盟国が一丸となりこれを追及していくこのが重要との見
解で一致した」

という。>(BBC 3月13日)



反ロシア、「英仏同盟」ですね。



▼イギリス、対ロシア制裁を発動



そして、メイ首相は、対ロシア制裁を発表しました。



<英国、ロシア外交官23人を追放へ 元スパイ襲撃で

3/15(木) 5:16配信

【AFP=時事】英国で発生したロシア人の元二重スパイに対す
る毒殺未遂事件に関し、テリーザ・メイ(Theresa May)英首
相は14日、英政府はロシア政府に事件の「責任がある」と判断
したと述べ、

同国外交官23人を国外退去処分とすると表明した。

また、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会への王族
や閣僚の出席を含め、高官級でのロシア側との接触を停止す
る意向も示した。>



ロシア外交官23人を国外退去に。

政府高官のロシア側との接触停止。


ロシアは反発し、「対抗措置を取る!」と宣言しています。

おそらく、ロシアからイギリス人外交官が追放されるのでしょ
う。


ちなみに、アメリカも翌日、「別件」で対ロ制裁を発動したこ
とに触れておく必要があるでしょう。



<<米国>大統領選直前の発動、ロシアけん制か 制裁措置発


毎日新聞 3/16(金) 10:24配信

【ワシントン高本耕太】米財務省は15日、2016年米大統
領選介入に関与したとして、ロシアの24団体・個人を対象に
した制裁措置を発表した。

ロシア大統領選(18日)直前に発動することで、ロシアを強
くけん制する狙いもあるとみられる。

トランプ政権の大統領選介入疑惑に絡んだ制裁措置を発動する
のは初めて。>



そして、なんとイギリス、アメリカ、フランス、ドイツが

ロシアを非難する「共同声明」を出しました。



<英米仏独がロシア非難 元スパイ襲撃で異例の共同声明

3/16(金) 4:20配信

【AFP=時事】英国、米国、フランス、ドイツの4か国首脳は1
5日、英国で発生したロシア人元二重スパイ毒殺未遂事件を受
けて異例の共同声明を出し、ロシア政府を名指しで非難した。>



ホント、異例ですね。

ちなみにこの件、ロシア国内ではどううけとられているのでし
ょうか?

「プーチンが指示してやらせた」と信じている人は、ほとんど
いません。

なぜ?

ロシアでは3月18日に大統領選挙がある。

大統領選前に、「裏切り者を消せ!」と指示して、「わざわざ
支持率を下げることをするのか?」というのです。


ロシア人の大半は、「(イギリスの諜報)Mi6あたりがやって、

プーチンに罪をなすりつけた」と信じているようです。


どうなんでしょう??


ま、いずれにしてもわかるのは、

イギリスとロシアの関係は、「メチャクチャ悪化している」と
いうこと。

そればかりでなく、

イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、EU、NATOとロシアの
関係が、メチャクチャ悪化している。



▼何が起こっているのか?



ここ数年の流れを見ると、もっとわかりやすくなります。


2011年、シリアで内戦が勃発しました。

アサドは「反欧米」なので、欧米は、「反アサド派」を支持し
た。

アサドは「反欧米」で「親ロシア」なので、ロシアはアサドを
支援している。

この内戦は、欧米 対 ロシアの「代理戦争」と化したのです。

そして、アサドは、いまだに政権にいる。

つまり、この代理戦争で、プーチンは、欧米に勝っている。



2014年2月、ロシアの西の隣国ウクライナで革命が起こった。

そして、親ロシアのヤヌコビッチ政権が倒れ、親欧米新政権が
誕生した。

プーチンは激怒し、翌月クリミアを併合しました。

つづいて、ウクライナ内戦が勃発。

欧米は、ウクライナ新政権を支援。

ロシアは、ウクライナ東部「親ロシア派」を支援しました。

つまり、ここでも欧米 対 ロシアの「代理戦争」が起こ
った


で、現状は?

クリミアは、実質ロシア領になった。

ウクライナ東部のルガンスク、ドネツクは、事実上の独立状態
にある。

つまり、ここでも、ロシアが勝っている。




ちなみに、プーチンは、北朝鮮問題で常に「対話派」でした。

日米韓は、「圧力派」だった。

しかし、韓国が寝返って対話派になり、アメリカもつづいて対
話派になった。

ここでも、プーチンが勝っています。


ただ、一ついえることは、シリア、ウクライナ、北朝鮮におけ
るプーチンの勝利は、

どれも「戦術レベル」である。


欧米は、「大戦略レベル」で対抗しています。

なんでしょうか?

柱は二つ。

情報戦 = あらゆる機会をとらえて、プーチンを「悪魔化」
すべし

経済戦 = あらゆる機会をとらえて、制裁を強化していくべ



それで、プーチン・ロシアは、勝利を重ねるほど、苦しくなっ
ていく。

日本もかつて、こんな感じでやられたのですね。

欧米 対 ロシアの戦い。

どうなっていくか、注目していましょう。


こちらにも注目。


●PS(★キンドル版もあり)

北野の新刊でました。


・発売4日で2刷、一か月で3刷決定!

・アマゾン、外交・国際関係部門、国際政治情勢部門、政治入
門部門、トリプル1位を達成。

これを読むと、中国驚愕の対日戦略のすべてと、それを無力化
する方法が全部わかります。

今、世界と日本で起こっていることの裏を知りたい方は、是非
こちらをご一読ください。



●中国に勝つ日本の大戦略

(詳細は→ http://amzn.to/2iP6bXa  )


miyakuma at 06:05|PermalinkComments(0) 世界情勢 | 安全保障

2018年01月31日

財務省にコントロールされるマスコミについて。高橋洋一氏 @YoichiTakahashi と長谷川幸洋氏 @hasegawa24 の呟き

miyakuma at 17:37|PermalinkComments(0) 官僚 

2017年12月03日

北野幸伯『中国に勝つ 日本の大戦略』を読む 国際派日本人養成講座 より転載

■■ Japan On the Globe(1039)■■ 国際派日本人養成講座 ■■

The Globe Now: 中国に戦わずして勝つ道
〜 北野幸伯『中国に勝つ 日本の大戦略』を読む

 同盟戦略によって「中国に戦わずして勝つ道」がここにある。
■転送歓迎■ H29.11. ■ 51, Copies ■ 4,,Views■
無料購読申込・取消: http://blog.jog-net.jp/


■1.国際政治で次々と予測を当ててきた秘密

 弊誌に何度も登場いただいている国際関係アナリスト北野幸伯(よしのり)氏の3年ぶりの新著『中国に勝つ 日本の大戦略』[1]が出版された。北野氏は、以下のように重大な国際情勢の変化を予測しては、次々に的中させてきたという実績がある。

・2005年『ボロボロになった覇権国家』[2,a]で「アメリカ発の危機が起こる。アメリカの没落は近い」 → 2008年、リーマンショック

・2007年『中国ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』[3,b]で「アメリカ一極主義と、ドイツ、フランス、ロシア、中国・多極主義の戦い」→ 2014年のクリミア併合以降、中露が事実上の同盟に。

・2008年『隷属国家日本の岐路〜今度は中国の天領になるのか』「4,c」で「尖閣から日中対立が激化」→ 2010年に尖閣諸島中国漁船衝突事件、2012年に反日暴動

・2012年『プーチン最後の聖戦』で「プーチンが戻ってきて、アメリカとの戦いが再開される」[5,d] → 同年、プーチン、大統領に再選

 北野氏は、その予測の秘密を2014年の『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理』[6,e]で明らかにしている。予測を当てるには、それなりの原理があるのである。そして『プーチン最強講義』[7,f]で指摘した中国の「反日統一戦線」の策謀をどう打ち破るのか、を追究したのが、今回の新著である。

 氏は新著の目的を次のように設定する。

__________
本書の目的は、第一に、尖閣、沖縄を守りつつ、日中戦争(実際の戦闘)を回避すること。
第二に、やむを得ず戦争(戦闘)になっても、勝てる道を示すことです。[1, p19]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この2つの目的設定に、北野氏の戦略思想家として深みがよく窺える。というのは、何事も欲得づくの中国は勝ち目のない戦いは仕掛けない。したがって、戦争になっても日本が勝てる道を示せば、第一の「日中戦争(実際の戦闘)を回避」する確率も高まる。

 これこそが日本にとって最上の「中国に戦わずして勝つ道」である。詳細は、この本を読んでもらうとして、ここではその呼び水として「同盟」の意味について考えてみたい。『中国に勝つ 日本の大戦略』の柱は「同盟戦略」にあるからである。


■2.各国の同盟国を増やすための虚々実々の駆け引き

 本書の前半で、氏は中国の「反日統一共同戦線戦略」がどのように生まれたのか、それを安倍総理がどのように打ち砕いたのか、を俯瞰する。いつもながらのテンポの良い北野節で、国際政治上の事件の背景に、各国の思惑がどうぶつかり合って、どんな結果を生んだのか、を示していく。目からウロコの連続だ。

