2005年10月16日

「蝉しぐれ」4

福祉についてコラムを・・・といいつつ放置した挙句に映画について投稿する私をお許し下さい(笑)書きたいときに書きたいことを書くことが大切だと思います(^_^;)

蝉しぐれ
 「蝉しぐれ」

  2005年 日本

  監督 黒土三男

  出演 市川染五郎
     木村佳乃







<物語>
江戸時代、東北の小藩「海坂藩」の下級武士である義父のもとで成長する牧文四郎は父・助左衛門を尊敬し、いつか父のようになりたいと思っていた。
 そんな文四郎の生活は、隣家に住む幼なじみのふくに淡い恋心を抱きながら、仲の良い友人とともに、剣術と学問に明け暮れる日々。そんな中、父が捕らわれる。その日から文四郎の生活は一変する。罪人の子としての辛い日々がはじまった。
そして、父の処分が言い渡された。
・・・「切腹」だった。
 その後は謀反を起こした父の子として、文四郎に数々の試練が待ち受けていた。そんな文四郎を支えたのは、以前と変わらぬ友情を示してくれた逸平と、ふくの優しさ。そんな中、ふくが江戸へ行くことになった。殿の屋敷の奥につとめることになったのだ。文四郎にとっても、ふくにとっても、それは辛い別れだった。江戸に立つ前に文四郎に会いたいと、藩の命で長屋に移り住んだ文四郎の家へ走るふく。だが2人は会うことが出来ないまま、ふくは江戸へと旅立った。
 数年後、青年になった文四郎に、筆頭家老・里村から牧家の名誉回復が言い渡された。その頃、ふくは殿の側室となり、子供を身ごもったことから派閥闘争に巻き込まれて、郷里に戻り身を隠して出産していた・・・。

<感想>
この作品、後からじわじわと様々な感想がこみ上げてきます。古き時代の日本、気持ちの全てを口にすることが美徳ではなく男は黙って歩き、女は黙って男の後ろを歩いていく、そんな時代。
それがいいこととは言わないが、なんかかっこよかった。
しかし、そんな時代だからこそお互い想いあっていても伝えることができず2人は離れ離れになっていく。そして会うことすら叶わない遠い距離になってしまう。
お互いのすれ違いを悔やみ、それでも日々を生きていくしかない。そんな切なさがジンジンきます。
「 忘れようと、忘れ果てようとしても、忘れられるものではございません。」
くぅ〜〜〜!!市川染五郎かっこいいっす!!男っす!!
劇場鑑賞後しばらくして、劇中では使われない映画のイメージソングである一青窈の「かざぐるま」を聴きました。
映画の感動が劇場鑑賞の時から倍増してフラッシュバックします。ぜひ聴くことをお薦めします。

−ただ遠くはなれても
 君が笑うため
 どこ吹いた風でした
 くるりかざぐるま
  待つことも恋でした
  くるりかざぐるま


あなたは20年、人を想い続けたことはありますか?





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1. 蝉しぐれ  [ ネタバレ映画館 ]   2005年10月17日 00:54
 「文四郎さまのお子様は?」「未だ・・・」「いまだ・・・とおっしゃいますと?」「未だ・・・い、今田耕司」  『たそがれ清兵衛』『隠し剣、鬼の爪』と続いた藤沢周平作品の映画化。今回は、山田洋次監督ではなく、黒土三男監督がメガホンをとった。どうしても山田作品...
2. 蝉しぐれ  [ dim. ]   2005年10月17日 01:00
本当に、日本人として生まれて良かった。 と思えるほど、母国の移り行く自然の景観に感銘し、「行間を読み取るという日本人独特の雰囲気の篭った演出の意図を存分に堪能し、母国語の美しさに胸を揺さぶられた……ほど感動した作品でした。自分が日本人だと思うなら絶...
3. 蝉しぐれ  [ Christmas in August ]   2005年10月17日 13:56
20年、人を想い続けたことはありますか? ■ 2005年 日 本  ■ 監 督 : 黒土三男 ■ 原 作 : 藤沢周平「蝉しぐれ 」 ■ 出 演 : 市川染五郎 木村佳乃           今田耕司 ふかわりょう           原...
4. #36:蝉しぐれ  [ *KAZZの呟き* ]   2005年10月19日 12:16
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5. 「蝉しぐれ」息詰まる大画面の悦楽  [ soramove ]   2005年10月19日 23:08
「蝉しぐれ」★★★★☆大満足! 市川染五郎、木村佳乃 主演 素晴らしい作品に出会った。 桜、蝉しぐれ、目に眩しい稲穂 そして一面の銀世界。 目にそして耳にと季節の移り変わりを感じ、 隣同士の幼なじみは それぞれの運命に翻弄されつつ それでも自分...
6. 蝉しぐれ  [ toe@cinematiclife ]   2005年10月22日 19:28
どうも、中学・高校時代、歴史の授業がすごく苦手で、「大切なのは、過去よりも未来だろ!!」なんて、傲慢な考えをしてまして(ーー;) が、映画を見るようになってから黒澤作品を見るようになり、時代劇の面白さを知るようになったのです。 しかし、なにせ歴史の勉強が嫌い...
7. 蝉しぐれ  [ dim. ]   2005年11月06日 01:34
本当に、日本人として生まれて良かった。 と思えるほど、母国の移り行く自然の景観に感銘し、「行間を読み取るという日本人独特の雰囲気の篭った演出の意図を存分に堪能し、母国語の美しさに胸を揺さぶられた……ほど感動した作品でした。自分が日本人だと思うなら絶...
8. 蝉しぐれ  [ ★☆★ Cinema Diary ★☆★ ]   2005年11月08日 20:19
2 日本らしい良い作品だとは思うけど、自分には合わなかった。しかし観る人によっては素晴らしい作品に映ると思います。ラストの市川染五郎と木村佳乃の対話は必見。

この記事へのコメント

1. Posted by setsuna   2005年11月07日 00:37
はじめまして。
ほんとに良い映画でした。
お互いのすれ違いを悔やみ・・・
でもそれを運命と受け入れるしかない。
そんな時代の話だとはいえ
哀しいものです。
人はそうやって ずっと生きてきたのだなぁとあらためて思いました。

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