永岡瑞季の毎日映画館!

映画館はびっくり箱です。 日常生活でいらいらしたことがあっても、 映画館に入ってチケットを買って、席について、もらったチラシを見ているうちに真っ暗になって予告編が始まる。 そうしたら、もう何もかも忘れてしまいます。映画館にはそんな魔力があります。 映画をこよなく愛する永岡瑞季の映画レビューを書いていきます☆DVDやスカパー!で観たものも入ったり、たまにはもう一つの趣味のドラマのことも書くかもしれません! よろしくお願いします。

松山ケンイチ

「神童」4

神童





監督 萩生田宏治
原作 さそうあきら
出演 成海璃子 松山ケンイチ 手塚理美 甲本雅裕 西島秀俊 貫地谷しほり 串田和美 吉田日出子 柄本明
配給:ビターズエンド(2007/日本/120分/カラー)

ピアノの腕はいまいちだが音大を目指している
ワオこと和音(松山ケンイチ)は
八百屋の息子。一方、ピアノの腕は天才的だが
ピアニストだった夫の幻影から娘に借金をしてまで
レッスンを強いる母に反発して
ピアノに向かおうとしないうた(成海璃子)。
ワオのピアノの音を気にいってか、
中学のクラスメイトには心を開かないうたも
ワオには心を開き、八百屋の2階で楽しげに
ピアノを弾くのだった。
二人の間には男女の仲でもない、兄妹でもない、
不思議な絆が生まれてくるのだったが…

成海璃子は女優としてもたぐいまれな存在感を
醸し出していると思うのですが、
その存在感が見事に「神童」ぶりに現れていましたね。
年上のワオに平気で「へたくそ」といってしまううた、
クラスメイトに馴染めなくてもそれはそれと認めてしまううた、
突然の本番に
「大丈夫。あたしは音楽だから」と言ってしまううた。
どれも成海璃子のイメージにピッタリで適役でした。
そして、そのうたをふわっと受け止めるワオも
松山ケンイチで成功だったと思います。

ワオの音大受験日、
中学を抜け出してくるうたのシーンがいい。
ワオは重圧に耐えきれず試験場から
抜け出す直前だったのです。
「学校よりワオをひやかすほうがおもしろいじゃん」
そういいながらワオの手を握ってやり、
大事にしているぬいぐるみを貸してやるうたが
よかったです。
そして、ワオは今までにないくらいの力を
発揮します。

そんなワオだからこそ、
他の人は気づかないうたの異変に気付いたのだと
思います。
そして、中学でただ一人うたを見守ってやっている
同級生の少年の存在も大きいです。

うたが「音楽」でなくなってしまう日もくるかもしれない。
でもワオと同級生の少年がいれば、
うたは音楽を続けていける。そんな気がしました。演奏シーンも圧巻の秀作です。

神童 [DVD]
神童 [DVD]
出演:成海璃子.松山ケンイチ
販売元:VAP,INC(VAP)(D)
発売日:2007-11-21
おすすめ度:3.0
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追記:原作はまたディテールが細かく、雰囲気が違ってまたよいそうです。
読んでみたくなりました♪ 

「デトロイト・メタル・シティ」4

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デトロイト・メタル・シティ





監督:李闘士男
脚本:大森美香
原作:若杉公徳
出演:松山ケンイチ 加藤ローサ 秋山竜次 細田よしひこ 松雪泰子 鈴木一真 高橋一生 宮崎美子 大倉孝二
岡田義徳 ジーン・シモンズ
配給:東宝(2008/日本/104分/カラー)


大分出身の心優しき青年、崇一(松山ケンイチ)は
おしゃれでポップな音楽が大好き。
カヒミが好きで、
コーネリアスやオザケンみたいな
ミュージシャンを目指していたはずだった。 

なのになのに、
入った音楽事務所の社長(松雪泰子)から見込まれ、
なぜか悪魔系デスメタルバンドのカリスマボーカル
「ヨハネ・クラウザー二世」として君臨することに! 