 例えば習金平が打ち上げた「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」。アメリカの緊密な同盟国であるイギリスが、アメリカの制止を無視して AIIBに参加することを決めた。「イギリスが入るのなら、私たちも許されるだろう」と、フランス、ドイツ、イタリアなども雪崩を打って参加を決めた。

 親米国家群がアメリカの言うことを聞かなくなって、これは「アメリカが覇権を喪失した象徴的事件」だと、北野氏は指摘する。しかし、そこで日本だけはアメリカを裏切らなかった。これが、結果的には、アメリカの完全没落を阻止し、日米関係を好転させるきっかけになった。

 それまで安倍総理の靖国参拝で米国からもバッシングされて、孤立していた日本は、この一事でアメリカからの評価が急上昇した。そこに見られるのは、各国が同盟国を増やそうと、虚々実々の駆け引きを展開している姿である。


■3.「こんなもん、勝てるはずがない… 」

「同盟関係は自国の軍事力より重要なのだ」とは国際的に高名な戦略家エドワード・ルトワックの言であるが[g]、北野氏は先の大戦で日本が負けたのも同盟戦略の失敗にあった、と指摘する。

__________
 私が注目したのは1941年に始まった「太平洋戦争」より前、1937年にはじまった「日中戦争」でした。
 この戦争、中国は、アメリカ、イギリス、ソ連から支援を受け、日本と戦っています。・・・
 つまり、事実上、日本 VS アメリカ、イギリス、ソ連、中国の戦いである。
 私は、率直に思いました。

「こんなもん、勝てるはずがない… 」[1,p210]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「戦闘」では、日本軍は蒋介石軍も共産党軍も圧倒し、連戦連勝だった。1937年7月7日、北京郊外の盧溝橋で何者かの銃撃により始まった衝突から、わずか5ヶ月後の12月13日には首都南京を攻略したが、蒋介石は重慶に移って抵抗を続けた。米英ソからの軍事支援があったからである。

 日本は仏印(ベトナム)経由の援蒋ルートを絶とうと、北部仏印に進駐するが、ここからアメリカとの対立につながっていく。結局、蒋介石は実際の戦闘ではほとんど勝つことは出来なかったが、最終的には「戦勝国」の一つとなった。日本は同盟戦略で負けたのである。


■4.「アメリカは激怒しました」

 日露戦争ではわが国は日英同盟によってイギリスから多大な支援を受けた。またアメリカの好意的な仲介により、絶妙のタイミングで講和ができた。1905年に結ばれたアメリカとの桂・タクト協定では「極東の平和は、日本、アメリカ、イギリス3国による事実上の同盟によって守られるべきである」と定められていた。

 それがいったいどこで日米関係はおかしくなったのか? 北野氏は「桂・ハリマン協定破棄」がきっかけである、と指摘する。

 ハリマンはアメリカの鉄道王。日露戦争直後に来日して、ポーツマス条約によってロシアから日本に譲渡された民間南満州鉄道の共同経営を要求した。日本側もこれには乗り気で、「桂・ハリマン協定(仮条約)」が結ばれた。渡部昇一はこの協定に関して、こう指摘している。

__________
 明治維新の元勲たちは直感的に、ハリマンの提案をいい考えだと言いました。・・・日露戦争でカネを使い果たし、日本が軍事的に支配できているのは南満洲だけ。北にはロシアの大軍がいる。これらの条件を勘案(かんあん)すれば、満州の鉄道経営を日本だけでやろうとするのは無理があり、アメリカを入れておいた方がいいと考えた。[1, p214]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ところが、この協定を日本政府は破棄してしまう。北野氏はアメリカから見た状況を次のように描写する。

__________
 南満州鉄道共同経営は、中国や満州への進出を目指すアメリカにとっても非常に重要なものでした。
 ところが、小村寿太郎外相(1855〜1911)などがこれに強く反対し、結局日本側は「桂・ハリマン協定」を破棄します。
 アメリカは、「日本に多額の資金を援助し、ロシアに勝ったら満州利権に入り込める!」と言う目論見だった。
 しかし、日本は「満州の利権にアメリカは入れないよ!」と拒否したのです。
 アメリカは激怒しました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 こうして日本はアメリカを敵に回すハメとなった。アメリカはわずか2年後の1907年には対日戦争計画「オレンジ・プラン」の策定を始める。北野氏は言う。

__________
 何はともあれ、日本は、日露戦争時多額の資金援助と和平の仲介をしてくれたアメリカの恩に報いなかった。
 そして、アメリカの国益を尊重しなかった。[1, p215]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 アメリカの国益に鈍感だったことが、アメリカを敵に回すことになったのである。


■5.イギリスの日本への失望

 イギリスとの関係悪化は、第一次大戦で日本が地中海に艦隊こそ派遣したものの、陸軍派兵要求を拒否し続けたことが原因、と北野氏は指摘している。たとえば、駐日イギリス海軍武官エドワード・H・ライマー大佐はこう発言している。

__________
 我々が強い態度で状況を明確に説明し、イギリスが過去をいかに日本を援助したか、同盟国として何をなすべきかを明確に説明し、同盟国としての義務に耐えるべきであると強く示唆すると、日本人は我々から離れてしまう。[1, p219]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 イギリスは日本にいたく失望した。大戦中の1917年3月、大英帝国会議で配布された「日英関係に関する覚書」では「日本人は狂信的な愛国心、国家的侵略性、個人的残忍性、基本的に偽りに満ちており、日本は本質的に侵略的な国家である」と書かれていた。

__________
 第一次大戦の結果、イギリスは「日英同盟破棄」を決意します。
 そればかりではありません。
 大戦時イギリスを救ってくれたアメリカと急速に接近していった。
 米英はこの時から、「日本をいつか叩きつぶしてやる!」と決意し、「ゆっくりと殺していく」ことにしたのです。
 日本は、日露戦争直後と、第一次大戦時の対応で米英を敵にまわし、「敗戦への道」を歩みはじめていたのでした。[1,p221]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■6.桂・タクト協定を維持していたら

 もし日本が米英の要求に応えて「極東の平和は、日本、アメリカ、イギリス3国による事実上の同盟によって守られるべきである」との桂・タクト協定を維持していたら、どのような未来が待っていただろうか。

 中国での権益はイギリスと、満洲での権益はアメリカと共同で守っていたら、ソ連や中国共産党のつけ入る隙はなかった。蒋介石も米英の後ろ盾がなければ、日本との友好を図る以外に道はなかった。となれば日中戦争はなく、中国大陸の共産化もなかったろう。それは中国人民のみならず、周辺諸国にとっても大きな福音であったはずだ。

 確かに、大東亜戦争が起こらなければ、アジア諸国の独立はもっと遅れたであろう。しかし日本の統治下で、台湾や朝鮮、さらには満洲が高度成長を続けることで、アジア各民族が目覚め、もう少しマイルドな形で自治権を獲得していったかもしれない。そのような道を日本は失ってしまったのである。われわれ自身の同盟戦略の失敗によって。


■7.同盟の達人・家康から学ぶこと

 こういう議論に接すると、我々日本人は国際政治における同盟関係というものが、本当には分かっていないのではないか、という気がする。礼節と思いやり、信頼感に満ちた日本社会で暮らしている日本人は、国際社会の群雄割拠の中で、それぞれが国益を追求し、出し抜いたり、欺し合ったりするような関係には慣れていない。

 現代の国際社会における同盟のあり方を考えるには、戦国時代の方が参考になるだろう。弊誌1036号「a]で紹介した世界的な戦略家エドワード・ルトワックは「家康は、人類史上でも稀に見る最高レベルの戦略家だった」と述べている。[1,1458]

 天正7(1579)年、家康は信長から正室・築山殿と実子・信康が武田氏に内通している事を疑われ、ために築山殿を斬殺し、信康を切腹させるという処置に追い込まれた。これを耐え忍んで、信長との同盟関係を優先させたことから、家康の未来が開けていった。

 関ヶ原の戦いにおいては福島正則や黒田長政など豊臣恩顧の武将を味方に引き入れ、また小早川秀秋に西軍を裏切りさせて、勝利している。「最高レベルの戦略家」は同盟の達人であった。家康から同盟に関して学べる事は、次の2点であろう。

・嫌な相手、悪辣な相手とも同盟を組まなければならない場合がある。ときにはその相手に隷従しなければならない事すらある。同盟は好き嫌いや善悪ではなく、勝敗の問題だからである。

