2009年05月05日

「愛知のオンナ」 Theatre劇団子

「愛知のオンナ」 Theatre劇団子
※劇団名のリンクは過去のその劇団の感想一覧にとびます。そこの劇団名をクリックすると公式HPにとびます
この劇団を見るのは回目

場所:長久手文化の家 風のホール
日時:5月2日-4日

料金:一日通し券 一般 前売 3,500円 / 当日 4,000円
ブロック券一般 前売 2,000円 / 当日2,500円

評価(期待度以外は10段階評価)
期待度4(5段階評価)
斬新さ 4
面白度 7
感動度 4
これからの期待度 6
総合評価 6

※脚本、演出や役者の名前のリンクは
各々がされているブログやHP、もしくはwikipediaにとびます

作・演出:石山英憲
出演:斉藤範子田中千佳子沢城みゆき阿部英貴

観劇状況:5/3(日・祝)15:45- Dブロック券 客席 真ん中辺り
客 大体埋まってる(100人位?)   温度 適温

 カラフル3第一弾は東京の劇団「Theatre劇団子」さんです。
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こっから詳細(ネタばれも少しだけあり)



「すっきりと見れる

       優しいコメディ」

紹介(演劇ライフから引用)
 偏屈だけど、憎めない。
不器用すぎて、愛惜しい。
そんな少しおバカな登場人物たちの
なんてことのない日常を切り取った
なんてことのないストーリー。

見る側の視点によって共感するキャラクターが変化する重層的な構造。
個性豊かな俳優陣が描き出す奥行きのある登場人物。
舞台に華を添え、エンターテイメント性を高める、完成度の高い映像表現。
そして、物語はテンポの良い笑いで運ばれて行き、
所々散りばめられた何気ないセリフが、終演後も胸を打つ。
小難しい哲学や理論は一切ない。
けれどそれは、誰もがいつかどこかで感じた気持ち。

お客様に、来たときより優しい気持ちになって帰って頂く。
シアトル劇団子は、
誰もが共感でき、誰にでもわかるエンターテイメントを目指しています。


 
 登場人物は女3人と男1人。愛知県出身のルイ(沢城みゆき)は自分の結婚式での回想VTRを撮影するため、式場付きのカメラマン(阿部英貴)と共に地元に帰ってきた。一通り母校での撮影を終えた二人はルイの中学時代の演劇部の友人であるアイ(田中千佳子)のお祝いメッセージを収録する。収録後、アイは中学時代いつも3人一緒だったヒトミ(斉藤範子)を呼んであるとルイに告げる。しかし、ルイはヒトミには撮影はおろか結婚する事も伝えていない。そうこうしているうちにヒトミがやってくるのだが…
 
 あらすじはこんなところだが、現代の話の中に中学時代の回想シーンを織り交ぜながら描く。基本的には中学時代の友人である3人の話で、現代ではカメラマン、そして回想シーンでは後輩の男子を加えた4人でのコメディ。主人公格の3人の名前が漫画「キャッツアイ」のまんまな通り、回想シーンでは中学時代の演劇部で「キャッツアイ」をテーマにした創作脚本の練習をしていたという設定で、途中からヒトミはずっとあのキャッツアイの衣装だったのは面白かった。

 結婚を控えて幸せな女、田舎で平平凡凡と暮らす女、夢破れて地元に戻ってきた女という3人の友情をすれ違いや勘違いをうまく利用して笑いを取りながら劇はすすむ。とてもテンポのよいコメディで、客を引きこむ力や、すれ違いや勘違いの作り方はとてもリアリティがあって笑えた。ただ最終的にポイントとなるルイとヒトミが仲違いする原因になった事件が自分の中では現実感がなさすぎるというか、そこだけぽっかりリアリティが抜け落ちてしまっているように感じた。
 具体的には後輩の男子が薬の飲み合わせで死んでしまうのだが、その死の必然性が感じられなかった。というかたぶん死んだんだろうという推定レベルにしかわからなかったのもあるのだが。明らかに状況的には死んでいる描写なんだけれど、役者の人達のリアクションやその後の行動が明らかに「人が死んだ」という事実に対して軽すぎる気がした。確かに重い出来事ではあるし、仲違いするには十分ではあるが、人の死というものを出してまで表現する必要性があったのか、という疑問は残った。

 個人的にはそこでちょっと劇から一歩ひいてしまったために、最後仲直りする時もそれで仲直り出来るのか?と思ってしまった。

 しかし、全体としては脚本もストレートでわかりやすいし、役者さんの間や舞台の使い方なんかも上手かった。上記で書いたポイント以外はとてもいい劇だったと思う。
 


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この記事へのコメント

1. Posted by よいち   2009年05月24日 01:13
感想文復活お待ちしておりました。

私も若僧観劇者さんと同じ時間にTheatre劇団子観ました。
女性3人のキャラクターが素敵で、かなり笑わしてもらいました。が、若僧観劇者さんのおっしゃる通り、後輩の死は重すぎるし、別の展開(死ではない)でもよかったのにな、とも思いました。

TAKE IT EASY!よかったですよ。1時間完全に心を持っていかれました。
自分が今回観劇した劇団は、女優のチカラに魅せられた作品が多かったです。
同じ女子として、元気をもらった気がしました。
2. Posted by ちんちく   2009年11月01日 09:44
4 私も見ました。
たしかに死ぬ必要があったかは疑問です。
ちょっとゆるめの物語?ゆえに…。

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