ベートーベン

2010年09月17日

ベートーヴェン:ピアノソナタ第31―32番、幻想曲ト短調、エリーゼのために/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc10】
[documents]

ついに10枚組完結です。


▼ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
のだめカンタービレで演奏されたのが印象深いです。長い楽章はありません。
1楽章.流れるような美しいモデラート。高揚することはあっても、激しく深刻になることはありません。
2楽章.アレグロ・モルト。問いかけに強く答えるような形で始まります。弱々しいかと思うと激しくなったり、スケルツォ的な性格です。
3楽章.オペラの中での悲しいアリアのようです。
4楽章.フーガ。3楽章の回想が挟まります。フーガではありますが、この曲はドラマチックに盛り上がります。
▽★8。聴きやすいですね

▼ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111
2つの楽章からなります
1楽章.アレグロ。始まりは短調ですが、長調の場面も多く、曲想に変化があります。ソナタ形式なので後半は長調にならず深刻で激しい曲となります
2楽章.18分ある長いアダージョ。変奏曲。だんだん高揚し、7分くらいにはジャズみたいに軽いリズムにまでなります。
▽★6。

▼幻想曲ト短調 Op.77
10分弱。急下降から始まります。曲想は次々変わります。2分に激しくなり3分には瞑想的になり4分に情熱的に。5分には賛歌のようなメロディーになり、それが変奏されます。7分に急下降の音型が戻ってきて、賛歌みたいな主題と結びつきます。
▽★7。変化しすぎですが、変奏曲になる後半は良いと思います。

▼エリーゼのために
これは弾いたことあります。超のつく有名曲ですね。
けっこう淡々と弾いてます。第2エピソードもそれほど激しく弾いたりはしてません。


【全体を通しての感想】
ベートーベンは多少は変化しながらも、徹頭徹尾ベートーベン的な作品を作り続けてきたんだなと思いました。
シュナーベルの演奏はいいんですが、録音状態の良い演奏を聴けるならその方がいいと思いました。


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第29―30番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc9】
[documents]


▼ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」変ロ長調 Op.106
40分近くある長大な作品。
1楽章.勢いよく飛び跳ねるように始まります。
2楽章.スケルツォ。これも飛び跳ねてます。
3楽章.18分あるアダージョ。途中で荒っぽくなるのかと思いましたが、終始おだやかで内省的です。
4楽章.11分の序奏つきアレグロ。対位法的にすんごく難しいことをやってるようです。
▽★6。私の理解を超えているので、星をつけるのにためらいがあります。この星は「何も知らずに何も考えずに聴いてどれくらい楽しめるか」という数値です。

▼ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.109
後期の3大ソナタの1つ目。どれくらい理解できるか不安になりつつ聴きます。
1楽章.ヴィヴァーチェ。爽やかですがなんどか高揚します。
2楽章.情熱的で叩きつけるようなプレスティッシモ
3楽章.私の苦手な長い緩徐楽章。14分。アンダンテ。「歌うように、心の底からの感動をもって」と記された主題と変奏曲。
11~12分ごろに盛り上がります。幸せな過去を回想しているようです。途中で激しく深刻になるのかと思ったら、なりません。後期は違いますね。
▽★7。2楽章はいつものベートーベンで安心しました。後期作品は長い緩徐楽章をいかに味わえるかが大事だと思います。この曲は思ったより楽しめました。


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第25―28番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc8】
[documents]


▼ピアノソナタ第25番ト長調 Op.53
私が初めてのピアノの発表会で弾いた曲。1楽章の音型から「カッコー・ソナタ」と言われたりもします。
1楽章.速いなあと思ったらプレストでした。ベートーベンはなぜプレストにしたんでしょう。アレグロで充分だと思うんですが。面白いけどせわしないです。
2楽章.心に響くしみじみとしたアンダンテ。
3楽章.速い舞曲ふうの曲。
▽★8。2楽章は美しく3楽章は楽しいです

▼ピアノソナタ第26番「告別」 変ホ長調 Op.81A
それぞれの楽章に「別れ」「不在」「再会」という標題があります。
1楽章.序奏に続き大きな跳躍から始まるアレグロ。テンポは何度か緩くなります。
2楽章.淋しく、誰かの帰りを待ちわびています。切れ目なく次へ
3楽章.飛び上がって喜びを爆発させます。おとなしくなったかと思うと急に派手になって終わります。
▽★8。大げさな気もしますが表現力のある音楽です。

