2024年06月18日
2024年 2月から6月ごろまでの出来事
最近なにをしてたか、こまごまと書いてみる。2月に『沼の夢』が出て、そのころは宣伝をがんばった。その後は短歌からやや離れた。
Amazonプライムで「あらいぐまラスカル」を全話見た。世界名作劇場をきちんと見るのは「赤毛のアン」に続いて二作目。動物と暮らすことの喜びとか難しさとかが描かれていた。
主人公のスターリングはひ弱そうに見えるけど、かなりアウトドアで、檻をつくったりカヌーをつくったりしていて感心した。たいしたもんだ。
関係ないけど芥川龍之介が木登りしてる映像を見たことあるのを思い出した。
おなじくAmazonプライムで「葬送のフリーレン」を見た。50話くらいあるもんだと思って見てたら28話で終わってしまって続きが気になる。原作に移るか迷ってなんとなくそのままになっている。
アニメをあんまり見ないもんで、現代のアニメって画面がめちゃくちゃキレイだなと思いました。
途中から魔法使いがいっぱい出てくるんだけど、それぞれキャラが立ってて魅力的だった。
火を出したり水を出したり花畑を出したりする魔法はすごいんだけど、それを言うなら短い言葉で何らかの良さを感じさせるのだって魔法みたいなものじゃないかと。引き寄せて考えたりもした。
3月末くらいからは、モバイルモニターを続けて買った。最初にアマゾン1位のやつを買ったんだが色が微妙に変なのですぐに買い直した。その後すぐに有機ELが気になって3台目を買った。ひどい買い方だ。でも有機ELはすばらしい。色の表現が最高だ。気に入った。
4月はスマホのプランの見直しを本格的にやった。auだったんだけど、まずはeSIMでpovoを入れて格安SIMを試した。auをUQモバイルに移して、それから楽天モバイルに変えた。
結果的にメインが楽天でサブがpovoになった。地下だと楽天の電波がうまく入らないことがあるのでpovoに切り替える。
キャリアをauから楽天に変えたら勢いがついて、楽天経済圏に入った。
楽天市場を入れて、楽天カードをつくり、楽天Payも入れて、楽天銀行に楽天証券も入れた。ポイ活に興味を持って、楽天ポイントクラブに楽天ポイントモールに楽天ブラウザに楽天ウェブ検索に……いろいろ入れた。
スマホの料金を見直した流れからポイ活に流れて、情報収集しているうちに節約系YouTuberをめちゃくちゃ見るようになった。オレが好きな節約系YouTuberは、がまぐち夫婦。
そうそう、マイナンバーカードを作ったのが大きかったな。人として大きくなったみたいな気分になって、積極的になった。面倒だったがやっておいてよかった。
節約系YouTuberを見るようになってから投資に興味を持ち始めて、新NISAに申し込んだ。自分がそういうことやるようになるとは思わなかった。
さらに節約について調べていくうちに、両学長のリベ大に出会った。なんか面白そうだからリベシティに登録した。
リベシティっていうのは、お金に関して学んだり交流したりする場なんですよ。宿題があって、それを順番にやっていく。家計管理とか投資の知識とか保険とか副業とか内容はたくさんある。
やっていくうちに興味を持てない宿題が多くて、行き詰まってきて現在に至る。こういうのは、素直にやれば力が伸びるのはわかっているんだが、やりたくないことが続くとしんどい。ペースを落とそうと思う。
近況はそんな感じです。
Amazonプライムで「あらいぐまラスカル」を全話見た。世界名作劇場をきちんと見るのは「赤毛のアン」に続いて二作目。動物と暮らすことの喜びとか難しさとかが描かれていた。
主人公のスターリングはひ弱そうに見えるけど、かなりアウトドアで、檻をつくったりカヌーをつくったりしていて感心した。たいしたもんだ。
関係ないけど芥川龍之介が木登りしてる映像を見たことあるのを思い出した。
おなじくAmazonプライムで「葬送のフリーレン」を見た。50話くらいあるもんだと思って見てたら28話で終わってしまって続きが気になる。原作に移るか迷ってなんとなくそのままになっている。
アニメをあんまり見ないもんで、現代のアニメって画面がめちゃくちゃキレイだなと思いました。
途中から魔法使いがいっぱい出てくるんだけど、それぞれキャラが立ってて魅力的だった。
火を出したり水を出したり花畑を出したりする魔法はすごいんだけど、それを言うなら短い言葉で何らかの良さを感じさせるのだって魔法みたいなものじゃないかと。引き寄せて考えたりもした。
3月末くらいからは、モバイルモニターを続けて買った。最初にアマゾン1位のやつを買ったんだが色が微妙に変なのですぐに買い直した。その後すぐに有機ELが気になって3台目を買った。ひどい買い方だ。でも有機ELはすばらしい。色の表現が最高だ。気に入った。
4月はスマホのプランの見直しを本格的にやった。auだったんだけど、まずはeSIMでpovoを入れて格安SIMを試した。auをUQモバイルに移して、それから楽天モバイルに変えた。
