掴みは充分、の1話から、2話、3話とずっとクオリティを落とすことなく、
多くの人の共感を呼んでいる本作。

俺も例に漏れず、ただ視聴しているだけなのに、
ついいろいろと考えさせられてしまう。。。

そして今日は、どういうわけか、ぽっぽが気になっているよ、という話を。
いや別に、敢えて隙間産業を狙ったわけじゃなくて。


~□~

超平和バスターズの6人。
仲の良かった10年前と、現在の落差。

めんまは喪われ、
主人公のじんたんはモテ期全盛を過ぎて引きこもり、
あなるも、どこか燻っていると同時にめんまやじんたんへの気持ちを持てあまし、
ゆきあつに至っては、進学校で一見上手くやっているように見えて、変態紳士。
つるこは、まだ描写が掘り下げられていないが、過去とは距離を置きたがっている感じ、か。
(あ、3話はちょっとよりを戻してくれたけど)

で。

ぽっぽだけ、これまで内面の「ダークさ」「ヘヴィーさ」に関する描写が、ほぼ皆無。

まるで、彼にはそういう面が存在していないかのように。

で、それが本当なのか、
あるいは彼もまた何らかのわだかまりや諦念や無力感を抱いているのか、
あるいはそうした感情を彼は彼なりに既に整理整頓をしてて、
そして現在に至っているのか、について。

つか、そういう疑問を抱いているよ、という話。


~□~

3話までのぽっぽを見ている限り、
(1話ラストからの登場だから、実質は2話と3話の2話分のみ)
今、相当ダメをこじらせている主人公のじんたんに対して、
昔と変わらぬ距離の持ち方と、親しみを持って、接している。

それはじんたんだけにではなく、
あなるやゆきあつに対してのツッコミ方も同様。
無遠慮で、裏表がない(ように見える、現時点では)かのごとく。
まるで彼だけが、この10年間、体の成長以外、何も変化がなかったかのように。

何も変化がない?

いや、もう一人いるよね。
変化のない子・・・・・・めんまが。・゚・(ノД`;)・゚・

(かわいくて切なくてしかたがないめんまについては、後でもう一度触れるとして。)


話を戻して。

ぽっぽの他のメンバーへの接し方は、本当に昔とほとんど変わらない、っぽい。

特にじんたんのように、今すんげーササクレ立っている人にとって、
腫れモノに障るような対応と対角線をなすかのような
あけっぴろげで、ある意味幼稚な、
けれども今の彼の状況を決して詮索しないぽっぽの対応は、
じんたんにとっては、かなり楽な相手だろう。


さらに言えば、ぽっぽの現状が、何気に凄い。

高校には進学しなかった。
自分でバイトをして、稼いだお金で世界のあちこちを旅している。
故郷の町に戻っているというのに、親元ではなく独立して生活をしている。

普通の世界、とはまったく異質の物差し・価値観で行動をしている存在。

(あれ、ここでも、めんまとぽっぽは、結構共通点あるぞ。全く異質の存在、として)


~□~

でもこれ、一旦この物語世界を離れて考えると、
一番シビアな状況にいるのは、
実はぽっぽなんだよね。

(本当は、死んでしまっためんまが、一番シビアなんだろーけれども。それはひとまずおいて)

だって、高校に進学しなかった。
だのに、定職についているわけでもなく、
暇を作っては海外をふらふらしている。
しかも、親元で暮らしていない。
(いるのかどうかは描写がないが、死別なのか、あるいは何らかの問題があってのことなのか、ただ単に独立心が旺盛な家系なのか)

都会のような、隣の住人をろくに知らないような場所ではなく、
あの規模の町であれば、当然
過去のしがらみもあるはず。
「久川さんチの息子さんって・・・・・・」と陰口を言う人がいてもおかしくはないだろうし、
あるいは不審者リストに勘定している人がいるかもしれない。

家族と暮らしていない原因について、何か問題があってのことといったような場合、
少しでもそのことが周囲に知られでもしようものなら、
さらにその手の尾ひれや偏見は、
ものすごいことになっていそう。
なんだが。

これまでのところ、ぽっぽに関しては、そこまでの描写はない。

むしろ逆に、
たとえば2話でも、
あなるのお母さんにも、懐かしいと普通に受けいれられているし、
じんたんのお父さんからも同様に再会を喜んでもらっている。
そしてぽっぽはぽっぽで、それをさも当たり前のように、
この10年間に何事もなかったかのように、
さらりと水の如く、自然体のままで存在している。

