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社会保険労務士法人名南経営 宮武貴美 公式ブログ

dcea514b 原則として毎月月曜日に更新している大熊社労士ブログですが、現在、平成28年10月から拡大される健康保険・厚生年金保険の加入対象の拡大に関して連載をしています。多くの方に読んでいただいているので、うれしい限りなのですが、「うちは500人以下(中小企業)の企業だから、社会保険の適用拡大とは無縁なんだよね」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 確かに今回の社会保険適用拡大は、従業員501人以上の企業が対象になるので、500人以下・・・特に従業員数がより少ない企業は直接的な影響は少ないのでしょう。では、中小企業がいつまで対象外となるか。これは明確な日付はまだ決まっていません。ただし、この社会保険の適用拡大が決定した「公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律」で、「政府は、短時間労働者に対する厚生年金保険及び健康保険の適用範囲について、平成31年9月30日までに検討を加え、その結果に基づき、必要な措置を講ずること。」という内容が明記されているため、社会保険の適用拡大が始まってから3年以内には何らかの検討が始まります。環境や施行後の状況によりその対応は異なりますが、例えば、対象となる従業員数が301人以上となったりすることも十分考えられます。
 個人のみではなく、企業にとっても社会保険料の負担は大きく、また、適用拡大の対象となる従業員が多い場合には、実際の社会保険手続きの事務負担も大きくなります。まだ先のことにはなりますが、今回対象にならない企業であっても、拡大される内容やそれに連動した処理に関しては関心を持っていたいものですね。


関連blog記事
2016年6月14日「厚生労働省から社会保険適用拡大の従業員向けリーフレットが公開されました」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52106664.html
2016年6月13日「社会保険適用拡大(3)4分の3未満で社会保険に加入するのはどんな人ですか?」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65743547.html
2016年6月6日「社会保険適用拡大(2)新たな4分の3基準を確認しておきましょう」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65743542.html
2016年5月23日「社会保険適用拡大(1)パートタイマーへの社会保険の適用拡大が始まります」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65742081.html
2016年5月17日「必見!ついに公開されたパートタイマーへの社会保険適用拡大のQ&A」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52104428.html
2016年3月22日「確認しておきたい今年10月に行われる健康保険扶養家族要件の変更」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52099564.html
2016年1月21日「法改正に伴い変更される社会保険4分の3要件の判断基準」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52095088.html
2014年3月31日「大きな保険料負担となるパートタイマーへの社会保険加入拡大」
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/archives/37982986.html
2016年1月8日「4月から引上げられる健康保険の標準報酬月額とその実務対応」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/2016-01-08.html
2012年8月17日「パートタイマーへの社会保険 500人超企業は平成28年10月より適用拡大」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51948026.html

参考リンク
厚生労働省「平成28年10月からスタートする厚生年金保険・健康保険の適用拡大についての専用ページを開設しました」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000127208.html
厚生労働省「年金制度の改正について(社会保障・税一体改革関連)」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/topics/2012/tp0829-01.html

kenpo 「健康経営」。最近、この言葉を耳にする人も多くなったのではないかと想像しますが、「従業員の健康管理を経営的視点から戦略的に実践することにより、企業価値を高めていこうとするもの」とのことで、注目を浴びています。

 病気になり治療をするのではなく、そもそも病気にならないように、健康な心身でいられるように、それが企業にとっても価値あることに繋がります。確かに、病気により従業員の労務提供を受けることができないということは、会社にとっては大きな損失になりますからね。その状態がよくなく、休職が長引く事態に陥ると、労使トラブルの種にもなってきます。

 さて、そのような健康経営に関するセミナーを協会けんぽ愛知支部が企画、開催するとのことです。ストレスチェック制度とメンタルヘルス対策も聞くことのできるこのセミナー。協会けんぽ愛知支部の加入事業所様が対象にはなりますが、名古屋駅至近のウインクあいちで、無料で開催されますので、ご興味のある方はぜひ、ご参加ください

セミナータイトル
 健康経営セミナー~自社で取り組める社員の健康取組とメンタルヘルス対策~
 講演 第一部 中小企業も健康経営の時代へ
 講演 第二部 すぐに始められる企業の健康取組紹介
 講演 第三部 「ストレスチェック制度」と「メンタルヘルス対策」のポイント

日時
 平成28年7月15日(金) 14:00~16:30(開場 13:30)
会場
 ウインクあいち2階大ホール
定員
 700名(先着申込順)
申込み方法
 URLにあるチラシを印刷の上、FAXを送信
問合せ先
 協会けんぽ 愛知支部 企画総務グループ(052-856-1479)

↓お申込み用のチラシはこちらからダウンロード(3ページ目)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/aichi/Temporary/20160428/2804tokubetsu.pdf



参考リンク
協会けんぽ「けんぽ委員だより特別号」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/aichi/Temporary/20160428/2804tokubetsu.pdf

