題名のない音楽会

2011年04月10日

題名のない音楽会 歌ってみまshow 内容と感想

歌ってみまshowは、素人さんがオーケストラバックに・ホールの観衆を前に、存分に歌唱力を披露するコーナーだ。

目指せスーザン・ボイル、とか言ってる。




▽最初に出てきたのはOLの人。(おおざっぱな記憶で書いてます)

この方はキャンディードのアリア「きらびやかに着飾って」を歌った。
この方が「『きらびやかに着飾って』を歌います」と言った時に、オレはてっきり華やかな衣装に着替えて歌うのかと思った。


いきなりすごくうまい。びっくりした。最初にこういう人を出していいのか!と思うくらいうまい。高音出まくりだ。




▽水道屋さん

ウチは今、台所が詰まって水道屋さんのお世話になっているから、タイムリーだと思った。

結婚するそうで、おめでとうございます。
スキンヘッドが印象的。顔が赤くなってたとか言われてたが、それじゃタコじゃないか…

歌声がこれまた素晴らしい。オソレミオを歌ったんだっけ。レベル高いな。




▽元信用金庫職員

60代最後の思い出に出場したおじさま。
カルメンの「花の歌」を歌った。立派なもんだ。





▽神奈川フィルのトロンボーン奏者

ギターやハーモニカを演奏しつつ歌う歌手はいる。さだまさしがヴァイオリン弾きつつ歌ったりもする。しかしトロンボーンとは珍しい。

「誰も寝てはならぬ」歌もうまいんだけど、それよりも、すごい口の形が印象に残った。





▽カウンターテナー

モリコーネを歌ってた。男性だが女声を歌う。きれいな声でうまいがボリュームがないと思った。





▽報道記者

報道の腕章をつけた大柄な報道マン。自分の歌を報道にして伝える、というのをやっていたが、これは面白い。「調べによりますと」みたいな用語がいい。ニヤニヤしてしまった。

「衣装をつけろ」を歌った。感情移入しているのがわかる。迫力あった。また、客席の子供に対しては良きパパぶりを見せた。




▽50歳の主婦

エプロンしてきた。「振ってみまshow」のサザエさんの人もそうだったけど、主婦といえばエプロンらしい。舞台に立つんだからそれなりの衣装にしてあげたらいいのにと思った。主婦だっていつでもどこでもエプロンしてるわけじゃないだろうに。

学歴の話してるけど、50の主婦には関係なかろうに。

それなりに歌ってた。





▼審査員は鮫島有美子さん、ピーコさん、青島広志さん。
鮫島有美子さんってきれいな人だな。いいな。



「天使の歌声で賞」がカウンターテナーの方。
「グランプリ」が報道マンの方。これは納得。



最後に「歌ってみまshow」のテーマをみんなで歌う。替え歌だ。参加したら客席の人もいい思い出になりそう。テレビで見てる側はどうか知らないけど、オレはなくてもいいと思った。
みんなでカルメンを指揮したり星条旗よ永遠なれを吹くのと同じ感じなのかな。



いやあそれにしてもレベルが高かった。みんな上手いな。これ見たら逆に、第2回があったとしても、もう気軽には応募できないだろ。

それぞれいろんな職業や経歴があるのも楽しかった。


次回があるなら、子供や学生も出して欲しいな。あと、多少下手な人がいる方が変化がでるし上手い人が引き立つんじゃないか、とも思った。ヘタウマみたいな個性的な人がいても面白いな。




 


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2011年04月03日

題名のない音楽会 エマニュエル・パユ

題名のない音楽会 エマニュエル・パユ



パユというフルート奏者は名前だけは知ってた。ベルリンフィルハーモニーの主席なんだそうだ。




▽トーク

パユの紹介としてフリップをめくっていったが、だいぶカットされていた。

小さい頃、近所にフルートを吹く人がいて気になっていたという。どんな曲を吹いてた?との佐渡さんの問いに対してパユが吹いていたのはモーツァルトのコンチェルトだ。

5歳の誕生日にフルートをもらい、うれしさのあまり口がほころびっぱなしで一音も吹けなかったエピソード。これは楽器との出会いの喜びを物語っている。



パユは5か国語ができる。日本語はできないそうだが、「すんません」などの挨拶を覚えてくるあたり、さすがだなと思った。



ベルリンフィルは自治的で、団員がオーディションをしたり運営にも参加する。
佐渡さんが定期演奏会の指揮者として招かれるきっかけとなったエピソードでは、パユは居眠りしていたが佐渡さんの名前を聞いて起きた、なんて話もあった。



