労務ドットコム管理人の人事労務管理の「いま」

社会保険労務士法人名南経営 宮武貴美 公式ブログ

t-0212 先日、4月に社労士法人に入社したメンバーと共に、ハローワークに出向く機会がありました。その道中で社労士試験の受験、そもそも社労士資格が必要なのかということの話題になりました。長年、社労士事務所に職員として勤務している立場から、私なりに考えていることを綴りたいと思います。

 私がこのメンバーに伝えたことは、社労士事務所の職員としてやっていくのみであれば、資格は不要ということ。業務は資格がなくてもできる。実際に資格はないけれども実務のスペシャリストである方や、所長には到底できないマネジメント能力を発揮されている方を知っています。
 でも、社労士資格がないと、やりたくてもできないことや、やろうと思うと制約が出ることがあると思っています。典型的なものが講演と執筆。特に労働法に関連したテーマは、受けづらくなり、外部からご依頼いただくものは「社労士だから」ということでいただくものも多くあります。どれだけ実務を積んでいても、どれだけ労働法に詳しくても、社労士事務所の職員という立場でお仕事を引き受けることができない場面が出てきます。
 そして、最近、顧客対応においても資格はあるべきだと感じます。社労士試験の受験者数が減少しているとはいうものの、一定数の合格者が毎年出ていて、開業せずに会社に勤務する人も多い。そのため、顧客の総務担当者が社労士有資格者ということも良くあるようになりました。そうなると、やはり資格は持っていたほうがいいなと感じます。
 資格を取得して、名刺に表記しないのはアリなんです。でも、取得していないものを名刺に表記することはできないのです。私は独立しないからいらないという考え方もできます。でも、それで業務の幅を狭めてしまっていないかと、心配になります。

 ハローワークに一緒に出向いたメンバーは、自分が将来こうなりたいと、キラキラとした思いを持っていました。その実現したいことには、社労士資格はいらないかも知れない。でも、それを実現するためには、社労士資格を持ってして動いたほうがよさそうだなと思ったこともありました。新人だけど、実務経験はないけど、有資格者であるということは最低限の知識を持っていることを保証してくれるものでもあります。将来なりたい自分に早くなるために、そして、個としても輝きたいということであれば、私は社労士事務所に勤務する職員であっても、社労士資格の取得は必ず必要なものだと思います。

最後に今年の受験生、残り2ヶ月半、がんばれ!!

zu 私は現在、株式会社 名南経営コンサルティングと社会保険労務士法人 名南経営に所属し、企業の人事労務管理のアドバイスなどを仕事の軸として、ブログやSNSで人事労務管理の情報発信をしたり、書籍や雑誌の執筆、講演などをしています。

 今回、全国健康保険協会(協会けんぽ)の愛知支部の評議員の委嘱を受け、今年の11月1日よりお引き受けをすることにしました。評議員とは、協会けんぽの都道府県ごとの実情に応じた業務の適正な運営に資するため、設けられた支部ごとに評議会で、以下のような項目に意見を述べる人となっています。
 (1)毎事業年度の事業計画並びに予算及び決算のうち当該支部に係る事項
 (2)当該支部の都道府県単位保険料率の変更に係る事項
 (3)その他当該支部の業務に関する重要事項

 専門家として持つ知識をバックボーンとし、日々の業務で感じること、一被保険者として感じることを踏まえ、地に足がついた意見を述べていきたいと思います。


参考リンク
協会けんぽ愛知支部「評議会・評議員について」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/aichi/template03/sb01/2340-3270

rensai 前回に引続き、労務行政様から「こんなときどうする!?社会保険・給与計算 ミスしたときの対処法と防止策30」という書籍を出版した、その出版までの道のりを振り返りたいと思います。

 前回は、労政時報の特集記事を執筆するために、書く内容をまとめた表を作成するところまでまとめました。さて、上司に提出したあとは、「すごいね、力作だね」といううれしい言葉とともに「編集者さんに送ってみたら」とのアドバイスがありました。