結果的にメインが楽天でサブがpovoになった。地下だと楽天の電波がうまく入らないことがあるのでpovoに切り替える。
キャリアをauから楽天に変えたら勢いがついて、楽天経済圏に入った。
楽天市場を入れて、楽天カードをつくり、楽天Payも入れて、楽天銀行に楽天証券も入れた。ポイ活に興味を持って、楽天ポイントクラブに楽天ポイントモールに楽天ブラウザに楽天ウェブ検索に……いろいろ入れた。
スマホの料金を見直した流れからポイ活に流れて、情報収集しているうちに節約系YouTuberをめちゃくちゃ見るようになった。オレが好きな節約系YouTuberは、がまぐち夫婦。
そうそう、マイナンバーカードを作ったのが大きかったな。人として大きくなったみたいな気分になって、積極的になった。面倒だったがやっておいてよかった。
節約系YouTuberを見るようになってから投資に興味を持ち始めて、新NISAに申し込んだ。自分がそういうことやるようになるとは思わなかった。
さらに節約について調べていくうちに、両学長のリベ大に出会った。なんか面白そうだからリベシティに登録した。
リベシティっていうのは、お金に関して学んだり交流したりする場なんですよ。宿題があって、それを順番にやっていく。家計管理とか投資の知識とか保険とか副業とか内容はたくさんある。
やっていくうちに興味を持てない宿題が多くて、行き詰まってきて現在に至る。こういうのは、素直にやれば力が伸びるのはわかっているんだが、やりたくないことが続くとしんどい。ペースを落とそうと思う。
近況はそんな感じです。
2024年04月09日
文藝春秋ほか
『文藝春秋』5月号に作品七首が掲載されています。
すこしさかのぼると、
『短歌研究』4月号の俵万智特集に二首選で参加しています。連載「SNSで短歌さがします」も掲載されています。
第二歌集『沼の夢』発売中です。電子版もあります。
以上です。
すこしさかのぼると、
『短歌研究』4月号の俵万智特集に二首選で参加しています。連載「SNSで短歌さがします」も掲載されています。
第二歌集『沼の夢』発売中です。電子版もあります。
以上です。
2024年02月12日
産経新聞で『沼の夢』をご紹介いただきました
産経新聞の書評欄で『沼の夢』を取り上げていただきました。
イチオシ詩歌
2月《工藤にも生きる権利があるという噓みたいだがほんとの話》
https://www.sankei.com/article/20240211-YUDKAJZN3BO7VH4NFMDDAQ4ORA/
ありがとうございました。
工藤吉生 第二歌集『沼の夢』発売中です。
左右社
https://sayusha.com/books/-/isbn9784865284041
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4865284044
イチオシ詩歌
2月《工藤にも生きる権利があるという噓みたいだがほんとの話》
https://www.sankei.com/article/20240211-YUDKAJZN3BO7VH4NFMDDAQ4ORA/
ありがとうございました。
工藤吉生 第二歌集『沼の夢』発売中です。
左右社
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Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4865284044
2024年01月13日
第二歌集『沼の夢』が1/31発売決定
工藤吉生の第二歌集『沼の夢』1月31日に発売決定しました。
https://sayusha.com/books/-/isbn9784865284041
くわしくは左右社のページにいろいろ書いてあります。
価格は1,980円。
推薦文は書評家のスケザネさんからいただきました。
〈収録短歌より〉
捨て場所を探して歩くビニールのゴミを握ればオレの温度だ
ウインカーつけて曲がってゆく車 しずかな夜を眠れずにいる
子供にはちょうど良さげな枝だなあ 構えてもよしつついてもグー
あたたかくなってくるのはありがたい母がなにかをゴシゴシしてる
工藤にも生きる権利があるという噓みたいだがほんとの話
カーテンに隙間があって景色には足りず表情にはまだ遠い
引き抜いた白髪まとめて捨てるとき羽根を捨ててるみたいだったな
スーツ着たままデタラメに歩いたらオレしかいない草原に雲
2020年7月の第一歌集から三年半ぶりの歌集になります。
これからあちこちで告知していきます。
みなさまよろしくお願いいたします。
Amazonはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/4865284044?ref_=cm_sw_r_apan_dp_1QFMT4F23BM1RBEP0VYP&language=ja-JP
