18分。
北九州のビルドアップに、激しくプレスを連動させる大分。
松尾勇佑は、スキを逃さない。
相手の置くボールがちょっと長くなったところを果敢にプレスバック。

奪ったボールは、パトリッキヴェロンが預かる。
前線では北九州のディフェンスのギャップに入り、キムヒョンウ。
ファーには有働夢叶が、スペースを狙って動き始める。

しびれるぜ、パトリッキヴェロン。
北九州のディフェンス3枚の狭小なスペースに、ボールを通す。
そして抜け出たボールをワンタッチシュート、キムヒョンウ。

守備から攻撃へ。
あらゆる要素の詰まった連動するプレー。

再現性のある攻撃は、26分。
中盤でボールをためるパトリッキヴェロン。
狙いすまして北九州DFの間を強く長いスルーパス。

反応するのは、宇津元伸弥。
クロスに飛び出しワンタッチシュートはキムヒョンウ。
ああ、これだこれだ。

ああ、ああ、こんなサッカー、見たかったああ。
うれしい、楽しい、大好きな、トリニータ。
ほんと、今シーズンは楽しみだよ。

立ち上がりから大分は勇気をもって挑んだ。
シンプルにタテへ、タテへつなぐ。
戸根一誓、ペレイラ、 宮川歩己の3バックは、山口卓己、榊原彗悟への出し入れを細かくしながら、ギャップを作り出す。

おっと、スペースができた、おっとそこには彗悟がいるやん。
スイッチが入る。
タテへ、タテへ。
グラウンダーのパスは気持ちよくつながっていく。

選手の距離感がめちゃくちゃよい。
だからこそのテンポ感、そしてつなぎ。

いったいいくつ狩っただろう。
ピッチの狩人・山口卓己。
ほんと、簡単に(見えるように)奪う。
何度でも何度でも。

そして昨シーズンと大きく違うのは、ピッチの幅を大胆に使った攻撃。
右からつくるビルドアップに、左の大平原、ぽつんと宇津元伸弥。
戸根が低い弾道の強いボールを逆サイドに振る。

何度も再現されるサイドチェンジ。
ほんと胸のすく瞬間。

前半、勢いよく繰り返す攻撃。
奪えなかったのはゴールだけ。
でも、それがもっとも重要。
勝負に勝って試合に負けるなんてチームの勢いをそぐ。

先制点は、榊原の中盤でのパスカットから。
高い位置で奪う守備は、シュートまで直結する。

左の榊原からのパスは、中央のマークされたヒョンウをスルーしてマークのいないファーの有働夢叶へ。
有働、狙いすましてゴール隅へグラウンダーのシュート。

2点目も複数の選手がゴール前でからむ。
いわゆる3人目の動きが決めたゴール。

木本真翔がヒールで榊原につなぎ、榊原は前線の山口へ。
ダイアゴナルにニアに走り込むキムヒョンウをおとりに、ファーから走り込む松尾勇佑へボールが渡る。
松尾は再び逆サイドにボールを送る。
中央では、有働がかけひきをする。
決めるのはキムヒョンウ。

なんちゅう楽しいサッカー。
どっからでもボールが出てきて、どっからでもクロスが上がって、誰でも決めてくれそうな。
2018年の10ゴールカルテットを中心にゴールを量産した、あの雰囲気だ。
サイドtoサイドって幅を使ったサッカーもウリだったな。

試合の見せ場は、それだけは終わらない。
そう、ムンキョンゴンだ。

宮川が北九州・永井龍を倒してしまった。
PK献上。
しかし、PSM札幌戦では、PKストップを見せたムン。
なんか止めそうな気がしたんだよね。
(たぶん、みんな言う)

お見事なPKストップ。
最高潮に盛り上がるクラサスドーム大分。

ああ、いつ以来か。
アディショナルタイムに入って、ドームを包む「トリニータオーレ」
勝利を確信したときにのみ歌われる凱歌。
いいねえ、サッカーって。
ほんと久しぶりにそう思えた。

「この半年で”強い大分”へ共に生まれ変わろう」
ゴール裏に掲げられたこの横断幕。
たった1試合だけど、大きな意味をもつ1試合。
”強い大分”というワードが、期待感をもって湧き上がってきた。
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