2009年11月20日
2ROOMS トゥー・ルームス

コチラの「2ROOMS トゥー・ルームス」は、2005年に製作されたアレックス・マーキン監督による25分の短編映画を、アレックス・マーキン監督自身が頑張って頑張ってなんとか引き延ばして93分の長編映画として再製作しちゃった日本劇場未公開のトリック・サスペンスです。ん〜どうりでなぁ〜。なんか前半のモタつき具合は、「いいアイディアが浮かんだんだけど、そこに到達するまで我慢して観てね!」的な引っ張り方だなぁ〜とは思ったんですよね〜。
主人公ジュリアンは、「旅するジーンズと16歳の夏」、「クローバーフィールド HAKAISHA」のマイク・ヴォーゲル。その親友テリーは、「あの日、欲望の大地で」のサンティアゴを演じていたダニー・ピノ。
テリーの婚約者ジューンは、「ジャスト・マリッジ」、「シン・シティ」のブリタニー・マーフィー。そして、この物語の舞台となるリバービューホテルのポーター(ブラッド・グリーンクイスト)。どうやら元の短編ではこの4人のみの登場人物らしいのですよね。
そして、本作ではジュリアンの元カノのアンナ(ナタリー・スミカ)も登場するのですが、どうやらこのナタリー・スミカが元の短編ではジューンを演じていたそうなんですね。ブリタニー・マーフィーのあの大きな瞳はとっても魅力的なんですが、このお話のヒロインとしてはやっぱりナタリー・スミカの方が確かに雰囲気はあるような、作品の空気感にはハマってるような気がしましたね。まぁ個人的には、2人とも結構タイプなんですけどね〜(´∀`*)ウフフ
時系列を巧みに継ぎ接ぎして、徐々に物語の核心に迫っていく。そんな手法はやっぱりあたし的には好み!っつ〜ことで、なんだかんだ言いながらも最後には思わず( ̄ー ̄)ニヤっとしちゃいましたねぇ〜。ソウ!この( ̄ー ̄)ニヤ!は「ソウ」以来の快感!痛快さでございましたよ〜♪っつ〜ワケでいきなり文句たれた割には満点でございます( ´艸`)
それに、ちょっとオマケしたくなっちゃったのは、この映画本当にナニゲな〜く借りてみたっつ〜のもあるんですね。いつも利用しているTSUTAYA DISCAS
まぁ内容に関しては、これは絶対観てからのお楽しみっつ〜ことで、この映画が気に入ったあたしとしては極力内容には触れずにおきたいところです。まぁ最初っから仕掛けが散りばめられているといえば、映画の構成上はそうなっておりますが、登場人物が意図的もしくは故意的に仕掛けたりしているお話ではないので、最初から看破するために必死になって観る必要のある映画ではないと思いますし、ネタが割れてしまっても大勢に影響はないかもしれません。
そんなセキュリティーでいいの〜?とか、そんな頼みフツー怪しむだろう?とか、ちょっとしたツッコミどころがあるのですが、それらがちゃんと回収されるのもいいところですね。まぁオチのところでとある人物のキャラの変貌ぶりは、どうにも解せないところではあるのですが、まぁこの一件でずいぶんとずいぶんな境地に達してしまったと考えれば、それはそれで面白いのかもしれませんね(´▽`*)アハハ
絶対モトの短編の方が面白いんだろうなぁ〜とは想像に難くないですし、モトの短編を見てしまっていたらかなり面白くなくなってると感じるかもしれませんが、モトの短編を観ていない、観るスベのないあたしとしては、これはこれで大満足な作品なのでした。限られた登場人物、限られたシチュエーション、そういった中での練られたアイディアも素晴らしいですし、アレックス・マーキン監督のちょっとしたナニゲないシーンで登場人物の背景や心情が分かる演出も個人的には結構好みでしたね。
◆ title: ACROSS THE HALL(2009/アメリカ)
◆ date: 2009.11.16
◆ director: Alex Merkin
◆ performer: Mike Vogel /Brittany Murphy/Danny Pino/Brad Greenquist/Arie Verveen/Natalie Smyka/Guillermo Díaz
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2009年11月19日
ディボース・ショウ

コチラの「ディボース・ショウ」は、「オー・ブラザー!」、「バーン・アフター・リーディング」のコーエン兄弟×ジョージ・クルーニーが、ヒロインにキャサリン・ゼタ=ジョーンズを迎え、お得意のブラック・ユーモアもまじえたロマンティック・コメディです。
離婚専門の敏腕弁護士マイルズ(ジョージ・クルーニー)、彼はもちろん愛なんて信じていません。そんな彼の元にさっそうと現れたのが富豪と離婚して財産分与で財産を手に入れようとしているマリリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。敵のハズなのに、マリリンの美貌にマイルズさえも虜にされてしまうんですねぇ〜( ´艸`)
