まとめ

2019年05月05日

■短歌を楽しむ!!! リンク集■

短歌を楽しむブログ内リンク集


2009年10月に開設されたこのブログには2000ほどの記事があります。また、ブログのほかにtogetterなども作成しています。
そのなかから短歌関係でなにかのお役にたてそうな記事、おすすめ記事などをまとめました。



【1】さまざまな短歌作品のまとめ


私の好きな短歌100・まとめ
【2013年版】 http://t.co/bQ97LV4YWA
【2016年版】 https://t.co/gmubYuY1jN
このブログを書いてる工藤吉生の好きな短歌100選です。歌人1人3首までという縛りで選びました。好評です。2013と2016では3分の1ほど入れ替わっています。
ぜひ短歌のおもしろさを味わってみてください。


工藤吉生選現代百人一首・仮 Togetterまとめ
https://t.co/OUCrvKYJFB
2016年11月末に、仮の百人一首をつくりました。仮というのは、他の方の百人一首の影響を濃く受けているからです。2010年以降の歌が中心です。



また、半年ごとに素晴らしい短歌を厳選し誉め称える「ぬらっと!短歌大賞」をツイッター @mk7911 で開催しています。
総合誌、歌集、結社誌、ツイッターで発表された短歌などさまざまな短歌が入り乱れる饗宴です。そのまとめがこちら。

第1回 #2014上半期短歌大賞 65首
http://togetter.com/li/687898

第2回 #2014下半期短歌大賞 60首
http://togetter.com/li/761480

第3回 #2015上半期短歌大賞 60首
http://togetter.com/li/842561

第4回 #2015下半期短歌大賞 50首
http://togetter.com/li/917329

第5回 #2016上半期短歌大賞 55首
https://t.co/X60WvjAcKc

第6回 #2016下半期短歌大賞 45首
https://togetter.com/li/1066315

第7回 #2017上半期短歌大賞 50首
https://togetter.com/li/1126231

第8回 #2017下半期短歌大賞 50首
https://togetter.com/li/1185655





【東日本大震災から五年】東日本大震災を詠んだ短歌・25首選
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52160992.html
歌人たちは東日本大震災をどのように短歌に詠んできたのか。そのごく一部ではありますが、選んでみました。





【2】ネットで短歌を知る、参加する


#オレと短歌とハッシュタグの五年間を振り返る

https://t.co/2N2ilrKlfO

歌人による動画配信/インターネット生放送の五年間を振り返る
https://t.co/XGGxUTIzib
2011年の夏にオレが短歌を始めて、丸五年経ちました。その間のツイッターや動画配信サイトなどでの歌人たちの動きを一部まとめました。


おもしろい短歌のブログやホームページはどこにあるのだ/ネットの役割
https://t.co/M80LbjZmH6
さらにネットで短歌を楽しむためのご案内です。




詩客 短歌時評「橘上の短歌放浪記」に応える/短歌の若手のいいやつって誰だろう
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52160336.html
今の短歌の若手といえば、誰なんでしょう。ネットで読める若手歌人の短歌の場の紹介など。


短歌の投稿サイトまとめ▼うたのわ▼うたよみん▼ちどり短歌会▼うたの日
https://t.co/7ctEoby1UX
ネットで気軽に短歌を発表できるのが投稿サイトです。




小高賢「現代短歌作法」内容と感想  『はやわかり短歌史』まとめ
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52001584.html
近代からの短歌の歴史をまとめた記事として好評です。Yahoo!知恵袋の回答としてURLを貼っていただいたこともあります。




【3】短歌を作り始めた方に

短歌を学ぶのに最初の一冊を選ぶとしたらどの本がよいか
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52092053.html
入門書の紹介です。まあ入門書はいろいろありますし、これを書いた後にも続々と出ています。気になるものはどんどん読むとよいですね。



tankafulのアンケート「短歌に関わるなかで不便に感じていること」に応える
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52119427.html
光森裕樹さんの運営する短歌のポータルサイト「tankaful」によせられたアンケート結果に反応した記事です。
「どこまでが未発表作なのか」「原稿用紙の使い方は」などなどについて書きました。



オレの短歌連作の作り方
https://t.co/Nbz9AgNCwc



短歌研究新人賞をいただいたときのことを書きまくる
(1) 受賞の知らせ
https://t.co/LUjlwtrA5o
(2)受賞のことば、青春について
https://t.co/hUtryePl3s
(3)授賞式・前半
https://t.co/tmDDmrhRiw
(4)授賞式の一部始終
https://t.co/b1yJ9jOxgH




【4】短歌結社

「短歌年鑑」を見て、短歌結社の会員数とその増減をまとめた
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52115890.html

短歌研究の年鑑と角川短歌の年鑑では、結社・その他歌人団体の出詠者数の数字がけっこう違うという話
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52154742.html
どの結社に何人いるかを知りたくて短歌年鑑を追いかけました。