mk7911 at 08:50|Permalink│工藤吉生(くどうよしお)の短歌
2023年12月31日
書肆侃侃房の『ことばと』vol.7の全作品を読んで感想を書いた
『ことばと』vol.7を読んだ。12/9から読み始めて12/30に読み終わった。
冒頭の千葉雅也さんと保坂和志さんの文章
を読んだ。千葉さんのものをちゃんと読んだのは初めてだと思う。保坂さんは以前よく読んでいた。今でも変わってなくて安心した。
町屋良平「植物」
以前ボクシングの小説を読んだが、それとはまったく違う内容。女性が主人公で、にょきにょき伸びる不思議な植物がでてくる。「彰子」はちょっと古い感じのする名前だ。友人は波子。喜怒哀楽が薄くて簡単にくっついたり別れたりしてて、最後になって急に折りたたんだような終わりかたをする。
法月綸太郎「虱博士」
漢字が多くて難儀する。飛ばそうかと思うとちょっと面白くなるので、離れられない。結局最後までよくわからなかったのでがんばって付き合わなくてもよかったな。滑稽なことをやろうとしてるのはわかるのだが。最後まで付き合ってみないと、最後まで付き合うほどじゃないとはわからない。「ら抜き言葉」から始まる「さ入れ言葉」の話は興味あった。
片島麦子「メントリの始末」
メントリという謎の生物を捨ててくる話。家族の物語で、両親の離婚の影響を受けて生きている姉と弟がでてくる。メントリをペットショップにもっていったときの店の反応が面白かった。二人とも寝過ごす場面がリアルに感じた。謎につつまれながらも姉と弟の距離感がよかった。
大前粟生「パラパラ」
大前さんに『ダ・ヴィンチ』で『世界で一番すばらしい俺』をご紹介いただいたことがあり、お返しじゃないけど『文藝』に載ってた「おもろい以外いらんねん」という、お笑い芸人の出てくる小説を読んだことがある。それ以来となる。
主人公の斎藤は一つの企業のCMに出ていて有名なデブタレントだが、他に仕事はない。体重をキープするのに気をつけている。知り合いを通じて陰謀論にハマる。ただひとつのCMから降ろされることになり、主人公はおかしくなってしまう。
ひとつの仕事にしがみつく様子に悲哀がある。有名になっても話題になってもあんまりいいことない。ネットは勝手なことばかり言っている。動画が加工され、事実も加工される。
「おもろい以外いらんねん」は仲間が助けてくれる話じゃなかったか。「パラパラ」のU子さんは陰謀論に引きずりこんでくる。助けてくれる人が重要。
戸田真琴「きっとしらない国」
安心すると相手が死んでしまうとか、設定は突飛なんだけどそれを上回る描写の良さがある。猫をめぐる話がせつない。だんだん詩的になっていって、読んでて感情が動かされた。
「瑛」が短歌をやっているらしいのが、歌人のオレとしては気になった。ごく軽くしか触れられてないんだけど。
木下古栗「君たちはどう生きるか」
クラシック音楽にはA-B-Aで構成される「三部形式」という型があるんだが、見事な三部形式だ。プロジェクターでスカトロ動画を見るのはすごい趣味だなあ。
冒頭に、決して映像で表現できないようなことが事細かに書かれていて、文章による表現の領域を感じた。具体的には、自分のウンコを丸めて隣のビルに投げている。全裸で。
佐川恭一「不服」
オレのために書かれてるのかと思うような作品だった。自分と別れた女にしつこくメールしたり、ウジウジと考え続けている。次の交際相手の男を攻撃しようとしていて、なるほどそういう方向もあるんだな。その次の女性と別れるいきさつも書かれているが、そこでもウジウジが発揮されている。12万字の反論って。
この男は暗いけどそんなにダメな男ではないと思う。過酷な労働に耐えているし、よりよい仕事を求めてがんばっている印象。勉学ができて、いい学校を出てるし友人もいる。暗くて根に持つ性格だというだけで、オレみたいにだらしないところがない。こうなるとオレの怠惰と無気力が浮き彫りになってくるなあ。
小谷野敦さんの『悲望』を思い出した。海外まで女性を追いかけるんだよね。
瀬尾夏美「頬をなぞる」
戦争体験を受け継いでいく、語り継いでいくというのはこういうことなんだなと思った。あと、島の感じがいい。少し前にDr.コトー診療所の映画を見たんだけど、暖かい島にあこがれる。
大沼恵太「ここだけの話」
読んだ。むずかしい。こりゃなんとも言えないよ。映像だとどうなるんだろう。
魔法みたいな夢みたいなことが起こるけど魔法でも夢でもない、っていう作品がけっこうありますね。
笛宮ヱリ子「白い噓」
わりとのっぺり生きている主人公なのだが、死の気配がじわじわ濃くなってゆくのが印象的だった。かと思うと死を通じて再生が起こる。死と再生が行き交う。この作品、いいと思いますよ。連絡のとれない妹が気になる。
