2017年03月

通算8回目となるソーシャルセクターの大規模イベント
「ファンドレイジング日本」。

今年も1つ、セッションに登壇させて頂きました。

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登壇者は、   
日本財団 : 青柳さん
トヨタ財団 : 喜田さん
あいちコミュニティ財団 : 木村さん
KIBOW : 山中さん
の4名。

モデレーターである私を含めて、5人でセッションをご一緒しました。

最も分科会数の多い2日目午前のタイミングにもかかわらず、有り難いことに分科会の会場となった教室は参加者でいっぱい。満員御礼での開催でした。


■今回のテーマ
担当した分科会のテーマは「インパクトを求める資金提供者たち」。
「ファンドレイジング日本2017」のテーマが「インパクト×ファンドレイジング」ですから、この分科会は、そのものズバリ直球のタイトルです。

分科会では、
成果志向という観点で見た時に、社会はどう変化しているのか
を概観した上で、
資金提供者に、今、どんな変化が起こっているのか
これからどんな変化が起こっていくのか」 
という2点を掘り下げました。

■社会の変化
1点目の「社会はどう変化しているか」という点について。
冒頭は、問題意識の共有を兼ねて、モデレーターである私から解説をさせて頂きました。

一つの象徴的な事例としてお話したのは、このブログでも何度か言及している「社会的インパクト評価イニシアチブ」のこと。

先日公開されたロードマップを使いながら、
・世界で産まれている変化が、既に日本にも波及し始めていること
・「資金の仲介役」である助成財団は、ある意味その変化の只中にあること
をフロアの皆さんにお伝えしました。

※ロードマップについての詳細は、こちらの記事をどうぞ
○「社会的インパクト評価イニシアチブ ロードマップがウェブサイト上に公開」
http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/17204050.html

○「素敵と思った3つの理由:社会的インパクト評価イニシアチブ ロードマップが初お目見え。」

http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/16913375.html




       
■資金提供者に、今、どんな変化が起こっているのか
今回のセッションでは、予め、登壇者の皆さんに次の2つをお話頂きたい、とお願いをしていました。




事例のまとめ
1団体7分ずつの事例紹介を踏まえて、私がその場でまとめたメモがこちら。
   
※その場思わず取り始めたメモですので、あくまで私なりの整理としてお読みください。
会場で投影したものと全く同じです。




▼既存の助成財団の変化
登壇者のうちのお二方、日本財団さんとトヨタ財団さんは、日本を代表する助成財団です。
お二方のお話を伺っていて
(自組織で完結する従来の助成だけではなく)社会全体でインパクトを最大化することの必要性を感じていらっしゃること
・マルチセクターによる課題解決に取り組み始めていること

・各地域・各領域での支援者・実践者の生態系を生むための触媒役を、大規模助成財団として果たされようとしていること


を感じました。

▼新たに登場した資金仲介組織として
一方、あいちコミュニティ財団と、KIBOWさんは新たに登場した資金仲介組織です。
最初にプレゼン頂いたお二方に比べると、明らかに資金供給量は少ない。

しかし、だからこそより「成果志向」だったり、「アウトカム志向」にこだわりたいという意欲を感じました。

具体的には例えば、
・助成を行う前の工程を丁寧に行うこと(目標設定や仮説の明確化など、採択までのプロセスに時間をかける)
・資金だけではない資源提供(人と情報、そして成長の場の提供)を志していること
を感じました。


〈セッションの様子。写真がないなぁ、、とfacebookに書いたら、トヨタ財団大澤さんが送って下さいました。大澤さん、ありがとうございました!〉

■フロアとの応答の中での深まり
後半は、事例発表頂いた4名の皆さまも壇上に上がって頂き、フロアとの応答の時間を取りました。
今回は会場が芝浦工大の一般教室だったので、たまたま前にあった黒板も使いながら、ディスカッションを。

・成果志向への「抵抗感」をどう解消するか
・伴走者をどう確保するか
・成果志向の資金提供者・伴走者・実践者の生態系を(日本で、また各地で)どう作っていくか

といったあたりに、議論のフォーカスがあったように思います。



■まとめ
私が思うに、成果志向を阻害する要因はこの4つ。
こうした負のスパイラルを、どうひっくり返していくか。

そのまとめがこちら。


モデルをつくること
知恵を共有すること優良例を積極的に褒めること負担を押し付けない仕組みをつくること。この4つが揃って、負のサイクルは逆回転を始めると思います。

そこに向かって知恵を重ねていきたい。そう思った登壇でした。

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今回の分科会は、皆さんとてもエネルギーにあふれていて、オーディエンスの皆さんのレスポンスもとても良かったです。
とても楽しく、こちらも何だか夢中で進行していました。

改めて、知恵を繋ぎ生態系をつくる意味を感じたセッションでした。

ご参加下さったみなさま、ありがとうございました!