ジョージー・クルーニーもキャサリン・ゼタ=ジョーンズも魅力たっぷりに、2人の魅力を引き出すようなぴったりなキャラを好演しています。でもって、そんな魅力たっぷりな美男美女の2人が出会って、惹かれあわないハズもなく、でもコーエン兄弟がそんなありきたりなロマコメを撮るワケもなくっつ〜感じで、怒涛の展開を迎えるワケですね。
そして、そんな2人に負けず劣らず個性的な共演者たちも魅力的。ジェフリー・ラッシュは出番は多くないもののキレた演技で相変わらず見せてくれますし、「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンスがマリリンの弁護士役で、彼らしい役どころで笑わせてくれます。
さらには、マイルズのよきパートナーには、「プリズン・ブレイク」のケラーマンことポール・アデルスタイン。だけど、こんなに薄かったっけ?この映画よりも後のハズの「プリズン・ブレイク」の時の方が若く見えた気がするのは気のせい?ってか、役どころのせいかしら?
まぁ離婚なんて、そのものが、ブラック・ユーモアにまみれてますからね〜。コーエン兄弟でなくてもどうしたって、ブラックになっちゃいますよね〜。最後には、マリリンも〜ってのが、まぁ映画的かもしれませんが、実際にあわや殺人まで?な結婚サギ師なんてのまでいたりするんだから、マリリンなんて可愛いもんなのかもしれませんよね〜(;・∀・)
愛か?お金か?なんて、使い古されたテーマのようにも感じますが、まぁそれだけ永遠のテーマっちゅ〜ことなんかなぁ。それに使い古されたテーマではあっても、サスガにこのキャストでは退屈することもないですし、コーエン兄弟の手にかかれば、使い古されたように思えるテーマでも、新しい面白さをプラス出来ちゃうんですね。
こうゆう映画を観ていると、愛よりもお金と思えるのが不思議でならないけど、実際そうゆう人種の方がいるのもまた事実なワケで、ふとこの映画を観ていて思ったのですが、そうゆう人ってお金を愛せる人なのかもしれないなぁ〜ってね。それはそれでその人が幸せならいいのかなぁ〜ってね。
でも、やっぱりなんかそんなん違う気がするけど、あのマイルズの演説でマイルズと同じ離婚弁護士のみなさんは拍手を送ってくれたけど、それでもやっぱりきっと彼らはあの演説に感銘を受けたとしても、あの演説を聞いたからと言って、生き方を変える人なんていないのかもしれないですよね。
◆ title: INTOLERABLE CRUELTY(2003/アメリカ)
◆ date: 2009.11.15
◆ director: Joel Coen
◆ performer: George Clooney/Catherine Zeta-Jones/Geoffrey Rush/Cedric the Entertainer/Edward Herrmann/Paul Adelstein/Richard Jenkins/Billy Bob Thornton/Julia Duffy/Jonathan Hadary
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2009年11月18日
アイ,ロボット

『ルールは破られた、未来は守れるか。』
コチラの「アイ,ロボット」は、「アンドリューNDR114」の原作者でもあるSF小説界の巨匠アイザック・アシモフの短編集「われはロボット」をモティーフにしたSFアクション・ミステリーです。
この映画にも登場する「ロボット三原則」。
第一条:ロボットは人間に危害をくわえてはならない。
第二条:第一条に反しない限り、ロボットは人間の命令に服従しなければならない。第三条:第一条、第二条に反しない限り、自らを守らなくてはならない。
は、なんでもロボットおよび人工知能における倫理規則として世に広められ、その後の作品に多大な影響を与えたんだとか。
「コンスタンティン」でも垢抜けない感じだったシャイア・ラブーフのさらに以前の出演作っつ〜ことで、やっぱり垢抜けない感じ。ってか、今でもそうなんだから、昔はもっとっつ〜ことだよね。昔って言っても5年前ですしね。でも、ウィル・スミスも若い感じがしますよね〜。
でもって、やっぱりこんな作品がウィル・スミスには一番しっくりとくるんですよねぇ〜。そういや「メン・イン・ブラック」の続編があるかも?なんてニュースがあったけど、それは楽しみ〜♪でも、BOSSのCMでは、ジョーンズさんって宇宙人になっちゃってるよね〜(´▽`*)アハハ
ロボットがうようよと歩きまわっている近未来の地球。とっても暮らしは便利になってそうだけど、割かし他のそうゆう作品に比べたら、それ以外はそんなに変わってない感じの世界観ですよね。途中に登場するお掃除ロボ?が、ちょっと「WALL・E ウォーリー」風味なのは気のせいかしら?
