2008年12月26日
酒井家のしあわせ
『“家族”って、かっこ悪い?』
コチラの「酒井家のしあわせ」は、2005年のサンダンス・NHK国際映像作家賞日本部門を受賞したホーム・コメディです。ユースケ・サンタマリアと友近の夫婦ということで、もっとコメディ色の強い作品なのかと思いましたら、意外とシリアスなプロットで、なんつ〜か泣かされてしまいました(TωT)
友近ってやっぱり上手い!元々器用だとは思ってましたし、「ロス:タイム:ライフ」でも似たような役柄を演じていたのですが、あっちの方がもっとコミカルだったから、コントっぽい演技な感じがしましたけど、こんなシリアスな演技も出来ちゃうなんて!と驚かされました。
元々芸人の演技ってコントっぽさが出ちゃうので、あまり好きじゃないのですが、本作の友近は一切そんな印象を与えない見事な演技だったと思います。むしろ演技経験は多いユースケよりもよっぽど上手なぐらいでした。それにしても彼女の十朱幸代じゃない「いってらっしゃい」は初めて聞いたかも(*≧m≦*)ププッ
複雑な事情を抱えた酒井家。妻の照美(友近)は数年前に夫と長男を事故で亡くし、失意のなか正和(ユースケ・サンタマリア)と運命の出会いを果たし、次男の次雄(森田直幸)を連れて再婚。その後、長女の光(鍋本凪々美)も生まれ、幸せな家庭を築いていたのですが、突然正和が同僚の男性と駆け落ちしてしまうのです。
女性ならまだしも、男性を好きになっただなんて!と呆れ半分、怒り半分の照美。元々継父の正和としっくりときていなかったはずなのに、少し荒んでしまう次雄。まだ何も分からず無邪気に父親に会いたがる光。残された3人はそれぞれ、父親の家出と向き合うことになるのです。
家族のお話ではあるのですが、次雄の視点で描かれているため、中学生ならではの友人や異性との関係の描写にも多くが割かれています。そして、その辺りの描き方、エピソードがなんともリアルで生き生きとしている印象を受けるんですね。なんてことのない日常、でもそれらがしっかりと描けてるからこそ、それがちゃんと効いてくるあたりは結構好みでした。
そういえばこのお話のオチというか真相を、あたしはどっかで読んじゃったのか、聞いちゃったのか、それとも自分で予想していたのかは分かりませんが、知ってしまっていたんですね。それでも、しっかりと興味深く見守ることが、出来ちゃうような映画でした。
よく親は最初から親なんじゃなくって、親になっていくものだと言うけど、家族もそうなんだよね。最初っから家族なんじゃない。互いが互いを思いやり、様々なことを乗り越えて、はじめて家族だとか家庭だとかは築き上げられていくもんなんだなぁ〜と感じました。
◆ title: THE SAKAIS' HAPPINESS(2006/日本)
◆ date: 2008.12.14
◆ director: 呉 美保
◆ performer: 森田 直幸/ユースケ・サンタマリア/友近/鍋本 凪々美/谷村 美月/栗原 卓也/濱田 マリ/洞口 依子/赤井 英和/高知 東生/本上 まなみ/山田 雅人/三浦 誠己/笑福亭 仁鶴/山田 スミ子/水島 かおり/山本 浩司/つばさ・きよし/守田 比呂也/松永 京子
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この記事へのコメント
1. Posted by Kaz. 2008年12月26日 22:12
ほぉ!
サンダンスの日本部門を受賞してたの!?
そうかぁ〜〜、それは知らなかった。(・ε・ )ムー
友近は巧いですよね、ホンマに。
彼女の演技目当てで観る気になりそうですがな〜〜。
家族がテーマかぁ。( ̄^ ̄)ムーン
サンダンスの日本部門を受賞してたの!?
