現代音楽CDレビュー

2015年01月03日

John Adams の Naive and Sentimental Music

John Adams の Naive and Sentimental Music (ジョン・アダムズのナイーブアンドセンチメンタルミュージック)を買った。サロネン盤。

オーケストラ曲。ミニマル色は薄めかな?
っていうか、ライヒなんかと比べると、反復がみじかい。4回とか8回繰り返すと次に変化する。展開がはやい。

もうちょい執拗に繰り返すと面白いんじゃないかなあと、いつも思いながら聴いている作曲家だ。

John Adams の Naive and Sentimental Music は、急緩急の三楽章からなる管弦楽曲。オーケストラでない楽器も少しでてくる。良い。

一応ポストミニマルということになるのかな。
ミニマルミュージックのベストアルバムでアダムズを知ったので、どうもそういう第一印象から逃れられない。

ライヒ、グラス、アダムズの三人が紹介されてるアルバムがあって、その三人が代表的なミニマルミュージックの作曲家であると、疑わずに今まできた。ライヒはけっこう突っ込んで聴いたが、それ以外はあんまり広くは聴いてないのでわからない。


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2010年09月21日

ペルト:ミサ・シラビカ、マニフィカトの7つのアンティフォナ他/カリユステ

ペルト:スターバト・マーテル、交響曲第1番、ミサ・シラビカ、7つのマニフィカトとアンティフォナ、他/ヤルヴィ、パロット、カリユステ
【2枚組】(disc2)
[EMI]

▼Statuit ei Dominus
5分3秒
合唱とオルガン。宗教曲。大人しくはじまりますが55秒から大きくなります。
ハレルヤと言ってますが明るさはなく、荘厳な作品。

▼ミサ・シラビカ
6つの部分にわかれます。全部で15分程度。声だけの作品。
1.2分38秒。キリエ。寂しいです。
2.2分21秒。グローリア。動きがありますが、まだ悲しげです。
3.6分42秒。クレド。一定のテンポで、大きな変化もなく淡々と進みます。ほとんど同じ長さの音符でできているように聴こえます。男声と女声が交代しながら歌います。
4.1分26秒。サンクトゥス。これも同じ長さの音符でできてるようです。力があります。
5.2分22秒。アニュス・デイ。か細いです。蝋燭の火がゆらゆらしているようです。
6.35秒。Ite.missa.est。力がありますが、すぐ終わります。

▼祝福されたペトロニウス
5分2秒。
こちらはオルガンもあります。テンポが遅く荘厳です。よく眠れそうです。

▼マニフィカトの7つのアンティフォナ
7曲13分。声楽のめによる作品。
1.しずかな喜びのようです。
2.低音が効いてます。
3.不協和音が印象的です。
4.力があります。全ての声部が同じリズムで揃っています。
5.穏やかです。時折半音階的に動きます。
6.同じ音を繰り返す声部があります。緊迫感があります
7.輝かしいです
じっくり聴くとなかなか良いですね。

▼深き淵より、われ汝を呼ぶ (1980)
5分33秒。オルガンと男声合唱。
打楽器もいます。
ゆったりとした歩みです。徐々に盛り上がります。いい曲です。

▼メメント
8分46秒
合唱がゆったりと進みます。長く感じます

▼カンタータ・ドミノ
2分39秒
珍しく軽やかです。オルガンがいます。

▼ソルフェッジョ
4分4秒
合唱のみ。音が加わっていきます。光の階段を上がっていくようです。
ソルフェージュと関係あるのでしょうか。

▽ペルトの宗教曲というのは
合唱が中心で、
テンポは概ね遅く、
音階はなだらかで、
各声部は和音を作り一体化していて(掛け合いせず、ポリフォニックにもならず)、
しずかに和音を変化させていくような
荘厳な
ものだとわかりました。

【満足度】
★★★★★★★★☆☆
静かで神秘な世界です。気持ち良く眠れそうですが、じっくり聴くと退屈かもしれません。
【値段】
1390円
【購入日】
2010年6月4日


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クセナキス:エオンタ、メタスタシス、ピソプラクタ/高橋悠治、他

クセナキス:エオンタ、メタスタシス、ピソプラクタ/
(エオンタ)シモノヴィッチ指揮 パリ現代音楽器楽アンサンブル.高橋悠治(p)
(メタスタシス、ピソプラクタ)ルルー指揮 フランス国立放送オーケストラ. 他
[ハルモニアムンディ]