パユはユーモアがありサービス精神旺盛な人だというのが伝わってきた。




▽演奏

演奏したのは「カルメン」や「エブゲーニー・オネーギン」をフルート用に編曲したもの。
オペラばっかりだ。番組の最後には、パユの出したオペラ曲のCDの告知があった。そういうことか。


パユは超絶技巧を披露した。うまいとは思うけど、オレの心には響かない。
この辺は好みの問題なんだろうけど、退屈で何度もチャンネルを変えたくなった。
ピアノやヴァイオリンの協奏曲は好きなんだけど、フルートは好きじゃないかも。
「ブラボー」うざい。


佐渡さんはパユの「トイレの音」が一番好きだと言っていた。同感。佐渡さんは冗談で言ったんだろうけど、オレは半分本気でオペラの編曲よりトイレの音みたいな芸が聴きたいと思う。





▽予告

来週は「歌ってみまshow」これ知らない。ちょっと楽しみ。
「目指せスーザン・ボイル」とあったが、自ら二番煎じだと言ってるようなものだ。ポール・ポッツには感動したけど、スーザン・ボイルは実は聴いたことない。


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2011年01月30日

題名のない音楽会・武満徹 内容と感想

今日は武満徹の特集だった。オレは武満徹は苦手だ。苦手だけど敢えてCD買って聴いた。それでもよくわからなかった。わからないけど、わからないなりに気になる作曲家だ。



ゲストは池辺晋一郎さん。



▽最初に「波の盆」が演奏された。ドラマの曲だそうだ。符点リズムのあるゆったりとした曲だ。
これならなんとかついていける。


▽次に「弦楽のためのレクイエム」。オレの苦手な曲だ。案の定よくわからなかった。



▽トーク。
なにほどのこともなく作曲する、と武満さんは言う。特別なことは何もない。特別な時間のつくり方もしない。

何ほどのこともなく作曲しようとして、それができるところがプロだなあ、と思った。


佐渡さんが武満さんに好きな作曲家をきいたら、10秒ほど沈黙して「デュークエリントン」と答えたエピソード。


締め切りが近いのに武満さんはビートルズのイエスタデイを弾いて遊んでた、というエピソードを池辺さんが披露する。



また、武満徹は「間」の音楽だ。池辺さんは「書」に例えた。筆で書かれた部分だけでなく、空白の部分も大事だ。



▽最後に「セレモニアル」が演奏された。



笙とオーケストラのための曲で、木管が特殊な場所に配置される。



最初は笙だけだ。笙は都庁のような形をした小さな楽器だ。奏者が立って口に笙を当てて吹く。

動きはなく、時間が止まっているみたいだ。演奏しているのにこれほど体の動きがない楽器も珍しい。指もそれほど動いてない。

じっと天に向かって祈りを捧げているかのようだ。



音は繊細だ。雅楽・邦楽っぽい和音ではない。こんな響きもあるのかと思った。


途中からオーケストラが入り、最後は再び笙だけになって終わる。


美しい。初めて武満徹の音楽が美しいと思った。
それは風のようで、せせらぎのようで、あるいは呼吸のようでもある。

このブログタイトルは「存在しない何かへの憧れ」というもので、フォーレの言葉に由来するが、まさに言い表せない神秘な何かを感じさせる音楽だ。


武満徹の良さがわかり満足した。次回は卒業の定番曲の特集だそうで、これも楽しみだ。




 


