東日本大震災関連

2016年03月11日

【東日本大震災から五年】東日本大震災を詠んだ短歌・25首選

東日本大震災から五年経った。


オレの震災体験は、震災直後に書いた。それを再掲する。まだ東日本大震災という名前が定着していなくて「東北地方大平洋沖地震」だったころだ。

東北地方太平洋沖地震 体験記[1]: ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51863226.html

体験記[2] http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51863581.html

体験記[3] http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51863831.html

体験記[4] http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51864226.html

体験記[5] http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51865082.html


そのほか震災関連記事。

震災から半年。オレの周りに残る爪痕 : http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51927366.html

TBC東北放送 DVD 「東日本大震災の記録~3.11宮城~」内容と感想 : http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51956537.html









ここは短歌のブログなので、短歌でも震災をふりかえってみたい。短歌の総合誌「歌壇」2016年3月号で吉川宏志さんが震災詠100首を選んでいた。

オレも選んでみることにした。

東北の歌人が選んだものがあっていいだろう、ネットで発表されるものもあっていいだろうと思い、今までこのブログでとりあげた歌の中から震災の短歌を25首選んだ。
吉川さんの選は、震災後一年ほどの河北歌壇と朝日歌壇、歌集、震災詠を集めた書籍、が中心となっている。オレは総合誌と塔を中心にして、重複のないように選んだ。





▼工藤吉生が選んだ震災の短歌25首



輪ゴムひとつ握りてをりき何をせむとしたるか午後二時四十六分/相澤豊子
 塔短歌会東北「1099日」


宿題はどうすると叫ぶ子供のこゑ大津波のがるる人語のなかに/井上生二
 「短歌研究」2014年5月号


ああこれが夢といふものどこまでも瓦礫の道を歩いてゆきぬ/梶原さい子
 『リアス/椿』


母の遺体確認せしは体育館199番の名札つきをり/荒井裕子
 「歌壇」2012年12月号





裏山へなぜ逃げなかつた 問ふて問ふて問ふてすべなきことをまた問ふ/佐藤通雅
 『昔話』


眩暈か余震かもはや誰にも区別はつかない ただ揺れている/佐藤涼子「記録」
 「塔」2014年7月号


人形に「もうすぐ地震をはるよ」と繰り返す子のひとり遊びは/大口玲子
 『トリサンナイタ』





東北のすべてのアナウンサーたちへ昨日より濃い影の伸びゆく/北山あさひ「報道部にて」
 第59回まひる野賞


震災に親を亡くしし少年は映さるるなり涙流すまで/岩﨑秀子
 「短歌研究」2014年12月号


引き続き瓦礫と人が流れますテレビの前でお待ちください/木下龍也
 現代歌人協会 全国短歌大会 2012年


杭のやうに見えてゐたのが人だった。といふこともある。被災写真は。/澤村斉美
 角川「短歌」2012年7月号





あの道もあの角もなし閖上一丁目あの窓もなしあの庭もなし/斉藤梢
 「短歌研究」2012年7月号


信号の黄色に変はりスピードを増してがつんと震災の溝/佐藤和彦
 「塔」2012年11月号


おめでとう言えば小さくウンという三月十一日十三歳の少年/小林則子
 「塔」2014年6月号





(3月11日2時46分)揺り落とされて我々は違ふ世界に来たのではないか/文屋亮「私といふ一本の糸に」
 「玲瓏」83号


半分に切られし虫がまだうごくように日常は続いておりぬ/吉川宏志「ハナニラ」
 「短歌研究」2013年5月号





原発と活断層の因縁話(ものがたり)始まりまするでろれん、でろれん/高野公彦
 角川「短歌」付録 現代短歌アンソロジー 平成26年版


AKB48が走り出す原子炉の爆発を止めるため/穂村弘「ナンバー」
 「角川短歌年鑑 平成28年度版」


フクスィマにいきたくない使徒フクスィマでいきたくない死と うえのえきなう/鈴木博太「ハッピーアイランド」
 「短歌研究」2012年9月号


メルトダウンに最も近いパチンコ屋で浜崎あゆみを2千円打つ/斉藤斎藤「それから絶望感に押しつぶされそうになりながら、いつかやってくる日をひたすら待ちました。」
 「短歌研究」2013年5月号


したうけのそのしたうけのしたうけのさげふゐんぬるッぬるッと被曝す/渡辺松男
 「短歌研究」2013年5月号


2012年2月
くりかえし子にかけやる湯ナイブヒバクガイブヒバク皮膚うらがえしたし/沼尻つた子「水揺れる」
 「みずつき4」


「ただいまの時刻の放射線量をお知らせします」 おい、いま何時なんだ/小林真代「雨降り松」
 「塔」2013年7月号


くうかんはうしやせんりやうくうかんはうしやせんりやうと鳴く鳥はあらずや/本田一弘
 「角川短歌年鑑 平成28年度版」





訪れし仮設住宅に住む人を「仮設の人」と言ってしまえり/三原由起子「地団駄を踏む」
 「歌壇」2013年2月号


なぐさめのための行事に微笑みぬいまだに職なき仮設住まいは/山本司
 角川「短歌」付録「現代短歌アンソロジー」平成28年版


憐憫の貌の真中にそのはなしまたそのはなしといふ眼が並ぶ/高木佳子「夏の藁」
 「短歌研究」2013年8月号


被災地の友らを見舞ひ奉仕して帰るといへど懺(ざん)の心よ/秋葉四郎
 『みな陸を向く』





山頂の鎮魂の鐘打ちたれば津波の更地は谺返さず/大内晋次
 河北新報「河北歌壇」2016.1.17


津波にて海ただよひし裸婦像がホールに立てり傷跡ふかく/岡田紘子
 第三十一回啄木祭短歌大会





以上。

あらためて、吉川さんが100首選んだすごさを感じた。
オレも100首選ぼう、
いやそれはむずかしいから50首、
やってみたらそれもきついから30首、
いやいや……と結局25首になった。
オレの観測範囲の狭さも感じた。


オレは2011年8月に短歌を始め、2012年春から短歌の総合誌を読むようになった。震災後一年間の雑誌・結社誌がごっそり抜けているのは選ぶうえで影響した。
この企画は今朝思い付いて、三時間で20首選をつくり、それから二時間で5首を追加し25首選とした。



んじゃまた。


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2012年01月23日

TBC東北放送 DVD 「東日本大震災の記録~3.11宮城~」内容と感想

TBC東北放送 DVD 東日本大震災の記録~3.11宮城~





コンビニで購入。1890円。



序章

最初に震災と津波についてのおおまかな説明がある。

七北田の七十七銀行の映像があった。このあたりはよく来るから「あっ」と思った。




震災や津波の被害の様子を北から見てゆく。これがこのDVDのメインとなる。



気仙沼

大津波警報を町に知らせる男性の声が印象に残る。

消えた信号と渋滞する車の列。

津波が来る前に潮は引いてゆく。津波に追われて走る車が映ってる。

流される車、船、家。「早く逃げてー」という悲鳴。

つり具屋のある交差点の場面が悲惨だ。子供の泣き声が入ってる。地面から何か吹き出しているのがこわい。

押し寄せた津波が引いてゆくのも映ってる。


流出した油による火災の映像。爆発も起こっている。停電した町に炎と車のライトだけが光る映像は不気味だ。

翌朝になると被害があらわになる。



このDVDは基本的にBGMはなく、音が生々しい。





南三陸

こちらの緊急放送は低音域の男性と若い女性が交互にしゃべっている。はじめは予想される津波の高さをは6メートルと放送してるが、途中で10メートルに変わっている。


雪が降る高台で何人かの男性がしゃべっている。撮影者の仲間か。
男性達が津波を実況するような形になっている。「建物越えた」「パソコンのデータ終わりだー」などと言っている。「あぁーー」という深い嘆息。
津波が町を飲み込んでゆく一部始終が収められている。20分かそこらの間に町は水の底となる。男性達の声は、全てを押し流す轟音にかき消されていく。

