MIYAZAKINGDOM

ミヤザキケンスケ オフィシャルブログ

2013年02月

 最近は絵を描きながら池上先生の「経済学講義」を聞いています。アダム・スミスに始まりマルクス、ケインズ、フリードマンなど。大学ではまったく興味がなかったこの経済の話が今とてもおもしろく、自分でも勉強してみたいと思うほどです。
 経済学を知るにつれ、自分自身の立場についても考えるようになりました。先日不動産屋に行ったときに、大家さんに職業を聞かれ、「フリーランス」と答えました。特に仕事内容を話したわけでもないのにそれだけで内覧を断られました。
 絵描きに限らずフリーランスで生きる人たちは皆、同じような経験をしていると思います。特に日本では所属というものが一番の信用に繋がるところがあるから、会社に所属していない僕らはアウトロー。もちろん自分で選んだ道だから後悔はないけど、この先守るべきものが増えたとき、家族を守りながらそんな社会と一人で戦っていかなければならない。
 経済学の講義を聞きながら、自分の絵の需要についても考えるようになった。これまではテレビ番組や行政や学校だったけど、これからはもっともっとその需要を広げていかなければならない。たくさん絵を描いてたくさん絵を売って、現金で家が買えるぐらい稼がなければなと思ったのでした。

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 今日も仕事の空き時間を見計らって物件を見に行った。今回見に行ったのは三ノ輪の物件。物件に行くまでに不動産屋の人からその土地のことを聞くのが通例になっている。
 その物件は商店街のすぐ近くらしく、僕の想像としては下町情緒あふれる粋なエリアだった。しかし不動産屋の話では、昼間から酒を飲んでうろうろしている人が多いですよーとか、治安はあまりよくないかもしれないですねーとか、ネガティブ発言が多い。僕にとってはそれすら「おもしろそう」と思っていたのだが、現地について度肝を抜かれた。
 スーパーの前にたむろする酔っ払いたち、そして次の瞬間僕は我が目を疑った。。。酔っ払いの一人が白昼堂々とズボンを下ろし、なんと路地で立ちウ○コをしていたのだ!これにはさすがにビビッタ。これまで東南アジアやアフリカなど、それなりにゲットーな場所も見てきたけど、成人男性が立ちウ○コをするところなんて見たこともなかった。それも東京のど真ん中、真昼間にである。
 これにはさすがに驚いた。聞けばここは「あしたのジョー」の舞台となった場所らしく、ドヤ街の雰囲気が今の残っている。まさに僕の目指した場所には、「一泊1500円」などという看板がかかった日雇い労働者用の宿がたくさんある古き東京を丸々残したような場所だったのだ。
 世界一治安のいい街といわれる東京。外国人のイメージとしてはクリーンでスタイリッシュ。しかしその東京にもまだまだこんな場所がある。残念ながら物件は気に入らなかったけど、また一つ東京のおもしろさに気づいた一日でした。

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サンプル2のコピー

 なんだかいろんなことが決まらず、悶々とした日々を過ごしています。まあ要するに家が決まらないのが一番の理由ですが、新しいスタートを切る上では重要な期間なのかもしれない。
 今度引っ越す場所はかなり重要だと思う。広い制作場所が確保できればそれだけ大きな作品を描けるようになるし、逆に狭ければ小作を中心に描くようになると思う。要するに環境によって僕という絵描きのスタイルが決まってしまうかもしれないのだ。
 一つ目のマンションの環境は最高だった。値段もそこそこだったので決めたかったのだが、僕の10分前に来たおじさんが契約してしまった(笑)。しかしまあそこに住んでいたら平凡な絵描き人生で終わっていたかもしれない。二つ目の一軒家はとんでもなく広かった。ここでならおもしろい活動ができそうだとワクワクしていたが、いかんせん家賃が高い。長い交渉の末、残念ながら決定には至らなかった。これも縁がなかったとあきらめよう。。そして三つ目の物件は、東京のど真ん中に位置しながら一階が広い店舗スペース、二階が居住空間という完璧なシュチュエーション。しかしこれまたタッチの差で持っていかれてしまった。。。
 気に入った物件を見るたびに膨らむ妄想。ここ数日で何百通りの絵描きライフを想像しただろうか?ただ一つ気づいたことは、僕の求めている環境はとにかく「普通じゃない」こと。どんな物件にめぐり合うのか、今から春が待ち遠しい。





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 ここのところ毎日絵を描いています。来月佐賀に帰るのですが、そのタイミングで諸富家具さんとコラボレーション展覧会を行います。作家は僕以外にも数名いて、皆さん佐賀出身の若手作家。何か新しいものが生まれそうな気がしています。

会期 H25年3月19日〜3月24日まで
場所 佐賀県立美術館 2号館・3号館
開館時間 午前9:30〜午後6:00まで(最終日24日は、搬出の関係上午後3:00まで)

 また佐賀市の神野公園にある遊園地とのコラボレーションがいよいよ始まります。まずは絵本制作ということで、そちらもとても楽しみです。また東与賀幼稚園から程近い竜田寺というお寺に壁画を描くお仕事もいただきました。地元佐賀でドンドン新しいお仕事をいただいています。地元に支えられて、これからもっともっと絵描きとしての活躍を広げていけるよう頑張ろうと思っています。




