2016年09月29日

歳月

 佐賀県の、とりわけ佐賀市出身の人にはぜひお薦めしたい本が司馬遼太郎の「歳月」です。これは佐賀出身の江藤新平の生涯を書いた小説なのですが、僕が育った佐賀と言う土地を知る上で非常に重要な本です。
 僕の母校の赤松小学校の校庭にはひっそりと、「ああ無念」と書かれた白い碑が立っていました。強烈なインパクトがあり、子供ながらにその碑がとてつもなく恐かったのを覚えています(ちなみに無念という漢字はこの碑で覚えました)。これは佐賀の乱を起した江藤新平が捕らえられ、斬首された悔しさを後世に残す碑だったのですが、佐賀城跡地に学校があったため、校舎内にこの碑があったわけです。
 「歳月」のなかでは、佐賀の二重鎖国という言葉が出てきます。これは江戸時代に鎖国をした日本の中にあって、佐賀はさらに他藩との交流をも遮断しており、当時MAXに封建的な土地だったようです。その一方で長崎御番として海外の情勢を巧みに取り入れていたわけですから、非常に複雑な場所です。。。
 作者も解説者も、最終的に江藤新平がなぜ佐賀に帰り、佐賀の乱を起こしてしまったか、分からないといっています。あれだけ頭脳明晰な人がこうも読み違えることがあるだろうか?と首を傾げていますが、僕はなんだか分かる気がしました。
 佐賀の独特な土地柄は、今も名残があるように思います。広い世界で活動していても、佐賀に帰れば佐賀人でしかない。不思議な共感を江藤新平に感じてしまったのは僕だけでしょうか?もしもこの本を読んだ佐賀の人がいたら感想を聞かせて欲しいです。

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葛巻での絵画制作

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 葛巻から帰ってきました。今回は1泊2日で制作をしてきたのですが、子供たちが本当に一生懸命に取り組んでくれて非常に感動的でした。そもそも描ける時間は授業で用意された2時間だけだったのですが、放課後も全員が残り20時まで作業してくれました。

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 全校生徒21人の学校。1年生から3年生までが本当に仲がよく、助け合って制作している様子は素晴らしいものがありました。何をするにも全員一緒、その環境に慣れていることは確かだけど、こんなにも全員で楽しめるって凄いな。そう思いました。
 来週もう一度訪問し、そこで最後の作業をします。今日も僕が帰った後に作業をしてくれたようです。きっときっといいものにしてあげたいと思います。


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2016年09月26日

ふと考える時間

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 最近は頭を使う作業が多く、その作業はハードスケジュールで絵を描いているときよりもしんどい。。スケジュールとかプランづくりとかその他諸々。何をしている時でも頭に浮かんでくるし、思考が休まる暇がない。絵を描いている時は前に進んでる実感があるけど、この手のものは考えれば考えるほどやることが増えて、全くもってきりがない。

 「あーもうめんどくさいな」

正直僕が会社員だったら、きっといつか放り出すと思う。でもすべて自分のためだと分かっているからそうもいかない。一歩一歩上っていく山登りのように地道な作業。そしてその地道な作業をいかに積み重ねるかで見える景色が変わってくるから尚タチが悪い。どうせやるならいい景色を見たいしね。

 明日からは東北で実制作!久しぶりに大きな画面に思いっきり絵を描いてこようと思います。





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2016年09月24日

ツーリズムエキスポ2016

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 昨日は東京ビックサイトにてツーリズムエキスポに参加しました。マリワナ観光局からのお仕事で、ブースにライブペイントをしました。昨年は同様のことをデルタ航空さんに行ったので、2年連続の参加になります。

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 描く面積が多かったのでそれなりに大変でしたが、楽しく制作することが出来ました。最近は時間やサイズによって描き方をかえて仕上げるスキルがつきました。もうかれこれ15年以上ライブペイントをやっているので、その辺も経験値が上がってきているのだと思います。

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 ツーリズムエキスポは世界各国がブースを出しているので、会場にいるだけで楽しい気分になれます。サイパンがあるマリワナ諸島の人たちはとてもノリがよく、僕のペイントにとても喜んでくれました。いつかここでも壁画を描きたいな!

