まんが

2011年12月05日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」36巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 36巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想

貸し切りチップ
電子ゲームを回して遊んでるが、一人一台携帯ゲーム機を持てる現代では古く見える。ゲームがあっても子供同士で密接なつながりがあるのがわかる。

出来杉のパパが出てくるけどこれはレアだぞ。のび太がこちらにピースしてる。誰に向かってのピースだよ。

映画を見たい人がみんな同じ顔で同じことを言ってるのが面白い。





サカユメンでいい夢みよう
途中から絵が変わってる。アシスタントが描いてんのかな。まあいろいろ事情があるんでしょう。






めいわくガリバー
ヒーローになってやろうという気持ちで他の星に行くのはよくないことだ。これは星でなくともそうだ。





もりあがれ!ドラマチックガス

冒頭のでかいあくびが面白い。漫画らしいあくびだ。
のび太の輝く目がいい。のび太のまわりだけ逆風が吹いてる。
空気を読んで沈む太陽がいい。





ツモリナール
テレビを見てるとパパがゴルフ番組を見ようとする展開は「かしきりチップ」にもあった。複数台のテレビを持つ家が珍しくなく、携帯からテレビを見られるような時代にはあまり見られない場面だ。


つばさちゃん、髪の色が変わった。大人びてきた?




ジャイアン反省・のび太はめいわく
ジャイアンのおじさんは人格者だな。「人間らしい心をみがくのが柔道の真の目的なのだ!!」
しかしジャイアンは誰かをぶんなぐりたい気持ちは変わらず、それを発散する向きが変わるだけだ。本格的におじさんについて柔道やったらいいんだ。




タイムふしあな
のび太は「ゼイ肉マン」というアニメを楽しみにしていた。飛びながらテレビをつけてる。
アバレちゃんといいゼイ肉マンといい、けっこうジャンプアニメ好きだな。

タイムふしあなは木目調のデザインだ。のぞき穴ボードもそうだった。のぞきには木の壁がふさわしいのか。のぞきにノスタルジーがあるんだろうか。




大予言・地球の滅びる日
アニメで見て怖かったのを覚えてる。

この空がすでにただごとではない。
本が立派だ。
「世界ねごと全集」っていいな。そういう本あったら読みたい。世界にはどんな寝言があるんだろう。
ノストラダムスを信じる人がまだいた頃の話だ。





アドベン茶で大冒険

中身とはうらはらにアドベン茶って上品なデザインだな。

パパが大冒険してるけど、この連鎖は面白い。





神さまごっこ
ドラえもんのどら焼き食べたさの禁断症状が深刻だ。大丈夫かよ。

スネ夫とのび太のテストの点数の変わり方は面白い偶然だ。
ジャイアンの「よ~。神さまはじめたんだってな。」って面白いセリフだ。





いたずらオモチャ化機
プープークッションって今でもあるのかな。

スネ夫がこれでもかといたずらの被害に合うのが最高で、ニヤニヤしてしまった。数えたらいたずら10連発だ。匂いのあるプープークッションっていやだな。



のび太の息子が家出した
ジャイアンと対等に張り合うノビスケはたいしたもんだな。
ノビスケの子供が出てくる。ハーフ? 着てるものも服も違う未来の子だが、実際はこの子はあと2020年代から30年代の子という計算なんだろう。
1985年にのび太が10歳だとして、のび太もノビスケも25くらいで子供をつくるとすればそういう計算になる。




断層ビジョン
これ学術研究にほんとに役立ちそうだな。興味深い。

のび太の「浴室の構造はこうなっているのか」が白々しい。




酒の泳ぐ川
コジツケールという道具が一番気になった。名前もこじつけっぽいし。

川が簡単にきれいにできるというのがドラえもんらしい。






きこりの泉
昔話をモチーフにした道具が二つ続くがその一つ目。

「きれいなジャイアン」のインパクトの強さがこの話を名作にしている。二人の肩に手をやるところを見ると、このジャイアンは心もきれいらしい。





天つき地蔵
ラストにふさわしい傑作。

天つき地蔵という昔話が出てくる。これはコマ割が真四角だ。藤子先生がかつて描いていた「絵物語」に近いかも。

未来の道具やドラえもんの行いと昔話がぴったりリンクするなんてすごく面白いアイデアだ。

不思議な昔話はタイムスリップした未来人が関与してるという仮説は面白い。「竜宮城の八日間」や「ぼく、桃太郎のなんなのさ」もそういう話だった。



掃除のエプロンがドラえもんをより地蔵らしく見せている。
冷蔵庫に入ったプラモを仏像というのがいい。
昔の人は昔なりの理解でものを見るんだな。
「旗さし物」っていう言葉知らなかった。

ドラえもんはゴミのおかげで人を助けたが、ゴミを捨てない努力をする。
「ないしょごみすてホール」なんかいらないような状態がのぞましいというわけだ。
一方で昔話の方はあまり教訓的になってないのが対照的だ。正直で地蔵をおがむ人が得をしていじわるな人は損をしたという、いかにも昔話らしい話だ。





