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ミヤザキケンスケ オフィシャルブログ

2016年08月

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 東ティモールの首都ディリにある国立病院のエントランスからすぐの、病棟の壁に描いた壁画。東ティモールの要素をふんだんに取り入れて制作しました。

 はじめは右半分だけの予定でしたが、どうしても両サイド描かせて欲しいとお願いして、全長約8mほどのサイズで描かせてもらうことになりました。実際に病院側から許可が出たのは私たちが到着した日で、それから一週間の間休まず制作しました。

 制作の間には、多くの人たちが足を止めて見ていました。はじめは興味深そうに、そしてティモールの絵を描いていると知ると、「あれが入っていないじゃないか、あれを入れたらどうか?」と会話をしてくれるようになりました。それらの要望を100%取り入れて、明るく希望にあふれた壁画を描きました。



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この国立病院は独立戦争後しばらくは戦争で家を失った人たちのキャンプ地として使用されていたそうです。現在でも十分な医療機器はそろっておらず、ここに入院するということはあまり希望が持てない状況だと聞きました。そんな中、入院している患者さんから「この絵を見ていると病気が治っていくようだ」、「まるで天国が描かれているようだ」という言葉をもらいました。



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 東ティモールの病院には医療費が無料であることもあり、多くの人が訪れます。病気の人やその人を見舞う人、はたまた全く関係ない人も、夕方頃になると大勢押し掛けてにぎやかな雰囲気になります。壁画を手伝ってくれる人、毎日進行状況を確認しにくる人、日に日にその人だかりは増えていきました。


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 完成披露に合わせて、宮良多鶴子さんが壁画の前でミニコンサートを開いてくれました。すると病院長が現れ、自らMCをつとめて客寄せをしてくれました。なかなか壁画の許可を与えてくれなかった病院側も、最後には完成をとても喜んでくださり、友情の証のタイスをプレゼントしてくれました。「この壁画には私たち東ティモールの素晴らしさがつまっている、この壁画は私たちの誇りだ!」。会場中から巻き上がった拍手と歓声が、彼らの心に届く壁画が描けた証だと思いました。



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 日本大使館からは川崎参事官が来てくださりました。日本と東ティモールをつなぐ壁画、今このタイミングだからこそ価値のある、スーパーハッピーな壁画は、きっとこれから多くの人たちの目に触れることでしょう。独立して十数年が経ち、戦争という暗いイメージから少しずつ明るいイメージへと転換していこうとしている彼らの、背中を押すような壁画になってくれれば私たちの目的は達成できたと思います。



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撮影 小野慶輔







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 無事に日本に帰国いたしました。振り返ればあっという間の2週間、しかし人生で最もハラハラドキドキでエキサイティングな2週間でした。
 東ティモールから帰ってきて思ったことは、遠くて想像からかけ離れていた国が、とても身近で近い国になったことです。東ティモールへの旅費は約10万円、バリ島から2時間で行ける距離です。首都のディリでは意外と英語も通じるし、ホテルもWifiが繋がります。スーパーではほとんどのものがそろうし、そういった意味では普通の都市だったことに一番驚いたかもしれません(笑)。
そしてこの国は5年後には大変革が待っていると確信しました。異常なスピードで外国の資本が流れ込み、若い世代は急速に現代化しています。独立戦争を戦い抜いた世代とのギャップや格差の問題も出てくるかもしれません。しかしそういった問題点もありながら、何かこの国はそれをうまく乗り越えそうな予感がしました。それは長きに渡る戦争を絶え抜き、独立を勝ち取った誇り。自分たちの国は自分たちで作るという強い思いがあるからです。
 僕たちはこの国の変革のまっただ中に訪れることが出来ました。ダイナミックに変化していく中に、素朴さと純真さと強さを感じました。地方のロスパロスではいまだに人の力の及ばない、神秘の世界をかいま見ることが出来ました。

