[そのほかの短歌読む 138] 『かばん』2019年6月号  ~あなたという名のパドル、ほかドラマ「おしん」を見て短歌をつくった【11】201-220話

2019年11月15日

ドラマ「おしん」を見て短歌をつくった【10】181-200話

「おしん」をNHKオンデマンドで見ながら短歌をつくっていきたいと思います。
NHKオンデマンドの「特選ライブラリ」は、月額990円で対象となる過去の番組が見放題です。
https://www.nhk-ondemand.jp/share/smp/



ひとつの記事につき20話ぶんずつやっていきます。「おしん」は297話まであるので、15の記事にわたってやっていく予定です。1話につき2~4首くらい作っていきます。
短歌はドラマの内容の要約だったり、一場面の切り取りだったり、感想だったり、考えたことだったりします。
ドラマを見てからじゃないとよくわからないと思います。
短歌は5 7 5 7 7で、季語のルールはありません。




「おしん」第181回を見て短歌をつくった。

白髪のおしんの家出にあわててた仁おじさんここで名がつく

白血病「今の医学では」治療法ないと《当時の》お医者さん言う





「おしん」第182回を見て短歌をつくった。

加代はよく絵を描いてたなその息子陶芸をやるおじさんになる

死ぬために母が行きたい山形は遠くて両目閉じれば近い





「おしん」第183回を見て短歌をつくった。

にぎやかにみんなで暮らしてた過去が見えている母いのちとぼしく

踏みしめて耐えてきた雪もういちど見たくなり見て「きれいだ」と言う

現在の泉ピン子と死にそうなふじを交互に思い出してみる





「おしん」第184回を見て短歌をつくった。

ふるさとをなくしたおしん雪の散る窓を見ている揺れる夜汽車に

珍しく死因が自殺 よわそうな人だったけど政男さん死す





「おしん」第185回を見て短歌をつくった。

消息のわからぬ加賀屋の人々を心配したり噂する回

用があり来たはずなのに近づくと去っていこうとするのなんなの





「おしん」第186回を見て短歌をつくった。

髪結の師弟関係なくなって大切になる店の外観

渡されたメモの住所におしん以外みんなが悪い予感をいだく

健さんはあんな店にも顔が利き兄貴だなんて呼ぶ者がいる

心から綺麗と思って飾ったの? いかがわしさをだそうとしたの?




「おしん」第187回を見て短歌をつくった。

胃に悪い酒を悪い胃に流し込む半裸の客の腕振りほどき

正面を見せずに話す近況の死者のふたりが部屋にまだ有る





「おしん」第188回を見て短歌をつくった。

誰か死ぬ気はしていたが直近の6話で五人ドラマを去った

だんだんに死んだ一人と急死した一人と伝え聞いた三人

亡くなった人に持参の弁当のれんこん近づけてゆくおしん

幸せの薄さでいえば加代だってかなりのものだ血を吐き出して

母ふじに故郷の雪があるように加代にはあるのだろう砂浜





「おしん」第189回を見て短歌をつくった。

昭和6年メンコ流行ってたんだなあオレの子供のころにもあった

ひろびろと海が広がり墓参りしている墓の後ろひろびろ





「おしん」第190回を見て短歌をつくった。

戦争をめぐる意識のちがいから夫婦ぶつかるメンコのように


軍人になるんだという長男と父が練習してる自転車

考えてみれば初めて会ったときすでに追われていた浩太さん





「おしん」第191回を見て短歌をつくった。

戦争に楽観的な竜三を間違ってると今は言えるが

説得を聞き入れたって翌日に捕まっていたそれが「運命」





「おしん」第192回を見て短歌をつくった。

年老いた浩太が以前出てきたし拷問で死ぬわけはないよね

四年後に話は移り「時が経つのは早いな」とガッツさん言う





「おしん」第193回を見て短歌をつくった。

年号が二度変わっても奉公の仕方がなんも変化してない

「愛」という佐賀の子供は元気かな母に似たならズボラな子供





「おしん」第194回を見て短歌をつくった。

もちものに名前を書くということがそんなに重いことだったとは

水乞いをしてたはっちゃん迷信にちがいないけど心うごかす

「水乞い」でググってみれば雨を乞う儀式かまたは漫画が多い





「おしん」第195回を見て短歌をつくった。

小1で血のでる喧嘩したりする晩まで家を出てったりする

喧嘩して家を出て行きゆかりのある場所で見つかるその展開よ





「おしん」第196回を見て短歌をつくった。

本当の家族の元へ帰ろうとすれば希望(のぞみ)にあるのはお墓

おしんからビンタするのは初めてだ なぜ打たれたかわかるかと問う

「母ちゃんと一緒に死のう」の場面では残酷な差がつく演技力





「おしん」第197回を見て短歌をつくった。

家からは一歩もカメラが出ない回 ニ・ニ六はまだ冬の中

(16)のおしんを演じた田中さん無理なく演じる(36)を

本当は何歳なのか調べたら当時の田中裕子は(28)





「おしん」第198回を見て短歌をつくった。

不自由な足でわざわざ砂浜に来て歩くのも自分いじめか

提灯をもって万歳して歩く提灯行列なるほどこれか

人物が一人残らず老けてゆく「時」には誰もさからえなくて





「おしん」第199回を見て短歌をつくった。

色の濃い佐賀弁聞くといびられる日々が戻ってきたかのようだ

東京で働いている佐和さんや佐賀の耕三まだ元気かな

魚屋も影響を受け戦争の波はなんでも飲みこんでいく





「おしん」第200回を見て短歌をつくった。

オレよりもずっとずーっと手伝いをしてる子たちを寝転んで見る

母親をうしろに乗せて自転車を漕いだことある人めずらしい

竜三に「そんな馬鹿な」というような乾いた笑い増えてくる日々



つづきます

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mk7911 at 22:30│Comments(0)おしん短歌 

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