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2016年09月19日

3連休をゆったりと

ジャンプ

 予定していたイベントが流れてしまい、さらに子供が熱を出してしまったこともあり、久しぶりにゆっくりと家で時間を過ごしています。映画を見たり音楽を聴いたり、久しぶりにこういう時間を持った気がします。
 そういえばうちは今、アナログレコードを聴いています。最近のマイブームはレコードの収集で、リサイクルショップなどに置いてあるLP盤の掘り出し物を探しています。音響にもこだわり、現在はYAMAHA のNS100とTRIO のJL9100 を4発置いています。専門的な知識はありませんが、まあまあ音はいいです。さらに最近プロジェクターもセッティングしたので、なんとホームシアターが出来上がっています!
 家にいることがこれまでなかったから、家の中への興味が皆無だったのですが、家を購入したこともあり少しずつ昔からやってみたかったことを実現させている感があります。こうなってくると次はウーハーとセンタースピーカーをゲットして、5.1ch を実現させたくなりますね。

 雨の日にレコードを聴いて過ごすのも悪くありません。

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2016年09月17日

しばらくご無沙汰しておりました

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 慌ただしく日々が過ぎていきます。東ティモールから帰ってきて3週間、いろんな業務に忙殺されながら少しずつ次の準備をしているところです。決まっている分で今後のスケジュールをお知らせします。





9月23日 ツーリズモエキスポジャパンのマリアナ観光局ブースにてライブペイント
http://www.t-expo.jp


9月27、28日 岩手県葛巻町立小屋瀬中学校にて巨大絵画制作(文化庁「文化芸術による子供の育成事業)

10月5日 岩手県葛巻町立小屋瀬中学校にて巨大絵画制作(文化庁「文化芸術による子供の育成事業)完成披露


10月19日〜25日(催事場は24日まで) 福岡三越全館(元階)、9階催事場にて作品展示


10月24日〜26日 沖縄県今帰仁村にて東ティモールのフラッグ贈呈式


11月5、6日 佐賀バルーンフェスタ会場にて参加型ライブペイント


11月7日 大阪・梅田のステラホール「地域再生シンポジウム」参加


11月13日(仮) 中目黒ビオキッチンスタジオ「東ティモール壁画プロジェクト報告会」


11月19、20日 さがさいこうフェスにて参加型ライブペイント


11月23日(仮) 佐賀県国際交流プラザ「東ティモール壁画プロジェクト報告会 in Saga」


1月13日〜29日 西麻布 NANATASU GALLERYにて個展
https://www.nanatasu.jp



このような形になっております。1月の個展は東京で初めて行う本格的な個展なので、全身全霊を込めて打ち込むつもりです!どこかのイベントに来れる方、お待ちしております。







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2016年09月13日

那須での壁画制作

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 日曜日は那須にあるカフェ、vamosさんにて壁画制作を行いました。たくさんの子供たちが参加してくれて、絵は急ピッチで進みました。オーナーがエクアドル出身ということもあり、エクアドルをふんだんに取り入れた絵になりました。今回声をかけてくれた宮浦歩美さんのhanabiプロジェクトと同時開催で、再来年壁画プロジェクトを実施予定です!

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2016年09月10日

小屋瀬中の伝説

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 現在、文化庁の「文化芸術による子供の育成事業」の枠で岩手県葛巻町小屋瀬中学校で巨大絵画を共同制作しています。先日その第一回目を行ってきたのですが、生徒たちは元気そのものでとても楽しいスタートになりました。
 この小屋瀬中学校は全校生徒21名の小さな学校なのですが、なんと学区内に店がほぼ存在せず、ガソリンスタンドに併設されている店が唯一のお店なのだそう。よって万引きなど無縁の世界。日本にもいろんな環境があるのだと改めて思い知りました。。これから3回に分けて制作を行っていきます。どんな絵が出来上がるでしょうか?

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東ティモール壁画プロジェクトの最後に

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 今回東ティモールでのプロジェクトをしようと思った時に、真っ先に考えたのが、紛争による被害がどれぐらい残っているかでした。頭の中では負傷兵がいたり、崩れた建物があったり、まだまだそんな状況を想像していました。しかし実際に東ティモールに行ってみると、そのような印象を受ける瞬間はありませんでした。それだけの時間が流れ、国として次の段階に入っているということなのでしょう。
僕らの滞在中にずっと行動を共にしてくれたペドロさんという方がいました。彼は日本に17年住んでいたことがあり、日本語が上手です。逆に小さな頃インドネシアに渡ったこともあり、テトゥン語が話せないという特殊な東ティモール人でした。彼は母国語を話せないことで、しばしば現地の人に馬鹿にされるシーンがありました。

