水野ねじブログ

シンガーソングライター、水野寝地のブログです。

2014年06月

朝、住んでる町を散歩していたらすれ違う人みんな携帯いじってて、これ絶対ワンセグ的なやつでワールドカップ見てるかツイッターでワールドカップ実況見てるやんって、自分がそう見られるのが嫌で散歩中意地でも携帯を見なかった俺。病気やん。そんなことより早く引っ越しを終わらせたい。

よく考えたら引っ越し決めなかったら新しいギター一本買えたわけで、でも新しいギターより引っ越しの方が音楽な気がしたから、今日ラーメン食ったら良さそう、今日新宿行ったら良さそう、今日遠回りして帰ったら良さそう、そういうのの積み重ねで生きている。

音楽でしか会話出来ないのは裏を返せば音楽でなら会話出来るということ。君にだけはずっと真摯でありたいのだ。

朝店長からの間違い電話で起こされて人が気持ち良く寝てたのに邪魔しやがってと冗談ぽく毒づいてそのまま昼まで寝て、中野でサンダル買ってまんだらけで漫画買って喫茶店で珈琲飲みながら読んで至福。
と休日を満喫しているはずなんだけどずっと眠い。古本屋と喫茶店くらいしか遊びを知らないから僕と付き合う女の子はみんな退屈だろう。紫陽花きれいだなあ、鎌倉行きたいなあと思っていたらもう向日葵が咲いていて、夏は嫌いだけど花は好きなのが小さな救いかもしれない。


ワールドカップが始まって渋谷もインターネットも騒がしくなってうっさい死ねやサッカーなんて嫌いだ嫌いだとか思ってたけど、サッカー選手はみんな真っ直ぐでカッコイイし、数年に一度の楽しみ、僕もWBCで日本が優勝した時うおおおお!!!!イチロー!!!!うおおおお!!!!って浮かれてたよなあと考えたら別にワールドカップの騒がしさくらいどうでもいいかなと思えてああ僕のサッカー嫌いもその程度の嫌いだったのかと軽く絶望。確固たる嫌いってなんだろう。実家の犬(べたん)と音楽は好き。確固たる好き。

いつも駄文。



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ライブが一週間空くだけで自分が生きているのか死んでいるのかが分からなくなる。今日は来てくれるお客さんのことを考えてひっそり泣いて、歌える幸せをもっと噛み締めようと思った。そんで幸せは分け合いたいタイプ。だからライブ、見に来てね。

こないだ高円寺をぶらぶら歩いていたら人相の悪いハゲたおっさんにすれ違いざま「わん」と甲高い声で絡まれて、なんだよ怖えよ面倒くせえよと顔を見てみたら無善法師だった。精力剤なんてあてにならない、スクワットをすれば勃ちが良くなる、ちんぽは第三の足だわん、というようなことを力説されて気待ち悪かったけど、楽しかった。法師のいる高円寺が大好きだな。この街でたくさん歌を作る。

6月23日(月)と7月12日(土)は高円寺無力無善寺でライブです。是非。


ピザの配達でいったオカマバーのお姉さんは身も心もどう考えても女の子で、客引きをしている立ち姿はどこかうらぶれていた。男でも女でもないトーンで自らを「わたし」と言う声を聞いて可憐だと思った。女の子はみんなかわいい。彼女が好きになってくれるような歌、歌いたい。

高円寺に住もうと思った的なブログを書いたけど、間髪入れずその翌日に部屋を決めちゃうっつー、なんか人生慎重に慎重に生きてきたつもりの僕のくせにまさに THE 衝動 みたいなことをしてしまった。いやまあ本当に慎重に生きていたら東京で音楽やってないと思うので大体間違いながら生きてきたんですけどね。この間違いは間違いじゃないと証明するためにも東京で。
駅から徒歩2分で良い物件もあったけど、近すぎて情緒がないのでやめた。帰り道ってロマンだもんねー。

部屋を決めたその日の夜見た豊田さんと久下さんのライブ、何度もライブで聴いたことのある歌なのにハッとする瞬間がいくつもあって、なんなんだろう、久下さんのエレドラも異様で濃い演奏だった。

いつのまにか6月ですわ。あと6ヶ月であと何本歌えるか、あと何曲かけるか。最近まで歌舞伎町の喫茶店で働いていた女の子の話がとても刺激的で、知らない半径3メートルを知る。恋バナなんかもされたが柄にもなく全力で応援した。

昼間バイトでチラシ撒きながら高円寺をふらふらしていたら妙に神経が冴えてきて、初めてこの街で暮らそうと思った。仲間が高円寺大好き人間ばかりだったので性根がひねくれている僕は意地でも高円寺には住まねえよと思っていたんだけど、無力無善寺とか小杉湯とか北口喫煙所とか全部抜きでただ好きな街だったのかもしれない。

とにかく東京、特に中央線に憧れていた高校生の時、月に一度バイトして稼いだお金を全て持って吉祥寺のunionで大量にCDを買い、中野で大量に漫画を買い、最後に特にようはないけど高円寺をふらついて帰ることが唯一の楽しみで、そんな自分が東京だと思っていた。かわいいなあ。
まあ今は今で東京で歌を作っている自分が東京だと思っているんだけど、そんな自分をいつかかわいいなあと思う日がくるんだろうかねちんこ。

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