ツイートまとめ

2019年12月04日

▼現代短歌カレンダー▼角川短歌賞関連  ~2019年10月

2019年10月に書いたもののなかから。雑記のまとめ記事です。




▼穴埋めクイズ

「「む◯さ◯し◯ぶ」って誰のこと?人の名前で穴埋めクイズ!」7問中7問正解でした!満点です! 穴埋◯クイズはお得意のようで◯ね! https://t.co/vM6A0m9pHF #quiz @QuizKnockから


クイズで満点とってうれしかった。ほどよい難易度で楽しめた。





▼現代短歌カレンダー

東京四季出版の「現代短歌カレンダー2020」の8月に短歌を掲載していただきました。


なんとなくいちごアイスを買って食う しあわせですか おくびょうですよ
/工藤吉生


同じ8月に山田航さんの歌も載っていた。

暑い そば食いたい 昔よりちょっとピースボートが値上がりしてた
/山田航



二箇所の一字あけがあることと、買ったり食べたりする歌だというところは似ている。
ピースボートってタバコの銘柄かなと思ってたんだけど、今検索したら、国際交流を目的とする船舶旅行なのだそうだ。そうなると飛躍が大きくてなかなかいい。「そば食いたい」からも飛んでるし、そういう旅行の値上がりの「ちょっと」がどれくらいなのか計りかねるのも味だ。







それにしても、このカレンダーの参加歌人には知らない人が多い。7割くらい知らない。独自の選び方があるんだろう。

思ったよりも若い人がいる印象だ。山階さん小坂井さん越田さん山下さん大森さん定綱さんとかがいる。





▼角川短歌賞関連


10/25
角川短歌をKindleで買ってパラパラと読む。買いにいくのが面倒で、しかも電子版のほうが安いから。

40代50代が受賞ってめずらしい。選考委員が高齢だからこういうことは不思議じゃないはずなんだけど、ちゃんと起こった。
角川短歌賞とは、高齢の選考委員による新人賞、っていう捉え方ですねオレは。年齢の高い応募者にチャンスがひらかれているとも言える。

それに対して、
加藤・穂村の短歌研究新人賞、
吉川・水原の歌壇賞、
っていうざっくりしたイメージです。


短歌研究新人賞でも2012年に1970年生まれの受賞者がいたけど、その鈴木博太さんの「ハッピーアイランド」は、震災や原発というでかい特殊なテーマであるうえに、かなり表記でアクロバティックなことをしていた。オーソドックスな歌で40代以上が受賞することがなかなか出来ていなかった。
オレは38で受賞したけど、このあたりが年齢的にギリギリのところなんだと思っていた。
昭和34年生まれの受賞者が出たことで、何が起きるか。流れが変わるのかどうか。

と思っていたら、なんだか角川の選考委員はがらりと交代して若い選考委員も入るようで、流れは切られて次から新しくなる。




応募総数が700こえたのはすごいな。700は初めて見たかも。短歌研究の570よりもだいぶ多い。

角川短歌賞と短歌研究新人賞は応募する年齢層のバランスがちがうのかと思ったが、見たところ変わらない。






角川短歌のツイッターアカウントが落選ツイートをたくさんリツイートしていて、なんのためなのかよくわからないがちょっとおもしろい。
予選落ちでがっかりしてる人もいる。予選を通るのは5%以下だから、きびしい。オレは7回出して1回通っただけだ。


すぐネプリやnoteにして落選作を出す人たちもいくらか見えた。それもここ数年で風物詩みたいになりつつある。
そういうのはどうなのか、という声はあまり大きくならなくて、発表する動きが活発だ。なかには、受賞者がツイッター発表された段階で、雑誌の発売前から応募作をネット公開しようという人もいる。







第三滑走路さんのツイート。
https://twitter.com/3kassoro/status/1185712097901985793?s=19
「めちゃくちゃ好き」みたいなツイートが、シンプルにうれしい。








ミスタードーナツの「汁そば」を初めて食べた。おいしい。あっさりしている。ほかの味も食べたくなった。パスタもあるようだ。ドーナツ屋なのかなんなのかって感じでもあるが。



カルビーの「クランチポテト」という堅いポテトチップスをすすめられて食べたらおいしかった。サワークリームオニオン味。おいしいが、口がくさくなる。




▼無法松の一生


急に思い出したイントロがあって、それが村田英雄の「無法松の一生」だとわかり、YouTubeで聴いた。

島津亜矢って歌唱力あるなあと思った。

「無法松の一生」には元になった小説があるんだそうで、それが映画になったり歌になったりしている。それがまずちょっと特殊だ。
それから「度胸千両入り」っつって、歌の途中で別の歌が割り込んでくるバージョンがあって、割り込んでるけどなんの不自然もなくて、そっちのほうが有名っていうのも変な楽曲だ。

YouTubeのコメント欄を見ると「亡くなった父がよく歌ってました」「今の音楽よりずっといい」みたいなことばっかり書いてある。
「超難しい歌www」ってコメントがあって素晴らしかった。そうなんだよ。笑えるほどむずかしいんだよ。





▼ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンが気になってきて、勢いで買った。今はこういうのがあるんだなあと感心した。

このワイヤレスイヤホンはいわゆる「完全ワイヤレス」で、コードがなんにもないやつ。どうしてコードがつながってないのに音が届くのか謎なんだけど、ブルートゥースというのがそれを可能にすると理解した。

あまりにもなんにもなくて小さくて、耳からコロッと転がっていって失くしそうで心配だ。充電器も小さい。

っていうか、イヤホンに充電が必要になった。イヤホンを充電させる充電器にも充電が要る。便利になってるかもしれないが不便にもなっている。



これまでのスマホのイヤホン環境に不満があったんです。専用のものじゃないからか、ジャックを刺してもなかなか上手く接続しない。角度によって聴こえ方がかわり、ずれるとちゃんと音がでない。
その問題はワイヤレスで解決した。

それと、弟がワイヤレスイヤホンを使ってるのを見て生意気に見えたし、うらやましかったから。



10メートルくらいブルートゥースで電波が届くというから、スマホからけっこう離れても聴こえるのがちょっとおもしろい。別の部屋にいても聴こえる。
うまく使えば便利そう。


しかし、無くても普通にやってこれたので、必要な場面がなかなか思い浮かばない。

音が良くなったので普通に聴いてもそこそこたのしい。でもあんまりスマホですごく音楽を聴くってわけでもないんだよなあ。

ひとつ思い付くのは、草むしりのときに便利そう。
今までは草むしりしながら、そのへんに置いたスマホから音を聴いていて、かなりボリュームをあげる必要があったし、それでも車が通ると聞こえなくなるのだった。ワイヤレスイヤホンならしっかり聴きながら動き回れる。

草むしりグッズなのかこれは。と思うと狭いので、もっとなにか考えたい。自転車通勤だからそこではイヤホンいらない。散歩中に音楽聴きたいとは思わないし。うーむ。



連続ドラマ「おしん」をNHKのサイトで見るのにハマってたんだけど、地下鉄で「おしん」を見るのにイヤホンが役立った。ワイヤレスである必要はないんだけど。







10月はそんなふうでした。11月も近いうちに まとめたい。




▼▼▼



【合わせてどうぞ】

noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。




リニューアルした『現代短歌』と、BR賞と、現代短歌社賞で選考委員のみなさんから指摘を受けたことについて書いた5000字の記事
https://note.com/mk7911/n/na8a17541e80d


依頼こなし日記 2019.10/23-11/15  ~選歌欄評あれこれ!!! https://note.com/mk7911/n/n108676af0754


2019年5月のオレの短歌とその余談  ~ソヨソヨの風とか
https://t.co/LlzCT8xRAC



などなど、
500円ですべての記事(約120記事)が読めます。よろしければどうぞ。

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2019年10月01日

▼歌壇名簿の不安▼bot論▼ステージに立つ人▼ほか

2019年9月の雑談




▼歌壇名簿などの質問

ブログに質問がきた。



ツイッターやブログなどで記事をいつも拝見しています。

すみませんが、教えていただけないでしょうか。このたび、短歌研究社から年鑑に名簿に載せる旨が書かれた葉書が来ました。当方、新人賞に送り、2首掲載しかない者です。なので、この葉書にかなり驚いています。知人には年鑑に名前が載っている人がいなく、これに関してわからないことばかりで、どうするべきか悩んでしまいました。みんな2首掲載されたら、名簿に載せる流れなのでしょうか?交流が生まれる機会になるのかと思いつつも、ためらう気持ちもあります、

工藤さんは、名簿にお名前載せてよかったとお思いですか?




こたえた。



こんにちは。お返事いたします。

短歌研究の名簿は、短歌研究に歌を送っていると誘われるみたいですね。オレの場合は短歌研究詠草によく送ってたので、たぶんその関係で名簿に誘われました。
2012年に初めて新人賞に出して二首掲載されましたが、そのときには名簿の郵便は来ませんでした。翌年からくるようになりました。

名簿に名前や連絡先を載せると、知らない人から歌集とかが届く場合があります。
あなたの歌を新聞か何かに載せてあげますからお金を払ってくださいという勧誘の電話がくる人もいるようですが、オレのところには来てません。

大きなメリットもデメリットもないので自由に決めるとよいのですが、不安があるようでしたらおすすめはしません。



このあと丁寧なお礼もあった。
こういう人には答えやすい。人助けができて気分がよい。

こういうことで悩んでる人、けっこういるみたいね。





つづいて、質問箱に質問がきた。



NHK短歌には、ひとつの題に何首くらいの応募があるのか、ご存知ですか? 入選9首に入る倍率を知りたいです!



57577で答えた。



テーマとか選者によってちがうとは思いますけど「万」はあるとか……

#peing #質問箱 https://t.co/cDs4BvBHLF




投稿は、くじ引きじゃない。いいものを出せば採用されやすいし、だめなものはいくら送ってもだめだ。





▼現実のクリストファー・ロビン


『現実のクリストファー・ロビン 瀬戸夏子 ノート 2009-2017』読んだ。

4ページにわたってbotの話をしているのがよかった。

瀬戸さんが語る。
「読みたくても歌集を手に入れるのが難しいけれど読みたいという人に届けたい」
「今の最前線の歌っていうのは入れた方がいいと思う」
「あの文字数でポエジーをぱっと摂取したい人が結構多いんだろうなと思う」
「botの面白いところのひとつはランダムさ」「そのときに何が飛び込んでくるのかという、事故というかアクシデントというか、そういうのがいいと思ってる」


オレの場合はどうだろう。歌集の入手が難しいとかの発想はなかったな。こういうのがあるんだと知らせたいっていう欲望はある。

最前線を入れるのはオレもそう思う。それがほとんどのbotはできていないんだよ。そこにムズムズしてオレみたいなのが出てきちゃっている。
それでも大きな反応を得られるのはほとんどいつまでも同じ歌なんだけど。

あの文字数でポエジーを摂取、は考えてないっていうか、ポエジーという言葉を自分の言葉として使わないようにしている。オレがその単語をつかうとバカにしてるみたいに響くんじゃないかと心配になる。

ランダムがおもしろいっていうのは本当にそう。今それがくるのか~、っていう面白さ。入力してるときに、これがいつ飛び出すのかとワクワクすることもある。


日記に
「歌集というものは物理的には文字がすくないのだから一日に数十冊読むのはそんなにむずかしいことではない」
と書いてあっておどろく。


日記やインタビューを読んで瀬戸さんの印象が変わった。
オレもがんばらなきゃと思った。




▼授賞式のタイムライン

短歌研究の賞の授賞式があり、オレは仕事で行かなかった。タイムラインで見ていた。

一年たって離れたところから眺めていると、あらためて、あんな派手なことはもう無いだろうなと思う。一度あっただけでもたいしたもんだ。

あれが100の日だとして、これからまだ20の日があればいいほうだ。すごかった記憶と、もうすごくならないだろうという見通しが、はさみつけてくる。



https://twitter.com/yokoyama_mikiko/status/1175077507977998336

横山未来子さんのツイート。こういうので、すごく思い出す。


夜景。控え室に、小島さんがいて川谷さんがいて松岡さんがいて国兼さんがいて寺井さん千葉さんがいて、オレは38になっても人に話しかけるのがこわくて、部屋の外はドヤドヤした雰囲気でしかもそれが徐々に高まっていって、落ち着かずに見下ろしていたそのときの夜景と同じ夜景。





▼ご紹介いただきました

水甕の時評が読めるの知らなかった。
http://mizugame100.web.fc2.com/
「歌壇作品時評」の2018年12月号のぶんで作品を引いていただいてました。ありがとうございました。

2018年11月号の時評が気になるんだけど、2015年11月号のものが表示される。そこでオレのことが論じられている可能性があるんだけどなー。




https://t.co/c6FsGP3CDp
平出奔さんに歌を鑑賞していただきました。ありがとうございます。



ふたつ見つけたけど、どっちも受賞第一作から引いていただいた。第一作って、読まれるんですね。当たり前ですけど、あらためて。





▼鈴木あみと度胸

鈴木あみのDVD「アミーゴーラウンドツアー」見た。けっこう何度も見ている。見るたびに感動するんだけど、今回もとても良かった。ひたった。



今回思ったのは、歌がいいとかかわいいとかの前に、すげー度胸あるなあってこと。

オレなんか、38になっても歌人百人か二百人くらいの前で三分ほどのスピーチをするのもおぼつかないよ。「短歌人」に書かれるくらいだ。書かれたことに負の感情はないけど、そう見えたという事実は響いている



18とか19歳で、何千人とかの前でビカビカにライトを浴びてステージでひとりで歌いあげている。それもけっこう長時間だし踊るししゃべるし衣装を変えたり客席を煽ったりしている。ぐっとくる。


照明もだけど、衣装もなんかいちいちすごい衣装だ。露出がすごかったり派手だったりだ。
数人が横で踊ってて、後ろでは演奏してるけど、それもこれも全部が全部、鈴木あみ一人を輝かせるためにやってることで、お客さんもみんなペンライトやら掛け声や拍手で支えているわけで、極限な空間だ。
その空間にある全部が一人の十代の女の子に向かっている、と思うと酔っぱらってくる。
そして鈴木あみは向けられた全部を受け止めて、はね返していくわけだよ。プレッシャーもなにも感じさせない。楽しんでいて、しかもちょっと調子こいている。ときどき挑発的な顔や動きをするのがたまらない。なんというアヒル口なのか。

これはべつに鈴木あみに限った話ではなくて、アイドルやアーティストや芸能人はやってることなんでしょう。すごいなあ。


2000年のDVDだからもう古いんだけどさ。これで満足して何度でも感動するから、もっと新しいのがほしいとか他の人を見たいとは思わないのよ。

小室哲哉の音っていうのもいいんだよ。ひとつの感じが出ている。自分の時代の音だと思う。戻りたいとは思わないけども。




▼10年を振り返る

10年を振り返るのハッシュタグやった。


2009 ブログはじめた
2010 ツイッターはじめた
2011 短歌はじめた
2012 「塔」入会
2013 短歌botつくりはじめた
2014 「ぬらっと!短歌大賞」はじめた
2015 「塔」退会。NHK短歌年間大賞
2016 「未来」入会
2017 未来賞
2018 短歌研究新人賞
#10年を振り返る

2019はまだ特にない。原稿やってる。



▼中原昌也

中原昌也『あらゆる場所に花束が』読み終わって、すぐゴミに捨てた。それがこの本への正しい態度と感じたから。

気持ち悪い卑しい暴力的なものがふんだんにちりばめられている。




▼雑談する人

"ザ・談"
https://youtu.be/Fm6nRvl0vFM

高田健志さんの雑談を聴いた。ちょっとでやめるつもりが、延々と聞いてそのまま寝てしまった。やることもあるのに、いつ終わるかわからないものを視聴してしまうっていうのはやばいな。

仕事で経験したおもしろいエピソードが話されていた。ブラック企業に勤めていて、みんなで労基に駆け込んだ話。ずっと電話を手に持っていなきゃいけない電話営業で、三台の電話を同時にあやつっていた話。質の低い嘘をつく同僚の話。
しかし五時間しゃべるってすごいね。オレは途中で声がかれるんだよ。

五時間しゃべる前には二時間の外配信をしている。外で歩きながらずっとしゃべっている。
この人はこれが仕事だからそれくらいはやるわけだよ。好きなことだけしてるんだろうけど、それでもたいした体力だと思う。

配信者といえば石川典行さんもよく聞きます。





▼短歌クイズ

短歌クイズ 7問中 4問 正解しました!
【 ①○ ②○ ③✕ ④✕ ⑤✕ ⑥○ ⑦○ 】
#クイズメーカー #短歌 文学 言葉

https://t.co/sOYwVBt6Wy

クイズメーカーというのを時々タイムラインで見かけるのでやってみた。使い勝手がいい。
正解が林檎なのに林檎と答えると誤答あつかいになるところがあった。雑だ。これは出題者が悪い。

最後の問題の選択肢、笑ってしまった。


自分のクイズをつくろうかと思ったが、なんか恥ずかしくてそのままになっている。








9月の雑談は以上です。

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mk7911 at 11:23|PermalinkComments(0)

2019年09月23日

東西南北で短歌バトルが起こった

南国カーペット咀嚼さんと、
東国ムシロ嚥下さんと、
北国フローリング嘔吐さんと、
西国ヨガマット吐瀉さん
の四人がツイッターにあらわれて、短歌バトルをはじめた。

https://twitter.com/Hiraide_Hon/status/1175372849734811648?s=19

と書いても何を言ってるんだかわからないだろうけど、オレにもあんまり流れはわかってないんだけど、そういうことがあった。
たぶん、南国カーペット咀嚼さんが最初にいて、その名前がおもしろいから真似する人が次々あらわれて、東西南北そろったところで本物を決めようぜということになったんだとおもう。









https://twitter.com/sato39mu/status/1175396212503015425
東国、西国、南国、北国で短歌バトル!

