2019年10月17日

行橋〜別府100キロウォーク2019の記vol.4-痛いけど歩く、でも歩けば痛い-

宇佐のチェックポイントでは、テントの下でごろりと横になれる。
これくらいまでくるとたくさんの人が、仮眠をとったり、横になって疲れをほぐしたりしている。

ここはいっそ、横になって・・・とも思うけど、がっつり休んでしまうともう歩けないような気がして。
コンビニで買ったカレーパンをかじり、ちょっと靴を脱いで足を休める。
カレーパン食い終わったら、そそくさとスタートし始める。
ああ、太ももの筋肉痛は癒されたのだろうか。

このウォーク最大の苦行が始まる。
左足首、痛い。
痛みが和らぐと、今度は右膝痛い。
痛いから変な歩き方になって、またどこか痛い。

なんでこんなにしてまで歩くのか。
そこに道があるから、んなわけない。
でもここまできたら、完歩しないとこれまでの苦労が水の泡。
もったいない、の精神だ。

立石峠へと延々と続く上り坂。
ああ、つらい、でもあの峠を登りきったら、きっと楽になる。
んんーんなわけはなかった。

70.4km、日伸建設工業。
ここでなんとカップ麺を売っている。
お湯もあって、ここで食えるのだ。

ああ、神様、ここで寄り道していいですか。
ちらと、食ってる人が目に入る。
ああ、あの人は今ここで至福のときを迎えているのだろうなあ。
あああ。

だが、なぜか足はここを素通りしてしてしまった。
ここで食っていれば、人生でこんなうまいものはない最高の食事になったはずだ。
なんで素通りしてしまったのか。

なんとかかんとか、七曲りにたどり着く。
ぜんざいがうまい。
これも至福の食べ物だ。

登りは、息を切らさぬようゆっくりと。
入り口で貸し出される竹杖をつきながら、ほんと、ゆっくり登る。
ほとんど追い越されないのをみると、みなさん、おんなじ考えなのか、むやみにスピードをあげる人はいない。

しかし、真の敵は下りにあった。
左足首が痛すぎて、まともに下れない。
たぶん、時速3キロぐらいではないか。
ばんばん追い抜かれたので、相当遅かったはずだ。

辛い長い下りは、永遠に続くのではないかと思われた。
ああ、明日の午前には、ゆっくり風呂に浸かってるはず、ベッドで寝てるはず。
ああ、明日の・・・。
それだけを考えて歩く。

ふと睡魔に襲われる。
歩いてたらいきなり歩道をそれそうになる。
ふらふら、ふらふら。

ここでトリサポ仲間のIさんに声をかけれらる。
歩きながら話をしていると、いつのまにか睡魔はどこかへ飛んでいた。
ああよかった。
感謝。

第3CPの日出町保健福祉センターについたのは、ちょうど5時。
ああ、あと13キロだ。
ゴールが具体的に見えてきた。

もうあとは惰性で進むのみ。
終盤になればなるほどスピードが上がってくる。
ファミマで買ったパンをかじりながら歩く。
関の江でもらったみかんが心にしみる。

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あと6キロ、5キロ・・・・ああ、あと1キロ。

ついにゴール。
19時間36分8秒。

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なんだかんだいって20時間切ってゴールしちゃったぞ。
たぶん20時間超えてもいいやって割り切って、周りの人に釣られなかったのがよかったのだろう。

100キロウォーク、2回目のチャレンジも無事完歩。
あと8回、歩き続けるのだ。

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2019年10月16日

行橋〜別府100キロウォーク2019の記vol.3-弱気ウォーカーは意外とイケる-

もしかしたら、中津でリタイアかもしれない。
と、ロキソニン飲んで、膝を気にしつつ、弱気なスタート。

とりあえずスピード出すのやめよう、20時間にこだわるのやめよう。
完歩できれば、全て御の字。

時速6キロ前後をキープしつつ、速くなってもキロ9分台、8分台には突入しないようにと歩く。
今年は、100キロウォークの風物詩である沈下橋がない。
名物ではあるが、ここで大渋滞を巻き起こす。

そのおかげで最初の1時間で6キロ、次の1時間で12キロ、またまた次の1時間で18キロと、ほぼぴったり時速6キロをキープ。

こうなると、なんだか無心で歩けるようになる。
心の隅にある気がかりや、ため息の出るあれやこれやを脳内でぐるぐるとシミュレーションしていると、いつのまにか次の6キロに到達していたり。
まあ、これは無心とは言わないのかもしれないが。

