2017年07月25日

大辻隆弘さんの朝日新聞の短歌時評「歌会こわい」に関するツイートまとめ


短歌関係で話題になっているツイートを見つけたらURLと本文を控えておくようにしている。そのまとめを「ツイッター短歌史」と名付けている。




これまでのツイッター短歌史

【2016年11月・12月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52182719.html

【2017年1月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52184755.html

【2017年2月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52186348.html

【2017年3月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52188765.html

【2017年4月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52190583.html

【2017年5月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52192755.html

【2017年6月】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52195058.html



去年の年末からやっている「ツイッター短歌史」を、もうやめたくなっていたけど、大きなことがあって、またまとめたくなった。



【2017.7.24】
大辻隆弘さんによる朝日新聞の短歌時評「歌会こわい」がツイッターで大きな話題となった。



大松達知さんが朝日新聞の短歌時評の画像をツイッターにアップした。

大松達知さんのツイート
大辻さんの時評。 https://t.co/iFH1IDykhe

https://twitter.com/omatsuta/status/889255658930843649




中本速さんのツイートとブログ。
先月騒ぎがあったのは「歌会は好き嫌いで語ってよいか」であって、「歌会こわい」はくっついただけ。ブログ記事の冒頭に書いたので概要を把握したい方はどうぞ。http://blog.livedoor.jp/sknkmt/archives/16733380.html

https://twitter.com/sknkmt02/status/889295080950972416



オレも、以前まとめていたんですよ。簡単にだけども。
ツイッター短歌史【2017年6月】 : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52195058.html

まとめる際に、反響のあるツイートを拾うことにしているが、歌会をこわがっているツイートを拾うことができなかった。
「こわい」という声は小さい声だから、まとめようとするとこぼれ落ちる。そうじゃない人の声が残っていく。







「歌会」または「大辻」を含む、この日の10RT以上のツイートを主な反響としてご紹介する。


石原ユキオさんのツイート
「歌会こわい」から「批評が不要」って風が吹いてから桶屋が儲かるくらいの距離感を感じるんだが。
https://twitter.com/yukioi/status/889271448514183168



泳二さんのツイート
大辻さんの言うことはその通りなんですが、「歌会こわい」は批評じゃなくてどちらかというとコミュニケーションが怖いという人も多いんだと思うんですよ。
https://twitter.com/Ejshimada/status/889281073305108480



濱松哲朗さんのツイート
大辻さんの言わんとすることは大体よく分かるし、私も作品は批評された方が作品や作者にとって良いことだと思っていますが、私からひとつ付け加えると、「批評」だって可変的なものだということを「批評されるべき」勢は忘れるな、ということです。その刃、最後に研いだのいつですか? ってこと。
https://twitter.com/symphonycogito/status/889270548768858112



ひらたさんのツイート
もう言いたいことはたくさんあるけど言ってもしょうがないよね。文学をやってるおれとコミュニケーションをやってるあいつら、みたいなものの見方してるうちは無理ですよ。
https://twitter.com/eurekabird/status/889273533850726400



二三川練さんのツイート
文学として短歌をやっている層とコミュニケーションとして短歌をやっている層とがごちゃごちゃに関わっているので共通理解がぶっ壊れているんだろうな
https://twitter.com/ren_fumigawa/status/889264561735344128

大辻さんの書いていることはそうなんだけどコミュニケーション層はそもそも「文学」を志向していないのだろうし、お互いに関わらない方がいいと思う

https://twitter.com/ren_fumigawa/status/889266004999651328



再び中本速さんのツイートとブログ
とりいそぎ大辻隆弘の「短歌時評」が事実認識としておかしいのでそのことを書きました。論争の中身について新たな面白いことは書いてありません。

歌会論争(大辻隆弘の短歌時評) - 目がでかい
https://t.co/1TINl7hS4g

https://twitter.com/sknkmt02/status/889390411634032640
この中本さんのブログ記事には大辻隆弘さんがコメントしている。