①これ俺が電話取るなってカラオケでゆっくり唄われてるドブネズミ

②日本の夜明けは近い 髪の毛を1000本増やすのにかかる金

③絶対に長生きしたい 夕まぐれ世界中が石榴の匂い

④砂浜をひとり歩めばパーカーの右の紐だけ揺らす秋風



ツイッターのアンケート機能をつかった投票がおこなわれた。

おもしろそうだから歌の感想を書いた。




かなり互角なんじゃないの。3だけ少し落ちる。読み始めて、2を見た瞬間2に入れるだろうなと思ったけど、4を見て4にも入れたくなって、読み返して1に入れた。

3の歌がほかより落ちるのは、字足らずもあるし、「夕まぐれ」からの「世界中」は、そういう穂村さんの歌を知ってるから。石榴の匂いがわからないうえに、長生きとか命の比喩としての石榴に塚本の二番煎じを感じたから。

1は、そういう瞬間あるなーと思うし、なんの歌のどのあたりなのか分かるし、そうしてみると派手な歌のわりには気づきが地味なのがウケるし、ドブネズミに寄っていくのがおもしろかった。

2は、大きなことを言ってからささやかになるやつで、そういう意味では1と票を分け合うことになりそうな歌だ。髪千本ってどれくらいの量で、いくらなんだろうな。「夜明け」が光るハゲ頭を連想させる。

4みたいなのが多数決になると結局強いんだよ。秋の砂浜を一人で歩いてて風が吹いてて、雰囲気がいい。今の季節にもちょうどいい。右の紐だけ揺れるっていうのが小さいところよく見ててうまい。きれいにまとまった。

ただ、きれいな完成作よりも、はみ出しててふざけたバカな歌を応援したいしそういう自分でありたいから1と2で迷って1に入れた。




結果がでた。
4が52%の得票で勝利した。

https://twitter.com/sato39mu/status/1175792205727850502
投票して下さった皆さん、ありがとうございました!いっぱい投票してくれて嬉しいです!!

①は、御殿山みなみ さん
②は、平出奔 さん
③は、坂中茱萸 さん
④は、僕、岩田怜武a.k.a.南国カーペット咀嚼でした!

晴れて僕が「本物」という事になりました!!やったね!

ほら!偽物ども散れ散れ!!
https://t.co/r5efIKj5Zr




おもしろかったです。




この記事はそれだけです。
んじゃまた。


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2019年09月04日

▼クイズの動画を見始めたこと▼伊沢さんにフォローされてた、ほか

8月に書いた雑多な短い文章のまとめ。









▼クイズ

去年からツイキャスでネット人狼の動画を見るのが好きだったんだけど、それが進んでいって、YouTubeで対面人狼の動画を見るようになった。「人狼最大トーナメント」とか。

そういうところで面白いプレーヤーさんを見つけてチャンネル登録したりしてた。

そのなかの一人でクイズ王の古川洋平さんという人がいて、その人の出てる「クイズ法人カプリチオ」の動画をおもしろく見た。



"クイズ作家がネプリーグで超難問に挑戦してみた!"
https://t.co/ceKhzCx4TM

六歌仙をすべて答えよっていう問題があって、クイズの人たちは瞬時に答えている。なんか歌人として反省してしまった……。



クイズの動画をいろいろ見て、おもしろい世界だと思った。早押しのタイミングの駆け引きとか、途中まで読まれた問題の続きを推理する能力とか。
クイズの人たちのあいだで有名な地名とかがあるんだね。かわった語源をもつ言葉は問題になりやすい、とか。

日本で一番高い山は? だと簡単すぎてクイズになってなくて、日本で二番目に高い山は? だとクイズになる。でも仮に日本で40番目に高い山は? だとこまかすぎてクイズにならない。クイズになる範囲みたいなのがある。

出題者はその程度に合ったクイズを投げかけていくし、回答者はその程度に合った問題がくる前提があるから問題の途中でも早押しボタンを押せるわけだ。そこが戦いだけど共同作業でもあるんだな。出題者と回答者がピッチャーとバッターみたい。

あと、さっきのクイズ法人のYouTubeチャンネルに出てる人達はクイズ作家なわけだけど、クイズ王とクイズ作家が重なっている・出題者と回答者が重なっているっていうのも興味深い。



"【まさかの珍作品】東大生が短歌ゲームしたら想像の斜め上を突き抜けた"
https://t.co/A3UiJCJqJy

初めて「クイズノック」の動画を見たりもした。二言目には東大、東大っていうのが苦手で食わず嫌いしてたんだけど。
こっちはさっきのやつよりちょっとウェーイ感がある。



クイズノックの伊沢拓司さんがツイッターで「工藤吉生の短歌」「近現代短歌bot」「現代短歌bot」をフォローしてくださっていることに気づいた。いつからだろう。けっこう前からフォローいただいているようだ。短歌に興味あるのかな。いいねとかは来たことないと思う。拡散してくれたらおいしいのに。
フォロワーのめちゃくちゃ多い人からフォローされてるなーと思ってたけど、ここでつながった。



▼続・クイズ



古川洋平さんがテレビに出たので見た。

古川さんのツイート
https://twitter.com/Piu_P/status/1160901167792021506



古川さん好きなんだよ。古川さんがきっかけでクイズのおもしろさを知った。

高校生のころ「中島みゆきデータブック」みたいな本を読んでいたら、クイズダービーで「悪女」の歌詞の穴埋め問題が出たことが書いてあった。そういうのも中島みゆきのデータなのかと、おもしろく読んだ記憶がある。

最近よくクイズの動画を見るんでそういうことも思い出す。




クイズの強い人たち、なんであんなになんでも知っているのかと思ってたけど、クイズに出るような知識というのがおよそ決まってることがだんだんわかってきた。当たり前すぎると必要なくて、誰も知らないことでもやはり必要なくて、その中間を覚えていて、ドーナツみたいな知識だ。それでもめちゃくちゃすごいことには違いない。



六歌仙はクイズの人たちの常識だとして、じゃあ現代短歌はどのくらいクイズの人たちに必要な知識として覚えられているんだろうか。「サラダ記念日」は知ってるだろうけどそのあとはどうか。

でも考えてみたら、サラダ記念日は1980年代後半のものだよ。
例えるなら、
「現代短歌? 俵万智さんは知ってます」
っていうのは
「アイドル? おニャン子クラブは知ってます」
っていってるのと同じようなもんじゃない? 古いな~って話になりませんかね。



東大生でクイズ王って、理にかなっている。たとえば高卒でそれをしのぐクイズ王がいたら楽しいとおもう。それくらいには学歴にコンプレックスがある。




百は大変!だからこそこれだけは知っておきたい百人一首の歌
https://quizknock.com/karuta-100/ #quiz @QuizKnockから

7問中6問正解した。平均5.8点だから、ふつうだ。
新人賞歌人だけど百人一首をあんまり知らない。入門書を数冊読んだ程度。




頭のストレッチ! 俵万智の短歌クイズ
https://quizknock.com/tawaramachi-tanka #quiz @QuizKnockから

クイズノックを「短歌」で検索したら出てきた記事。
伊沢さんの書いた記事。かなりむずかしい。最後の短歌だけは知ってた。マニアックな歌を引いてきたといっていい。






▼未明の闘争



保坂和志『未明の闘争』読みおわった。1日10ページずつのペースで530ページを読んだ。2ヶ月くらいかけた。

よかったなあ。最後の方が記憶により残っている。
鳴海の言った言葉の断片が次々でてくるところとか、スラムの人々のこととか、一匹ずつ弱って死んでいく猫のことだとか。




▼短歌研究・その一



短歌研究9月号を買った。
「発表!」と書いてあり、去年までは表紙に書かれていた受賞者の名前が書かれていない。ひらいて確認してねってことだ。



最近、短歌研究のアカウントがよく「うたう★クラブ」の募集のツイートしてるなあと思っていたが、応募数が減っている。

佳作の人数を見ると応募数がだいたいわかる。今月号は佳作が23人だった。オレがこの雑誌を買い始めたころの2012年の9月号では佳作が56人だった。半分以下になっている。選者にもよるだろう。

なんで応募数が減るんだろう。何ももらえないから? (と最初に考えつくところにオレの性格があらわれている)
コーチを一新するとか、前にあった「うたうクラブ大賞」の頻度をあげるとか、そのへんはどうだろうか。

賞の選考委員もだけど、いつまでも同じ人が担当してるっていうのがひとつのポイントだろう。その点は角川はよく回っている。

うたうクラブ大賞の話に戻すと、あれの良かったところは、それまでに投稿者とコーチのアドバイスによって出来上がった歌を振り返っていたところだ。いまは「これを決定稿にします」でおしまいだ。たしかにそういう欄だけど、短歌って作ったところで終わるのか。

賞というかたちであってもなくても、出来上がったそれらの歌が別の人に評される機会とか、秀歌が再び年鑑あたりに掲載される機会とか、なんかあってもいいのかなって思うよ。
オレはいい歌をみつけたらツイッターやブログで引くようにしてます。



▼赤い花



日野日出志の漫画『赤い花』読んだ。コンビニで立ち読みしたら、昔読んだことある作品があったから懐かしくて買った。
「左手(ゆんで)」って、世にも奇妙な物語の「右手の復讐」じゃん。こういうのを見つけるとうれしい。



▼短歌研究・そのニ



短歌研究のツイッターアカウントから、現代短歌評論賞が発表された。

https://twitter.com/tankakenkyu/status/1158244766917595136

「護持」とすべきところが「獲得」とツイートされて、あとで訂正のツイートがあった。

「護持が誤字ってわけですね」

とリプライして、恥ずかしくなった。



人間性というのは、護持するものなのか、獲得するものなのか。





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2019年09月02日

中島みゆきbotを終了します

IMG_20190902_050557




bot作成サービス「makebot」のサービス終了にともない、中島みゆきbot @bot_miyuki をひとまず終了といたします。ありがとうございました。

千数百パターンのツイートを収録できる無料のbot作成サービスがあれば再開する可能性もありますが、いまのところ再開は予定していません。
有料サービスを使えば続けられますが、利益のあがらないものに対してそこまでできないという判断です。(利益があるならそのほうが問題ですが)

新曲の歌詞を入れられなかったり、至らないところもあったかと思います。

botであるにもかかわらず、たくさんのリプライをいただきました。みゆきさんがどんなに愛された歌手か、どんなにすぐれた歌詞であるかをあらためて感じました。ひとつひとつがみゆきさんへの想いにあふれていました。

2013年2月に作成したので、六年半つづけてきました。やりきったので満足です。
ずっと著作権的にみゆきさんに対して後ろめたい気持ちがあったので、その点は気が楽になりました。

アカウントがダメになって急に終わることが多いんですが、今回は感謝して終われるのでよかったです。

ほかにもみゆきさんのbotはあるようなので、あとはそちらにお任せしたいと思います。さようなら。









以下はbotに入力したデータです。一部しか拾えませんでした。もし全体を復元するのであれば、ツイログか過去のツイートからひとつひとつコピペしていくという、とても面倒なことになります。
サービスが終了したことよりも、バックアップをとっていなかったデータが消失したことのほうが決定的です。
520ツイートぶんのデータが残っていました。これは全体の4割くらいに相当します。



遠いふるさとは おちぶれた男の名を
呼んでなどいないのが ここからは見える

「あぶな坂」
今日も坂は だれかの痛みで
紅く染まっている
紅い花に魅かれて だれかが
今日も ころげ落ちる

「あぶな坂」
遠いかなたから あたしの黒い喪服を
目印にしてたのが ここからは見える

「あぶな坂」
あたしの やさしい人
あんたは やさしすぎる

「あたしのやさしい人」
あたしは あんたの
胸の中じゃ
夢も 見られないわ

「あたしのやさしい人」
何も悪くは ないの
そんな頃だった だけなのよ

「信じられない頃に」
なんて不幸なあなた
そして不幸な私
裏切り続けるのは
言うほど楽じゃない ことなのよ

「信じられない頃に」
忘れられない 悲しみなんて
すぐに覚えて しまうものなのよ

「信じられない頃に」
捨てただろう 捨てただろう
枯れてしまったから
ボギーボビーは砂時計
いつかこぼれて 影もなし

「ボギーボビーの赤いバラ」
海よ おまえが 泣いてる夜は
遠い 故郷の 歌を歌おう

「海よ」
海よ わたしが 泣いてる夜は
遠い 故郷へ 舟を運べよ

「海よ」
海よ おまえは 覚えているか
若い 船乗りの 夢の行方を
海よ おまえは 覚えているか
そして 帰らない 小舟の数を

「海よ」   
海よ わたしを 愛するならば
今宵 故郷へ 舟を運べよ

「海よ」
ララバイ ひとりで 泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜は どこからかけてるの

「アザミ嬢のララバイ」    
春は菜の花 秋には桔梗
そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

「アザミ嬢のララバイ」
さあ 踊り明かせ 今夜は
気の狂うまで 死ねるまで
賭けてもいいよ あの人は
二度と迎えになんか来ない

「踊り明かそう」
鬼さんこちら 手の鳴るほうへ
鬼さんこちら 手の鳴るほうへ
鬼さんこちら 手の鳴るほうへ
鬼さんこちら 手の鳴るほうへ

「ひとり遊び」
もう長い影 果てないひとり遊び
声は自分の 泣き声ばかり
日も暮れ果てて あたしは追いかけるよ
影踏み鬼は 悲しい遊び

「ひとり遊び」
願いごとが 叶わなかったり
願いごとが 叶いすぎたり
だれも悪くは ないのに
悲しい事は いつもある

「悲しいことはいつもある」
歌おう 謳おう 心の限り
愛をこめて あなたのために

「歌をあなたに」
何ンにも言わないで この手を握ってよ
声にならない歌声が 伝わってゆくでしょう

「歌をあなたに」
あんまり淋しくて 死にたくなるような日は
この手の中の歌声を 受け取って歩くのよ

「歌をあなたに」
サヨナラは 砂の色
私の手を はなれ
キラキラキラと光の中で 
輝いているわ

「渚便り」   
風に吹かれて 渚にいれば
みんな きれいに 見えてくる
悲しいはずの 思い出も
やさしい出来事に 見えてくる

「渚便り」
そんな時代も あったねと
いつか話せる 日が来るわ
あんな時代も あったねと
きっと笑って 話せるわ

「時代」   
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し
今日は別れた  恋人たちも
生まれ変わって めぐり逢うよ

「時代」 
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出逢いを くり返し
今日は倒れた 旅人たちも
生まれ変わって歩きだすよ