休んでいない。
止まっても1、2分がいいとこ。
これがあとで大きなダメージになるんだけど、この時は前に進めるもんだから気づかない。

なごや〜俺らの風を起こそう〜
と、いつのまにか名古屋グランパスのチャントを口ずさんでいた。
ループが止まらない。

不審に思われないように小声で口ずさみながら、その風に乗ってどこまでも行こうとしていた。

なんとなんとスタート後、ほぼ6時間ちょうど。
18時過ぎ、36キロ地点である中津チェックポイントにたどりついた。

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ああ、これでこのあとコンスタントに時速5キロに落とせば、七曲りと休憩入れて20時間くらいでいけるかな。
と、我ながら策士の面持ちで、このあとの計画を練る。

コンビニでパンやおにぎり、ゼリーなどをこまめに補給しながら、ハンガーノック対策もばっちりだ。
とにかくのべつまくなし食うべしのマイウォーキングセオリーは絶対だ。

うんうん、弱気ウォーカー、意外と行けるじゃん。
と、思ったのもつかの間。

左足首が痛い。
このまま歩くとやばいんじゃないか。
明らかに変な歩き方になるくらい、痛い。

ちょっと休む。

あれ?よくなった。
あ、休めばいいんだ。

また歩く。

あれ?痛めてる反対の右膝が痛い。
うわ、痛。

あっちこっち、交互に痛んでくる。
このままだとリタイヤもやむなしか。
ちらちらと、弱気の影が見え隠れ。

そして、その弱気をさらに後押しする事態が。
太ももが、強烈に痛い。
筋肉痛の所業。

そういえば3週間、運動してない。
いつもの感覚で歩いていたら、いつも以上に筋肉にダメージくるわな。
しかも休憩をとっていない。

このあたりから、休んでは歩き、痛んでは休み、歩くを繰り返す。
休んでは、といっても、5分も休んではいないんだが。
ここで思いっきり休めないのが、心の狭量さ。

土屋農園さんの梨のサービスがありがたい。
3つ取っていいよ、っておばちゃん、なんて太っ腹。
生き返る。

中津CPからだましだましの25.5キロ。
23時15分、61.6キロ地点である宇佐チェックポイントにたどりついた。

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2019年10月15日

行橋〜別府100キロウォーク2019の記vol.2-Jサポウォーカーは正装で-

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2年ぶりに行橋駅に降り立つ。
あたりはウォーカーさんだらけ。
ここに4500だの5000だののウォーカーさんやボランティアスタッフさんらが集うんだから、そりゃもう大騒ぎ。
あ、別に騒ぎ立ててるわけではないので、ただの比喩です。

勝手知ったるなんとやらで、そのまま正八幡宮へ。
受付で記念品とゼッケン一式を受け取り、居住い正しつつ、Jサポの正装であるレプリカユニフォームにきっちり取り付ける。

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前日、ツイッターで2年前のこの大会で知り合ったカマタマサポさんと、ユニで記念写真撮りましょう、他にもサポさんいたら声かけましょうとつぶやきあっていた。
もちろん、すぐに見つかる。

今年はW杯効果か、ラグビーのユニフォームの方もちらほら。
結局、カマタマサポさん、鳥取サポさんと3人で記念写真。
道中やゴール地点では、ギラサポさん、熊本サポさんもいらっしゃった模様。

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100キロただひたすら歩くなんて、ドMの集まりには、ドSの司会者さんがよく似合ふ。
開会前から、ひたすらドSなアナウンスを続ける。
落し物をしたウォーカーさんには、やる気あるんかい、っと罵声を浴びせ、記念写真でちょっとでも時間を取ると、さっさとどいて、とけしかける。

もちろん、言われた方は真性ドMであるから、心の中でじわっと喜んでいたりするのかもしれない(笑)

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さて、ゼッケンは3種類。
20時間以内の記録を残すと、白ゼッケン。
20時間を超すと黄色ゼッケン。
初参加は青ゼッケン。