そうかぁ〜〜、それは知らなかった。(・ε・ )ムー
友近は巧いですよね、ホンマに。
彼女の演技目当てで観る気になりそうですがな〜〜。
家族がテーマかぁ。( ̄^ ̄)ムーン
2. Posted by miyu 2008年12月26日 22:20
>Kaz.さん
友近さんの演技目当て?うんうん、それもありかもです。
でも、最近って日本でも海外でもナニゲに
30代ぐらいの女性監督が頑張ってますよね〜。
先日観た「ブロークン・イングリッシュ」の
ゾエ・カサヴェデス監督然り、
西川美和監督然り。
しかも自らが脚本も手掛ける映画作家的な
若手女性監督さんの頑張りは今後の映画界を
担ってくれるんじゃないかと期待してしまいます。
Kaz.さんも注目のサンダンスですものね!
是非チェックなさってくださいな〜♪
友近さんの演技目当て?うんうん、それもありかもです。
でも、最近って日本でも海外でもナニゲに
30代ぐらいの女性監督が頑張ってますよね〜。
先日観た「ブロークン・イングリッシュ」の
ゾエ・カサヴェデス監督然り、
西川美和監督然り。
しかも自らが脚本も手掛ける映画作家的な
若手女性監督さんの頑張りは今後の映画界を
担ってくれるんじゃないかと期待してしまいます。
Kaz.さんも注目のサンダンスですものね!
是非チェックなさってくださいな〜♪
3. Posted by メル 2008年12月27日 09:13
ほんと友近は上手でしたね〜!
この映画、役者さんたちはみんな良かったなぁ、という記憶があります。
ユースケはいつも通りでしたが(^^ゞ
miyuさんもこのラストをどっかで読んだか見たかなさったんですね。
私は多分予告編でだと思うんですが、ユースケが同姓を好きになって出て行っちゃうところとか、その他諸々。それでもノッテ見ることができれば良かったんですが、そこでチトしらけちゃいまして(^_^;
でも、家族のあり方とか考えさせられたし
あの友近の実家でのシーンは印象的でしたし、縁側でユースケが話した内容にはジーーーン、でした。
この映画、役者さんたちはみんな良かったなぁ、という記憶があります。
ユースケはいつも通りでしたが(^^ゞ
miyuさんもこのラストをどっかで読んだか見たかなさったんですね。
私は多分予告編でだと思うんですが、ユースケが同姓を好きになって出て行っちゃうところとか、その他諸々。それでもノッテ見ることができれば良かったんですが、そこでチトしらけちゃいまして(^_^;
でも、家族のあり方とか考えさせられたし
あの友近の実家でのシーンは印象的でしたし、縁側でユースケが話した内容にはジーーーン、でした。
4. Posted by miyu 2008年12月27日 17:12
>メルさん
でしたね〜。
彼女って1人コントやものまねにしても
本当器用ですよね〜。
ところどころではやっぱりコント的になってしまうとは
思うのですが、なかなかのもんでした!
役柄が良かった、合っていたせいもあるかもだけど、
ワリとナチュラルでしたしね。
主人公の男の子も良かったしね〜。
でしたね〜。
彼女って1人コントやものまねにしても
本当器用ですよね〜。
ところどころではやっぱりコント的になってしまうとは
思うのですが、なかなかのもんでした!
役柄が良かった、合っていたせいもあるかもだけど、
ワリとナチュラルでしたしね。
主人公の男の子も良かったしね〜。
5. Posted by かのん 2008年12月27日 22:43
友近さんの生活感たっぷりの普通っぽさがヨカッタですね。主婦を演じていたのかあれが素だったのかわかりませんけど、ホントにその辺にいそうなオバチャンでした。ユースケも含めていろんな存在がとても身近に感じられて日常的な物語なのがとても魅力的でした。
6. Posted by miyu 2008年12月27日 22:56
>かのんさん
友近さんって本当に上手かったですよね〜。
まぁネタの1つでもあるワケなので、
お家芸って感じなのかもしれませんね。
主人公の男の子の中学生らしいエピが
本当リアリティがあって良かったですよね。
友近さんって本当に上手かったですよね〜。
まぁネタの1つでもあるワケなので、
お家芸って感じなのかもしれませんね。
主人公の男の子の中学生らしいエピが
本当リアリティがあって良かったですよね。
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