2005年の景色との対比がある。鋭い対比だ。




石巻

雪が強い。

男性が説明しながら撮影してるが、緊急事態のせいか、元から下手なのか、ダメダメな説明になっている。
「津波でしょうか」「大丈夫でしょうか」の連発がやがて「やばい」「嘘だべ……」と変わってゆく。どんな説明よりも映像は雄弁に語っている。。

短いが、わりと近くで撮影してる映像もある。





東松島

リアルタイムの映像はない。事後取材に行ったようだ。自衛隊のヘリなどの残骸を映している。短い。




仙台

泉区のセルバの中らしき映像がある。ここには時々来る。

七北田川の映像がある。氾濫している。逆流もしている。川は激しく、陸地を削りながら流れている。

仙台港の様子。
撮影者が「こんなことやってていいのかな」「ここで大丈夫か」などと言っている。

ものすごい必死に避難を呼びかけてる場面がある。

津波で車が大量に流されてる。迫力ある。


名取川の空からの映像は音がなく静かだ。津波と同じくらいの速度で追われて走ってる車がある。

荒浜。メチャクチャな家を近くで見ると、そのひどさが一層伝わってくる。




名取

空港の滑走路を泥水が埋めつくしてゆく。画面右から左へと津波が通過してゆく。


航空基地の男性が絶望的な様子で被害を伝えている。





亘理町、山元町

巡視船が津波を乗り越える映像。見てるこちらも一緒に乗り越えてるみたいな感覚になる。

かなり近い場所での津波撮影映像がある。

鳥の海付近では、船が住宅に激突している。





地震の仕組み

震災が起こった原因についての説明の映像がある。
プレートがどうこう、アスペリティがどうこうという説明。二人の学者が出てくる。あまり興味持てなかった。




地震直後のTBCの放送


実際には震災直後に広い範囲で停電になった。そのためほとんど視聴されなかった貴重な放送だ。

女性アナウンサーが緊迫した様子で「皆さん落ち着いて行動してください」「スタジオでも強い揺れを感じています」などと言っている。

津波情報の日本地図が二つ出てしまってる。それくらいの緊急事態だ。

しばらく後の放送ではアナウンサーがヘルメットをかぶっている。

空港に津波が押し寄せるリアルタイムの実況がある。「津波が押し寄せています」





石巻からの電話のレポートがある。被害を伝えているが、最後には力なく「この世とは思えない、地獄のような状況になりました」と言っている。



津波の高さ

最後には津波がどの地域でどの高さまで到達したかのデータが入っている。映像として見る価値は感じなかった。ただのデータだ。






[感想]
貴重なものが見られた。報道やYouTubeで津波はいくつか見たが、見たことない映像が多かった。

町を破壊するダイナミズムを感じていたが、流れてゆく車や家のひとつひとつに持ち主がいたり生活があることを考えると、悲しくてたまらなくなる。





 



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2011年09月13日

震災から半年。オレの周りに残る爪痕

震災から半年、ということで震災と現在を考えてツイートしたものをまとめる。




家から15分の本屋、まさに「古書店」とでもいった佇まいだった。ところせましと並んだ本、無愛想な店主。
震災でかなり本棚がやられたらしい。しばらくして営業再開したが、また閉店してそれっきりになった。何かしてる様子もない。もう再開しないんだろうか。残念なことだ





震災後、一番近いブックオフはわりと早く、本やCDの並び方がメチャクチャなまま営業再開した。それから休業して再開して、また工事してる。けっこう後をひいてる。





ある道路は隆起(使い慣れない言葉だ…)して波打つような地面になった。普通の道路だったのに、スキーのモーグルのコースみたいになった。自転車で通ると怖い。自転車で小さなコブを通過する時、体のバランスを保つため一種の緊張状態になるけど、あれが続くと疲れる




ウチの近所で1件だけ赤紙貼られて住めなくなった家がある。他は無事なのにそこだけ、っていうのが不運だな。いまだにそのままになってる。赤紙の赤が薄れても住人は戻らない。





屋根瓦にブルーシートをかけた家が目立つ。いつまでもああやってなきゃいけないものなんだろうか。瓦屋さんの人手が不足してるとテレビで見た





震災直後、車が近所を回って「無事な家は町内会のオレンジの旗を家の前に掲げてください」と呼びかけていた。町内会にまともに参加してないからそんな旗はない。こたつ用のかけもので代用した。震災から半月くらいはそれぞれの家にオレンジの旗が掲げられていた。





いまだに全く再開できない店があるけど、そういう店は再開するつもりがあるんだろうか。事実上閉めちゃってる店もあるんじゃないか。

関係ないけどオレのいたパチンコ屋は半年間の休業と言いながらそのまま閉店した。なんで閉店と決まってるのに、再開する予定のある休業だと嘘つくのか





いまだ工事中が多い。アダルトショップの前に工事してるおじさん達がいてなんとなく入れなかった。いまだにそういう店に入るのは恥ずかしいし誰にも見られたくない。





家の近所もいつまでも工事してる。震災に関係ない工事もあるんだろうけど、工事が多い。
今朝も家の前におじさん達が集まってる。きちんと朝礼みたいなことしてた。




それでももう仙台市内西部のこのあたりは被害の爪痕は少ない。不自由もない。細かい影響はあるけど、おおむね復興した。





関連記事
東日本大震災体験記


[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51863226.html

[5] ▽カードゲーム、野グソ、仙台の中心部は今 http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51865082.html



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2011年04月07日

▽近所の土砂崩れ・画像つき▽こんにちワオテナガザル▽指揮真似▽ほか[ツイートまとめ17]

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3月18日から4月7日までのツイートから、ジャンル別に抜粋。その際、推敲や補足もする。



▼面白いもの見つけた系ツイート



「ポポポポーン」の動画をいろいろ見た。一番面白かったのはこれ。「北斗のポポポポーン♪」http://t.co/Mnhn0vr





mixiニュースに「仙台市内で大根800円」というのがあったが、昨日オレの店は258円で売った。 確かに高くなってはいる。





ドラえもん「ぼく以外みんな死んでしまった。」-ゴールデンタイムズ http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51612421.html 電車の中で読んで泣きそうになった。のび太がドラえもんに残した最後のメッセージとは?





