最近、というより数十年前からですが日本の少子高齢化と人口減少が叫ばれてきました。

人口減少に関しては、一説では2050年頃には8000万人まで減少するとも言われています。

人口減少による国力の低下と、少子高齢化による労働力不足と、高齢者福祉が問題だと多くの人は言うわけです。

しかし私は日本に限って言えば人口減少が問題だとは思いません。

まず人口減少による国力の低下ですが、経済に関して言えば、人口減少によって国内総生産(GDP)が減少してもひとりあたりのGDPは変わりません。

スイスやルクセンブルク、それに北欧の国などは人口が少なくGDPも少ないですが、国民ひとりひとりは豊かな生活を送っています。

次に軍事力という観点から考えた場合ですが、人口が減れば軍事力もその分低下します。

しかし日本の場合元々軍事にはあまりお金を掛けていなかったので(軍事費はGDPの2~2.5%が平均に対し日本は1%)他の国と同じように軍事費をGDPの2%まで引き上げればこの問題は解決します。

最後に少子高齢化による労働力不足ですが、これは前世代まで専業主婦だった女性が労働市場に参入すれば解決すると言われています。

ただし労働力の量はこの方法で補うとしても、介護など高齢者向けの仕事が極端に増えるため、今とは産業構造が変わってしまう可能性があります。

といっても軍事は少し事情が違いますが、労働力不足や介護問題については、市民(労働者、消費者)がどう動くかというのはなかなか予測できないので、というのは例えば女性の社会進出は進まないかもしれないし、介護士の給料をあげても誰もやりたがらないかもしれないので、実際には蓋を開けてみないとわからないんですけどね。

逆に人口減少のメリット、これには人口が増加、あるいは現状維持した場合のデメリットも含まれますが、まず日本では過密が進んでいますがこれが更に加速することになります。

東京の都市圏人口は3500万人で世界一です。

人口が増加すると東京都市圏はさらに拡張し、地価は上がり、今よりも更に外側までベッドタウンが築かれ、お金のないひとは何時間もかけて郊外から通勤することになります。

当然通勤ラッシュも酷くなります。

逆に人口が減少すると、地価は下がり、ラッシュは緩和されます。

日本ほど人口密度の高い国は都市国家をのぞけばほとんどありませんし、7000万~9000万人くらいまで減った方が過ごしやすいのではないかと思います。

あまり知られていませんが、戦前の日本は移民政策をしていてアメリカやブラジルなどに移民を排出していたのですが、これは当時の政治家が日本の人口が多すぎると考えていたからという面もあります。

昔の日本は資源の確保に苦労していましたから、それには増え続ける人口が邪魔だったのでしょう。

今の日本も昔と同じく資源にとぼしく、その上食料も自給できていません。

仮に人口が減っても資源を自給することは不可能ですが、国民全員分の資源を確保することが今よりは容易になるかと思いますし、食料問題に関しては、日本は山勝ちで農地を確保するのが難しく、漁獲量も生態系への影響を考えるとこれ以上増やせないらしいのですが、人口が減ればこういった問題も解決するのではと思います。

ただ農地に関しては、人口が戦前より増えたにも関わらず、農業従事者は減っているので、今でも余ってますけどね。

あと、多くの政治家は人口減少を食い止めることばかり考えていますが、個人的には出生率を意図的にあげるのは無理だと思うので、人口減少はほぼ確実におこると思います。

おそらく誰も予想していない問題がおきたり、思わぬ副産物が出てきたりすることもあると思いますが、人口減少を食い止めるというよりはどう向きあっていくかのほうが大切だと思います。
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