白ゼッケンは、優先的に先にスタートできる。
前回ギリ20時間を切ったので、今年は白ゼッケンである。
ああ、なんていい景色だ。
こんなに早くスタートできるなんて。

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12時、最初の組がスタートしてまもなく、自分のスタートもやってきた。
膝にわずか故障あり、しかも3週間何のトレーニングもしてない。
だからとにかく筋力にトラブルがないように、スピードを出さないように。
とにかく完歩できれば御の字。

そんな思いでスタートする。

川沿いの道、台風の影響で風が強い。
帽子が吹き飛ばされそうになるので、持って歩く。

完歩できるのだろうか。
不安のまま、河川敷の道を歩いていく。

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2019年10月14日

行橋〜別府100キロウォーク2019の記vol.1-スタート前からくじけてる-

昨年の台風中止から早1年、今年こそはと満を持して迎える、はずだった100キロウォーク。
ああ、しかし、夏は意外と早く過ぎて行ったのだった。
そう、簡単に言えば、練習してない。
簡単に言わなくても、練習してない。

とりあえずジムでマシンの上を走ってはいる。
でも、肝心な「地面を歩く」ということを全く行っていない。
練習会の計画は立ててみるが、諸般の事情でなかなか実施できない。

ああ、やば。

そこで3週間前、宇佐〜別府42kmウォークに参加。
完歩して、よっしゃ、こっからテンション上げていくぞ、って思ったのもつかの間。
ああ、持病勃発。
3週間、なーんもトレーニングしてない。
トレーニングどころか、運動してない。

膝に不安を抱えたまま、体力筋力落ちまくりの状態で本番を迎えるという最悪の状態。
本番1週間、台風が発生。
当初のコースは、ちょうど九州北部。
サイトにも実施かどうかのアナウンスが。

けっこうメンタル落ちてたので、いっそ中止になってくれた方が、なんて、悪いささやきまで聞こえてきた。
ああ。

いかんいかん、このままではいかん。
形から入るワタクシは、当日雨は避けられない予報だったので、レインウェアを買いに、モンベルへ。
これまで、コンビニカッパでしのいだり、今回はトリニータポンチョでもいいかって思ってたけど、これから先を考えて思い切ることにした。

えーと、100キロ歩くんですけど、20時間くらいずっと濡れっぱなしかもしれないんですけど、どんなんがいいですか?
軽くて、持ち運ぶのにコンパクトなやつがいいんですけど。
って、ピンポイントな使い方でモンベル店員さんに聞いてみると、じゃあこんなのでって勧められたのがこれ。

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ランナーの方もだいたいこれ買います。通気性がいいです。ってことで、即決。

次にスポーツ店回って靴もって思ったけど、なかなか目指すもの見つからず。
アシックスのGT-2000シリーズを5、6と買い続けてきたんだけど、他のアシックスのシリーズも含めて、デザイン、色でビビッとくるものがなかった。
HOKAの軽さとクッション性にもひかれたけど、高い。
青と黄のトリニータカラーを手にするも、サイズがない。
時間の余裕があればネットで買うけど、間に合わないかもしれない。

結局、買わず。

このへんで、ちょっと覚悟を決めた。
テンションあげよう。

前日。
やはり、膝がしっくりこない。
ロキソニン完備。
膝サポーターを買った、が、なんとSサイズであるとあとで気づく。
無理やりつけてみたが、ああ、なんとかなりそう。
逆にLだったら緩かったかも。

とにかく、完歩できればいいや。
もしかしたら、足の状態で、中津まででリタイアとかもあるかも。
でも、中津までは意地でも行かなきゃな。

うまくいけば、雨にはあわずにすみそうだ。
でも、台風の影響で風は強く吹いている。
正直、テンションは上がっていない。

スタート前から、くじけてる。
ぽっぽおじさんで買ったチキン南蛮弁当と塩唐揚げだけが、僕を勇気づける。













  
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2017年10月26日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.6-とうとう完歩、やったどー-

あれ?なんかけっこう腹減ってるな。
七曲りから日出に向かう道すがら、ふと気づく。
ま、夜中だから食ってねえし。

これが、大失速の原因だったのだろうか。

日出CPを出ながら、「一本満足」を食う。
そういえばスキあらば食っとけって教訓を忘れてた。

食うと、現金なものでだんだん歩けるようになってくる。
もしや、いや、やはり。
失速の原因は、夜中の食わんで歩くモードにちがいない。

ずんずん歩く。

日出のローソンで昨夜宇佐で待っててくれた後輩くんが、またまた待っててくれて声をかけてくれる。
うーんなんていいやつだ。最上級にいいやつだ。

勝手知ったる日出町ロード、快適に歩く。
あの夜中の大失速のダルオモは、いったい何だったんだ。

ただし足裏はひどい。
絶対、とんでもないことになってるな。

関の江を越えて、えーとどこだっけ、むいたみかんを渡してくれる。
なんてうれしい。
乾いた体に染み渡る。
いったいこの方々は、我々のために何個のみかんをむきつづけているんだろう。
感謝。

