MIYAZAKINGDOM

ミヤザキケンスケ オフィシャルブログ

2017年03月

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 毎回Over the Wall のミーティングは大伝馬町131社員食堂で行われます。メンバーは実に多彩で、毎回非常に盛り上がり、なんだか子供の頃にやった冒険の作戦会議をしているような感じです。中にはハワイやガーナからスカイプで会議に参加するメンバーもいたり、何でもありな楽しい大人の集いと行った感じです。
 今回からベクトカルチャー株式会社のデザイナーである伊藤さんと沖田さんが参加してくれ、僕らのプロジェクトのデザインをしてくれることになりました。必要な専門職の仲間が1人ずつ増えて行くワンピースのような、ドラクエのような高揚感。このメンバーで集まれば何だってできるんじゃないか?と思えるほど協力なスタッフに囲まれてプロジェクトは進んでいます。
 どうやら僕は出来上がっている道を歩くのは嫌いで、自分で考えながら迷いながら進む行程自体が好きなようです。プロジェクトを重ねていろんな経験を積んで行くうちにノウハウが身に付き、少しずつ改善されて行くところに成長も感じることが出来ます。
 次のウクライナ、大きな挑戦ですがこのメンバーであればきっとうまくいく。そんな予感がしています。






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 僕の活動の中で大きなウェイトを占めているのがライブペイントとワークショップ。ライブペイントは人の目を引く力があり、ワークショップは参加できるというそれぞれのメリットがあるのですが、それを合わせた企画を最近開発して実施しています。
 僕の作品作りは、みんなで楽しくというのがモットーになっていて、ものづくりの楽しみをみんなで共有したいという気持ちが一番大きいです。なので今の形になっていったのは自然な成り行きで、それが受け入れられているのは時代の流れだなーと思ったりします。
 今回は書家の江島史織さんとのコラボレーションということで、同じサイズのパネルにそれぞれワークショップを絡めた作品を制作したのですが、書道と絵の特性が出ていて面白かったです。次は同じキャンバスをシェアしてみたいなーという気にもなりました。彼女は高校の後輩にあたるのですが、本当に素晴らしい字を書くアーティストで、実績も凄い人です。佐賀にもいろんな人材がいるのです。

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 今年7月にウクライナで行う壁画プロジェクトは、「ウクライナにおける日本年」事業として在ウクライナ日本国大使館より認定を受けたのですが、UNHCR、日本大使館に続き、現地アート施設プラットフォールマという施設にも協力を頂き、イベントが出来ることになりました。
 ケニア、東ティモールとプロジェクトを続けてきて、だんだんとスケールアップしている実感があります。これまでうまくいかないことの方が多かったので、ドンドン繋がって行く今の状況に半信半疑の部分もあるのですが、やれるとなれば全力で取り組みだけです。

 僕はこれまで賞も取ってきてないし、アーティストとして誰かに評価してもらってきた訳でもないのですが、アート活動はそれがなくても成立するんだなと近頃よく思います。学生時代はああならなきゃダメだとか、こうしなきゃダメだとか頭でっかちになりがちだけど、強い思いさえあれば道を自分で造ることも出来る。むしろそれこそがアートの面白さかもしれない。
 今年の夏が今から楽しみでなりません!


プラットフォールマ
http://artzavodplatforma.com/ru

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 先日帝国ホテルにて、デルタ航空のリーダーズ会議のレクリエーションでエプロンワークショップを行いました。千葉県にある子供病院へのプレゼントということで、APECの幹部の方たちに参加してもらってスタッフ用エプロンを作りました。ホテルの凄い雰囲気に加え、大会社の幹部さんたちが対象、そして英語で話さなければならないというトリプルパンチだったのですが、始めてみると子供以上ののめり込みで非常に盛り上がりました!!皆さんのチームワークとクオリティがとても高く、大人って凄い!!っと不思議な感動を覚えました。エプロンは後日病院の方へ贈呈されます。喜んでもらえるといいなー。

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ウクライナ事業ロゴ

 今年はウクライナと日本の国交25周年です。ウクライナでは今年を「ウクライナにおける日本年」と位置づけ、様々なイベントが開催されます。その一つとしてこの度OVER THE WALL の「ウクライナ壁画プロジェクト」が正式に日本大使館より認定を受けることになりました!!
 現在現地での活動に向けて様々な話し合いが進んでいますが、これまでとは違い、国や行政を巻き込んだ大きなプロジェクトになっています。日本とウクライナの関係にも貢献できるようないいプロジェクトにして行きたいと思っています。そして僕たちOVER THE WALL ではスタッフ募集を行っています。


