寝たり起きたり

ぼーっと生きてます。

2008年02月

寝て、起きて。できるだけ、やれるだけ。でも呑気にいきたい。

柴犬は雨を降らす・あとがき/言い訳――三毛猫のぬいぐるみ2

『柴犬は雨を降らす』はフィクションです。

ネット上の何処かで、聞いたことのある言葉があるかも知れませんが、あくまでもフィクションです。


何でこんなに長い話になったのかなあ。
こんなに長々と書くつもりはなかったんだけどなあ。
(←独り言)


私とネット上でのやりとりがある方々が、ネタ元としてこれ以上被害にあわないように、三毛猫は眠り続けて妄想をねじ伏せる努力を致す所存です。
(出来るかどうか、とっても不安)


友情出演:にゃあ助君、ナナ様。

特別出演:鶉飼いの御隠居様。


尚、『ひすとりーofアイランド』やすじい様には、ネット上でのやりとりだけでなく、記事「やすかめ」の引用まで快諾して頂きました。
心より御礼申し上げます。


柴犬は雨を降らす・10――三毛猫のぬいぐるみ2

「そのうち子供を……」
……。
「まだまだいけるっ!」
……何を根拠に。
「26センチ!」
……だから靴のサイズだって。つーか、明らかに嘘だし。しかも、サイズは問題じゃないでしょう。

それにしても。
生きてる猫のぬいぐるみといい。
凶暴な猫といい。
人間に嫁いだ狐といい。
たまには普通の動物はいないのか。
こうしてみると、御隠居宅の鶉が普通の鶉かどうか、非常に心配になって来る。
……まさか、ね。
鶉は鶉、の筈だ。
そうであって欲しい。



数日後。
散歩から帰って来た奴の首には、風呂敷包み。
……誰からだろう?
包みを開けてみれば。
少し大きめなフランクフルトとアメリカンドッグ。
手紙が1枚入っていた。

『靴を履かせること』

……。

私は短い手紙をしたためて、奴に託した。

『靴を履かせる為には腰紐が必要ではないかと』

暫くあのお宅には近づかないようにしよう。
コートを着て靴をぶら下げた人が、家から出て来て出迎えるなんて嫌だ。
奴を送り出して、私は固く心に誓った。



(終わり)




(あとがき/言い訳に続く)


柴犬は雨を降らす・9――三毛猫のぬいぐるみ2

……成程。それで夜も添い寝を。
「こ、紺が言ったんか!」
……。
「いや、その、つまりな……」
……。
「ゆ、湯たんぽ代わりに丁度ええと思て……」
……。
「いやあの~紺は雷が苦手でな、ピカッゴロゴロ、キャー、っと……」
……茄子娘かっ!
「いや、どっちか言うたら天神山……」
……やかましいっ。結局同じことでしょうっ。
まるで剣客商売みたいだな。
まあ、要するに。
……若くて綺麗な奥様が自分のいない間に変な男に引っかかったり、若い男を家に入れたら、とか考えたんでしょう。
「そ、そないなこと考えるかっ!」
私が御隠居と舌戦を繰り広げている間に、紺ちゃんは桜色の小紋に白い割烹着姿になり、猫達におやつをあげている。
……御隠居様。紺ちゃん使って大貧民でイカサマやったり、色々悪さするの、止めた方がいい気がしますが。
「いや、それは……」
……紺ちゃん可哀想じゃないですか。
「そ、そやな……」
やはり、紺ちゃんには弱い御隠居である。
……つーか、随分と歳の離れた御夫婦で。
「あほっ! 俺はいつだって26だっ!」
……靴のサイズでしょう。
気だけは若い。


(続く)

柴犬は雨を降らす・8――三毛猫のぬいぐるみ2

……お店に損害出したら駄目でしょう。もしレジ係さんが任意弁償なんてことになったら困るじゃない。
みー。
……開店前に入れとけば、レジの中をチェックした時に出て来るから、ちょっとはマシかと思ったの。
みー。
紺ちゃんにお金になってもらうのは、もうやめようと思った。
妙に罪悪感が残るし、後が厄介だから。
落語のようにうまくはいかない。
……狸じゃないからこうなるのかな。
内心、そんなことを考えた。



夕方。
雨が止み、地面も少し乾いたところで。
柴犬そっくりな紺ちゃんを送りがてら、猫達と御隠居のお宅に伺った。
「紺、おかえりぃ~。このオバチャンにこき使われたり苛められたりせえへんかったか?」
……失礼な。
飼い犬、じゃなかった、飼い狐が戻るなり、デレデレな御隠居である。
……御隠居様。紺ちゃん、独りでお留守番出来るのに、何でうちに預けたんです?
「こない可愛いのが誘拐されたらと思うと心配でなあ」
……いつも家の中にいるんだからいいじゃないですか。
「紺は寂しがりやし」


(続く)

柴犬は雨を降らす・7――三毛猫のぬいぐるみ2

お釣りをせしめて、場所を移し、籠から袋に品物を入れ換えていると、すっと足元を弾丸が通ったような気がした。
構わず外に出ると、にゃあ助が何かをくわえて店から飛び出して来た。
それは次の瞬間、柴犬そっくりな姿になり、2匹揃って走り去った。



翌日は傘がいらないくらいの雨。
朝からコンビニに行くと、ATMの故障は直っていた。
早速お金を下ろして、帰宅した。
卓袱台の前にどっかりと腰を下ろすなり、奴がおやつを期待して近づいて来た。
……あ、ちょっとにゃあ助呼んで来て。
奴が呼びに行くより早く、にゃあ助が茶の間に入って来た。
自分に用があるのが分かるのか、私の前に座って、にゃあ、と鳴いた。
私は千円札を5枚渡して、スーパーが開店する前にこっそりお金を返して来るよう言った。
混沌のお方の猫。
きっと昨日のレジの中に確実にお金を入れてくれるに違いない。
……手段は選ばない気もするけど。
にゃあ助は即座にお金をくわえて外に飛び出して行った。
奴が私を見て、首をかしげた。
……お金を返しに行かせるなんて、らしくないって言いたいんでしょう!
みー。
……うるさいっ!
みーみー。


(続く)
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