短歌結社の様子についてよく訊かれるので、結社についてのページを以下にまとめました。
といっても、オレに言えるのは「オレの場合はこうだった」ということに尽きると思います。

私は2012年夏に短歌結社「塔」に入りました。

短歌結社「塔」に入会した
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52002215.html

なぜ結社に入ったか、なぜ「塔」か、入ってみて良かったこと困ったこと
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52131314.html

「塔」の仙台歌会に参加しました
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52090897.html

結社の歌会に参加して、その感想や反省など。
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52102911.html

迷いながら楽しみながら、「三年はここにいよう」という気持ちで塔短歌会にいましたが、三年経った時に退会を決めました。そして未来短歌会 彗星集に入会しました。
その過程の記録が以下の記事です。

「塔」から「未来」に移った理由まとめ
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52205844.html

初めて「未来」に短歌が掲載されました
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52156028.html

二つの結社の特徴について、結社とは何か、ここからわかる部分があろうかと思います。
オレは今も迷いながら考えながら続けています。

塔と未来はどちらも若い方に人気のある結社です。もちろんほかにもいろいろあります。



【5】工藤吉生の短歌


最後にオレの作品のページを貼っておきます。

【主な50首】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52107166.html
まず主な歌をご紹介している、はじめましての方向けのページです。

【さらに100首】
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52107180.html
主な50首を読んだうえで、もう少し付き合ってやってもいいというありがたーい方へのページです。


そのほかの作品
https://note.mu/mk7911
noteに作品をまとめています。
投げ銭はこちらで受け付けていますので、役に立ったぞ、楽しんだぞという方は応援していただけるとありがたいです。



以上です。興味のあるページはありましたか?
このブログは頻繁に更新していますので、またどうぞよろしくお願いいたします。



匿名で質問したい方は質問箱へどうぞ。
https://peing.net/mk7911
ただし不快な書き込みをするとブロックしますし、その場合はIPから住所を調べることができるそうです。




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2018年12月10日

近代短歌の有名な作品をまとめました【30人130首】

まえがき

近代短歌の有名作品、30人の歌人による約130首をまとめました。

どこまでが「近代」か、ということについては小高賢編著『近代短歌の鑑賞77』にならって、
落合直文〔1861-1903〕
から
吉野秀雄〔1902-1967〕
までとしました。

作者名の横に生年と没年を記しました。これは井上宗雄・武川忠一編『和歌の解釈と鑑賞事典』を参考にしました。

有名作品というのはすなわち、これをまとめた歌人・工藤吉生が有名であると判断した作品であります。複数の本を参考にしましたので、そんなに大きくははずしていないと思っています。
順番は生年の順となっています。

参考文献
小高賢編著『近代短歌の鑑賞77』
井上宗雄・武川忠一編『和歌の解釈と鑑賞事典』
永田和宏『近代秀歌』
岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘『新・百人一首』
ほか





近代短歌130選



▼落合直文〔1861-1903〕

緋縅の鎧をつけて太刀はきてみばやとぞ思ふ山桜花

霜やけのちひさき手して蜜柑むくわが子しのばゆ風のさむきに

父君よ今朝はいかにと手をつきて問ふ子を見れば死なれざりけり



▼伊藤左千夫〔1864-1913〕

淋(さび)しさの極(きは)みに堪(たへ)て天地(あめつち)に寄(よ)する命(いのち)をつくづくと思ふ

今朝(けさ)のあさの露(つゆ)ひやびやと秋草(あきくさ)や総(す)べて幽(かそ)けき寂滅(ほろび)の光(ひかり)