それともお掃除ロボってあんなフォルムのイメージなのかな?お掃除ロボって言ったら、ルンバ?あれはiRobotですが、あれってなんかめちゃめちゃそそりますよね〜。便利さはもちろん、便利なんだろうけど、それ以上になんかそそるって言うか、ものすごく購買意欲?を刺激されるんですよねぇ〜。
って映画になんか関係ないことばかりになっちゃったけど、映画的にはアクションあり、ミステリーありで結構面白いよね。ロボットの犯罪?動機とかが所詮人間には分かりづらいから、人間が推理するのは難しいからこそ、面白いのかもなぁ。このテのSFモノは意外と好みです。
公式サイトはコチラ
◆ title: I, ROBOT(2004/アメリカ)
◆ date: 2009.11.14
◆ director: Alex Proyas
◆ performer: Will Smith/Bridget Moynahan/Alan Tudyk/James Cromwell/Bruce Greenwood/Adrian Ricard/Chi McBride/Jerry Wasserman/Fiona Hogan/Shia LaBeouf
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2009年11月17日
雪に願うこと

『傷ついた心 北海道の大地の上、
人のぬくもりに触れ、また、歩き出す―。』
コチラの「雪に願うこと」は、第18回東京国際映画祭で史上初となるサクラグランプリ・監督賞・最優秀男優賞・観客賞を受賞した作品です。ちなみに、TIFFで邦画がグランプリを受賞するのは第1回のグランプリ「台風クラブ」以来だったんですね〜。
監督は、「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」の根岸吉太郎監督。この映画も派手じゃないんだけど、じんわりといい映画だったなぁ。まぁ主演の伊勢谷んは相変わらずだけど、佐藤浩市さんと小泉今日子さんがいいよね。やっぱり。もちろんTIFFの最優秀男優賞を受賞したのは佐藤さんです。
原作は、「風花 kaza-hana」の原作者でもある鳴海章の「輓馬」。帯広在住の方とのことですが、北海道の広い大地、そして見渡す限りの雪原っちゅ〜のは、人間の再生に少なからず影響を与えるものなのかもしれませんね。
東京で一度は成功したものの経営していた会社を倒産させてしまい、金も妻も人脈も失ってしまった矢崎学(伊勢谷友介)は、故郷の帯広で、身体はサラブレットの2倍という輓馬<ばんば>が数百キロもある鉄ソリに騎手を乗せ、2か所の坂を越えて競う、世界にひとつしかない北海道の文化遺産である”ばんえい競馬”の厩舎を営む兄・威夫(佐藤浩市)のもとを訪れる。
そこで厩務員として働き始めた学が出会ったのは、成績が振るわず処分される運命にある馬”ウンリュウ”、厩舎で賄い婦をしている晴子(小泉今日子)、”ばんえい競馬”の女性騎手・牧恵(吹石一恵)、そして久し振りに再会する母・静子(草笛光子)。彼らとの出会いを通して、再生のきっかけを掴んでいく学。
平地を華麗に走りぬける競馬と違い、元は農耕馬である輓馬が時には休みながら重たいソリを曳いてレースをする。ゴールも鼻先で決まるのではなく、ソリの最後端がゴールラインを通過した時に決まる。これまで華麗に走り抜けることばかりを考えていた学が、重たい荷物を背負って時には立ち止りながら、それでも最後の最後まで歩き続ける道を選ぶ。
逃げたのではない。東京から追ってきた須藤(小澤征悦)に弁解しても、やはり学は逃げて来たんだろう。須藤が言っていたように、ひょっとしたらちょっと故郷で雲隠れしていたら、ほとぼりが冷めるのではないかと期待していた部分もあったのかもしれない。ましてや居場所のないはずの故郷に、平然と返って来てしまったこと自体、甘えがあったのですよね。
でも彼は、どんなに重たい過去があっても迷わずに前に進み続けることの大切さを学んで、やっぱり逃げずに前に進もうとするんですよね。彼の最後の決断は、意外にも感じたのですが、逃げずに立ち向かおうと決めた学の決断はそうたやすい道ではないけど、たやすい道ではないからこそ心を打つモノがありましたね。
◆ title: 雪に願うこと(2005/日本)
◆ date: 2009.11.14
◆ director: 根岸 吉太郎