「僕のやりたい音楽は、こんなんじゃ、こんなんじゃないんだああああ!!」 

大学時代に淡い恋心を抱いていた
相川さん(加藤ローサ)に再会した喜びもつかの間、
自分がこんな音楽をやっていることを言い出せず苦悩する
「クラウザーさん」が哀しおかしい秀逸な映画。 

究極的にばかばかしいのに、
家族愛が描かれていたりして、こういうの好きです。 
遊園地でばったり出会った大学時代の後輩が
ポップなミュージックで成功しつつあるのですが、
演奏前で緊張している彼の歌を聴いてあげる
「クラウザーさん」の優しさがたまらない。
(後輩は、クラウザーさんが崇一とは知りません。)
個人的には大倉孝二演じる
クラウザーさんの狂信的なファンの勘違いコメントが
いちいち笑えてつぼでした。 

「これは、クラウザーさんの究極の自虐プレイだああああ!!」 

「クラウザーさんは、クラウザーさんは、
どこまで俺たちを苦しめるんだああああ!!」 

違うんだってば〜って感じ。 

マンガも面白そうなので読んでみたくなりました。 
あー、おもしろかった。 

肩の力を抜いて楽しめるお勧め映画です。

http://www.go-to-dmc.jp/ 

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出演:松山ケンイチ
販売元:東宝
発売日:2009-02-13
おすすめ度:4.0
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「人のセックスを笑うな」4

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人のセックスを笑うな






監督:井口奈己
出演:永作博美 松山ケンイチ 蒼井優 忍成修吾 あがた森魚
配給:東京テアトル (2007/日本/137分/カラー) 

山崎ナオコーラ原作の同名小説を井口奈己監督が映画化。 

美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)と 
リトグラフの講師ユリ(永作博美)、39歳。 
奇遇な出会いを重ねるうちに、 
ふとユリはみるめに言う。 
「モデルにならない?アトリエがあるの」 
誘われるままにアトリエを訪ねたみるめは 
当たり前のように服を脱がされ、 
そのまま二人は関係をもつ。 
ところが、ユリの家を訪ねると 
そこには「猪熊さん」という男がいて…。 

スキャンダラスなタイトルですが、 
観終わった後 
「穏やかな時間を過ごさせてもらったな」 
と思えるような作品でした。 
ラブシーンも、ほほえましいくらいラブリー。 
永作が元来持つファム・フェタールぶりと、 
松山ケンイチのキュートさがたまらなくマッチ。 
また、みるめをひそかに思うえんちゃん(蒼井優)も 
いい。 

セリフをあえて聞かせないような演出が 
当たっていました。 
アドリブかと思うくらい登場人物の演技は「素」。 
しかし、その「素」は永作や松山の「素」ではなく 
ユリやみるめの「素」になっていました。 
ある意味、究極の演技。 
そういうふうに演技させる監督は 
井口監督だけではなく、 
また失敗に終わることも多い。 
でもこの映画に関しては成功していると思いました。 
ユリが、年下の青年を誘惑しておきながら 
猪熊さんの前ではちゃんと妻であるところ、 
ちゃんと永作さんの中では「ユリ」のキャラクターが 
一貫しているところから、そう感じました。 

セリフは聞かせないのですが、 
だからこそえんちゃんの 
「みんなさびしいんだよ。だから 
さびしいなんて言うなんて意味ないんだよ。」 
という意味があるようなないようなセリフが 
心に残りました。 
えんちゃん、よかったですね。 
ダブルベッドの上をぴょんぴょんとびはねているシーン 
印象的でした。 

小道具の使い方がうまい監督ですね。 
ビーチサンダル、ハートのライター、 
自転車、マフラー、石油ストーブ、 
空気マットレス、こたつ、信玄もち、 
携帯電話、などなど。 
まだまだありそうな気がします。 

わたしはあまりカメラワークという目で 
映画を見ないのですが、 
この映画に関してはかなり特徴的なので 
気になりました。 
まず、遠景が多い。 
なのに急に人に迫ったり。 
また、固定カメラが多いですね。 
カメラが動かなくて登場人物が動くのが 
けっこうおもしろい。 
えんちゃんがユリの個展に行き、 
居場所がなくて壁際に座って、 
ずるずるとスクリーンのはじっこまで動くシーンが 
おもしろかったです。 
オフスクリーンにある何かに手をのばして、 
なんだろうと思ったらお菓子ぼりぼり食べてて。 
あと、カメラマンが一緒に動くので 
ずっと役者がスクリーンの真ん中にいる、 
というカメラワークもけっこう多くて、 
そばにいるみたいな感じがしました。 

タイトルの意味は最後の最後でわかりました。 
おもわずクスッとしてしまう感じ。 
みるめ、本当にかわいいです。 
ちょっと甘酸っぱいような、 
ワサビのきいたような、 
そんなハートウォーミングな映画でした。 
奇遇にも、みるめはすしはさび抜きでないと 
食べられなかったりします(笑)。 

http://hitoseku.com/

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おすすめ度:3.5
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