「私をリムれ!お前のツイートをつまらないと思った私をリムれ! リムってくれなければ君と抱擁できない。」メロスとセリヌンティウスはお互いをリムり合った。そしてひしと抱き合い再び相互フォローした。ツイッター不信に陥っていた王様も、その様子をふぁぼった。(リムれメロス 完)

…っていうツイートを偶然見つけたから貼った







これはいい記事だ   被災地の岩手県山田町で祈る僧侶-ハム速 http://hamusoku.com/archives/4433188.html
がれきになった街を歩く僧侶の画像がいい。





「こんにちワン」のワンだけ動物じゃない、動物にすべきだ、ワオテナガザルとかいるだろ、という書き込みが頭から離れない
▽これに関連して
「おかえりなさイリオモテヤマネコ」
「お疲れ様でしタスマニアデビル」
とか考えた。使う場面なさそう





▼音楽関連のツイート

ファッコという作曲家のCDを聴いているんだが、まんまヴィヴァルディだな




パーテルノストロのブルックナー6番を聴いた。この人の演奏はトランペットがプップクプップクやりすぎる。フィナーレで1楽章の主題がでるところなんか特にそう。ほとんど主題が消えてる。でも残響がいいし、なんか嫌いになれないんだな。

ブル6は好き。地味な作品みたいに言われるけど、名曲だと思う。





ブラームスの交響曲3番、今まであまりじっくりと聴いてこなかった曲だけど、今回聴き直していい曲だなと思った。楽章ごとにいろんな性格があるのもいい。





所持CDが1225枚になった。ブルックナーの聴き比べを始めた。最近はベト・ブラ・ブルなどドイツものの有名どころばかり聴く。それまでは珍曲ばかり漁ってたのに。






夢の中で聞いた歌の一節。 「魔法の言葉を忘れても 魔法の言葉を書いた紙をなくしても」これは昔のテレビゲームのことを歌ってるようだ。他にもゲームにまつわる懐かしい歌詞があったが、もう思い出せない。






指揮真似はオレにとっては音楽の鑑賞法のひとつだ。振ることで拍子やテンポを意識したり、架空のオーケストラを想定することで楽器の音色の変化をより感じとることができる。少なくとも動いていれば寝ないで済むし

オレの指揮真似はあまり本格的ではない。指揮法も知らない。自然に体が動いて音楽を感じる、という意味ではヘドバン・ヘッドバンギングに近い指揮真似なのかもしれない。






▼ブログ・Twitter関連


人気ブログランキングを久しぶりにチェックしたら…ランク外でしたウワーン






ライブドアブログの新管理画面では「プラグイン」を「ブログパーツ」と言い換えているのに気付いた。確かにこの方がいいかも。プラグインって言われてもコンセントみたいなイメージだし





今頃になってTwitterが面白くなってきた。吟味してフォローするようになってからタイムラインが面白い。 最近ネトヲチを始めたんだけど、それもTwitterの使い方のひとつだな




▼日常など

水が出ない時にまとめ買いしたりもらったりした冷たい飲み物が余っている。今日は賞味期限が3月17日のいちごオレをがぶ飲みした。



そういえば夜中にひどい下痢した。原因は…温め直したミニストップのチキンか、それとも震災直後に買い溜めしたアイスコーヒーか





ミートが肉、ニートは内






DQ5「ゲマに惑わされないようにしよう」




彼女と「ポポポポーン」で手を合わせる遊びをやった。バカップルですすみません





▼震災関連のツイート

仙台中心部では「がんばろう東北」と書かれた看板が目立った。クリスロード商店街の「私たちは、負けない!」が一番インパクトあった。





店舗により差はあるが、ファミリーマートとセブンイレブンは営業再開が早く、ローソンやミニストップは遅い。コンビニ以外ではマクドナルドの営業再開が遅いのが気になった。





家から歩いて15分の場所で、土砂崩れで道が通れなくなってる場所を見つけた。肉眼で土砂崩れ見るの初めてだったし、近所にそういうのあるとは驚いた。大量の土砂が道路にぶちまけられてる様子には迫力がある。






震災後に最低限暮らせるだけの片付けはしたけど、今日はきちんと片付けた。震災前よりも片付いた。気持ちよく新年度を迎えよう

結局一日中片付けてた。休み休みだけど、CD→本→書類→衣類、といろいろ片付けた。スッキリするのはいいけど、「こんなに片付けてどうするのだろう、無に向かってゆくのだろうか。出ていく準備、あるいは死ぬ準備をしてるみたいだ」なんて考えたりした。




▼弟

中1の弟が「迷い猫オーバーラン」を買ってきた。『エロい所は飛ばして読んだ。僕にはまだ早いから』だとさ。かわいいもんだ

中一(今度中二)の弟が「がぜん」という言葉を使ってで短文を作る問題で「がぜんとした態度をとる」という文を作っていた







くどうのツイートまとめ
[1]▽コンサルタントばっかり▽せつない歌詞▽ほか
[2]▽ロッテガーナチョコモナカ▽靴を買う▽ほか
[3]▽豚甘唐揚げ▽故郷はゲームの中▽ほか
[4]▽Googleから自分のやるべきことを見つけた▽ほか
[5]▽人生という器▽接客業と笑顔▽ほか
[6]▽ずんけない▽大きな韓国国旗▽ほか
[7]▽デジタル万引き▽早漏がうらやましい▽ほか
[8]▽ゼビウス▽チラシ配りの人々▽ほか
[9]▽「中傷を 集めて速し 掲示板」▽国会中継▽格闘家マイティ・モー▽ほか
[10]▽サザエさんのジャンケン▽笑い飯の一番良かったネタ▽ほか
[11]▽現金事故▽不倫問題▽アンビエント▽チェーホフ全集▽ほか
[12]▽受かってクレープ▽ツイートをまとめたブログ記事なんてクソだよな▽ほか
[13]▽「ブックマーク」を読んで▽響いた名言▽ネットスラング雑感▽ほか
[14]▽みうらじゅんの発言はおもしろいよ▽つげ義春のすすめ▽ほか
[15]▽カンニングのニュースの感想▽アカウントリサーチ▽眠々打破▽ほか
[16]▽サイボーグサチコ、クジラと地震予知、死体▽震災関連▽ほか


 


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2011年03月18日

▽サイボーグサチコ、クジラと地震予知、死体▽震災関連▽ほか [ツイートまとめ16]

くどうのTwitterでの書き込みhttp://twtr.jp/user/mk7911/statusからの抜粋と補足。

今回は、いつごろの書き込みなのかを明示した方がよいと思われるものについては「○日前」の形で表示した。






ゴールデンタイムズ - さっちゃんはね、サイボーグ・サチコって言うんだ、ほんとはねhttp://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51600457.html これいい!






