いやもう両方優勝でいいじゃん。
これだけ死力を尽くし合い、持てるもの出し切った素晴らしい試合。
でも優勝という結果を求めてここまでがんばってきた選手たちの中では、それでは納得いかんだろうけどね。
両チームにかかわるすべての方々に称賛の拍手を送りたい。

終盤、決定機を2度外した仙石くんとか、PK決められなかった安斎くんと三輪くんなんか、もう悔し過ぎて眠れないだろうなって思う。
たまたま試合の流れや、注目されるポイントで目立ってしまっただけで、彼らのせいで負けたわけじゃ決してない。
それどころか、彼らの活躍があってこそこれた決勝だ。

スポーツの残酷さ、だよね。
でもそれがあるから、悔しさをバネにもっともっと成長できるし、勝つことの喜びや、重みというものがある。
涙を流せるって、素敵なことだ。

この大会のみならず毎年の風物詩のように議論される「ロングスロー」。
この大会でもロングスローを武器とする学校が軒並み、その流れからゴールを重ねた。
ルールとしては、正当なスローができていればまったく問題ないんだけど、好きだ嫌いだ、賛成だ反対だと喧々諤々交わされる。
え、なんでそこまで一所懸命反対するんだろって思うけどね。
野球の隠し球とは、性質上違うので同じ俎上には乗せられないし、マリーシア、とも違う。

そんな「ロングスロー」問題を、あっさりさらっと吹っ飛ばしてしまったのが内田篤人。
決勝の解説で「ロングスローってすごい武器になる」って話す。
自分も鹿島の時に練習したけど、あそこまで飛ばないとか。

内田篤人の解説がとってもいい。
彼の説明は具体的だし、自分ら素人にもとてもわかりやすい。
難しいことばを決して使わない。
何にも増して、めちゃくちゃ肩の力の抜けた優しい話し方だ。
DAZNの番組とかも見るけど、彼の語り口ってほんといいね。

おっと、話が逸れた。
トリサポ目線の決勝戦だった。

青森山田のサイドからの崩しはトリニータの目指すサイド攻撃の理想じゃないかな。
トリニータでいえば、CBとWBとシャドーの関わりかたとか。
もちろん選手レベルはプロと高校生だから、チームそのものを比べるわけではない。

そんな青森山田出身といえば松本怜。
怜もロングスロー、するね。
2018年、藤本、那須川、川西、そして松本怜と青森山田出身者が4人もトリニータにそろった。
青森山田カルテット誕生の奇跡のシーズンである。
今日の中継で、青森山田出身のJリーガーがちらっと表になってたけど、藤本以外は載ってなかったなあ。せめてJ1の怜さんだけは、と切に願うのだった。

そういえば何回戦だったか、帝京長岡出身の小塚と市船出身の小出が両校の対戦にツイッターで応援バトルするって面白い出来事があった。これは甲府サポさんも楽しめたのではないだろうか。




怜さんはもちろん、青森山田の応援にどきどきしながらファイトしてたみたいで。
試合後には、後輩を気遣い、お疲れ様ツイートしてた。




山梨学院のGK熊倉くんが、青森山田安斎くんの足がつったのを伸ばしてあげたり、安斎くんのPKを止めた熊倉くんが、試合後号泣する安斎くんに寄り添ってたりしてたけど、この2人は中学時代FC東京アカデミーでのチームメイト。
こういうつながりもあるんだなあ。
このペナント見たら、まだ他にも在籍してた選手いるよ。