【ジャケット】
右下に図形のようなものがありますが、落書きにも見えます。
39分のCD。クセナキス[1922-2001]が1950年代から60年代に作曲した初期作品。クセナキスについては以前に少し書きました。関連記事を参照下さい。

【収録曲について】

▼エオンタ
1部は13分17秒、2部は6分57秒。
ピアノ、2つのトランペット、3つのトロンボーン。室内楽ということになりますね。
1部。まずピアノがすごい技巧で演奏します。このピアノはひとつの場所にとどまらず絶えずあちこちへ飛び回っています。金管は少しずつ姿を表します。
3分50秒、ピアノがややペースを落とします。金管は細かい連打をします。
4分40秒、静かになり、再び組み立てられます。ピアノが静かに不吉に跳ねまわり、金管が浮かんでは消えます。
8分、金管は連打と上昇を繰り返します。
以降もピアノは跳ねまわり運動し、金管は出てきて暴れたりいなくなったりします。
2部。ファンファーレが崩れたような不協和な金管で始まります。ピアノは1分50秒あたりから少しずつ出てきます。1部みたいに落ち着かず跳ねてます。
絶えず金管が鳴ってます。それぞれが勝手に練習してるみたいにバラバラです。
6分。ピアノがやみ金管が長く伸ばした音を吹いて終わります。
この曲はピアノが生き生きしていていいですね。

▼メタスタシス
8分55秒
管弦楽曲。弦が不協和に立ち上がってきて不協和なままトレモロします。打楽器と管も盛り上げます。
3分、弦のソロが集まりヒソヒソと会話します。悪い噂話でしょうか。そこへ管・打楽器がだんだん加わります。たくさんの悲鳴のようでもあります。
最後の1分は弦が下降して終わります。冒頭の上昇と対になっているのでしょうか。
中間部がもう少し盛り上がるといいかなと思います。静かな不安があって良いです。

▼ピソプラクタ
9分45秒。特殊奏法による物音で始まります。足音のようにも聞こえます。
弦がピチカートなどさまざまな方法で不安で不協和な世界を作り上げます。
ウッドブロックでしょうか。時おり鳴る乾いた音が不安定な弦と対照的です。

【満足度】
★★★★★★★★☆☆
買って最初に聴いた時は物足りなく感じましたが、繰り返し聴くうちにだんだんしっくりしてきました。
【値段】
1775円
【購入日】
2006年9月30日


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2010年09月20日

ライヒ、グラス、アダムズ:ミニマル・セレクション/パット・メセニー、クロノス・クァルテット他

ライヒ、グラス&アダムズ:ミニマル・セレクション/P・メセニー、クロノス・Q
[ワーナー]

【ジャケット】
空のような模様の立方体が連なり、ハシゴがかかっています。
私が初めて買ったミニマル音楽のCDです。

【解説書】
解説はXとYという人物の対話という形式をとります。

Yが質問しXが答えてます。
60年代に出てきたミニマル・ミュージック。その背景には4つのポイントがある。音楽の複雑化への反動、劇的なものへの反動、近現代の文明生活への反動、近現代の文明生活のダイレクトな反映。
ミニマルには民族音楽的な側面がある。ミニマルを取り入れた自由な音楽をポスト・ミニマルと呼ぶ。このCDはポスト・ミニマルが中心。
…といった内容が話されてます。対話にする必要があるかどうかは微妙です。

【収録曲について】
では中身を聴いていきましょう。
ライヒ4曲、グラス3曲、アダムズ2曲。まずはライヒが4曲入ってます。


▼ライヒ[1936-]

4.六重奏曲~第5楽章
5分47秒。打楽器、シンセサイザー、ピアノ。
マリンバが主役でリズムパターンを繰り返すのですが、変化があります。後半は同音連打に徹し、リズムの面白さが際立ちます。
いいですねこれ。


▼グラス[1937-]

5.ポワカッツィ~ポワカッツィのテーマ
同名の映画の音楽。
低音の男性のヴォーカル、児童合唱。
これの何がミニマルなんでしょう。映画の中で聴けば良い曲に聴こえるかもしれません。コーラスは美しいですが、あまり良くないです。