毎年コーディネーターとして参加している「社会起業塾」。

今日は2016年度の修了式(=最終報告会)でした。 

今年度は9つの団体がプログラムに参加。
http://kigyojuku.etic.or.jp/entrepreneurs/
リンク先、上から9人が今年度の採択団体です。


NEC・花王・エヌエヌ生命保険・NTTドコモ/ドコモベンチャーズという4つのスポンサーと、プログラムパートナーである電通のご支援を受け、1年間のプログラムを終えました。
http://kigyojuku.etic.or.jp/

昨日の報告会では、各起業家から、試行錯誤の結果をシニアメンターの皆さん、スポンサー企業の皆さん、そして我々コーディネーターに対し、プレゼンテーション頂きました。 


〈起業家からのプレゼン〉

〈シニアメンターの皆さんからのコメントの様子〉

毎年思うことですが、起業家の1年間の変化には本当に驚かされます。

今回支援を担当した、「のびのびと」森垣さん。
キックオフ合宿の際に浮かび上がった
発達に悩みを抱えるお子さんとそのご家族を支える"コンシェルジェ"になりたい」というコンセプトを大切にしつつ、言語聴覚士であるというご本人の特性や、1年の起業塾期間中に得た、臨床心理士や看護師などの仲間と共に、専門性の高いプログラムも練り上げられました。



4月からは、埼玉県内の保育園や相談支援機関を運営されている社会福祉法人のスタッフ向けに、プログラムの提供も始まります。

今年度の塾生は、団体相互でも支援し合う関係も見られて、とても良いコミュニティに育っていました。 

最後はみんなで円を作って、半年間の振り返りを。
自然と本心を吐露する不思議な空間です。

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私にとっては7年目の社会起業塾。

私はこの空気がとても好きです。

課題に向き合うとはどういうことか。
社会課題の解決を仕事にするとはどういうことか。

こうやって、「社会起業塾」という過程を経て、自らのフィールドを獲得していく起業家に出会えることが、コーディネーターとしてこのプログラムに関わる醍醐味だなあと感じます。 


この先も、起業家の皆さんが変わらず課題解決に邁進されますように。そしてその過程で自分らしい生き方を実現されますように。

皆さんお疲れ様でした。
事務局のETIC.の皆さん、ありがとうございました! 

設立時から評議員として参画させて頂いているあいちコミュニティ財団。

チャリティブランド「JAMMIN」さんとのコラボレーションにより、こんなシャツが登場しました。


〈ウェブショップから〜「あいち」を着よう! 知ろう! 困難な愛知の子どもを支えるチャリティー・ イテム~〉

◆JAMMINさんについて
JAMMINさんは、チャリティに特化したファッションブランドを運営されています。
同ブランドでは、1アイテム購入につき¥700(販売価格の約20%)が寄付される仕組みとのこと。

プロデュースされているのはこんなお三方です。


私は、とあるシンポジウムにてco founderの高橋さんと出会いまして(お写真の真ん中の方です)。

意気投合して、「ぜひチャリティTシャツをコミュニティ財団と共に作ってみて下さい!」とお伝えしたところ、とても積極的に動いて下さいました。
で、今回のあいちコミュニティ財団とのコラボレーションが具体化した次第です。

ちなみに高橋さん、名古屋ご出身とのこと。同郷です。ご縁が嬉しくなりました。

◆JAMMINさんのこれまでの寄付実績
これまでの寄付実績はこちら。
147団体に、まもなく1千万になる寄付を実施しているとのことです。すごいなぁ、これだけで素敵なNPOのホワイトリストが出来そう。

(2017.3.8 現在、JAMMINさんのウェブサイトから)

週替わりで登場する期間限定アイテムも。
ウェブページみていたら、今週はなんとお仕事でご一緒していたワカツクさんがピックアップされていました。まもなく3.11ですものね。