ついにあと6kmの看板が、歩道わきに出た。
おお、時速5kmならあと1時間10分ちょっとだ、もうゴールは近い。

ところがところが、なかなか1kmが遠い。
1kmごとに看板が出るんだけど、かえって遠く感じてしまう。
しかし、確実に距離は減ってる。
うん、もうすぐだ。

沿道で応援してくれる人が増えてくる。
おお、もうすぐ100km完歩だ。
なんか実感がないけど、100kmも歩いたんだなあ。
ぜーんぜん、実感がわかない。
眠くもないぞ。

そして、ついにゴール。

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ゲートをくぐり、完歩賞の賞状やらメダルやらをいただく。
12:43に行橋を出てから、ゴールをくぐったのが8:35、19時間52分の旅が、ついに完結。
はあ、歩けば歩けるもんだなあ。
達成感。
ウォーキングハイになってるのか、やはり眠気も感じない。

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仲間のゴールを待つ間、温泉に入る。
テルマスの無料券をもらい、足を引きずりながら汗を流し温泉に浸かる。
ああ、気持ちいいいい。

テルマスは、戦い終えた100キロウォーカーでいっぱい。
皆、一様に足を引きずり、なんだか野戦病院さながらだ。
ロビーに出ても、寝っ転がって熟睡する人、痛々しくうずくまる人、もうとにかく現実に戻っていろんな痛みが身体中に走りまくっている様子。

湯上がりのトマトジュースを飲みながら、でもこの時、心に湧いてきたのは、これは1回で終わらせるわけにはいかんな。
あと何回出られるかわからんけど、とりあえず、10回は出よう。そして完歩しよう。
って、そんな思いだった。
いや、これは、やってみないことにはわからん。

いつかは100キロウォーク、死ぬまでには100キロウォークと思いながら、なかなか一歩を踏み出せないでいたけれど、とうとう完歩しちゃったよ。
それもこれも、この誘いに乗ってくれ、練習会も参加してくれたみなさんのおかげ。
一人じゃ、なかなか踏み出せないもんね。

いろんな方のブログなんかを読むと、やはり100キロウォークを完歩するには、「練習と準備」とある。

練習会で、中津〜宇佐を除く全コースを歩いた。
これが大きかった。
これをやってなかったら、たぶん前半飛ばしすぎて失速、リタイアもあったかもしれない。
七曲りをゆっくり歩いて息を切らさなかったのも、練習で2回歩いてたから。
最初の時は、息を切らしてきつかったもんね。

はじめての100キロウォークは、上々の結果。
でも、これがずっとうまくいくとは限らない。
体調もあるだろうし、故障もある。

でもどんな結果になっても、チャレンジし続けよう。
なんだかとても面白い世界に迷い込んでしまったようだ。

そして、いつかは。
そう、新しい「いつかは」ができた。
いつかは、「屋久島100kmウォーク」に出てみたい。

あの屋久島を1周ぐるっと歩いて回るなんて、ロマンだ。





  
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2017年10月24日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.5-日出る町の夜明けは勇気をくれた-

あれ?おかしいぞ、進まない。
まったくスピードが出ないのである。
宇佐までは、追い抜かれたら追いついてやろうって気概があった。
でも、もう抜かれるがまま、なすがまま、もうどうにでもしてやって、ってな感じである。

宇佐CPを出て、足裏の皮はやっぱりずるっといっちゃってる感じだが、歩くのには十分我慢できる範囲。
でも、とにかくスピードが出ないのには参った。
もしかしてこのままどっかで歩けなくなってリタイアか?
ちらっとよぎる不安。

夜露なのか霧なのか、ミスト状の水分がずっと飛散している。
視界もなんだかうっとうしい。
人もすっかりまばらになって、信号さえなかなか見当たらない宇佐から山香の10号線をとぼとぼ歩く。