「時代」  
空は風色 ため息模
様人待ち顔の 店じまい

「雨が空を捨てる日は」
雨が空を捨てる日は
直しあきらめる 首飾り

「雨が空を捨てる日は」
酒とくすりで 体はズタズタ
忘れたいことが 多すぎる

「彼女の生き方」
思い通りには 動かない
世の中なんて 何もかも
だけど あたしだって 世の中の
思い通りなんか 動かない

「彼女の生き方」
そうさあたしは タンポポの花
風に吹かれて 飛んでゆく
行きたい町へ 行きたい空へ
落ちると思えば 飛びあがる

「彼女の生き方」
どこか 曲がる所を探して
はやく 角を曲がってしまおうよ
だって バックミラーがちらちら揺れて
街の灯りがついて来るのよ だから

「トラックに乗せて」  
おじさん トラックに乗せて
おじさん トラックに乗せて
次の町まで いやでなければ
乗せて行ってよ 今夜は雨だよ

「トラックに乗せて」 
さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ

「流浪(さすらい)の詩(うた)」 
形身になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ

「流浪(さすらい)の詩(うた)」
いつか東風の夜は
あたしの歌を聴くだろう
死んでも 旅をつづける
女の歌を聴くだろう

「流浪(さすらい)の詩(うた)」
風は東風 心のままに
いつか
飛んで飛ばされて
砕け散るまで

「流浪(さすらい)の詩(うた)」
真直な線を 引いてごらん
真直な線なんて 引けやしないよ
真直な定規を たどらなきゃ…ね

「真直(まっすぐ)な線」
あんたの胸の扉から
あたしの胸の扉まで
只の真直な線を引いてみて
それが只ひとつの願い

「真直(まっすぐ)な線」
思い出してごらん 五才の頃を
涙流していた 五才の頃を

「五才(いつつ)の頃」  
宝物はいつも 掌のなか
居眠りをしながら 掌のなか

「五才(いつつ)の頃」
おまえが いなくなった後も
春は くり返してる
花はおまえが 咲かせたわけじゃ
ないと 言いたがってる

「冬を待つ季節」
おまえの姿 埋もれさせて
秋は 降りつもってる
すべて私が 隠せるわと
自慢げに 降りしきる

「冬を待つ季節」
もう 知らん顔して
歩きだす時なのに
春夏秋は 冬を待つ季節
春夏秋は 冬を待つ季節

「冬を待つ季節」
浮気でやくざな 女が今夜どこで
どうしていようと 知った事じゃないが
けれどそこいらは おいらが遠い昔
住んでた路地だと おまえは知らぬ

「夜風の中から」
うらぶれ通りで お前が雨に
ふるえているから 眠れない
そこから曲がって 歩いた右に
朝までやってる 店があるぜ

「夜風の中から」
そのまま切るなと 話は続く
あたいは 受話器の 手を離す

「03時」
あんたの涙と あたいの涙
夜汽車は 03時に すれ違う

「03時」
裏切られた 思い出も
口に出せば わらいごと

「うそつきが好きよ」
自慢話は嫌い 約束事は恐い
嘘を抱えた両手 そっと開けて口説いてよ

「うそつきが好きよ」
叶えられない願いを抱いて
ある日 男は夢になる
好きよ 好きよ 嘘つきは
牙の折れた 手負い熊

「うそつきが好きよ」
あたしを乗せない船が
今日も 港出るところ
誰かあたしを おさえていてよ
少しのあいだ

「妬(や)いてる訳じゃないけれど」
追いかけても追いかけても
とどかなかった 鳥の名が

「忘れられるものならば」
眠り込んで しまうために
あおる酒も 空になり
酔いきれない 胸を抱いて
疲れた靴を履きなおす

「忘れられるものならば」
忘れられるものならば
もう旅になど出ない
忘れられるものならば
もう古い夢など見ない

「忘れられるものならば」
はじめて私に スミレの花束くれた人は
サナトリウムに消えて
それきり戻っては来なかった

「遍路」
はじめて私に 永遠の愛の誓いくれた人は
ふたりで暮らす家の 屋根を染めに登り
それっきり

「遍路」
もう幾つ目の 遠回り道 行き止まり道
手にさげた鈴の音は
帰ろうと言う 急ごうと言う
うなづく私は 帰り道も
とうになくしたのを知っている

「遍路」
店の名はライフ 自転車屋のとなり
どんなに酔っても たどりつける

「店の名はライフ」
店の名はライフ 三階は屋根裏
あやしげな運命論の 行きどまり
二階では徹夜でつづく恋愛論
抜け道は左 安梯子

「店の名はライフ」
あとで思えば あの時の 赤い山車は
私の すべてのまつりの後ろ姿だった

「まつりばやし」
眠りはじめた おまえの窓の外
まつりばやしは 静かに
あでやかに通り過ぎる

「まつりばやし」
人は誰でも まつりの終わりを知る
まつりばやしに 入れなくなくなる時を知る

「まつりばやし」
もう 紅い花が 揺れても

「まつりばやし」
女なんてものに 本当の心はないと
そんなふうに言うようになった
あなたが哀しい

「女なんてものに」
泣いてもどうにも ならないけれど
笑ってもあなたは 帰らないじゃないの

「女なんてものに」 
かもめたちが 目を覚ます
霧の中 もうすぐ
ああ あの人は いま頃は
例の ひとと 二人

「朝焼け」
眠れない夜が明ける頃
心もすさんで
もうあの人など ふしあわせになれと思う

「朝焼け」
ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ

「ホームにて」
ふるさとは 走り続けた ホームの果て
叩き続けた 窓ガラスの果て

「ホームにて」
たそがれには 彷徨う街に
心は今夜も ホームにたたずんでいる
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

「ホームにて」
部屋を出て行くなら
明かり消して行ってよ
後ろ姿を見たくない

「勝手にしやがれ」
心はなれて はじめて気づく
あんたの わがままが ほしい

「勝手にしやがれ」
あたしがあんまりブルースを
歌いすぎたから
町では このところ
天気予報は「明日も夜です」

「サーチライト」
あたしの悲しみは
昇る朝日も落としちまうほど

「サーチライト」
ふられた女の気持ちを
甘くみくびるものじゃないわ
たかが太陽のひとつくらい
あの人に比べたなら

「サーチライト」
明かりを貸してよ 町じゅうのろうそくを
あたしを照らすのよ
きっと暗くて探せないだけよ

「サーチライト」
明日などないと 酒をあおれば
なお褪めて 今日も まだ生きていた
人生は そんなもの

「時は流れて」
あんたには もう 逢えないと思ったから
あたしはすっかり やけを起こして
いくつもの恋を 渡り歩いた
その度に 心は 惨めになったけれど

「時は流れて」
流れの中で 今はただ祈るほかはない
あんたが あたしを
こんなに変わった あたしを
二度と みつけや しないように

「時は流れて」
わかっているのに わかっているのに
遠回しに 探りをいれてる私
皮肉のつもり 嫌がらせのつもり
いやな私……
あいつに 嫌われるの 当り前

「元気ですか」
……何を望んでるの あたし
あの女もいつか
飽きられることを!?

「元気ですか」
わかってるのよ あたし
わかってるのよ あたし
ほんとは
「そこにいる あいつを電話に出して」
って言いたいのよ

「元気ですか」 
やっぱり
うらやましくて
うらやましくて
うらやましくて
今夜は 泣くと
……思います

「元気ですか」
ひとの不幸を祈るようにだけは
なりたくないと願ってきたが
今夜 おまえの幸せぶりが
風に追われる 私の胸に痛すぎる

「怜子」
途に倒れて だれかの名を
呼び続けたことが ありますか

「わかれうた」
わかれはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る

「わかれうた」
あなたは愁いを身につけて
うかれ街あたりで 名をあげる
眠れない私は つれづれに
わかれうた 今夜も口ずさむ

「わかれうた」
恋の終わりは いつもいつも
立ち去る者だけが 美しい
残されて 戸惑う者たちは
追いかけて焦がれて 泣き狂う

「わかれうた」
海鳴りよ 海鳴りよ
今日も また お前と私が 残ったね

「海鳴り」
忘れないで 忘れないで
叫ぶ声は 今も 聞こえてる
忘れないよ 忘れないよ
時計だけが約束を守る

「海鳴り」
流れるな涙 心で止まれ
流れるな涙 バスが出るまで

「化粧」
バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに
愛してもらえるつもりでいたなんて

「化粧」
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい

「化粧」
なんで あんなにあたしたち二人とも
意地を張りあったのかしらね
ミルク もう 32
あたしたち ずっと このままね

「ミルク32」
ねえ ミルク またふられたわ
忙しそうね そのまま聞いて

「ミルク32」
忘れます 忘れます
あんたが好きだったって こともね
忘れます 忘れます
あたしが生きていたって こともね

「あほう鳥」
悪い夢を見て 泣くなんて
いい年をして することじゃない
いつもどおり あたしどおり
つづけるさ ばか笑い

「あほう鳥」
言いだせないことを 聞きだせもせずに 二人とも黙って
お湯の沸く 青い火をみている

「おまえの家」
ギターはやめたんだ 食っていけないもんなと
それきり 火を見ている

「おまえの家」
そうか いつでも 来てくれよと
そのとき おまえは 昔の顔だった

「おまえの家」
世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが 悲しい思いをする

「世情」
包帯のような嘘を 見破ることで
学者は世間を 見たような気になる

「世情」
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を 流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと 戦うため

「世情」
黙っているのは 卑怯なことだと
おしゃべり男の 声がする

「裸足で走れ」
上着を着たまま 話をするのは
正気の沙汰では ないらしい
脱がせた上着を 拾って着るのは
賢いことらしい

「裸足で走れ」
一人になるのが 恐いなら
裸足で 裸足で ガラスの荒れ地を
裸足で 突っ走れ

「裸足で走れ」
笑っているけど みんな本当に幸せで
笑いながら 町の中歩いてゆくんだろうかね
忘れてしまいたい望みを かくすために
バカ騒ぎするのは あたしだけなんだろうかね

「タクシードライバー」
ゆき先なんて どこにもないわ
ひと晩じゅう 町の中 走り回っておくれよ
ばかやろうと あいつをけなす声が途切れて
眠ったら そこいらに捨てていっていいよ

「タクシードライバー」
タクシー・ドライバー 苦労人とみえて
あたしの泣き顔 見て見ぬふり
天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり 何度も何度も くり返す

「タクシードライバー」
おまえが殺した 名もない鳥の亡骸は
おまえを明日へ 連れて飛び続けるだろう

「泥海の中から」
ふり返れ 歩き出せ 悔やむだけでは変わらない
果てのない 昨日より 明日は少し ましになれ

「泥海の中から」
約束はいつも 成りゆきと知りながら
何故あいつだけを べつだと言えるの

「信じ難いもの」
嘘つきはどちら 逃げること戻ること
嘘つきはどちら 泣き虫忘れん坊

「信じ難いもの」
信じ難いもの:愛の言葉 はやり言葉
信じ難いもの:寂しい夜の あたしの耳

「信じ難いもの」
いつか時が経てば
忘れられる あんたなんか

「根雪」
町は ひとりぼっち
白い雪に かくれて泣いてる
足跡も 車も
そうよ あんたもかくして 降りしきる

「根雪」
目をさませ 早く 甘い夢から
うかれているのはおまえだけ

「片想」
「一度やそこらのやさしさで
つけあがられるのは とても迷惑なんだ」

「片想」
張りつめすぎた ギターの糸が
夜更けに ひとりで そっと切れる

「ダイヤル117」
ねえ 切らないで
なにか 答えて

「ダイヤル117」
石は砂に砂はよどみに
いつか青い海原に

「小石のように」
砂は海に海は大空に
そしていつかあの山へ

「小石のように」
おまえ おまえ 耳をふさいで
さよならを聞いてもくれない
とめどもなく転がりだして
石ははじめて ふりむく

「小石のように」
夜明け間際の吉野屋では 化粧のはげかけたシティ・ガールと
ベイビィ・フェイスの狼たち 肘をついて眠る

「狼になりたい」
人形みたいでもいいよな 笑えるやつはいいよな
みんな、いいことしてやがんのにな いいことしてやがんのにな
ビールはまだか

「狼になりたい」
狼になりたい 狼になりたい ただ一度

「狼になりたい」
風は北向き 心の中じゃ
朝も夜中も いつだって吹雪
だけど死ぬまで 春の服を着るよ
そうさ寒いとみんな逃げてしまうものね、みんなそうさ

「断崖 -親愛なる者へ-」
生きてゆけよと 扉の外で
手を振りながら 呼んでる声が聞こえる
死んでしまえと ののしっておくれ
窓の中 笑いだす声を聞かすくらいなら、ねぇ、おまえだけは

「断崖 -親愛なる者へ-」
さよなら さよなら
今は なにも 言わないわ
さよなら さよなら
今は なにも 言えないわ

「さよならさよなら」
どこにいるの
翼をおって 悲しい想いをさせたのね
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐにゆくわ

「傷ついた翼」
愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの
飛んでいてねあなたの空で私きっとすぐにゆくわ

「傷ついた翼」
忘れていたのよ あんたのことなんて
いつまでも 忘れてるつもりだったのに

「こんばんわ」
あれから 何をやってもうまくはいかず
あの町この町 渡ったよ
こんばんわ 久しぶりね
あたしにも 飲ませてよ

「こんばんわ」
強い日ざしはいつも ボクらの上に
ひとつの長い影を 残してゆくのか
強い愛はいつも ボクらの胸に
ひとつの悲しみを 残してゆくのか

「強い風はいつも」
涙の国から 吹く風は
ひとつ覚えのサヨナラを 繰り返す

「おもいで河」
おもいで河へと 身を投げて
もう 私は どこへも流れない

「おもいで河」
悲しいですね 人は誰にも
明日 流す涙が見えません

「ほうせんか」
ほうせんか 私の心
砕けて 砕けて 紅くなれ
ほうせんか 空まであがれ
あの人に しがみつけ

「ほうせんか」
なにもことばに残る 誓いはなく
なにも形に残る 思い出もない

「りばいばる」
忘れられない歌を 突然聞く
誰も知る人のない 遠い町の角で

「りばいばる」
思い出の部屋に 住んでちゃいけない
古くなるほど 酒は甘くなる

「ピエロ」
飲んでりゃ おまえも うそだと思うか
指から鍵を奪って
海に放り投げても

「ピエロ」
なにもあの人だけが世界じゅうで一番
やさしい人だと限るわけじゃあるまいし
たとえばとなりの町ならばとなりなりに
やさしい男はいくらでもいるもんさ

「あばよ」
泣かないで泣かないであたしの恋心
あの人はあの人はおまえに似合わない

「あばよ」
長い髪が好きだと
あなた昔誰かに話したでしょう
だから私こんなに長く
もうすぐ腰までとどくわ

「髪」
おしまいの手紙はあずかってこない
たのまれたものはあふれる花束
今ならわかる恋の花言葉
黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ

「サヨナラを伝えて」
私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
電話してるのは私だけ
あの人から来ることはない

「しあわせ芝居」
恋人がいます 恋人がいます 心の頁につづりたい
恋人がいます 恋人がいます けれどつづれないわけがある

「しあわせ芝居」
冷たい雨、雨、雨、雨、私を
あの頃に連れて戻って

「雨…」
空を飛ぼうなんて 悲しい話を
いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて
いつまで考えているのさ

「この空を飛べたら」
ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい

「この空を飛べたら」
口をきくのがうまくなりました
ルージュひくたびにわかります

「ルージュ」
生まれた時から渡り鳥も渡る気で
翼をつくろうことも知るまいに

「ルージュ」
追いかけてヨコハマ あの人が逃げる
残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか

「追いかけてヨコハマ」
いつからこんなふうになったのか
子供のようには戻れない
強がりはよせヨと笑われて
淋しいと答えて 泣きたいの

「強がりはよせヨ」
あんた誰と賭けていたのあたしの心はいくらだったの

「うらみ・ます」
うらみます うらみます
あんたのこと死ぬまで

「うらみ・ます」
雨が降る雨が降る
笑う声のかなたから
雨が降る雨が降る
あんたの顔が見えない

「うらみ・ます」
泣きたい夜に一人はいけない あたしのそばにおいで

「泣きたい夜に」
子供の頃に好きだった歌の名前を言ってごらん
腕の中できかせてあげよう心が眠るまで

「泣きたい夜に」
キツネ狩りにゆくなら気をつけておゆきよ
キツネ狩りは素敵さただ生きて戻れたら、ね

「キツネ狩りの歌」
そいつの顔を見てみろ
妙に耳が長くないか
妙にひげは長くないか

「キツネ狩りの歌」
世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時

「蕎麦屋」
べつに今さらおまえの顔見てそばなど食っても仕方がないんだけれど
居留守使うのもなんだかみたいでなんのかんのと割り箸を折っている

「蕎麦屋」
風はのれんをばたばたなかせて ラジオは知ったかぶりの大相撲中継

「蕎麦屋」
船を出すのなら九月 誰も皆 海を見飽きた頃の九月

「船を出すのなら九月」
人を捨てるなら九月 誰も皆 冬を見ている夜の九月

「船を出すのなら九月」
流れてくる噂はどれもみんな本当のことかもしれない
おまえは たちの悪い女で
死んでいって良かった奴かもしれない
けれどどんな噂より
けれどおまえのどんなつくり笑いより、私は
笑わずにいられない淋しさだけは真実だったと思う