田丸まひるさんのツイート
朝日新聞の大辻隆弘さんの短歌時評は「歌会が怖いひと=短歌をコミュニケーションの手段だと思っていて、批評を受けて傷つくのが嫌なひと」と決めつけているように読めてしまう。そういうひともいるだろうけど、歌会が怖いひとって、厳しい批評ではなくて、怖いひとが怖いという場合が多くないですか。
https://twitter.com/MahiruTamaru/status/889332389226332160

それこそコミュニケーションへの不安だし、歌会で歌を純粋に読みあうだけじゃなくてそれに付随する人間関係がある煩わしさもある。もちろんその距離が救いになることもあるけど、対人恐怖じゃなくても、人格、プライベートまでつっこまれる不安もある。「いい恋愛をして歌にしなさい」とか言われたり。
https://twitter.com/MahiruTamaru/status/889333361281335296

批評は人格やプライベートを問うものではないし、短歌ガチ勢の、こんなに細かいところにまでこだわるのかというようなねばっこい批評や一首の完成度への執着は、短歌への愛であって、決して怖くなく、楽しい。他のひとにまで「これはこうすべき」と言ってしまう「べき」勢は、そのひと自身の問題。
https://twitter.com/MahiruTamaru/status/889334593509347328

少し話題がそれるけど、コミュニケーションの手段としての短歌も、文学を極める短歌と同様に愛おしいと思う。定型の魅力を感じて、手紙を送りあってるような短歌の楽しみ方も、ただ読んで楽しむのもいい。短歌おもしろいなっていうひとが増えていくのは本当にありがたいことで、わくわくする。
https://twitter.com/MahiruTamaru/status/889335692727341056





斉藤斎藤さんのツイート。長くなるがすべて引いておく。
「歌会こわい」問題、把握しきれてないんですが。なんとなくの印象として、作者主義/読者主義/いいね主義の対立があったような。そしてその三者で「批評」の定義が異なることが、すれ違いの原因の一つだったような気がします。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889321724583436289

作者主義における「批評」とは、①テキストから「作者がやりたかったであろうこと」を推測する。②「やりたかったであろうこと」とテキストを比較し、その実現度を判定する。③作者が初心者と思われる場合、「やりたかったであろうこと」をもっとうまくやる方法を例示する。みたいなことです。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889321781609152512

読者主義における「批評」とは、①テキストから可能な読みを、最大限に引き出す。②批評は「作者がやりたかったであろうこと」と関係なくてもよい。③むしろ、「やりたかったであろうこと」とかけ離れた読みも可能にするテキストを、クリエイティブなテキストとして評価する。みたいなことです。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889321835145383936

いいね主義における「批評」とは、①いいと感じた歌に「いいね」を押す。②一読してすぐ「いいね」を押せる歌がいい歌。「いいね」の数でいい歌が決まる。③「いいね」と感じない歌について語ることに、あまり意味はない。みたいなことです。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889321905039310848

で、すこし前まで歌会には作者主義のひとしかいなかったんですが、ツイッターとかで参加のハードルが下がり、読者主義やいいね主義のひとも参加するようになった。すると「批評」のすれ違いが起こります。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889321965231771648

たとえば、「一首のうちの一つの単語から連想をひろげ、(作者の意図をはずれた)自由な読みを披露する」ことは、読者主義においては真っ当な「批評」であり、作品へのなによりのご褒美だったりもするわけですが、作者主義の歌会では「脱線ですよ」とたしなめられてしまいます。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889322056050987008

たしなめられた人は「権威主義(怒)」となってしまったりもするんですが、それは個々の作者を尊重しようとする作者主義のあらわれであって、特定のひとがえらぶる権威主義とは違うんですよね。まあ短歌の世界にえらそうな人がいることは否定しませんが。私とか。
https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889322135730085890