福田節郎「才能」
めっちゃ読みやすくて面白かった。空気感だけで面白い。男三人、ゆったりしている。冷麺さんがいい感じだ。
ことばと新人賞の
池田和浩「フルトラッキング・プリンセサイザ」
を読んだ。これを読むためにこの本を買ったのだった。
けっこう長かった。
男なのか女なのかもなかなかよくわからない、それ以前に名字か名前かもわからない主人公・うつヰはタスク管理に注意しながら暮らしている。なにやらVR関係の仕事をしている。しばらく性別がわからないんだが、ブラトップという単語がでてきたところで女性である可能性に初めて思い至った。なぜかずっと男のつもりで読んでいた。宇津井健が頭にあったのか。
途中で性的な場面が2回あって、特に1回目は突然だったので驚いて読み返した。前ぶれもなければ後を引くこともなくて、それが逆に興奮する。やりたくなったときにやって何の抵抗もされないんなら都合いいよ。いきなりやるのダメだろ、ってオレなら考えるんだが。こんなにいきなり襲う人の気持ちがわからない。プツンと理性が切れるのか。それって人間としてどうなのか。でもそれでやっていけるのならうらやましい。うらやまけしからん。
オレは性的な場面があるとその印象を強く受けすぎてしまう。この作品を思い出そうとするとそれが第一にくる。襲われてなんだかんだで受け入れている主人公。
オレはダイソーの550円のVRゴーグルを買って遊んだことがある。
面白かったが面倒も多くて一度つかって疲れてやめて捨てた。「疲れた」なんてもんじゃなくて、翌日寝込んでしまったほどだ。だからVRは「疲れる」というイメージ。安物だから疲れるのだとは思うのだが。
ゲーム的に仮想現実を体験するアレなのかとおもったら、この小説のVRはもっともっと踏み込んでいて、もはやVRのなかが主人公の第二の日常になっている。
現実と違うのは「王女」が出てくるところだ。王女からプリンセス、プリンセスから「プリンセサイザ」という単語になったんだろう。王女がなんなのかはよくわからないが、他のプレーヤーより上位にあるっぽい。そして、このVRはなんと触感もあるらしい。オレはボカロ好きなので、「ハッピーシンセサイザ」を強めに思い出さずにはいられなかった。
ほかの作品でもそうだけど、オレは小説について考えるときに、主人公の家族構成とか「この人は困ったときに頼れる人がいるのかな」と考える。うつヰには家族が出てこなくて(普通にいるのに全く思い出されていない可能性はある)、会社も辞めている。親友や恋人も見えてこない。そうなってくるとますますVRの世界の人間関係が大きくなってくる。うつヰにとってはプリンセサイザがなくてはならない世界なのだと思う。
能力が高いのにドジや忘れ物が多いところに、なんとなくダ・ヴィンチ恐山さんを思い出した。恐山さんはVRではないがAIに関わりが強い。
あと、うつヰは近い予定のことはすごく気にするけど、終わったことや遠い先のことはまるで考えない人だという印象がある。たとえばアワードをなんとも思ってない感じがする。世の中や他人への興味も薄くて、好きなことだけものすごく集中する人。
人名のことを最初のほうで書いたけど、老舗の料亭みたいな名前の「うつヰ」が最先端なことをやってるギャップがいい。ギャップのある名前といえばバングラデシュのメイドの「大和」もすごい。
選考委員の一人が、うつヰのことをちょっと好きになると言ってたが、なんとなくわかる。
藤野「おとむらいに誘われて」
4ページくらいで読むのをやめた。まったくわからずついていけない。無理して読むようなものではないかなと。絵をたくさんつけてくれたら面白く読めそう。
遊佐未森の初期のアルバムの歌詞カードに、童話というかファンタジーみたいな掌編が載ってたのを思い出した。歌詞カードの2-4ページくらいの量だったかな。その量なら読めそう。
この人は「藤野」さんだけど、短歌の笹井宏之賞の今回の受賞者が「白野」さんだった。こういう名前の流れがあるのか。
佐々木敦さんの連載。蔵書の画像が何枚かあるんだが、そのなかに歌集の棚があってけっこう歌集が並んでいた。オレの歌集『世界で一番すばらしい俺』はなかった。書肆侃侃房の本が多かった。この「ことばと」が書肆侃侃房だ。
以上です。
2023年12月27日
ボカロ100選(歌人・工藤吉生選)
6月くらいからボカロを聴きはじめて、好きすぎて「ボカロ100選」のリストをYouTubeに作りました。よかったら聴いてください。歌詞も曲も音も映像もおもしろくて、すごい表現の世界です。出会えてよかった。生まれ変わったらボカロPになりたいくらい。
https://youtube.com/playlist?list=PLYGWjgFZ5s6ZelyZJVl3avTV6t8AW_PcH&si=HabTYxzUtyEkxWh-
曲目
1 誰かの心臓になれたなら
2 365月病
3 キライ!キライ!ジガヒダイ!
