永岡瑞季の毎日映画館!

映画館はびっくり箱です。 日常生活でいらいらしたことがあっても、 映画館に入ってチケットを買って、席について、もらったチラシを見ているうちに真っ暗になって予告編が始まる。 そうしたら、もう何もかも忘れてしまいます。映画館にはそんな魔力があります。 映画をこよなく愛する永岡瑞季の映画レビューを書いていきます☆DVDやスカパー!で観たものも入ったり、たまにはもう一つの趣味のドラマのことも書くかもしれません! よろしくお願いします。

さそうあきら

「俺たちに明日はないっス」4

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俺たちに明日はないっス




監督 タナダユキ
原作 さそうあきら
脚本 向井康介
出演 柄本時生 遠藤雄弥 草野イニ 安藤サクラ 水崎綾女 三輪子 ダンカン 田口トモロヲ
配給 スローラーナー(2008/日本/79分/カラー)

初潮で貧血を起こして倒れている少女に
遭遇してしまった峯(遠藤雄弥)、
オッパイの大きさならそんじょそこらの女の子に負けない
デブキャラ安藤(草野イニ)、
淡い恋心を抱いていた友野(三輪子)が
担任吉田(田口トモロヲ)と関係していることを
知ってしまったオレ、比留間(柄本時生)。
明日を考えることなくつっぱしる、
情欲と熱情に満ちた3人の高校生、
いや「ますらお」たちの
「17歳」というときを切り取った物語。

タナダユキ監督には「百万円と苦虫女」で
とても興味を持ったので、この映画も気になっていました。
でもチラシを観るとどうもテーマが微妙…。
わたしが観てどうなんだろう、って正直思いました。
でも、さそうあきらといえば、
昨日レビューを書いた「神童」を初めとして
今年には「コドモのコドモ」も映像化され、
かなり旬な漫画家でもあります。
それに、女性であるタナダユキ監督が
あえてどうしてこの原作を選んだのか、
そしてどのように彼女なりに原作を切り取っているのか
興味を持ち、ようやく今日観にいけました!
(東京・渋谷では公開はあさってまでです…!)

観た後すぐの感想としては、
なんだか爽快感がありました。
話題としてはひたすらセックスをしたい
少年の話なんですけど、
なぜだかそのテーマから想像させられるような
汗臭さ、さらに言ってしまえば(ちょっと恥ずかしいのですが)
精液くささがまったく感じられない。
そこは監督のセンスだと思いましたね。
原作はかなり汗みどろな雰囲気みたいなので。
(チラシに載っている原作漫画のシーンなどを見ると…)
あと、少年たちを主役にしながら、
かなり女性目線で描かれていたような気がします。
そこここに「男子ってバカね」って目が感じられる。
だから、情欲にまみれているオノコたちが、
なんだかかわいらしく見えて来てしまうのが不思議です。

逆に、女子たちの描き方がすごかったですね。
男親に育てられて性に対して
全く知識のなかったチヅ(安藤サクラ)が
実は峯君も未経験だと知った時の
嬉しそうな、いや、
勝ち誇ったとも言えるような目が忘れられません。
また巨乳の秋恵(水崎綾女)が安藤に近づいたのも
「○○○目当て」だし
(ここはネタばれにならないように伏字です・笑)
病弱でいつも日傘をさしていて、
普通なら清純そのもので描かれそうなキャラの友野も
すべてを知り尽くしたような目で比留間を見るし。
それぞれエグくて素敵な女子たちでした。

おもしろかったのは安パイこと安藤と秋恵のエピソードかな。
クスッと笑ってしまうシーンあり。
でもこれはネタばれしたくないので、
観てください。

きっと一番「フツウの男の子」なんだろうなあと思われる
比留間を演じる柄本くんがよかったです。
全然かっこよくないんだけれど、
動いているとなんだか魅力的に見えてきます。
写真で見るより映像で見るほうが
圧倒的にいい役者さんですね。
不器用でかっこ悪くて「バカ」な比留間を
好演していました。