6.Mishima~奔馬
9分9秒
これも映画音楽。弦がめまぐるしく動きまわります。
和音の流れの美しい部分があります。でも伴奏だけ聴いてるみたいな曲です。管楽器や声楽を加えたら面白いと思います。

7.浜辺のアインシュタイン~ニー・プレイ5
8分4秒大作オペラのエンディング。
コーラスが「ワンツースリーフォー…」と数えます。女性の話し声。英語だから内容がわかりません。
3分56秒からヴァイオリンソロが入り、男性の語りが入ります。英語はよくわかりませんが、どうやらロマンチックな内容のようです。
今まであまり感じたことのない種類の美しさがあります。悲しく儚い感じです。
3曲のグラスの作品の中では最もミニマル的です。


▼アダムズ[1947-]

8.フードゥー・ゼファー
10分18秒
シンセサイザー作品。チョコマカチョコマカした作品。
軽音楽的です。小室哲哉みたいです。FMラジオ番組のちょっとかっこいいBGM、という雰囲気です。終始疾走感があって楽しいです。
こういうすごく機械的な音楽を聴くと、ミニマルとテクノの境界はどこにあるんだろうと疑問に思います。

9.ザ・チェアマン・ダンス
12分28秒
これはオーケストラ作品。テンポがよく変化します。基本的には速い速度で、リズムパターンを変化させながら進みます。
4分10秒に速度を落とし、ややメロディーが出てきます。
6分40秒にはさらに遅くなります。
9分には再び速くなり、最後は小さくなって終わります。電車が到着し止まるようです。

【満足度】
★★★★★★★★☆☆
(ライヒ★10、グラス★6、アダムズ★9)
【値段】
1000円
【購入日】
2006年9月30日


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ペルト:追悼の辞、交響曲第1番、スターバト・マーテル/ヤルヴィ、パロット

アルヴォ・ペルト:スターバト・マーテル、交響曲第1番、ミサ・シラビカ、マニフィカトの7つのアンティフォナ、他/ヤルヴィ、パロット、カリユステ
(2枚組)【disc1】
[EMI]

ペルト[1935~]の2枚組の1枚目を聴きます。

【ジャケット】
クリーム色です。左右両端に丸みをおびた模様のようなものがあります。

【収録曲について】
▼追悼の辞
Op.5とあります。他の作品には作品番号が表記されていません。
13分。
ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
13分のオーケストラ曲。ペルトには静謐なイメージを持っていたのですが、この曲は不穏です。不協和で焦燥感があります。迫力がありますが、11分からクラリネットが静かに語ります。

▼交響曲第1番
2楽章あります。19分ほど。
1楽章.10分46秒。
最初から不協和に始まります。スピード感があります。3分ごろからズシリと暗雲たれこめる重い曲想になります。徐々に迫力が増していきます。7分には死んだようにひっそりとします。ひきずるような3拍子で楽章が終わります。
2楽章.7分52秒
ヴァイオリンがひそやかに入ります。短いクラクションのようなフレーズが何度かあったかと思うと動きのある不安な曲想になります。
4分からたくさんの足音が近づいてくるような不吉な盛り上がりを見せます。
6分すぎ。弦楽のすごい不協和音と打楽器の5連打。

▼スターバト・マーテル
タヴァナー・コンソート フレットワーク アンドリュー・パロット(指揮)
29分。スターバトマーテルが「立ち尽くす聖母」という意味の宗教音楽なのは言うまでもないですかね。
静かに始まります。ようやく私のイメージする静謐なペルトの音楽が始まりました。2分40秒から歌い始めます。
5分半から少し動きがでますが6分半にはまた静まります。
9分から弦楽が動きのある演奏をしますが、動いていてもどこか悲しげです。すぐにやんで静かに声楽が歌います。
15分、20分半にも速い弦楽の部分があります。
短い弦の間奏をはさみながら声楽が静かに歌う形式になっています。
伴奏は弦のみです。

【満足度】
★★★★★★★★☆☆
追悼の辞★7
交響曲第1番★7
スターバト・マーテル★9
「追悼の辞」「交響曲第1番」は不協和で危機迫るような曲想。「スターバト・マーテル」は全く違い、静かで哀しい曲。

