2008年12月04日

「人のセックスを笑うな」4

人のセックスを笑うな






監督:井口奈己
出演:永作博美 松山ケンイチ 蒼井優 忍成修吾 あがた森魚
配給:東京テアトル (2007/日本/137分/カラー) 

山崎ナオコーラ原作の同名小説を井口奈己監督が映画化。 

美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)と 
リトグラフの講師ユリ(永作博美)、39歳。 
奇遇な出会いを重ねるうちに、 
ふとユリはみるめに言う。 
「モデルにならない?アトリエがあるの」 
誘われるままにアトリエを訪ねたみるめは 
当たり前のように服を脱がされ、 
そのまま二人は関係をもつ。 
ところが、ユリの家を訪ねると 
そこには「猪熊さん」という男がいて…。 

スキャンダラスなタイトルですが、 
観終わった後 
「穏やかな時間を過ごさせてもらったな」 
と思えるような作品でした。 
ラブシーンも、ほほえましいくらいラブリー。 
永作が元来持つファム・フェタールぶりと、 
松山ケンイチのキュートさがたまらなくマッチ。 
また、みるめをひそかに思うえんちゃん(蒼井優)も 
いい。 

セリフをあえて聞かせないような演出が 
当たっていました。 
アドリブかと思うくらい登場人物の演技は「素」。 
しかし、その「素」は永作や松山の「素」ではなく 
ユリやみるめの「素」になっていました。 
ある意味、究極の演技。 
そういうふうに演技させる監督は 
井口監督だけではなく、 
また失敗に終わることも多い。 
でもこの映画に関しては成功していると思いました。 
ユリが、年下の青年を誘惑しておきながら 
猪熊さんの前ではちゃんと妻であるところ、 
ちゃんと永作さんの中では「ユリ」のキャラクターが 
一貫しているところから、そう感じました。 

セリフは聞かせないのですが、 
だからこそえんちゃんの 
「みんなさびしいんだよ。だから 
さびしいなんて言うなんて意味ないんだよ。」 
という意味があるようなないようなセリフが 
心に残りました。 
えんちゃん、よかったですね。 
ダブルベッドの上をぴょんぴょんとびはねているシーン 
印象的でした。 

小道具の使い方がうまい監督ですね。 
ビーチサンダル、ハートのライター、 
自転車、マフラー、石油ストーブ、 
空気マットレス、こたつ、信玄もち、 
携帯電話、などなど。 
まだまだありそうな気がします。 

わたしはあまりカメラワークという目で 
映画を見ないのですが、 
この映画に関してはかなり特徴的なので 
気になりました。 
まず、遠景が多い。 
なのに急に人に迫ったり。 
また、固定カメラが多いですね。 
カメラが動かなくて登場人物が動くのが 
けっこうおもしろい。 
えんちゃんがユリの個展に行き、 
居場所がなくて壁際に座って、 
ずるずるとスクリーンのはじっこまで動くシーンが 
おもしろかったです。 
オフスクリーンにある何かに手をのばして、 
なんだろうと思ったらお菓子ぼりぼり食べてて。 
あと、カメラマンが一緒に動くので 
ずっと役者がスクリーンの真ん中にいる、 
というカメラワークもけっこう多くて、 
そばにいるみたいな感じがしました。 

タイトルの意味は最後の最後でわかりました。 
おもわずクスッとしてしまう感じ。 
みるめ、本当にかわいいです。 
ちょっと甘酸っぱいような、 
ワサビのきいたような、 
そんなハートウォーミングな映画でした。 
奇遇にも、みるめはすしはさび抜きでないと 
食べられなかったりします(笑)。 

http://hitoseku.com/

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2. 【人のセックスを笑うな】  [ 日々のつぶやき ]   2008年12月04日 15:48
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満 足 度:★★★★★★★★    (★×10=満点)  監  督:井口奈己 キャスト:永作博美       松山ケンイチ       蒼井優       忍成修吾       市川実和子、他 ■ストーリー■   美術学校に通う みるめ(松山ケ...
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この記事へのコメント

1. Posted by hito   2008年12月04日 15:51
TB&コメントありがとうございました!

ユルユルっとした映画でしたね〜台詞が全てアドリブ?っていう位自然で、役者さんたちもみんな個性的な感じが似合っていたと思います。

童顔な永作さんの何故か色っぽいとこすごいな〜って感心♪羨ましい〜

聞き取り難い会話や台詞のない長回しシーンがちょっと退屈に感じてしまいました(汗)
2. Posted by masako   2008年12月04日 16:12
こんにちは。
TB&コメントありがとうございました。
えんちゃん、すごいかわいかったですよね。私はベッドでぴょんぴょん飛び跳ねるところも好きでしたが、廊下をダーって走っていくえんちゃんもすごくかわいいと思いました。

そしてユリとみるめのシーンは、本当長回しがうまくきいていて、本当素のようなリアルさがありましたよね。

またこの映画観たくなっちゃいました!
3. Posted by じゃすみん   2008年12月04日 16:30
こんにちは!
早速おじゃまさせていただきます(^^)
記事のラインナップを観るだに、永岡さんは、優ちゃんと永作さんつながりでご覧になったのかしらん。
どちらもイイ女優さんですよね!!