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2011年01月16日

題名のない音楽会「音楽レッドリスト」 ハーディガーディ、オンド・マルトノ、セルパン

音楽レッドリストというこの企画、2回目らしい。高嶋ちさ子が相変わらずの毒舌だ。
レッドリストが絶滅危惧種という意味だと知る。



▽ハーディガーディ

持続音をもつ弦楽器。バグパイプみたいな音。
名前は知ってたけど、演奏してる所は初めて見た。

ベートーベンの田園の冒頭を演奏していたが、すごくしっくりくる。これには驚いた。

雑音がするが、これに対して高嶋ちさ子が「壊れてるんですか?」とコメントする。




▽オンド・マルトノ

これは初めて見た。
チェロとオルガンを弾くフランスのマルトノさんが発明した楽器。
鍵盤楽器にビブラートやなめらかなグリッサンドなど弦楽器的な要素を入れた楽器。


メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」の5楽章をやっていた。
この曲は何度か聴いたけど映像でオンド・マルトノの演奏を見たのは初めて。

音楽的に最も聴きごたえがあった。素晴らしい。

そのあとに何かアニメ映画のための曲をやっていたが、これは平凡な印象を受けた。トゥーランガリラの後だからしょうがないか。


楽器の製作が大変で演奏も難しいらしい。
あまり難しそうに見えなかったけど、きっと難しいのだろう。

演奏者の着てるものの模様が奇抜だった。




▽セルパン

蛇のようにくねくねした低音域の管楽器。音程が不安定で、シの音が出ないという欠陥がある。

メンデルスゾーンの交響曲5番「宗教改革」を演奏していた。この曲にはセルパンの指定がある。
実はオレはこの曲を聴いたことがなかった。タイトルでなんとなく避けていた。聴いてみると良い曲だ。

しかしセルパンの音色はほとんど聴こえない。メンデルスゾーンは何を意図してセルパンを指定したのだろうか。


セルパンの救済策を募集中だそうだ。もう完全にネタ楽器だな。頭の薄いセルパン奏者のおじさんがいい人そうだから救済したくなる。

演奏がまるでダメなら、やはり形を生かすしかないだろう。ベルギーでシャンデリアにされたそうだが、そういう使い方が一番マシな気がする。



▽こういう企画はいいね。いかにもこの番組っぽいイロモノ企画だ。本格的なのはN響アワーあたりに任せて「題名」はこの路線で行ってほしい。



 


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2010年12月26日

題名のない音楽会「振ってみまshow!」第6回 感想[2] - 踊るメトロノーム

「題名のない音楽会」振ってみまshow!第6回感想[1]の続き。




今週は先週に引き続き「振ってみまshow」が放送された。


最初はサザエさんのコスプレ主婦。お玉を持ってる。飛んだりしてる。こういうのは好きじゃない。


次は77歳の男性だったかな。英雄の葬送行進曲。印象に残らない。


次は学生さん。いかにもリア充という感じで、ダンスやゲームを好む。AKBのダンスを披露してた。
ファイナルファンタジーを颯爽と指揮していた。ファイナルファンタジーがいい曲なのはよくわかった。


最後はチャイコフスキーの5番を指揮する男性。YouTubeで見た時は体全体を使いまくっていて、大げさだと思った。
今回も大きな指揮を見せていた。指揮の中で客席の方を指差していたが、これは「遠くまで響かせてくれ」という意味だそうだ。

演奏後にオーケストラを全員立たせ、コンマスと握手。これがやりたかったそうだ。その気持ちはわかる。



▽審査員の岩村力さんの指揮講座。といってもブラームスのハンガリー舞曲5番を指揮するだけだ。
この曲はテンポの変化が多い。

これは良かった。「オーケストラを操っている」感じがした。また指揮真似したくなった。





▽審査結果発表。

「家族みんなでHAPPYで賞」はサザエさんの主婦。
賞のネーミングがひどい。このサザエさんは「NHKのど自慢」と同じ感覚で出てきたんだろう。


「肩こらないで賞」は最後のチャイコフスキーを指揮した男性。肩の運動みたいな指揮、ということで馬鹿にしたような賞だ。音楽関係ねえ。もし一流の指揮者にこういう賞をあげたら、もう一生口きいてくれないと思う。


グランプリは先週ワーグナーを振った男性。
これは納得。
「テンポを自分で作っていた」というのが理由だそうだ。






▽最後にカルメンの前奏曲をみんなで指揮して終了。代表指揮は佐渡裕さん。「代表指揮」って…





▼このあとサンデーモーニングにチャンネルを変えたら、「相撲をするロボット」「ボーリングするロボット」が映っていた。


指揮がもしテンポだけを指示するものならば、それこそロボットでも充分だろう。棒を振る動きをプログラミングしておけばいい。あるいはロボットに適した指揮法があるかもしれない。