【値段】
2枚組1390円
【購入日】
2010年6月5日


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2010年09月19日

グラス:グラスワークス

フィリップ・グラス:グラスワークス/指揮 マイケル・リーズマン
[SONY]

【ジャケット】
フィリップ・グラスらしき人物の顔写真。黄色いです。よく見ると加工されててブツブツの集合体みたいになってます。
どうやら同じ写真を使った色違いのジャケットで他の作品のCDも多数出ているようです。

【作曲家について】
グラスは1937年生まれのアメリカの作曲家。ミニマル・ミュージックの作曲家のひとり。
グラスの作品が入ったミニマルの入門CDを買ったことがありますが、グラス単体のCDは初めてです。

【収録曲について】
6曲入りでそれぞれ5~7分。
「opening」から始まります。

ピアノ曲。叙情的です。私はテレビゲームが好きなんですが、この曲はファイナルファンタジー9のフライヤの音楽に似てます。
動画があったので、聴き比べていただきましょう。
philip glass: glassworks
http://m.youtube.com/watch?gl=JP&warned=True&client=mv-google&hl=ja&v=imbwn6iVryQ
FF9 フライヤ Freija Crescent
http://m.youtube.com/watch?gl=JP&warned=True&client=mv-google&hl=ja&v=FpOgm0ZZric
(6分ごろから流れる「忘れられぬ面影」という曲です)
この「Opening」はたしかに同じ音型の繰り返しでできてますが、叙情性があるので執拗な感じはしません。これがミニマルならば、バッハの平均律第1巻第1曲のプレリュードもミニマルでしょう。

2.Floe
ホルンが鳴り響きます。サックスや電子オルガンやピッコロが加わり騒がしくなります。
それぞれの楽器が短いフレーズを繰り返します。変化しているのはホルンくらいでしょうか。
3分50秒に急にしずまりホルンだけになりますが、再び楽器が増えて騒がしくなります。
管楽器が多いですが、よく息が続くなあと思います。

3.Islands
弦(ヴィオラとチェロ)がひっそりとアルペジオを始めます。管楽器がメロディーを奏でます。管楽器が増えていきます。管楽器もアルペジオを奏でるようになります。メロディーは添え物であるかののようにアルペジオが目立ってます。
横になってこのCDを聴くとこの曲で眠ってしまいます。

4.Rubric
再び騒がしくなります。サックスや電子オルガンが素早いアルペジオを繰り返し、ホルンも加わります。
楽器が頻繁に入れ替わります。

5.Facades
弦が1曲目を思わせる音型を繰り返しますが、あまり叙情的ではなくなっています。
サックスが力なくメロディーらしきものを吹きます。やがてサックスが2つに増えますが1つに戻って終わります。
灯りの少ない寂しい夜景でも眺めてるみたいです。

6.Closing
1曲目と同じような内容ですが、楽器が異なります。弦や管楽器が柔らかく美しく奏でます。
1分半からピアノが加わり、中心となります。ホルンや弦がピアノに寄り添っています。

【満足度】
★★★★★★★★★☆
大満足とまではいきませんが、聴くと気持ちが落ち着きますし、寝る時などに何度も聴いてます。
【値段】
744円。タワレコで50パーセントオフでした。
【購入日】
2010年6月4日


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2010年09月18日

ライヒ:ダニエル・ヴァリエーションズ、ヴィブラフォン・ピアノ・弦楽器のためのヴァリエーションズ

ライヒ:ダニエル・ヴァリエーションズ
[NONESUCH]

2005~6年の作品を収録したディスク。

▼ダニエル・ヴァリエーションズ
ガーション指揮 ロサンゼルス・マスター・コラール
2006年作。30分。
4人の声楽にピアノやヴィブラフォンや弦楽器など。
日本語の解説があり、いろいろ書いてあります。
1.3楽章は旧約聖書「ダニエル書」からのテキスト。2.4楽章はイスラム原理主義者により誘拐・殺害された記者ダニエル・パールに由来するテキスト。
「ユーアー」を深刻にしたような作品です。