>>そばにいるみたいな感じ
そうでした!なるほど、まんまと監督の思うつぼにはまって観ていたんですね(笑)
個展のベンチの場面も面白かったです。

原作はサラッと読めますよ。英題の
"don't laugh at my romance"
が好きなんです。
邦題も「人の…」じゃなくて「僕の…」にすればよかったのにと思いましたが、ドキッ!と記憶に残るのはやはり「人の…」でしょうか。


4. Posted by mizukinagaoka   2008年12月04日 18:26
5 hitoさん

こんにちは!
遊びに来てくださってありがとうございます♪

セリフ、聞くところによるとかなりアドリブもあるみたいですね。
脚本に書いてあるセリフ言い終わっても「カット」と言ってもらえないので
しょうがなく演技を続けたりしたそうです。
なんか、等身大でしたよね、演技が。
でも、ちゃんと演技してるんですよね。

キャストはみんなあたってますよね〜
ユリは原作とはイメージ違うみたいですが
永作さんの魔性ぶり、よかったですよね。
最近、テレビで「四つの嘘」というのをやっていましたが
ご覧になりましたか?
そのドラマでも魔性の女という設定でした。
かわいいけど、小悪魔なんですよね。
でも、最近観た「その日のまえに」ではちゃんと妻演じてて
女優ってすごいなと思いました。

セリフ、聞きづらかったですよね。
わたしも途中であきらめたとこたくさんありました。
でも聞き逃してもOKな感じですよね(笑)

またいらしてくださいね。
5. Posted by mizukinagaoka   2008年12月04日 18:31
5 masakoさん☆

いらっしゃいませ!!
えんちゃん、よかったですよね。
蒼井優っていろんな顔持ってるなあと思いました。
映画館のチケット売りのバイトで居眠りしてるとことか、
学校やめて看板描いてるとことか、
「み〜る〜めく〜ん、あ〜そ〜ぼ!」とか
最後にチュッとされて本気で焦ってるとことか
思い出せば出すほどかわいいっ!

ユリとみるめのシーン、すごいナチュラルでしたよね。
男と女のリアルなラブシーンでも
けっこうああいう意味ない会話してるもんじゃないかなと
あの映画観て思いました。

わたしももう一回観たいな〜。

masakoさんのブログにもまた遊びに行きます!
また来てくださいね。
ありがとうございました♪
6. Posted by mizukinagaoka   2008年12月04日 18:41
5 じゃすみんさん☆

ご訪問ありがとうございます!
この映画にたどり着いたのはいろいろありまして、
まず蒼井優の映画はすべて制覇しよう!というのが一番の理由です!
そしたら、別途参加しているSNSのトピックでこの映画が話題になっていて
調べたら豊洲の映画館でちょうどやるところなのでとびつきました!
永作さんは好きですが、「その日のまえに」は永作さんというより
大林監督が本当に好きなので、たまたま永作さんが続いた感じです。
ちなみに、もうすぐ「デトロイト・メタル・シティ」をUPしようと思っているので
「松山ケンイチつながり?」とも思われてしまいそうですが、
これもたまたまですね〜。縁って面白い。

あと、井口奈己監督にも興味ありました!
まんまとはまって、「犬猫」もDVDで観ましたので
そのうちレビューUPします!

原作、読んでみようっと!
英語のタイトルは「my」なんですね〜。
「僕の」にしちゃうと、なんだかみるめのかわいそう感が
ものすごくあがりますね(笑)
わたしはにぶくて、最後のほうまで
タイトルの意味がわからなかったんですけど、
「僕の」にしてたらわかりやすすぎたから、
「人の」で含みを持たせたのかもしれませんね。
おもしろい情報ありがとうございました♪

また遊びに来てくださいね。
7. Posted by こべに   2008年12月05日 08:47
こんにちわ!
ご丁寧なコメントそしてTBどうもありがとうございました☆

二回も観に行ってしまったので思い入れのある作品となってしまいました。
何気ない日常を切り取ったような映画で
ふんわりと心地よい印象だけが残ってます。
劇中の音楽を聴くと今でも
キュンとせつなくなります。

ホントにそばに居るよな錯覚を起こしそうですよね?!
身近に感じるような演出も良かったですよねー。

DMCはブログ休止中だったので感想書いてませんが
(時間があれば書きたいと思ってます)
神童は感想書いてますので
よろしければまたいらして下さい!
これからも色んな映画のお話できると嬉しいです☆

あ、ちなみに松ケンふぁんは
ワタシではなく娘のほうで
出演作は全部観るハメになってます(^^;

では、
またお邪魔させてくださいネ!

8. Posted by mizukinagaoka   2008年12月05日 09:32
5 こべにさん

ご訪問ありがとうございました!

2回観るとまた気づかないシーンに気づかされたりして
いいかもしれませんね。
何気ないシーンですがひとつひとつに監督の思い入れが感じられて
いいですよね。
適当にとっているように見せかけて、
すごくディテールにこだわっている気がしました。
小道具の使い方からもそれが伝わってきます。
「心地よい印象」わかります〜!
いい時間を過ごせますよね。
劇中の音楽わたしも好きです。

DMCの感想も楽しみにしています。
おもしろかったですよね。
「神童」観終わったらぜひ感想読みに行きますね。

松ケンファンは娘さんでしたか!
今度ドラマにも出るみたいですね。
それもまた一緒にご覧になることになるでしょうか(笑)

それではまたいろいろお話しましょうね!!

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