4 ロストワンの号哭
5 ケッペキショウ
6 アイロニ
7 ルルージュ
8 くうになる
9 頬が乾くまで
10 ハロ/ハワユ
11 深海少女
12 鎖の少女 -Re Alive-
13 モノクローム
14 ダブルラリアット
15 だんだん高くなる
16 おくすり飲んで寝よう
17 脱法ロック
18 般若心経ポップ
19 アカリがやってきたぞっ
20 何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン
21 はやくそれになりたい!
22 ∞まわる∞
23 可不ちゃんのカレーうどん狂騒曲
24 チーズ
25 すきなことだけでいいです
26 すろぉもぉしょん
27 セカイはまだ始まってすらいない
28 不毛!
29 ユクエシレズ
30 脳漿炸裂ガール
31 ゆるふわ樹海ガール
32 ロキ
33 ルマ
34 マオ
35 バグ
36 しゃしゃてん
37 まにまに
38 いろは唄
39 おどりゃんせ
40 千本桜
41 39みゅーじっく!
42 いーあるふぁんくらぶ
43 えれくとりっく・えんじぇう
44 劣等上等
45 LUVORATORRRRRY
46 なんとか鉄道の夕
47 クモヒトデのうまる砂の上で
48 不透明幸福論
49 リアライン
50 アイラ
51 ウミユリ海底譚
52 エイリアンエイリアン
53 惑星ループ
54 ドーナツホール
55 砂の惑星
56 恋はきっと急上昇☆
57 金曜日のおはよう
58 sweetie×2
59 トゥインクル
60 メランコリック
61 メルト
62 フルール
63 気まぐれメルシィ
64 妄想感傷代償連盟
65 乙女解剖
66 モザイクロール
67 弱虫モンブラン
68 シャルル
69 からくりピエロ
70 paranoia
71 撥条少女時計
72 ハローディストピア
73 ÅMARA(大未来電脳)
74 カルマ
75 メルティランドナイトメア
76 八月のレイニー
77 瓦礫の塔
78 死んでしまったのだろうか
79 君の脈で踊りたかった
80 Day & Night
81 アスノヨゾラ哨戒班
82 回る空うさぎ
83 DAYBREAK FRONTLINE
84 未完成タイムリミッター
85 快晴
86 サマータイムレコード
87 あの夏のいつかは
88 炉心融解
89 天ノ弱
90 ココロ
91 ニア
92 Tell your world
93 SPiCa
94 初音ミクの消失
95 みんなみくみくにしてあげる♪
96 桜ノ雨
97 Blessing
98 きょうもハレバレ
99 神のまにまに
100 陽だまりのセツナ
このリストはときどき更新します。曲順にもけっこうこだわってます。
https://youtube.com/playlist?list=PLYGWjgFZ5s6ZelyZJVl3avTV6t8AW_PcH&si=HabTYxzUtyEkxWh-
曲目
1 誰かの心臓になれたなら
2 365月病
3 キライ!キライ!ジガヒダイ!
4 ロストワンの号哭
5 ケッペキショウ
6 アイロニ
7 ルルージュ
8 くうになる
9 頬が乾くまで
10 ハロ/ハワユ
11 深海少女
12 鎖の少女 -Re Alive-
13 モノクローム
14 ダブルラリアット
15 だんだん高くなる
16 おくすり飲んで寝よう
17 脱法ロック
18 般若心経ポップ
19 アカリがやってきたぞっ
20 何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン
21 はやくそれになりたい!