さらには3話、
めんまを探そうの会を開いて、
超平和バスターズの面々、全員を(結果的に)全員集合させるなど、
肩肘をはらない(ように見える)まま、
みんなの隙間をさり気なく埋めていく役割を担っている。


少なくとも、今の時点では。


~□~

けれども。

既に、10年前、大切な仲間、友達が喪われているのは、
彼もまた同じこと。

さらには、
進学をしなかった理由が、本当に、
彼が(2話で)じんたんに話した通りなのか。
(本人の希望でそういう進路を選択したのか、別の要因があったのか)
さらには家庭環境がどうなっているのかなど、
彼に対しても不安要素が高い。

それは、主人公のじんたんの抱えた痛みや悩みと、
また別のかたちで、
16歳(だよね?)の彼の心を、傷つけてはいないのか。

あるいは、海外の旅行のうちに
そうした傷を癒して立ち直って来たというような経緯を
経ているのか。
(2話の世界地図を見る限り、彼の旅行先のバリエーションには目を見張った。それだけの行動力があるということ、その旅先で得られた経験を想定すると、この路線はかなりアリではないかと思う) ※


もしも後者だとすれば、
そっちの方がむしろ話としては面白いものがありそうな気が、しなくもない。


というか、トラウマを描くアニメは数あれども、
トラウマ描写によりかからずに、
面白い物語、魅力的な人物、深みのある人物の掘り下げエピソードを描くのって、
実はかなり難しいことなんではないかと、
最近思っている。
この作品もそうだし、あとは、『花咲くいろは』なんかを見ても。しみじみと。


ぽっぽの背景がふと気になっていろいろと考えていっただけのことだが、
もしも彼がそういう人物だったらいいなあ、
という気持ちが、結構ある。
傷はあれども、乗り越えてきて、今の彼がここにある、みたいな展開。
そういう人物だったりすると、いいなあ。
16歳では、出来過ぎかもしれないけれども。


ただ、この作品の場合、6人全員に同じようにスポットが当たるとは思えないんで、
ぽっぽの件は、そのまま、「作品の良心キャラ」的な位置づけか、
もしくは最終回辺りで、じんたんの背中を押す役割の、キレる展開を入れるだとか、
なんかそういう安易な方に流されそうな気が、しないでもないんだけど。


まあ、それでも、今の苦しいじんたんの問題解決と、
そして成仏できないでさまようめんまに救いがあれば、
この話としては、充分見たかいがあった、となるんだろーけどね。


~□~

それにしても、めんまは、本当に幽霊なんだろうか。
それとも、じんたんの内面の、何らかの投影、なんだろうか。
実は俺、後者の可能性を捨てきれてはいないんだよね。
まあ、作品的に、その辺りは最後まで伏せて、
視聴者の判断に任せる、可能性はありそうだけど。


一応、素直に見ておくと、
めんまは、お盆にやってきて帰りそびれた幽霊、の解釈の方が近いようだけども。
特に、めんまが自分の家に帰る、カレーのシーンの辺り。
自分が死んでいることを、実は知っている、という衝撃の告白。・゚・(ノД`;)・゚・
そして、
めんまの、本当のお願いって?


一方のじんたんも、また何ともありそうな不幸、が重なっている少年だな、と。
謝れなかった自分。深い後悔。
喪われた、大切な友達。
過去の栄光と現在の落差、受験の失敗。
そして3話にて明らかになった、母の死去。
母親との病院のエピソードは、まるでめんまに対する行為をなぞるかのよう。
・・・・・・母ちゃん・・・・・・(TДT)


あとは、ゆきあつの怪しさとか、
つるこの描写の少なさに隠された痛みだとか、
さらにはなんといってもあなるの純情さだとか、
そういういろいろな辺りも、どれもこれも上手いよなあ。


で、とりあえずは、俺的には、ぽっぽの背景がどこまで描かれるのか、
あるいは物語世界的に安定感そのままの位置づけキャラとして終わるのか、
そこいら辺りがちょっと見ものだよな、ということで。


(それにしても、めんまはどうして物を食べることができるんだ・・・・・・でも可愛いから許すぜッ。つづくよ)


※・あとたぶん、ぽっぽだけ、、、たぶんだけどよ、脱童貞、してると思う。あの若さとあの行動力からして。