2007年11月14日

ホームベース気味だっていいじゃない

エロゲンガーは本当に絵が下手なのか?(意見)

いろいろな絵師とその作家性 その2(こちらが記事元の方)

このあたりの記事を見かけたので、突っ込みのようなコメントだけ。
ごめんなさい、ちゃんと書くには今は時間がなくて。

「エロゲンガーの絵が似たようなものばかりで、素人目に見分けがつかない」

こういう事ですね。

それは当然かな、と思います。
だって、エロゲー会社では、原画の依頼をするときには「萌え系の企画だから、原画はみつみ系の絵で」みたいな探し方が普通ですし。
(以下、エロゲ業界の9割を占める中小ブランドの話です。大手と混同ないように)

1ブランドあたり、年に製作1〜2本です。
潤沢な資金もありません。
1本大きく外したら、赤字を回収するのに続けて2本当てるくらいのつもりでやるんですよ。
それも、次の2本を出せる力があれば、ですけどね。

当然、外したくありません。
会社にしてみれば、少しでも流通さんが安心して受注してくれる内容にしたいです。
流通さんの判断材料といえば、ネットや雑誌での評判、ブランドからの営業、もちろん直接の予約。
色々とありますが、ファーストインプレッションとしてパッケージなど<絵柄>に受ける「売れるかどうかの直感」みたいなものは、やはり大きいでしょう。

ゲンガーを選ぶ側が同じような絵柄の方に依頼するわけだから、ゲンガーにしてみたら、仕事にするには割合はさておき、一定のフォーマットは持っていないと「仕事にならない」部分はあります。

フォーマットを抑えた範囲で、どれだけ独自のものを出せるか。
あるいはフォーマット自体の性能をうまく引き出せるか。

ゲンガーの戦場というのは、エンジンが決まっているボートレースみたいな闘いだと思います。


だからゲンガーと漫画家の絵の比較なんて、意味がないんじゃないかな。
ボートレースと改造自由のカスタムカーレースですよ。

ゲンガーは、商品としての仕様を受けて、要求されたものを書きます。
その範囲で、個性を出す仕事です。

漫画家は、描きたい漫画を、個性の範囲で商品になるように編集とすり合わせて変化させ、世に出して行く仕事です。

商品に対する個性の位置が違うんだから、前面に出すものが違うのは当たり前。
それをもって市場に対するスタンスの違う仕事を卑下するような書き方は不公平。

そのように感じました。

はいて捨てるほどいる「萌え絵描き」の中で「仕事を続けられている」人が、何の「商品価値を生む特別」も持っていないなんて、あるわけがありません。



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