「エレーン」
今夜雨は冷たい
行く先もなしにおまえがいつまでも
灯りの暖かに点ったにぎやかな窓を
ひとつずつ のぞいてる

「エレーン」
エレーン 生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン その答えを誰もが知ってるから誰も問えない

「エレーン」
しがみつくにも足さえみせない
うらみつくにも袖さえみせない
泣かれるいわれもないと云うなら
あの世も地獄もあたしには 異国だ

「異国」
百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

「異国」
何ンにつけ 一応は
絶望的観測をするのが癖です

「あした天気になれ」
宝くじを買うときは
当たるはずなどないと言いながら買います
そのくせ誰かがかって
一等賞をもらった店で 買うんです

「あした天気になれ」
愛が好きです 愛が好きです
あした孤独になれ

「あした天気になれ」
あなたが海を見ているうちに
私 少しずつ遠くへゆくわ

「あなたが海を見ているうちに」
持ったサンダル わざと落として
もう一度だけ ふり返りたいけど
きっとあなたは もういないから
ふり返れない 国道 海づたい

「あなたが海を見ているうちに」
グラスの中に自分の背中がふいに見える夜は
あわせ鏡を両手で砕く 夢が血を流す

「あわせ鏡」
放っておいてと口に出すのは本当はこわいのよ
でもそう言えば誰か来るのをあたい知ってるの

「あわせ鏡」
明るい顔ができるまでには クスリたくさん必要よ
大丈夫よって言えるまでには お酒 必要よ

「あわせ鏡」
ひとり上手とよばないで
心だけ連れてゆかないで
私を置いてゆかないで
ひとりが好きなわけじゃないのよ

「ひとり上手」
手紙なんてよしてね
なんども くり返し泣くから
電話だけで捨ててね
僕もひとりだよと騙してね

「ひとり上手」
雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました

「雪」
昔の女を だれかと噂するのなら
辺りの景色に気をつけてからするものよ

「バス通り」
バスは雨で遅れてる
店は歌が 止まってる
ふっと聞こえる口ぐせも
かわらないみたいね それがつらいわ

「バス通り」
悲しみばかり見えるから
この目をつぶすナイフがほしい

「友情」
言葉を忘れた魚たち
笑えよ 私の言葉を

「友情」
救われない魂は
傷ついた自分のことじゃなく
救われない魂は
傷つけ返そうとしている自分だ

「友情」
時代という名の諦めが
心という名の橋を呑み込んでゆくよ
道の彼方にみかけるものは
すべて獲物か 泥棒ですか

「友情」
自由に歩いてゆくのならひとりがいい
そのくせ今夜も ひとの戸口で眠る

「友情」
テレビの歌はいかにもそこに
いかにもありそうな お伽ばなしをうたう

「成人世代」
隣りを歩いてゆく奴は
だれもが幸せ のぼり坂
ころんでいるのは自分だけ
だれもが心で そう思う

「成人世代」
夢やぶれ いずこへ還る
夢やぶれ いずこへ還る

「成人世代」
あなたにあてて 私はいつも
歌っているのよ いつまでも
悲しい歌も 愛しい歌も
みんなあなたのことを歌っているのよ

「夜曲」
月の光が 肩に冷たい夜には
祈りながら歌うのよ
深夜ラジオのかすかな歌が
あなたの肩を包みこんでくれるように

「夜曲」
マリコの部屋へ電話をかけて
男と遊んでる芝居 続けてきたけれど
あの娘も わりと忙しいようで
そうそう つき合わせてもいられない

「悪女」
悪女になるなら月夜はおよしよ
素直になりすぎる

「悪女」
女のつけぬ コロンを買って
深夜のサ店の鏡でうなじにつけたなら
夜明けを待って 一番電車
凍えて帰れば わざと捨てゼリフ

「悪女」
悪女になるなら
裸足で夜明けの電車で泣いてから
涙 ぽろぽろぽろぽろ
流れて 涸れてから

「悪女」
のぼれども のぼれども
どこへも着きはしない そんな気がしてくるようだ

「傾斜」
冬から春へと坂を降り 夏から夜へと坂を降り
愛から冬へと人づたい
のぼりの傾斜は けわしくなるばかり

「傾斜」
としをとるのはステキなことです そうじゃないですか
忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか

「傾斜」
悲しい記憶の数ばかり
飽和の量より増えたなら
忘れるよりほかないじゃありませんか

「傾斜」
愛した人の数だけ 愛される人はいない
落ち葉の積もる窓辺はいつも
同じ場所と限るもの

「鳥になって」
眠り薬をください 私にも
子供の国へ 帰れるくらい
あなたのことも 私のことも
思い出せなくなりたい

「鳥になって」
わたしは早く ここを去りたい
できるなら 鳥になって

「鳥になって」
夢でもいいから 嘘でもいいから
どうぞふりむいて どうぞ

「捨てるほどの愛でいいから」
誰にでも やさしくし過ぎるのは
あなたの 軽い癖でも
わたしみたいな者には心にしみる

「捨てるほどの愛でいいから」 
カナリアみたいな声が受話器をひろう
あの人の名前 呼び捨てにこの賭けも 負けね

「B.G.M.」
B.G.M.は 二人だけのとっておきのメロディー
知らずにいたのは私だけ
いじわるね みんな

「B.G.M.」
夜は浅く
逃げる者には
足跡だらけの 月あかり

「家出」
ねえ もう一度
言葉にしてよ
汽笛に消えぬように
ねえ もう一度 耳を貸してよ
あなたを 愛している

「家出」
街頭インタヴューに答えて 私やさしい人が好きよと
やさしくなれない女たちは答える

「時刻表」
街角にたたずむ ポルノショーの看板持ちは爪を見る

「時刻表」
たずね人の写真のポスターが 雨に打たれてゆれている

「時刻表」
誰が悪いのかを言いあてて どうすればいいかを書きたてて
評論家やカウンセラーは米を買う
迷える子羊は彼らほど賢い者はいないと思う
あとをついてさえ行けば なんとかなると思う
見えることとそれができることは 別ものだよと米を買う

「時刻表」
海を見たといっても テレビの中でだけ
今夜じゅうに行ってこれる海はどこだろう
人の流れの中で そっと時刻表を見上げる

「時刻表」
望むものは何ひとつない
さがす人も 誰ひとりない
望むほどに 消える夢です
さがすほどに 逃げる愛です

「砂の船」
月は波に揺れて 幾百 幾千
古い熱い夢の数だけ
いま 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく

「砂の船」
淋しいなんて口に出したら
誰もみんな うとましくて逃げ出してゆく
淋しくなんかないと笑えば
淋しい荷物 肩の上でなお重くなる

「歌姫」
砂にまみれた錆びた玩具に
やせた蝶々 蜜をさがし舞いおりている

「歌姫」
せめておまえの歌を 安酒で飲みほせば
遠ざかる船のデッキに 立つ自分が見える

「歌姫」
歌姫 スカートの裾を
歌姫 潮風になげて
夢も 哀しみも 欲望も 歌い流してくれ

「歌姫」
二人だけ この世に残し
死に絶えてしまえばいいと
心ならずも願ってしまうけど
それでもあなたは 私を選ばない

「この世に二人だけ」
夏が終わって とどけられる
夏土産 とどけられる
あなたと同じ場所からの貝殻と
恋人たちの写真

「夏土産」
煙草の煙を流すため
お酒の香りを流すため
あいつの全てを流すため
いつまでいつまで 飽きもせず
女が髪を洗います

「髪を洗う女」
煙草の煙が流れない
お酒の香りが流れない
あいつの全てが流れない

「髪を洗う女」
おいらの左手 もうダメなんだってさ どくおぶざべい
イカれちまったんだってさ どくおぶざべい

「ばいばいどくおぶざべい」
幕を引かないでくれ 明かりを消さないでくれ
みんなわかってるから 誰も何も言わないでくれ

「ばいばいどくおぶざべい」
ギターが重いぜめちゃくちゃ重いぜ ロックシンガー
放りだしちまいたくなって 丁度いいや どくおぶざべい

「ばいばいどくおぶざべい」
みんな変わってしまう みんな忘れてしまうだろう
だから最後の歌は 空より明るいばいばいどくおぶざべい
ばいばい

「ばいばいどくおぶざべい」
黒い枝の先ぽつりぽつり血のように
りんごが自分の重さで落ちてゆく

「誰のせいでもない雨が」
怒りもて石を握った指先は
眠れる赤子をあやし抱き
怒りもて罪を穿った唇は
時の褥に愛を呼ぶ

「誰のせいでもない雨が」
船は港を出る前に沈んだと
早すぎる伝令が火を止めにくる
私たちの船は 永く火の海を
沈みきれずに燃えている

「誰のせいでもない雨が」
もう誰一人 気にしてないよね
早く 月日すべての悲しみを癒せ
月日すべての悲しみを癒せ

「誰のせいでもない雨が」
縁ある人
万里の道を越えて 引き合うもの
縁なき人
顔をあわせ すべもなくすれ違う

「縁」
河よ 教えて 泣く前に
この縁は ありやなしや

「縁」
6年目ね 待てと言われもせず
今夜聞く風の噂
身を固めるんだってね

「テキーラを飲みほして」
テキーラを飲みほしてテキーラを飲みほして
短かった幻の日々に
こちらから Say Good Bye

「テキーラを飲みほして」
ふたりで同じ ひとつ穴のむじな
腐れ縁と呼ばれたかったわ 地獄まで落ちてでも

「テキーラを飲みほして」
きらりひらりきらりひらり
人生が身をかわす
きらりひらり
幸せが逃げる

「金魚」
でも嬉しいみたい
すくえなかったことが
どうせ飼えないものね
旅暮らし

「金魚」
あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている

「ファイト!」
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる

「ファイト!」
あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ

「ファイト!」
ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく

「ファイト!」
ファイト!  闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!  冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

「ファイト!」
だから笑い続けるだけよ 愛の傷が癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで

「かなしみ笑い」
恨んでいられるうちは いいわ
忘れられたら 生きてはゆけない

「かなしみ笑い」
酒と踊りと歌を 覚えて
暗く輝く街へ 出かけよう
そこで覚えた暮らしが いつか
生まれながらに 思えてくるまで

「かなしみ笑い」
ああ 外はなんて 深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに

「霧に走る」
とりとめもない 冗談になら
あなたはいつでも うなづくのに
やっと言葉を 愛にかえれば
あなたの心は 急に霧もよう

「霧に走る」
悲しみは 白い舟
沖をゆく 一隻の舟
今夜は風に流されそうだ

「悲しみに」
ふられふられて 溜息つけば
町は夕暮れ 人波模様
子守唄など うたわれたくて
とぎれとぎれの ひとり唄をうたう

「杏村から」
眠りさめれば 別れは遠く
忘れ忘れの 夕野原が浮かぶ

「杏村から」
明日は案外 うまく行くだろう
慣れてしまえば 慣れたなら
杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと

「杏村から」
笑わせるじゃないか あの人とあたし
相性が合うなんて 占いを切り抜いて
笑わせるじゃないか あの人からも
見えそうなテーブルに 忘れるなんて

「笑わせるじゃないか」
笑わせるじゃないか あたしときたら
泣きついて じゃれついて ままごと気分

「笑わせるじゃないか」
やさしそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行

「誘惑」
ガラスの靴を女は 隠して持っています
紙飛行機を男は 隠して持っています

「誘惑」
悲しみを ひとひら
かじるごとに 子供は
悲しいと言えない 大人に育つ

「誘惑」
あなた 鍵を 置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

「誘惑」
あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる
だけどだれにも嫌いだと言えない
ひとりぽっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる

「やさしい女」
夜更けでごめんね 泣いててごめんね
みじかい話よ すぐにすむわ
さよなら あなた

「横恋慕」
終わった恋なら なかったようなもの
止め金のとれた ブローチひとつ
捨てるしかない

「横恋慕」
忘れな草 もう一度 ふるえてよ
あの人の思い出を 抱きしめて
忘れな草 もう一度 ふるえてよ
あの人の 夢にとどけ

「忘れな草をもう一度」
ゆう子あい子りょう子けい子まち子かずみひろ子まゆみ
似たような名前はいくらもあるのに 私じゃ駄目ネ

「あの娘」
あのこの名前を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの口癖真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの化粧を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこをたとえば殺しても
あなたは私を 愛さない

「あの娘」
昨日の酒を 今日の酒で
流してみても
砂漠の雨のように
おまえに乾いてる

「波の上」
遠いエデン行きの貨物船が出る
帰りそこねたカモメが堕ちる
手も届かない 波の上

「波の上」
幸せを追いかけて 人は変わってゆく
幸せを追いかけて 狩人に変わってく
青い鳥 青い鳥 今夜も迷子

「僕は青い鳥」
今夜泣いてる人は 僕一人ではないはずだ
悲しいことの記憶は この星の裏表 溢れるはずだ

「幸福論」
他人の笑顔が悔しい 他人の笑顔が悔しい
そんなことばが心を飛び出して飛び出して走り出しそうだ

「幸福論」
孤独が恐けりゃ誰にも会わないことね
いい人に見えるのは 他人だからよね
生まれたばかりの子供は欲の塊 叱られそうな説ね

「幸福論」
プラスマイナス幸せの在庫はいくつ
誰が泣いて暮らせば僕は笑うだろう
プラスマイナス他人の悲しみをそっと喜んでいないか

「幸福論」
時計の針なら戻る 枯れた花でさえも
季節が巡れば戻る
でも私たちの愛は

「ひとり」
Good bye Good bye 明日からひとり
どんな寂しい時でも 頼れないのね
Good bye Good bye 慣れてるわひとり
心配なんかしないで 幸せになって