おわりに

36巻は昔から傑作ぞろいだと思っていたが、今回読んでやはり傑作が多いと感じた。後半は充実していて、最後の4本は特にいい。






ドラえもん 内容と感想
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
第7巻
第8巻
第9巻
第10巻
第11巻
第12巻
第13巻
第14巻
第15巻
第16巻
第17巻
第18巻
第19巻
第20巻
第21巻
第22巻
第23巻
第24巻
第25巻
第26巻
第27巻
第28巻
第29巻
第30巻
第31巻
第32巻
第33巻
第34巻
第35巻

 



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2011年11月27日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」28巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 28巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想

しりとり変身カプセル
手のこんだ道具だ。ひとつのものに10分しかなれないとか、いろいろ条件が厳しい。

のび太に戻るのは難しい。「タ」からタランティーノを経由してのび太に戻ったらいいだろう。
ヤマイモからモンペ、ペペロンチーノ、のび太、というルートもある。
ウノ、のび太、もある。これが簡単だ。




地平線テープ
地平線だけの空間というのは奇怪で不思議な魅力がある。





いれかえ表札
しずちゃんのパパの名前って義雄だったんだ。





しずちゃんの心の秘密

アンケーターは便利な道具だけど、カミぬきミラーってくだらないな。髪を引っこ抜かれたジャイアンが面白い。





ニンニン修業セット
思いっきり忍者ハットリくんが出てきてる。しりとり変身カプセルもそうだけど、何に化けても元の姿がいくらか反映されるらしい。





夢はしご
夢に関するいろんな道具が出てきて楽しい。
ジャイアンは夢の中で三味線の弾き語りしてる。後ろの楽器編成が珍しい感じだ。





なぜか劇がメチャクチャに
いろんな劇が見られる。しずかちゃんはどんな役をやってもかわいいなあ。





大ピンチ!スネ夫の答案
スネ夫はジャイアンとのび太に答案を掘り出して欲しかったんだろう。しかし、そんなことして楽しいか? 自慢の方法として間違ってる気がする。





家元かんばん
家元ってあんまり使わない言葉だ。
のび太が「あやとりは『心』だ!!」って言ってるのが面白い。

なぜか最後のコマにフランケンシュタインがいる。怪物くんからのゲスト?





のび太航空
足でこいでとべる飛行機っていいな。ほしい。

ハイジャックされて話が盛り上がる。ジャイアンの持ってる花火セットの絵がダサくて最高。





キャラクター商品注文機

パロディがいろいろ出てくる。アサレちゃんはアラレちゃんにあさりちゃんを合わせたんだろうか。

建設巨神イエオンはクオリティー高い。

のび太グッズが売れると思ってるのび太のうぬぼれが笑える。のび太の雑誌を作った時もすごいうぬぼれだった。

最後から二番目のコマが効いてる。







百丈島の原寸大プラモ
この頃はプラモが流行ってたんだな。今はガンダム好きな人くらいしかプラモ作らないんじゃないか? 

島まるごとプラモとかすごすぎ。





ドラえもん 内容と感想
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
第7巻
第8巻
第9巻
第10巻
第11巻
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第18巻
第19巻
第20巻
第21巻
第22巻
第23巻
第24巻
第25巻
第26巻
第27巻



 



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2011年11月23日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」24巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 24巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想

虹谷ユメ子さん

もはん手紙ペン、早くも二度目の登場。のび太が女の子になりすまし女の子と手紙をやりとりするが向こうも男だった。化かし合いみたいな話だ。ネット上のオカマ、いわゆるネカマというのはあるが、もっと前から似たようなものはあったんだな。

オレはOLになりすましてエッチなブログやったことある。男が引っかかって狙い通りだったけど気持ち悪くなってやめた。


もはん手紙ペンはさすがで、文章が面白い。
かいねこのドーラが、のどをならしています
のあとに実際ドラえもんがゴロゴロのどをならしているのがかわいい。




二十世紀のお殿さま
「手うち」をめぐるやりとりが面白い。

こんな殿様いるのかな。

「闇金ウシジマくん」のフリーターくんを思い出した。





ナワバリエキス
ドラえもんって動物の生態に詳しいんだな。

外でナワバリをつくるのび太が四方からのアングルから描かれてる。




おかし牧場
「なぜおかしはたべるとなくなるのだ!!」とのび太がチョコに問いかけているのが面白い。

「子チョコがチョコチョコとかわいいわ。」としずかちゃんがなんか言ってる。

こんなに愛情こめて育てたら食べられなくなりそう。たくさん食べることより育てて増やすのが目的に変わってるように見える。




おりたたみハウス
すごいけど外から丸見えなのはどうにかした方がいいな。






まんが家ジャイ子
「マジックおなか」という道具でおかしくもないのに笑おうとする。要するにジャイ子のまんがは笑いも悲しみも表現できてないんだな。ジャイアンは現実を見なきゃいけない。




めだちライトで人気者
19巻「影とりプロジェクター」のつづきだ。

「ダンシングオールナイト」が出てくるけど、もんたよしのりの歌か。
芸能レポーターは梨元勝だな。

めだちライトを浴びると質問ぜめにされる。質問がだんだんくだらなくなるのが面白い。

星野スミレの恋人の話がもう少し突っ込んだところまで明かされる。
今度はきれいにオチがついた。





アニメ制作なんてわけないよ
前半はアニメ制作の大変さが描かれる。
アニメーカーはアニメのメーカーなんだな。ここまで機械が勝手にやるようになる日なんか来るのか?

