カテゴリ: シゴト‗告知

3月ですね。年度末ですね。

猫も杓子も走り回るこの時期ですが、1つ是非ぜひご注目頂きたいシンポジウムが。


◆日本の地域におけるコミュニティ財団によるコレクティブインパクトの実践とは

~多様な主体によるシステムチェンジとそのための資金支援~


●日時 2017年3月20日(月・祝)13:30~16:30

●会場 全国町村会館(東京都千代田区永田町1丁目11-35)

https://www.cf-japan.org/blank-3



https://www.facebook.com/events/401634310213054??ti=ia


◆全国コミュニティ財団協会の取り組み

全国コミュニティ財団協会の皆さんは、この1年、

コミュニティ財団として地域課題解決に取り組む上で、コレクティブインパクトのアプローチをどのように活かすか」を試行されてきました。


もう少し詳しく内容を記載すると、

-各地で活躍するコミュニティ財団の皆さんがモデル的に事業に取り組み


-スキル形成と合わせてコレクティブインパクトの手法を財団内に取り込んでいく


-そこから得られた学びを、研修等の場を通じて他地域のコミュニティ財団に共有する


というチャレンジ、と説明出来るかなと思います。


私はこのお取り組みに「伴走者」として参画。

複数のコミュニティ財団のモデル事業をご支援させて頂きました。



〈千葉での研修会の様子〉


◆軸が通ることの面白さ

今回の事業のキーワードはずばり、「コレクティブインパクト」でした。

近年、ソーシャルセクターでキーワードとなりつつあるこの言葉。


地域での取り組みにおいても、大切な言葉になりつつあると思います。


(コレクティブインパクトに関する過去記事)

新潟でお話しさせて頂いた時のブログはこちら。

http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/14581074.html



今回のプロジェクトでは、7~8箇所と、複数の地域での課題解決の実践を試みました。

1年間の実践から、地理的条件や与件が異なる地域においても、問題構造の背景には共通点が多いのだということを実感しました。


また「コレクティブインパクト」というコンセプトを持って取り組むことで、「出来そうなソリューションありき」ではなく、「当事者理解を深める」、「問題構造を分析する」といった「仮説を練るプロセス」を大切にすることが出来たように思います。


(写真の詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。)

http://blog.livedoor.jp/mizutanieri/archives/12889254.html



そして、そうした課題解決の手がかりを見つけ、発想を共有するために、研修という機会を持つことは有意義だったように思います。



〈佐賀での研修会の様子〉


またこのプロセスを通じて、

「コレクティブインパクト」をキーワードに置きながら、従来の

助成プログラムを描き、申請のあった案件の中から質の良いものをピックアップし応援する

という基本姿勢から、

地域課題を能動的に見出し、課題解決のフレームワークや仮説を現場の団体と共に練る

という姿勢への変化を、複数のコミュニティ財団間で共有出来たことも価値だったのではないかな、と感じました。


従来にない程に「自治」の必要性が言われる中で、コミュニティ財団が地域の資金と資源の循環のためのインフラとして機能するために、どんな役割が果たせるのか。

3/20は、1年間の成果を踏まえて、その新しいイメージを実感できるシンポジウムになるのではないかと、私自身も期待しています。


お申し込みはこちらから。

(クリックするとフォームが開きます)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScenvLuby8jSoUpo-htUYwSEobR6i498d0cVn51L6BNPuE04g/viewform


1つ前の記事に上げたファンドレイジング日本2017、講師会の後に撮影して頂いた動画がupされました。


セッションの内容を動画でちょっとだけPRです。
ちなみに当日は首都圏大寒波のさなか。普通の顔して映っていますが、とにかく寒くてガクガクブルブルしながらの撮影だった、その分その後の中華料理が物凄く美味しかった、つまりは何だか楽しい思い出に^ ^

FR協会三島 理恵さん、タイミング良くご一緒させて頂くことが出来たトヨタ財団喜田さん、同じタイミングで撮影したチーム佐賀の皆さま、楽しい撮影の機会をありがとうございました!