「ひとり」
飲んででもいなければ 悲しみは眠らない
あの娘の魅力のおこぼれで 夢を見た

「生まれた時から」
時計は二度と回らない
God bless you  彼女によろしく

「彼女によろしく」
裸で夜の海に浮けば 間違いだった数が解ける
1たす1は今夜も1にはなれないね

「不良」
遠くて男 寒くて女
抱きしめているのにさ 腕の中の他人

「不良」
わけなど何もなくても不良 女はすぐに転がる不良

「不良」
好きだと言えば不安になる 言われていなきゃ不安になる
言えないことから伝わってしまう
皮肉なものだね

「シニカル・ムーン」
いらない鳥を逃がしてあげた
逃がしてすぐに 野良猫喰べた
自由の歌が親切顔で
そういうふうに誰かを喰べる

「春までなんぼ」
春までなんぼ 春までなんぼ
私の身体であとまだいくつ

「春までなんぼ」
あたしたち多分 大丈夫よね
フォークにスパゲティを巻きつけながら彼女は訊く
大丈夫じゃない訳って何さ
ナイフに急に力を入れて彼は言葉を切る

「僕たちの将来」
青の濃すぎるTVの中では
まことしやかに暑い国の戦争が語られる
僕は 見知らぬ海の向こうの話よりも
この切れないステーキに腹を立てる

「僕たちの将来」
僕たちの将来はめくるめく閃光の中
僕たちの将来は良くなってゆく筈だね

「僕たちの将来」
シカタナイ シカタナイ そんなことばを
覚えるために 生まれて来たの
少しだけ 少しだけ 私のことを
愛せる人もいると思いたい

「はじめまして」
はじめまして 明日
はじめまして 明日
あんたと一度 つきあわせてよ

「はじめまして」
心の一つ位 女だって持ってる
あの人には見えないらしいわ
からっぽに映るだけらしいわ

「ひとりぽっちで踊らせて」
だからひとり 今はひとり
踊りたいの あの人を恨みながら
だからひとり かまわないで
優しくしないでよ 涙がでるから

「ひとりぽっちで踊らせて」
別れの話は 陽のあたる
テラスで紅茶を 飲みながら
あなたと私の 一日の
一頁(ページ)を 読むように

「すずめ」
雀 雀 私の心
あなたのそばを 離れくない
なのに なのに ふざけるばかり
雀のように はしゃいでるばかり

「すずめ」
「ワタシハ他ニ好キナ相手ガ
沢山イマス
ダカラソノ方ヲ
幸セニシテアゲテクダサイ」

「最愛」
二番目に好きな人 三番目好きな人
その人なりに愛せるでしょう
でも 一番に好きだったのは
わたし誰にも言わないけど
死ぬまで貴方

「最愛」
行かないで 行かないで
行かないで 私の全て

「さよならの鐘」
生きる夢も 愛の意味も
あなたがくれたもの
生きる夢も 愛の意味も
あなたが全て

「さよならの鐘」
だから 愛してくれますか
私の頬が 染まるまで
だから 愛してくれますか
季節を染める風よりも 甘やかに

「海と宝石」
でも もしもあなたが 困るなら
海にでも 聴かせる話だけど

「海と宝石」
芝居してるふりで 急に言いましょうか
「本気よ」

「カム・フラージュ」
だれか 私の目を閉じて
何も見ないことにして

「煙草」
振り向いてみれば
人はみな 泣き笑顔

「美貌の都」
この国は 美貌の都
芝居ばかりが 明るい
この国は 美貌の都
言葉ばかりが 明るい

「美貌の都」
かもめはかもめ 孔雀や鳩や
ましてや 女には なれない
あなたの望む 素直な女には
はじめから なれない

「かもめはかもめ」
この海を 失くしてでも
ほしい愛は あるけれど
かもめはかもめ
ひとりで海を ゆくのがお似合い

「かもめはかもめ」
今日は何回頭下げたの 人からバカだって言われたの
殴り返したい気持ちを貯めて あたしを笑いにきたんでしょ

「極楽通りへいらっしゃい」
うつむく首すじ手をかけて 幸せ不幸せ混ぜてあげる
今夜はようこそ ここは極楽通り

「極楽通りへいらっしゃい」
あしたバーボンハウスで幻と待ち合わせ
ひどい雨ですねひとつどうですかどこかで会いましたね

「あしたバーボンハウスで」
誰に会いたいですか手品使いが訊く
可哀想ね目くばせひとつ 踊り娘生き写し

「あしたバーボンハウスで」
僕たちは熱病だった 知恵が身につく寸前だった
熱の中でみんな白紙のテスト用紙で空を飛んでいた

「熱病」
教えて教えて 秘密を教えて  いっそ熱病

「熱病」
自分でなんか言えないことを 貴方自分で知ってたくせに
なにか言わなきゃならないような しずかな海になぜ来たの

「それ以上言わないで」
君は強い人だからいいね1人でも
だけど僕のあの娘は
… それ以上 言わないで

「それ以上言わないで」
みんなひとりぽっち海の底にいるみたい
だからだれかどうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が側にいると夢のように囁いて
それで私たぶん少しだけ眠れる

「孤独の肖像」
隠して心の中うずめて心の中
もう二度と悲しむのはこりごりよ暗闇の中へ

「孤独の肖像」
消えないわ心の中消せないわ心の中
手さぐりで歩きだしてもう一度愛をはじめから

「孤独の肖像」
大人になんか僕はなりたくないと
だれかを責めた時から
子供はきっとひとつ覚えてしまう
大人のやりくち

「月の赤ん坊」
だれが歌っているのだれが叫んでいるの
なんでもないよと答えた日からひとりになったの

「月の赤ん坊」
許せないと叫ぶ野良犬の声を
踏み砕いて走る車輪の音がする
認めないと叫ぶ少女の声は細い
いなかったも同じ少女の声は細い

「忘れてはいけない」
泥だらけのクエッションマーク心の中にひとつ
なまぬるい指でなだめられて消える

「忘れてはいけない」
忘れてはいけないことが必ずある
口に出すことができない人生でも

「忘れてはいけない」
日本中望みをあからさまにして
日本中傷つき挫けた日がある
だから話したがらないだれも話したがらない
たまに虚像の世界を飛びたいだけ

「ショウ・タイム」
人が増えすぎて区別がつきません
みんなモンゴリアン区別がつきません

「ショウ・タイム」
いまやニュースはショウ・タイム
乗っ取り犯もスーパースター
カメラ回ればショウ・タイム
私なりたいスーパースター

「ショウ・タイム」
いい人にだけめぐり会ったわ 騙されたことがない
いい男いい別れそしてついにこのザマね

「ノスタルジア」
傷ついてもつまずいても過ぎ去れば物語
人は誰も過ぎた日々に弁護士をつけたがる
裁かないでね叱らないでね思い出は物語
私どんな人のことも天使だったと言うわ

「ノスタルジア」
肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けてた
肩に降る雨の冷たさにまだ生きてた自分を見つけた

「肩に降る雨」
幾日歩いた線路沿いは行方を捨てた闇の道
なのに夜深く夢の底で耳に入る雨を厭うのは何故

「肩に降る雨」
肩に降る雨の冷たさは生きろと叫ぶ誰かの声
肩に降る雨の冷たさは生きたいと迷う自分の声

「肩に降る雨」
新聞に載るほど悪いこともなく
賞状を貰うほど偉いこともなく
そしてゆっくりと1年は過ぎてゆく
やっと3日貰えるのが夏休み

「あたいの夏休み」
悲しいのはドレスが古くなること
悲しいのはカレーばかり続くこと
だけどもっと悲しいことは1人泣き
だからあたい きっと勝ってる夏休み

「あたいの夏休み」
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ

「あたいの夏休み」
それは星の中を歩き回って 帰りついた夜でなくてはならない
けっして雨がコートの中にまで 降っていたりしてはならない

「最悪」
なにもかも失くしてもこいつだけはと 昨日のようにギターを抱き寄せれば
ジョークの陰にうずめた歌ばかり 指より先に歌いだすんだ

「最悪」
Brandy night 踊るあいつのヒールは無邪気
Brandy night 今夜僕の酔った顔は最悪だ

「最悪」
男はロマンチスト 憧れを追いかける生き物
女は夢のないことばかり無理に言わせる魔物

「F.O.」
未明の埠頭を歩いたよね 手も握らずに歩いたよね
あの日のあたしはいなくなった たぶん死んでしまった

「毒をんな」
ここから出ようと誘いをありがとう
男の親切は とっくに手遅れ
目を醒ませよと殴るよりも 金を払って帰っておくれ

「毒をんな」
助けてくださいと
レースペーパーに 1000回血で書いた手紙

「毒をんな」
この人間たちの吹きだまりには
蓮の花も咲きはせぬ
この人間たちの吹きだまりには
毒のをんなが咲くばかり

「毒をんな」
シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける
港はいつも魚の脂の匂い

「シーサイド・コーポラス」
女に生まれて 喜んでくれたのは
菓子屋とドレス屋と女衒と女たらし

「やまねこ」
ああ 誰を探して さまよってきたの
ああ めぐり逢えても
傷つけずに愛せなくて 愛したくて
怯えている夜

「やまねこ」
傷つけるための爪だけが
抜けない棘のように光る
天(そら)からもらった贈り物が
この爪だけなんて この爪だけなんて

「やまねこ」
次に生まれて来る時は めぐり会おうと誓ったね
次に生まれて来る時は 離れないよと誓ったね

「HALF」
なんで遠回りばかりしてきたの
私 誓いを忘れて今日の日まで
私たちはこうしてさすらいながら
この人生もすれ違ってしまうのですか

「HALF」
とめてくれるかと背中待ってたわ
靴を拾いながら少し待ったわ
自由 自由 ひどい言葉ね
冷めた女に 男が恵む

「見返り美人」
ひと晩泣いたら 女は美人
生まれ変わって 薄情美人

「見返り美人」
アヴェ・マリアでも 呟きながら
私 別人 変わってあげる
見まごうばかり変わってあげる

「見返り美人」
やさしさだけしかあげられるものがない
こんな最後の夜というのに
長く伸ばした髪の毛は冷たい
凍る男をあたためきらぬ

「白鳥の歌が聴こえる」
言い残す言葉をくちびるにください
かもめづたいに運んであげる
いとおしい者へ から元気ひとつ
小さい者へ 笑い話ひとつ

「白鳥の歌が聴こえる」
クリスマスソング唄うように 今だけ愛してよ
雪に浮かれる街のように

「クリスマスソングを唄うように」
あなたには初めてで 私には100人目
だから私に手をひけと 言うのは甘いわね

「100人目の恋人」
汚ない手 使うのはやめてって どういう意味
私は何も惜しまずに 愛しているだけよ
続かないたちだから 100人もとり替えて
もう飽きたでしょうとは 言ってくれるじゃない

「100人目の恋人」
あなたかもしれないし 私かもしれない
身のほど知らずだけど私 あの人はゆずれない

「100人目の恋人」
あなたが探していたのは 私の今夜の愛じゃなく
だれかを愛していた頃の キラキラ光るあなた

「つめたい別れ」
私が探していたのは 私の愛する人じゃなく
私を愛してくれる人 そうよ おあいこなの

「つめたい別れ」
何も 言わないでただ抱きしめて
何も 言わないでただ見つめて
それで それで 思い出にできる
それで それで 泣かずにすむ

「つめたい別れ」
私たちの歌を酒場は歌う 気の毒な男と 猫かぶり女
目撃者は増える 1時間ごと あなたは気にしだす半時間ごと

「噂」
外は5月の雨 噂の季節 枝のように少し あなたが揺れる

「噂」
追いかけるだとか 告げるだとか
伝えなければ 伝わらない
わかるけれど わかるけれど
迷惑と言われたら 終わりだもの

「どこにいても」
どこにいても あなたが急に通りかかる偶然を
それは気にかけているの

「どこにいても」
もう一度戻るなら 時の流れを停めて
こんな筈じゃない時の流れに変えて

「湾岸24時」
そうよ日々の暮らしは心とは別にゆく
泣きすぎて血を吐いて 喉でそれでも水を飲む

「御機嫌如何」
氷の女発の 手紙をしたためます
あなたも私を もう気づかわないでいいわ

「御機嫌如何」
昔の歌を聴きたくはない
あの日が二度と戻らないかぎり

「土用波」
愛の重さを疑いながら
愛に全てをさらわれてゆく

「土用波」
流れゆけ流れしまえ立ち停まる者たちよ
流れゆけ流れてしまえ根こそぎの土用波

「土用波」
なんだァ そういうことかァ
言ってくれないんだもの
期待してしまった 仕度してしまった
あたしだけバカみたい

「泥は降りしきる」
いいよォ ごめんだとか
べつにィ 平気だから
好きだとか 嘘だから
あれ みんな冗談だから
ほら 笑っているでしょう

「泥は降りしきる」
愛する者に与えてやれるものが欲しいんだ
身勝手すぎる憧れを
抑え込むのが闘いさ

「ミュージシャン」
膝を抱え泣くのはもうたくさんだけど
ふたりで泣いてるのはなおさら辛いじゃないか

「ミュージシャン」
「ミュージシャン かなしいことを言わないで」
「ミュージシャン 何処でもついてゆけるものよ女は」

「ミュージシャン」
つれない素振りにそそられて 女の値段はつり上がる
あたしの昔を許すなら あたしの明日も許すかしら ねぇBoy

「黄色い犬」
男のことだと思うでしょう 女の話に見えるでしょう
言えない危い話なら 騙りと譬えは紙一重よ

「黄色い犬」
Yes, I'm Yellow 綺麗でしょ
Yes, I'm Yellow 月の色

「黄色い犬」
捨てゼリフ無しじゃ町を出られやしない
そして誰でも内緒で戻るよ
下りの坂なら 落ちる先は海

「仮面」
ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった頃から
近くにいたのにさ 近くで見とれていたのにさ

「仮面」
クレンジングクリームひと塗り いやな女現われる
クレンジングクリームひと塗り ずるい女現われる
クレンジングクリームひと塗り 嘘つき女現われる

「クレンジングクリーム」
クレンジングクリームひと塗り 淋しい女現われる
クレンジングクリームひと塗り 捨てられた女現われる
クレンジングクリームひと塗り いらない女現われる

「クレンジングクリーム」
9桁の数字を 組み替えて並べ直す
淋しさの数と同じ イタズラ電話
ボックスを叩く 街の風が冷たい
どうしても1つだけ押せない組がある

「ローリング」
Rollin' Age 淋しさを
Rollin' Age 他人に言うな
軽く軽く傷ついてゆけ

「ローリング」
あたしの言うことは 男次第
ほらね 昨日と今とで もう違う
悪気のない人は みんな好きよ
“好き”と“嫌い”の間がないのよ

「野ウサギのように」
野ウサギのように 髪の色まで変わり
みんな あんたのせいだからね

「野ウサギのように」
難しいこたァ 抜きにして ま、一杯どうです
それであいつは 何処なのさ ま、一杯どうです

「ふらふら」
ふらふら ふらふら あたいはふらふら のんだくれ

「ふらふら」
おいでよ
MEGAMI 受け入れる性
MEGAMI 暖める性
みかえり無用の笑みをあげよう

「MEGAMI 」
少し似てる髪の形 少し似てるネックレス
そして少しも似てはいない みつめあった淋しさ

「気にしないで」
気にしないで あたしは初めから
この世にいなかったようなもの
あの人に訊いてみるといいわ
そのとおりだと きっと言うから

「気にしないで」
何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら
何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月

「十二月」
人の叫びも 鴃(もず)の叫びも
風の叫びも 警笛(ふえ)の叫びも
みんな似ている みんな似ている
人恋しと泣け 十二月

「十二月」
たとえ世界が空から落ちても
あたしは あの人をかばう
やさしくしてくれるなら

「たとえ世界が空から落ちても」
愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて
愛さえも夢さえも 粉々になるよ

「愛よりも」
忘れようと心を決めたのは
ひと足の途絶えだした 公園通り
メッキだらけの けばい茶店の隅っこは
雨やどりの女のための席ね

「涙‐Made in tears ‐」
今ごろ どうしておいでだろうか
今夜は 煙草が目にしみる

「涙‐Made in tears‐」
男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの

「涙‐Made in tears‐」
どこから来たかと訊くのは 年老いた者たち
どこにも残らぬ島なら 名前は言えない

「吹雪」
恐ろしいものの形を ノートに描いてみなさい
そこに描けないものが 君たちを殺すだろう

「吹雪」
疑うブームが過ぎて 楯突くブームが過ぎて
静かになる日が来たら 予定どおりに雪が降る

「吹雪」
微笑(ほほえみ)ずくで終わらせた恋が
夢の中 悲鳴あげる

「黄砂に吹かれて」
あなたに似てる人もいるのに
あなたよりやさしい男も
砂の数よりいるのにね
旅人

「黄砂に吹かれて」
肩幅の未来 いちずにあなたの背中しか
肩幅の未来 見ない自分が怖かった
1人になって見る夢は なおさら昔の背中だけ
……らちもない

「肩幅の未来」
罠にかかったそぶりをして奴の喉を軽く掻き切り
こともなげに戻ってきておまえシャワーを浴びてる

「あり、か」
てめえもグルかと Trap Beat
夜が回る
とぼけたふりかと Trap Beat
夜が回る
こんなことって あり、か

「あり、か」
憐れんでも はかなんでも
束の間
争っても うらやんでも
100年も続かないドラマですか

「群衆」
はかない時代だね
せめて君だけは 私をみつけて
叫び声紛れ 群衆

「群衆」
サヨナラを何処で言うか 出会った時に考える
そんな恋じゃないわ あなたはそうでも
私 明日を数えていない

「ロンリーカナリア」
苦い蜜 かじってみた小鳥みたい
震えてる Lonely canary

「ロンリーカナリア」
世の中なんてやきもちやきばかり
あきらめさせて喜ぶ そうでしょう

「くらやみ乙女」
そんなはずないと思うことばかり
目の前にあるドアからこぼれる

「くらやみ乙女」
血のように紅い服で あなたに会いにゆくよ
どんな遠い夜でも 見失うことなんてありえない

「くらやみ乙女」
ひきずられてゆく波の中で光る
ガラスたちの折れる寒い音がする

「儀式(セレモニー)」
幻を崖まで追いつめたあの日々
耳を打つ潮風はたわごとだけを運んだ

「儀式(セレモニー)」
セレモニー 単車の背中から
見つめた夕陽に さよなら

「儀式(セレモニー)」
恋しがられて行きたいですか
ひきとめられて泣かれたいですか

「未完成」
歌い方を教えてくださらないから
最後の小節が いつまでもなぞれない

「未完成」
貴方の目のなかで 誰かが踊る
私の捜せないカケラを持っている
貴方の目の中で 私が消える
私はいつまでもカケラを捜してる

「未完成」
記念にください ボタンをひとつ
青い空に捨てます

「春なのに」
春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 またひとつ

「春なのに」
形のないものに 誰が愛なんてつけたのだろう 教えてよ

「あした」
ガラスならあなたの手の中で壊れたい
ナイフならあなたを傷つけながら折れてしまいたい

「あした」
何もかも愛を追い越してく
どしゃ降りの1車線の人生
凍えながら2人共が
2人分傷ついている 教えてよ

「あした」
もしも明日 私たちが何もかもを失くして
ただの心しか持たないやせた猫になっても
もしも明日 あなたのため何の得もなくても
言えるならその時 愛を聞かせて