小原乃梨子や大山のぶ代の名前が出てくる。アニメ版ドラえもんを意識した話だな。

のび太もスネ夫もジャイアンも自分をかっこいい主人公にしようとしてる。





六面カメラ
6つの面をいっぺんに写すカメラ。面白い。

ドラえもんって下から見たら本当にこう写るだろうか。





ジャイアンリサイタルを楽しむ方法
ヤメラレンっていう道具の名前をすっかり忘れてた。

ジャイアンの歌を楽しむドラえもんとのび太が幸せそうだ。
ジャイアン「歌一すじにいきてきたかいがあった。」
ジャイアンも幸せそうだ。
「おしっこもれそう!!」ってそんな感激の仕方があるかよ。

ヤメラレンって怖い薬だな。周りに負担をかけるならそれは治すべき依存だ。


ガンファイターのび太
F先生は西部劇を好んだらしいけど、ドラえもんの中の西部劇の話といえばこれが印象的だ。

血を見て気絶するのが弱々しいけどお人好しなのび太らしいところだ。

ドラミちゃんとドラえもんが両方出る話は今のところまだ少ない。

この西部の街はモルグ・シティというのか。ポーの文学作品みたいだ。





ションボリ、ドラえもん
ドラミちゃんが続けて出てくる。ドラミちゃん好きなら24巻は当たりだ。裏表紙にドラミちゃんがいるし。

「ピンボケピーマンのダメ男」ってどんな悪口だよ。

ドラミちゃんはのび太をやる気にさせるのがうまい。
それにひきかえドラえもんの「おならロケット」ってなんだよ。

のび太とドラえもんの友情の強さがわかる。でもさっそくケンカしてる。のび太が同じ服着てるってことはドラミとセワシが帰ってすぐケンカしてんのか。






ドラえもん 内容と感想
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
第7巻
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第19巻
第20巻
第21巻
第22巻
第23巻


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2011年11月17日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」18巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 18巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想

のび太の部屋でロードショー
「ただ見セット」という道具は実現できそうな道具だ。ただし倫理的な問題がありそうだ。
このオチはすごくいいと思う。ただ見する方が晒し者になる。






スパイ衛星でさぐれ
こういう覗き見の道具は好きなんだよなあ。

スネ夫がピンポンダッシュしてる。1970年代のピンポンダッシュだ。

釣り糸で道具をゲットする技がある。悪知恵だ。





のび太が九州まで走った!!
ルームランナーを3人で取り合うのが面白い。
そういえばオレのウチもダイエット用の機械をすぐ飽きて放置してたなあ。

細かいけど、横になって寝てるのび太がママに呼ばれて高く飛ぶのがいい。これぞ漫画だ。

未来のルームマラソン面白そうだな。オレでも運動できそう。これも一種の覗きか。




テレパしい
ドラえもんが「口をきくのもめんどくさけりゃ、もう死んでしまえ」と怒ってる。

考えてることがバレるとろくなことがない。建て前は大事だな。





ドライブはそうじ機に乗って
無生物さいみんメガフォンは何回か出てくる道具だ。

スネ夫の自慢も偉い人の本もテレビの催眠術もちゃんと伏線になってるのが巧妙だ。
野口英世の伝記が漫画になって面白くなってる。でも実際に漫画になった伝記読んでもそんなに面白くないよね。読みやすくはあるけど。




自動質屋機

「なんでもそうだんしてみろってんだ」とこの時のドラえもんは強気だ。

ジーンときた。子供のころとあきらかに感じ方が変わっている。
売れない絵描きが突如認められる。こういうシンデレラストーリーに弱いのかな。「ベロ相うらない大当たり!」で元高角三という貧乏な作家が賞を取った時もグッときた。




ホームメイロ
家が迷路になる機械。面白そう。冒頭の絵からして面白そうだ。子供ってなんで迷路が好きなんだろうな。





実感帽
かぶって想像したことが本人にとっての本当になる。脱いでもそれは残るらしい。

どうしてもエッチな使い方しか思い浮かばない。オレは汚れた大人だ。




あの日あの時あのダルマ
のび太のおばあちゃんは亡くなったわけだけど、亡くなるすぐ前のおばあちゃんが出てくる。涙腺を刺激する話だ。

なくしたものを取り戻しながらどんどん懐古していき後ろ向きになるのび太だが、おばあちゃんの記憶が彼を変える。

この話にも「いつまでもいつまでも。」というセリフが良くない意味で出てくる。変わらないものばかり求めていてはいけないのかな。




ガールフレンドカタログ
これいい道具だな。欲しい。
「ホットケーキがあるとわかればだれがポプコーンなんか」というのび太のセリフに例えられる女性観。ポプコーンがしずかちゃんってことか。