立石峠。
よし、ここを越えればって普段なら思うだろう。
でも、なんかやたらきつい。
痛いわけではない。
きつい。

なんとかかんとか、難所の七曲り前までたどりついた。
時刻は、午前四時。
10号線沿いの家々には、明かりが灯り始めたとこもある。

七曲り登り口のスペース。
おお、人がいる。
バナナをほおばる。
マイカップにぜんざいをいただく。
はあ、しみるねえ。
この甘さが、パワーをくれる。

そして、驚くことに、おばちゃんがマイカップを洗ってくださるのだ。
ええ、おばちゃん、そんなことまでしてくれるの。
なんてありがたい。
ボランティアの方々のあったかい歓待に、七曲りへのチャレンジ精神がむくむくと湧いてくる。

そして七曲り。
杖を借りる、ゆっくり歩く、一曲り、一曲り確かめるように、めちゃくちゃゆっくり。
たぶん、この七曲りのポイントは、息を切らさないことだ。
たった800m程度、100kmのうちの0.8キロだ、ここでゆっくり行ってもそんなに影響はない。

ほんとにゆっくり歩いた。
全然息も切らさず、きついなんて思いもまったくなく。
沿道を竹筒に入ったろうそくが照らす。
なんとも幻想的な雰囲気。
のぼりの頂点には、励ましの横断幕が。

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ここを降りきれば、もう日出だ。
そして、夜明けも近い。

相変わらず足はおもだるな感じだけど、気持ちはけっこうあがってきた。
赤松峠をのぼる。
ハーモニーランド、通過。
我が日出町に入ったら急にホームに帰ってきた気がして、強気になる。

だんだんとあたりが明るくなる。
午前6時、ついに日出CPまで到着した。
ほぼ時速5km平均をキープ。

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よし、このまま行けば、20時間切りだ。
あったかいスープをもらって飲む。
休憩もそこそこに、いよいよラストスパートだ。

  
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2017年10月19日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.4-宇佐までは案外遠い-

中津から宇佐は、まだ1回も練習してない未知のコース。
もちろんクルマではこれまで何十回と通ってるので、知らない道ではない。
だから、うっかりついつい、クルマの感覚になってたのかもしれない。

中津から宇佐は、そう遠くない。

ついつい、舐めてたのかもしれない。

まずはローソンでチキンとおにぎりとサンドイッチを買う。
ひたすら食いながら歩く。
食え食え、食わんと歩けんぞと、強迫観念が言っている。

沿道で、いろんな人が声をかけてくれたり、施設を休憩用に開放してくれてたりする。
なんとありがたい。
ボランティアスタッフのみなさんや、こういう方達のおかげで歩けてるんだな。
ほんとありがたい。

TOTOさんは、休憩所やトイレを準備してくれてる。さすが本家。
土屋農園さんの、梨が身も心も生き返らせてれる。
この硬さがなんとも絶妙のうまさ。

途中のコンビニで職場の後輩くんたちが待っててくれた。
なんとありがたい。

しかし、この中津〜宇佐コース、一番の難敵は信号だ。
けっこう短い距離で信号にひっかかる。
だから同じ人に何度も抜かれたり、同じ人を何度も抜いたりする。

ということは、この区間でペースアップしても無駄なんじゃないかな。
ここは、ある程度のローペースで体力温存がいいんじゃなかろうか。
と、思ったのは後のこと。

抜かれれば自然と自分もペースが上がってしまう。
人は人、自分のペースを刻まなきゃ。
って、思っても、なんか自分で勝手にペースを乱してしまう。
修行が足りん。

宇佐神宮まであと何キロの表示。
えー、宇佐神宮ってそんなに遠かった??
やっぱり感覚が舐めていた、クルマモードになってた。

そしてここらあたりから、だんだん足が重くなって行く。
歩くのには問題ないんだけど、ペースを上げようと思っても上がらない。
なんで?こりゃまずいか。まだ第2CPまでずいぶんあるぞ。

黙々と修行のように歩く。
前を行く人たちのバックパックにつけた青い点滅バッジの行列が、闇の中にシュールに続く。
この光景は、なんだかすごい。
幻想的な別世界。

写真に収めようと思ったけど、なかなかうまく撮れない。
これは、100kmウォークに参加してここまできた人にしか見ることのできない世界なのだ。
いやほんと、すごい光景だから。