「あした」
二文字 砕けた 呼び込みのネオンは
おかげで 故郷のつづりと似てしまった

「シュガー」
A.M.3時までには向かえに行かなきゃね
あの児の夜泣きする声が 聞こえて来る
あずけっぱなしで なつかない瞳が
あいつとそっくりに あたしをさげすむわ

「シュガー」
人生は 2番目の夢だけが叶うものなのよ
ほら だって あの人はあたしに残らない

「シュガー」
スポンジのようなパンを 水で喉に押し込んで
今夜も 極楽へ 踊り出してゆく

「シュガー」
夢は57セント 1度足を上げる値段
ここから どこへ まだゆける
SUGAR SUGAR 砂糖菓子

「シュガー」
「今夜の乗客は9人
乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客
尋ねられた名前は ありません」

「空港日誌」
羽田へと向かう道にさえ乗っていない
そんなこと 百もわかりきってるけど、でも

「空港日誌」
あの人は恋 私には恋
いつでも 忘れがたい だけど
あの人は言う 街角で言う
別れやすい奴だってさ

「グッバイガール」
汚れてゆく雪のようです 女たちの心は
汚れながら春になります 不埒でしょうか

「グッバイガール」
あぶな坂を越えたところに
あたしは住んでいる
坂を越えてくる人たちはみんな けがをしてくる

「あぶな坂」
さあ指笛を 吹きならし
陽気な歌を 思い出せ
心の憂さを 吹き飛ばす
笑い声を 聞かせておくれ

「踊り明かそう」
夜風の中から お前の声が
おいらの部屋まで 飛んでくる
忘れてしまった 証拠のように
笑っているわと 見せつける

「夜風の中から」
怜子 いい女になったね
惚れられると 女は
本当に変わるんだね
怜子 ひとりで街も歩けない
自信のない女だった
おまえが 嘘のよう

「怜子」
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでもきれいになりたい

「化粧」
あたしはとても おつむが軽い
あんたはとても 心が軽い
二人並べて よくよく見れば
どちらも泣かない あほう鳥

「あほう鳥」
雨もあがったことだし おまえの家でも
ふっとたずねて みたくなった
けれど おまえの家は なんだかどこかが
しばらく 見ないまに 変わったみたい

「おまえの家」
酔っぱらいを乗せるのは 誰だって嫌だよね
こんなふうに道の真ン中で泣いてるのも 迷惑だよね
だけどあたしは もう行くところがない
何をしても 叱ってくれる人も もう いない

「タクシードライバー」
俺のナナハンで行けるのは 町でも海でもどこでも
ねえ あんた 乗せてやろうか
どこまでもどこまでもどこまでもどこまでも

「狼になりたい」
走り続けていなけりゃ倒れちまう
自転車みたいな この命転がして
息はきれぎれ それでも走れ
走りやめたら ガラクタと呼ぶだけだ、この世では

「断崖 -親愛なる者へ-」
飲んで すべてを忘れられるものならば
今夜も ひとり飲み明かしてみるけれど
飲めば飲むほどに 想い出は深くなる
忘れきれない この想い 深くなる

「おもいで河」
明日も今日も留守なんて
みえすく手口使われるほど
嫌われたならしょうがない
笑ってあばよと気取ってみるさ

「あばよ」
裏切られた思い出にいつか覚えた氷芝居
さみしがり屋の貴方にはそれが一番の仕打ちだった

「雨…」
旅の仕度をした人ばかり どうしてこんなに通るのでしょう
ヨコハマヨコハマこの船は 街ごと運んで旅ですか

「追いかけてヨコハマ」
強がりはよせヨと笑ってよ
移り気な性質(たち)よと答えたら
それならば唇かみしめて
なぜ目をそらすかと 問いつめて

「強がりはよせヨ」
どうでもいいけどとんがらし どうでもいいけどとんがらし
そんなにかけちゃよくないよ、ってね

「蕎麦屋」
雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ

「あした天気になれ」
私の帰る家は
あなたの声のする街角
冬の雨に打たれて
あなたの足音をさがすのよ

「ひとり上手」
手をさしのべればいつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても消える
まるで 淡すぎる雪のようです

「雪」
街に流れる歌を聴いたら
気づいて 私の声に気づいて
夜にさざめく 灯りの中で
遥かにみつめつづける瞳に気づいて

「夜曲」
あなたの彼女が描いた絵の
載った本をみつけた
やわらかなパステルの色は
そのままにあなたの好みの色

「この世に二人だけ」
今年は友だちと一緒に 海へ行く約束だから
おまえも好きなところへ 友だちと行きなよ、って
嘘、ついてる目つきぐらいわかるけど
でもそれを言っても時はとまらない

「夏土産」
何から何まで 昨日を
忘れてみても
胸の中に残る
おまえの熱い声

「波の上」
僕は青い鳥
今夜もだれか捕まえに来るよ 銀の籠を持ち
僕は青い鳥
だれかの窓辺に歌うよ 銀の籠の中で

「僕は青い鳥」
もううらみごとなら言うのはやめましょう
あの日出会った思い出も間違いに思えてしまうわ
ねえ出会いのことばを忘れないでいてね
だれかにほめてもらったこと あれきりのことだもの

「ひとり」
あと幾日生きられるか 生命線に尋ねてみても
昨日死んだ若い人の掌は長生き示してた

「彼女によろしく」
ふたり歩くのが似合いそうな春の夜は四月
すこし肌寒いくらいの風が寄り添いやすい

「シニカル・ムーン」
新しい服を着る 季節のように
今来た道を 忘れてしまう
枯れた枝 落とすように
悲しい人を 他人のように忘れてしまう

「はじめまして」
短パンを穿いた付け焼き刃レディたちが
腕を組んでチンピラにぶらさがって歩く
ここは別荘地 盛り場じゃないのよと
レースのカーテンの陰 囁く声

「あたいの夏休み」
どちらから別れるって こじれるのはごめんだな避けたいな いい子じゃないか
忙しくて用があって会えないから 愛情は変わらないが疎遠になる
自然に消えてゆく恋が 二人のためにはいいんじゃないか

「F.O.」
僕の望みは フェイド アウト
君の望みは カット アウト
ますます冷める 恋心

「F.O.」
寄り添いたくて寄り添いたくて 魂の半分が足りなかった
人違いばかりくり返すうちに 見失うばかりの大切な人

「HALF」
いじめっ小僧はいつも 一人きりで遊ぶのが嫌い
昼寝犬に石をぶつけて 吠えたてられても

「シーサイド・コーポラス」
聞こえない筈など ありはしないのに
妬いてくれる値打ちさえ ないというの
気にかけてほしいわ 何処へ行ってたかと
問いつめてほしかった 愛のように

「湾岸24時」
もしも離れ離れになっても変わらないと
あれほど誓った言葉が風に融けてゆく
なさけないものですね あなたを忘れました
女は意外と 立ち直れるものなのでしょう

「御機嫌如何」
ぼろぼろになって獣がむせぶ
失うものはもう何もない
ぼろぼろになって獣が眠る
あたしは邪険に抱きしめる

「仮面」
Rollin' Age 笑いながら
Rollin' Age 荒野にいる
僕は僕は荒野にいる

「ローリング」
野に棲む者は 一人に弱い
蜃気楼(きつねのもり)へ 駈け寄りたがる

「野ウサギのように」
どのみち短い 眠りなら
夢かと紛う 夢をみようよ

「MEGAMI 」
自殺する若い女が この月だけ急に増える
それぞれに男たち 急に正気に返るシーズン
大都会の薬屋では 睡眠薬が売り切れる
なけなしのテレビでは 家族たちが笑っている

「十二月」
人よ信じるな けして信じるな
見えないものを
人よ欲しがるな けして欲しがるな
見果てぬものを
形あるものさえも あやういのに

「愛よりも」
日に日に強まる吹雪は なお強まるかもしれない
日に日に深まる暗闇 なお深まるかもしれない
日に日に打ち寄せる波が 岸辺を崩すように

「吹雪」
黄砂に吹かれて聴こえる歌は
忘れたくて忘れた 失くしたくて失くした
つらい恋の歌

「黄砂に吹かれて」
卒業だけが理由でしょうか
会えなくなるねと 右手を出して
さみしくなるよ それだけですか
むこうで友だち 呼んでますね

「春なのに」
望みは何かと訊かれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かと訊かれたら 君を想えば立ち直れることだ

「荒野より」
荒野より君に告ぐ 僕の為に立ち停まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない

「荒野より」
僕は走っているだろう 君と走っているだろう
あいだにどんな距離があっても
僕は笑っているだろう 君と笑っているだろう
あいだにどんな時が流れても

「荒野より」
バクです バクです 今の今からバクになる
バクです バクです バクになることにしたんです

「バクです」
バクは1人で喰い続けてる バクは1人で喰い続けてる
笑ってるあんたの夢を見るまで

「バクです」
私には何が有る 他と比べずに何が有る
私には何が無い 他と比べずに何が無い

「BA-NA-NA」
アジアの国に生まれ来て アジアの水を飲みながら
アジアの土を這い 風を吸い
強い国の民を 真似ては及ばず

「BA-NA- NA」
なんだか窮屈で 町を出てみたんです
知らない路線の電車に身をまかせ
なんだか悲しくて やけを起こしたんです
見知らぬ乗客と同じ行く先まで

「あばうとに行きます」
先案じばかりで 固まってしまったね
批判を気にやんで 固まってしまったね
思いが空回り 悲しくなったなら
ほつれたシャツのまま 地球をひと回り

「あばうとに行きます」
あばうとに行きます そんな時もあるでしょう
あばうとに行きます そんな旅もあるでしょう

「あばうとに行きます」
心許無く見るものは 野の花僅か草の花
それでも何も無いならば
絵描きの描く花よ咲け 絵描きの描く花よ咲け

「鶺鴒(せきれい)」
永遠に在れ山よ 永遠に在れ河よ
人は永遠に在らねど 咲き遺れよ心

「鶺鴒(せきれい)」
心許無く鶺鴒の 呼ぶ声返す声を聴く
それでも泣けてくるならば
子を呼ぶ人の声を聴く 呼ぶ声返す声を聴く

「鶺鴒(せきれい)」
私たちは逢う 他には何も無い
私たちは暮らす そののち気がつく
彼と私と、 どこかにもう1人
彼と私と、 確かにもう1人

「彼と私と、もう1人」
私たちは呼ぶ 心と心で
私たちは誓う そののち気がつく
彼と私と、 どこかにもう1人
彼と私と、 確かにもう1人

「彼と私と、もう1人」
甘く見てた我と我が身 こんな奴か我と我が身

「ばりほれとんぜ」
どうしようもない勝手な奴だ
どうしようもない不埒な奴だ

「ばりほれとんぜ」
Give & Take 与えられることは
Give & Take 心苦しくて
困ってはいない 望んでもいない そんなふうに言うのは
返せない借りだと恐れてしまうから

「ギヴ・アンド・テイク」
Give & Take 高いところから
Give & Take 放られた物を
柳のように首うなだれて
拾い集めるつらさは誰にもわからないでしょう

「ギヴ・アンド・テイク」
Give & Take それは違うよ
僕は君から貰える
君が受け取って呉れる ほら僕は貰えている

「ギヴ・アンド・テイク」
僕が貴女を識らない様に 貴女も貴女を識らない
古い記憶は 語り継がれて 捩じ曲げられることもある

「旅人よ我に帰れ」
優しすぎる弱虫は 孤独だけを選びとる
真実の灯をかざして 帰り道を照らそう

「旅人よ我に帰れ」
我に帰れ 旅人よ帰れ
我に帰れ この胸に帰れ

「旅人よ我に帰れ」
ひと粒の心 ひと粒の心
ひと粒の心 つながりだす

「帰郷群」
運んでゆく縁 運ばれてゆく縁
身の内の羅針盤が道を指す

「帰郷群」
誰かが私を憎んでいる
誰かが私を憎んでいる
帰るべき郷に背を向けた者も
眠りの中では戸口を出る

「帰郷群」
Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく
Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく

「走(そう)」
辿り着けたら誰が居るだろう
力尽きたら誰が知るだろう
報われたなら その時泣こう
それまでは笑ってゆこう

「走(そう)」
応援はとうに終わっている 表彰はとうに終わっている
ちぎれ去ったテープも ゆき交った盃も 伝説に変わっている

「走(そう)」
僕は迷っているのだろうか
僕は走っているのだろうか
約束の船は風の中 はるかな吹雪の中
どこまでもどこまでも荒野は続いている

「走(そう)」


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2019年08月05日

▼ブログ10周年企画(予定)▼伏せ字検索▼ほか  ~2019年7月

7月の断片的な文章をいくつかここにまとめる。




▼ブログ10周年企画

10月にブログが10周年になる。
10周年企画でいま考えているのは「誌上歌集」ならぬ「ブログ上歌集」みたいなこと。

ひとつの記事でひとつの章というか連作にする。ひとつの連作が10-50首。それが全部で10章くらいになるんで、10記事くらいにわたって合計300首くらいを出していく。
まあそれはあとでnoteやなんかにも同じものを出していくかもしれないんだけど。

オレはよく自作をまとめているんだけど、それにも関わらず、なんかまとまりが悪いなあと思ったんだよ。受賞作と受賞第一作だけは見つけやすくしてあるけど、その他はバラバラになっている。それを一ヶ所にまとめたいと思った。まとめるついでに少し直したい。

たとえば「新進気鋭の歌人たち」のときの10首連作を自分で探そうとして、なかなか見つけられなかった。そしたらなんと、ブログにアップされてなかった。
あと、2014年の「仙台に雪が降る」は有料公開にしてたけど5年経ったんだから無料でもいい。
そのへんの、自作の足並みをきっちり揃えようと思っている。


オレがもし急に死んだら、親切な人がその300首を遺歌集として出してくれたらいいなと思うが、まあ、なかなか死なないだろう。生きて自分で出版する機会があればいいし、なくてもネットでは読めるようにする。





▼おめでとうございます

短歌研究新人賞が決まった。おめでとうございます。
郡司和斗さんが祝福されてるけど、中野霞さんという人がまったく正体不明で、こちらが興味ある。
なんにも表に出るような活動をしないでそこまで登りつめるとは。知ってる人の別名だったらすこしつまらなくなる。

まだ新人気分が抜けないオレだ。うれしさが一年続いている。




▼高く評価した動画


"犬をヤらしくさわる男"
https://t.co/T5DYLsa98T
最低だと思いながら何回も見てしまう動画。



"ショパン エチュードop.10-4をヴァイオリンで弾いてみた"
https://youtu.be/Ql9qKdDKY-w

超絶技巧だ。




"Every Beethoven Symphony at the Same Time"
https://youtu.be/i08a8X3mcj4

すべてのベートーベンの交響曲を同時に鳴らした動画。変態だ。
はじめの30分くらいはごちゃごちゃしていて、35-48分は英雄と第九が重なっていて、48分から最後は第九だけになる。
混沌から歓喜に至る。
おもしろいけど頭が痛くなる。