ファンドレイジングジャパン2017、講師会にお邪魔して参りました。


◆ファンドレイジングジャパン(FRJ)とは

ファンドレイジングジャパン(FRJ)とは、「ファンドレイジングのすべてが学べる、アジア最大のファンドレイジングイベント」とのことです。

2010年に始まり、今年で8回目の開催となるとのこと、詳しくはこちらのURLへ。

http://jfra.jp/frj/




◆講師会とは

FRJでセッションを担当する講師・事例発信者・司会者が集まる場です。

今回の参加者は概ね80人くらい、かな?運営側も含めると100人弱の方が集まっていたのではないかな?と思います。




◆自分の担当するセッション

今回は、

インパクトを求める資金提供者たち」というタイトルのセッションで、モデレーターを担当します。

最初にタイトルを伺った時、なかなか挑戦的なタイトルだなぁと思ったのですが、今年の大会全体のタイトルが「インパクト×ファンドレイジング」なんですね。


セッションでは、モデレーターとして、

・日本財団 青柳さん

・トヨタ財団 喜田さん

・あいちコミュニティ財団 木村さん

・KIBOW 山中さん

の4人の発表者の皆さんとご一緒します。



◆掘り下げたいこと

セッションでは

ご発表頂く皆さん(資金提供者側)がいま、どんな試行錯誤をしているか

・変化しつつある資金提供者と共に社会的インパクトを創出していくには、資金の受け手側は何にトライしていく必要があるのか

・他の資金提供者の皆さんが、事例発表者の試行錯誤から学び取れることは何か


といったあたりを掘り下げ、纏めていきます。


学びをどう改善に活かすかはご自身の組織の判断として、まずはどんな試行錯誤が生まれているのか、理解を進める機会になればと思っています。


講師会では、運営側からのリクエストで、参加者全員がひと言メッセージを書きました。

セッションをご一緒する皆さんの、参加の意気込みはこちら!



〈講師会で同じテーブルになった皆さんと。〉

*写真は日本ファンドレイジング協会さんからお借りしました。


〈終了直前に、改めて、ぱちり〉


◆一参加者として

昨年度は多忙につき参加出来なかったのですが、今回講師会に参加して、3月がとても楽しみになりました。


講師の皆さん自身が、FRJを楽しみにされているんだなぁ、と実感したからです。


今回の大会、一参加者としての私自身の目標は

真っさらな気持ちで、たくさん吸収すること」です。


昨年度は残念ながら参加できませんでしたのて、その分も吸収するぞということで。




<自分なりの意気込みを、1人1枚A4用紙にまとめます。>
沢山の方々が資金調達の課題解決に向けて試行錯誤されている。

その中身を虚心坦懐に学び、吸収して、自分の血肉にしたいと思います。


◆懇親会も!

2年前のセッションで、「南医療生活協同組合」について、紹介させて頂いたのですが、その時に司会役を務めて下さった船崎さんとも久々にお目にかかり。


〈乾杯のご発生〉 


締めの挨拶は、佐賀のコミュニティ財団、我らが山田さん。


〈締めのご挨拶〉


全国から集まる皆さんにお会い出来て光栄でした。


そして何よりも、こうして知恵と経験を共有する場を作って下さる運営側の皆さま、ボランティアの皆さま、ありがとうございます!


3月が楽しみです!

