弁護士・社会保険労務士 梶永です。

中小企業の経営者と話をすると、いつも、人手不足の話になります。
「採用してもすぐ辞める」
「仕事を自ら積極的にしようとしない」
などなど。

 会社が労働者を選ぶ時代は終わりに近づいていると思います。
 なぜか?
 働き手が減少しているからです。
 だから、現在は、労働者が会社を選ぶ時代であると思うのです。そのためには、労働者に選ばれる会社になる必要があります。
 時代は変われど、経営者の仕事は、従業員に働いもらい会社の利益を上げることであることは変わりがないからです。
 

 多様な正社員を許容する職場になることも、労働者に選ばれる会社になることにつながります。
 会社は、労働者の需要に沿って変わっていかなければならないでしょう。

 厚労省も以下のように述べております。
「いわゆる正社員と非正規雇用の労働者との働き方の二極化を緩和し、労働者一人ひとりのワーク・ライフ・バランスと、企業による優秀な人材の確保や定着を同時に可能とするような、労使双方にとって望ましい多元的な働き方の実現が求められています。そうした働き方や雇用の在り方の一つとして、職務、勤務地、労働時間を限定した「多様な正社員」の普及を図ることが重要となってきています。
 こうした中、厚生労働省においては、「多様な正社員」の採用から退職に至る雇用管理をめぐる様々な課題への対応を検討し、有識者による懇談会において議論を重ね、平成26 年7月30 日に労使等関係者が参照することができる「雇用管理上の留意事項」を公表しました。
 「多様な正社員」が、労使双方にとってより良いものとなるよう、雇用管理上の留意事項や企業での活用事例を周知し、普及を図っています。
 また、平成27年度には、「多様な正社員」及び労働契約法に定める「無期転換ルール」について、企業での制度導入支援を支援するツールとして、「多様な正社員」及び「無期転換ルール」に関するモデル就業規則(飲食業・小売業)を作成しました。」
とのことです。

詳細は下を参照

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/tayounaseisyain.html