MIYAZAKINGDOM

ミヤザキケンスケ オフィシャルブログ

2018年04月

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 最近ふとした時によく、この世の中はおそろしく不完全で儚いもんだな、、、と思います。というのも子供の頃、大人になればあらゆることを習得できると信じて疑っていませんでした。しかし実際にはそうではありません。いまだにクラシック音楽の知識は増えないし、空を見ても星座をいえない。花を見ても名前が分からないし、何百回聞いてもお経を覚えれない。おそらくこの先も大して状況は変わらないでしょう。。。5歳から15歳の間に学んだスピードでその先も勉強していれば、あるいはかなりの知識を網羅することが出来たかもしれません。しかし興味は全範囲には向かないし、すべてをやるほど人生の時間は永遠ではない。
 同じように、子供の頃に見ていた風景が一変していることにも愕然とします。何より衝撃を受けるのは、新築で建てられた家がいつの間にか古くなっていることです。当たり前といえば当たり前なのですが、家が建った瞬間を記憶している僕にとってその家は常に新しいのに、実際には築20年以上の古い家なのです。家の耐久性が例えば歯ブラシと同じぐらいなら、だれも建てる家に感慨を持たないと思うのですが、一生分のローンを組んで建てる家が永遠ではないという事実は、ちょっとショックだなと思います。
 何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、この歳になってようやく全てのものが永遠でないと身をもって感じることが出来ました。だれも200年、300年生きることは出来ないし、言い換えればこの世は100年で死ぬ人たちの都合で作られています。だけどこの先コンピューターが200年も300年も情報を積み重ねていき、その価値観で物事が進められたら世界はまったく形が変わってしまうかもしれないな、とSFチックなことも考えてしまいます。



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 Over the Wall 世界壁画プロジェクトを立ち上げて3年、最初のケニアのプロジェクトから早12年が経ちました。いろんな形でいろんな方々にサポートしてもらいながらこの活動を続けてきましたが、ようやく最終的な年間サポートというシステムまでたどり着くことができました。。これはクレジット決済で毎年一度自動振込でサポート料を頂き、そのサポート金で僕たちは毎年新しい国に壁画を残すというシステムです。
 知名度の低い僕たちのプロジェクトを毎年サポートしてくれるという方はそう多くいらっしゃいませんが、それでも少しずつ登録してくださる方が増えています。これは本当にありがたいことです。僕たちはその方々の気持ちに答えれる活動を現地で行い、できるだけ多くのよい報告ができるようがんばろうと思っています。そしてサポートしてくださる方を少しずつ増やし、最終的には助成金に頼らずに自由に活動ができるようになるのが最終目標です。
 この活動でお金儲けをしようという気は一切ありません。ただ一年に一度、世界に壁画を残したいと純粋に思っています。共感してくださる方、ぜひ僕たちと一緒に世界をSuper Happyにしていきましょう!!よろしくお願いいたします。

こちらから登録できます⬇️
http://world-mural-project.com/jp/support/




 いつの頃からか「Super Happy」をテーマに絵を描いていますが、もともと明るい絵ばかりを描いていた訳ではありません。むしろ昔は暗い攻撃的な絵を描いていました。駆け出しの頃、世の中を睨みつけながら、思うように認めてもらえない苛立ちをそのままキャンパスにぶつけている様は、思春期の不良のようでした。
 怒りの対象はなんだったか考えてみると、自分の絵を評価しない学校の先生であり公募展の審査員であり、そういった人たちをクソくらえと思いつつ、あえてシニカルに王道を踏みにじるような作品制作を続けていました。しかしそんな戦いの相手は、学校を卒業すると同時にいなくなりました。皮肉なことにまったくの自由の身になった途端、戦う相手を失い、同時に絵を描く目的を失いました。慌てて次の怒りの矛先を探しました。世の中の不条理、資本主義、政治、、しかし当時ロンドンに住み、自由を手にした僕は、嫌ならそこにいなければいい、世界中どこで住んでもいいじゃないかと考えており、もはや怒ることより、どうこの世界を楽しむかしか興味がありませんでした。
 そんな中、次第に人生をエンジョイする気持ちをポジティブに描くのもありじゃないか?と思うようになりました。抗う絵から楽しむ絵に変わり、少しずつ自分自身も変化していき、ついには「Super Happy」というキーワードにたどり着きました。とにかく僕の人生には「自由」が最重要事項であり、「楽しむこと」が行動原理になっています。自分の人生は全て自分自身が選択をした結果であり、全てが最高の選択だったと信じているのです。

宇宙

 もしかしたら僕のイメージは、年がら年中家を空けている自由人だと思われているかもしれませんが、実のところは家で子供を見る時間も長いです。特にこの一年は妻が育休中だったため、保育園に子供を預けられる時間が限られており、かなりの時間を子育てに費やしていました。実際に仕事が出来た時間は朝9時から夕方4時までで、その間も食事の準備や送り迎えがあったので、実際はもっと短かったと思います。。
 今日から妻が職場復帰して、保育園に預けれる時間は7時半から18時と大幅に増えました。子供たちには申し訳ないけど、この一年はほとんど絵が描けず、メールの返信や企画書制作などの事務作業しか出来なかったので、ようやく絵が描ける!っという気持ちです。
 二人目が生まれたこの一年は人生で最も仕事ができない期間だと思っていたので、育休をとった気持ちで仕事をセーブしました。いつ次の仕事が来るか分からない僕の職業からすればギャンブルでしたが、セーブしたことで自分が本当にやりたいことは何か、少し分かった気がします。
 永遠に時間があれば永遠に仕事をしてしまう僕の性格からすると、限られた時間の中で仕事をするのは有効な手段だったかも知れません。とはいえこの一年は短すぎました。。。ようやく自分の時間が持てたことで、少しずつ創作意欲がわいてきています。まずは次の個展の予定を決めて、作品を描き溜めていきたいと思います!乗り越えたー!!

