2007年04月15日

「お彼岸の魚」 ニットキャップシアター

「お彼岸の魚」 ニットキャップシアター
場所:愛知芸術劇場小ホール
日時:4/13(金)19:00- 4/14(土) 14:00- 19:00- 4/15(日)14:00-
料金:前売 2,800円 当日 3,000円 (日時指定券・自由席・税込)
学生前売 2,000円(大学生以下・劇団でのみ取扱・当日要証明)

評価(期待度以外は10段階評価)
期待度4(5段階評価)
斬新さ 8
面白度 7
感動度 4
これからの期待度 8
総合評価 7

作・演出:ごまのはえ

出演:大木湖南、安田一平(個人ブログ)、ごまのはえ、筒井彰浩、門脇俊輔(個人ブログ)、高原綾子(個人ブログ
井口和巳、葛原清二、澤村喜一郎、日詰千栄、藤原大介(劇団飛び道具
長沼久美子(劇団八時半)、稲田真理(伏兵コード)、朝平陽子、中嶋康喜

公演時間 1時間30分
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こっから詳細(ネタばれも少しだけあり)



「後半の勢いと深いテーマ

見る人を選ぶ劇」

 観劇状況:4/14(日)19:00- 前売2000円 客席中央やや後ろ
この公演の紹介はこちら

あらすじ(HP引用)
女が一人団地へ帰ってくる。
女の母は失踪している。
女の知らない中年が自分は母の恋人だという。
女の友人が話す友人のことは女の記憶にない。
女の母と同じ名前の女と
女に似た女の子が女に語りかける。
で、女は混乱する
わたしは誰か。


 「自分を探す」これほど難しいことがあるだろうか。自分というものを自分で定義する事は非常に難しい。自分というものは他人というものの”認識”があって、初めて”自分”という個が完成するのではないだろうか。自分の記憶と他人の記憶。そこから”自分”というものは確定され、この世界に存在する。逆に言えば、それが自分の記憶でなくとも、自分の記憶だと信じ込み、それを他人が正しい記憶だと認識すればそれは個を特定するものと足りえる。
 かなり難しいテーマで劇の意味はほとんど言っていいほどわからなかったが、上記に書いた事がこの劇のテーマのようなものなのかと感じた。1時間半の劇だったが、途中1時間位まではのんびりしたというか、淡々と進んだ。窓の外からのぞく大仏や、わざとらしい演技のマンションの住人達など、なかなか面白い要素はあったが、あまりそれでストーリーを転がすわけではなく本当に淡々と進んだ。ワンシチューションではあるが、数多い時間の経過を表す暗転。少し自分の中では気持ちが切れたのでもうちょっと短くまとめて暗転を少なくする事は出来なかったのだろうか?それが、記憶というものを表す為の走馬灯のような役割を担っていたのかもしれない。
そして後半の30分、物語は怒涛の展開で、進む。とにかく勢いがあり、色んな意味でたたみかけてくる。最後は主人公がマイクを持って歌ってしまうんだから度肝を抜かれた。この時間が、非常に楽しかった。何かわくわくしたし、エンターテイメントとしてはかなりハイレベルなものを感じた。むしろ、ここまでがこの物語の前座だったのかなと思わせるほどだった。
 最後はまた静かな雰囲気に戻り、話を一応の終着点へと向かわせるが、イマイチ理解しきれなかった。自分の記憶と他人の記憶がすりかわっているとすると、少々納得出来ない部分もあるし、”母”という存在が何になりえたのか、そこが理解出来なかった。もう一度見ればもう少しわかるのかとは思うのだが。凄く深く考える人、もしくは逆にとにかく表面上で楽しめればいいという人はとても好みの劇団だと思う。逆に中途半端というと言い方は悪いと思うが、感情移入しないと劇が楽しめない人にはちょっとお勧め出来ない劇団かもしれない。

 主人公役の長沼久美子さんは劇団八時半の公演「むかしここは沼だった。 しろく」でも拝見したが、凄い存在感だった。前回は脇役として非常に面白い演技を見せてもらったが、今回は主人公として物語をぐっと引っ張っていっていた。後半、何かのリアクションの時に「おお」という台詞があったのだが、その「おお」という台詞だけで笑えるのは本当に凄いと思った。全くこの文章では伝わらないと思うが、とにかく凄かった。

 後半の30分位からが、この劇団の本領なのかなと思った。来月の「カラフル2」はコント集という事だが、それが一番この劇団として面白そうなので、期待したい。

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miyou3401 at 23:02│Comments(0)TrackBack(0)clip!劇の感想 

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