 ディリでの壁画が無事に終わり、地方をまわるバスをチャーターした際に、運転手とトラブルが起こりました。僕たちのチームにはテトゥン語をうまく話せる人がいなかったこともあり、彼とは何度も言い争いになり、「この道は行きたくない」とか「こういう話は聞いていなかった」の繰り返しで、もうバスを変えるしかない状況にまできていました。ペドロさんと運転手は何度も口論になり、まさに一触即発という状況でした。

 そんな中、ロスパロスの修道院に宿泊した際に、運転手がポツリと「自分は子供の頃、森の中に住んでいたんだ」と言いました。聞けば子供の頃、インドネシア兵と戦うため両親とともに森へ入り、ゲリラとして戦っていたといいます。すると隣にいたペドロさんも、「私も子供の頃森で暮らしていたんだよ」と話し始めました。彼は両親と共に森の中で生活をしながら同じようにインドネシア兵と戦っていたんだそうです。そしてある日、両親がインドネシア兵に捕われてしまい、彼は兄と共にインドネシアの兵隊に連れて行かれてしまいました。それからインドネシアの兵隊の家で15歳まで極貧の生活をした後に家を飛び出し、ボクサーとして生計を立てながら日本に渡るチャンスを得ました。そんな中、日本で祖国の独立のニュースを知り、居ても立ってもいられなくなって東ティモールに戻ってきたんだそうです。しかし人生のほとんどを外国で過ごした彼は、母国語を話すことが出来ず、大きな疎外感を感じていました。

 運転手とペドロさんはすべてを話し終えた後、しずかに固く握手をしました。その後運転手はがらりと態度が変わり、僕たちのために出来ることを全力でやってくれました。そして僕らが帰る最後の日までバスを走らせ、空港で飛び立つまで見送ってくれました。
僕らと同じ世代の東ティモールの人たちは、僕らの想像を絶する経験をしている。そしてその人たちは思いを心の奥深くにしまい、今は前を見て生きている。

 僕は東ティモールで多くのものを見ましたが、一番印象に残っているはこのペドロさんと運転手が握手した瞬間でした。それは目には見えないこの国の想いでした。きっと彼らの世代がこの国を支え、次の世代へとバトンを繋いでいくのでしょう。僕たちは本当にいいタイミングでこの国を見ることが出来ました。

 別れ際にペドロさんは、2つのことを僕と約束しました。一つは「いままで気持ちが乗らなかったけど、これからテトゥン語をがんばって勉強するよ」ということと、「僕はいつかきっと成功して家を建てるから、そのときは君に壁画を描きに来て欲しい」ということでした。僕は彼がこの2つの約束をきっと守ってくれることを信じ、再び東ティモールに行く日を今から楽しみにしています。


東ティモール壁画プロジェクト

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撮影 小野慶輔







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2016年09月09日

昨日何してた? in 東ティモール

 ロスパロス小学校では朝9時、昼3時、夕方6時にそれぞれ何をしていたかを絵に描いてもらいました。そこには彼らの生活をかいま見れる面白い絵がたくさんあり、興味深いものでした。

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 メルシオちゃんはとても絵が上手なのですが、6時には家の中でくつろいでいる様子が描かれています。その家の中に動物らしくものがいます。東ティモールでは家畜が多く、ペットという感覚はないと聞いていましたが、もしかしたら変わってきているのかも知れません。

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 サミュエル君は3時にお昼ごはんを食べています。料理は基本的に炭火で作るようです。スカーフを巻いた方がお母さんかと思われます。

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 ゼフェリーノ君は6時になんとワニを発見しています。東ティモールには多くのワニが棲息していて、神聖なものとしていまも崇められているそうです。山の奥から見ている様子が遠くからおそるおそる見ている様子がよく分かります。

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 ティオティモちゃんの9時は家で掃除をしています。朝掃除をしている絵を描いた子は多く、ティモールの子供が家の手伝いをしているのがよく分かります。6時にはサッカーをしているようです。

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 ニュエル君は朝、水を使って身支度をしているようです。3時には泳いで、6時は水をくみにいっているようです。生活用水はタンクまで水を組みにいかねばならず、生活の中での水の重要性が伺えます。








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