・敵の中にも味方がおり、味方の中にも敵がいる。常に相手の利益を考えながら、味方を維持し、増やしていかなければならない。


■8.「『善悪論』から『勝敗論』へ」

 家康が教えていることは、北野氏が「『善悪論』から『勝敗論』へ」と主張していることにつながるだろう。同盟の相手は、「善悪」で選ぶのではなく、「勝敗」で選ばなければならない。

 そこから、北野氏は、北方領土を奪ったロシアや、慰安婦問題で世界中にプロパガンダをまき散らしている韓国を、同盟国とすべきかどうか、についても議論している。『中国に勝つ 日本の大戦略』はこういう深い思索から生まれてきている。

「あとがき」で、氏はこういう。

__________
 日本も、強大な中国に勝ちたければ、明快な大戦略を持ち、10年〜20年一貫性のある言動を取り続ける必要があります。[1, p316]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 そのためには、この『中国に勝つ 日本の大戦略』を実行する安定した長期政権が必要であり、多くの国民がこの戦略を国民的合意として支持していくことが不可欠なのである。
(文責 伊勢雅臣)


■リンク■

a. JOG(382) 覇権をめぐる列強の野望
北野幸伯『ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』を読む。
http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogbd_h17/jog382.html

b. JOG(515) 石油で読み解く覇権争い
 北野幸伯著『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』を読む
http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogdb_h19/jog515.html

c. JOG(565) ロシアから日本を見れば
 私達が抱いている自画像とは、まったく異なる国の姿が見えてくる。
http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogdb_h20/jog565.html

d. JOG(748) 戦国時代を戦うプーチン 〜 北野幸伯著『プーチン 最後の聖戦』を読む
 プーチンはアメリカの覇権に命がけの挑戦状を叩きつけている。
http://blog.jog-net.jp/201205/article_3.html

e. JOG(884) 国際社会は嘘ばかり 〜 北野幸伯『クレムリン・メソッド』を読む
 アメリカ、中国、ロシア等々、それぞれが自国の戦略に沿ったプロパガンダで国際社会を騙している。
http://blog.jog-net.jp/201501/article_5.html
f. JOG(828)「孤立化路線」か「日米同盟路線」か 〜 北野幸伯『プーチン最強講義』を読む
 中国がたくらむ中・韓・露・米の「反日統一戦線」に乗せられたら、先の大戦の必敗路線を歩むのみ。
http://blog.jog-net.jp/201312/article_5.html

g. JOG(1036) 戦争と平和の逆説 〜 エドワード・ルトワックの『戦争にチャンスを与えよ』から
「戦争ができる国」になってこそ、戦争のリスクを下げることができる、という逆説。
http://blog.jog-net.jp/201711/article_3.html


■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1.北野幸伯『中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う』★★★★、扶桑社、H29
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4594078753/japanontheg01-22/

2.北野幸伯「ボロボロになった覇権国家(アメリカ)」★★★、
風雲社、H17
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4938939355/japanontheg01-22/

3.北野幸伯『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』★★★、
草思社、H19
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4794216378/japanontheg01-22/

4.北野幸伯『隷属国家 日本の岐路─今度は中国の天領になるのか?』★★★、ダイヤモンド社、H20
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478007020/japanontheg01-22/

5.北野幸伯『プーチン最後の聖戦』★★★、集英社インターナショナル、H24
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4797672250/japanontheg01-22/

6.北野幸伯『日本人の知らない「クレムリン・メソッド」世界を動かす11の原理」★★★、集英社インターナショナル、H26
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4797672811/japanontheg01-22/

7.北野幸伯『日本自立のためのプーチン最強講義』★★★、集英社インターナショナル、H25
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4797672641/japanontheg01-22/

8.エドワード・ルトワック『戦争にチャンスを与えよ』(Kindle版)★★★、 文春新書、H29
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4166611208/japanontheg01-22/




miyakuma at 12:56|PermalinkComments(0) 外交 | 安全保障

2017年11月05日

国際派日本人養成講座『「加計事件」 〜 朝日新聞の謀略報道』より転載


加計学園問題とはどんなものだったかを改めて検証したい。

結局、中国の安倍政権下ろし運動でしかなかったことが、よくわかる。







■■ Japan On the Globe(1034)■■ 国際派日本人養成講座 ■■

Media Watch: 「加計事件」 〜 朝日新聞の謀略報道

 朝日新聞はいかに「加計事件」を創りだしたか。
■転送歓迎■ H29.11.05 ■ 51,207 Copies ■ 4,422,811Views■
無料購読申込・取消: http://blog.jog-net.jp/

__________
 先般、ご紹介した11月11日(土)予定の「ヒゲの隊長が語ろう! 平和の護り、自衛官の誇り」は、講師の佐藤正久・参議院議員のご都合により、中止となりました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__________
◆日本人と働いている外国人向けの公開セミナーのご案内 (2017年11月25日 東京)
もし日本の仕事の仕方は古いとか、日本人ボスはグローバルからほど遠いと信じているなら、それは全くの誤解です。
それは誰もこの最重要スキルを説明してこなかっただけなのです。
持てる才能を存分に発揮したいと思う方はこちらまで:
https://beetlemanfh.wixsite.com/seminar

◆Public seminar for those working with Japanese!
If you believe Japanese business style is outdated and your bosses are far from global-smart, you are dead wrong!
You just don't know how to make sense of their behaviors.
If you desire to excel at Japanese companies, register at:
https://beetlemanfh.wixsite.com/seminar/blank-1
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


■1.「総理からの指示に見えるのではないか」

 これはまさしく確信犯による謀略報道だ、と小川榮太郎『徹底検証「森友・加計事件」──朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』を読んで思った。加計事件の発端となった朝日新聞の5月17日付け「新学部『総理の意向』」と1面横にぶち抜いた大見出しの「スクープ」記事である。

 記事では「加計学園事件 文科省に記録文書 内閣府、早期対応求める」と縦の大見出しを添え、その記録文書の写真を載せているが、そこには次のような問題となった一文が読める。

__________
○ 設置の時期については、今治市の区域指定時より「最短距離で規制改革」を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている。[1]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 しかし、この次の次の段はスポットライトからはずれて、暗くて読めないようにしているが、実はこういう文面になっていた。

__________
◯「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。[2, 1718]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この文面はどう読んでも、総理からの指示はなかったのに、そう見せかけた、という意味である。朝日はこの部分をスポットライトから外して、読めないようにして写真を掲載した。まさに意図的な捏造記事である。

 小川榮太郎氏の『徹底検証「森友・加計事件」』は、森友事件に関しても同様に朝日による「報道犯罪」ぶりを暴いているが、「森友事件」そのものは地方行政での土地売却事案に過ぎず、国政に関わる重要問題ではない。しかし「加計事件」として使われた獣医学部設置は鳥インフルエンザなどへの危機管理対応からして、国民の安全に直結する国家的課題である。

 この国家的課題を朝日は倒閣のための謀略報道に使った。以下、この点を詳述しよう。


■2.「もう一回、口蹄疫が来たら、みんなぶっ倒れますね」

「加計事件」の根源には、獣医学部新設を52年間も認めてこなかった文科省の「岩盤規制」がある。前川喜平・前次官は規制の理由の一つとして、「獣医学部の定員を増やすという理由がない」と7月10日に参院で述べているが、実態はまったく異なる。

 加戸守行・前愛媛県知事は、獣医師の深刻な不足状況について、つぎのように語っている。

__________
 平成22年に宮崎県で口蹄疫が発生した際には、愛媛県の港に検疫態勢を取り、入県する車と人は全部消毒し、四国への上陸を阻止した。全員が不眠不休でやったが、獣医師が足りないから(民間の)ペットの獣医師まで動員して助けてもらった。あのときほど獣医師がほしかったことはなかった。
もう一回、口蹄疫が来たら、みんなぶっ倒れますね。(7月16日付け産経新聞 加戸守行前愛媛県知事インタビューより)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この年に発生した牛や豚などの口蹄疫では約30万頭が殺処分され、畜産関連の損失額は1千4百億円、関連損失は950億円に上った。口蹄疫のウイルスは伝染性が非常に強いので、もっと早く発見して早く処置していれば、ここまで損失が広がる事もなかったろう。

 口蹄疫に罹った家畜は発熱したり、口の中や蹄の付け根などに水ぶくれができたりする程度で、死亡率は数パーセント。早く発見し早く処置するためにも獣医師が欠かせない。

 その獣医師を育てる獣医学部は極端な東高西低で、文科省による定員は東日本が10学部735名に対して、西日本は6学部あるものの195名に過ぎず、四国には一つもない。しかも、現在の学生数は約1200名で、定員に対して23%もの水増し入学となっている。自民党の青山繁晴・参議院議員は次のように証言している。