牛飼(うしかひ)が歌咏(うたよ)む時に世の中のあらたしき歌大(おほ)いに起(おこ)る 



▼正岡子規〔1867-1902〕

いちはつの花咲きいでて我目(わがめ)には今年(ことし)ばかりの春行かんとす

吉原の太鼓聞えて更(ふ)くる夜にひとり俳句を分類すわれは

久方のアメリカ人(びと)のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも

瓶(かめ)にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり

くれなゐの二尺伸びたる薔薇(ばら)の芽の針やはらかに春雨のふる




▼佐佐木信綱〔1872-1963〕

願はくはわれ春風に身をなして憂(うれい)ある人の門をとはばや

幼きは幼きどちのものがたり蒲萄のかげに月かたぶきぬ

呼べど呼べど遠山彦のかそかなる声はこたへて人かへりこず

ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲



▼与謝野鉄幹〔1873-1935〕

京の紅は君にふさわず我が噛みし小指の血をばいざ口にせよ

われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子

くれなゐにそのくれなゐを問ふがごと愚かや我の恋をとがむる



▼尾上柴舟〔1876-1957〕

今の世は来む世の影か影ならば歌はその日の予言ならまし

つけ捨てし野火の烟のあかあかと見えゆく頃ぞ山は悲しき



▼金子薫園〔1876-1951〕

あけがたのそぞろありきにうぐひすのはつ音ききたり藪かげの道



▼太田水穂〔1876-1955〕

ほつ峯を西に見さけてみすずかる科野のみちに吾ひとり立つ

命ひとつ霧にまみれて野をぞゆく涯(はて)なきものを追ふごとくにも



▼島木赤彦〔1876-1926〕

みづうみの氷は解けてなお寒し三日月の影波にうつろふ

隣室に書(ふみ)よむ子らの声聞けば心に沁みて生(い)きたかりけり



▼窪田空穂〔1877-1967〕

鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか

四月七日午後の日広くまぶしかりゆれゆく如くゆれ来る如し



▼与謝野晶子〔1878-1942〕

乳(ち)ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅(くれなゐ)ぞ濃き

夜の帳(ちやう)にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ

鎌倉や御仏(みほとけ)なれど釈迦牟尼は美男(びなん)におはす夏木立かな

金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に

その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな

清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

春みじかし何に不滅(ふめつ)の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ

やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君

髪五尺ときなば水にやはらかき少女(おとめ)ごころを秘めて放たじ



▼長塚節〔1879-1915〕

馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし

垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども

白銀の鍼打つごとききりぎりす幾夜はへなば涼しかるらむ

白埴(しらはに)の瓶(かめ)こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり



▼山川登美子〔1879-1909〕

それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ

しら珠の数珠屋町(じゆずやまち)とはいづかたぞ中京(なかぎやう)こえて人に問はまし



▼会津八一〔1881-1956〕

くわんおん の しろき ひたひ に やうらく の かげ うごかして かぜ わたる みゆ

あせたる を ひと は よし とふ びんばくわ の ほとけ の くち は もゆ べき もの を

おほてら の まろき はしら の つきかげ を つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ

あめつちに に われ ひとり ゐて たつ ごとき この さびしさ を きみ は ほほゑむ



▼斎藤茂吉〔1882-1953〕

たたかひは上海(しゃんはい)に起り居たりけり鳳仙花紅(あか)く散りゐたりけり 

草づたふ朝の蛍よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ

暁の薄明に死をおもふことあり除外例なき死といへるもの

ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降りにけるかも

ガレージへトラックひとつ入らむとす少しためらひ入りて行きたり

ひた走るわが道くらししんしんと堪(こら)へかねたるわが道くらし

赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり

めん鶏(どり)ら砂あび居たれひつそりと剃刀研人(かみそりとぎ)は過ぎ行きにけり

最上川逆白波(さかしらなみ)のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも

沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ

このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へむかふ雨夜(あまよ)かりがね

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり

のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳(たらち)ねの母は死にたまふなり

死に近き母に添寝(そひね)のしんしんと遠田(とほた)のかはづ天(てん)に聞(きこ)ゆる

ゴオガンの自画像みればみちのくに山蚕(やまこ)殺ししその日おもほゆ

電信隊浄水池女子大学刑務所射撃場塹壕赤羽の鉄橋隅田川品川湾

ただひとつ惜(を)しみて置きし白桃(しろもも)のゆたけきを吾は食ひをはりけり

最上川の上空(じやうくう)にして残れるはいまだうつくしき虹の断片(だんぺん)



▼前田夕暮〔1883-1951〕

雪の上に春の木の花散り匂ふすがしさにあらむわが死顔は

君ねむるあはれ女の魂のなげいだされしうつくしさかな 

向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ

自然がずんずん体のなかを通過する──山、山、山

木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな



▼北原白秋〔1885-1942〕

ニコライ堂この夜(よ)揺りかへり鳴る鐘の大きあり小さきあり小さきあり大きあり

君と見て一期(いちご)の別れする時もダリヤは紅(あか)しダリヤは紅し

君かへす朝の鋪石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ

春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕

草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝て削るなり  

大きなる手があらはれて昼深し上から卵をつかみけるかも

病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑(ばた)の黄なる月の出

ヒヤシンス薄紫に咲きにけりはじめて心顫ひそめし日



▼土岐善麿〔1885-1980〕

はじめより憂欝なる時代に生きたりしかば然かも感ぜずといふ人のわれよりも若き

遺棄死体数百(すうひやく)といひ数千(すうせん)といふいのちをふたつもちしものなし


手の白き労働者こそ哀しけれ。
 国禁の書を
 涙して読めり。 


指をもて遠く辿(たど)れば、水いろの
ヴォルガの河の
 なつかしきかな。


りんてん機、今こそ響け。
うれしくも、
東京版に、雪のふりいづ。


あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ



▼若山牧水〔1885-1928〕

海底(うなそこ)に眼(め)のなき魚の棲(す)むといふ眼の無き魚の恋しかりけり

かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな

吾気香(われもかう)すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ

白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

幾山河越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日(けふ)も旅ゆく

かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ



▼木下利玄〔1886-1925〕

大き波たふれんとしてかたむける躊躇(ためらひ)の間(ま)もひた寄りによる

遠足の小学生徒有頂天に大手ふりふり往来とほる

曼珠沙華一むら燃えて秋陽(あきび)つよしそこ過ぎてゐるしづかなる径(みち)