どの時点からか、左足裏に違和感が。
あー、やっちゃったな。
足裏の皮が浮いている。

でも、歩けない痛さではない。
ときどきデコボコに当たるといたたたってなる。
点字ブロックを避ける。

そして再び気分を蘇らせてくれたのは、駅館川を越えた先のジョイフル前のテント。
スープ、味噌汁のサービス。
水も補充。

やっぱこれ、サービスしてくれる人がいて、なんやかんや言葉を交わしながら、激励を受けながら飲むからうまいんだよね、生き返るんだよね。

パワーをもらって、再び宇佐CPを目指す。

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宇佐神宮を過ぎ、宇佐駅を通り過ぎると、極端に明かりが少なくなる。
闇の中、青い点滅がちらほら動く。
闇の中をとぼとぼ歩く。
ずんずんではない、もはや、とぼとぼだ。

道路の脇道に突然、横たわった人が視界に入る。
うわ、うわっと内心びっくりする。
死体のように寝っ転がってる。
眠くて眠くて仕方ない人が、とうとうこんなところで寝ちゃったんだな。
それにしても、心臓に悪い。

さらに歩く。
そして、闇の向こうにもわっと出現した明るい空間を見たとき、再び勇気がわく。
だってこんな夜中にこんな場所で明るいとこっていったら、チェックポイントしかないでしょ。

やっとのことで、郷の駅宇佐の第2CPにたどり着く。

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チェックを受けて、まずはトイレ、そして給水。
テントがずらっと並んだスペースには、横になる人、ボヤッとする人、物食う人。
物販に行き、迷いに迷ったあげく、カレーを食う。

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靴を脱いで、テントの中でもそもそと食ってると、近くのじいちゃんに話しかけられる。
じいちゃんは友達を待ってるらしい。
数年前までは、100kmウォークに出てたんだけど、腰をやってから出られてないらしい。
最後に出たときのパンフレットを持ってた。

出たくても出られないってつらいだろうな。
いつまでもこうやって歩けるなんて保証ないもんな。
うん、これは歩ける限り歩かねば。出続けなければ。

そんな勇気をもらって、靴を履く。
いてててて。
左足の裏の皮は、けっこうな範囲浮いてるような気がする。

CPの出口付近には、出張整体コーナーがあったが、かなりの待ち人で賑わってた。
さあ、これから立石峠を越え、最大の難所、七曲りに向かうのだ。






  
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2017年10月17日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.3-まずは中津を目指す-

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正八幡宮を出てぐるっと一周、すぐに川に出る。
今川という川らしい。
川沿いの遊歩道をゼッケンつけたウォークスタイルの人混みに紛れながら歩いて行く。
おお、なんだか100キロウォークっぽいなあ。
沿道で応援してくれる人たち、おお、100キロウォークっぽいなあ。

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中津まではゆっくり歩くこと。
散歩みたいなもんで。
と、ある方の教えが頭に残ってるが、果たしてそのゆっくりなスピードっていったい時速何キロなんだ?

気がつくと、時速6km前後で歩いている。
これはいいのか?
すぐに人混みで行き止まる。
沈み橋を渡るのは1列、しかも、スピードは出せないので、待ち人がどんどんたまってしまうのだ。

いったいここでどんくらいの時間をロスしたろう。
やっとのとこで、沈み橋を渡る。

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速度が気になり始める。
気にしてもしょうがないのに、気になり始めた。
で、なんもかんも含めての平均時速を5km以上にキープしようと決めた。

ずんずん歩く。
4km台だったのが、5km台になり、だんだん5kmにプラス時間がストックされていく。

長井浜海水浴場を越えて、砂浜を歩くところがあるんだけど、潮位の関係で迂回。
迂回路からコースに戻る道で、また渋滞待ち時間。

気にせずのんびり行けばいいものを、気になる。
こういう気質って、100kmウォークには向かないんだろうなあと思いつつ、まあ性分だから仕方ないと開き直る。

中津までは下見で歩いているので、だいだいの見通しはつく。
おお、ここは通った、うん、次にあそこに出るな、と既知の道を歩くのは、驚きはないが安心感がある。

時速5kmにどんどんストックを重ねるぞというセルフプレッシャーに加えて、いつもなにかしら食っておかねばならぬという強迫観念に押されて、おにぎり食う、一本満足食う。
確かに食うと力が出る。
やはり行動食というのは大事なのだ。