のび太はエスパー魔美と知り合うのか。こういう細かいところが面白いんだよな。

チャイコフスキーの舟歌か。子供のころと違いクラシック音楽に詳しくなったからこういうのがわかるようになった。

終盤にはジャイアンとスネ夫が柄にもなくいいことを言う。





お金がわいてでた話
少年ヨンデーという雑誌が出てくる。サンデーと実名で出ることもあるのに、今回は偽名だ。

「未来小切手帳」に「我友銀行」って書いてあるのに初めて気づいた。
漫画が150円で買えた時代だ。

無限の金を手に入れたと思ったのび太が「タリラリラ~ン。」と言い、ジャイアンが真顔で「とうとうほんもののばかになったか。」と言ってるのが最高だ。
藤子先生は赤塚不二夫と親交があるが、こんなのは珍しいな。

未来小切手帳にはからくりがある。似た話が初期の「世にも奇妙な物語」にあった。たしか「預金通帳」とかいう話。





百苦タイマー
ドラえもんはポケットの道具を百ヶ月ごとに検査している。この百という数字が伏線だったりするんだろうか。

百苦タイマーは100分で100の苦しみを味わう機械。10回で死ぬ人もいるという。自殺の機械かよ。ひどい。
ドラえもんの道具でこれを欲しいと言ったら最高のマゾだ。「わすれとんかち」の時に同じようなことを書いたけど、それを超えた。

172ページの右上に「すみっこでじっとしていよう」というセリフがあるが、間違いじゃないのか。意味が通らない。オレが持ってるのは第41刷。





タンポポ空を行く
これも泣ける話だった。タンポポの綿毛の旅はそのまま人生を象徴しているかのようだ。わたげくんの旅の無事を祈りたい。

道具により後ろ向きになったのび太が、やはり道具によって立ち直ってゆく。これは「あの日あの時あのダルマ」でも見られた。
のび太が立ち直った理由は他の誰も知らないのだ。






おわりに
面白かった。
「自動質屋機」「あの日あの時あのダルマ」「タンポポ空を行く」の3つで泣いた。

前半はのぞきの話が多く、楽しめた。「テレパしい」で逆にのぞかれてるのもいい。





ドラえもん 内容と感想
第1巻
第2巻
第3巻
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2011年11月08日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」7巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 7巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想

帰ってきたドラえもん
のび太の部屋に月光仮面のカレンダーがある。
「ウソ800」と書いて「ウソエイトオーオー」と読ませるのがかっこいい。

もしドラえもんが6巻で終了していても傑作漫画には変わりないだろうが、「どこでもドア」が出なかったことになる。 出来杉はいないしジャイアンはまだ一度も歌ってない。





小人ロボット
三つ数えれば眠れるという特技が珍しく役に立つ道具だ。





ジャイアンズをぶっとばせ
冒頭が面白い。いつも同じようにのび太はひどい目にあうが、ちゃんと工夫がある。ここではドラえもんが先回りしてしゃべってる。
ひみつ道具があるのに野球に負けてしまうのび太。かわいそうになる。





そらとぶさかな
これは「月の光と虫の声」に似た話だ。虫を取ろうとしてゴキブリを取った話。

スネ夫のおじさんはここでは船長をやっている。





好きでたまらニャい
ドラえもんの意外な一面を見れる。恋に悩むドラえもん。大げさに描いてあるけど、気持ちはわかるなあ。「いちばんいけないのはじぶんなんかだめだと思いこむことだよ」
というのび太のセリフがある。




行かない旅行の記念写真
インスタント旅行カメラという合成写真をとる道具が出てくる。合成写真をつくるだけなら現代の技術でもできるな。





ママのダイヤを盗み出せ
のび太のママのママが出てくる。「おばあちゃんのおもいで」に出てくるのは父方の祖母だから、これは珍しい母方の祖母の登場だ。





ネズミとばくだん
ドラえもんがネズミをこわがり地球破壊爆弾をだす。「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。」こわい。





未来からの買いもの
2087年のカタログがある。ドラえもんから見たら古い時代だろう。
このカタログ、ほしいと言うだけで商品がきて返品は認められない。これは消費者センターに相談しなきゃ。





石器時代の王さまに
石器時代にもジャイアンやスネ夫がいる。石器時代ののび太だけ素っ裸だ。誰かどうにかしてやってくれ。




くせなおしガス
これは面白い道具だ。癖が大げさになって出てくる。のび太は鼻くそほじるくせがある。
あんなにたくさん鼻くそ取れたら気持ちいいだろうなあ。いや、巨大な鼻くそは気色悪いか。





ウルトラミキサー
なんでも2つのものを1つにしてしまう道具。のびえもんって面白いキャラだな。
冒頭では犬と猫が混ざって仲良くなったのに、最後にのび太とドラえもんが混ざった時はひとりでケンカする。この違いはなんだ。





エスパーぼうし
エスパーぼうしの説明のところにいつもと違う漫画が描かれてる。藤子不二雄Aの「まんが道」に出てきたスタインベルグという漫画家の描く人物に似ている。

透視能力をさすクレヤボヤンスという単語は耳慣れない。下司な語感だ。「くれや」「野暮」「やんす」

のび太がテレポーテーションに失敗した時におしっこ漏らしてるのに初めて気づいた。エスパーも大変なんだな。でも猫は普通にテレキネシス使ってた。





テスト・ロボット
ジャイアンが本を貸してくれるなんて珍しいけど「けんか読本」という本なのか。
ロボットでテストして不可能なことが現実では可能だった。ロボットは現実を越えられないのだな。