__________
 実は現場の方々に随分尋ねてきました。そうしますと、例えば、教室に入り切れない学生が廊下にあふれて、授業を一種見学している、のぞき込んでいるという実態もある。一番大切な実習も、実は背後からのぞくだけという状態が、これ大学によって変わりますけれども、起きているところがかなりあると。[2,2652]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 前川・前次官は出会い系バーで「貧困調査」をしている暇があったら、こういう実態調査をすべきだった。


■3.国の将来に関わる獣医学部新設

 今治市の獣医学部申請には、畜産物輸出やライフサイエンスなど国の将来に関わる重要なビジョンも含まれていた。農林水産省は和牛など畜産物の輸出拡大に取り組んでいるが、検疫での信頼性を確保するためには、国際的に信用のある獣医学部の設立が不可欠である。

 また医学と獣医学の連携が世界的に進むなか、ライフサイエンスや試薬の開発にも、獣医学部の充実が求められている。例えば4千万人を感染症から救って、ノーベル賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授は、アメリカでの研究を牛の寄生虫退治のための動物薬の開発から始めている。[a]

 日本の医学部は世界的に見ても先端的なレベルを確保しているが、獣医学部は国際的にみてあまりにも貧弱で、専門家によれば「絶望的」なまでに遅れているという。この状況をなんとかしようと今治市から獣医学部新設の要望が出されたが、文科省の岩盤規制により15回も却下されたのである。


■4.「ゆがめられた行政が正された」

 このような岩盤規制がどのように生まれたのか。獣医師会幹部と自民党の族議員の結託が、その理由と推定されている。

__________
 業界団体は多年の自民党政権下、有力な族議員に参入規制を陳情し、議員は監督官庁に圧力をかけて、規制を作らせてきた。この規制によって業界は既得権益を保護され、その為に動いた議員には様々な利益が供される。官僚はこの仕組みに積極的に参加することで天下り先を確保できたわけである。[2, 3216]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 過度の新規参入が価格破壊やサービス低下を招いて、業界を混乱させ、消費者にも不利益を与えることがある。こういう場合には新規参入規制も意味があるが、獣医師会と族議員、文科省による獣医学部新設凍結は国家的に見ても大きな問題であった。

 このような岩盤規制に風穴を開けるために、安倍政権で創設されたのが「国家戦略特区」制度であった。これは国家戦略特区に指定された分野に新規参入希望者が現れた場合、監督省庁の側が規制の必要性を説明しなければならないという制度である。これにより「はじめに規制ありき」が通用しなくなった。

 獣医学部の場合は、文科省も農水省も規制の必要性を説明できず、獣医学部新設から逃げることはできなくなった。

 ここで作成されたのが冒頭の文書である。内閣府の藤原豊・審議官の発言を文科省の担当課長が報告した内容で、文科省が獣医師会と族議員から規制を崩された責任を糾弾された時に、「総理からの指示」で仕方なくのんだ、という形にする為以外に考えられない、と著者・小川榮太郎氏は指摘する。

 前川氏の「行政がゆがめられた」発言に対し、加戸氏は「岩盤規制に国家戦略特区が穴を開け、『ゆがめられた行政が正された』というのが正しい」と証言している。どちらが正しいか、獣医学界の惨状を見れば明らかである。


■5.加戸発言をほとんど報道しなかった偏向ぶり

 7月の国会閉会中の集中審議で、参考人として前川・前事務次官、加戸・前知事以外に、国家戦略特区ワーキンググループの中心メンバーも証言して、岩盤規制の実態が明らかにされた。

 しかし、朝日新聞は1面トップの記事に「加計ありき 疑念消えず 前川氏『官邸が関与』 首相ら当事者不在」、2面では「『丁寧な説明』なき審議」、3面では「加計巡り説明不足」と畳みかけた。その一方で、加戸発言については一般記事では全く触れず、詳細記事で20行、紹介したのみであった。

 同日の産経は一般記事で50行、詳細で53行、読売は一般記事で68行を使っている事と比べれば、朝日の偏向報道ぶりは明らかである。[2]

 テレビも同様で、小川氏のシンクタンクの調査では、7月11日、12日、在京キー局で参考人の発言を放送した合計2時間42分のうち、前川・前次官の発言が2時間33分と95% を占め、加戸前知事の発言は6分に過ぎなかった。

 加戸・前知事の発言は岩盤規制で「ゆがめられた行政」の実態を示す貴重な証言だったが、意図的な偏向報道によって、その実態は国民の目から隠されてしまったのである。


■6.「新聞は社会の木鐸(ぼくたく)たれ」?

 かつて「新聞は社会の木鐸(ぼくたく)たれ」と言われた。木鐸とは「木の舌(振り子)のついている大きな鈴」で、古代中国で法令などを人民に示す時に用られた。つまり、新聞は社会の「警鐘」とならねばならない、という意味である。

 新聞が「木鐸」としての役割を果たそうとすれば、「もう一回、口蹄疫が来たら、みんなぶっ倒れますね」という危機状況や、獣医学部が「絶望的」なまでに遅れている現状に警鐘を鳴らし、同時に既存の獣医学部では「教室に入り切れない学生が廊下にあふれて」いる現状をレポートして、政治の怠慢に批判の声を上げるべきだった。

 さらにその原因として52年間も学部新設を阻止してきた政・官・民による岩盤規制の問題も摘出すべきであった。それをしていれば「岩盤規制に国家戦略特区が穴を開け、『ゆがめられた行政が正された』」のは、安倍政権の重要な業績の一つである事を国民は知ったであろう。

 さらに言えば、前川が出会い系バーに頻繁に通っていたことは文科省高官としては極めて不適切であったこと、文科省の天下り斡旋(あっせん)疑惑で停職処分発表前の辞任が認められ、自己都合退職として退職金5千万円余もが支払われた事に対する糾弾の声も上げるべきであったろう。

 朝日新聞はこのような「社会の木鐸」たる役割の、まさに正反対を演じてきたのである。


■7.倒閣のための謀略機関

 朝日の加計報道は、その内容だけでなく、手法においても、報道機関としての原則を完全に逸脱したものであった。

 冒頭の文章が報道された際に、菅義偉・官房長官は、「全く、怪文書みたいな文章じゃないでしょうか。出どころも明確になっていない」とコメントした。誰がいつ、どこで書いたのかも分からない、しかもそのうちのごく一部しか報道しない、こんな文章は裁判でも証拠能力はなく、一般社会でも「怪文書」扱いされるのは当然である。

 そんな怪文書に「総理の意向」と書かれてあっただけで、書かれた総理の側に説明責任を要求するのは、報道の基本原則から逸脱したものだ。まともな新聞記者なら、まずその文書を、いつどこで誰がどのような状況で書いたものか、の事実を追求するはずだ。

 その常識に従って菅官房長官が「怪文書だから関知しない」と言った後で、前川を登場させ、当事者として証言させたことで、「政府が調査から逃げている、何か隠している」という印象作りに成功したのは、謀略報道としては見事な腕前であった。

 そして、関係者の証言で獣医学部の岩盤規制の実態が明らかになった後も、加戸前知事の「ゆがめられた行政が正された」との発言はほとんど報道せずに、大見出しで「加計ありき 疑念消えず」、「『丁寧な説明』なき審議」、「加計巡り説明不足」と畳みかける印象操作を続けた。

 怪文書の片言節句を取り上げて説明を要求し、政府がいくら説明しても「疑念消えず」と見出しで印象操作をする。事実を国民に伝える報道機関ではなく、倒閣のための謀略機関そのものの手口である。


■8.「北朝鮮や中国と通じているのではないか」

 しかもこの期間は、北朝鮮のミサイルが日本列島周辺に着弾する、という国家的危機の最中であった。5月30日の朝日は前川の取材記事を一面トップで報じていた。前川証言をトップニュースで扱うのは2週間で3度目だった。

 その前日、北朝鮮が弾道ミサイルを3週連続で発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾したが、それを抑えてのトップニュースである。前川証言と北朝鮮の弾道ミサイルと、どちらが国民にとっての重大事件か、言うまでもない。前川証言を報ずるにせよ、一日ずらしても国民にとっては何ら問題はないはずだった。

 民進党が森友学園問題で政府を追及する様に対して、維新の足立康史・衆院議員は「安保情勢が厳しい中で安倍晋三首相や稲田朋美防衛相の足を引っ張るのは、北朝鮮や中国と通じているのではないかと疑われても仕方ない」と批判した。[4]

 筆者も朝日新聞に対してこの疑念を抱く。その意図はどうあれ、少なくとも結果的には、謀略報道で「事件」を作りだし、政府から国家的危機対応のための貴重な時間を奪い、同時に国民に対して危機から目をそらせてたのは事実である。北朝鮮からは頼もしい援軍と見えたであろう。

 森友・加計問題で、朝日新聞はますます確信犯的な謀略機関としての本質を国民の前に晒しつつある。わが国の自由民主主義を守るためには、一人でも多くの国民が、その正体に気がつくことが必要である。
(文責 伊勢雅臣)