新潟で、2つのフォーラムに連続登壇させて頂きます。


平成28年12月14日(水)

【AM】ソーシャルビジネスセミナーin新潟

主催:日本政策金融公庫

https://goo.gl/tyrUw6


【PM】協働フォーラム

「地域を変える協創の力~コレクティブに課題を解決するために~」

主催:新潟NPO協会、新潟県

https://goo.gl/hGdzHD




前者では、

地域の課題解決のために、お金と、お金にとどまらない資源をどう開拓していくか」について、お話します。


後者では、

コレクティブ・インパクト」を切り口に、実際の新潟県での実践者との対話も含めて、考え方を掘り下げます。


どちらも新潟NPO協会さんがアレンジ下さった内容です。


企画にあたって、先方のご担当の方とは、何をどう伝えると、リアリティある内容になるか、聞く価値が上げられるか、あれこれご相談しながら進めています。

こういうセミナーはいつも、


・日常から少し目線を上げられること

と、

・明日からの行動変化にダイレクトに繋げること

の2つをどう両立させるか、試行錯誤です。


東京で、フロント的なところにいるからわかることをお伝えしつつ、でもその内容が、単なる空中戦で終わらないように。


絶対解はないでしょうし、ご来場のお一人おひとりの関心は人によりけり、なんでしょうけれども、それでもせっかくの機会、何か持って帰って頂きたいなぁ、と。


交流セッションもあるとのこと。新潟の皆様、宜しければぜひ、ご参加下さい!


■B corporation、Benefit Corporationって?

B corporation、Benefit Corporationって、ご存知ですか?

自分が初めて知ったのは、2000年代半ば~後半くらいだった、と思います。

その後、何度も目にし耳にし、話を聞きに訪れ。

日本でもウェブ記事などで概要が何度か紹介されていますよね。

先日はNYで、こちらの事務所にもお邪魔しました。


〈B lab ニューヨークオフィス〉

   

■2つの違いは?

B labとは、米国に本拠をおく非営利法人です。

Blab は、

①民間企業の社会性認証である「B Corporation」(=営利法人のみが対象、非営利法人は利用できない)の運用と

②連邦政府、州政府、基礎自治体など、あらゆるレベルの行政に対して、B Corporation のような社会性認証基準をコミュニティ単位で「BenefitCorporation」として採用するよう、法整備に向けた働きかけを行うこと

2つを主に行っています。

 
B corporationを認証するのは、民間非営利組織であるB lab。

Benefit Corporationは、政府・自治体により法制化されるもので、 B labはロビーイングにより法制化を働きかける、ということです。


報告書:社会的インパクト評価に関する調査研究

https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/social-impact-hyouka-chousa-5.pdf

事例:B labP168)あたりに関連の記述があります。


■どのくらい広まっているの?

B Corporation

は既に世界50か国、 1900社程度が認証を取得しています。


例えば下の写真はボストン、ハーバードの近くのショッピングセンターにあった薬局&オーガニックコスメのお店。

夕飯前に待ち合わせに時間があったので、たまたまお店に入っただけでしたが、バッチリB corporationの表示が。


<小さなショッピングモールの中にあった、薬局&オーガニックコスメストア>

■日本での推進、再燃

そんな
B Corporationを改めて日本でも推進をしていこうという動きが再燃しています。


日、本で初めて、2 つの会社が B Corporationの認定を受けました。

1社目はシルクウェーブ産業さん(群馬県)

http://silkwave.jp/

ウェブサイトにはばっちりB corporation認証取得の表示が。



2社目は石井造園さん(神奈川県横浜市)。

http://www.ishii-zouen.co.jp/

地域貢献やCSRに長く積極的に取り組まれてきた企業です。ETIC.横浜のインターン受け入れ先企業さんとして、以前からお伺いしていました。




12月、改めてこのB corporationを知る機会として下記のセミナーが開催されます。

 


http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/019svkyhp3g7.html 

こちらのセミナーには、認証取得企業のほか、「ローカルマネジメント法人」の議論を進めていた経済産業省からもご登壇がある予定です。

私はファシリテーターとして、後半のパネルディスカッションに参加する予定です。


実際の認証プロセスについてもお話し頂けるとのこと。

かなり貴重な機会だと思います。


個人的には、関東とはいえ地域から産まれてきていることに面白さを感じています。

皆様ぜひ、ご参加ください!

 

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