手足7本目が3つ
つけかえ手ぶくろという道具で体のパーツをつけかえられる。後頭部と足元だけに目をつけるのび太のセンス。
しずかちゃんが顔のパーツを取り替えたいなんて、わかってないなあ。

結局どう取り替えても不自然でしかない。自然な自分の体がいちばんだ。





ピーヒョロロープ
オレは荷造りが苦手だから、それができるとマジで助かる。
楽譜が読めないと使えない道具だ。





山おく村の怪事件
伏線で出てくる手が恐ろしい。
のび太のパパは野球のピッチャーを経験してるのか。
最後まですれ違いで終わっている。






ドラえもん 内容と感想
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻



 



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2011年11月02日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」3巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 3巻



はじめに

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内容と感想

あやうし!ライオン仮面
タイムマシンを使ったパラドックスは藤子F先生に時おり見られるテーマだ。そして傑作が多い。

よく見たら扉絵のサンデーの表紙がオバケのQ太郎だ。

このフニャコフニャオという漫画家はどちらかといえばA先生に近い風貌に見える。

立ち読みに厳しい本屋だ。こんな本屋があるのか。

オシシ仮面はビジュアル的に面白い。意外なヒーローだ。
やられるたびに場面が変わる、というのはいかにも一時しのぎだ。その気になれば無限に繰り返すことができる。


少年キャベジンが少年マガジンか。チャランポランがチャンピオン、ジャプンがジャンプ。だとすれば少年ザンネンは少年サンデーか。この頃から少年誌の勢力図はたいして変わってないのか?





日づけ変更カレンダー
このあたりだけ日付が変わる、という曖昧なアイテム。どっからどこまでなんだ。周りを振り回すばかりの道具だなあ。



シャーロック・ホームズセット
はセットとしての完成度が高い。最初の方のホームズのエピソードもいい。




スケジュールどけい
こういう道具は最悪だ。刑務所で囚人相手に使ったらいいような道具。

どら焼きが出てきた。単行本では初かな。





ミチビキエンゼル
手にはめる人形で、口うるさくああしろこうしろと言う。

この道具は、人間は自分のことは自分で判断するべきだ、というメッセージだろうか。22世紀がこういうものを必要とする時代だとしたら恐ろしい。

ドラえもんが風邪をひいてるが、ネジが足りないのが原因だった。




そっくりクレヨン
描かれたものが絵の通りになるクレヨン。これで短歌を書いたらどうなるか、なんてことを考えていた。




きせかえカメラ
ドラえもんがデザインした「NOBI」と描かれたシャツがいい。センスを感じた。

デザインをやってるスネ夫とファッションモデルになりたいジャイアン。裸のジャイアンに襲われるのがこわい。





ああ、好き、好き、好き!
告白の練習をするのび太がいじらしい。練習なのにあがりまくってる。ドラえもんが「ブヒャハハハ」と豪快に笑ってる。くりーむしちゅーの上田を思い出した。


ぼた子というのはジャイ子の進化形みたいな子だ。

ジャイ子もしずちゃんもジャイアンもスネ夫もいないし、先生がちょっと変だし、タケコプターはヘリトンボと呼ばれるし、いつもと違う感じの話だ。





ソウナルじょう
考えたとおりになる、という薬。のび太が悪いことを考えるから悪いことばかり起こってしまう。部屋での場面がコントみたいだ。





ぼくを、ぼくの先生に
高校生ののび太は太り気味だな。

あの頃ちゃんとやっていれば今ごろは…っていう感覚はオレにはあんまりないなあ。こうなるより仕方なかった、と思ってる。






白ゆりのような女の子
戦争中のことが書いてある。

入水自殺しようとするのび太のパパ。170ページ1コマ目は悲しい景色だ。





おはなしバッジ
セワシくんから未来の道具が送られてくる、というのは珍しい。そしてこれがちゃんと伏線になってる。
ジャイアンのおばさんというレアなキャラが出てくる。





ペロ! 生きかえって
死んだものを生き返らせるという難題を扱う。

最初のコマと最後が対応してる。お巡りさんは一晩中飛んでたんだな。

いつかは本当にペロの死に対峙しなきゃいけない時がくるんだよな。それはドラえもんがいても避けられないことだ。




 



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2011年10月31日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」1巻 内容と感想

藤子・F・不二雄 ドラえもん 1巻



はじめに

てんとう虫コミックスのドラえもんを1巻から順番に読んでゆく企画。大人になってから読むとどう変わるか、楽しみに読む。





内容と感想


未来の国からはるばると
久しぶりに丁寧に読んだが、これは面白い。

どのキャラクターも微妙に顔が違うが、後に大きく顔が変わったキャラはいない。のび太の顔はすでにこの段階で完成されているのがわかる。

ドラえもんがおもちを食べる場面がある。おもちを知らないということは、22世紀にはおもちがないんだろうか。オレはあと100年経ってもおもちはなくならないと思う。

セワシの話をポカーンと聞くのび太がいい。「じゃんけんさえ勝ったことがない」って逆にすごいよ。

のび太が未来のアルバムを見る。アルバムは無造作に置かれているが、この時からドラえもんは物を置き忘れがちなのか。「置き忘れる」→「勝手に使ってハプニングに」という黄金パターンの萌芽だ。