22 ∞まわる∞
23 可不ちゃんのカレーうどん狂騒曲
24 チーズ
25 すきなことだけでいいです
26 すろぉもぉしょん
27 セカイはまだ始まってすらいない
28 不毛!
29 ユクエシレズ
30 脳漿炸裂ガール
31 ゆるふわ樹海ガール
32 ロキ
33 ルマ
34 マオ
35 バグ
36 しゃしゃてん
37 まにまに
38 いろは唄
39 おどりゃんせ
40 千本桜
41 39みゅーじっく!
42 いーあるふぁんくらぶ
43 えれくとりっく・えんじぇう
44 劣等上等
45 LUVORATORRRRRY
46 なんとか鉄道の夕
47 クモヒトデのうまる砂の上で
48 不透明幸福論
49 リアライン
50 アイラ
51 ウミユリ海底譚
52 エイリアンエイリアン
53 惑星ループ
54 ドーナツホール
55 砂の惑星
56 恋はきっと急上昇☆
57 金曜日のおはよう
58 sweetie×2
59 トゥインクル
60 メランコリック
61 メルト
62 フルール
63 気まぐれメルシィ
64 妄想感傷代償連盟
65 乙女解剖
66 モザイクロール
67 弱虫モンブラン
68 シャルル
69 からくりピエロ
70 paranoia
71 撥条少女時計
72 ハローディストピア
73 ÅMARA(大未来電脳)
74 カルマ
75 メルティランドナイトメア
76 八月のレイニー
77 瓦礫の塔
78 死んでしまったのだろうか
79 君の脈で踊りたかった
80 Day & Night
81 アスノヨゾラ哨戒班
82 回る空うさぎ
83 DAYBREAK FRONTLINE
84 未完成タイムリミッター
85 快晴
86 サマータイムレコード
87 あの夏のいつかは
88 炉心融解
89 天ノ弱
90 ココロ
91 ニア
92 Tell your world
93 SPiCa
94 初音ミクの消失
95 みんなみくみくにしてあげる♪
96 桜ノ雨
97 Blessing
98 きょうもハレバレ
99 神のまにまに
100 陽だまりのセツナ
このリストはときどき更新します。曲順にもけっこうこだわってます。
2023年11月20日
《歌集読む288》浅野美紀『春いろのマフィン』
歌集読む288
浅野美紀『春いろのマフィン』
砂子屋書房。2023年5月。第四歌集。
ぶどう棚見上げれば透けて降るひかりやわらかに秋のはじまりを告ぐ
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
途中から腕まくりして新緑の若葉を見つつ硝子窓拭く
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→途中からの腕まくりは、気持ちの切り替わりなのか気温の変化なのか。いや両方か。ぶどう棚の歌もだけど、季節や自然を入れながら動きも入っている。
やわらかく頬つたう雨もういちどやりなおせると告げて降る雨
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→「やわらかく」と「告げる」が最初に引いた歌と重なってしまったが、これはこれで。
「もういちどやりなおせる」って、なんて優しい雨なのでしょう。
指先をすべりゆく水 戻り来ようつくしいものに震えるこころ
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→「うつくしいものに震えるこころ」!