ゴールデンタイムズ「自分の息子を殺した事について語ります」http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51604901.htmlをよんだ。けいおんのSSが良かった。
大事なのは、損得を越えること。 『人の役に立つと自分の精神衛生上良い、だから得だ』と考えるオレはまだまだなんだろうな







びっくりした! ブログで「ライブドアブログの携帯用管理画面にライブドアプロフィールへのリンクを貼ればいい」と書いたら実現してた! オレの発言の影響なの? びびったわ







facebook経由でブログにアクセスされると、携帯からは調べられないのか。アクセス解析からはクッションページにしか行けない。URLを検索してもひっかからない。うーんモヤモヤ。






国会面白かった。林議員が「名前を名乗らないのが伊達直人、名前を名乗れないのが菅直人」みたいなネットのネタを披露してた
14日前

(つづき)が、やはり圧巻は西田昌司だ。今回もすごかった。震えた。「しびれるあこがれる」を感じることができる稀有な政治家だ
14日前
◇補足
この質問の後すぐに前原外務大臣が辞任した。





ライブドアブログ携帯版のアクセス解析無料解放を歓迎する。4つブログ持ってるから出費が減って助かる。


朝起きて携帯からブログの管理画面見たらアクセス数がすごいことになってて「おお!オレの時代が来たか!」と思ったけど、エラーだった。「アクセス数」をクリックすれば本当のアクセス数が出るんだけど、いつも通りの数字だった。管理画面は新しくなったのにこれは治らないのか。








ぶる速VIPはもっと評価されてほしいまとめブログだ。今「リアルに死体見た事ある?」http://burusoku-vip.com/archives/1465515.htmlを読んで戦慄した






今朝の所さんの目がテンは、スーパーに勤めるオレには興味深い内容だった。
▼スタンプカードを作ることで余計な出費をさせることが可能。
ポイントカードでたまったポイントはどうでもいいことに使われやすい。
値引き前の値段よりも値引き後の値段を大きく表示した方が影響力がある。
12日前







ゲームでもするかと思ってテレビつけたらN響アワーに見入ってしまい、結局最後まで見た。ラクリン良かったよ。ベートーベンのヴァイオリン協奏曲ってそれほど好きじゃなかったんだけど、興味でてきた。CDで聴き直してみよう
11日前







「失敗とはあきらめることだ」みたいなのは名言の中でもさんざん既出で、全くいやになる。リムーブの対象に加える。

最近は名言を並べる人を「虎の威を借る狐」だと思うようになった。「名言は好きだが名言を言うやつは嫌い」というタモリの言葉に共感する






ト音記号みたいなウンコ出たわ へ音記号は珍しくないんだけど







妹のFF12のプレイを見てニヤニヤしてた。精霊を怖がる妹に「大丈夫だからいっちゃえ」と戦わせた。あやうく全滅というところだったが勝ってた。ちょっとくやしい







母がGREEを始めた。大手企業社長という人を信じてメールしてるから「自分で考える頭がないならやめろ」と怒った






携帯のデータフォルダを整理するのは難しい。動画や画像にタイトルを入れたり分類したりするんだけど、途中で「ふう…」ってなる。






【震災後のツイート】

生きてます。家具ぐちゃぐちゃにつき復旧中。停電してます
7日前






ネットはできるようになった。オレは無事
5日前






余震うぜえwwww 水がない。給水所のすごい行列見ると力が抜ける。何時間待ちだよ…
5日前






電気が通じないから紙にブログの下書き原稿書いてます。腐ってもブロガーだ。被災経験もブログネタにしてやるぜ
5日前






灯油もきた。野菜もある。あとは水だな。それと、風呂場が使えなくなった可能性がある。 比較的恵まれていると言っていいのだろう。
4日前






こんにちは、こんにちワン! ポポポポーンwwwww 民放はAC無双だな
3日前






不謹慎ネタは気にならない。むしろ「ボクの燃料棒も爆発しそうです><」というのを思いついた






誰かのツイートをそのまま転載してる人はなんなの? ハッシュタグで調べると同じツイートが並んでて萎える。こいつらには自分の意見がないのか? また、「拡散希望」と書いてあるとデマに見える

◇補足
オレも印象的なツイートを引用・転載したくなることはある。それでも同じツイートがずらりと並ぶのは嫌な感じがする。一言感想でも書けばいいのにと思う。
拡散するのはチェーンメールみたいで嫌い。それも善意ではあるんだろうけど。






ミヤギテレビの姿勢に好感が持てる。照明の暗さに配慮を感じる。安否情報に力を入れている。 
全国番組だが昼間のサンドイッチマンが思いきったことをしゃべってた。まずは人命だよな。
2日前
◇補足
サンドウィッチマンは番組の中で、テレビは避難所をもっと写すべきだと言った。実際、この発言の後には避難所の映像が増えたように感じた。
また、あまり報道されない被災地についても語っていた。
津波の体験談などもあり、充実したトークだった。もっと出てきて語ってほしい。サンドウィッチマンはネタも面白いし、大好きな芸人だ。







地震の数日前にこんなスレがまとめられていたことを知り、驚愕した。クジラの地震予知は当たったのだ
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51605997.html ゴールデンタイムズ「今夜大地震がくるかもしれない」




くどうのツイートまとめ
[1]▽コンサルタントばっかり▽せつない歌詞▽ほか
[2]▽ロッテガーナチョコモナカ▽靴を買う▽ほか
[3]▽豚甘唐揚げ▽故郷はゲームの中▽ほか
[4]▽Googleから自分のやるべきことを見つけた▽ほか
[5]▽人生という器▽接客業と笑顔▽ほか
[6]▽ずんけない▽大きな韓国国旗▽ほか
[7]▽デジタル万引き▽早漏がうらやましい▽ほか
[8]▽ゼビウス▽チラシ配りの人々▽ほか
[9]▽「中傷を 集めて速し 掲示板」▽国会中継▽格闘家マイティ・モー▽ほか
[10]▽サザエさんのジャンケン▽笑い飯の一番良かったネタ▽ほか
[11]▽現金事故▽不倫問題▽アンビエント▽チェーホフ全集▽ほか
[12]▽受かってクレープ▽ツイートをまとめたブログ記事なんてクソだよな▽ほか
[13]▽「ブックマーク」を読んで▽響いた名言▽ネットスラング雑感▽ほか
[14]▽みうらじゅんの発言はおもしろいよ▽つげ義春のすすめ▽ほか
[15]▽カンニングのニュースの感想▽アカウントリサーチ▽眠々打破▽ほか


 


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2011年03月17日

東北地方太平洋沖地震 体験記[5] ▽カードゲーム、野グソ、仙台の中心部は今

▼カードゲーム

オレには中学一年の弟がいる。普段はテレビゲームばかりしている弟だが、停電したらトランプ・特にポーカーに凝り始めた。麻雀にも興味があるようで、麻雀のルールを付加したポーカーを始めた。

ポーカーというゲームには麻雀に近いところがある。カードを交換して役を作るところがそうだ。


弟とオレが二人で考え出した「麻雀ポーカー」のルール

▽三回替え
3回カードを交換することができる。

▽ドラルール
カードを5枚ずつ配り終えた後、もう一枚のカードを表にして出す。これがドラ。例えば「2」が出たら「3」がドラとなる。ドラになるカードを持ってると一枚につき10点加算される。
ウラドラもある。ドラの下に伏せたカードを置いておき、得点計算の時に表にする。

ドラは役に絡んでなくとも得点になる。

▽得点表
弟が作った得点がこちら。
ワンペア…5
ツーペア…10
スリーカード…30
ストレート、フラッシュ、フルハウス…50
フォーカード…70
ストレートフラッシュ…100
ファイブカード…150
ロイヤルストレートフラッシュ…250

不満はあるが、これでやっている。

▽リーヅモ一発
5枚全てのカードを使う役を狙い、4枚まで揃ったら「リーチ」と宣言し捨てるカードを横にする。その後すぐに欲しいカードが来たら「ツモ・一発」となる。リーヅモ一発は30点。