 僕たちが残した壁画は、これからゆっくりと現地になじんでいくことと思います。あまり明るい絵がないといっていた東ティモールに、いまスーパーハッピーな壁画を残せたこと、その意味はこれから大きくなっていくと信じています。また東ティモールの佐や私意人たちに会える人楽しみに、僕らはまた次のプロジェクトに向かいたいと思います。

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※しばらくネット環境がない場所での活動だったため、更新が途切れてしまい申し訳有りません。現在日本に帰っている途中の上海で更新しています。

いま東ティモールを発つ飛行機の中です。飛行機が旋回していくときに見えた美しい海岸線と岬の先に立つクリストレイが、とても愛おしく見えました。2週間という短い滞在中に、たくさんの人と出会い、信頼関係を築き、心を通わせることができました。国立病院に大きな大きな壁画を残すことができました。200人近い子供達と一緒に絵を描くことができました。全てのプロジェクトを計画通りに進めるのは困難なことでしたが、終わってみて振り返ると、全てが予想以上の結果になっていました。
昨年の5月から東ティモールで壁画を描きたいと準備を進めてきましたが、実現するまで正直とても大変でした。新しい国でプロジェクトを進めることの難しさと、壁の高さに心が折れそうになったこともありした。しかし完成した壁画を前に、弾けせるような笑顔を見せてくれた子供達、「この壁画は私たちの誇りだ!」と言ってくれたおじさんの言葉、連日のように壁画の前で写真撮影をする人たちの姿を見て、本当にやってよかったと心から思えました。

ここで得たものはかけがえがありません。きっと僕の人生の大きな一部となるでしょう。そんな経験ができたこと、そんな経験を共有できる仲間がいたことに心から感謝です。僕たちのプロジェクトに関わってくださった全ての皆様に御礼申し上げます。そして僕たちのことを信頼して、できる全てのことを惜しみなく提供してくださった宮良多鶴子さんに、最大級の感謝の気持ちを記させて頂きます。


ミヤザキケンスケ


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 壁画制作5日目です。今日はティモールの国立大学の学生たちが駆けつけてくれ、交流をしながら壁画を手伝ってくれました。彼らは想像以上に英語がはなせて、しかもインターネットができるので情報も多く持っていました。将来は学校の先生になりたいという学生が多く、これからこの国をになっていくことでしょう。
 彼らは日本にも強い興味を持っていて、日本から来た学生たちにたくさんの質問をしていました。ディリではほぼ100%の子供が大学に進学するらしく、その学費も安いです。医療費もただなことを考えても、将来きっとこの国はのびていくだろうなと思います。加えて語学力もあるので、近い将来シンガポールのようになるのではないかと思いました。
 壁画はドンドン進んでいます。とにかく無茶苦茶元気になる絵を描きたいと、何でもかんでも画面にぶち込んで、スーパーハッピーな壁画にしています。ティモールの皆さんの評判も上々。日曜日には国営放送も取材に来てくれるようです!がんばります!!

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 壁画制作4日目です。だいたいの構図が決まってきて、いまはティモールの人たちのリクエストをドンドン壁画に取り入れているタイミングです。毎日変わっていく壁画に、いろんな人が足を止めてくれるようになりました。今日は子供たちのグループが一度にやってきて、楽しそうに作業してくれました。中にはセンスを感じる子もいて、画用紙に好きに描かせてみたいなーと思いました。
 また日本大使館にご挨拶に伺い、プロジェクトの内容・趣旨をお話しさせていただき、またティモールの現状など貴重なお話をいただきました。21日のコンサートには大使館からも来ていただけるそうで、ますますいいものに仕上げなければと思っています。
 東ティモールの夕日は最高です。海に沈む瞬間に、世界がピンク色に染まり、幻想的な景色になります。こんな美しい国に、つい数年前まで不幸なことが起こっていたなんて想像ができません。夕日が沈み、しばらくぼーっと空を眺めていると、突然花火があがりました。ティモール軍のお祝いの日だったようですが、横にいたペドロがポツリと、「いまだに花火の音が爆撃の音に聞こえるよ」と言いました。やはりまだ僕にはこの国の表面的な部分しか見えていないのかもしれません。。。