しかし指揮はテンポの他に、音のバランス、楽譜の解釈、奏者とのコミュニケーションなどたくさんの要素を含む。
「振ってみまshow」の指揮はテンポに特化しているから、どうしても指揮者が「踊るメトロノーム」になってしまう。そこに素人と本物の指揮者の越えられない壁がある。指揮と指揮真似の間には越えられない溝がある。


とはいえ、いろんな方の音楽への愛や情熱を感じられるコーナーだから好きだ。次を楽しみにしている。




 


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2010年12月19日

題名のない音楽会「振ってみまshow!」第6回 感想[1]

初めて「題名のない音楽会」の人気コーナー「振ってみまshow!」を見た。

以前ここでこのコーナーについて書いた。
指揮まねについて調べてみた/好田タクト、振ってみまSHOW

数人の(一応は)素人の方が指揮していた。
皆さん口々に感動したと言う。でも見てるオレの方はそれほど感動しなかった。
やはり指揮真似というのは、基本的にやってる本人だけが何かを感じるものだ。

▽アイネクライネナハトムジークの最後をリタルダンドさせた飛び入り参加の男の子に感心した。
▽悲愴のフィナーレを振った少年は選曲が渋いと思った。
▽最初に登場した男性は、以前オレがほめた人だ。うなづきながら指揮すると奏者にやる気を与えることができる。

1分はちょっと少ないな。

少し前に指揮真似していたけど飽きたオレは「この放送を見たら再び指揮まねしたくなるだろうか」と期待して見たけど、そんなことはなかった。

動画を見て自分で勝手に審査してる方が面白いや。

佐渡さんが、指揮でコントロールできずテンポがグダグダになる現象を「茹ですぎた麺」と形容していたのが印象的だった。


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2010年11月30日

指揮まねについて調べてみた/好田タクト、振ってみまSHOW!

昨日はベートーヴェンの7番を4つの演奏で聴いて指揮まねした。

エキサイトしてけっこう疲れた。翌日になって疲れが出てきた。



▼検索

昨日はふと思い立って、「指揮真似」について調べてみた。
すると、オレのブログが上位10件に入ってきた。
上位はYahoo!知恵袋や2ちゃんねるの過去スレ。指揮まね専門のホームページやブログは存在しないようだ。



しかし知恵袋や2ちゃんねるによると、けっこう指揮真似する人はいるようだ。
指揮まねというのは、密室でしかできない、自慰に似た恥ずかしい行為である。それゆえ同好の士を見つけると嬉しいものだ。


2ちゃんねるの過去スレでは(現在は指揮真似のスレがない)、特定の指揮者の真似をする人が多いようだ。全く自由にやりたい放題に振りたいオレとは違う。




▼好田タクト

好田タクトという指揮まね芸人がいるらしいから、動画を見た。YouTubeで検索して8件、という数字が彼の人気のほどを物語っている。
朝比奈、レヴァインなどを大げさに真似している。会場ではウケてるが、ネットでの評判はそれほど良くない。








▼振ってみまshow!

指揮まねといったら忘れてはいけないのが、「題名のない音楽会」の企画「振ってみまshow!!」だ。
これは視聴者が指揮を体験する企画で、応募者が動画サイトに指揮まね動画をアップする。


YouTube上にいくつか指揮まね動画があったから見てみた。

見た感想

▽皆さん体全体を使ってダイナミックに指揮している。
オレは上半身しか使ってなかった。勉強になる。体で音楽を表現する喜び、恥も何もかも全てなげうって音楽に陶酔する様子に、オレは心打たれた。



▽子どもや若者が多い。

やはり指揮まねは厨二な趣味なのか、大人の映像は少ない。しかし大人の指揮まねの方が音楽への愛が感じられ、好感が持てる。


そんな中から2つほど、特に良かった動画を貼る。
応募用の動画なので近いうちに消される可能性がある。



daimei 46521
http://youtube.com/watch?gl=JP&warned=True&client=mv-google&hl=ja&v=drzixZbxFqg
指揮まねには、拍子を正確にとる整然としたタイプと、好き勝手に踊ってるようなタイプがある。
この方はどちらかと言えば整然としているけど、動きは大きくて見映えがいい。
指揮の経験者ではなかろうか? 全くの素人という感じがしない。うまい。




daimei 13741
http://youtube.com/watch?gl=JP&warned=True&client=mv-google&hl=ja&v=Tkh_i_BxEgw&fulldescription=1
いないはずのオーケストラが実際にいるかのように指揮しているのがいい。無いものを在るかのように見せるのが良いパントマイムだが、そういう良さがある。
口の開きにも情熱を感じる。