で、三つの「批評」はなかなか相容れにくいところはあるんですよね。それぞれ交流を持ちながらも、ゆるくすみ分けるのがいいのかな、という気はしますかね。そんなかんじです。

https://twitter.com/saitohsaitoh/status/889322761239265281




最後に、大辻隆弘さんのツイート
【見解】今回の「歌会こわい」の議論については、どこが発端か分からず、既に様々に飛び火し、炎上した時点から「これは何だろう」と考えを進めた。私の目には「歌会にいきにくい、怖い」という意見が主流に見えた。その意味では私の視座から見た狭い認識に依拠して論を進めた部分はあった。反省する。
https://twitter.com/otsuji28/status/889490138799063040

【見解②】ネット上にはさまざまな考えを持つ人がいる以上、それを総括的に語ることは非常に難しく、現実的には不可能であるということが分かった。新聞というオフィシャルなものに時評を書く以上、総体的傾向を捉えにくいネット上の言説はソースとして不確かなものである、ということを痛感した。
https://twitter.com/otsuji28/status/889491038460452864

【見解③】が、「批評」というものが短詩型文学について不可欠なものであり、他者の優れた「読み」があって短歌作品というものが全き意味で完成する、という私の短歌観自体は変わらない。すぐれた読み手が集まる歌会がその「批評」「読み」の基盤のひとつである、という私の考えにも変わりはない。
https://twitter.com/otsuji28/status/889491963057061889

【見解④】ただし、そのような優れた読み手が集まる理想的な歌会が現実には存立困難であることも理解できる。また、そのような歌会の「理念型」に基づいて歌会一般を語ることに無理がある、ということにも気づかされた。
https://twitter.com/otsuji28/status/889492571470258176

【見解⑤】もちろん、このような短歌観・歌会観・批評観が私自身のものであることは当然である。それを他者に強制するつもりはまったくない。短歌はコミュニケーションツールであっていいし、そのコミュニケーションがひいては「批評」「読み」の基盤となりうる可能性を孕んでいることも理解する。
https://twitter.com/otsuji28/status/889493345197637633

【見解⑥】ただ、時評、ひろく言えば私の表現は、私自身に属するものである。私は新聞社の論説委員として公式見解、だれもが客観的に理解できる普遍妥当性をもった事実(そういうものがあるとして)を述べることを要請されて時評を書いている訳ではない。そこには当然、執筆者としての責任があるが→
https://twitter.com/otsuji28/status/889494122347679745

【見解⑦】→かといって、自分自身の意見を封殺しなければならない義務を負っているとは言えない(と思う)。私の今回の時評の執筆においてデータ収集が不十分であったことは素直に反省する。ただ私の視野から見た(私の目に映ったところの)短歌界の風潮の一部として議論の俎上に載せたいと思う。終

https://twitter.com/otsuji28/status/889495272027336704








ハッシュタグ「怖い歌会」が起こる

吉田恭大さんのツイート
「何か既視感があるんですよね…」「それはもしかして、こんな歌だったかい?」(延々類歌を挙げられる) #怖い歌会
https://twitter.com/nanka_daya/status/889309442675810305

二三川練さんのツイート
これは結社で匿名歌会をやったとき(それまでは記名の五首連作合評だった)の話なんですが、ある歌への評で主宰が僕を見て「これは君の歌だと思うけど、君は本当に変わったな。すごく歌が良くなったよ」と褒めたんですね。あまりのことに僕は震えながら「僕の歌じゃないです……」 #怖い歌会
https://twitter.com/ren_fumigawa/status/889326610993651713



沼尻つた子さんのツイート
「若い人のフレッシュなご意見を 」と発言を求められる40代半ば

#怖い歌会

https://twitter.com/numatsuta/status/889324658058682368




以上、2017.7.24の「歌会こわい」に関する主なツイートのまとめでした。









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#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました



短歌パトロール日誌【5】6/14-7/17|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n648c9e855c73

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌以外編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n68525cac4bfd

なりすましアカウント騒動|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nddf9ca3db36c

すぐに消されたエアリプにこたえる|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n16ba35458c13


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