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 壁画制作三日目です。だんだんと完成が見えてきました。手伝ってくれる人たちの顔ぶれが決まってきて、チームができつつあります。日に日にギャラリーが増えていて、自然と会話が多く交わされるようになりました。日本語を話せるティモール人がたくさん来てくれていることもあり、僕はただただ壁画に集中しています。日曜日に完成予定で、壁画の前で宮良さんがコンサートをしてくださいます!今から完成の盛り上がりが想像できてワクワクがとまりません。

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 壁画制作二日目です。
 天気はいつものとおり快晴、今日もたくさんの人に手伝ってもらいながら順調に制作が進みました。実は描くまではかなり渋られていたのですが、実際に描いてみるとここにも描いてくれここにも描いてくれと、大変なことになっています。残念ながら時間は限られているので多くは描けませんが、どうやらもう一度ティモールには来ることになりそうです(笑)。
 東ティモールには僕のように底抜けにハッピーな絵はないそうで、とても興味深く見てくれています。常に人だかりの中で描いている感じですが、とても楽しいです。まだまだ先は長いですが、このペースを守りながらガンバっ描きたいと思います!

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 今日から壁画制作スタートさせました。病院長にも許可を取り、当初予定していたばいのサイズで描かせていただくことになりまし描いていると案の定、いろんな人が足を止めてみていました。なかには手伝ってくれる人も出てきて、初日としてはいい感じにスタートが切れたと思います。
 ペイントの発色もよく、これは明るくて力のある絵になりそうだなーという感覚があります。これから日曜の昼まで、あらん力を振り絞って描きまくろうと思っています!
 東ティモール楽しいです!!

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 病院での制作は月曜日からしかできないため、今日は一日ディリを見て回ることにしました。壁画の題材を探したいこともあり、行った先々で東ティモールの人たちがどんなものを好きなのか聞いてまわりました。
 ビーチで遊んでいる中高生たちに声をかけ、それぞれ好きなものを聞いてみました。やはり人気はバルセロナやレアルなどサッカーチーム。壁画を描くと行ったら東ティモールの伝統的な家を描いてくれという意見もありました。話を聞きながら簡単に彼らの絵を描いていると、ポーズを取り出し、モデルばりに動かなくなりました(笑)。
 今日はティモール人の4人が一緒にまわってくれたのですが、みんな本当にいい人たちで、思いやりがあり、誠心誠意僕らに尽くしてくれています。彼らに答えられるよう、明日からの壁画制作がんばろうと思います!

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 東ティモールに到着しました!!夢にまでみたこの国で、ようやっとプロジェクトをスタートできることに喜びを爆発させております。昨日は首都ディリで買い出しを行い、また壁画を描く国立病院の視察に行きました。

 このプロジェクトを進めるにあたり、日本在住18年のペドロさんがサポートしてくださることになり、万全の体制で望むことができそうです。最初に向かったペンキ屋さんでは、日本ペイントがずらりと並んでおり、色も選びたい放題!!店員さんお仕事もきっちりで、ケニアよりもスムーズに進めることができました。

 また実際に壁画を描くことになる国立病院は、とてもきれいで雰囲気のいい場所でしたが、みんな無償で医療をうけれるとあり、たくさんの人がいました。そのエントランスから入ってすぐの壁に描けるということで、これはもういい絵が描けなければ言い訳が全く見つからないな、っという感じです(笑)。


 昨夜は日本に留学していたティモールの方々が集結してくれ、楽しい晩餐になりました。みんな温かい人柄で、のんびりしている雰囲気がとても居心地がよく、すでに一週間ぐらいここにいるような感覚すら覚えました。それもすべてコーディネートしてくれている宮良さんのお力によるものですが、本当に感謝感謝の初日でした。

 壁画制作は月曜からということなので、今日は一日ディリの街を見てまわることになりました。壁画に描く題材を求めて、東ティモールを知る一日となりそうです。




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