▼ピアノソナタ第27番 ホ短調 Op.90
1楽章は「理性と感情の争い」、2楽章は「恋人との会話」だとシントラーは伝えています。
1楽章.どのへんが理性か感情か、と考えながら聴きました。争いはどちらが勝利したのでしょうか。落ち着いて終わったから理性が勝ったのでしょうか?なかなかドラマチック。
2楽章.幸福感があります。
▽この曲は初めてですが、こういう曲はちゃんと分析して論ずるべきだと感じます。しかしそれをせず、ただ聴いて感じたまま書くのがここのやり方ではあります。
★8。1楽章が真摯で良いと思います。

▼ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101
4楽章のソナタは18番以来です。この辺から後期に入ってくるようです。
1楽章.アレグレット。ロマン派ですねこれは。美しい回想のようです。
2楽章.ヴィヴァーチェ。スケルツォ的で勢いがあり、符点が多いです。
3楽章.深い闇みたいなアダージョ。短いです。1楽章の回想から切れ目なく次へ
4楽章.告別のフィナーレのように明るいです。明るいだけかと思ったらフーガが出てきました。
▽★7


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第21―24番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc7】
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▼ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」ハ長調 Op.53
比較的有名な曲。曲の名称は、ワルトシュタイン伯爵に献呈したからです。
1楽章.連打に特徴あるアレグロ。華やかで好きな楽章です。
2楽章.うって変わって静かなアダージョ。谷底にいるみたいです。切れ目無く次の楽章へ
3楽章.明るい壮大なアレグレット。激しいエピソードを持つロンド。あわただしくなり終わります。
▽★9。これ好きなんです。特に両端楽章が魅力的です。

▼ピアノソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
2楽章で10分ほどの小さなソナタ
1楽章.メヌエット
2楽章.音の洪水。常に音で満ちあふれています
▽★6

▼ピアノソナタ第23番「熱情」 ヘ短調 Op.57
3大ソナタに数えられるほど人気あるソナタ。名称はベートーベンの死後につけられました。
1楽章.沈みこむような部分と燃え上がるような部分。変化が激しいです
2楽章.穏やかな主題の変奏曲
3楽章.この楽章が一番「熱情」って感じがします。ラスボスでも出てきそうな迫力。素晴らしいです。
▽★8。有名曲ですが、3楽章以外はあんまり好きじゃないです

▼ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78
献呈された令嬢の名にちなみ「テレーゼ」とも呼ばれます。10分足らずのソナタ。
1楽章.女性的な優雅さを持った曲。時折ベートーベンらしい激しさが見えます
2楽章.活発。すぐ終わります
▽★7


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第17―20番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc6】
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▼ピアノソナタ第17番「テンペスト」ニ短調 Op.31ー2
比較的有名な曲です。曲の名称は、シントラーに曲の表現をきかれたベートーベンが「(シェイクスピアの)テンペストを読め」と言ったのが由来だそうです
1楽章.ラルゴ、アレグロ。静と動が頻繁に入れ替わります。深刻な楽章。
2楽章.アダージョ。穏やかですが、どこか不安です。オクターブで跳躍する痙攣するような伴奏が印象的。
3楽章.アレグレット。速めのテンポでブツッブツッと切るような演奏。流れるような演奏しか聴いたことがないので新しく感じます。主題に4つずつの音のかたまりがありますが、4つめの音にアクセントがあるような演奏。
▽★8。流れの悪い1.2楽章が苦手です。

▼ピアノソナタ第18番 変ホ長調 Op.31ー3
1楽章.アレグロ。
2楽章.スケルツォ。スタッカート、スフォルツォンド。対比が少なく、ずっと同じことをしてるように聴こえます。
3楽章.穏やかで、緩徐楽章の性格を持ったメヌエット。
4楽章.プレスト。飛び跳ねるリズムが気持ちいいです。
▽★6。4楽章だけ良いです。

▼ピアノソナタ第19番 ト短調 Op.49ー1
作品49の2曲は2楽章しかありません。初期の作品だそうです。難易度が低く、教材に使われます。私もこの2つのソナタは弾いたことがあります。
1楽章.アンダンテ。静かな悲しみ。人知れず涙を流してるようです。
2楽章.アレグロ。奔放。
▽★7。「ソナチネアルバム」の時にも書きましたが、演奏した曲を純粋に鑑賞するのは難しく感じます。

▼ピアノソナタ第20番 ト長調 Op.49ー2
1楽章.アレグロ。スケールが多い曲。ピアノの音が伸びないように感じます。
2楽章.ちょっぴり軍楽風なメヌエット。健康的な魅力を感じます。
▽★7。


