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社会保険労務士法人名南経営 宮武貴美 公式ブログ

hokatsu 先日、厚生労働省から、「『保活』の実態に関する調査」の結果が公表されました。この調査、厚生労働省のホームページのトップに「保育について あなたの声を お聞かせください」という赤いバナー(ボタン)が貼られていたので、どのような結果が出て、意見が出されるのかなぁと思っていました。

 今回発表されたのは、4月11日から4月30日までの分であり、3,781人の有効回答数をまとめたものになっています。回答者は30代71%を占めており、保活対象の子どもの年齢は0歳と1歳で74%となっています。この結果のうち2つについてみておきましょう。

保活を開始した時期
 保活を開始した時期は、出産後6ヶ月以降1歳未満とした人が894人(23.6%)最も多く、次いで、出産後6ヶ月未満の人が851人(22.5%)となっています。妊娠中・妊娠前に保活を開始した人も、妊娠中573人(15.2%)、妊娠前151人(4.0%)となっており、希望通りの保活の結果となるように早めに対応をしている人がいることが分かります。

保活の結果
 保活の結果、希望どおりの保育施設を利用できた人は全体の57.9%(2190人)となり、半数以上が希望通りの保活の結果が得られているようです。一方で、希望どおりでないが、認可保育園等を利用できた人は25%(947人)、認可外の保育施設を利用できた人は10.9%(411人)で、あわせて35.9%(1358人)、保育施設等を利用できなかった人は全体の4%(153人)となっています。
 最初から保活をしなかった人や、保活途中で諦めてしまう人も一定数いることが想像されるため、この結果で全てを判断することは難しいですが、保育施設を利用できない人はそれほどまで多くないと判断できます。

 保育施設の充実度は住んでいる場所でもかなりの開きがあるかとは思いますが、少しでも働きたいと考えている人が働き続けるような対策が取られることを期待しています。


参考リンク
厚生労働省「「『保活』の実態に関する調査」の結果等について(平成28年5月20日) 」http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124986.html

zu 2015年10月2日のブログ記事「女性活躍計画のHP掲載等で10万円!愛知県女性の活躍促進奨励金」でご紹介したとおり、愛知県では女性活躍を推進しており、愛知県が募集する「女性の活躍促進宣言」を提出した企業のうち、女性の活躍促進に向け、新たに具体的取組(一部は拡充も可)を行った中小企業等を対象に、その取組内容に応じて奨励金(上限10万円)を支給しています。

 予算の都合上、平成28年度についてこの奨励金の行方を注視していたのですが、平成28年度も存続することが決定し、平成28年5月1日より受付が開始されました。ただし、女性活躍推進法が施行されたこともあり、対象となる企業は、常時雇用する従業員数が300人以下であることが追加されています。

 女性の活躍を促進するプロジェクトチームの設置等、推進体制の新たな整備や、女性の登用に向けた、女性社員の能力向上に資する研修の実施等に取り組んだ企業が対象で、経費に対する助成ではないため、自社内で対応したことに対して支給されます。

 女性活躍推進法の施行に併せて取組みを進めている中小企業はぜひ、この奨励金の申請も検討したいところです。


関連blog記事
2015年10月2日「女性活躍計画のHP掲載等で10万円!愛知県女性の活躍促進奨励金」
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/archives/46440791.html
参考リンク
あいち女性の活躍促進応援サイト「女性の活躍促進奨励金」
http://www.pref.aichi.jp/danjo/jokatsu/advance/bounty.html

zu 今年の4月1日に女性活躍推進法が施行されたこともあり、女性活躍、女性活用ということばを新聞紙上等で本当によく目にするようになりました。これに関連したコラムがゴールデンウィーク中の5月4日、中部経済新聞の「管理職が知っておきたい人事労務講座」の記事として掲載されました。
 タイトルは「女性活躍が求められている理由と進め方」です。社労士法人 名南経営で担当させていただいている連載の一環として書いたものです。手に取る機会がありましたら、ぜひ、ご覧ください。