■リンク■

a. 伊勢雅臣『世界が称賛する 国際派日本人』、育鵬社、H28
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4594075681/japanontheg01-22/
アマゾン「日本史一般」カテゴリー1位 総合61位(H28/9/13調べ)

b. 「朝日新聞」に関する弊紙記事
http://blog.jog-net.jp/theme/4f841679c7.html

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 朝日新聞Digital、H29.05.17「加計学園の新学部『総理のご意向』 文科省に記録文書」
http://www.asahi.com/articles/ASK5K0494K5JUTIL08N.html

2. 小川榮太郎『徹底検証「森友・加計事件」──朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(Kindle版)★★★、飛鳥新社、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/486410574X/japanontheg01-22/

3. 産経新聞、H29.10.08「朝日と毎日は『ゆがめられた行政が正された』との加戸守行前愛媛県知事発言取り上げず」
http://www.sankei.com/politics/news/171008/plt1710080094-n1.html

4. 産経新聞、H29.03.17「『北や中国と通じているのか』維新・足立康史衆院議員、森友学園問題攻撃の民進党を批判」
http://www.sankei.com/politics/news/170317/plt1703170030-n1.html



miyakuma at 11:42|PermalinkComments(0) 政治 | 安全保障

2017年09月28日

国際インテリジェンス機密ファイル『ゼロ:何もない自分に小さなイチを足していく』を読み解くより転載

学習について、かなり大事なことが書いてあるので
紹介します。
堀江氏は、おそらく努力して今の自分を作ったのではないと思います。
作業に没頭する。すべてはこれに尽きるのでしょう。
没頭していることに対して努力しているという感覚はなかったでしょうから、
おそらく堀江氏は努力をしたという感覚は持っていないと思うのです。



◆堀江貴文『ゼロ:何もない自分に小さなイチを足していく』を読み解く




※要旨


・思えば学生時代の僕なんて、
地味でひねくれた田舎者でしかなかった。


・そこからどうにか変わることができたのは、
小さな成功体験を積み重ね、自分の殻を打ち破ってきたからだ。
はじめの一歩は、すべて地道な足し算である。


・あなたが「変わりたい」と願っているなら、
僕のアドバイスはひとつだ。

ゼロの自分に、イチを足そう。
掛け算を目指さず、足し算からはじめよう。



・僕には確信がある。
どんなにたくさん勉強したところで、
たくさんの本を読んだところで、
人は変わらない。


・自分を変え、周囲を動かし、
自由を手に入れるための唯一の手段は、
それは「働くこと」なのだ。


・堀江家には文化や教養といった言葉とは無縁だった。
家には書斎はもちろん、まともな本棚もなければ
蔵書さえない。


・なんな堀江家にあって、
唯一読み応えのある本といえば、百科事典だった。
小学校時代、
僕はひたすら百科事典を読みふけった。


・事典として、気になる項目を拾い読み
していくのではない。
第一巻から最終巻の「わ行」まで
ひとつの読み物として通読していくのだ。


・感覚的には読書するよいうより
情報から情報へとネットサーフィンしていく
オタク少年に近いだろう。


・リニアモーター、コンピュータ、
そしてアポロ宇宙船や銀河系。
百科事典には誇張も脚色もない。
映画や漫画で見てきたような話が、
淡々とした論理の言葉で紹介されている。


・星の名前も国の名前も、遠い昔の国王も、
すべて百科事典で覚えた。
ページをめくるたびに新たな発見があり、
知的好奇心が刺激されていった。


・百科事典のおかげだとは思わないが、
小学校時代、勉強はダントツだった。
テストや教科書なんて、簡単すぎてつまらない。


・小学校時代、問題児であったが、
小学校3年生のときの星野先生が唯一の理解者だった。
先生は、僕がせっせと百科事典を読んでいることも、
祖母が毎日唱えていたお経をいつの間にか
暗記してしまったことも、全部ほめてくれた。


・中高時代、勉強しなかったので
成績が悪かった。
しかし、九州を脱出したかったため、東大を目指した。
東大の過去問を何度も読み返した結果、
僕のたどり着いた結論はこうだった。


・受験英語とは、とにかく英単語を極めることに尽きる。
文法に惑わされてしまうのも、
すべて単語の意味を取り違えているからだ。
単語力の強化が、そのまま英語力の強化に直結する。


・僕の単語力はかなりお粗末だった。
そこで英語教師におすすめの単語帳を教えてもらい、
片っ端から丸暗記することにした。
単語帳の隅から隅まで、すべての文言を丸暗記していく。
俳優さんが台本を丸ごと暗記するようなイメージだ。


・努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。
なにもかも忘れるくらいに没頭すること。
それさえできれば、
英単語の丸暗記だって楽しくなる。


・これは中学時代にコンピュータのシステム移植の
仕事を通じて学んだ結論だ。


・何事も得意だとか苦手だとかいう先入観で
物事を判断せず、目の前の作業にハマってしまえばいいのである。


・実際、単語帳の丸暗記は面白くてたまらないゲームとなった。
英語については、ほぼこれだけの勉強で、
高校3年冬のセンター模試で9割以上の正解率を叩き出した。


・結果的に、僕はどうにか現役で東大合格できた。
あからさまな劣等生だった僕の合格に、
職員室は大騒ぎになったようだ。


・仮説を立てて、実践し、試行錯誤を繰り返す。
そんな能動的なプロセスの中で、
与えられた仕事は「作り出す仕事」に変わっていく。


・人はなにかに「没頭」することができたとき、
その対象が好きになることができる。


・仕事が嫌いだと思っている人は、ただの経験不足なのだ。
仕事に没頭した経験がない、
そこまでのめり込んだことがない、
それだけの話なのだ。


・どうすれば没頭することができるか。
僕の経験から言えるのは
「自分の手でルールをつくること」である。

受験英語では、文法なんかは後回しにして
単語帳一冊を丸々暗記していった。
もしこれが英語教師から、
「この単語帳を全部暗記しろ」
と言われていたら、
「そんなの意味ないじゃん」
と反発していただろう。


・心の中に「好き」の感情が芽生える前には、
必ず「没頭」という忘我がある。
無我夢中の体験だ。
没頭さえしてしまえばいつも間にか好きになっていく。






※コメント
少年青年時代をどう過ごしたか
それを知る貴重な一冊だ。
どのように堀江さんが人間形成させてきたか
学ぶ点が多い。


★堀江貴文『ゼロ:何もない自分に小さなイチを足していく』
の詳細,amazon購入はこちら↓


http://amzn.to/2whJCQo



miyakuma at 08:18|PermalinkComments(0) 子育て 教育 

2017年06月26日

【実例】アメリカ機密情報のお値段は??? ロシア政治経済ジャーナルより転載 

【RPE】★【実例】アメリカ機密情報のお値段は???

RPE Journal==============================================



     ロシア政治経済ジャーナル No.1577


          2017/6/24

===========================================================

アメリカ機密情報のお値段は、〇〇〇万円だそうです。

===========================================================
★新規購読者の皆様へ!
はじめまして!RPE発行者北野です。RPEのモットーは、
1、わけのわからない世界情勢を世界一わかりやすく解説する。
2、でも、きれいごとは一切言わない。です。
世界の裏側で起こっていることを、あなただけにこっそりお教えします。
これは、国連・世銀・外務省・政治家・ファンド・社長さん軍団・大企業
幹部・起業家等々が内緒で読んでいる、秘伝のメルマガです。
友人知人には、このメルマガのこと絶対秘密にしておいてください。
3、RPEの広告は、北野が実際に購入した製品とは限りません。必ず
★HP を熟読され、★自己責任 で決定を下してください。
==========================================================

★【実例】アメリカ機密情報のお値段は???


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


大統領就任前は、中国を「主敵」としていたトランプさん。

その後、北朝鮮問題などもあり、中国と和解しています。

トランプは、自他ともに認める親ロシア。

こちらは、「ロシア・ゲート」の圧力があり、本人の意志と関わら
ず、なかなか関係が改善していない。

現状は、「結局、AIIB事件前のオバマさんと変わらないよね〜」と
いう感じです。

しかし、米中関係が一見穏やかでも、水面下では活発な「工作」が
おこなわれています。

特に、「中国側の工作」は、1年365日、休むことがありません。

今回は、そんなお話。



▼中国に機密情報を売った、元国務省職員



時事=AFP6月23日に、興味深い記事が載っています。



<中国に防衛秘密を売った元国務省職員を逮捕・起訴、米国

時事=AFP 6/23(金) 12:22配信

【AFP=時事】米国務省外交保安局(Bureau of Diplomatic Se
curity)の元特別捜査官が22日、米国の防衛に関わる秘密情報
を中国に売り渡したとして逮捕・起訴された。>



米国務省外交保安局の元特別捜査官が、秘密情報を中国に売っ
て逮捕されたそうです。

これって、「悪を取り締まる側自身が、悪をしていた」という
ことですね。

もう少し詳しくみてみましょう。



<司法省の発表によると、米バージニア(Virginia)州リース
バーグ(Leesburg)のケビン・マロリー(Kevin Mallory)被告
(60)は今年3月から4月にかけて中国・上海(Shanghai)に旅
行した際、中国の情報機関員に機密文書を売り渡したとされる。>

(同上)



上海に旅行した際、「中国の情報機関に機密文書を売った」そ
うです。

それで、マロニーさんは、中国から金をもらった。

いくらだと思います?