多分佐渡裕さんが審査するんだろうけど、オレが審査するならこの二人を合格させて振らせてあげたい。
共通しているのは、二人とも後半に激しくなることだ。これくらい堂々とやれば、もう恥ずかしくない。少なくとも、見てるオレは恥ずかしくなかった。




▼終わりに

指揮まねにもいろいろあるのがわかり、調べるのが楽しかった。オレも動きに磨きをかけて、音楽と一つになる恍惚をもっと体験していきたいと思った。



 


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2010年11月14日

題名のない音楽会 マーラー 交響曲第5番

メモしながら見たのでメモを書き写す。



今日は宮本文昭さん、千住明さんをゲストに迎え、マーラーの交響曲第5番を特集した。


1.ベートーヴェン・コンプレックス

マーラーはベートーヴェンを意識していた。ベートーヴェン以後の作曲家にとって「交響曲第5番」を作曲することは大変なことだ。

マーラーの交響曲第5番の第1楽章冒頭は運命の動機に似ている。
メンデルスゾーンの結婚行進曲との類似も指摘されている。
1楽章の中間部分ではセカンド・ヴァイオリンに運命の動機があらわれる。ここで再びベートーヴェンに近づく。


例としてオーケストラのトランペット奏者が冒頭を演奏する。この奏者は白人男性だ。演奏後ゲストが親指を立てると照れ笑い?していた。




2.世紀末の退廃美

クリムトなどを例に出し、世紀末の退廃美にふれた。

この曲を作曲した時はマーラーは41歳。作曲中に19歳のアルマと結婚した。マーラーは有頂天だったのではないか。

4楽章「アダージェット」はアルマへのラブレターであるとの説がある。


4楽章のメロディーが5楽章にも使われている。

ベル・アップ(楽器の先端を上げる)で音を飛ばすのはマーラーの好んだ奏法。



3.管弦楽の職人芸

5楽章にはフーガがある。
宮本文昭さんによると、フーガを演奏する側としては、最初に主題を奏するのは楽。次の人はより「くどく」主題を演奏し、その次の人はさらにくどく演奏する。

また、4楽章のアダージェットでは管楽器は音を出せない。指揮者など他の人達は気持ち良さそうなのに、管楽器は何もできないからイライラしているはず、という話もあった。


最後は5楽章を演奏して終わり。でかいブラボーが飛んだ。




演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団。佐渡さんが芸術監督だという。震災からの復興と関連して1995年に設立されたそうな。

男性は白いタキシードで、女性は全員がソリストであるかのようなドレス。派手だ。綺麗な人が多いように見えるのは衣装のせいだろうか。
また、外人が多い印象。
若々しいオーケストラだと思った。





▽感想。


オレはこの曲は好きな方で、ディスクを3枚持ってるけど、解説のないCDばかりだった。今まで調べてみることをしてこなかったので、この曲については知らないことが多かった。今日の放送は勉強になった。


今日はちょうど、指揮真似でもしながら一日中有名どころの交響曲を聴きたい気分だったから、ちょうどいい番組内容だった。

ついマニアックな曲のCDを集めたくなるけど、名曲をひとつずつじっくり鑑賞するのも魅力的なことだと思った。



 


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2010年08月29日

題名のない音楽会 ゲーム音楽特集 植松伸夫、すぎやまこういち、他

今日は楽しみにしていたゲーム音楽特集だった。以下内容と感想。



指揮者の金聖響と司会の佐渡裕はよくゲームをする。ゴルフのゲームをやるらしい。


▼最初はスーパーマリオブラザーズのおなじみ「地上BGM」。
指揮は金聖響、オケは神奈川フィル。

オーケストラでマリオのBGMを聴くのは変な感じだ。少し違う感じ。ルロイ・アンダーソンか何かのように聴こえる。
最後はテンポが遅くなった。


▽ここでテノールの錦織健が登場。クラシック音楽界の人間の中でゲームにかけた時間は自分が最も多い!と自負しているそうだ。
「ファイナルファンタジー」という言葉を聞くだけで目頭を抑える錦織健。おいおい、いくらなんでも…。