以下、OVER THE WALL のサイトから引用


・海外に興味がある方
・アートで世界をハッピーにしたい方
・世界情勢に関心がある方
・とにかくおかしな大人達と面白いことをしたい方
 などなど。

月に一度のミーティングと、オンラインのやりとりでプロジェクトを進めていきます。英語を話せなくても、絵が描けなくても大丈夫!イベントスタッフやスタッフ補助、あなたに出来ることは必ずあります。OVER THE WALL にはプロの、絵描き、デザイナー、カメラマン、経営者、イベンター、サラリーマンがいるので、きっと将来に役立つ出会いもあるはず!?

OVER THE WALL はあなたの情熱を求めています。一緒に世界をSUPER HAPPYにしていきましょう!

問い合わせ先
info@world-mural-project.com

皆様からのご連絡お待ちしております!

OVER THE WALL スタッフ一同

 OVER THE WALL を始めたことで僕の人生にはっきりとした輪郭線が見えてきた気がします。これまで思いのままに進んできた自分の活動に、ようやく一貫性が出てきたというか、説得力がでてきたというか、伝わりやすい形が出来た感じです。
 そのOVER THE WALL は僕がケニアで行っていた壁画プロジェクトが基になっています。2006年に初めてケニアで行い、その後2010年、2016年と3度に渡って活動しました。その中で壁画制作をするだけでなく、現地でワークショップを行い子供たちに絵を描いてもらうことで、新たな可能性を感じるようになりました。自分がやっている絵というものの可能性をどう広げて行くか、それも一つのテーマかもしれません。

 いまは今年の夏に行われるウクライナのプロジェクトのために現地とやり取りをしています。大使館の方、UNHCRの方、現地のアート施設の方、国が違えば状況は全く変わるので、擦り合わせはとても大切です。だけどふと、アトリエでキャンバスに向かっていた自分が、パソコンの前で世界中の人たちと連絡を取り合っていることに不思議さを感じます。自分がやりたいことを進めて行った結果、絵を描いている時間よりもこうして下準備をしている時間の方が長いのです。だけど自分の活動があったからこそこうした世界中の人たちと繋がれる訳で、そこにこそ面白さを感じているのです。

 絵を使って何が出来るか、まだまだ面白いことがたくさん出来そうです。

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 僕は佐賀北高の芸術コースという場所で絵を始めました。入学の初日から先生に教えられた名前があります、それが「池田学さん」でした。東京芸術大学に合格した数少ない卒業生で、その存在は既に伝説と化していました。教室には学さんの予備校時代に描いた絵が貼られていて、僕らはその絵をお手本にして絵の勉強をしていたといっても過言ではありません。
 絵が下手だった僕は、掲げられている学さんの絵と自分を比較してコンプレックスを抱えていました。自分と同じ年のころ学さんは既にとんでもない絵を描いていて、どう考えてもその差が縮まるとは思えなかったのです。そのコンプレックスから解放されたのが、海外に行ったことでした。
 高校3年になる前の春休みに、一人でベルギーにスケッチ旅行に行きました。そこで路上で絵を描いているうちに、自分なりのやり方で絵を描いていけばいいじゃないかと思うようになりました。大学もあえて東京芸術大学や美大ではなく、国立で絵が描ける筑波大学を選びました。王道ではなく、自分なりの道で歩こうと思ったからです。そこには学さんという天才の圧倒的な才能が目の前にあったらかだったと思います。

 今回の佐賀県立技術館での展覧会はとにかく圧巻でした。連日多くの人が集まり、美術館の前は大渋滞する佐賀ではあり得ない現象が起こっていました。お年寄りから小さな子供までが学さんの絵に目を奪われ、その世界観に圧倒されていました。ある子供は虫眼鏡を持ってそのタッチを鑑賞していました。40代前半ですでにここまでの域に達していることに、僕は憧れというより崇高な気持ちすら生まれました。。

 そんな展示を見た数時間後に、僕は武雄でライブペイントをやっていました。

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 学さんが3年かけて描き上げるサイズを、僕は5時間で描かなければならない。まったくもって違うタイプの画家だけど、僕なりに学さんに刺激をもらって活動をしています。見上げればものすごい人がいる、それだけで人生は楽しい。この先も絵描きとしてドンドンやって行こうと思います!