"さよならポニーテール「空飛ぶ子熊、巡礼ス」Music Video"
https://t.co/SkKl4gKmxx

かなり好きな動画。
「さよならポニーテール」がなんなのかは知らないが、山田全自動さんの映像は大好き。
言葉と映像のズレ、なつかしい感じがたまらない。




▼ネット未発表の文章

オレが結社誌や雑誌で発表した文章で、ネットに公開されてないものがけっこうある。それをネットで見られるようにしようかと考えていたんだが、どうも古い自分の文章は下手くそで恥ずかしい。
こういうのはあまり時間をおかないでやったほうがいいのだろう。

いちおう思い出せるかぎり書き出してみると、

まず、「塔」
2013年ごろに歌集評をひとつ書いた。
2015年の1-6月号で選歌欄評を書いた。
「方舟」に二回書いた。
年末のアンケート的なやつに文章を寄せた。
歌集評はまあ、大丈夫と思う。
選歌欄評は全部は無理だなあ。やるとしたら抜粋になる。
「方舟」は誌面への応答だからネットに出す意味がまったくない。
アンケートのエッセイは何を書いたか覚えてない。

次に「未来」
歌集評がひとつあるけどあんまり良くない内容な気がする。このまま忘れ去られてもいい。
「その日その日」という欄にエッセイを書いたが、当たり障りない。

次に「かばん」
歌集評をひとつ書いた。これは自分の中では書けたほうに入る。出してもよい。

次に「うた新聞」
「ライムライト」という欄にエッセイを書いた。有料で公開中。書けたほうに入る。

最後に「短歌研究」
2014年に「新進気鋭の歌人たち」に短い文章を出した。ツイッターに画像であげた。ブログに置いてもよい。
歌集評3ヶ月ぶん。これも下手な文章だが、オレの実力なので仕方がない。歌集の宣伝になる可能性があるから出してもよい。

思い出した。短歌と俳句の文芸誌「We」で、俳句の評のページを二回担当した。これはよく知らない分野について書いた文章だからネットに出したりはしない。

紙の上の文字になったオレの文章は以上であります。
積極的に書きたいわけじゃなくて、回ってくれば受けるって感じ。書いてるときは楽しくても、あとで恥ずかしくなる。

あちこちの本に書き散らしたものを一ヶ所(ブログかnote)にまとめておいたら良かろうと考えてリストアップしてみたわけだが、罰ゲームのように思えてくる。
やるとしてもごく限定的なかたちになるだろう。



▼いろいろ

auウォレットポイントの運用をはじめて3ヶ月、はじめて1円ぶん利益が出た。
もっとたくさん投資しないとたいした利益にならないのかもしれないね。



小野ほりでいさんのnoteのマガジン「平気で生きるということ」1500円で買って、読みおわった。気づくことが多かった。わりとこれまでだって平気なつもりだったが、そうでもなかった。



生まれてはじめてウォシュレットつかった。くすぐったい。一首できた。



ファミリーマートの「バター香るしっとり厚切りバームクーヘン」が好き。好き嫌いが分かれそうな気がするけども




#みなさん小中高って修学旅行どこだったんですか
小→福島
中→東京
高→北海道

小学校の修学旅行で福島に行ったときに買った赤べこがまだ手元にある https://t.co/3u95fyHLrk

中学校の修学旅行のことはほとんど覚えてないけど短歌はひとつ作った。

人生のうすい汚点にディズニーではぐれて何も乗らなかった日/工藤吉生
〈2017.7 野性時代「野性歌壇」〉
加藤千恵さんの佳作。


高校の修学旅行は北海道の修道院に行ったりレンガの建物に行ったり、なんかいろいろした。中島みゆきファンだったから興奮したが、特にみゆきさんにゆかりのあるものは見かけなかった。
函館の夜景見てワーワーした。ラベンダーのソフトクリーム食べた。ってことは富良野に行ったんだろうな。




▼浜竹

相原かろさんの歌集『浜竹』から。 https://t.co/SCyZvtxb6a

ほとんどが工藤吉生だつぶやきの相原かろを検索したら
/相原かろ『浜竹』



今でもほとんどオレなのかなーと思って検索してみたら、今でもわりとそうだった。歌集が評判になって、工藤がうすくなるといいですね。

オレの名前を短歌に入れる人は今までに何人かいらっしゃったんですが、その短歌を歌集に収録した方は初めて。

かろさんはマジでおもしろい歌をつくる歌人さんなので、『塔』以外の方にも広く読まれるといいなあと思います。

今までに、短歌関係で総合誌や結社誌や新聞やネットプリントや、いろんなところにオレの作品や名前を載せていただいてきましたが、「歌集」にはオレの名前が載ったことがなかったんです。うれしいなあ。




▼伏せ字検索

「○田○子の秘密エッチ流出映像を限定公開中!」だそうだが、誰なんだ。森田童子? https://t.co/YpdOiSvXs6

「○田○子」で検索したら「伏せ字検索」というページがでてきた。
https://t.co/pIKFWPZzmm
〈○田○子はきっと「松田聖子」です〉と結果が出てきた。

松田聖子、桜田淳子、森田童子、向田邦子、寺田恵子、戸田恵子、石田燿子、熊田曜子、沢田聖子、深田恭子
と候補が一覧になっているけど、迷惑メール的には「前田敦子」が正解なんじゃないのかな。流出したら大ニュースになりそうな、比較的最近の芸能人ということで考えれば。





▼あした

今日は中島みゆきの「あした」の歌詞のことを考えていた。いまの自分に響いてくる歌。

前奏は甘い感じでふわふわ始まって、イヤリングを外すとかフリルのシャツを脱ぐとか言い出してまだ甘い雰囲気があるみたいだけど、これっていうのは装飾が剥がれて中身が露出していくってことだ。

カーラジオが嵐を告げるっていうのは予感ですね。予報。まだこの段階では嵐になっていない。黙りこんでいるっていって問いかけがあってサビ。サビは「もしも明日」ってことでこれも仮のことなんだけど、こんなに悪い予感をもっているのはなんだろうと。

二番になると、Aメロで二人の気持ちが近づこうとしてもわからなくなってしまうことを言い始める。一番のAメロでは脱いでたんで、その続きですかね。一歩踏み込んだ。「なおわからなくなるみたいだ」は一番の「見失ってしまわないでね」の、まさに見失ってしまったところだ。
つまり一番の悪い予感が二番で的中しはじめたんだな。

わからなくなって、それでどうなるのか不安がきざしてくるが、Bメロになるとせっぱつまってくる。「追い越してく」からの「一車線の人生」は一番のBメロの「カーラジオ」とつながって車に乗ってる感触を強めている。

ここで「土砂降りの一車線の人生」で土砂降りになる。これが一番のカーラジオで告げられていた嵐に相当すると考えれば、ここでも悪い予報が現実になっている。

「こごえながら」で、まるで二人が直接雨に濡れているみたいに感じる。車の中にいるはずなんだけど、嵐のまっただ中だ。
「二人ともが二人ぶん傷ついている」がすごく重い。

そういうことを言ってからまたサビがくる。同じ悪い予感にしても、一番のときよりずっとその悪い状況に近づいているようだし、「言えるならその時」の「その時」はすぐそこまできてるみたいだ。

なにがそんなに二人を追いつめているのか、それがよく見えないんだけど、オレは最近わかる気がしてきている。
こういう歌は中島みゆきのほかの歌にもそうそうないんだよ。フラれたから辛いとかそういうことじゃなくて、二人は愛し合っているままで何かひどいことになっている。

変なことを言うけど、愛っていうのは美しい楽しいことばっかりじゃないんだよな。熱心に聞いてた学生の頃にそれがわからなかった。

「ただの心しかもたない痩せた猫」とか「なんの得もなくても」とか、「愛」以外のぜんぶを失うみたいに言っている。ふわふわして始まって、緊迫してくる。

結末を考えずに書き始めたけど、どうすりゃいいのかわかんなくなったので終わる。



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2019年05月20日

▼呪いの落書き▼もっと読む快楽を、ほか

四月に書いた細かいことでこのブログ未収録の文章をまとめる。断片シリーズ。




▼まるごとバナナBIG



まるごとバナナのBIGっていうのを見つけて買って食べた。358円。
こういうことをするたびに、いくらでも食えると思っていたものにも必ず限界があるということに気づかされる。

そしてその限界は意外と近くにある。

バラエティー番組で、底無し沼といわれていた沼の深さを計ったら全然たいしたことなかったっていう検証を見たのを思い出す。

"トリビアの種「底なし沼は本当に底がないのか調べてみた」"
https://t.co/uG3b4bBtH6




▼作品と幸福



たとえば、小学生のころ、ドラえもんに夢中になっていた。中学生のころ、中島みゆきに夢中になっていた。それを同じジャンルの誰かと比較したりはしなかった。同じ作者の別の作品と比較したりはしなかった。

藤子不二雄を石ノ森章太郎や手塚治虫に並べてみたりしない。
中島みゆきをユーミンや吉田拓郎や長渕剛と並べてみたりしない。考えつきもしない。

作品がある、作品を見る、作品を聴く、作品を楽しむ、それがすべてだった。それが自分にとってはもっとも幸福な状態だった。



▼投稿と闘い

http://komugikokomeko.hatenablog.com/entry/2019/04/12/220000
橙田千尋さんのブログ。

投稿した雑誌を開くときの緊張と興奮が一瞬よみがえってくる、よい文章でした。
負けず嫌いが前面に出てるのがいいよな。「闘い」とまで言えれば。

オレは載りたい気持ちをあらわにすることに恥があって半端な態度になっちゃったんだよ。掲載されればいいってもんじゃないとか、読者の反応が大切だとか言ってみたりして。それらは間違ってないんだけど、自分の気持ちはちょっとごまかしてたかも。

「悔しい」ってちゃんと言えてるのがいいよ。

投稿でもっと載りたいもっと載りたいには限界があって、一度や二度載らないだけで苦い気分になっちゃったりして、載ろうと思いすぎるとろくなものができなくてスベるし、そうなってからは楽しみより苦しみが大きくなっていって、つらかった。いいときに抜けることができてよかった。

結社とか、歌会とか、選のないところとか、自分のブログやツイッターもそうだけど、いろんな場があったおかげでやってこれたなって思います。



▼呪いのビデオほか

"It was truly there! Video of the curse Vol.55 (2013)"
https://t.co/QNixzK7XIB
ほんとうにあった!呪いのビデオ55。すごくおもしろかった
ひとつひとつが怖いんだけど、全体としてすごくおもしろくできている。見終わったときのドキドキがすごかった。また見たい内容。

このシリーズに関しては、ベストセレクションみたいなやつを二本買って見たことがある。あとはYouTubeで25とスペシャル05を見ただけ。80本とか出てるみたいだ。



"黒い太陽七三一・戦慄!石井細菌部隊" https://t.co/L7mYn3x64g
これも今日見た。いろいろグロくて1.75倍速で見た。2倍にすると言葉が聞き取れない。オレはおもしろかったと思うよ。検索したらニコニコ大百科でえらく叩かれていたけど。




https://t.co/XzNSZg3kj3
ホラーDVDのおもしろい感想ブログを見つけた。星印の五段階だと参考になる。文章の感じが好き。
っていうか、実際に見るとこわいから先に文章で読んでおきたいんだよ。こわいの好きだけど、こわすぎると嫌だから。つまんないのも嫌だし。どの程度の覚悟で見ればいいのか分かるとありがたい。



▼落書き


高校生のころ、四階の壁に小さく
くどう
吉生
死ね
と落書きされているのを見つけたことがある。

びっくりしちゃって、近くにいたトモベくんに「これ見て」って話しかけた。消した方がいいよと言われて、消しゴムで消した。鉛筆で書いてあったから消えた。女の子みたいな筆跡。

「くどう」がひらがなで書いてあったのをよく覚えてる。
しかしなんで見つけちゃうんだろう。やだね。



▼福引き

オレの勤めてた店で、たまーに福引き大会的なことをしてたのよ。それの日は、普段そこを利用しない人も福引きのために来るから客数や売上がすごくのびる。福引きするためにはそこでのお買い上げレシートが必要になる。

特賞はその店でだけ使える商品券。
だから、普段その店が好きではなくて利用しない人が通りすがりに特賞を引き当てても、微妙な喜び方で帰っていくことになるわけです。



新人賞に応募するためだけに読まない総合誌をしかたなく買う人がいるかもだけど、総合誌の新人賞をいただいたらその総合誌からたびたび依頼がくるようになるんで、そこは頭に入れておいたほうがいいんじゃないのって話。



3000円ごとに福引きできるんだけど、残念賞が5ポイント券で、そのポイントがまた、その店の会員じゃないと意味をなさないポイントだった。有効期限が翌日からで、翌日以降にまた来店してもらうための5ポイントだった。



▼うたうクラブの思い出



横山未来子さんがツイッターをはじめた。ということでフォローしたらオレが最初のフォロワーになった。


横山さんには短歌研究のうたうクラブでお世話になった。

うたうクラブ、けっこう長く投稿していた。総合誌でいちばん最初に投稿したのがそこだった。四人のコーチ全員とメールのやりとりをして、うたうクラブ賞を4回いただいたところで止めた。

応募券みたいなのがいらないし、メールアドレスさえあれば投稿できるのが大きかったな。
短歌研究詠草も「歌壇」の読者歌壇も応募券とハガキが要る。角川歌壇は専用ハガキに切手を貼らないと出せない。

うたうクラブのメールのやりとりで印象深かったのは、治郎さんに「もっと読む快楽を」と言われたこと。


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2018年12月17日

▼時評▼身毒丸▼ドラゴンボール  ~2018年11月

CAM01018



2018年11月に書いた断片。11/1-11/22



▼ひとりずもう



さくらももこ『ひとりずもう(下)』漫画版を読んだ。

たまちゃんとの別れが泣ける。

漫画への没頭ぶりがすごい。足が重くなるくらい落ち込んだり、立てなくなるくらいうれしくなったりしている。

両親の性格がはっきりしている。母は心配するほうで、父は適当だ。これがいいバランスになっている。

八百屋の部分がちゃんと描かれていた。



▼バカと付き合うな

キングコングの西野さんとホリエモンの『バカと付き合うな』読んだ。
失敗がこわくない、何を言われても平気、やりたいことがある、それを叶えるためのアイデアがある、っていうのはすごい長所だよ。



▼治郎さん

11/15
加藤治郎さんの誕生日ということで、ツイッターがちょっと盛り上がっていた。
オレはこの歌を引いた。


ナ…。マネキンの手がマネキンのまるい頭を押えている ナ…。/加藤治郎『マイ・ロマンサー』
#私の推す治郎の一首


この歌を引かれるのは初めてとリプライをいただいた。絶対いい歌だと思うよこれは。



▼時評

「歌壇」12月号の小島なおさんの時評で、短歌を二首引いていただきました。
ゴミの歌です。

マスタード、ケチャップ同時にかけられる便利パックも散乱のゴミ/工藤吉生

ヨーグルトを容器とフタとスプーンとスプーン袋にして食べ終える/工藤吉生

オレだけ二首引いていただきました。ありがとうございました。



▼身毒丸

11/17
"天井桟敷 - 身毒丸 1978"
https://t.co/GVDcHmrXYC
見た。

高評価つけた動画を振り返っていたら、「田園に死す」が消えていることに気づいた。でも天井桟敷の公演がひとつ見つかった。

特に強調もされてないけど「今日も電信柱に誰か隠れてる」みたいな言葉が印象に残った。

演劇でも映画に近いことをやってるのかと思って見てたけど、五音七音が多い。歌と台詞とナレーションがよく混ざっている。音楽も、琵琶とオペラ的な声楽やロックなどが混ざっている。






11/18
"天井桟敷 - 身毒丸 1978"
https://t.co/GVDcHmrXYC

昨日「身毒丸」見て、今日そのことを考えていて、やっぱり気になったのでまた見た。

逃げ道を帯の長さではかるなり

二回見ても場面と場面のつながりはそんなによくわからないんだけど、一回目よりはわかった気がする。
寺山修司にとって家とは、家族とは、なんだったんだろう。

一番耳に残るのは家族合わせの歌。不安になる。家族合わせっていうカードゲームがあるのを今回はじめて知った。
家族で「家族合わせ」をやって、母の札を独り占めしているプレーヤーがいるから家族が揃わないと。