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ



▼石川啄木〔1886-1912〕

石をもて追わるるごとく
ふるさとを出でしかなしみ
消ゆる時なし


たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず


不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心


いたく錆びしピストル出(い)でぬ
砂山の
砂を指もて掘りてありしに


はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る


東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる


友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ


やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに


ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく


ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな


やや長きキスを交わして別れ来し
深夜の街の
遠き火事かな


大といふ字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて帰り来れり



▼古泉千樫〔1886-1927〕

おもてにて遊ぶ子供の声きけば夕かたまけてすずしかるらし

みんなみの嶺岡山の焼くる火のこよひも赤く見えにけるかも



▼吉井勇〔1886-1960〕

君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも

夏は来ぬ相模の海の南風(なんぷう)にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ

かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水のながるる



▼釈迢空〔1887-1953〕

人間を深く愛する神ありて もしもの言はゞ、われの如けむ 

人も 馬も 道ゆきつかれ死にゝけり。旅寝かさなるほどのかそけさ

葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり


桜の花ちりぢりにしも
 わかれ行く 遠きひとり
 と 君も なりなむ



▼半田良平〔1887-1945〕

独(ひとり)して堪へてはをれどつはものの親は悲しといはざらめやも



▼原阿佐緒〔1888-1969〕

沢蟹をここだ袂に入れもちて耳によせきく生きのさやぎを

吾がために死なむと云ひし男らのみなながらへぬおもしろきかな



▼中村憲吉〔1889-1934〕

篠懸樹(ぷらたぬす)かげ行く女(こ)らが眼蓋(まなぶた)に血しほいろさし夏さりにけり



▼岡本かの子〔1889-1939〕

はてしなきおもひよりほつと起きあがり栗まんじゆうをひとつ喰(たう)べぬ

桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり



▼土屋文明〔1890-1990〕

吾が見るは鶴見埋立地の一隅ながらほしいままなり機械力先制は

この三朝(みあさ)あさなあさなをよそほひし睡蓮の花今朝はひらかず

ただひとり吾より貧しき友なりき金のことにて交(まじはり)絶てり

小工場に酸素熔接のひらめき立ち砂町四十町(しじつちやう)夜ならむとす

時代ことなる父と子なれば枯山(かれやま)に腰下ろし向(むか)ふ一つ山脈(やまなみ)に

にんじんは明日蒔けばよし帰らむよ東一華(あづまいちげ)の花も閉ざしぬ

終りなき時に入(い)らむに束(つか)の間(ま)の後前(あとさき)ありや有りてかなしむ

垣山(かきやま)にたなびく冬の霞あり我にことばあり何か嘆かむ



▼吉野秀雄〔1902-1967〕

これやこの一期(いちご)のいのち炎(ほむら)立(だ)ちせよと迫りし吾妹(わぎも)よ吾妹

真命(まいのち)の極みに堪へてししむらを敢てゆだねしわぎも子あはれ



あとがき

ここまでお読みくださりありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。なにかの参考になりましたでしょうか。
書籍ではこのようなことをまとめたものはあるのですが、ネットですぐに読める近代短歌のまとめはこれまでなかったのではないでしょうか。それがこのまとめを作った動機です。

ほかに、現代短歌のまとめも作ってありますので、興味のある方はこちらもどうぞ。


現代短歌の有名作品まとめ 【70人330首】
https://matome.naver.jp/m/odai/2154427789786603501





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【こっちもおすすめ】
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2018年8月のオレの短歌とその余談/連作の歌のつなぎ方
https://t.co/A139XJ2pSk

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【1】
https://t.co/9LDZrsWmr0

【2】
https://t.co/lcoeLM1kt6

【3】
https://t.co/f993MV2JHS

【4】選考座談会・前編
https://note.mu/mk7911/n/ncbc826b3e18a

【5】選考座談会・後編

https://note.mu/mk7911/n/n44d84c9e74f6
2018年の短歌研究新人賞の自分のことについて、思うぞんぶんに書き尽くしました。また、選考座談会で言われたことへの応答。




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2018年07月05日

工藤吉生の短歌まとめ・第二十八期【2018年4-6月】20首

▼この時期の主な出来事
中城ふみ子賞に初めて応募。
ツイッターアカウント「短歌に季語はいらないよ委員会」@kigo_nakutemoii 作成
角川「短歌」6月号の時評で作品を紹介される