失ったことさえ気付きませんでした。
「指先をすべりゆく水」は珍しいものでも高級なものでもなく、心を震わせるものはすぐ近くにあるのかもしれません。
遠く近く蟬のこえする夏空にひこうき雲の迷いなき白
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→「遠く近く」の曖昧さと「迷いなき白」のくっきりとした様子が対象的。空を見て耳を澄ましている。死の近い父を案ずる連作の最後に置かれている。
手のひらにこぼるる月光父のいる天より降ると思えば愛し
もうここに来ることもない父の居しケアハウスよりオカリナ聞こゆ
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→月光に父を感じ、あるいはオカリナにも感じているように読める。ここまでに日光や雨の歌も引いたが、ふりそそぐものから歌が生まれている。
時間軸すこしゆらぎてみどり濃き窓辺に初夏の風吹きわたる
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→さわやかな歌。「時間軸すこしゆらぎて」は、過去や未来が風からふと感じられた、くらいに読んだ。
このおもいあればひとよを生きられると思いし秋のまためぐり来ぬ
╱浅野美紀『春いろのマフィン』
→歌集の最後の歌。「初冬のひかり」から歌集は始まっていた。
季節感があって優しい歌集だった。歌集タイトルにもそれがあらわれている。ひらがなもやわらかさをよく出していた。
以上『春いろのマフィン』でした。
2023年11月19日
《歌集読む287》新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
歌集読む287
新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
六花書林。第一歌集。2022年10月。
一つずつボタンを外して脱ぎきった私の展開図が白く床にあり
という歌が帯にあって、帯の反対側にも五首ある。いずれも下の句が七七におさまっていなくて、これは歌集全体に言える傾向となります。
「愛してる」のポテンシャルが違うだろスプーンが裂けてフォークの私
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→「スプーンが裂けてフォーク」がおもしろい。元は同じひとつのものだったみたい。すくうスプーンと突き刺すフォーク。「愛してる」にも掬うものと突き刺すものがあるのかも。
フェルマータにされ待っているビニ傘の下ぽつねーんと遠き夕暮れ
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→フェルマータという音楽記号に「十分に伸ばす」といった意味があるので「待つ」に掛かっているのでしょう。記号の形が傘を思わせるものでもあります。
略語「ビニ傘」は気になるが「ぽつねーん」は孤独感を強めつつユーモアも感じられ面白い。
春深し今日は欅のこぶにある創(きず)の話を手を当てて聴く
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→「創」と書いて「きず」と読ませるあたり、漢字の面白さがある。こぶにはこぶの話があるんですね。手を当てることで聴こえると。歌集タイトルに通じるところがある。
敗戦後刑事となりたる義父なればオムツ交換誰にも見せず
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→刑事の読みは「デカ」ではなく普通に「けいじ」と読ませて字余りさせるのだろう。
刑事とオムツで少し笑う歌。「義父」が事実らしさを強めている。
窓ガラス震わせ叫んでいるわたし決定的に欠けてるって何だ!
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→すごい剣幕に押されて◯つけてしまった歌。
感情的なわりには窓ガラスの震えを分かっているし「わたし」への第三者的な視点もあって、回想か夢のようでもある。
ささくれた頬を夜風に晒し来てスーパーの袋がどうしても開かない
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→字余りの多い歌集なんだけど、こういう歌に字余りの効果を感じる。出来るはずのことが出来ずに手間取っている様子が表現される。
わたくしの武器は寂しさであなたの武器は優しさで戦っている日常
╱新井きわ『きみの涙はぜんぶ受け止める』
→寂しさとか優しさって日常を戦うための武器なんですね。ふたりが互いに戦ってるなら残酷だが、それぞれの戦いならば話はちがってくる。
そういうふうに見るならオレの武器は「無神経」とかかなあ。
以上『きみの涙はぜんぶ受け止める』でした。
2023年11月17日
《歌集読む286》ナイス害『午後のトラガス』
歌集読む286
ナイス害『午後のトラガス』
2022年10月。
鬱という字に住む鳥よその青い卵を隠すならどこにする?
╱ナイス害『午後のトラガス』
→隠す場所がたくさんありそうな文字だ。木が2本あるし、缶もあるし、わかんむりのハネの部分にも鳥がいそう。
文字の面白さだけではなく「青い卵」に「鬱」の意味に通じる陰影を感じる。
クレープ屋のレコード棚はズル休みして集めたようなセンスの良さ
╱ナイス害『午後のトラガス』
→移動販売車として読んだが、ふつうに店舗もあるな。よく見たことないけどセンス良さそうなイメージはある。
