2019年07月14日

出撃!アドマッチング天国-J1第19節大分VS札幌-

時間が止まった。

三竿のクロスは、相手DFの間を外し真っ直ぐにニアへ。
オナイウ 阿道が跳んだ。
タイミングが早すぎる跳躍に誰も付けない。

頭一つ、どころでなく高い。
その頂点で、ぴたっと時間が止まったのだ。

強靭なフィジカルで、振り抜くヘッド。
え、この距離で届くん?、と思ったボールは、GKのノーチャンスで、サイドネットに突き刺さる。

え、え、え、ゴール!!!!
オナイウ 、どんだけ強いねん。

失点後、間もなくの強烈同点弾。
そして、1番と45番を真ん中にゆりかご。
高木さんちは第3子誕生、阿道さんちは、第1子誕生と、なんてめでたい出産ラッシュ。
あ、2人分だからね、もう1点足んないよ。

安心してください、入りますよ。
って、52分後の未来から、声が聞こえる。

中盤での激しい奪い合い。
行って戻って、戻って行って。
こっちのミスで奪われて、でも、向こうのパスミスを逃さず小塚奪取。

ヒールで阿道に、よろしくお任せ。
こういうのに弱い小塚サポ、ああ、メロメロ、ロメロフランク。

阿道には、このとき、何かが乗り移っていた。
たぶん、可愛い赤ちゃんの泣き声が脳内アドレナリンを噴出させていたのだろう。
高木さんちの次は、私のゆりかごお願い、パパ。

だってあんな見事なシュート、打てんでしょ、ふつう。
何かが憑依しないと、打てんよ。
だからこれは、赤ちゃんのおかげなんです。

この試合の札幌と大分の計3ゴールは、高木オウン、阿道、阿道と、まるで出産ラッシュを祝うかのようであった。

ってことで、森保さん見守るミシャ師匠VS片さんというJ屈指の戦術バトル。
アウェイで大分勝利の悔しさを晴らすべく、札幌は気合い入っとんで。
なんせ怪我人復帰で今期ベストメンバーが組めるという強力メンバー。

鈴木武蔵、アンデルソン・ロペス、チャナティップって超めんどくさい前線(ほめことばですよ)だけじゃない。
うざすぎる白井(ほめことばですよ)、もうすでにウチのほうがじゃないほうの福森(ほめことばですよ)、駒井とかジェイとかも後から出してくるなんてどんだけなん。

キックオフ直後の、怒涛の圧力は、びびった。
ああ、またJ1トップレベルの圧力にさらされるのか。
もうまじかんべん。
ごめんなさい、ぼくたちまだ、J1なんて早すぎたのかも、ちょっと、ねえ、あ、待って。

しかーし、我らが大分トリニータの選手たちは、違った。
片さんの最近のパワーワードは、「勇気」と「強度」。
選手たちは、このパワーワードを胸に、ほんと「勇気」と「強度」をもって戦う。

大分の起点はGK高木駿。
ほれほれ、こっちこい、こっちきたら、あっち出すけん。
どんな目の前に相手が来ようと、もっと来いとばかり引きつけて出す。
こんな勇気あるGK、他にいるかい?

大分が受けるシュートの嵐。
でも最後の最後は、DF陣が体を張って止める。
鈴木ダービーなんて騒がれても、やっぱあのシュートブロック見れば、大分の鈴木勝利でしょ。

左がCB三竿、WB怜の組み合わせ。
まあ何にしても怜が試合に出られていることがうれしい。
かなり長引く怪我って覚悟してただけに、スタメンフル出場はびっくり。
右はCB島川、WB星。

大分の生命線のひとつは、CBとWBのコンビネーションによるサイドの崩し。
岩田の怪我離脱によって、どうなるサイド攻撃と心配された部分。

三竿、怜は、細かいパス交換で相手を交わし、するするっと前線に上がる。
1点目は怜がボール持って外を開け、空いたところに上がった三竿へのパスからのクロスだった。
このコンビ、テンポもあっていい組み立てできそう。

CB島川は、攻撃参加が自身の課題としてあった様子。
ボランチが落ちて、変則4バックとなり1列島川を上げたのは、島川攻撃せよという片さんのメッセージなのか。
島川も、星も、大外からフリーで上がり、逆サイドからのパスでビッグチャンスを作った。
残念ながら、ああ、あれを決めておけばってなっちゃったけど、形はちゃんとできてた。

そしてこの試合最大のキーマンとなったのが2シャドー。
小塚、小手川の小・小コンビ、ココ一番できっとやるはず。

細かい立ち位置のバランスを取り、相手の嫌なところで、嫌なプレーをする。
DF、ボランチから前線へどうつなげるか。
この2人のできが、この試合を左右する。

特に今季初先発の小手川は注目。
まあこの二人だから嫌らしいですわ。
シャドーでもボランチでもできるんだからあっちかとおもえばこっち、神出鬼没にボールをつなぐ、プレーをつなぐ。

小塚のラストパス、小手川のタイミングを見た飛び出し。
片さんの狙いを忠実にピッチに落とし込む。
まあ、コテはあれを決めておけばなあ、とちょっと悔やまれる。

今季はじめてスタメンを外れた藤本。
後半、オープンな展開になって100%充電の藤本が出る方が脅威かとの狙いもあるかな。
57分、藤本、高山の2枚替え。

スタジアムの空気が一変した。
鳴り響く藤本のチャント、スタジアムに満ちたあふれる期待。
やっぱりオープンな展開での藤本は、らしい動きができる。
惜しいチャンスもあったね。

前田、長谷川の2ボランチは、DFラインに落ちたり、シャドーとの連携をとったり、とにかく運動量はんぱない。

あ、よくよく考えたら、長谷川って大卒の新人さんなんだ。
実績ある新加入選手だって、戦術理解してゲームに入れるまでけっこうな時間を要するカタノサッカーなのに、もう平気な顔してプレーしてる。

キッカーもそうだけど、サイドを変える大きなパスも正確。
動いてもらってスペース逃さずタテにつける。
そうタテパスの先には小塚がいたりする。
そして、その瞬間、局面は大きく変わるのだ。

ゲーム全体は、両チームのアグレッシブなハードワークと、互いの戦術のマッチングがあいまってとても見応えのあるものとなった。
正直、どっちが勝ってもおかしくない試合だった。

数少ないチャンスを決めきった大分、数多くの決定的な場面を決めきれなかった、あるいは防がれた札幌。
でもまあ、札幌、こわい。

さあさあ、次はアウェイ川崎戦ですよ。
FC東京を3−0で吹っ飛ばしちゃった川崎。
ホーム戦では、圧倒的なサッカーの質の違いを見せつけられた川崎。

でも、我々は18位からのスタート。
王者川崎に、「勇気」と「強度」をもって挑む。

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