未来のアルバムでは就職できずに自分で会社を始めたとある。えらいじゃないか。
借金とりと写真撮ってるけど、なんだこれ。誰が撮ったんだ。

初めてタケコプターで空を飛ぶ場面がある。よく見るとドラえもんもセワシも背中にタケコプターをつけている。これは後に頭になるわけだが、背中につけた方が体への負担が少ないような気もしないでもない。

最後のコマでは電柱に「河井質店」とある。なんだろこれ。





ドラえもんの大予言
小池さんの家族が出てくる。似たもの夫婦で子供も似てるって、なんだかなあ。 ギャグなんだろうけど、うっすらいやなものを感じた。こういう家族がどこかにいそうで。




コベアベ
ジャイアンの名言のひとつ「買ったばかりのバットの、なぐりぐあいをためさせろ」がある。いつもは素手で殴るジャイアンである。
このセリフだけでもジャイアンはただのガキ大将ではない風格がある。




古道具きょう争
ちらっと見える空き地の土管が10本だ。

のび太の服が古くなり、ついに葉っぱ1枚になる。そばの男の子が「つぎが楽しみだなあ」と言う。何が楽しみなんだ…。




ペコペコバッタ
ジャイアンの服の模様がおかしい。

序盤の責任のなすり合いに、子供らしい残酷さを感じる。

お巡りさんの正体がすごい。マジかよ。ベトナム戦争とか、時代を感じる。

ペコペコとあやまるどころではない。有害な道具に見える。




ご先祖さまがんばれ
タイムマシンを使う1ページまるまるの大ゴマがある。もしかしたら初めてのタイムマシン使用シーンだろうか。

その後ドラえもんの頭が矢で射抜かれる。
この頃からタヌキと言われて怒っている。




「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」というセリフはこの話だ。感心するようなセリフだ。

そもそもこういう戦争は正しいとか正しくないで争ってるんだろうか? 正しさ以前のところで利益を欲しがるから戦争になるのでは…なんて思った。
確かに戦争はお互いに相手が先制攻撃しのを原因にしたがるよな。そこが汚い。これは正当防衛だ、とどうしても言いたい。そして仕方ない仕方ないという素振りで戦争する。




かげがり
自分の影が意志を持ち本体と入れ替わる、って怖い話だな。
ハサミで切りとりノリでくっつけるという、工作レベルなところがいいね。

タイトルのところだけハサミに顔がある。
ドラえもんの手でよくハサミ使えるな。



おせじ口べに
話の内容より、別にソッチのケもない男達が口紅を塗ってるのがおかしい。

パパが絵を描く場面がある。えかきが夢だったんだよな、確か。エスパー魔美のパパはプロの絵描きだったな。





一生に一度は百点を…
「学園祭の打ち合わせがある」と言ってる。小学校でもそういうのがある学校もあるんだな。

しずかちゃんのパパに加えジャイアンのパパも出てくる。

「サラサラサラノチョイチョイ」って面白い擬音。




プロポーズ作戦
のび太のママってきれいだったんだなあ。メガネでだいぶ印象がかわる。メガネをすると目が点になるからだ。

子供がこれくらいの年になっても結婚記念日を祝って自分たちを幸せって言える夫婦は素敵だな。




○○が××と△△する
「ゴーゴーをおどる」に時代を感じる。
ドラえもんがネズミを怖がるのはこれが単行本では最初になる。
しずかちゃんは郷ひろみのファンだ。 

のび太の「チューをする」という表現が小学生らしい。「キス」は小学生には使いづらい言葉だろう。
しずかちゃんとチューができたら死んでもいいと言うのび太。かわいいもんだ。




雪でアッチッチ
腹に湯たんぽを入れ外出するのび太はたいしたやつだ。

ドラえもんも寒がりだ。しかし「よわむし」と言われると豹変する。煽り耐性ゼロ。





ランプのけむりオバケ
177ページの「ギロ」というドラえもんの顔が笑える。 




走れ!ウマタケ
みんなで竹馬やってる。ドラえもんは22世紀に竹馬は流行らないと言う。そうだろうなあ。

のび太が特訓して竹馬に乗るのがえらい。

ジャイアンのかあちゃんは単行本ではこれが初登場か。持ってる箒の形が昭和だ。





 



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mk7911 at 18:49|PermalinkComments(0)

2011年10月29日

藤子・F・不二雄「ポコニャン」内容と感想

はじめに

小学館。350ページ程度。不思議な動物ポコニャンが太郎くん達と愉快な騒動を巻き起こす。ほのぼのとしている。後半は幼児向け。




内容と感想

藤子・F・不二雄大全集の「ポコニャン」を読んでた。


ポコニャンはしゃべれない。ドラえもんに似た外見で、亜種のようだが、しゃべれないだけでも印象は変わってくるものだな。太郎くんだけはポコニャンの言葉を理解できるが、そんな関係っていいな。