〈1〉
赤だけどわりと悠々渡ってるおとこ見下ろすバスの座席に

〈2〉
雨に濡れ乾いたままの窓ガラスを通して見える木々のざわめき

〈3〉
目の覚めるほどに真っ赤なトラックとあくびしている間にすれちがう

〈4〉
ギター弾く人のうしろを通るとき振り向かないでくれと願った

〈5〉
ジャヌカンの「鳥の歌」には「笑わせてやりたい放題」という歌詞あり

〈6〉
ふざけてる替え歌みたい制服の上に乗っかるオレの顔面

〈7〉
声のでる自販機いなくなってから記憶が鳴らすイラッシャイマセ

〈8〉
つかのまの光は自分に影がある事実を思い出させてくれた

〈9〉
豪快にはみだしているベーコンをかじって並のはみだしとする

〈10〉
いいですよ隣の車輌にもうひとりオレがいたってかまいませんよ

〈11〉
遠慮したレジの袋でできているみどりの星よあおい空気よ

〈12〉
同一のポスター四枚ならぶうち奥から三番目を見てた人

〈13〉
バス停に女性が持っている本のタイトル見えてグーグルに打つ

〈14〉
不審者の情報はオレと一致せずまだ大丈夫春はこれから

〈15〉
悪臭がただよってくる「文芸」の棚で立ち読みする自分から

〈16〉
湧いて出た唾ならかまわないのだがよそものは断固おことわりだね

〈17〉
春の日はクリーム色に暮れかかり鼻の右側それとなく掻く

〈18〉
この人はこんな感じで怒るのか ヒトは怒ると大体こわい

〈19〉
仰向けにさせてみたってリラックスできないようだ我が家の猫は

〈20〉
ゆうぐれの橋を渡って川を見る散歩コースはオレのぜいたく


〈1-17〉結社誌「未来」
〈18〉うたつかい
〈19〉タウン誌「仙台っこ」仙台っこ歌壇
〈20〉ことばの祭典(仙台文学館の合同吟行会)




▼▼▼



【こっちもおすすめ】
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短歌連作とジェンガ
https://t.co/vssnyy5mrn

速報です
https://t.co/nbzpaCZ3OP

2018年5月のオレの短歌とその余談
https://note.mu/mk7911/n/n75bf05a79de6

未来賞をいただいて、いま書きたいこと
https://note.mu/mk7911/n/n0b1f389aea2f

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://note.mu/mk7911/n/n58e5f4337568




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2018年01月02日

工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十六期【2017年10-12月】20首

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短歌をはじめてから一期(三ヶ月)ごとに作品をまとめています。
第二十六期、2017年10-12月に発表した短歌から20首を選びました。

この時期の動き
▼ピクシブ文芸に短歌を投稿しはじめた
▼「みんなでつくる短歌bot」@minna_no_tanka 始動
▼ひさびさに批評会・歌会に参加
▼質問箱をつくり、質問すべてに短歌で答える
▼「二〇一七年度 未来賞」受賞




〈1〉
マネキンにつるつるあたまよく似合うのっぺらぼうとはだかも似合う

〈2〉
引っ越しのトラック停まっている家を出てきて家具が浴びる太陽

〈3〉
ふわわわと恥ずべき過去はあらわれてオレに小さく首を振らせた

〈4〉
残念な人と言われることもある生きてるかぎり死なないかぎり

〈5〉
十本の指は両目を覆うとき不満になってズレようとする

〈6〉
工藤にも生きる権利があるという嘘みたいだがほんとの話

〈7〉
のぞく気はないが野球のアカウントばかりをフォローしている人だ

〈8〉
左手と右手のミニカーぶつけ合う一人遊びの弟の笑み

〈9〉
ヨーグルトを容器とフタとスプーンとスプーン袋にして食べ終える

〈10〉
水面に映るマンションちょっとした風で崩れる全面的に

〈11〉
爽快な早さになっている位置に「スピード落とせ」の看板はある

〈12〉
たこあしのように出口のある駅の未知のいっぽん近道だった

〈13〉
なんのツボなのか忘れた親指と人さし指のあいだ揉みこむ

〈14〉
レーズンの埋まったパンはガキのころさわった岩を思い出させる

〈15〉
木の棒につらぬかれてる塩辛いさかなも食べたお別れの会

〈16〉
文字だけでこんな光の感触を描けぬものかと思いつつ踏む

〈17〉
アンパンマンアンパンマンと呼ぶうちに泣き声になりエンベンメンベン

〈18〉
「品性がない」と聞こえて自動的に首からグンと振り向いていた

〈19〉
安いから買ってきたのに深みあるコクやらキレを誇るコーヒー

〈20〉
とびかかってきそうな鋭い目の人をたまに見かける激安店で

〈1〉〈9-10〉毎日新聞「毎日歌壇」
〈2〉読売新聞「読売歌壇」
〈3〉角川短歌「角川歌壇」
〈4-6〉〈12-17〉〈19-20〉未来
〈7〉野性時代「野性歌壇」
〈8〉NHK短歌テキスト
〈11〉仙台っこ「仙台っこ歌壇」
〈18〉ネットプリント毎月歌壇







