koho 今年の1月より、これまで適用対象外であった65歳以上の人も、雇用保険の適用対象となり、手続きを行うことになりました。対象になる人は、3月31日までに手続きを行うことになっていましたが、手続きを終えることはできているでしょうか?さて、このように社会保険制度では、稀に加入すべき人の範囲(要件)の見直しが行われることがあります。そこで、今日は間違いやすい要件のひとつを確認しておきましょう。

 雇用保険の加入要件のひとつに「1週間当たりの所定労働時間が20時間以上であること」というものがあります。そのため、1週間当たりの所定労働時間が20時間未満となったときには、その時点に被保険者資格を喪失することになります。ただし、これには例外があり、1週間の所定労働時間が20時間以上の労働条件に復帰することを前提として、臨時的・一時的に1週間の所定労働時間が20時間未満の労働条件になる場合には、資格を喪失せず、継続します。また、育児(子の養育)のために、育児休業を法定以上に延長したり、育児短時間勤務を行う場合で1週間の所定労働時間が20時間未満となる場合にも同様の取扱いとなります。

 
具体的には、子どもが小学校に入学するまでに1週間の所定労働時間が20時間以上となる労働条件に復帰することが前提であることが就業規則等の書面で確認できる場合には、一時的なものとして取り扱うことになっており、最長でその子どもが小学校に入学するまで、資格を喪失せず、継続します(ハローワークへの届出は特に必要なし)。ちなみに、結果的に1週間の所定労働時間が20時間以上となる労働条件に復帰しないことが明らかになったときは、明らかとなった時点で、資格を喪失します。

 女性が活躍するためには、男性の育児参加が必要といわれていますが、短期間で飛躍的にそのような状況になることは難しいのではないかと思います。また、丁寧に子育てをしたいという女性の話を聞くとこのような制度を利用する人も出てくるのではないかと思います。頻繁に出てくる事案ではないとは思いますが、誤った処理をしないように注意しましょう。

参考リンク
厚生労働省「雇用保険に関する業務取扱要領(平成29年4月1日以降)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/data/toriatsukai_youryou.html
※該当箇所は、適用関係の「第1~第5」のファイルの中の「20605(5)1週間の所定労働時間が20時間未満の者」になります。