答えを、紙に書いてから、読み進めてください。




<問題となっている文書の出所や内容は明らかにされていないが
「防衛情報」とされており、マロリー被告はこの対価として2万5
000ドル(約280万円)を受け取った。>(同上)



280万円・・・・・。

この数字を聞いて、皆さんはどう思われましたか?

私は、「安い!」と思いました。

理由は、後述します。



<マロリー被告は米陸軍を経て米外交官や訪米した外国要人の警護
、国務省職員のセキュリティー関連事件の捜査などを担当する国務
省外交保安局の特別捜査官になり、退官後はさまざまな政府機関か
ら仕事を請け負っていた。

 標準中国語を流ちょうに話せるマロリー被告は2012年まで、中国
、台湾、イラク、米首都ワシントン(Washington D.C.)で「極秘
情報」を閲覧できる立場にあった。

米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は同被告が中央情報局
(CIA)に勤務していたと報じている。>



CIAに勤務していた!

CIAの「モグラ」ですね。



< 起訴状によると、マロリー被告は今年2月、ソーシャルメディ
アを通じて中国側の「リクルーター」と連絡を取り、翌月からの
上海への旅行と中国の情報機関員との面会を手配させたという。>

(同上)



「ソーシャルメディアを通じて連絡をとり・・・」


面白いです。

CIA勤務の方が、「ソーシャルメディアで連絡とっても安全」と
思ったのでしょうか?

私がソ連に行ったばかりのころ、

「電話で重要な話をしないほうがいい。聞かれているからね」

と警告されました。


今風にいえば、

「ソーシャルメディアで重要な話をしないほうがいい。読ま
れているからね」

ということでしょう。


さて、情報のお値段が280万円は「安い!」と書きました。

その理由は、こちらです。




<マロリー被告は外国政府への防衛情報引き渡しと連邦捜査局
(FBI)捜査官に対する虚偽の陳述の罪が問われており、有罪に
なれば終身刑を言い渡される可能性がある。>(同上)



「終身刑を言い渡される可能性がある」そうです。


マロリーさんは、「死ぬまで刑務所にいるリスク」をとって、

「280万円」で「国家機密」を売ってしまった。

皆さん、「280万円やるから、死ぬまで刑務所にいてくれ!」と
いわれたら、「おお!やります!」となりますか?


それにしても、中国の「諜報力」「工作力」は侮れません。

噂ですが、日本の政治家さんでも、取り込まれている人がかなり
いるそうです。

油断禁物ですね。

●PS

北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。



【4刷決定!】

●日本人の知らない「クレムリン・メソッド」
〜 世界 を動かす11の原理 (集英社インターナショナル)

北野 幸伯

(詳細は→ http://tinyurl.com/hrq5f3x )


●面白かったら、拡散お願いいたします。>

miyakuma at 06:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 安全保障 | 危機管理

2017年06月22日

ロシア政治経済ジャーナル No.1576 韓国の悲劇〜米中の板挟みで苦悩する文政権 より転載

【RPE】★韓国の悲劇〜米中の板挟みで苦悩する文政権

RPE Journal==============================================



     ロシア政治経済ジャーナル No.1576


          2017/6/22

===========================================================

韓国の文新大統領、米中に挟まれて苦悩しています。


===========================================================
★新規購読者の皆様へ!
はじめまして!RPE発行者北野です。RPEのモットーは、
1、わけのわからない世界情勢を世界一わかりやすく解説する。
2、でも、きれいごとは一切言わない。です。
世界の裏側で起こっていることを、あなただけにこっそりお教えします。
これは、国連・世銀・外務省・政治家・ファンド・社長さん軍団・大企業
幹部・起業家等々が内緒で読んでいる、秘伝のメルマガです。
友人知人には、このメルマガのこと絶対秘密にしておいてください。
3、RPEの広告は、北野が実際に購入した製品とは限りません。必ず
★HP を熟読され、★自己責任 で決定を下してください。
==========================================================

★韓国の悲劇〜米中の板挟みで苦悩する文政権


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


韓国の大統領になったばかりの文在寅(ムン・ジェイン)さん。

はやくも、アメリカと中国に挟まれ厳しい状況にあるようです。



▼韓国のこれまで



韓国といえば、もちろんアメリカの同盟国。

しかし08年、リーマン・ショックからアメリカ発「100年に1度
の大不況」がはじまると、米韓関係がおかしくなってきました。

韓国は、「アメリカは沈んだ」と認識。

「沈まなかった中国」に接近しはじめた。


当時の大統領は、李明博さんでした。

彼は2012年8月、竹島に上陸。

さらに、同月、「日王が韓国に来たければ謝罪せよ!」と天皇
陛下を侮辱した。

日本は、この発言を許しませんでした。

日韓関係は、最悪になってしまいます。


2013年、朴槿恵さんが大統領になります。

この方は、露骨に中国に接近しました。

「日本の悪口をいうことで」中国に擦り寄っていった。

朴槿恵さんの時代、欧米のあちこちで「慰安婦像建立プロジェクト」
が実行され、日本人を怒らせました。

しかし、2015年12月の慰安婦合意以降、朴さんは、日本、アメリカ
との関係を改善させ、

中国と距離をとるようになります。

理由は、「中国が北朝鮮から韓国を守る気がないことを理解したか
ら」だとか。

朴政権は、2016年7月、THAADを配備すると発表。

中国と韓国の関係は、最悪になってしまいます。

2017年3月、皆さんご存知のように、朴さんは弾劾され、失脚しま
した。

反日大統領の哀れな末路です。



▼中国、「THAADを見せろ!」要求



韓国、最大の悩みは、「アメリカと中国の板挟みになっていること」
でしょう。

中国は、「THAADを見せろ!」と文政権に要求しています。



<韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が外交に苦慮している。

米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD」に強く反発する中国から、
施設の視察を要求されたのだ。

中国と話し合う姿勢を見せていた文氏だが、その思いが袖にされた
形だ。>

(夕刊フジ 6月19日)



なぜ、中国はTHAADを見たいのでしょうか?



<「中国側はTHAADレーダーが中国本土を探知可能かどうか
直接確認したがっている。

(中国が)韓国政府だけでなく、さまざまな外交・民間ルートを
通じ、同様の要求を行っていると聞いている」

韓国紙、朝鮮日報(日本語版)が14日、青瓦台(大統領府)関
係者の話として伝えた。>(同上)



<「中国側はTHAADレーダーが中国本土を探知可能かどうか
直接確認したがっている。>


そうなんです。

中国は、「THAADは、対北朝鮮だけではなく、対中国でもある」と
疑っている。

「違うのなら見せろ!」と。


韓国は、「嫌です!」とはっきりいえばよさそうなものですが。

なぜ拒否できないのでしょうか?



<青瓦台は対応に苦慮し、関係者は「中国の要求が無理な内容で
あることは事実だが、THAAD配備に対する中国側の反発が強
まる状況で要求を一蹴することも難しい状況だ」と話したという。

それはそうだろう。

昨年7月にTHAADの韓国配備が決まってから、中国は「禁韓
令」を連発し、中国のドラマや映画、バラエティー、広告などか
ら韓流スターが排除される動きが拡大した。

対象は化粧品や旅行にまでおよび、韓国で大騒ぎとなったからだ。>



そうなんです。

中国は、THAADが原因で、韓国に事実上の「経済制裁」を課してい
る。

日本全国、どこにいっても中国人観光客があふれている。

韓国も以前はそんな状況だった。

ところが、習近平の命令で、中国人が韓国に来なくなってしまった。

その他、あらゆる分野で事実上の制裁が課され、韓国経済は苦境に
立たされている。


「じゃあ、見せちゃえばいいじゃん」という人もいるかもしれませ
ん。

しかし・・・。



< 中国の反発を考えれば、要求を受け入れるのも一つの手だ。

だが、THAADは北朝鮮のミサイルから韓国を守る要であり、
同盟国である米国との関係を考えても、簡単に中国の要望をか
なえるわけにはいかない。>(同上)



そりゃあ、そうですね。

アメリカ最大の「仮想敵」中国に、軍事機密を見せることにな
るのですから。



< 現に、文政権がTHAADの本格稼働を遅らせる動きを見
せると、ドナルド・トランプ米大統領はホワイトハウスに「狂
犬」ジェームズ・マティス国防長官らを集め、協議を行った。

今月29日から予定されている米韓首脳会談でもTHAADは
重要議題の一つになるとみられ、文氏が対応を誤れば、韓国の
安全保障を担う米韓同盟に亀裂が走る恐れがある。>

(同上)



嗚呼、板挟み・・・。



▼韓国の悲劇は、なぜ終わらない



韓国の歴史は、「悲劇の歴史」です。

この国の不幸の原因は、「地理」「位置」によるもの。

なぜ?