1楽章.「私は夢を見た」
始まった瞬間から、何かで頭を殴られたような衝撃を感じます。ゴーン、と始まります。
2楽章「私の名前はダニエル・パール」処刑ビデオでダニエルが発した最初の言葉だそうです。
弦楽器が活躍します。殺害されたダニエル・パールがフィドル弾きだったことに由来します。何か訴えかけるようなフレーズです。
3楽章「その夢が恐るべき敵に降りかかりますように」
やはり深刻ですが、速度は落としません。この曲には緩徐楽章がありません。
4楽章「その日が終わったら、ガブリエルはきっと私の音楽を受け入れてくれる」
再び弦楽器が入ります。
終始深刻で緊張感があります。

▼ヴィブラフォン、ピアノ、弦楽器のためのヴァリエーションズ
ピアソン指揮、ロンドン・シンフォニエッタ
2005年作。急緩急の3楽章、21分。
ダニエル・ヴァリエーションズに近い編成ですが、声楽がありません。
不規則に鳴る低音。音の断片がさまざまに組み合わされます。深刻さは薄れ、音による飛び跳ねるような運動が耳を楽しませます。緩徐楽章はきれいな音がゆらゆらと漂うようです。
どちらの作品もヴァリエーションズとありますが、古典的な変奏とは違い、私にはどこがどう変奏されたのかよくわかりません。

【満足度】
(ダニエル・ヴァリエーションズ)
★★★★★★★★★☆
(ヴィブラフォン、ピアノ、弦楽器のためのヴァリエーションズ)
★★★★★★★★★★
ダニエルは重い作品で、むしろ後半の作品をよく聴きます。響きが面白く、飽きません。
比較的新しい作品でCDが入手しやすいですよ。
【値段】
2520円
【購入日】
2008年10月11日


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ライヒ:オクテット、大アンサンブルのための音楽、ヴァイオリン・フェイズ

ライヒ:大アンサンブルのための音楽、ヴァイオリン・フェイズ、オクテット/スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ
[ECM]

3曲の器楽作品が収められたアルバム。

▼大アンサンブルのための音楽
大アンサンブルだから何か違う響きがするかというと、そうでもなく、いつものライヒ作品です。「18人の~」「マレット楽器、声、オルガン~」あたりに近い作品です。
マリンバ、細かい音型のフルートと弦楽器、長々とのびる金管が主なところです。
安心して楽しめます。

▼ヴァイオリン・フェイズ
編成はヴァイオリン4。ここでは一人の奏者が多重録音してます。
短いフレーズを執拗に繰り返します。ズレが生じ、そこからあらたな音型が生まれては消えます。「カム・アウト」を器楽でやってるような印象です。
単調なようですが、よく聴くと面白いです。揺れ動く模様のようです。

▼オクテット(八重奏曲)
「エイト・ラインズ」にそっくりというか、関係あるであろう曲です。別バージョンと言っていいでしょう。
一番違うと思ったのはフルートです。こちらは機械的な印象です。全部の音にスタッカートでもあるように聴こえます。それはピッコロも一緒です。
違いを見つけるためだけに聴くのは好きじゃありませんが、気になるので「オクテット」と「エイト・ラインズ」を聴き比べてみました。
「エイト・ラインズ」は、楽器がよく歌ってる印象を受けました。
それにしても良い曲です。

【満足度】
★★★★★★★★★☆
どの曲も9です。とても気持ち良いですが、一回聴いたらしばらくはいいです。
【値段】
2720円
【購入日】
2009年8月11日


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ライヒ:マレット楽器・声とオルガンのための音楽、ドラミング/スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ

ライヒ:PHASES
(5枚組)【disc5】
[NONESUCH]

▼マレット楽器、声とオルガンのための音楽
1973年。単一楽章で17分弱。
マレット楽器っていう言葉がよくわからなかったんですが、木琴や鉄琴のような楽器のことなんですね。
マレット楽器の音色が、まるでジャングルにいるみたいな、未開の地の音楽を聴くような感覚を呼び起こします。
オルガンは長く伸びてマレット楽器との対比を作り出します。
声はオルガンのように長く伸びるものと、鳥の鳴き声のような短いフレーズを繰り返すものがあります。
マリンバが主役のようで、終始軽快に鳴っています。気持ちのよい曲です。

▼ドラミング
1971年。4楽章56分。もっと長い別バージョンもあるらしいです。

1.17分あります。太鼓をポコポコ叩きまくります。動画では二人の奏者が叩いてましたから、これも二人で叩いているのでしょうか。もっと多く聴こえます。
ズレが多彩なリズムを作り出します。速いテンポです。音が増えていき、11分ごろ一度少なくなり、また広がっていきます。14分半くらいから、空間が音で完全に埋め尽くされたようになります。頭がどうにかなりそうな太鼓の快楽です。