▼▼▼



お読みいただきありがとうございました。
noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。

未来賞をいただいて、いま書きたいこと
https://note.mu/mk7911/n/n0b1f389aea2f

2018年の目標を立てた  ~ずるずるずるずるの話
https://note.mu/mk7911/n/n61dac622b49a

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

バリウムを初めて飲んできたんだけど、その話をします
https://note.mu/mk7911/n/n4425984a46f9


などなど、
500円ですべての記事(約100記事)が読めます。よろしければどうぞ。



去年の角川短歌賞の予選通過作品 50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
50首連作を200円で公開しています。


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2017年10月01日

工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十五期【2017年7-9月】20首

▼この時期の主な出来事
NHK短歌テキスト「ジセダイタンカ」掲載。
小説投稿サイト「トークメーカー」での歌会「匿名歌会」に参加。
詩歌SNSサイト・poecriの「poecrival2」掲載。




〈1〉
お一人様ですねとひとさし指が立ちひとりしかいないオレがうなづく

〈2〉
オレのだと思ったパスタが近づいて隣の席に置かれる真昼

〈3〉
人生のうすい汚点にディズニーではぐれて何も乗らなかった日

〈4〉
浅い川 底がいくらか見えていて寝苦しい夜ゆううつな朝

〈5〉
「ウケる」って一度言われたそのことが思い出になり胸あたためる

〈6〉
最近は自分の頭皮を夢に見るうすうすと朝しらじらと朝

〈7〉
水曜日はウェドネスデイと覚えてもよいと小声でテアチェルは言う

〈8〉
標識に赤い斜線をかけられた男が禁止行為をやめない

〈9〉
まっすぐな意志でこの子は汽関車を桃色ひとつで塗りきったのだ

〈10〉
大中小 シャボンの玉はなさけないオレに響くよ 小小中小

〈11〉
化粧品売り場を君と歩くとき何も知らないオレだと思う

〈12〉
ゴミ箱をあふれるごみのてっぺんで曲がるストローまっすぐのまま

〈13〉
もうちょっと近いものかと思ったが他人は遠い 歯を削られる

〈14〉
オレなんて茂吉の像と比べたらまだまだ背が低いしやわらかい

〈15〉
見かけより歯ごたえのあるパンだけどオレもそうだぜパワーでかじる

〈16〉
ポスターに描かれた空き巣がどう見ても泉谷しげるだ春夏秋冬

〈17〉
自転車をこいでる足の右側のあたりに二秒間の蝶々

〈18〉
朝ドラが小声でしゃべる待合室さてとりあえず肉体を置く

〈19〉
東京から京都に首都を移そうとカメラ目線で言った紳助

〈20〉
甘口の麻婆豆腐を昼に食い夜に食うただ一度の人生



〈1-2〉短歌研究「短歌研究詠草」
〈3〉小説 野性時代「野性歌壇」
〈4-6〉〈15-16〉未来「彗星集」
〈7〉NHK短歌テキスト 佳作
〈8〉読売新聞「読売歌壇」
〈9-10〉短歌研究「短歌研究新人賞」佳作
〈11〉〈18〉日本経済新聞「歌壇」
〈12-13〉ポエクリ「poecrival2」
〈14〉NHK短歌テキスト「ジセダイタンカ」
〈17〉公募ガイド「短歌の時間」
〈19〉ネットプリント毎月歌壇
〈20〉うたつかい