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2010年09月16日

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14―16番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc5】
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▼ピアノソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27ー2
有名な曲です。
1楽章.深刻でありながらロマンのあるアダージョ。眠れず月あかりの下で思い悩んでいるかのようです。
「月光の下、湖にゆれる小舟のようだ」と言われたのが「月光」の名の由来ですが、私は自分のイメージを書きました。
2楽章.アレグレット。ひそやかな踊りのようです。
3楽章.上昇してからのスフォルツァンドが印象的なプレスト。速すぎると最初は思いましたが、ぐいぐいと引き込まれる演奏です。情熱的で、ブラボーを言いたくなります。
▽★10。3楽章がこんなにいい曲だったとは初めて気がつきました

▼ピアノソナタ第15番「田園」 ニ長調 Op.28
「田園」とはベートーベンの死後につけられた名称で、交響曲の田園とは関係ありません。
1楽章.のどかなアレグロです。おだやかな幸福感。
2楽章.厳しい道のりを歩くような楽章。中間部は飛び跳ねてるようです。シューベルトっぽく感じました。
3楽章.1オクターブずつの下降が印象的なスケルツォ。中間部は第九の2楽章を予感させます
4楽章.のどかなロンド。
▽★8。前半2つの楽章が良いから★9をつけるつもりでしたが、後半を聴いて★8にしました。

▼ピアノソナタ第16番 ト長調 Op.31ー1
1楽章.素早いパッセージが印象的
2楽章.12分半あるアダージョ。夢見る感じでしょうか
3楽章.アレグレットのロンド。平凡な気がします。
▽★5。長いアダージョは苦手ですし、両端楽章も今ひとつです


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第11―13番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc4】
[documents]

いずれも4楽章構成。

▼ピアノソナタ第11番 変ロ長調 Op.22
1楽章.明るく元気のあるアレグロ
2楽章.アダージョ
3楽章.メヌエット。ベートーベンらしさもありますが普通の3拍子のメヌエット。中間部はテンポが速まり激しくなります。
4楽章.アレグロ。落ち着いたロンド主題。激しいエピソード部分があります
▽★7。可もなく不可もない明るいソナタ

▼ピアノソナタ第12番 「葬送」変イ長調 作品26
3楽章に葬送行進曲があります。
1楽章.10分近くあるアンダンテの変奏曲。美しい主題です
2楽章.活発なスケルツォ。
3楽章.葬送行進曲。交響曲3番「英雄」の2楽章みたいな感じです。沈痛な表情でゆっくり進みます。
4楽章.細かい音がサラサラ流れてゆくアレグロ。
▽★8。少し長いですがいいソナタです。

▼ピアノソナタ第13番「幻想曲風ソナタ」 変ホ長調 Op.27ー1
Op.27の2曲(ソナタ13.14番)には幻想曲風ソナタと名付けられていますが、14番は「月光」として知られ、「幻想曲風ソナタ」というと13番を指すことが多いようです。
1楽章.アンダンテ。穏やかに眠ってるようです。騒がしい活発な部分があります。
2楽章.アレグロ。空を羽ばたくような、地を駆けるような、スピード感ある楽章。
3楽章.穏やかなアダージョ。短くて聴きやすいです
4楽章.駆け抜けるアレグロ。途中で3楽章アダージョを回想します。
▽★8。2楽章に幻想を感じました。幻想とは「自由な形式」という意味なんでしょうけど、つい「ファンタジーの世界のような曲」と捉えたくなります。

ピアノソナタ11番までが初期の作品なんだそうです。これから中期に入っていくわけですが、楽しみです。


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第7―10番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc3】
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7番から10番までの4つのソナタが入ってますが、4楽章構成は7番だけです。

▼ピアノソナタ第7番 ニ長調 Op.10ー3
1楽章.明るく元気ですが落ち着かないプレスト
2楽章.メスト(悲しく)の指示があります。暗く悲しく長いラルゴ
3楽章.メヌエット。アレグロ。8分の6拍子に聴こえます。モーツァルト以前のメヌエットとは全く違います。
4楽章.アレグロのロンド。ぶつ切りの楽想。
▽好みに合わないソナタです。★5

▼ピアノソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 作品13
有名な曲ですね。ベートーベンのピアノソナタというと、8番「悲愴」、14番「月光」、23番「熱情」が特に有名です。
1楽章.グラーヴェの序奏にアレグロが続きます。速い演奏、という印象です。
2楽章.穏やかで夢見るようなアダージョ
3楽章.短調ですがあまり悲しい感じはしないアレグロ。これも速い演奏だと感じました
▽名曲だけあり優れた楽章が集まってます。★9