2.太鼓が遠ざかっていき、マリンバの楽章になります。声も加わってます。18分あります。
やはり速いテンポで叩きまくります。6分20秒、静まってきたと思ったら盛り返します。ここではマリンバよりも声に変化が起こります。

3.鉄琴11分。ピッコロもいます。ガムランとかそっち系なサウンドです。

4.総集編。10分。ここまでのみんなが登場します。太鼓中心にどんどん盛り上げていきます。ここが一番面白いです。

【満足度】
(マレット楽器と声、オルガンのための音楽)
★★★★★★★★★☆
(ドラミング)
★★★★★★★★☆☆
2や3がやや長く感じました。あるいは4だけでも充分面白いです。


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ライヒ:カムアウト、プロヴァーブ、砂漠の音楽/スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ他

ライヒ:PHASES
(5枚組)【disc4】
[NONESUCH]

言葉を用いた作品が集まってます。

▼カムアウト
1966年。初期の作品です。テープの一部が執拗に反復されます。
「カムアウトショーレム」と繰り返されます。左右の「カムアウトショーレム」がズレていきます。
3分半から少し変わり、「カマカマショーレショーレ」みたいになります。エコーがかかってるみたいです。
8分半にはさらに変わり「フンマフンマ…」と聴こえます。どういう状態でしょうか。シャカシャカしているのは「s」の発音部分でしょうか。お湯が沸騰してボコボコいってるみたいにも聴こえます。
まさに音のゲシュタルト崩壊みたいな作品。

初めて聴いた時、なんか嫌な気分になりました。2度3度と聴いたらその実験意欲みたいなのを感じました。人の一言の中にはさまざま音が隠れているのですね。そして重ね方によって色々に聴こえます。
テキストには政治的な意味があるんですが、検索しても見つかりませんでした。確か黒人の青年が差別されたことを語るインタビューの一部だったと読んだ記憶があります。

▼プロヴァーブ
1995年。14分。ポール・ヒリヤー指揮 シアトルオブヴォイスとスティーヴ・ライヒアンサンブルのメンバーの演奏

これも初めて聴いた時には不安を感じました。
中世あたりの宗教音楽の影響らしいです。声楽がゆっくりと歌います。オルガンやマリンバも加わります。神秘な作品。
テキストは哲学者ヴィトゲンシュタインの「ごく些細な考え方が1つあれば一生を満たすことができる」という言葉だそうです。

▼砂漠の音楽
1984年。48分。5楽章ありシンメトリーな構成になってます。スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ、ブルックリン・フィルハーモニック マイケル・ティルソン・トーマス指揮
1.合唱やマリンバ、ピアノ、弦、金管。これらは全曲を通して活躍します。ライヒに金管とは珍しいですね。
3分ごろから弦が生き生きとしたモチーフを反復します。
2.鉄琴とマラカスで始まります。民族的な笛。長く伸びる金管、パルスのような弦や合唱に砂漠を感じます。
3.静かになりマリンバが単音で鳴り開始されます。弦が疑問のような用心深いモチーフを繰り返します。緩徐楽章。
3の中間部.シンメトリーな楽曲の中心ということでいろいろ意味はあるようですが、耳で聴いて感じたことを書くなら、「合唱がいろいろ歌ってる」という感じです。勢いがついてます。
3の再現部.(3楽章はCDのトラック3つに分けられてます。)ゆっくりに戻ります。弦のモチーフ反復。2分45秒からサイレンが鳴ります。
4.鉄琴とマラカスで始まり、笛が出てきます。
5.弦の生き生きとしたモチーフから始まります。5分あたりから弦の刻みに迫力が見られます。最後はパルスになって弱まっていきます。

ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩によります。この名前もシンメトリーです。
テキストが重要になる作品には言葉の壁を感じます。

【満足度】
(カムアウト)
★★★★★★☆☆☆☆
(プロヴァーブ)
★★★★★★☆☆☆☆
(砂漠の音楽)
★★★★★★★★☆☆
これを特別に高く評価する人がいますが、そこまでの良さは見いだせません。


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