b970fde8.jpg 30年間佐賀を出たことがない友達から絵の依頼を受けた。とても大切な人からの依頼だったからどういう絵を描こうか迷ったんだけど、結局は佐賀を題材にした。
 18で佐賀を出て、気づけば12年も佐賀を離れている。いまでこそ佐賀が好きだと公言しているけど、当時は田舎から出てきていることが恥ずかしく、佐賀に対して中途半端なコンプレックスを持っていた。
 佐賀っていう場所は、故郷としてはこれ以上ないぐらい素晴らしい土地だけど、実際は何もない、刺激の少ない場所だ。
 依頼をしてくれた友達は中学からの付き合いで、高校を卒業した18から働き出し、今年で社会人13年目を迎える。12年間佐賀で働き続けた人と、12年間いろんな場所を移り住んだ自分。その12年間にはそれぞれの価値観がある。
 15の時に絵を描き始めて、これまで一度も故郷を描いたことはなかった。そこには色がなく、自分が描きたいカラフルで陽気な世界がないと思っていたから。。だけど今回初めて佐賀を描いてみようと思ったとき、頭に浮かんだのは佐賀平野のきれいなグリーンと、スカイブルーの広い空、そして毎年冬になると教室の窓から見えていた色とりどりのバルーンたち。。
 佐賀にも色があったんだって思った。だぶん近すぎて見えなかった佐賀の明るい色。これは12年間離れていた自分だから出せた色、そしてずっと佐賀にいる人に贈りたい絵。



※ワンクリックお願いします。