要所要所で、グループラインに生存確認。

日中はスタートから、かなりの暑さ。
まったく秋の底冷えなんて想像できない。
でも夕方から夜はさすがに冷えるか、って思ったら、これがまた全然。
ヒートテックとか、長袖のピステとか一応用意してきたけど、全然使う気配なし。

中津に近づくにつれ、日が翳り、だんだんと暗くなっていく。
いったいどのくらいのペースで行ったらいいのかわからなかったけど、とりあえず自然に歩くペースで歩く。

おお、ついにコメダ珈琲。
写真を撮ってラインに流す。
誘惑に負けちゃだめだよ、って。

駅前通りの歩道橋を渡る時、反対側においしそうなとんかつ屋さんが。
心揺れる。
う、ここでとんかつ食って仲間を待とうか。

100kmウォーカーにあるまじき行為。
いや、それほど店構えがうまそうに見えるのだ。

しかし、その時点で、平均時速5kmプラス30分以上のストック。
これはもしかして、20時間切りが狙えるのではないだろうか。
七曲りと休憩時間でストックを使えば、時速5kmをキープするのは可能だよな。

その思いで、とんかつを振り切り、中津チェックポイントに入る。
中津は、思いの外、誘惑が多いのだった。

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2017年10月12日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.2-スタート前のイベントハイ-

やはり、前泊で気持ちを高めねば。
前夜祭もやらねば。

ところが、ホテルを取ろうとした時にはすでに行橋はどこも満室。
あ、ただひとつ、6〜7000円が相場の界隈において、足元を見て17000円の設定をしてた某ホテルだけは、空室だったが。

ならば中津だ。
中津となれば、我らがスーパーホテル。
無事予約。
これで、前夜の祭りの準備はできた。

さて前日、陽なた家さんというお店で必勝前夜祭。
メニューも豊富で、一品一品うまい。
明日のウォークさえ忘れてしまいそうだ(笑)

中津からの普通列車。
なかには明らかに100キロウォーカーらしき人もちらほら。
30分ほどで行橋駅に着く。

午前9時の行橋駅。
すでにあちこちウォーカーだらけ。

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下見済みの正八幡宮へ迷わず直行。
受付を済ませ、ゼッケン等グッズを受け取ると、テンションあがる。
イベントハイな感じだ。

ゼッケンをウェアにつける。
ウェアはもちろん、トリサポの正装である2017レプユニ。

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トリニータユニ着てると、いろんな人に声をかけられる。
北九州ユニを着た人からいっしょに記念写真をお願いされる。
なんで見知らぬおっさん同士がいきなり記念写真撮ってるんだ、って普通の人はよからぬものでも見た気になって後ずさるかもしれない。
でも、これがJサポなのだ、当たり前なのだ。

トリユニの人も、数名。
サポ仲間のIさんももちろん正装。道中何度か一緒に歩いた。

ゼッケンは福岡なのにトリユニを着た人が。
声をかけると、いいえ違うんですと恐縮された。
いったいなぜにトリユニ?

他にも何人かのトリサポさんに声をかけられる。
まあとにかく、チームJはいつでもどこでも意気投合なのだ。

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そうこうするうちに、我々のチームメンバーがそろう。
スタート横断幕の下で6人で記念写真。
三百円弁当が売ってたので、出発前のはらごしらえ。

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人混みも激しくマシマシ、テンションもアゲアゲになると、それをあおるように司会者のお姉さんの、爽快毒舌トークが炸裂する。
ゼッケンの落し物のお知らせも、歩く気あるんかーい!とツッコミを忘れない。

20時間以内の白ゼッケン、2回以上参加の黄色ゼッケン、初参加の青ゼッケンと分け、白ゼッケンからのスタート。
まずは白ゼッケンがスタート位置に集められる。

開会行事。
行橋市長、別府市長からのご挨拶も。
最高齢は90歳の方、ご挨拶には、宇佐CPを目指します。それ以降は老後の楽しみにとっときますと。
なかなかの猛者揃いのようで。

最初のスタートが12:00で、その後時間差でスタート。
最後は13:15分だそうな。
もちろん、スタート時にチップで記録されるので個々人のタイムは正確に計測される。