▼ピアノソナタ第9番 ホ長調 Op.14ー1
1楽章.健康的な印象のアレグロ
2楽章.アレグレット。内省的。おだやかな表情と厳しい表情があります
3楽章.アレグロ。
▽あまり印象に残らないソナタ。★7

▼ピアノソナタ第10番 ト長調 Op.14ー2
私はこの曲をピアノの発表会で弾いたことがあります。
1楽章.アレグロ。速い演奏。少し慌ててる感じもします。
2楽章.変奏曲。一歩一歩踏みしめながら歩くようです。
3楽章.かわいらしい、いたずらっぽい曲。
▽★7


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第4―6番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc2】
[documents]

▼ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7
1楽章.3連符。明るさや希望があります。
2楽章.祈るようなラルゴ。グノーの「アヴェ・マリア」みたいなメロディーで始まります
3楽章.スケルツォっぽい楽章。主部のメロディーが美しいです。
4楽章.明るい主部を持つロンド。激しいエピソード部があります
▽1.3楽章がいいです。★8

▼ピアノソナタ第5番 ハ短調 Op.10ー1
3楽章からなります
1楽章.いかにもベートーベンのハ短調らしい深刻で激しい曲
2楽章.眠たいアダージョ
3楽章.プレスティッシモ。ユニゾンから始まります。目の回る速さです。短調ですが暗さはありません。
▽なかなかのソナタですが、2楽章で眠ってしまいます。★8

▼ピアノソナタ第6番 ヘ長調 Op.10ー2
11分ほどの、ここまでで最も短いソナタ。
1楽章.かわいらしいアレグロです。
2楽章.アレグレット。影のある楽章。瞑想的です。不安と安らぎが交錯します。小さい楽章ですが深い感じがします。
3楽章.運動会的なプレストのスケルツォ。
▽今度は逆に中間楽章が優れたソナタ。★7

ソナタごとに星をつけてますが、ここまでは作品の出来に大きな差はありません。


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ベートーヴェン:ピアノソナタ第1―3番/シュナーベル

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集/アルトゥール・シュナーベル
(10枚組)【disc1】
[documents]


ベートーベンのピアノソナタ1.2.3番は作品2としてまとまっています。
1795年、ベートーヴェン25歳の作品で、師であるハイドンに捧げられ、ハイドンの前で演奏されたそうです。
いずれも4楽章構成。
モーツァルトのピアノソナタは全て3楽章です
ハイドンの場合は2楽章の作品が2~3割くらいあり、残りは3楽章です。
ベートーヴェンは2楽章から4楽章のソナタまで作ってます。4楽章あるピアノソナタが登場したのはベートーヴェンの頃からでしょうか。
この3曲はいずれも今回初めて聴きます。

▼ピアノソナタ第1番 ヘ短調 Op.2ー1
1楽章.すでにベートーヴェンぽさがあります。急かされてるみたいな落ちつかないアレグロ。
2楽章.深い呼吸のようなアダージョ。長調。
3楽章.短調のメヌエット。印象的なユニゾンがあります。トリオは無窮動的にひらひらと動きます。
4楽章.プレスティッシモ。激しく、演奏効果のある楽章。かっこいいです
▽1番からいきなりレベル高いです。まずは★8で。

▼ピアノソナタ第2番 イ長調 Op.2ー2
1楽章.聴いてる人を驚かすようなアレグロ。
2楽章.ラルゴ。動きある低音、動きの少ない高音。どっちがメロディーだろうと思わせます。絡み合いながら進みます。
3楽章.スケルツォ。軽い素早い動きが印象的です
4楽章.ロンド。明るく派手ですが中身がない感じがします。
▽ラルゴが印象深いです。★7

▼ピアノソナタ第3番 ハ長調 Op.2ー3
宮城谷昌光さんの「クラシック私だけの名曲1001」という本で、この3番こそ初心者向けにもっと広く聴かれるべきだと書いてあったと記憶してます。
1楽章.10分あるアレグロ。堂々とした力強い楽章。とても華々しいです。これがアレグロ・コン・ブリオ(輝きをもって速く)なんだぞ、という手本を見せられたようです。
2楽章.アダージョ。
3楽章.スケルツォ。細かい音が連なる軽い楽章
4楽章.上昇と飛び跳ねるような符点リズム。
▽両端楽章が光ってます。★8


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mk7911 at 07:58|PermalinkComments(0)