参考リンク
中部経済新聞
http://www.chukei-news.co.jp/

zu 協会けんぽでは、医療費を抑制するためにも、被保険者・被扶養者が健康で過ごすことを目的とし、健診の実施や健康づくりに力を入れています。また、それだけではなく、最近は「健康経営」ということばもよく耳にするようになり、従業員の健康に関心を持つ経営者も増えていることを感じています。当然ながら、働く人にとっても心身ともに健康で、健康に毎日を過ごすということは、本当に重要なことですね。
 さて、このような背景もあり、協会けんぽ愛知支部では、新たにスポーツクラブを優待価格にて利用できるサービスの提供を開始しています。健康保険委員の登録をしている事業所限定にはなりますが、スポーツクラブ「AXTOS(アクトス)」と「RENAISSANCE(ルネサンス)」で、平成28年4月より優待価格で利用できるようになるサービスを始めたとのことです。
 AXTOSは、ビジター料金4,000円のところ1,500円で、RENAISSANCEについては、初期費用8,000円が1,000円、月会費13,300円が7,800円、さらに通常では制度のない都度利用が1,500円になります
 健康保険委員登録事業所の従業員とその家族(協会けんぽ愛知支部の保険証を持っている15歳以上の対象)とのことですので、家族で運動に取り組んでもよいかもしれませんね。事前に利用優待券の申込みが必要ですので、参考リンクよりご確認の上、お申込みください。
 なお、健康保険委員になるには、簡単な手続きで済むことになります。この機会に健康保険委員への登録を考えてもよいかも知れません。


参考リンク
協会けんぽ愛知支部「健康保険委員登録事業所様限定でスポーツクラブを優待価格にてご利用できるようになりました。」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/home/shibu/aichi/cat060/20160412002
協会けんぽ愛知支部「健康保険委員」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/aichi/cat060

youchienji_sakura 新年度になり、雇用保険料率が引下げられました。雇用保険料率は、給与計算にも影響を与えるため、大きな話題となり、厚生労働省も新料率のリーフレットを公開、大きな話題となりました。一方で、料率の変更があったにも関わらず、「子ども・子育て拠出金」はほとんど話題にならず、官公署からの発表も行なわれないようですので、「どうなったの?」と思っている人がいるようです。

 結論は、子ども・子育て拠出金は平成28年4月1日より、1.5/1,000から2/1,000に引上げられていますです。

 官公署から案内が出ていないので、根拠を確認しておくと、この拠出率は、「子ども・子育て支援法」で、その範囲が示されており、具体的な率は、政令(「子ども・子育て支援法施行令」)で定められることになっています。今回、平成28年3月31日に法律改正がされ、改正された法律および政令が3月31日に官報公告されました。改正された内容は以下の通りです。

■子ども・子育て支援法
第70条第2項 前項の拠出金率は、拠出金対象児童手当費用及び拠出金対象地域子ども・子育て支援事業費用の予想総額並びに仕事・子育て両立支援事業費用の予定額、賦課標準の予想総額及び第68条第2項の規定により国が交付する額並びに児童手当法第18条第1項 の規定により国庫が負担する額等の予想総額に照らし、おおむね5年を通じ財政の均衡を保つことができるものでなければならないものとし、1,000分の2.5以内において、政令で定める。

■子ども・子育て支援法施行令
(法第70条の政令で定める拠出金率)
第27条 法第70条第2項の拠出金率は、1,000分の2.0とする。

 ちなみに、法律で「1,000分の2.5以内」となっているのは、今後、引き上げの可能性があるからです。
 この拠出金ですが、出産後・子育て中も就業が可能な多様な保育サービスの充実として、①企業主導型保育事業(運営費、整備費)、②企業主導型ベビーシッター利用者支援事業、③病児保育普及促進事業(整備費)に充てられるということです
ので、こちらの情報もチェックしていきたいと思います。


参考リンク
官報「平成28年3月31日付(特別号外 第14号)」
https://kanpou.npb.go.jp/20160331/20160331t00014/20160331t000140000f.html

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