▼「ファイナルファンタジー」
FFのメインテーマがここで演奏された。
この曲のオーケストラでの演奏CDは持ってるし、別に何も感じなかった。ただ、古い画面が出てきたのが感動した。FF1.4.5あたりが出てきていたような気がする。


▽ここで植松伸夫さん登場! テレビで動いてる植松さんを見るのは初めてかも。

オレンジの布をかぶり、上下黒のあっさりした和風な格好だった。書道の達人とか、陶芸家とか、職人っぽい格好だ。

植松さんはチャイコフスキーが好きだという。チャイコフスキーはバレエの作曲家だから通じるものがあるのだろうか。


チャイコフスキーと植松伸夫といえば、オレが真っ先に思い出すのはFF9の「あやまちの愛」FF5の「レクイエム」とチャイコフスキー「弦楽セレナード」の出だしが似ていることだ。


また、植松さんはクラシックではなくロックバンドの出身なので、オーケストラの表現力には驚きを感じるそうだ。


▼「ザナルカンドにて」が演奏される。ピアノから始まるが、オーケストラが加わり盛り上がる。感動的だ。異界おくりの映像が出てきて、またFF10をやってみたくなった。

字幕の説明によると、この曲はもともとゲーム音楽ではなくフルートのためにかかれた曲なんだそうだ。
フルート奏者のお姉さんがユウナっぽく見えた。


▽桜井政博さん登場。この人はスマブラの作曲家なんだそうだ。あいにくやったことないから馴染みがないなあ。

ゲーム音楽の流れを語る。81年のドンキーコングはリズムだけの音楽だった。85年のスーパーマリオブラザーズはメロディーが出てきて音楽らしくなった。


錦織健はスマブラのテーマ曲を歌うことになった時は、涙が出るほど嬉しかったそうだ。


▼大乱闘スマッシュブラザーズXから「メインテーマ」
錦織健とソプラノの高橋織子が歌う。字幕は日本語だが、歌ってるのは外国語だ。
歌詞は、憧れの人が今自分の隣りで一緒に戦ってるから感激だ、みたいな内容。

やっぱりやってないゲームの音楽を聴いても面白くないな。



▼ドラゴンクエスト9から「序曲」が演奏された。

前奏が違う。ドラクエ1.2.3まではホルンによる前奏で、ドラクエ4からはトランペットが同音を繰り返して始まる前奏だった。9はそのどちらでもないデラックスな前奏だ。前奏が終わり主部に入ってしまえば、いつも通りのドラクエ序曲だ。



▽ここですぎやまこういちさん登場!白髪にメガネ、黒いスーツで決めている。
ドラクエは北欧神話みたいだ、なんて話が出た。


佐渡さんから「ゲーム音楽がこれほど本格的な音楽になると思ってましたか?」と質問がでる。「いやあ、こんなに発展するとは思いませんでした」みたいな答えを期待したのだろう。しかしすぎやまさんは「はい」と答えた。「頭の中では音楽はオーケストラで鳴っていた。それを3つの声部にのせていくのが作曲の手順でした」「オーケストラとは素晴らしいごちそうなんです」
トークがあちこちカットされ編集されているが、全てのトークを聞くのは番組の収録会場に行った人の特権なのか。


▼ドラゴンクエスト3から「冒険の旅」が演奏された。
ファミコン版ドラクエ3の映像が出た。アリアハン西の洞窟で宝箱を開けてたびびとのふくを取る所、レーベの村を歩く映像が出た。


▽続けて、指揮者が金聖響からすぎやまこういちさんに交代する。


▼ドラゴンクエスト3から「そして伝説へ」が演奏された。これはリクエストの多い人気曲だそうだ。3のエンディング曲だ。

すぎやまさんはのびのびと達者に指揮していた。オレは感動して涙が出そうになった。


個人的になるけど、ゲーム音楽はオレにとって迫害される音楽だった。「被差別音楽」だった。(そんな言葉があったとしたらの話だが)