韓国は、日本、中国、ロシアという三大国から狙われる位置にある。

日本は、韓国のために中国(清)、ロシアと戦いました。

そして、中国にもロシアにも勝利し、韓国を併合した。


しかし、日本は1945年に敗戦し、韓国は独立をはたします。

日本は、朝鮮半島から消えましたが、今度は、

アメリカと中ソ冷戦の「最前線」になってしまった。

アメリカは韓国を支援し、中国・ソ連は北朝鮮を支援する。

それで、1950年、朝鮮戦争が勃発しました。


1991年末、ソ連が崩壊し、以後ロシアは、朝鮮半島への関与を
減らしています。

しかし、韓国をめぐるアメリカと中国の争いはつづいている。


このように、大国に囲まれた韓国の悲劇は、とどまることをしり
ません。

似たような状況にあるのが、EUとロシアの間にあるウクライナで
すね。


海に守られた日本は、とてもラッキーです。

●PS

北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。



【4刷決定!】

●日本人の知らない「クレムリン・メソッド」
〜 世界 を動かす11の原理 (集英社インターナショナル)

北野 幸伯

(詳細は→ http://tinyurl.com/hrq5f3x )


●面白かったら、拡散お願いいたします。>



miyakuma at 00:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 安全保障 | 外交

2017年05月26日

国際インテリジェンス機密ファイル より転載◆曽村保信『地政学入門』を読み解く

地政学の基本は、地形と物資輸送の速度がどこでどのように変化するかを
詳細に見るところから始まるように思う。

そこに政治的な観点が入ってくると国家の安全と繁栄をどのように守るか
という話になってくるのではないか。

危機(冬)の時代が近づいている今、改めてこの分野の学習は
多くの経済人、政治家にとって必須のものとなるだろう。



◆曽村保信『地政学入門』を読み解く


※要旨



・地政学といわれるものの内容はそう珍しいことばかりではない。
歴史、地理の現実を振り返ってみて、
それから情勢に対応するための何がしかのヒント見出そうとする天性をわれわれは備えている。


・そうした情況下で、ひとまず世界の現実を大きく整理しみる考え方のひとつが、すなわち地政学である。
微妙に千変万化する外交戦略を立てる上での、大前提の考察ともいうべきだ。


・地政学の勉強には、地形図と政治地図とを重ねあわせてよく見ることが大切。
まず、地球儀を片手にして、徹底的にそれに親しむこと。
世界のあらゆる地方の相対的な距離関係は、平面的な地図だけでは感覚的に絶対にわからない。


・昔、よく陸軍の指揮官は地図を見ながら作戦計画を練るが、
海軍の士官は地球儀を見ながら戦略を考えるといわれた。


・マッキンダーの「ハートランドの理論」はその字面から想像されるところと違って、実は海上貿易国家の発想から生まれたものだった。
マッキンダーはロンドンスクールで経済地理を講義していたことからも知られるように、
本来きわめて実用的な思想の持ち主だった。
したがって彼の地政学を一貫しているのは、
主として交通手段を意味するコミュニケーションの発達が、いかに歴史を変えてきたかという考察である。




・近代ドイツ帝国の初代宰相だったビスマルクの外交政策の骨子は下記のとおり。


一、まず三帝協約(ドイツ、オーストリア=ハンガリー、ロシア)によって、東欧陣営の結束をはかる。


一、三国同盟(ドイツ、オーストリア=ハンガリー、イタリア)によって中欧の勢力を固める。
これは神聖ローマ帝国の遺産の継承という意味も含まれていた。


一、バルカン問題の調整。
旧オスマントルコ帝国の領域内は、古くから民族間の移動が激しいところで、宗教の分布もまた非常に入り組んでいた。


一、アフリカ植民地問題の調停。
西欧の諸国とくに英国やフランスの新興ドイツ帝国に対する圧力を和らげるためには、これらの諸国の眼を海外における植民地活動に向ける必要があった。


以上のビスマルク外交のねらいを一言でいえば、
それは彼の出身であるプロイセンの掌握下に東欧をがっちりと固めると同時に、西欧の諸国を末永く分裂の状態においておくことだった。




・ナポレオン戦争の性格は、本来的に西欧と東欧のあいだの勢力争いであり、当時両者のあいだは、人口や資源の点ではそれほど甲乙がなかった。
ただ技術や組織力の点ではナポレオンの側が勝っていた。
しかし、その覇権の成立を妨げたのは、たったひとつの彼の意のままにならなかった国つまり英国のシーパワーだった。


・小村寿太郎は日露戦争が終わったとき、
「日本はこのままでは食えないから、多額の借金までして戦争をやったけれども、
もう食えるようになったのだから、2度と戦争をしてはならない」という名言を吐いた。


・第一次大戦が終わった後の日本は、商船隊も海軍も、質量ともに英米に次ぐ世界第3位のシーパワーとして世界に登場した。
しかし、これらの国とちがって、日本の場合はその能力をどう日常不断の対外政策に役立てるかという点についての民間の研究がまったくなかった。
いいかえれば、当時の一般国民には、日常生活に関係の乏しい世界の海についての関心が欠けていた。


・ハウスホーファーの地政学をきわめて熱心に研究したのは、
ほかならぬアメリカ合衆国の戦略家であり、国際政治学者だった。


・アメリカ地政学の功労者スパイクマンがいおうとした主旨を要約すると、次のようになる。

一、かつてマッキンダーは、将来ユーラシア大陸とアフリカとを同時に支配する能力を持った国が、
やがて全世界を制覇するだろうといった。
しかし、スパイクマンは、これを逆手にとって、西半球の防衛がどのみち不可能だとすれば、
むしろマッキンダーがいったところのユーラシア大陸周辺の「内周の半月弧」を形成する国々と共同して、
ハートランドの勢力の拡大を抑止するほかないだろうという判断に到達したわけである。
これは、言い方を変えれば、西半球から逆に東半球を包囲することになる。 


・1882年のアメリカの懸賞論文でデービット海軍少尉のエッセイが紹介された。
それはカルタゴやローマ、ベニス、オランダおよび英国などの先例を引用した上で、
歴史的なシーパワーの必要条件として次のような項目を列挙していた。
これはマハンの『海上権力史論』でも紹介されている。


1.長い海岸線と良い港湾。

2.地理的にめぐまれた位置。

3.商業保護と海運政策に関する国の立法的措置。

4.造船用資材の獲得の容易さ。

5.航海体験の豊かな人口が多いこと。

6.商船隊保護のための強力な海軍。

7.できるだけ多数の豊かな植民地。



※コメント
地政学をマスターするには歴史と地理の幅広い基礎知識が欠かせない。
それに付随する哲学、芸術、政治、経済の教養も必要だ。
これらをマスターしたものこそが国家の指導者層に入るべきである。


★曽村保信『地政学入門』
の詳細,amazon購入はこちら↓


http://amzn.to/2rOz4GL



miyakuma at 23:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地政学 | 安全保障

2017年05月24日

ロシア政治経済ジャーナル★日本と中国、「適切な距離」の測り方より転載

毎回、毎回、北野さんの記事はためになります。
僕みたいな素人でも外交について分かった気にさせてくれます。

RPEは絶対にお勧めのメルマガです。

今回は、米中関係が良くなるにしたがって、日中関係も良くした方がいい
というお話です。非常にわかりやすいです。



【RPE】★日本と中国、「適切な距離」の測り方

RPE Journal==============================================



       ロシア政治経済ジャーナル No.1560


               2017/5/24

===========================================================

日中関係が多少よくなってきたようです。

日中関係は、どのくらいの距離がちょうどいいのでしょうか?


詳細は、【本文】で!↓

(●本文へ↓)
===========================================================
★新規購読者の皆様へ!
はじめまして!RPE発行者北野です。RPEのモットーは、
1、わけのわからない世界情勢を世界一わかりやすく解説する。
2、でも、きれいごとは一切言わない。です。
世界の裏側で起こっていることを、あなただけにこっそりお教えします。
これは、国連・世銀・外務省・政治家・ファンド・社長さん軍団・大企業
幹部・起業家等々が内緒で読んでいる、秘伝のメルマガです。
友人知人には、このメルマガのこと絶対秘密にしておいてください。
3、RPEの広告は、北野が実際に購入した製品とは限りません。必ず
★HP を熟読され、★自己責任 で決定を下してください。
==========================================================

★日本と中国、「適切な距離」の測り方


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


2012年の「尖閣国有化」以降、最悪になっていた日中関係。

少しよくなってきたようです。

「親中派」の代表、二階さんは5月16日、習近平と会談しま
した。

結果は?