◆ performer: 伊勢谷 友介/佐藤 浩市/小泉 今日子/吹石 一恵/香川 照之/小澤 征悦/椎名 桔平/津川 雅彦/でんでん/山本 浩司/岡本 竜汰/出口 哲也/草笛 光子/山崎 努
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2009年11月16日
上海の伯爵夫人

コチラの「上海の伯爵夫人」は、1930年代の上海を舞台に時代の波に翻弄される元外交官のジャクソン(レイフ・ファインズ)と伯爵夫人のソフィア(ナターシャ・リチャードソン)の運命を描いたヒストリカル・ロマンスです。監督は、ジェームズ・アイヴォリー。脚本は、人気作家カズオ・イシグロのオリジナル脚本。撮影は、クリストファー・ドイル。
そして、主演はレイフ・ファインズ。共演は、今年3月に急逝したナターシャ・リチャードソン、「いつか眠りにつく前に」でも共演していた母ヴァネッサ・レッドグレーヴと本作でも共演しています。さらには真田広之が、ジャクソンと交流を深める謎の日本人を演じています。
スタッフやキャストから想像出来るように、とても文学的な香り漂う上品な作品です。ジャクソンとソフィアの関係にしても、冒頭でのソフィアの職業にしても、下世話に描かずあくまで上品に描いているところが、いかにも作りモノ的な感覚はしますが、それがこの映画のいいところなんだとも思います。
ジャクソンはテロによって家族と視力を奪われた元外交官。ソフィアは祖国ロシアから亡命してきた美しい未亡人で、幼い娘、そして今は亡き夫の家族の生活を守るためにナイトクラブのホステスとして働く日々を送っていました。それなのに、その家族からさえもその職業を罵られ、朝ベッドが空くのを待ってやっと休めるのです。
挙句の果てには置き去りって、あんまりだわ〜!酷過ぎる。これはいくらなんでも酷過ぎる。それでも、「娘の将来のためなのよ」と言われたら、泣く泣くそれを受け入れるなんて、どんだけお人よしなのよ?あ〜サミュエル(アラン・コーデュナー)さんがいてくれて良かった〜(;・∀・)ヒヤヒヤ
そして、ロマンス映画でありながら、文学的香りが強いのには、その背景にある戦争という暗い影がつきまとっていることもあるんですよね。ジャクソンは全てを失い、長年の夢であったバーをオープンさせるのです。そのバーの華としてまさに完璧な女性であるソフィアを添える。
その背景にはマツダ(真田広之)との出会いがあり、彼との出会いによってジャクソンは完璧な女性、そしてお店をオープンさせるための資金を作るツキをも引き寄せてしまったかのようでした。そして、夢を実現させた彼はそれでも物足りない。お店に政治的緊張が欲しいとマツダに漏らすのですね。そして、それをマツダは実現させてしまう。
マツダによって夢を叶えたジャクソン。でも、それはバーの外でも同じことがマツダによって引き起こされ、それが扉をこじあけてバーにも浸食してきてしまうんですね。夢を叶えてくれたけど、同時にその夢をぶち壊されてしまったワケなのですが、夢の世界に生きていたジャクソンを現実に引き戻したのもまたマツダだったのです。
そういったところもエモーショナルになり過ぎず、まるで主人公の2人のように節度を持った大人の映画って感じがしました。それもこれも、レイフ・ファインズの抑えた演技と、ナターシャ・リチャードソンの気品ある美しさからくるんでしょうかね。ナターシャ・リチャードソンなんて派手なメイクをしてようが、ナチュラルなメイクですっぴんっぽく見せてようが、お上品なんだもんなぁ〜。
◆ title: THE WHITE COUNTESS(2005/イギリス・アメリカ・ドイツ・中国)
◆ date: 2009.11.15
◆ director: James Ivory
◆ performer: Ralph Fiennes/Natasha Richardson/真田 広之/Vanessa Redgrave/Lynn Redgrave/Allan Corduner/Madeleine Daly/Madeleine Potter/Ying Da/Lee Pace/Luoyong Wang/John Wood/Dragan Micanovic
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