また、リーチした後に相手が自分の欲しいカードを捨てたら「ロン」と言いもらうことができる。ただしそれは相手が1枚だけ捨てた場合のみ。ロンしても通常と得点は変わらない。

▽天和ルール
カードが配られた時点で5枚が役になっていれば天和。50点ボーナス。

▽ドラがジョーカーか真っ白な予備札だった場合は得点が倍になる。

▽白い予備札は、最後に持っていると強制的にブタになり0点。役もドラも無効。

▽東1~4局、南1~4局の8回勝負で合計得点を競う。親や連チャンはない。

▽得点は双方に加算される。例えば一人がワンペア・ドラ1なら15点、もう一人がストレートなら50点がそれぞれ加算される。




これらのルールの意図は、
「簡単に高い役を揃えたい」
「麻雀はよく知らないけど麻雀用語を使ってみたい」
「大量得点したい、でも一発逆転も可能にしたい」
といったところだ。停電してる間は弟はこの遊びに夢中だった。このゲームのルールを知ってるのはオレと弟だけで、いつも二人でやっている。




▼野グソ

3日目の夜に初めて野糞をした話。

水道が止まればトイレを流すのが難しくなる。節水のために野グソを計画した。家の裏に目立たない場所がある。そこで夜中に糞した。

夜11時ごろ、そっと外に出た。見つからないかドキドキした。隠密行動だ。クソしてるのを発見されれば、それは(名誉の)死を意味する。
メタルギアソリッドのスネークになった気分だ。
「スネーク、君の任務は蛇のように長い大便をすることだ」
「ああ…、わかった」



ハラハラしたが、無事に糞した。ポケットティッシュでケツを拭いた。
その時はティッシュを捨ててすぐ戻って寝た。

明るくなってから、証拠を隠滅しなきゃと思った。
早朝、まずクソした場所に行き、足で石や土をかけてクソを隠した。捨てたティッシュを拾ってトイレに捨てた。

これで任務を完全に果たした。



話は5日目に飛ぶが、5日目にはビニール袋に糞した。野グソするリスクを減らすために考えた方法だ。

コンビニでもらうような小さなビニールを持ってトイレに行く。そして袋に用を足す。
この時に大切なのは、小便と大便を別々に出すことだ。うまくいけば、節水できて、しかも外で目撃される危険もなく用を足せる。





▼4日目

少し近所を散歩した。
倒壊した家などはないが、「塀に近づかないでください」みたいな貼り紙や給水所の情報が書かれた紙はあちこちで見かけた。

小さな地割れや、落ちた瓦屋根、割れたガラスも見かけた。



両親が某コンビニの店長と親しいため、特別に買い物することができた。米屋とも親しく、灯油の配達が早かった。
こういう非常時には、コネも大切なんだなと思った。




▼電気復旧

4日目の昼前、忘れもしない11時53分に電力が復旧した。待望の電気だ。その瞬間には家族みんなが喜びの声をあげた。

オレはCDプレーヤーの充電池を充電して、ケータイの充電をしながらワンセグをみた。
オレはこの時に初めて津波の映像を見た。押し寄せる津波に街が飲まれる様子。津波が通り過ぎた後にはガレキの山だけが残る。悲鳴、嘆きの声。再会を喜びあう人々。
オレは涙を流しながらそれを見た。目が離せなくて、ずっと泣きながらワンセグを見ていた。



電気が戻ると少し落ち着いた。震災当初の最悪の状態よりはずっとよくなった。
ここまで便利になると、もはや被災者という感じではなくなる。




▼6日目(3月16日)

仙台の中心部に行った。
国道で「災害救助」と書かれた自衛隊の車両を見た。敬礼したくなった。とにかく敬意を表したい。

ある地下鉄の駅の近くには斜めになった病院の看板があった。紐か何かで補強されてる電信柱もあった。


その近くの大型店で並んだ。単3乾電池を350円で買った。アマゾンで電池が16910円で売られて物議を醸したりしたが、宮城でも並べば手に入る。一人一つの制限があった。



仙台の中心部、アーケード街は閑散としていて寂しかった。

ほとんどの店が閉まっている。開いてる店は逆に目立った。まるでシャッター商店街だ。

一部のドラッグストアはやってた。
一部の弁当屋はやってた。
喫茶店はほぼ全滅。一つ、ジャズを流しながら営業してる店があったが、心なしかそのジャズはかっこよく聞こえた。

コンビニも8割以上は閉まってる。
自販機でも売り切れが多い。どの自販機も、水は完全に売り切れ。


路上で食べ物を売ってる若い数人組がいた。ちょっと悪そうなアンチャン達がポテトを300円で売っていた。店が閉まってるからここでポテトを買った。
味はしょっぱくて、海苔とガーリックの味がした。けっこう量もあるし、うまいし、300円でいいと思った。正直、店も構えず路上で売られる食べ物なんてアヤシイと思ってたんだけど、買って良かった。

他にも路上で食べ物を売る人達がいた。店の設備が使えないなら路上、というわけだ。ありがたい。



あるケーキ屋に並んだ。そこもかなり並んだ。しかも雪が降っている。
店のおじさんがたびたび出てきて「ケーキはもうあまり残ってません、焼き菓子はまだあります。雪の中をお待たせして本当にすみません」と言っていた。本当に優しいおじさんだと思った。

残念なことに、そこで並んでる人同士で小競り合いがあった。寒い中に長時間並んでいれば、イライラするのもしょうがない。

小さなケーキを2つ買った。後で食べたが、美味しかった。
震災で周りの店がみんな閉まってる中で営業していたから立ち寄った、偶然知ったお菓子屋さんだけど、また行ってもいいと思った。また並ぶのは嫌だけどね。
二日町の「ガトーめぐろ」さん。



平成23年 東北地方太平洋沖地震 体験記
[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤
[2] ▽震災の夜…スーパーとその内部、ラジオ、音楽の力
[3]▽消えた放送局、2日目…ひぐらしの哭く頃に、ローソン、水と電池
[4] ▽2日目の夜から3日目の朝…闇の中の買いだし、キリスト教会


 


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2011年03月16日

東北地方太平洋沖地震 体験記[4] ▽2日目の夜から3日目の朝…闇の中の買いだし、キリスト教会

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貼った画像は震災直後に撮った部屋の様子。






▽2日目の夜



6時半。
6時半なんて、まだ夜の入り口のようだが、停電していると真っ暗で星がきれいに見える。

4時ごろに絶望的な長さの行列を見て引き返したが、やはり食糧は必要なので近くのスーパーに並んだ。自分の勤めるスーパーに並ぼうとしたが、既に誰もいない状態になっていた。だから他のスーパーに並んだ。


列の最後尾に並ぶと、すぐに店員が来て申し訳なさそうに言った。
「いらっしゃいませ、こちらからですとただいま一時間から一時間半待ちでございます。残った商品が炭酸系飲料とコーヒー系の飲料、それとお菓子が残ってまして、それだけになります。」
オレの後ろに並んだ人も同じ説明を受けていたが、それを聞いて引き返す人も多かった。