海のシーンが圧倒的にきれいでしたね。
比留間がついに友野への思いを
遂げることができることになり、
海辺の掘っ立て小屋に彼女を連れ込むのですが、
そこが建てつけが悪くて
扉がバタンバタン音を立てて
開いたり閉ったりするんです。
開いた瞬間に、海が見える。
それが素晴らしく美しかったですね。
バタンバタンという音の効果とともに、
すごくいいシーンになっていました。
なんというか、風を感じられるんですよね。
こういうシーンがあるからこの映画は
後味がいいんだろうなあと思います。

この「17歳」という年は
本当に「明日がどうなるか」を考えないで
ただひたすら今を生きている時代。
そんなこと、忘れていたけど、
この映画を見て少しそれを思い出しました。
「今じゃなきゃ、ダメなんだ!」
そんなセリフもよかったです。
エンドロールにかかるパンク調の
「17歳」(南沙織の)が
劇中友野が歌う「17歳」と重なって
いい感じでした!

タナダユキ監督の作品を観たのは2作目ですが
かなり好きな感じです。
これからも追っていこうと思います。
ちなみに、撮影の山崎裕さんは
わたしの敬愛する是枝裕和監督の作品を撮っている
カメラマンさんです。
やはり、映像きれいでしたね〜。
迷いながらも観に行ってよかったです。
東京での上映はもうすぐ終わってしまいますが
東京以外にお住まいの方、これから行きますので
お楽しみに〜。
東京でも、またどこかでやるんじゃないかな?
もし興味を持っていただけたら
ぜひご覧になってくださいね。

 
http://oreasu.com/ 

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「神童」4

神童





監督 萩生田宏治
原作 さそうあきら
出演 成海璃子 松山ケンイチ 手塚理美 甲本雅裕 西島秀俊 貫地谷しほり 串田和美 吉田日出子 柄本明
配給:ビターズエンド(2007/日本/120分/カラー)

ピアノの腕はいまいちだが音大を目指している
ワオこと和音(松山ケンイチ)は
八百屋の息子。一方、ピアノの腕は天才的だが
ピアニストだった夫の幻影から娘に借金をしてまで
レッスンを強いる母に反発して
ピアノに向かおうとしないうた(成海璃子)。
ワオのピアノの音を気にいってか、
中学のクラスメイトには心を開かないうたも
ワオには心を開き、八百屋の2階で楽しげに
ピアノを弾くのだった。
二人の間には男女の仲でもない、兄妹でもない、
不思議な絆が生まれてくるのだったが…

成海璃子は女優としてもたぐいまれな存在感を
醸し出していると思うのですが、
その存在感が見事に「神童」ぶりに現れていましたね。
年上のワオに平気で「へたくそ」といってしまううた、
クラスメイトに馴染めなくてもそれはそれと認めてしまううた、
突然の本番に
「大丈夫。あたしは音楽だから」と言ってしまううた。
どれも成海璃子のイメージにピッタリで適役でした。
そして、そのうたをふわっと受け止めるワオも
松山ケンイチで成功だったと思います。

ワオの音大受験日、
中学を抜け出してくるうたのシーンがいい。
ワオは重圧に耐えきれず試験場から
抜け出す直前だったのです。
「学校よりワオをひやかすほうがおもしろいじゃん」
そういいながらワオの手を握ってやり、
大事にしているぬいぐるみを貸してやるうたが
よかったです。
そして、ワオは今までにないくらいの力を
発揮します。

そんなワオだからこそ、
他の人は気づかないうたの異変に気付いたのだと
思います。
そして、中学でただ一人うたを見守ってやっている
同級生の少年の存在も大きいです。

うたが「音楽」でなくなってしまう日もくるかもしれない。
でもワオと同級生の少年がいれば、
うたは音楽を続けていける。そんな気がしました。演奏シーンも圧巻の秀作です。

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おすすめ度:3.0
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追記:原作はまたディテールが細かく、雰囲気が違ってまたよいそうです。
読んでみたくなりました♪ 
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