「ポコニャン」はドラえもんより対象年齢が低いようだ。ページ数が少ない。

ポコニャンは不思議な力を使うが、それらに名前はないし理屈もない。キャラの名前もあまり出てこない。ポコニャンの名前だけが印象に残る。

ポコニャンはひたすら太郎くんを喜ばせようとする。「自分の力でやらなきゃだめだ」なんて言わない。そんなわけで二人の距離は近く、二人で一人みたいな感じだ。
ポコニャンは拾われた動物だからペットと飼い主だ。

藤子・F・不二雄漫画によくある、不思議な居候+相棒の子供、その友達のガキ大将+自慢するやつ+女の子、という定型にポコニャンものっとって作られている。アニメではポコニャンが女の子の家にいたが、あれはずいぶん設定を変えてたんだな。



ポコニャンを読み終わった。ポコニャンの面白さはさっき書いた通りだが、弱さも感じた。それは、設定の甘さだ。ポコニャンが何者なのか、ついに判明しない。尻尾をふると魔法が使える設定だったと思ったら機械を発明したりしている。どっちなんだ。



ポコニャンの男の子の名前が「太郎」だ。名字はない。「野比のび太」が作りこまれた名前であることと比べると弱いと言わざるをえない。どんな少年なのか性格づけも弱い。脇役はもっと弱い。ガキ大将のヒヒ山、いやみなラッキョウ、紅一点のみきちゃん、いずれも類型的。




ポコニャンが「ポコニャン」しかしゃべれないのがこの漫画の特徴だ。話が進むとポコニャンが微妙に話せるようになるのがかわいい。ダメだと言う時の「ペケニャン」などバリエーションが徐々に増える。




ポコニャンとドラえもんは同じ時期に始まった漫画だ。 ポコニャンの中にのび太としずかにしか見えない二人組が出てきて面白いと思った。



ポコニャンの魔法(発明?)はドラえもんの二番煎じかというとそんなことはなく、似ててもオチが異なるものや、全く見たことないものもある。新鮮で愉快だ。藤子・F・不二雄先生のアイデアの豊かさをここでも感じる。

そしてそこでも設定は弱い。ドラえもんの「未来デパート」「四次元ポケット」などにあたる設定がポコニャンでは何一つない。ただ不思議なことができます、という設定。そのあたりも気になった。大成する漫画としない漫画の差なのかな。




それにしてもポコニャンのアニメはどうなんだ。最近DVDでポコニャンのアニメ版を見たけど、まるで別ものだ。太郎くんがミキちゃんになり両親が若くなり、ガキ大将がただの大柄な男の子になった。1993年のアニメだが、藤子アニメに男性の草食化が起こったのだ。



そもそもポコニャンの色がアニメと原作で違う。(これはキテレツ大百科のコロ助もそうだった。原作のコロ助はピンクだ。)晩年の藤子先生はどんな思いでアニメのポコニャンを見たのだろうか。だってポコニャン以外のキャラが全員違うキャラになってるんだよ? 肝心のポコニャンは色違うし。




アニメで一番特徴的な「ポンポコリンのへンポコリンのニャーン!」も原作にはないセリフだ。原作破壊もはなはだしい。よく藤子先生は怒らないなあと思った。
日本テレビで1973年にドラえもんがアニメ化した時には一悶着あったらしいが、その時とはどう違うんだろう。



まあそれはともかく、この藤子・F・不二雄大全集の「ポコニャン」はかわいくて面白い作品だった。「かわいらしさ」ではチンプイなどと並びトップクラスの作品。




 



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2011年10月11日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第14巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 14巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の14巻。380ページ程度。





内容と感想


「春雷編」に入る。

宇宙少年団
「宇宙少年団」という漫画の連載一回目が載ってる。話は良いけど、ロケットくんと大吉くんと赤星の顔が見分けつかない。これはまずいと思う。




十戒
銀座で寿司を食べ、料金にびっくりする場面がある。ザギンでシースーってやつだな。トロもかっぱ巻きも知らない満賀。




レポート
手塚先生へのファンレターにつけた「レポート」が出てくる。そこには自分達の漫画世界のキャラクター達や没になったさまざまな作品の紹介があった。
漫画のキャラをスター役者と考えてること、漫画の執筆を映画の撮影に例えていることが印象的。





小村さんの来訪
漫画を描くスピードには個人差がある。石森章太郎は32ページを2日で描くという。満賀と才野は15日はかかる。
スピードの差は線を引く時の自信の差だと書いてある。自信を持って引かれる線は速くきれいな線だ。






ロケットくん
「宇宙少年団」は読者に人気がなく、打ち切りの危機に瀕する。読者アンケートは連載ならではの課題だな。

そこでタイトルを「宇宙少年団」から「ロケットくん」に変えたら人気が出た。藤子不二雄の漫画タイトルは初期は漢字が多いが、後に少なくなる。それにはこの経験も関係してるのかな。