オレは小型ラジオを持っていたから退屈しなかった。

スーパーの灯りは、2台の車のヘッドライトだ。それと、電卓を持った店員がライト付きヘルメットをかぶっている。

1時間並ぶと、店の様子が明らかになった。
店内で買い物をしているのではない。店の入り口の風除室(普段はカゴやカート車を置くスペース)に品物を並べて買い物しているのだ。内部は真っ暗で何も見えない。
つまりそこに置ききれる程度しか品物は出てないのだ。
オレは野菜ジュース、アイスコーヒー、コーラ、せんべい、ビスケットを2140円分買った。価格はキリのいい数字になっていた。




▽ラジオ

報道は、被害状況の他に、原子力発電所の報道があったが、仙台にいるオレにはわりとどうでもよかった。オレにとっては水と電気が最も大事だ。
ラジオの電池も限りがあるため節約している。そのため、関心ある情報はしっかり聞いて、そうでもない情報の時にはスイッチを切った。同じ情報の繰り返しや、枝野長官の原発の説明が聞こえたらスイッチを切った。

テレビではすごい映像が流れてるらしいが、見てない。




▽3日目の朝

3月13日、日曜日。この日もまだ、ライフラインは止まったままだ。

妹がクリスチャンなんだけど、教会のある地域には電気があるらしい。
オレはクリスチャンでもなんでもないんだけど、教会に行ってケータイの充電をさせてもらうことにした。

教会まで歩いて一時間かかった。
途中で、給水所になっている小学校の近くを通りかかったが、信じられないくらいの長い行列ができていた。また、容器を持ったたくさんの人々が小学校へと向かう様子が見られた。行列はまだまだ伸びそうだ。
絶望的な長さだが、しかしこの辺ではここにしか給水所はない。

それを横目に見て教会へ向かった。

途中でいくつかの信号機や自販機を見た。その地域に電力があるかどうかは信号と自販機を見ればわかる。
不思議なことに、電力の境界線ははっきりしていなかった。復旧している場所があるかと思えば、そのすぐ近くには電気がなかったりする。まだら模様のように停電している。

電気が復旧して販売してる自販機を見たが、ミネラルウォーターの類は例外なく売り切れていた。




教会に到着した。
到着して最初に見たのは、礼拝堂のコンセントにコードをつないで電気カミソリでヒゲを剃ってるクリスチャンの姿だった。正座している。

そういえばオレもヒゲはしばらく剃ってないことに気がついた。節水・節電のためヒゲを剃ってなかった。




さっそくコンセントを借りて自分と母の携帯電話を充電した。
そしてツイッターやmixi、自分のブログに自分が無事である旨を書き込んだ。




▽礼拝

ずいぶん久しぶりに礼拝に参加した。

礼拝に参加した人数は少なかった。でもちゃんと礼拝はやった。



説教の内部が興味深かった。
この時取り上げられたのは、ヨハネの福音書の8章1節~11節だ。
あなたがもし2ちゃんねらーだったら、こんなコピペを見たことはないか? ヨハネ8章は、このコピペの元ネタになった部分だ。以下がそのコピペ。




ある時、イエスが弟子たちを連れて街中を闊歩していると
一人の女性が民衆から石を投げつけられていた。
なぜこんなことをしているのかと、弟子が民衆の一人に問うと、
「この女は罪人だからだ」と答えた。
それを聞いたイエスは民衆にこう言った。「ならばしかたがない。続けなさい」
そしてこう続けた。
「ただし、一度も罪を犯したことのない正しき者だけこの女性に石をぶつけなさい」
民衆は、とまどい、やがて一人また一人とその場を離れ
石をぶつけているのはイエスただ一人だけとなった。







このコピペの原文、つまり聖書では、イエスが一休さんみたいなうまい答えを言う。
この日の礼拝の説教ではこの話の詳しい解説や解釈を聞いた。

イエスの母マリアも婚前に妊娠して姦通を疑われたこととの関連や、女性だけを連れてきて裁こうとする不公平性が語られた。
また、問いと答えの関係。問いの意図を正しく読み取って初めて正しい答えを導き出すことができる話。


礼拝の後にちょっとした雑談の時間があった。飲み物をもらったり、お菓子をごちそうになったりした。

停電した暗闇で役立つ、ローソクの作り方、ナベでご飯を炊く方法などの情報が交換された。


キリストそのものについてはオレは否定も肯定もしないが、このように集まって助け合う場は非常事態下においては頼もしい。
さらにその後は家まで送ってもらって水を分けていただいて、感謝のしっぱなしとなった。



平成23年 東北地方太平洋沖地震 体験記
[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤
[2] ▽震災の夜…スーパーとその内部、ラジオ、音楽の力
[3]▽消えた放送局、2日目…ひぐらしの哭く頃に、ローソン、水と電池、ほか
 


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2011年03月15日

東北地方太平洋沖地震 体験記[3] ▽途絶えたラジオ、2日目…ひぐらしの哭く頃に、ローソン、水と電池

▽消えた東北放送ラジオ

前回、東北放送ラジオを聴いていると書いた。


震災の夜、東北放送ラジオを聴いていたら途中でプツンと途切れた。深夜、警察からの発表を放送している途中だった。
他の放送局はしっかり聴けるのに、地元の親しみある東北放送ラジオだけ聴こえない。何があったのか。

これを書いてる15日にわかったことだが、東北放送も被害に遭ったそうで、送信ができなくなったんだそうだ。

仕方ないからTBSラジオを聴いたが、夜に「こども音楽コンクール」なるものを放送し始めたから、この放送局は聴かないことにした。被災者を慰めたいなら、もっとクォリティー高いのをたのむ。

それからはNHKラジオ第一を聴くようにした。周波数は891かな。





▽2日目

起きても電気はつかなかった。ラジオによれば、東北の広い地域で停電しているという。


妹が食料を持ってきた。
妹はコンビニに勤めているが、そこでカップめんや缶コーヒーやガスボンベをもらってきた。営業していないコンビニから食料をいただく。関係者の特権だ。

朝食は小さなワンタンメンと食パンを食べた。



今日は仕事もないし、なるべく疲れないようにおとなしく過ごそうと思った。電力その他の回復を待って、今日という日を「やり過ごす」のだ。




▽「ひぐらしの哭く頃に雀 燕返し編」

弟の漫画を読んだ。「ひぐらしの哭く頃に雀 燕返し編」の上下を読んだ。
最初はあまり面白くなかったが、下巻になるとだんだん面白くなってきた。読み終わった時にはいい気分になっていた。いい気分転換になった。

簡単に説明すると、この漫画は麻雀にのめり込んだ少年が疑心暗鬼になってゆく話だ。

負けが続くと、「みんなイカサマをして自分を陥れようとしてるんじゃないか」と疑う。
勝ち始めると「みんな俺がイカサマしてると思ってるんじゃないか」と疑う。
それを突き抜けてガチンコの勝負を始める、その心の動きが面白い。

かわいい女の子がいっぱい出てくるのもいい。「かな?かな?」の口癖は鬱陶しい。
この「かな?かな?」がひぐらしの「カナカナ」という鳴き声と関係あったりするんだろうか。