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2017年07月01日

◆工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十四期【2017年4-6月】20首

「マストドン」で短歌の発表を開始。「山形歌会」参加。「現代短歌」への投稿をやめた。小説雑誌「野性時代」で始まった「野性歌壇」第1回で特選。



〈1〉
ここからは学習塾が覗けるぞ時計が見えるエアコンが見える


〈2〉
出勤に「スナック愛」を通過するつらく別れた人の名前だ


〈3〉
人生の喜怒哀楽は見下ろした交差点にはたちあらわれず

〈4〉
交差点を見下ろす位置の昼食にケンタッキーを一口こぼす

〈5〉
女の子の見てる漫画をうしろからのぞいたオレを襲うキラキラ

〈6〉
逃げろーと叫んで駆けるランドセルふりむきながらなお駆けてゆく

〈7〉
ワー・キャーと青信号の点滅を走って消えた声のかたまり



〈8〉
非常時に壊せる壁を壊すのはオレには無理だオレにはわかる


〈9〉
ひときれのリンゴに楊枝を刺すときに手応えはあり持ち上げて食う



〈10〉
雪かきにも草むしりにもあらわれる中途半端なオレの性格



〈11〉
才能と努力みたいなことかなあエスカレーターを走る革靴

〈12〉
父親は子を抱き上げて地下鉄のレール二本をよくよく見せる

〈13〉
駆け込みで乗ろうとしたが間に合わぬ人の顔見る加速しながら



〈14〉
Yシャツにとってのオレは第一に首のうしろの汚れたところ


〈15〉
吐く息の白は消え去りこんなのは誰でもできるあなたにもできる


〈16〉
気をつけて急な階段を降りているオレのつまらぬボロ靴見つつ


〈17〉
動物に生まれ変われるまぶしさに月の光のきわまる野原


〈18〉
固そうにキャットフードを食う猫だテトラポッドをかじるみたいだ


〈19〉
「深い」とだけ褒めてくださる人がいる落葉みたいな表情をして


〈20〉
体重が身長を超えない限り大丈夫だよと君を励ます




〈1〉〈8〉日本経済新聞「歌壇」
〈2〉〈11-13〉結社誌『未来』
〈3-7〉短歌研究「短歌研究詠草」
〈9〉〈14〉読売新聞「読売歌壇」
〈10〉現代短歌「読者歌壇」
〈15〉野性時代「野性歌壇」
〈16-17〉〈19〉NHK短歌テキスト
〈18〉ツイッター
〈20〉角川短歌「角川歌壇」


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2017年04月05日

ツイッター短歌史【2017年3月】

2017年3月のツイッター短歌史は三件だけ。



【2017.3.12】

ハッシュタグ
#良い感じの画像をアップすると近い描写の短歌が送られてくる
が活発だった。

最初のツイートはこれ。
https://twitter.com/shinabitanori/status/840777235929808898



それと関係あるのか、少し前の2/17のツイートが今じわじわ伸びている。29リツイート70いいね。宇野なずきさん @unonazuki 。

謎のWEBサイト「ひざかけちゃーはん」で記事を書きました。クソ写真を短歌の力で良い感じにする企画です。

くそひともじ 第1回

https://twitter.com/unonazuki/status/832525870782836736







ツイッター短歌史
に入れていいのかよくわからないやつを一件。

【2017.3.16】
まんが日本昔ばなしのエンディング曲「にんげんっていいな」の替え歌がとつぜん流行りだした。

過去にもっとも伸びたツイートはこれのようだ。八鷺 @yasagi さんの2016年10月のツイート。130リツイート202いいね。



くまのこみていた かくれんぼ
特殊なタイプの 性産業
店舗の奥からジャムおじさん ジャムおじさん
時期だ 時期だ レンコンの時期だ
豆腐の塊 靴下詰めて
インスタント仕立ての 凶器になった
なぜか弱い 打撃が弱い
なぜなら 凶器の中身が 豆腐 豆腐 豆腐

https://twitter.com/yasagi/status/792252282423250944


短歌の人が多く投稿しているが、そうでない人も多く投稿している。短歌と替え歌は相性がいい。
ハッシュタグはないようだ。







【2017.3.19】
塾カレーさんのハッシュタグ「#どうして短歌やってるんですか」
最初のツイートはこれ。本文はタグのみ。
https://twitter.com/bozumarukome/status/843420881808379904



オレはどうして短歌やってんだろうな。そこになんかの活路を見出だしたから?







今回はこの三件だけ。
たぶん、こまかく見ればもっとあるが、こまかく見る気がない。
アンケート機能を使った試みもあるようだが、追いかけきれていない。

まあ要するに、こまかいことや、見逃しちゃったんならそれでもいいようなことしか起きていない。たぶん。


こんな調子だと、来月はあるんだろうか?
ツイッター短歌史、やめるときは何も言わずにひっそりやめたいと思います。



▼▼




2017年3月の出来事を振り返ってあれこれ言う【後編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nc83bca0ffcd2

2017年3月の出来事を振り返ってあれこれ言う【前編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n02d1ecfcd4aa

「やめたい」と書きたい|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/na34b71807522

抜け出したいという話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n3e29a2c9d9c3

成人病予防健診に行って、最悪だった話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n825cec319cde