ウェブを見ていたら、あ、あの団体も、この団体も!と。
寄付月間のチャリティTシャツも、素敵だったなぁ。
マドレボニータも良かったなぁ。
過去の商品見て、団体の名前をみて、デザインを眺めて、働いている方の顔を思い出して。
Tシャツに描かれたキーフレーズや絵柄を見ながら、あ、なるほど、この団体はここに強いこだわりがあったのね、などなどと思ってみたり。そんなことも楽しい、JAMMINさんのウェブサイトです。

◆あいち志金マルシェ化計画
あいちコミュニティ財団では、複数の法人の方と協力して、あいち志金マルシェ化計画を推進しています。

今回のチャリティでいただく700円/枚は、「あいち・なごや子どもとつくる基金」に寄付されます。

私も春夏に向けて、ホワイトを買いました!
受注販売とのこと、到着が楽しみです。
皆さまもぜひぜひ!高橋さん、ありがとうございました!

3月ですね。年度末ですね。

猫も杓子も走り回るこの時期ですが、1つ是非ぜひご注目頂きたいシンポジウムが。


◆日本の地域におけるコミュニティ財団によるコレクティブインパクトの実践とは

~多様な主体によるシステムチェンジとそのための資金支援~


●日時 2017年3月20日(月・祝)13:30~16:30

●会場 全国町村会館(東京都千代田区永田町1丁目11-35)

https://www.cf-japan.org/blank-3



https://www.facebook.com/events/401634310213054??ti=ia


◆全国コミュニティ財団協会の取り組み

全国コミュニティ財団協会の皆さんは、この1年、

コミュニティ財団として地域課題解決に取り組む上で、コレクティブインパクトのアプローチをどのように活かすか」を試行されてきました。


もう少し詳しく内容を記載すると、

-各地で活躍するコミュニティ財団の皆さんがモデル的に事業に取り組み


-スキル形成と合わせてコレクティブインパクトの手法を財団内に取り込んでいく


-そこから得られた学びを、研修等の場を通じて他地域のコミュニティ財団に共有する


というチャレンジ、と説明出来るかなと思います。


私はこのお取り組みに「伴走者」として参画。

複数のコミュニティ財団のモデル事業をご支援させて頂きました。



〈千葉での研修会の様子〉


◆軸が通ることの面白さ

今回の事業のキーワードはずばり、「コレクティブインパクト」でした。

近年、ソーシャルセクターでキーワードとなりつつあるこの言葉。


地域での取り組みにおいても、大切な言葉になりつつあると思います。


(コレクティブインパクトに関する過去記事)

新潟でお話しさせて頂いた時のブログはこちら。

http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/14581074.html



今回のプロジェクトでは、7~8箇所と、複数の地域での課題解決の実践を試みました。

1年間の実践から、地理的条件や与件が異なる地域においても、問題構造の背景には共通点が多いのだということを実感しました。


また「コレクティブインパクト」というコンセプトを持って取り組むことで、「出来そうなソリューションありき」ではなく、「当事者理解を深める」、「問題構造を分析する」といった「仮説を練るプロセス」を大切にすることが出来たように思います。


(写真の詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。)

http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/12889254.html



そして、そうした課題解決の手がかりを見つけ、発想を共有するために、研修という機会を持つことは有意義だったように思います。



〈佐賀での研修会の様子〉


またこのプロセスを通じて、

「コレクティブインパクト」をキーワードに置きながら、従来の

助成プログラムを描き、申請のあった案件の中から質の良いものをピックアップし応援する

という基本姿勢から、

地域課題を能動的に見出し、課題解決のフレームワークや仮説を現場の団体と共に練る

という姿勢への変化を、複数のコミュニティ財団間で共有出来たことも価値だったのではないかな、と感じました。


従来にない程に「自治」の必要性が言われる中で、コミュニティ財団が地域の資金と資源の循環のためのインフラとして機能するために、どんな役割が果たせるのか。

3/20は、1年間の成果を踏まえて、その新しいイメージを実感できるシンポジウムになるのではないかと、私自身も期待しています。


お申し込みはこちらから。

(クリックするとフォームが開きます)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScenvLuby8jSoUpo-htUYwSEobR6i498d0cVn51L6BNPuE04g/viewform


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