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ミヤザキケンスケ オフィシャルブログ

カテゴリ: お遍路プロジェクト

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 お遍路から帰ってきて早4ヶ月。そういえばあれだけ熱かったお遍路さんプロジェクトも、帰ってからは意外に話題にすることが少なかった。忙しかったのもあるけど、正直「あれだけのことをしたのになんてことなかったな」なんて考えていたりもした。。

 四国88箇所を歩いて周りながら絵を描く。宿は使わずに野宿をするか、もしくはどなたかに泊めてもらいながら身一つで1400キロという長い旅をする。いま考えても結構壮大なプロジェクトだ。それをやり遂げたのになぜこうも冷めていたのか、それは単純に僕は頭が悪く、「なんだかよく分かんないけどとにかく終わった終わったー」っと、帰るや否やすぐに次のことをはじめたからに他ならない。

 いまこうして旅で描いたスケッチを一枚一枚見直していると、なんだか不思議な感動がある。あの時あんなことしたなーとか、この絵を描いてるときにあんなことが起こったなーとかそういうこと。一枚一枚の絵が急に生き生きと輝いて見えてきて、走り描きの絵なのにそれ以上描き加えることができない完成された絵に見えてくる。

 時間を置いて自分の絵を好きになる。そんな感覚今までなかった。やはりお遍路っていうのは想像以上の魅力があって、それをやっていた自分にすら気づけないぐらい深く、大きいものなんだと思います。
 来年開く個展のために、ぜひともお遍路をテーマに絵を描きたいなーといま考えてます。


af6183b6.jpgお遍路さんプロジェクトを終えて、とにかく一つのことを集中してやり遂げることの素晴らしさを実感しています。

朝起きてテントをたたみ、今日のプランを決めると後はひたすら歩く。少しでも先に進めるように食事も、ブログの更新も、地図の確認も、全て歩きながら。一日平均13時間以上は歩いていました。スピードにこだわってたわけじゃないけど、楽して歩いてもしょうがないから、いつも自分の限界まで歩いた結果、30日で歩ききったことになります(一度帰った日数を除く)。

しかし歩くことは手段であり、目的ではありませんでした。一番大切なのはどれだけ多くの人をこのプロジェクトに巻き込めるかということ。

徳島では桜木さん夫妻とミサミサ、高知では美術館の松本さん、キョウコさん、愛媛では岡田さんファミリー、ちーさん、二児のハハさんファミリー、ネコメグさん親子、いくえさんファミリー、香川ではこうさん、えりこさんファミリー、坪内さん、多田さん、りえさん親子、徳永さん、実際に会えた人だけでもこれだけいます。その他にもブログにコメントを書き込んでくれてた人、書き込まぬまでも進行具合をチェックしてくれていた方、それらの人たちがお遍路というあまりメジャーではない日本の巡礼の旅を通してつながっていったことが、このプロジェクトの面白さだと思っています。
旅中にブログを更新するのは簡単ではありませんでした。雨が降れば携帯をかばいながら歩かなければならないし、野宿の旅では充電もままならない。それでも自分のプロジェクトの為だと頑張っていたのですが、途中からはそのブログに書かれる書き込みによってずいぶん励まされ、大きな後押しになっていました。

そしてこのプロジェクトを通して一番伝えたかったメッセージは、行動を起こすことの大切さです。実はこのプロジェクトを始める前、オレには誰一人四国に知り合いがいませんでした。しかしこの旅で、歩けば歩くほどに少しずつ人が集まって来てくれているように感じました。それは多分、オレの行動が会いに行くという行動を生んだのではないかと思ってます。

行動することで始まることはたくさんある。そして行動するということは、特殊な能力ではなくとてもシンプルで、誰にでも平等に与えられたチャンスです。四国に一人も知り合いのいなかったオレが、この一ヶ月で数えきれないほどの友達が出来たのもそのいい例だと思います。

このプロジェクトでオレ自身、とても多くのことに気づき、考え、吸収しました。本当にやってよかったと思っています。

最後にこのプロジェクトのもう一人の実行者、HPの更新と現地情報を常に送り続けてくれた後閑くんと、最後までカメラを回し続けてくれた斉藤さんに感謝の気持ち伝えたいです。本当に一ヶ月間どうもありがとうございました。そしてまたこれから展覧会までよろしくお願いします!

これから番外編としてお礼参りの一番霊山寺と高野山へ向かいます。そちらには歩きじゃないんで気楽に更新します(笑)。それはそれでまたお楽しみにー!!



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8c7bc508.jpg平成21年6月22日16時30分
皆さまのおかげで見事結願いたしました!本当に本当にありがとうございました!!!!!!!

あとほんの一キロで最後の寺にたどり着く。いまの気分は無だ。マジで疲れてる。でももう歩きたくないというところまで今日は歩きたかった。
もう少しでこの重いリュックもおろせるし、すりきれてズタボロのシューズも脱げる。
少しずつ山を下っています。

最後だから足が早くなる訳じゃなかった。たぶんそれは最後どあろうがなかろうが常に限界ギリギリで歩いていたからだろう。いつもと変わらぬ一歩で、少しずつ山を登っています。

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