https://t.co/e37EDuY9fQ
工藤の有料マガジン【500円】やってます。


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2017年04月02日

◆工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十三期【2017年1-3月】20首

「未来」二年目。四年半つづけた短歌研究「うたう★クラブ」への投稿をやめた。「公募ガイド」初掲載。「仙台っこ歌壇 俵万智賞」準賞受賞。


〈1〉
十一月下旬の大気に含まれる何かを吸ったオレのさびしさ


〈2〉
おみこしになって元気な人達にかつがれたいな年に二回は


〈3〉
妄想は百万本の紅い薔薇をバルコニーから見下ろしている


〈4〉
つらすぎて笑っちゃうよというふうに朝の車道を枯葉ふらつく


〈5〉
ボロいなと思い見ていた住宅の中からワッと笑いごえ立つ


〈6〉
まがまがしい力渦巻くパトカーの赤が無音で夜を照らせば


〈7〉
四千円払えと言われさしだすと野口英世は同一の顔


〈8〉
アンケートの「わからない」にだけ丸つけてオレも日本国民である


〈9〉
遠くではマジックショーが始まった騙そうとする声のあかるさ


〈10〉
紙きれを千円にするマジックがとりわけ客の興味をひいた


〈11〉
わからないままでどんどん行きなさい雨が何滴あるのかな、とか


〈12〉
りんごの上にリンゴを置いてその上に林檎を乗せたぐらい不安だ


〈13〉
すこしなら呪われたっていいでーす 駅で運ばれてる段ボール


〈14〉
「いちご」って答えて急にはずかしくなった中学一年のころ


〈15〉
エスカレーターの手すりをむっと見ていると汚れがあって気にすればなる


〈16〉
十二月枯れ葉枯れ木にひとすじの道がくねって心が怖い


〈17〉
百十円ならば買わないおにぎりの百円セールに二点を選ぶ


〈18〉
このオレが死んでしまった後に吹く春の風、ああ、あったかそうだ


〈19〉
あぶないよ!!などと書かれて一周をフェンスの囲む池のさびしさ


〈20〉
自販機に話しかけられ驚いたこれには慣れるべきなのですか





〈1〉〈8〉〈17-18〉雑誌「現代短歌」読者歌壇
〈2〉ネットプリント毎月歌壇
〈3〉雑誌「短歌研究」うたう★クラブ
〈4-6〉〈14-15〉歌誌「未来」
〈7〉雑誌「公募ガイド」東直子の短歌の時間
〈9〉新聞「河北新報」河北歌壇
〈10〉〈19〉第8回角川全国短歌大賞
〈11〉「日本経済新聞」歌壇
〈12〉雑誌「角川 短歌」題詠
〈13〉ツイッター
〈16〉同人誌「We」
〈20〉NHK短歌テキスト



▼▼



「やめたい」と書きたい|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/na34b71807522

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2017年2月の工藤吉生の短歌すべて見せます|mk7911|note(ノート)

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2017年02月05日

ツイッター短歌史【2017年1月】

一月ぶんの「ツイッター短歌史」。おもに、見かけたハッシュタグをまとめた。






【2016.12.31】
「CDTNK(カウントダウン短歌)年越しライブ2016」がおこなわれた。
Togetterまとめ https://togetter.com/li/1065640



【2017.1.2】
ハッシュタグ「#短歌詠む上でひとから言ってもらってよかったこと」

これはオレが作ったタグ。#小説書く上でひとから言ってもらってよかったこと というタグに便乗した。

最初のツイート
https://twitter.com/mk7911/status/816183563468951552



【2016.1.3】
ハッシュタグ「#絶対に笑ってはいけない歌会」
もし歌会がダウンタウンの年越し番組風だったら、というタグ。

最初のツイートはこれ。

\全員 アウト /
#絶対に笑ってはいけない歌会


https://twitter.com/gatta_auto/status/816581579849940992

まとめ。
「絶対に笑ってはいけない歌会」 https://t.co/GpV1lZGBUm



【2017.1.7】
ハッシュタグ「#短歌条例」
ねむけ @nemuimune さんによる、短歌でできた詩が反響を呼んだ。


18首の短歌からなる詩を書きました。 #tanka #詩 #短歌条例 https://t.co/lCk1iCFSbO

https://twitter.com/MmkzC/status/816995414033342466


【2017.1.13】
ハッシュタグ「#自分の連作のタイトルを並べると本性がわかる」

最初のツイート
https://twitter.com/ashnoa/status/819558059462664192



【2017.1.19】
ハッシュタグ「現代短歌を普及させるコピー」

【キャッチコピー勉強会】課題⑫ #現代短歌を普及させるコピー

人気の高いジャンルですが、川柳にはまだまだ押されてる感ありますよね。短歌人気を不動にするコピーを考えて、ハッシュタグをつけて呟いてください。タグで追って気になったコピーにはガンガンfavやRTしちゃいましょう。


https://twitter.com/mityurururu/status/821781389003456512







過去のはこちら。
ツイッター短歌史【2016年11
月・12月】
: http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52182719.html


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2017年02月02日

「未来」2017年2月号に掲載された短歌10首

いままで「未来」に出した歌はnoteやNAVERまとめにまとめていた。このブログにも出しておく。






「未来」2017年2月号



「無音」

登校の中学生がわめき立つ「今日って席替えじゃん!」そりゃいいな

うすあおく追いかける者逃げる者蝶の世界に食い逃げあるか

つらすぎて笑っちゃうよというふうに朝の車道を枯葉ふらつく

通販のサイト見ている妹の背中しなやかアニマルに似る

ケーキ屋のケーキをおいしく見せるのは下からの白い照明とみた

厨房から客の様子を知るための窓であろうかタオルが見える

スーパーを出れば夜空の冷え込みのヘッドライトの風のしずけさ

ボロいなと思い見ていた住宅の中からワッと笑いごえ立つ

葬儀屋の内側で鳴るピアノだろう通過車両の音にまぎれて

まがまがしい力渦巻くパトカーの赤が無音で夜を照らせば




これまでの「未来」掲載作品はこちらから。
https://matome.naver.jp/odai/2145087691179204501


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