震災の話に戻ろう。





▽コンビニへの買いだし

10時ごろ、近所のローソンに行った。やはり電気のついていないコンビニに列ができていた。
オレは、前日に食器棚で発見した母の漫画「もう一度逢いたい猫」を持っていった。女性向けの漫画だ。
この漫画を持っていったのは正解だった。この漫画は面白い。複数の漫画家によるアンソロジーで、動物の話が多い。
最初の「ドラララらん♪」がいい。絵もかわいいし、日常の中の微笑ましい笑いをうまく引き出している傑作。猫がツネオさんの靴下のツーンとした匂いに夢中になるくだりが好きだ。丸い猫がかわいい。


コンビニの列に並び、この漫画を読み終わる頃に店に入れた。待ったのは一時間弱か。

どうやら、1人客が出たら1人客を入れる、ということにしているようだ。だから店内の客は常に一定数だ。また、買い物する量はカゴ一つぶん、と制限されていた。

店内に入ったオレはあれこれ見て回った。欲しかった水や単3電池はない。単4は残ってた。人気ないな。カップめんも全滅。

オレはスポーツドリンクやポテトチップスなどのお菓子、カップの豚汁を買った。2596円。コンビニで食べ物をこんなに買ったのは初めてだ。
自分で袋に入れることになってた。効率化だな。

停電しても商品の値段は機械でピッと読み取ってた。電池で動いてるのかな。





▽その他

2日目になると報道の悲惨さが増していた。テレビがつかないから映像は届かないが、ラジオで情報は届く。ラジオを動かす単3電池は本当に大切だ。普段から用意しておいた方がいい。


電車に取り残された人、エレベーターの中にいる人、荒浜の路上で見つかった200~300の遺体、10メートルの津波、寸断された道路、3人だった宮城県内の死者が100人を超えた。




県の南の方に住む彼女と連絡とれた。大丈夫そうで良かった。バッテリーの関係で、安否だけお互い伝えて切った。




午後、あちこちスーパーやコンビニに行ってみたが、ものすごい長蛇の列を作っているか、閉店しているかのどちらかだった。午前中はコンビニに一時間待ちだったが、その列よりもはるかに長い列がいくつもあった。



▽水

困ったことに、水も止まっていた。昨日は確かに出たんだけどな。電気、ガス、水道、いずれも止まっている。晴れていてやや暖かいのが幸いだ。

とにかく水と電気がなんとかなれば、という思いで待っている。こればかりはこちらの努力でどうにかなるものではなく、時間が解決することだ。

トイレを流すのに風呂の水を使っているが、これにも限界がある。飲み水は飲み物があるから少しはある。それ以外に入浴、洗顔、食器などの洗浄、洗濯その他に水は必要だが、それほどの水は確保できない。被災者は否応なく不潔な状態になる。




▽電池

大事な問題として、電池の問題がある。

ウチの弟はゲームボーイアドバンスを今時やっている。ゲームボーイアドバンスを動かすのに単3電池を使うわけだが、終われば電池が残る。我が家では面倒臭さからその電池を捨てずにいた。

その使用済み電池を小型ラジオやポータブルCDプレイヤーに入れたら、まだ使えた。これは嬉しい。
ゲームで使えなくなった電池でも、他のことには使える場合がある。
ラッキーだった。おかげで情報と音楽に不自由しない。オレにとってこれらは心の糧だ。




(つづく)

平成23年 東北地方太平洋沖地震 体験記
[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤
[2] ▽震災の夜…スーパー、ラジオ、音楽


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東北地方太平洋沖地震 体験記[2] ▽震災の夜…スーパーとその内部、ラジオ、音楽の力

(つづき)



▽スーパー


正面入り口では、お客さんに物を配っていた。ここでは物を売るのではなく、配っているのだ。(このことで店が特定されるだろうか)

お茶か牛乳、パン、電池、ローソク。大型店ではあるが、長蛇の列のお客さんに対応するには物が足りず、電池はすぐなくなり、次にローソクがなくなった。

そこにオレが飛び込んだわけだ。もちろん通常業務どころではなく、配るのを手伝うことになった。外は暗くなってきていて、店内も真っ暗だ。懐中電灯の明かりだけで作業した。店の奥から弁当や寿司、牛乳を入り口まで運んだ。
店内は水でビショビショだった。これはスプリンクラーによるものだと聞いた。

予想はしていたが、予想通り商品は崩れて散らばっていた。散乱していた。
途中まで買い物した買い物カゴが放置されていた。このお客さんは買い物中に揺れを感じて、カゴを置いて逃げたのだろう。生々しい。



夜7時になると行列が途絶え、落ち着いてきた。人は足りている。すぐ帰らされた。上司からおにぎりをもらった。


帰り道、電灯も信号もなく、暗かった。車のライトと、歩行者の持つ懐中電灯だけが光っている。
街がゴーストタウンっぽくなった。テレビゲームのサイレントヒル2で、真っ暗な夜の町をライト一つ持ってさまよったのを思い出した。


空を見上げたら、星が光っていた。星ってこんなにたくさんあったのか。オリオン座がはっきりと見えた。





▽夕食

店でおにぎりをもらったんだが、部屋の暗闇の中で口に入れたら、それは赤飯だった。口に入れるまでなんの味のおにぎりなのかわからなかったのだ。
赤飯は好きじゃなかったんだが、この時の赤飯はうまかった。

それと、オレはいつもカップめんを買いだめしてあるので、「評判屋の焼きそば・塩味」を食べた。お湯はストーブの上のやかんからもらった。電気はなくとも灯油があればこのストーブはつく。この夜で我が家唯一の明かりと熱を発していたのがこのストーブだった。えらいぞ。




▽情報

電池がいくつかあったので、単3電池2つで動くポケットラジオで情報を得た。

「観測史上最大のマグニチュード8.8(後でマグニチュード9に訂正された)震度7は栗原、震度6強は…」
ウチは震度6強だ。そうか、あれが震度6強か…。死者は(この時点では)3人という報道だった。
一番知りたいのは「電気はいつ復旧するのか」だったが、それについては手がかりもなかった。

安否情報が流れた。病院や老人ホームなどから「全員無事です」のメッセージが寄せられた。中には「車の上に取り残されている家族と連絡が取れなくなりました、救助をお願いします」などという、聴いててつらくなるようなものもあった。

オレが聴いてた1260キロヘルツの東北放送ラジオは音楽もCMも流さず、数人のアナウンサーが入れ替わりながら地震の情報を伝えていた。


こんなに熱心にラジオを聴くのは高校生の時以来だ。その頃はこのラジオで電気グルーヴやウッチャンナンチャンのオールナイトニッポンを聴いてたものだ。宮城のローカル番組では「男女りすなあ若物語」という番組が大好きで、このラジオでよく聴いていた。こんな形で再び東北放送ラジオのリスナーになる日がくるとは思わなかった。




