2006年09月29日
売れるものを創る―知的障害者による商品としての芸術作品作りー
NPO法人もやいの会の主催で、9月25日に紙好き工房「空と海」施設長 奥野 満さんの講演会が、NPOハウスでありました。ちょうど山形屋の展示即売会で宮崎に来ていらっしゃたタイミングでのミニ講演会の開催でした。当日は、約30人ほどの参加で、障害者の自立という視点で、もの作りとそれを如何に販売につなげていくか、そのノウハウについての講演会でした
。日本古来の和紙に季節の植物をダイナミックにアレンジし、作り出された数々の作品が、知的障害者による作品としてではなく、本物の芸術作品としての価値を認められ大手のデパートで、飛ぶように売れているということで、次の日、山形屋に行って実際に話を聞きましたが、販売ノルマは達成したということでした。
《売れるものを創る》という発想で、これからは、女の人の意見を聞くことが大切。今後のキーワードは、 《かわいい》だ。とかまさしく、マーケティングの発想からのお話でした。
また環境にやさしいものづくりに関しては、余計な手をかけない昔ながらの手法でのものづくりを心がけているということや、宮崎では、「柿渋」「うなぎの絵」がよく売れるということで、ここに注目したらいい・・・という具体的なアドバイスもありました。
「空と海」の商品は、障害者が作っているが「商品が創造的でいきいきしている。商売として堂々としている。」といわれ、ものづくりにおいては、障害のあるなしは、買う側からすると関係ないんだということを再認識させられました。「商品として魅力があるから買う、欲しいから買う」というシンプルな行動だと思いました。
またその背景には、奥野さんがこだわっている“アウトドア”の精神があるからではないかと思いました。水泳トレーニングやカヤック、クロスカントリーなど、いろいろなアウトドアスポーツを通して、個人個人が自然と向き合ったときの「個人の人間力」を磨かせている。その「人間力」が、商品にのり移って、魅力が加わっていくのではないかと思いました。


補助金をもらわずに、金がないから工夫してやってきたということが、10年の歳月を通して、見事に結実したという印象を受けました。
自立支援法の関係もあり、社会福祉法人になったようですが、法の規制にしばられるのではなく、独自の経営をしていきたいという理想を述べられていました。
確かに経営のためには、障害者自立支援法の枠内で、窮屈ではあるが、保険金をもらいながら経営するというのが、常識でしょうが、「商品を売って、制度にしばられずに自活する」という強いメッセージが伝わってきました。
○紙好き工房「空と海」 http://homepage2.nifty.com/kamisuki/
【事務局H】
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by 三木眞由美 2010年01月30日 13:41
大阪で、紙好き工房「空と海」のような活動をしている所はありませんか?あれば教えて下さい。