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 3回にわたる集英社新書プラスのインタビューがアップされました。これまでの自分の生き方を余すことなく書かれています。ちょっと恥ずかしいですが、客観的にこれまでの人生が振り返れて改めていろんなことにぶつかりながら、一つずつそれを乗り越えて進んできたんだなと思いました。

https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/ミヤザキケンスケインタビュー/2557

 一つ言えるのは、10代より20代より今がいいし、おそらく40代はもっといい時間になると思います。これもがむしゃらにトライし続けた時代があったからこそだと思います。僕のように特別なものがなくても、強い思いでやり続ければいつか何かの形になる。やり続ける気合いと根性があれば、きっと何かが出来る。そんなことを改めて感じたインタビューでした。

これから益々忙しくなりますが、がんばろうと思います!

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 僕は絵を描いて、それを売って生活をしています。自分は絵を描くけど、絵を買う人の気持ちは実はよく分かっていないのかもしれません。

 先日、お世話になっていたご年配の方がお亡くなりになりました。生前ことあるごとに気にかけてくださり、一度ペイントシューズをお届けしたこともありました。僕の絵が大好きだったそうで、父を通していろんな嬉しいお言葉を頂いていました。
 そんな中、ご高齢でお亡くなりになられ父が葬儀に参列しました。その傍らには僕が描いたペイントシューズがあったそうです。そして奥さまから、

「病床の間も主人はこのシューズをずっと枕元に置き、時には足を通そうとしていました。残念ながら足がむくんで通すことはできませんでしたが、それほど気に入っていたようです」

というお話をしていただいたそうです。最後の瞬間に自分の側に置いておきたいもの、作品とはそういう存在なのだと衝撃を受けました。。。僕の作品は昔に比べそれなりに値段が張るようになりました。人によっては一生の買い物として買ってくださる方もいると思います。そんな方達の気持ちに答えれるだけの作品作りを、僕はしていかなければならない。画家という職業の素晴らしさと難しさを同時に感じる出来事でした。

先生のご冥福をお祈りいたします。僕の作品を愛してくださり、ありがとうございました。





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 昨日は佐賀でエクアドル壁画プロジェクトのキックオフイベントを行いました。これまでで一番多くの方々にお越しいただき、とても温かい雰囲気で行うことが出来ました。夏に行うプロジュクトでは、女性刑務所の中をメインに、いすゞ自動車様から提供いただくバスにペイントすることになっています。その他震災で被災したマンタ市の小学校でのワークショップなど、かなり充実した活動内容になっています。
 ただ今回国際交流基金の取得ができず、資金的にまだ足りていない現状です。。。Over the Wallでは年間サポーターを募集していますのでぜひご参加の程宜しくお願いいたします!

http://world-mural-project.com/support/


また現在キックスターターでクラウドファンドに挑戦中です。こちらも宜しくお願いいたします!
https://www.kickstarter.com/projects/overthewall/over-the-wall-world-mural-project-in-ecuador-2018?ref=user_menu


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 佐賀に帰ってきています。昨日はオランダから30年ぶりに哲朗のお母さんクリスティーヌが来日して、佐賀に来てくれました。親族が久しぶりに集まり、神野公園の家屋を借りて再会を祝いました。総勢26人!素晴らしい会になりました。
 クリスティーヌさんは僕のおじさんと結婚してベルギーで生活をしていたのですが、毎年日本に遊びにきていました。そのおかげで僕と哲朗は仲が良くなったわけですが、おじさんが亡くなってからは日本に来る機会がなくなり、ついに30年というときが流れていました。
 久しぶりの日本に驚きが多かったようで、やはり30年でいろんなことが変わってみえたようです。しかし終始嬉しそうで、この会を催すことが出来て本当に良かったと思いました。海の向こうに家族が住んでいる、その感覚が僕に広い世界を意識させたような気がします。来年ぐらいまたヨーロッパに行きたいなー。。。

 今日は佐賀でのエクアドル壁画プロジェクト、キックオフイベントです。東京に負けないぐらいいいイベントに出来ればと思います!


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 昨日は北青山のグローカルカフェでエクアドル壁画プロジェクトのキックオフイベントを行いました。天気のよい春の陽気にテンションはアゲアゲ、たくさんのお客さんに来ていただき大盛況で迎えることが出来ました。
 エクアドル大使館からダビド二等書記官がご挨拶してくださり、ゲストミュージシャンのハイメ・グラマルさんの演奏は南米の風を感じる素晴らしいものでした!回を重ねるごとに支援の輪が広がり、今回はこれまでで最高のイベントだったのではないかと思います。

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 次は佐賀のキックオフです!いよいよエクアドルのプロジェクトがスタートです。




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