▽夜の情景

夕食を食べ終わったのは夜8時ごろだったが、もう真っ暗で何もできることがないから寝ようと思った。


相変わらず余震は続いていた。

窓から外を見ると、灯りがあるのは県庁を含めわずか数ヶ所だけで、あとは闇だった。
どこからかサイレンが聞こえる。ヘリも飛んでる。

闇、サイレン、ヘリ。不安な夜だ。



オレは着替えずに布団に入った。あかりがないのに着替えを探し出して着替えるのは簡単ではないし、なんとなく、すぐに外に出れる格好でいたかったのだ。


ケータイを開いてネットへの書き込みを試みるも、全くダメだった。電話もやはりかからないし、メールも送信できない。

ラジオを付けてみたり、やっぱり消したりを繰り返した。




▽音楽の力

電池一本で動くポータブルCDプレイヤーで何か音楽を聴くことにした。オレは音楽を聴きながら寝る習慣がある。こんな夜にサイレンとヘリの音だけを聴きながら余震を怯えて寝るのはごめんだ。


プレイヤーの中には、震災前・停電前に聴いていたボッケリーニの交響曲のCDが入っていたが、縁起が悪いような気がして、もう聴く気にはなれなかった。もちろんボッケリーニに罪はない。

ベートーベンを聴くことにした。
うろ覚えだが、映画「アンネの日記」で、戦争中に暗い部屋に不安げな家族が集まりラジオでベートーベンの第5を聴く場面があったと記憶している。

こういう危機的な状況になったらベートーベンを聴くものだ、という一種の思い込みがオレにベートーベンを選ばせた。

こんな不安な一人の夜には、音楽に力付けてほしい。余震にビクビクするよりも、「自分のエネルギーで大地を揺らしてやるんだ」くらいの音楽がいい。

クレンペラーの全集はまだあまり聴いてないから、今夜は全ての交響曲を聴いて苦悩から歓喜に至るくらいのつもりで再生した。

オレは眠れない夜には「今夜は眠らずにこのシリーズのCDを全て聴こう」と決めて音楽を流す。すると聴き終わる前に眠れる。「寝なきゃ」と思うと逆に眠れない。


911の同時多発テロに関して小澤征爾が「音楽は無力だと感じた」みたいなことを言ったのをNHKで以前見たことを思い出した。
確かに音楽は倒壊したビルを建て直すこともできないし死んだ人を生き返らせることもできない。その意味では音楽は無力だ。
しかし、この夜オレの不安を和らげてくれたのは音楽だと思う。その意味では音楽には力がある。音楽は無力じゃない。





それにしても寝苦しい夜だった。眠りは浅かった。ちょっと眠ると目が覚めた。とにかく電気が復旧してほしい。今夜眠って目が覚めたら何もかも復旧してほしい。そんなことを願いながら眠った。




平成23年 東北地方大平洋沖地震 体験記
[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤


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2011年03月14日

東北地方太平洋沖地震 体験記[1] ▽激しい揺れ、片付け、出勤

▽揺れ


皆さんご存知の通り、2011年3月11日2時46分、東北地方を中心に強い地震が起きた。

オレが住んでるのは仙台市泉区。仙台市の西部にあたる。海からは遠い。

オレはスーパーに勤めているんだが、その日は夕方からの勤務で、昼寝していた。ボッケリーニの協奏曲と交響曲の入ってるCD(ドイツハルモニアムンディ50周年記念50枚組ボックスの14枚目)を聴きながら寝ていた。

強い揺れを感じ、「やばいぞやばいぞ、なんかいつもより強い揺れだぞ」と思った。激しく揺さぶられた。ガタガタガタガタとすごい音がした。小学校の時から使ってる学習机の上半分が外れて落下した。部屋に飾ってる名画のジグソーパズルが落下した。ローランサン、シャガール、ゴッホ、ミレーが落下し、ミュシャとモナリザが斜めに傾いた。これらを額縁に飾っていたら凶器になりえただろうが、オレは完成したパズルを画用紙に張り画鋲で壁に止めている。
机の上の文房具やモーツァルトなどのCDがバラバラに落下した。

オレは布団の中で「このまま死ぬのか、こんな最後はいやだ」みたいなことを考えていた。ポータブルCDプレイヤーNE730から流れていたボッケリーニの交響曲がプツリと途切れた。これにより、停電を知った。





▽外へ

揺れが長い。終わらない。妹が外に出ていた。裏の家の奥さんが赤ちゃんを抱いて外に出ていた。オレはこの時に初めて裏に住んでる奥さんを見たが、かわいいと思った。しかしそれはどうでもいい。

すぐ近くで何か工事をやっていたんだが、現場の人達はしばらくは作業を継続していた。

しばらくそうやって長引く揺れを感じていた。
裏の奥さんは「皆さんあんまり外に飛び出してきませんね~」とのんきそうに言った。

寒いし雪がちらついているし、いつまでも外にはいたくない。

余震は小さくなってきたし、家に入った。




▽片付け

家の中はさんざんな有り様だった。普段から片付いてない家だが、この時は本当にムチャクチャで足の踏み場もなかった。

オレは片付けに取りかかった。
まず居間だ。落下したトースターを元に戻す。玄関から居間への戸が立て付け悪くなっていたから蹴っ飛ばす。
本棚から本がなくなってる。みんな下に落ちたからだ。並べてたゲームソフトもだ。順番とかどうでもいいからとにかく棚に戻した。


一番ひどいのが台所だ。食器棚が倒れて、中の食器全てが床にたたきつけられて大半が割れていた。
まず倒れた棚を起こした。これだけでもひと仕事だった。それから、狭いスペースに散乱した食器を片付けた。ゴミ袋を用意し、軍手をはめて割れたものを袋に入れ、割れてないものを棚に乗せた。

後で聞いた話では、ヤマザキ春のパン祭りで点数シールを貯めて交換した皿は全く無事だった。欠けてもいない。母が感心していた。


食器棚には食器以外に母の私物も置かれていた。本もあった。知らない面白そうな漫画があったから後で読むことにした。小説のような本もあった。開いたら「不倫に乾杯」とか書いてあって、少しひいた。



みそ汁がこぼれたようで、床は濡れていた。オレの軍手がみそ汁臭くなってしまった。

▽コンビニ

そうこうしてるうちに出勤時間が迫ってきた。ちょっとコンビニに行ってみたら、列ができていた。オレはコンビニに長蛇の列ができているのを初めて見た。真っ暗なコンビニも初めて見た。

そこに並んでる時間はない。一度家に戻ったら、妹がストーブの熱と家にあるものを使ってホットケーキを作ってくれた。それで腹ごしらえをして出かけた。





▽ケータイ

ここで、ケータイに関して書いておく。

地震の後、オレは早い段階でTwitterに「無事です」などと書いた。それからmixiに行こうとしたが、行けなかった。それ以後、ネットは全くつながらなくなった。ページが開かない。

電話は通じず、メールも送信できない。
仙台駅にいる母から電話が来たから状況を説明したが、よくつながったものだ。

以上で見るように、ケータイには非常時にできることとできないことがある。もちろんケータイは無いよりはあった方が断然いいが、肝心な時に限って麻痺する機能も多い。充電切れも気になるところだ。

ケータイは、懐中電灯の代わりに照明にもなる。我が家では懐中電灯が機能せず、停電中はケータイの照明が役に立った。


ライフラインについてまとめておくと、震災直後は水道のみ使えて、電気ガスは止まっている。




勤務先のスーパーに着いたオレは、従業員用の出入り口が閉まっているのに気づいた。2つある従業員用出入り口の片方は鍵がかかっていて、もう片方は扉は開くが、物に遮られて中には入れなかった。
正面入り口に回った。



(続く)





 



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