<二階幹事長、中国の習国家主席と会談 安倍首相親書、首脳
の相互訪問呼び掛け

産経新聞 5/16(火) 13:10配信

 【北京=石鍋圭】自民党の二階俊博幹事長は16日午前、北
京で習近平国家主席と会談した。

習氏は「両国が歩み寄って関係を正しい方向に発展させたい」
と述べ、日中関係の改善に意欲を示した。

二階氏は安倍晋三首相の親書を手渡した。首相は親書で「適切
な時期」に両国首脳の相互訪問を実現したいとの考えを伝えた。




習近平が、

「両国が歩み寄って関係を正しい方向に発展させたい」

といったそうです。


これを聞いて、読者の皆さんの多くは、「またウソいってる」
という反応かもしれません。

二階さんについては、「やめてくれ!」と思うかもしれません。


特にRPE読者の皆さんは、中国の「反日統一共同戦線戦略」
を暗記していることでしょう。

その骨子は、

1、中国、ロシア、韓国で、【反日統一共同戦線】をつくる。

2、中国、ロシア、韓国は、日本の領土要求を断念させる。

断念させる領土とは、北方4島、竹島、尖閣・【沖縄】であ
る。

(●中国によると、日本に【沖縄】の領有権はない!!!)

3、「反日統一共同戦線」には、【アメリカ】を引き入れな
ければならない。

(●絶対必読、完全証拠はこちら。↓
https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/ )


これを知ったら、「習近平、またウソいってる」「二階さんやめ
て!」という反応になるのは、当然かもしれません。

しかし・・・・。



▼日中関係は、米中関係に比例していなければならない



トランプは、「反中大統領」として登場しました。

しかし、就任わずか4カ月で、ずいぶん懐柔されてしまったよう
です。

なぜ?

まず、中国が必死の「懐柔工作」を行っている。

(●「トランプ懐柔工作」の詳細を知りたい方は、こちら。

http://diamond.jp/articles/-/120416 )


そして、トランプは、「北朝鮮問題」で中国と協力せざる得ない。

北朝鮮を生かすも殺すも、中国次第なのですから。


この二つの理由で、トランプは、「私は習近平が大好きだ!」と
公言するまでになっています。


一言でいうと、「米中関係が好転している」。

こういう状況下で、日本が「強固な中国包囲網を築かなければな
らない!」と主張し、突っ走れば、孤立します。

アメリカは、「好きにやって!」と、梯子を外すかもしれない。


だから日本は、米中関係が悪いときは、日中関係もそれなりに悪
く、

米中関係が良くなってきたら、日中関係もそれなりに良くしてい
く必要があるのです。


現在、米中関係が良くなってきている。

だから、日中関係がそれに比例してよくなっていくのは、正しい
方向です。



▼大切なのは、「優先順位」



では、日中関係は、どのくらいよくなるべきなのでしょうか?

大切なのは、「優先順位」をはっきりと知っておくことです。

なんの優先順位???

つまり、日米、日中関係の重要度は常に、


日米関係 >>> 日中関係


である。

つまり日本にとっては、軍事同盟国アメリカとの関係が、

中国との関係より「優先される」ということです。

将来どうなるかわかりませんが、現時点ではそういうことです。


「そんなことは、当たり前だろ!」


こういう反応の人が多いでしょう。

しかし私たちは、日中関係 >>> 日米関係 になった例を
あげることができます。



▼アメリカを出し抜いた田中角栄



1960年代末、ニクソン大統領は、ソ連に対抗するために、
中国と和解することにしました。

1972年、ニクソンは、中国を訪問。

「台湾に関する5原則」を提示し、台湾を事実上見捨てます。

このニクソン訪中で、米中関係は、どうなったのでしょうか?

キッシンジャー大統領補佐官が、「回顧録」でこう書いてい
ます。



<事実上の同盟関係への移行を意味した。

当初はアジアに限定されていたが、その取り組みは一年後には
拡大して、残りの世界も包含された。

中国と米国の協議は、正式な同盟国の間でもまれな濃密なレベ
ルに達した。>(キッシンジャー回顧録 中国 上295p)



どうですか、これ?

1972年時点で、米中は、「事実上の同盟関係だ」と、キッ
シンジャー がいっている。


このキッシンジャーは、しばしばトランプに会っています。

なんでも、「トランプの外交指南役」だとか。

トランプが「親中」になってきた原因の一つが、このおじさん
にあることは、間違いないでしょう。


さて、ニクソン訪中は、1972年2月。

日本では、田中角栄が72年7月、総理大臣に就任した。

彼は、同年9月訪中し、「アッ」という間に「日中国交正常化」
を成し遂げてしまいます。

(ちなみに、米中国交正常化は、1979年。)


アメリカを出し抜こうとする田中総理に、キッシンジャーは大
激怒。


「ジャップは最悪の裏切り者!」


と絶叫したことが、明らかになっています。

共同通信2006年5月26日から。


<「ジャップは最悪の裏切り者」(解禁された米公文書より)
72年にキッシンジャー氏

【ワシントン26日共同】ニクソン米大統領の中国訪問など
1970年代の米外交政策を主導したキッシンジャー大統領
補佐官(後に国務長官)が72年夏、

田中角栄首相が訪中して日中国交正常化を図る計画を知り
「ジャップ(日本人への蔑称(べっしょう))」との表現を
使って日本を「最悪の裏切り者」と非難していたことが、2
6日までに解禁された米公文書で分かった。>


この時、田中角栄は明らかに、日中関係を日米関係より優先
させていました。

つまり、


日中関係 >>> 日米関係


それで、得をしたのは、どの国でしょう?

そう、中国ですね。

日本とアメリカが「中国愛」を競う状態になり、中国は急速
に発展していった。

毛沢東とトウ小平の外交は、まことに見事でした。



▼「人民解放軍の野戦軍司令官」になった小沢一郎



もう一つの例は、田中角栄さんの弟子・小沢一郎さんです。

08年、リーマン・ショックから「100年に1度の大不況」
が起こります。

世界中の国々が、「アメリカは沈み、中国は昇る」と思った。

これは、実際そうだったのです。


アメリカの沈没と、中国浮上は、日本の政界にも大きな影響
を与えます。

そう、親米自民党が沈み、親中民主党が政権をとった。

鳩山・小沢コンビは、露骨に「アメリカ軽視、中国重視」に
外交を転換します。

09年12月、大訪中団を率いて北京に乗り込んだ小沢一郎
幹事長は、

「私は、人民解放軍の野戦軍司令官である!」と宣言します。


小沢さんは、師匠の田中角栄さんと同じで、日中関係を日米
関係より大事にした。

それで、どうなりましたか?

比較的最近のことですので、私たちは覚えています。



▼日中和解はいいが、「工作」には要注意



というわけで、日中関係は、


1、米中関係と比例していなければならない。

(米中関係が悪いときは、日中関係も悪く、良いときは良く
。)


2、軍事同盟関係にある日米関係は、常に日中関係より優先
される。

(これが逆転すると、ロクなことがない。)


中国は、外交というか「工作」が得意なので、よほど注意が
必要です。

「反日統一共同戦線戦略」第3のポイントは、

「アメリカを戦線に引き入れる」でした。

そのためには、「日本とアメリカを分裂させなければならな
い」。

どうやって?

一つは、アメリカで、「安倍は右翼」「安倍は軍国主義」「
安倍は歴史修正主義者」

とプロパガンダする。

これ、2013年から2014年初めにかけて、かなり成果
がでていました。

リベラル・オバマさんが、中国のプロパガンダにひっかかっ
た。


それがダメなら、中国は、「日本と大の仲良しになる」とい
う方法もありますね。

田中角栄さんや小沢一郎さんの時代を思いだしてください。

日中関係がよくなったので、結果、日米関係が悪化した。


ですから、安倍総理、中国との関係をよくするのはいいです
が、

それで日米関係が損なわれないよう、細心の注意が必要です。


「トランプに5回会ったら、習近平に1回会う」


くらいの頻度がちょうどいいでしょう。


●PS

北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。



【4刷決定!】

●日本人の知らない「クレムリン・メソッド」
〜 世界 を動かす11の原理 (集英社インターナショナル)

北野 幸伯

(詳細は→ http://tinyurl.com/hrq5f3x )


●面白かったら、拡散お願いいたします。>



miyakuma at 01:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 外交 | 安全保障