父親が家の中でも軍服を着ている。軍服を着た父親がいる家庭ってどういうふうになるのか想像つかない。
軍服だけど父親に存在感がない。見世物小屋を捨てた女を妻として買う場面くらいか。「死んだ母さんよりいい女だろう」って。後のほうでは、みずから「遺失物」になって出てきたりしている。

ところどころ短歌や俳句が、寺山っぽい要素がでてくる舞台だ。寺山のなかでの演劇と短詩の関係と、中島みゆきの場合の「夜会」と個々の楽曲の関係をぼんやり思った。




▼ドラゴンボール

"1時間で分かるドラゴンボール強さ順"
https://t.co/ErTcyk3kta

見た。なつかしかった。フリーザあたりまでは真面目にテレビや原作を見てたなあ。魔神ブウあたりまでは原作でなんとなく見ていて、あとは知らない。

見てたらなかなかワクワクしたし、こういうバトルにワクワクできる自分がまだいると気づいた。

一種の、架空のスポーツを観戦してる感じだな。攻撃していい相手の体の部分は決まってるようだし。
飛んだり瞬間移動しながら、空中でドカバキドカバキと手足でパンチキックするか、手から何か光線を出して戦って勝負を決めると。

敵のほうはかんたんに強いあたらしいキャラが宇宙のどこかから登場するけど、味方はなかなか増えていかない。どこかで修業させて強くして、子供をつくって子供を強くして、怒りで髪の色変えて、それでも足りないから人と人を合体させるところまでいった。そうなっちゃうと見てるこっちも苦しい。



▼痴人の愛

谷崎潤一郎『痴人の愛』読みおわった。谷崎ははじめて読んだ。
あーなんかこの感触ってひさしぶりだなーと思った。以前はこういうのをもっと読んでた気がした。

つまり、わかっていながら情念にからめとられていく感じ。ある状況の人がどんなふうにぶざまであるかっていう話。



▼食べた記憶

今朝食べたものが思い出せない。
食後に栄養ドリンクを飲んだことは覚えている。

記憶に残らないということは、よく食べるものをいつものように食べたのだろうけど、ほんとにまったく記憶にない。もし満腹感がなかったら、食べたか食べてないかを判断できなくなるだろう。

台所やゴミ箱を見て「ふーむ、オレはこれを食べたらしいぞ」っていうことになる。

たぶんアレだろうというのはあるんだけど、どうしても一コマも記憶が戻ってこない。そのときにやりそうな動作とか見たはずのものをイメージしてみるが、ピンとこない。用意する、食べる、片付ける。いずれも空白だ。
昨夜のは覚えてる。

ドリンクを飲んだかどうかも記憶があやふやなんだが、ビンをガチャンと捨てたイメージが薄く残っていて、それだけがドリンクを飲んだ記憶があるというモトになっている。

ビンのフタを開けるのに力をいれたとか、ビンに口をつけた感じとか、味とか、完全に忘れている。



記憶って、こんなに早くあとかたもなく消えるものなのか。まあ確かに残しておくべき記憶ってわけじゃないけど。オレのスマホは類似の画像があると削除を勧めてくる。これは類似の記憶だ。




「笑っていいとも!」に「大阪ジンジンジン」っていうコーナーがあったんです。鶴瓶と鈴木紗理奈が司会で。
2チームに分かれて、大阪人によくあることをフリップに書いて発表する。ボタンを持った会場のお客さんは、それに共感したらボタンを押す。その人数の多いほうが勝ち。

それでタモリが、「大阪人はすぐ『これなんぼ?』ってきいてくる」って回答して、ウケて、高得点がでた。
それでなんと、その翌週の放送でもタモリがそのコーナーで同じ回答をフリップに書いて発表した。会場がシーンとなった。変な空気になった。

タモリは会場が思ったような反応じゃないから不満そうだった。共感のボタンは多く押されて、タモリは得意になって喜んでいた。「ウケなかったが共感は得たぞ!」って。

それからまもなく、そのコーナーはなくなった。
動画とか、あるかと思ったらなかった。


それはつまり、タモリが自分のしたことを完全に忘れていたっていう話なんだけど、そんな昔のことをオレがこまかく覚えているっていう話でもある。






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2018年8月のオレの短歌とその余談/連作の歌のつなぎ方
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【4】選考座談会・前編
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【5】選考座談会・後編

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2018年の短歌研究新人賞の自分のことについて、思うぞんぶんに書き尽くしました。また、選考座談会で言われたことへの応答。




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2018年11月08日

「質問箱」第8弾  ~穂村弘さんがツイッターをはじめたら、ほか

「質問箱」にきた質問にひさしぶりに答えた。

質問箱
https://peing.net/ja/mk7911

質問には57577で返します。


これまで答えた主な質問。

【1】Peing(質問箱)を始めました
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205560.html

【2】二日目
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205619.html

【3】三日目。短歌研究の裸の写真、塔から未来に移った理由 : http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205705.html

【4】四日目。短歌での目標について、スランプについて
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205738.html

【5】五日目・六日目 2ちゃんねる見てますか、注目歌人、発表の場
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205895.html

【6】七日目~九日目  2017年の歌集ベスト3、結社に入ってうれしかったこと、ほか
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52206241.html

【7】年末年始の「質問箱」  ~文語で詠むことはありますか、なぜ旧かなにしないんですか、ほか
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52207073.html



ではいってみましょう。





問 ピーマンが苦手です。どうしたらいいですか?

苦手って誰にでもありあなたにはそれがピーマンだったのでしょう
どうしてもピーマンが気になるのなら一首つくってみますオレなら

https://t.co/Aonm8bAzvv




問 赤ちゃんってかわいいよね~

かわいいね   ほかになんにもいうことがなくて空虚な二十六音

https://t.co/SbmFT8x9gN





問 最後にさかな釣りをしたのはいつ?

十八のころにオヤジに連れられて行ったなボートなんぞ浮かべて

https://t.co/9gzr9v2yOS



問 旅行で行ってよかった場所は?

東京で受賞式して大阪や山形に行き歌会しました
県外に出てもほとんど観光はしないで帰るのでわからない

https://t.co/PwxRy7nyGs

旅行の質問。
大阪ではたこ焼き食べたくらいだなあ。
山形は茂吉記念館見ました。そういえば山寺に登ったことあります。東京は電車で行ったりきたりしていくつか店に入りました。
いい悪いはなくて、それぞれが思い出です。





問 穂村弘さんがツイッターを始めたらフォローしますか?

するだろう ぼくをすてたるものがたり、じゃなくて@hiroshi_homuraのフォロー 
するけども 今からツイッターをやる穂村弘はどうかと思う
ツイッターやってないのがほむほむの魅力のひとつなんじゃないかな

※架空のIDです

https://t.co/9Mv1hJYeg1



ほむらさんに関する質問。
一首目は、過去の名歌そのまんま、からの創作IDっていう、このバランスがわれながら気に入っている。
一首目の有名な初句を、二首目でちょっと変化させてまた使ってるのも、自分で満足しているところ。

いいんだよ自己満足で。自分を満足させるってそんなに簡単じゃないから。





問 オーケストラの楽器の中で、演奏してみたい楽器はどれですか? また、逆に演奏したくない楽器はありますか?

ピアノとかコントラバスをやったのでそれ以外をやりたいな来世は

https://t.co/IBFlWNbmkc




問 もし子どもが生まれたら、何という名前を付けますか? 男の子の場合と女の子の場合、両方教えてください。

まえもって決めておかないタイプです オレの名前は祖父の命名

https://t.co/Hxza5A8DN1




問 好きな作曲家は誰ですか? また、その作曲家のどの曲が特に好きですか?

最近はゴールドベルク変奏曲ばっかし聴いてますよバッハの
ベートーベンだったらシンフォニーがいいモーツァルティアンの時代もあった
ダウランド、テレマン、ラモー、ブルックナー、ブラームス、フォーレ、挙げきれません

https://t.co/RPqYqWSJ99




問 挑戦してみたいことある?

挑戦はやっていますよ! うまくいくようになるまで言いませんけど

https://t.co/VmbfgTuJ4O




問 明日の日経平均はどうやってると思いますか?

ミスならば誰にでもある落ち着いて文字を打つことからはじめよう
https://t.co/jRayykuSt0


問 明日の日経平均はどうなってると思いますか?

質問の中身もしくは宛先も打ち間違っていないでしょうか
https://t.co/60PxG3uSqE


おもしろい質問をしようとしてスベってるパターンかもしれないね。くわしくないことをきかれても、こっちは「かわす」だけなのよ。質問する側に知識や経験やセンスがないと、鋭いおもしろい質問にはならない。問いをたてるって、頭を使うことなんだよ。

この人になぜこれを訊くのか、この人に何を言わせたいのか、自分がそれを知ることでどうなるのか。面白さとはどのようなときにうまれるものなのか。
まず自分に問うてもいいかもね。





問 生まれ変わったら何になりたい?

あと少し自分をちゃんとやりきってそれから次を考えたいな

https://t.co/XwQWJVUbX8





問 どうして質問系タグ答えてみようと思ったんですか?

オレが今あなたのくれた質問に答えてるのと理由は同じ
https://t.co/GfqsLXkQ4G



#短歌の人がいいねの数だけ短歌の話をする をやりました
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52224708.html
これのことですね。



ツイッターで流行ってることはなるべく乗るようにしているっていうのもあります。そしてそれをまとめておくと、いつ何が流行ったか後でわかるんです。

それと、20の質問に20の短歌で答えれば、少しくらい「使える」短歌ができる可能性があるからです。

元々のタグがもっている目的もあります。共通のハッシュタグを使うことで普段つながってない人にツイートを見てもらえる可能性がある。最近フォローした人にオレのことを知ってもらえる。








以上です。
んじゃまた。



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角川「短歌」2018年9月号の荻原裕幸さんの歌壇時評の感想すこし
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「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【1】
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【4】選考座談会・前編
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【5】選考座談会・後編

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2018年11月06日

▼賞としめきり▼麒麟騎手▼ほか  ~2018年10月

2018年10月に書いた、さまざまな断片から。



▼麒麟騎手

穂村弘さんがすすめていた本、塚本邦雄『麒麟騎手』買った。1200円の本が古書店で2200円。それと桑原武夫『第二芸術』買った。 https://t.co/LB9WJMD0Ig

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この古書店は、レジがなくて算盤が置いてあった。

『麒麟騎手』は1974年の本で、寺山も塚本もまだまだ生きている。塚本から寺山への書簡が収録されている。あだ名で出てきて、誰だかよくわからない人もいる。二人は相当仲がいいようだが、厳しい言葉もある。あだ名をつけあい、言いたいことを言える、活発で強いつながり。短歌研究のことを「短研」って言ってる。

塚本はシャンソンや映画のことをよく書く。いろんな作品がぽんぽん出てきては、短くバッサリいく。厳しさと簡潔さが心地いい。ほめるときには、君にも見せたい、君にも聴かせたいという。とにかく夢中であれこれ見て聴いていて、楽しそう。自分もいっぱいいろんなものを見たいと思った。

くだけた文章で、塚本がちょっと近くなったように感じられる。





▼オール読物

オール読物が宮部みゆき特集だったので、宮部みゆき好きの母に買った。

オール読物新人賞っていうのが11月号に載ってたから見てたんだけど、厳しい世界だねえ。同じようなことを前にも書いたかもしれないけど、2000以上の作品から5作だけ候補になって、しかもどれもかなり厳しいことを言われていた。

それを、こわいなあこわいなあと思いつつ、楽しく読むわけです。こわいのは自分に置き換えようとしたからで、楽しいのはいじめの快楽みたいなアレなんだろうか。

松本清張賞のお知らせのページが目に入った。賞金500万ですって。ひえっ。





▼賞としめきり

10/15は笹井宏之賞の締め切りだった。

笹井 賞
でためしに検索してみるとたくさんの知らない人たちのツイートがでてくる。知らない人たちに頑張ってほしい。知らない人たちのなかにすごくおもしろい人がいてほしい。新しいムック本からでてきた賞だ。新しい人の新しい作品がとるべき賞だ。


何ヵ月も前から締め切りだとわかっていたのに、ギリギリにやっと並べかえをやって出したり、あるいは間に合わない人がけっこういるようだった。みんなそんなに忙しいのかな。
そういうところは作品にひびいてくる。余裕をもって大切につくらないとダメだろと、説教したくなる。

間に合うように作るのなんか当然で、それをどれだけ丁寧に磨きをかけることができるか、が勝負だと思う。



キングコングの西野さんが、はじめて絵本をつくるときのことを本に書いていた。素人がプロに勝つには、金と時間をかけることだと。プロはひとつの作品にいくらでも金と時間をかけるというわけにいかないが、素人はそれができる。勝てるとすればそこからだと。
だから、金はまあかけられないにしても時間はかけないと。

間に合うように応募できて満足っていうのがすでに全然ちがう。

もっと言えば、受賞したら満足というのもほんとは違うんだろうね。

歌集がだせる賞ならば、いい歌集を出して多くの読者を満足させることができて、そこではじめて一つのことが達成できたということになるだろう。





▼風

短歌BBS「風」。
https://t.co/nTwZeWRik2

オレが
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52220446.html
であれだけ真面目に書いたのに「怒ってたみたい」で片付けられてしまうのか。なにを読んでいるのか? 中身ではなく、顔色だけを読もうとしてるんだろう。そういう人のために書く文章はない。すくなくとも、中身をともなう文章は。





▼ゴールドベルク変装曲

"Bach, BWV 988 Goldberg Variations (complete)with sheet music/fingering バッハ, ゴルトベルク変奏曲 (全楽譜, 指使い)"
https://t.co/9ufue8nQu0

バッハのゴールドベルグ変奏曲を聴く時期というのがときどきくる。この演奏はあまり味がついてないのがいい。楽譜に書いてあることをなぞる。ここからがスタートだ。



不眠症の伯爵をなぐさめるためにバッハが作った~みたいなエピソードがあるけど、おもしろい曲だし刺激のある演奏が多い。



"J.S.バッハ 「ゴールドベルク変奏曲」 ロザリン・テューレック J.S.Bach Goldberg Variations"
https://t.co/kzuaYP9c9K
90分を超える、ゆったりした演奏。聴きながら寝るにはちょうどいい。




▼夢

夢。短歌の集まりだった。女性歌人にオレが飲み物をおごろうとするんだけど、いいですからと言われてその人は自分で買った。別の人からオレの言い方が強くてセクハラに近かったと指摘をうける。

オレははずかしくて居ても立ってもいられなくなって「帰ります」と言ってそのまま帰った。今から会が始まるっていうタイミングだった。そのあとは誰に話しかけられても何も言わず歩いた。

歩き続けて建物をどんどん離れていっても、建物のなかで歌人たちがたのしそうに話している声が耳に届いてくるのだった。これから始まるのに工藤はなぜ帰ったのかという声もしていた。もう人前にあらわれないことにしようと決めた。おわり。





▼純文学

小谷野敦『純文学とは何か』読みおわった。いろんな本がでてきてたのしかった。昔読んだ本もでてくれば、まったく知らない本もでてくる。文学のエレクトリカルパレードといった印象だ。ひとつひとつの段落が、豊富な読書量をあらわしている。

もっといろんな小説を読んでみたいなーと思った。



短歌のなかには純文学と通俗文学があるかなと考えた。
通俗なものはかつては「狂歌」だったが、だんだんそういう区別がなくなった。
純と通俗が、短歌ではひとつに溶け合っているのではないか。
茂吉は通俗だが佐太郎は純文学、みたいな分けかたをしても意味はないだろう。愛唱されるとそこが通俗になる。

作品ごとに判断するしかない、というのはそうなんだろう。作家ごとでくくるとわかりやすいが。





▼▼▼


【こっちもおすすめ】
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角川「短歌」2018年9月号の荻原裕幸さんの歌壇時評の感想すこし
https://t.co/CzRqDYixti



「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【1】
https://t.co/9LDZrsWmr0

【2】
https://t.co/lcoeLM1kt6

【3】
https://t.co/f993MV2JHS

【4】選考座談会・前編
https://note.mu/mk7911/n/ncbc826b3e18a

【5】選考座談会・後編

https://note.mu/mk7911/n/n44d84c9e74f6
2018年の短歌研究新人賞の自分のことについて、思うぞんぶんに書き尽くしました。また、選考座談会で言われたことへの応答。




などなど、
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