DSC04692 先週の金曜日、名古屋市立大学で非常勤講師として教壇に立ってきました。科目は「地域特色科目2 地域社会で活躍する女性」で、企業における女性の活躍ということで、お招きいただいたため、「専門知識でキャリアを拓き築く」というタイトルの講義にしました。

 当日は、社会保険労務士がどのような資格でどのような仕事をしているのか、そして、私が就職から現在まで、どのような職業キャリアを歩み、仕事に向かってきたのか、といった内容を熱弁(?)、56名の学生のみなさんに熱心に耳を傾けていただけたこと、感謝しています。

 終了後には出欠を兼ねた感想文の提出があったのですが、多くの学生が「社労士を初めて知りました。」と書いていて、認知度の低さに更なる努力をせねばと心に誓いました。講義の中で、「確実ではない将来の不安で自分にブレーキをかけない」ということばや、「(育児休業などの)制度があっても、使う人が働きたいという強い意志を持っていなければ活きた制度にならない。就職活動では制度があることや利用者がいることののみにとらわれないで欲しい」とを投げかけたのですが、印象に残っている学生さんが多かったようです。

 私自身も自分のキャリアを振り返り、働くことに対する目的を再確認することのできたよい機会でした。ひとりでも多くの学生の方がキャリアへを築くことを意識し、有意義な学生生活を過ごし、社会に出て行って欲しいな、と思います。


参考リンク
公立大学法人 名古屋市立大学
http://www.nagoya-cu.ac.jp/index.html

hokatsu 先日、厚生労働省から、「『保活』の実態に関する調査」の結果が公表されました。この調査、厚生労働省のホームページのトップに「保育について あなたの声を お聞かせください」という赤いバナー(ボタン)が貼られていたので、どのような結果が出て、意見が出されるのかなぁと思っていました。

 今回発表されたのは、4月11日から4月30日までの分であり、3,781人の有効回答数をまとめたものになっています。回答者は30代71%を占めており、保活対象の子どもの年齢は0歳と1歳で74%となっています。この結果のうち2つについてみておきましょう。

保活を開始した時期
 保活を開始した時期は、出産後6ヶ月以降1歳未満とした人が894人(23.6%)最も多く、次いで、出産後6ヶ月未満の人が851人(22.5%)となっています。妊娠中・妊娠前に保活を開始した人も、妊娠中573人(15.2%)、妊娠前151人(4.0%)となっており、希望通りの保活の結果となるように早めに対応をしている人がいることが分かります。

保活の結果
 保活の結果、希望どおりの保育施設を利用できた人は全体の57.9%(2190人)となり、半数以上が希望通りの保活の結果が得られているようです。一方で、希望どおりでないが、認可保育園等を利用できた人は25%(947人)、認可外の保育施設を利用できた人は10.9%(411人)で、あわせて35.9%(1358人)、保育施設等を利用できなかった人は全体の4%(153人)となっています。
 最初から保活をしなかった人や、保活途中で諦めてしまう人も一定数いることが想像されるため、この結果で全てを判断することは難しいですが、保育施設を利用できない人はそれほどまで多くないと判断できます。

 保育施設の充実度は住んでいる場所でもかなりの開きがあるかとは思いますが、少しでも働きたいと考えている人が働き続けるような対策が取られることを期待しています。


参考リンク
厚生労働省「「『保活』の実態に関する調査」の結果等について(平成28年5月20日) 」http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124986.html

zu 2015年10月2日のブログ記事「女性活躍計画のHP掲載等で10万円!愛知県女性の活躍促進奨励金」でご紹介したとおり、愛知県では女性活躍を推進しており、愛知県が募集する「女性の活躍促進宣言」を提出した企業のうち、女性の活躍促進に向け、新たに具体的取組(一部は拡充も可)を行った中小企業等を対象に、その取組内容に応じて奨励金(上限10万円)を支給しています。

 予算の都合上、平成28年度についてこの奨励金の行方を注視していたのですが、平成28年度も存続することが決定し、平成28年5月1日より受付が開始されました。ただし、女性活躍推進法が施行されたこともあり、対象となる企業は、常時雇用する従業員数が300人以下であることが追加されています。

 女性の活躍を促進するプロジェクトチームの設置等、推進体制の新たな整備や、女性の登用に向けた、女性社員の能力向上に資する研修の実施等に取り組んだ企業が対象で、経費に対する助成ではないため、自社内で対応したことに対して支給されます。

 女性活躍推進法の施行に併せて取組みを進めている中小企業はぜひ、この奨励金の申請も検討したいところです。


関連blog記事
2015年10月2日「女性活躍計画のHP掲載等で10万円!愛知県女性の活躍促進奨励金」
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/archives/46440791.html
参考リンク
あいち女性の活躍促進応援サイト「女性の活躍促進奨励金」
http://www.pref.aichi.jp/danjo/jokatsu/advance/bounty.html

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