じりじり暑い午後の陽光を浴びながら、じわじわっとしか進まない行列にすでに体力を奪われるかと思いつつ、司会のお姉さんのハイテンションなノリに気圧されながら、列はだんだんと進む。

新撰組やマリオ、ミニーちゃんなどのコスプレ組も意気揚々とスタートを切る。
そんなこんなで12:43。ようやくはじめての100キロウォークが、始まった。

うーん、シリーズ2回目でやっとスタート。
こりゃ、何回書かんといかんのかいな。
  
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2017年10月11日

行橋〜別府100キロウォークの記vol.1-「いつか」は永遠にやってこない-

いつかは、100キロウォーク。死ぬまでには100キロウォーク。
って思ってた。

理由はない。
100キロとか、絶対未知の領域を歩き切ったら、なんかあるかもしれない。
これはロマンだ。
単純なのだ。

去年、小倉〜中津52キロウォークを完歩した。
今年は、よしとみ70キロウォークを狙おう。
70キロ完歩できたら、来年はいよいよ100キロウォークだ。

ところが、日程があわず、よしとみ70キロウォークは参加できず。
あーあ、じゃ、来年70キロに出て、再来年100キロ狙うか。

ふと気づいた。
年々体力は衰えていく。
来年より、再来年、完歩の確率は下がって行くじゃないか。
なんて馬鹿だったんだ、こんなことにも気づかないとか。

今年出よう。
決めた。
「いつか」、なんて言ってたら「いつか」は永遠に来ないのだ。

飲み会の席で、職場のワカモノに声をかけてみる。
おっと、意外に食いつきがいい。
よし、出よう、出よう、その前にまずは抽選だ。

こうして、職場に100キロウォーカーチームが誕生した。
決してそそのかしたわけではない。

とりあえず、無事に抽選にも当選したので、練習計画を立てる。
8月後半から、9月後半にかけて全コースをひととおり行く計画だ。

第1回 日出〜別府 13km
第2回 宇佐駅〜赤松温泉 23km
第3回 行橋〜中津 36km

と、ここまでメンバーの入れ替わりはあるけれど、ひととおり練習会を実施。
大分県ウォーキング協会の宇佐〜別府42kmウォークにも参加した。
雨で辛かったけどね。
最後、中津駅〜宇佐駅ウォークで締めくくりたかったけど、これは諸般の都合で実施ならず。

個人的には、週2、3回ジムのマシンで約1時間10kmのスロージョグ。
合間を縫って日出界隈を、2時間12kmのウォーキング、これはあまり回数こなせてない。

まだまだ時間はあると思ったけど、刻一刻と日々は過ぎ、本番は近づいていく。
すると、気になるのは装備。
いったいどんなものを準備すればいいんだろう?

100キロウォークのいろんなブログを見て回る。
ほうほう、こんな心配もせねばいかんのか。
ふーん。

仲間たちも気になるようで、各自仕入れたいろんな情報を交換して、準備物を確認し合う。

まずは靴。
とあるブログで絶対的に勧めていたアシックスのGT-2000 NEWYORK5に心惹かれ、実際に履いてみると心地よかったので、これにする。

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ザックは悩む。
何に悩むかというと、何リットルがいいんだ?ってこと。
ある人は、20リットルといい、またある人は40リットルという。
持ち物の多さも、かなり個人意見で違う。
悩みに悩んだ挙句、新しいのは買わず、手持ちのコールマンの20リットルもない大きさのものにする。
天気の心配がなかったので、レイングッズは一切持って行かず。

夜歩くので必須になってるヘッドライト。
シンプルなのがいいな、ごてごてしてないやつ。
で、モンベルのパワーヘッドランプを買う。

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記録は、愛用のエプソンのGPSウォッチ、SF-510。

そうそう、100kmも歩くと、いろんなところが擦れてひどいことになるらしい。
マタというマタには潤滑油を塗りたくらなくてはならないらしい。
これも各ブログでオススメのソンバーユというのを買った。

そして、行動食。
これまでの体験からも、歩きながらこまめにカロリーのあるものを食しておかないとガス欠状態になって歩けなくなる。
ウォーカーさんたちに愛用されてるスポーツようかんというのを買ってみる。
ちっちゃくて持ち運び便利だけど、113キロカロリーもあるスグレモノ。
おにぎりや一本満足も携行する。

さあ、少しずつ準備は整ってきた。


































  
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