カバのサカダチ
鈴木伸一が漫画映画への道を歩む。「おとぎプロ」への入社試験は「カバのサカダチを描いてみろ」だった。それに鈴木伸一は合格する。うまい絵だ。
カバの逆立ちなんてバカにしたような試験だ。





フィクサチーフ
ここで「小学一年生」という雑誌が出てきた。この漫画の舞台は昭和30年ごろだけど、もうあったのか。小学館の「小学一年生~六年生」と、講談社の「たのしい一年生~六年生」が競争していたそうだ。




カンヅメ
満賀が「ロケットくん」で原稿が間に合うか危なくなりカンヅメをする。きれいな場所で集中して作品を仕上げた。そこで「春雷編」は終わる。そして「まんが道」も終わる。何かすごい感動を期待していたが、そんなものはなかった。どこまでも続いていきそうな物語だ




最後が物足りないなあ~。なんでここで終わるかな。ここで飽きたのかな。
満賀道雄の人生は他の作品にも描かれているらしいからそちらも機会があれば読みたい。いつになるかはわからないけど。




おわりに

まんが道には、昭和20年代の日本の世の中や漫画界が映し出されていて非常に興味深い。
若者たちの漫画にかける情熱や、仲間の素晴らしさも感じることができる。
藤子不二雄の初期の作品が多数読めるのもうれしい。
ヘッセの本のエピソードや竹葉さんと武藤のこと、激河大介のその後など、回収されてない伏線が気になった。


見どころが多い、非常に面白い漫画だった。久しぶりに最初から最後まで熱中できた漫画だった。





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第11巻 内容と感想
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第13巻 内容と感想




 


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2011年10月05日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第9巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 9巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の9巻。320ページ程度。





内容と感想


アスファルト・ジャングル
寺田ヒロオの「かげえ」が面白い。タイトルの部分もいいね。





パトカー
才野が描いた「ライオンとこじか」という漫画が載ってる。こじかを食べようとしていたライオンがいつの間にか保護者になる話。ほろりとくる。





むしブロ
暑い夜に二晩徹夜して漫画を描く2人。ガッツがある。

満賀の描いた「コンクリートの密林」はギャング映画に影響を受けたギャング漫画。殺伐としているが、スリルがあっていい作品だと思う。「ライオンとこじか」とはえらい違いだ。足塚茂道は多彩な漫画家だ





最高の稿料
満賀はテラさんからチューハイにサイダーを足した「チューダー」という飲み物をごちそうになる。「フランスパンのメンチカツはさみ」よりいいネーミングだ。





新漫画党の会合
パロディ図鑑が載ってる。子供らしいかわいい図鑑だ。
例えばドラえもんの「タケコプター」は竹とんぼとヘリコプターを足したものだが、アイディアの出し方が近いのかなと思った。





悲愴
満賀は締め切りが間に合わない夢を見る。この種の夢はこれで何度目だろう。それだけ漫画家にとって締め切りはプレッシャーになってるのだろう。




福井英一という漫画家が34歳で過労死した際、雑誌に写真と絵を織り交ぜた追悼記事が載った。追悼の気持ちが伝わってくる。今の漫画家はどのように誌面上で見送られるのだろう。





手塚治虫は執筆中にチャイコフスキーの「悲愴」のレコードをかける。満賀は手塚治虫の原稿を手伝いながら「悲愴」と漫画の内容に関係性を感じる。





砂漠の牙
トキワ荘に移りたいと思っていた2人は敷金のことで悩んでいた。下宿先の主人がお金を貸してくれる。その一方で手塚先生が敷金を置いて行ってくれたり、2人は暖かい人達に囲まれている。


2人は見てきた映画に影響されて漫画を描く。この頃の漫画には映画や本からの影響が強いようだ。「砂漠の牙」は戦争もので、悲劇的な内容だ。




決定
登場する全てのコマで笑ってる中野記者が「砂漠の牙」に対して「これは漫画じゃない」と言う。そういう漫画があってもいいじゃん…と思う反面、彼の主張ももっともだ。漫画には、映画でも写真でもない漫画としての独自な表現があると中野記者は言う。

そう言われてみれば、「砂漠の牙」には漫画じゃなきゃできない表現はないかもな。





プレゼント
手塚治虫は2人に敷金だけでなく愛用のテーブルもプレゼントした。2人は感謝の涙を流す。手塚治虫は漫画だけではなく人間としても大きな存在だ。

2畳の部屋で寝ている記念写真を撮る。写るのに時間がかかるカメラなのか。




電報
喜びのあまり走ってゆく表現が何回か見られる。そんなふうにオレも喜びながらそこら中を走ったり叫んだりしてみたいなあ。






テラさんの手紙
才野の体調が悪い。突っ伏して寝てる場面がある。藤子F先生は机に突っ伏して亡くなっていた、と聞いたことがある。それを思い出してしまう





トキワ荘へ
トキワ荘へ移ると時を同じくしてタイミングよく連載が決まる。2人はうまくいっている。

描かれてないだけで、うまくいかなかった漫画家もたくさんいたんだろうな…






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第4巻 内容と感想
第5巻 内容と感想
第6巻 内容と感想
第7巻 内容と感想
第8巻 内容と感想



 


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