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 昨日、一昨日と久しぶりに仙台に行ってきました。仙台の友達と無限君親子に会いに行くためだったのですが、無限君は震災直後に岩沼市の避難所でライブペイントをしていたときに知り合った男の子です。おばあちゃん、おかあさんと三人暮らしをしていて、とても明るく見ている僕らが元気になれる印象深い子でした。
 その後手紙をくれたことから再会することができ、何度か会ううちに魚が好きな無限君のためにみんなで水族館に行こうという企画をするまでにいたったのでした。出会ったころから彼は魚が大好きで、絵を描くのも魚の絵ばかり。いつか「さかなクン」みたいになりたい!っといっていたのが印象的でした。さかなクンに会わせてあげられたらなーと、ぼんやりと考えるようになっていました。
 そこにひょうんなことから知り合づてでさかなクンと交流のある方にお会いすることができ、その人を通してさかなクンから無限君にプレゼントが届いたのです!これには本当にビックリしました。好きでいることのすばらしさ、思い続けることの大切さ。なんだかこちらまで感動してしまいました。さかなクンどうもありがとうございます!
 東北の活動をすることで、僕にも多くの出会いがありました。それだけでもやってよかったと心から思えます。また落ち着いたら、東北お世話になった人巡りツアーやってみたいなーと思っています。

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 ここのところ連日物件を見てまわっているのですが、なかなかぴったりと来るものがない。今は引越しシーズンで、不動産屋さんも高めに設定しているらしく、なかなか交渉もうまくいかない。
 気に入った物件があったので問い合わせてみると、入居するには前家賃2か月、敷金2ヶ月、礼金1ヶ月、仲介手数料1ヶ月、それに保険代もかかるらしく、引越しするのに家賃の6か月分以上払わなければならないらしい。。。こんなの日本以外であるだろうか?もちろんそういうところばかりではないだろうけど、ちょっと時期をずらすことも頭に入れつつ、気長に探すことに決めました。

 そんななか嬉しいニュースが入ってきました。佐賀にいるうちの姉に娘が生まれたのです!うちの家族同様、4人目が生まれたということで、実家は大盛り上がりでした。家族を養う、まだとてもそんな状態じゃないけど、せめて家賃ぐらいポーンと払えるようにはならないとね(笑)。





 

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 そういえば今住んでるこの家は、僕がこれまで(実家以外で)住んだなかで最長ってことになる。5年間、色んな思い出があるなあ。。
 それまで3万5千円という破格の家賃で住んでいただけに、一気にグレードが上がる感じだった。3階建ての一軒家で、しかも駐車場付き!制作するにはうってつけの場所だった、、、にもかかわらず制作よりも外出が多かったのは皮肉でしかない(笑)。今度引っ越す場所は、しっかりとアトリエとしてのスペースが備わった場所にしたいと思ってます。
 色んな活動をしてきて、ようやく僕もアトリエで絵を描くタイミングがきたような気がしています。実はサポートしてもらっている地元企業、サガシキさんに専用のギャラリーを作ってもらう話があるのですが、いま手元に作品があまりないのです。。。それだけ生きていくために作品を売ってきたんだと思うけど、見てもらえる場所があるのなら、もっともっと作品を制作していきたい!
 もちろん金銭的な余裕などありませんが、背水の陣を敷いてやってやろうと思っています。これからドンドン作品を発表していけるようにがんばります!



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 しばらくブログが途絶えていました。。もろもろのことがひと段落し、僕の中で次のステップについて考える時間がきています。というのも、これまで僕は「いろんな国を周ってプロジェクトをやる」というのが夢だったし、やりたいことでした。しかし震災を経験して、「いま日本でできることをしたい」と思うようになり、実際に被災地で色んな活動を行ってきました。
 震災からまもなく2年が経とうとしている中、そろそろ海外でのプロジェクトを始めてもよさそうなのですが、なかなかそういう気になれません。これはまだまだ復興途中の被災地を置いて海外に目を向けれないということなのか、時間と共に日本に落ち着きたいと思ったのか、その辺のところはよく分かりません。ただもっとしっかり日本に基盤を作りたいという気持ちが生まれてきています。
 ということで(?)、現在引越しを検討しています。これまでは都心から離れた場所にいることで、地方や海外に自由に行くことができました。しかし逆に東京へのアプローチが弱かった。。日本の中心は東京、しっかりとした土台を作る意味でも、これまで行ってきた活動を、もっと中心部で発表していくべきだと考えるようになったわけです。

 まだ具体的には分かりませんが、今年は僕にとって変革の年になるような気がします。。。


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 展覧会を開くべく、新しい作品作りに挑戦しています。これまで描いてきたスタイルを少し変えていければいいかなと思っています。それにしても久しぶりに自分のために絵を描いてるなーと思います。今年中になんとか作品ためる予定です。


 今日は姉の展覧会のために、姉の友人と打ち合わせをしました。僕にないアイデアを、姉ならこう考えるだろうというアドバイスを、たくさんいただきました。それにしても不思議なもので、姉は亡くなってしまったのに、こうして展覧会のことを考えているとワクワクしてしまう。人は死んでも作品は死なない、作品にはまだ未来があるのだ。そう考えるとアーティストは二度生きるのかもしれない。
 姉の人生を考えると、表現するとは何か?を考えさせられる。それほどストイックに、ひたむきに自分と向き合い、制作に人生をささげた人だった。

 僕は彼女とは違う。僕は制作にまず「楽しさ」を求める。育った環境が同じでも、手段がまったく違っていた。姉の展覧会の準備を進めるにつれて、そういうことに気づかされる。僕にとってもこの展覧会は大きな意味を持ちそうな気がします。

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