2006年06月21日

「宮崎歴史資料ネットワーク」とは、どんな団体?

 「仕方のないことなんだけど、アルバムがゴミと一緒に出されていた。アルバムには思い出がたくさん詰まっているはず。それを思うと簡単に処分することが出来なかった」たとえ見知らぬ人のものであっても、人生の記録でもあるアルバムを処分しなければならないということは、とてもつらい。
 水に浸かってしまったら、本当にもう写真は駄目になってしまうのか。なんとか救う手はないものか。アルバムだけじゃない。子供の絵や、先祖から引き継いだ大切な文書など、どうしたら水害から救うことが出来るのでしょう。
 今年もまた雨の多い時期を向かえて、ちょっとまた憂鬱な気分になっていたとき、そんな人の歴史を救うべく結集した人たちが居ることを知りました。その名も「宮崎歴史資料ネットワーク」!今日はその事務局をされていらっしゃる県立西都原考古博物館の籾木郁朗さんにお話をうかがいました。

■正式名称を教えてください。

「宮崎歴史資料ネットワーク」。現在はボランティア団体です。

■代表者、および事務局または連絡先を教えてください。

 代表者:若山浩章(わかやま こうしょう)
 連絡先:090−3668−1725(電話は事務局の籾木が出ます)

■設立されたきっかけは?

 昨年の台風14号で被害を受けた延岡市内のアルバムを救う活動をしたことがきっかけで、歴史資料や写真を水害から守る活動をしようと設立しました。

■昨年の台風14号のときは、どんな活動をされたのですか?

 延岡で被災したアルバムを真空凍結乾燥という方法で救う。宮崎市富吉地区を巡回調査し、写真を複写してプリント。

■いつもはどんな活動をされているのですか?

 災害復興支援ネットワークの活動の中で講座を開かせてもらい、紙資料や写真を可能な限り元の状態に近づける方法や、日頃からの注意事項・心がけを訴える。また、マスコミを通じて資料を災害から守る簡単な方法を伝える。
 そのほか、来るべき災害に備えて救助技術の向上などの研修、資料の所在確認などを行う予定。

■どんな方がメンバーにいらっしゃいますか?

 博物館・資料館の学芸員、大学・高等学校の教員が主要メンバー。

■その他、ワンポイントアドバイスを

災害から大事な資料や写真を守るには
(1) 大事なものは建物1階の高いところや2階以上に避難させておく。
(2) 台風や長雨が予想されるときは、歴史資料(特に古文書や絵画など)、
フィルムや写真、デジタルデータの入ったメディアは密封容器に入れる(いつもは外に出しておく。常に密封状態だとカビが発生する)。
(3) 写真は、被災後精神的な支えになる思い出の品です。プリントやフィルムは水に濡れるとすぐにダメになるので、デジタルカメラやスキャナーでデジタルデータに変換して保存しておく。多重保存が大事。
(4) そのほか、わからないことや被災した資料が出てきた場合は、歴史資料ネットワークに連絡してください。アドバイスします。必要があれば会員が伺います。

 もう二度と戻ってこない日々を記録した写真や文書、絵画などの資料は、ビデオテープも含めてとても水に弱いものです。でも、少しでも長く後世に伝えていきたい大切な歴史的資料のひとつでもあります。「写真は、被災後精神的な支えになる思い出の品」という籾木さんの言葉が印象に残りました。思い出の積み重ねが「歴史」になるのです。(事務局T)

冨吉 ○写真の水抜き作業の様子
miyazaki_machi at 11:40│Comments(0)TrackBack(0)インタビュー 

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