「ズル休みして集めた」にストーリーを感じる。レコードのために遠くまで行ったこともあったのかな、どんな学生だったのかな、とか。
下の句のリズムも一つのセンスなのかなと。
ありがとう四角四面の彼方から届く奇跡のようなモノボケ
╱ナイス害『午後のトラガス』
→よっっぽど面白いんだろうなと思った。ここまで言わせるボケはきっとすごい。
「四角四面」はテレビやモニターの形だけど、世の中のつまらなさを言っているようでもある。「彼方から届く」と距離感が大きく表現される。
ビオレママ エロ画像 で検索して出てくるビオレママのエロ画像
╱ナイス害『午後のトラガス』
→なんとなく検索して、あるんだな、と思って閉じた。この分野ではビオレママはジョイやキレイキレイに押され気味に見える。こんなところにも需要と供給というか、見る人と見せる人がいるんだなあ。
笑いなのかエロなのかよくわからないし誰が見るんだろうと思いながら、でも見た。
and検索の短歌といえば、こちらが思い出される。
「ヤギ ばか」で検索すると崖にいるヤギの画像がたくさん出てくる
╱永井祐『広い世界と2や8や7』
からかって光る星なんてないよ手も声も届かないと思って
╱ナイス害『午後のトラガス』
→大人しい子が、からかわれてキレることがあったりなかったりする。からかうことで何かしようとする発想に子供っぽさがあるが、からかいの対象から届かなさへ変わる。近いと思ったものが遠くなっていくからちょっとせつない。
次の世紀末を見れるはずだからオモチャ売り場で泣かなくていい
╱ナイス害『午後のトラガス』
→いまでも子供はオモチャ売り場で泣いたりするんだろうか。オモチャ売り場って最近行ってないな。売り場まで来なくても大抵は手に入りそうな気がするが、泣く子はどこでも泣く。
それより「世紀末を見れる」が売り場のオモチャと並ぶのがおもしろい一首。
この歳で箒の掃き方注意されここも昔は火の海だった
╱ナイス害『午後のトラガス』
→害さんはオレと同じ歳だったなということを、こういう歌を見ると思い出す。
ホウキの使い方で注意してくるのは若くない人なのだろう。もしかしたら空襲を経験した人なのかもしれない、ああ、この人が当時見た火の海……と想像するわけだ。
ガリガリ君梨はオアシス ナシナシ君ガリはただの生姜だから捨ててる
╱ナイス害『午後のトラガス』
→「ドキがムネムネ」みたいな言葉の入れ替わりだ。
生姜なら生姜で使い道があるかもしれないし、捨てるってことは買ってるのかという疑問が湧くが、ここは勢いですね。二句で「オアシス」と短く言い切ったのが、最後に一言多いのとうまくアレしてるんじゃないですか。
本棚の本は空へと飛び立って栞のフンをひらひらおとす
╱ナイス害『午後のトラガス』
→歌集の最後のほうに置かれているので、本が飛び立っていく場面が別れを意味しているように読める。鳥がフンをベチャッと落とすことがあるが、本は栞がひらひらだ。ひらひらが花びらが舞っているようで、やっぱりなんとなくせつない。
クソが降ってくる短歌といえば、こちらも思い出される。
耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ╱穂村弘
以上『午後のトラガス』でした。「トラガス」ってなんか耳のあたりの部分の名前みたいですね。そう考えると表紙は音の波形に見えてくる。
この本おわり。
2023年11月16日
《歌集読む285》俵万智『アボカドの種』
ぬらっと!歌集285
俵万智『アボカドの種』
角川書店。第七歌集。2023年10月。
色づいてはじめて気づく木のようにいつも静かにそこにいる人
╱俵万智『アボカドの種』
→季節のせいか赤や黄色に色づく木を想像したけど、思えば桜も普段は意識してないなあ。恋の連作なので、まあそういう人のことなのだろうなあと。木が色づくみたいな、人の色づく感情があるんだなあと思いましたね。
ダイソーの迷路に息子見つければイメージよりも大きかりけり
╱俵万智『アボカドの種』
→子供の成長を感じる瞬間っていろいろありそうだけど、よりによってそこなのかっていう面白さがある。
それか、成長とかじゃなくもっと単純に、ダイソーの迷路のような空間が大きさの感覚を狂わせるってのも考えられる。息子の大きさの「イメージ」があるんですね。
作品は副産物と思うまで詠むとは心堀り当てること
╱俵万智『アボカドの種』
→「ホスト万葉集」の一連の最後にこの歌が置かれている。
大事なことが言われているなあ。忘れがち。覚えておきます。
ルンバにも母は小言を言うだろう 寝室の隅、ドアの裏側
╱俵万智『アボカドの種』
→下の句「寝室の隅」「ドアの裏側」に掃除のやり残しがあって小言を言いたくなるんだろうなっていうのが、言ってないのに分かる。しっかり伝わる省略。母の目線になる。
切り札のように出される死のカード 私も一枚持っているけど
╱俵万智『アボカドの種』
→みんなが持っているカードだとしても出すタイミング次第で効果があったりなかったりするんだとすると、よくできたカードゲームのように思えてくるが、これは老いた両親についての連作。
洗剤の香りの歌をつぶやけば「香害」についてリプライがくる
╱俵万智『アボカドの種』
→アカウントが大きくなるとそういうのは増える。オレのやってる短歌botにも来ます。物事に二つの面があれば、片面の話に対して反対の面の話をしたい人がいる。くたびれる人はいなくなり、くたびれない人が残る。
そんな感じでした。
気持ちが若いんだなあという感想です。テレビ取材、朝ドラ、ホスト、常に新しい環境があってみずみずしい。
以上『アボカドの種』でした。