ドラクエ3のころは小学生だったし、ゲームやりすぎると親に怒られた。何かあるとゲームのせいにされ、ゲームは悪者になった。
オタクという言葉が出てきて、ゲームはオタクと結びつけられ、ゲーム=オタク=不健康で暗くて悪いもの、だった。まだテレビゲームに市民権がなかった(オレの周辺では)。ゲームと聞いたら大人は眉をひそめるのだ。


それがどうだ。こういう歴史あるテレビ番組(軟化は激しいが)で堂々とゲーム音楽が演奏されるようになった。ゲームはここまで解放されたのだ、と思うと本当に嬉しいし感動的だ。ピコピコと呼ばれ蔑まれたゲーム音楽が、今拍手喝采を受けているのだ。感動、ただただ感動だ。

もうオレは多少のことではへこたれない気がしてきた。それくらい勇気をもらった。すぎやまさんの指揮する姿を思い浮かべるたび感動する。

最後はすぎやまさんと植松さんの2ショットもあった。素晴らしい。


今日ほど感動した「題名のない音楽会」はなかった。ゲーム音楽よ永遠なれ。



蛇足だろうが、最後にすぎやまこういちのコピペを貼っておく。




■ソニー・久多良木氏
もっとも驚いたのは、ファミコンをやってるときに、サウンドトラックが4本しかありませんと、音のディレイもありませんと、それで音楽を表現しないといけないと。
そんなもんで音楽なんてやれませんよね。
ところが、その狭い世界でもある種の“美学”があってね、こうやればこう鳴りますと。
それも確かに音楽だよね。それをぼくは否定しないんだけども、だけど一般の人、普通の人はそれで感動するかというと、ぼくは感動しないと思う。
なぜかというと、それを感動させるのはクリエイターなの。
その場合、クリエイターが感動してない、クリエイターがやりたいと思ってない。
それで聴いた人が感動するはずがない。
要はクリエイターがやりたいと思ってることがやれるかどうかというのがキーなんです


■作曲家・すぎやま こういち氏
『「3トラックで音楽ができるわけがない」という声も聞かれたんですが、 僕から言わせると「それは力がないだけだ」ということになるわけです』
(1トラックでも組曲が表現できる、その例として、 バッハの「フルートのための無伴奏パルティータ」をあげる)
『大先輩のバッハがやっているわけですから、「2トラックではできません」というのは、プロのセリフではないわけです


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2010年08月15日

題名のない音楽会 沼尻竜典、オペラのお約束

題名サマースクール、最終回はオペラについて。ゲストは指揮者の沼尻竜典(ぬまじりりゅうすけ)さん。

沼尻「言いたいことは一つ。オペラには約束事があり、それを知ればオペラが楽しくなる」

私はオペラが苦手なので参考にしながら見ます。


▼最初はプッチーニオペラ「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」。18歳の妻が夫に歌ってるらしいです。

歌手は十代っぽくない貫禄があります。いいおっぱいなので、それはそれでいい。見かけで、しかもおっぱいで判断するのは悪いんだけど、オペラには視覚の要素もあります。

聞いたことあるメロディーが出てきました。


▽約束1。良い人は高い声、悪い人は低い声。


▼2曲目はヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」の「炎は燃えて」。

悪くない人が一生懸命に顔で悪を表現してる感じです。この歌手はがっしりしてます。


▽約束2。ありえない状況が見せ場

▼ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」から「聞いてくれカルロ」。
ピストルで撃たれてからも、脇腹を抑えて歌手は延々と歌います。そして歌い終わりと共に倒れます


▽約束3。男女さかさま。女性が少年役をやることもある。

秘密なことを大声で歌う、などオペラには色々なお約束があります。

▼R・シュトラウス「ばらの騎士」から「マリー・テレーズ、私が誓ったことは」

三重唱で、全員違う歌詞です。字幕が親切です。会場の人はよくわからないかもしれません。

愛がどうのこうの、ばっかりで字幕を読んでも楽しくはないです。音楽は壮大に盛り上がります。


前後の話を通して見れば物語や役者に思い入れもできてきて面白いんだと思います。




来週は映画音楽のアレンジ。見なくていいや。





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