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OVER THE WALL とは


アーティストミヤザキケンスケはこれまで世界中で壁画を残す活動を行ってきた。その中で壁画という現地の人々と交流しながら制作する行程に可能性を感じ、世界中の困難を抱えた地域や子供たちを絵で応援するプロジェクト、「Over The Wall」を設立した。Over The Wallは現地に残る壁画を制作するとともに、日本の子供たちと現地の子供たちの交流やワークショップなど、絵を通して世界を繋げることを目的としている。



 たいそうな説明書きだけど、これがOVER THE WALLの企画書に書かれている文章。ようは僕がこれまで行ってきた活動を通じて得た経験を生かして、海外に壁画を残そうというプロジェクトです。一昨年のケニア壁画プロジェクトのメンバーが主軸になって、昨年一回目の東ティモール壁画プロジェクトが行われました。これまで行ってきたような単発のプロジェクトではなく続けていく活動なので、毎回少しずつ成長しながら次に向かえることがとても嬉しく、プロジェクトとしても少しずつ成長している過程にあります。

 今年はウクライナに壁画を描くことが決定していて、現在その準備の真っ最中です。現在はメンバーが12名。月に一度ミーティングを開いて話し合っています。これから少しずつプロジェクトのこと、メンバーのこと、そして最近の活動などもアップしていこうと思います。Facebookやインスタグラムでも情報発信中ですのでぜひチェックしてみてください。


facebook https://www.facebook.com/kenyanmuralproject/

インスタグラム https://www.instagram.com/overthewall2016/?hl=ja


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 このブログを書き始めて早13年。大学在学中に書き出して、紆余曲折を経て今に至るのですが、書き始めた頃は将来が見えず、ただただギリギリで生きる日々を書いていました。そのころのブログ(日記とよんでいた)のコンセプトは、1人の若者がアーティストになるまでの奮闘をリアルタイムで公開していこうと、筋書きのないドラマを綴る思いでした。

 大学卒業後ロンドンへ渡り、言葉も分からないままアルバイトで食いつなぎ、クラブでライブペイントをしたり、壁画に挑戦したり。。。ケニアの小学校に壁画を描きに行った後日本帰国を決め、それから東京でのアーティスト生活が始まりました。ブログの熱もこのころが一番高かったように思います。その後、NHKの番組でライブペイントをする仕事を得て、何とか絵で生計を立てながら少しずつ自分のプロジェクトを進めれるようになりました。2度目のケニアのプロジェクトの後、東日本大震災があり、東北の活動を進めているうちに「なぜ自分は絵を描いているのか?」、「自分にしか出来ないことは何だろう?」と考えるようになりました。僕がやりたいことは絵で人を繋げることであり、絵でその場を明るくすることであり、最高にハッピーな絵を描くことであり、それを突き詰めた形が、世界中に壁画を残してまわる「OVER THE WALL〜世界壁画プロジェクト」という形でした。
 プライベートでも結婚をして子供ができ、自分の家を構えたことで生活は安定しました。若い頃のガムシャラに動き回らなければ不安だったあの衝動はいったん落ち着き、安定して絵を描く毎日を綴ることが多くなりました。今思えば昔は伏線的に不安な現実をここに記し、未来をドラマのようにひっくり返してやろうと、反骨精神で書いていたように思います。

 いまの僕は学生時代に夢見ていたアーティストになり、一生をかけて取り組むプロジェクトにも巡り会うことが出来ました。そんな僕がいま発信すべきことは、もはやどうやってアーティストになるかではなく、一生を費やして取り組んでいくプロジェクトに向けて、アーティストとしてどう向き合っていくかを記していくことだと思いました。

 これからは「OVER THE WALL 〜世界壁画プロジェクト〜」に取り組むアーティスト日記という形で書いていこうと思います。もちろんイベントの情報なども上げていきますが、より熱い思いを皆様に届けることが出来ればと思います!

 これにて「アーティストヘの道編」完結!!

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※ロンドンシティでマーク・ウィガンと 2006年


 これから僕のアーティスト人生の第二幕がスタートします。




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