 アドバイスをもらったときは「え~っ!こんなの送られたら編集者さんは(内容を確認しなくちゃならないから)迷惑だよ~。」と思い、それを口にしたのですが、「いやいや、編集者としては多分、迷惑ではなくて安心だと思うよ。締切の日にできた原稿が送られてくるのではなくて、この早いタイミングで概要が見えるんだもん。多くの人はそんなことはしないと思うよ。自分だってそうだもん。」とのこと。疑心暗鬼ではありましたが、まずは送ってみることにしました。そして、その結果、「これだけ充実した内容であるにもかかわらずボリュームを抑えて単発掲載するには、かなりもったいない感じがしてまいりました。たとえば「失敗事例」(現状19本)を1回2・3本ずつ掲載の“連載”として執筆するのは可能ですか。」というメールが返ってきました。

 私にしてはそれはそれは驚きで、「単発が連載に変わることなんてあるの!?」と言う状態でした(でもうれしかったのですけどね)。この連載に切り替わったことが、連載執筆の恐怖に陥ることになり、一方で後の書籍の出版につながることになりました。

 気がつくつかないで、できるときできないときがありますが、依頼者に現状を伝えることの大切さを実感するできごとでした。(続く)

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excel 今回、2018年8月13日のブログ記事「初の単著「こんなときどうする!?社会保険・給与計算 ミスしたときの対処法と防止策30」が発売されました」でもとり上げたように、労務行政様から「こんなときどうする!?社会保険・給与計算 ミスしたときの対処法と防止策30」という書籍を出版しました。共著での出版は過去にもありますが、一人ですべてを書き上げる単著での出版は初めての経験でした。できた書籍だけを見ると「たいへんだったなぁ」と一言では終わってしまうので、そのたいへんだったなぁ、をご紹介するとともに、仕事のめぐり合わせなどにより出版できたことを綴っておきたいと思います。

 今回の出版のきっかけは、労政時報での連載でした。2017年8月11日号から2017年12月22日号までの9回の連載に大幅加筆をして出版したものが今回の書籍です。この連載、実は最初は単発の特集記事(文字数2万~2万3千字)の執筆依頼でした。しかも、私に依頼が来たのではなく、大津が編集者の方と出会い、「当社でも執筆できますよ」と言ったことが始まりです。ただ、実際に依頼が来たときのテーマが「給与計算・社会保険 事務手続きのミス防止策」というもので、これまで小規模事業所から比較的大手の事業所の給与計算手続きを経験してきた私に執筆の依頼が流れてきました。

 2005年にメインブログが始まってから、私も多くのブログ記事、雑誌記事、そして共著と執筆経験はそれなりにあったため、文章を書くこと自体に抵抗感はなく、また、執筆内容も、うれしいかな悲しいかな、実体験も含め書くことができるものだと判断できました。ただし、問題となったことが1点ありました。それは「労政時報で書くこと、労政時報に載ること」でした。

 労政時報は、知る人ぞ知る人事労務分野では老舗の、草分け的な雑誌です。大手企業での購読者も多数あり、内容には正確さと慎重さが求められます。司からは「名南で書くのは初めてなんだからな」とかなりプレッシャーをかけられ(苦笑)ました。ただ、このプレッシャーが私にとっての単著を出すという夢をかなえる第一歩になりました。

 上司の想像をはるかに超えるプレッシャーを受けた私が取った行動は依頼を受けた執筆内容をEXCELにまとめてみるということでした。依頼から程なくしてゴールデンウィークだったのですが、もちろん、頭から執筆依頼が頭から離れるわけなく、その結果、画像のような表を作成し、上司にメールするという行動になったわけです。(続く)

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takami 2009年8月に大津との共著で初めて書籍を出版することができました。その後も共著という形で書籍を世の中に送り出してきましたが、今年(2018年)8月に単著となる「こんなときどうする!?社会保険・給与計算 ミスしたときの対処法と防止策30」出版しました。amazonでは、「人事・労務管理」カテゴリでランキング1位となるなど、多くの反響をいただいています。
 なお、本書は労政時報で読者アクセスランキング1位獲得など大きな反響を得た連載をベースに、加筆修正したものです。社会保険・給与計算の実務担当のみなさんには最適な書籍となっていますので、是非お買い求めください。
[書籍データ]
書名 こんなときどうする!?社会保険・給与計算 ミスしたときの対処法と防止策30
著者 宮武貴美
価格  2,160円
発売日 2018年8月3日
ページ数 200ページ
出版社 労務行政
ISBN-10: 4845283220

[書籍紹介]
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