まんが道

2011年10月11日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第14巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 14巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の14巻。380ページ程度。





内容と感想


「春雷編」に入る。

宇宙少年団
「宇宙少年団」という漫画の連載一回目が載ってる。話は良いけど、ロケットくんと大吉くんと赤星の顔が見分けつかない。これはまずいと思う。




十戒
銀座で寿司を食べ、料金にびっくりする場面がある。ザギンでシースーってやつだな。トロもかっぱ巻きも知らない満賀。




レポート
手塚先生へのファンレターにつけた「レポート」が出てくる。そこには自分達の漫画世界のキャラクター達や没になったさまざまな作品の紹介があった。
漫画のキャラをスター役者と考えてること、漫画の執筆を映画の撮影に例えていることが印象的。





小村さんの来訪
漫画を描くスピードには個人差がある。石森章太郎は32ページを2日で描くという。満賀と才野は15日はかかる。
スピードの差は線を引く時の自信の差だと書いてある。自信を持って引かれる線は速くきれいな線だ。






ロケットくん
「宇宙少年団」は読者に人気がなく、打ち切りの危機に瀕する。読者アンケートは連載ならではの課題だな。

そこでタイトルを「宇宙少年団」から「ロケットくん」に変えたら人気が出た。藤子不二雄の漫画タイトルは初期は漢字が多いが、後に少なくなる。それにはこの経験も関係してるのかな。





カバのサカダチ
鈴木伸一が漫画映画への道を歩む。「おとぎプロ」への入社試験は「カバのサカダチを描いてみろ」だった。それに鈴木伸一は合格する。うまい絵だ。
カバの逆立ちなんてバカにしたような試験だ。





フィクサチーフ
ここで「小学一年生」という雑誌が出てきた。この漫画の舞台は昭和30年ごろだけど、もうあったのか。小学館の「小学一年生~六年生」と、講談社の「たのしい一年生~六年生」が競争していたそうだ。




カンヅメ
満賀が「ロケットくん」で原稿が間に合うか危なくなりカンヅメをする。きれいな場所で集中して作品を仕上げた。そこで「春雷編」は終わる。そして「まんが道」も終わる。何かすごい感動を期待していたが、そんなものはなかった。どこまでも続いていきそうな物語だ




最後が物足りないなあ~。なんでここで終わるかな。ここで飽きたのかな。
満賀道雄の人生は他の作品にも描かれているらしいからそちらも機会があれば読みたい。いつになるかはわからないけど。




おわりに

まんが道には、昭和20年代の日本の世の中や漫画界が映し出されていて非常に興味深い。
若者たちの漫画にかける情熱や、仲間の素晴らしさも感じることができる。
藤子不二雄の初期の作品が多数読めるのもうれしい。
ヘッセの本のエピソードや竹葉さんと武藤のこと、激河大介のその後など、回収されてない伏線が気になった。


見どころが多い、非常に面白い漫画だった。久しぶりに最初から最後まで熱中できた漫画だった。





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藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第13巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 13巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の13巻。320ページ程度。





内容と感想



休刊
編集部にあらわれた加藤さんは頬がこけている。顔にインクが飛び散ったみたいに黒くなっているのは苦渋の表情を表しているのか。




沈む太陽
森安氏が「キャバキャバキャバキャバ」と笑い出す。「ギャハギャハ」の間違いかと思ったが、手書きの字だから誤植ではない。
絶望に陥って笑い出す、という表現がこの漫画には何回か見られる。





チューダー・パーティー
あれほど編集部に山積みになってた「漫画少年」が国会図書館にも3冊したかない幻の雑誌になるなんて皮肉なものだな。

困難な状況にあっても仲間で集まって楽しく騒いでいる。そういう意味では仲間がいるのはいいね。




再出発
2人は一から出直すつもりでペンネームを変える。ペンネームの名字を2人の名字を合わせたものに変えた。「藤子不二雄」はこの時に生まれた名前なのか。


満才茂道の最初の仕事は写真のまわりにカットを描く仕事だった。にぎやかな額縁みたいなものだ。
つまらない仕事だと思ってやってる2人だが、そこへ手塚先生が来て励ましてくれる。





健康保険
倒れたテラさんのためにみんなで健康保険と称してお金を集める。こういう時にも仲間は大事だな。

オレは震災でそれを感じた。非常時には頼れる知り合いがいるか否か・水を分けてくれる人がいるか否かで生活がガラリと変わる。




チャンス
世界の名作を漫画にする仕事が回ってくる。
この頃は文学の漫画化が多かったんだな。今はだいぶ減ったんじゃないかな。学習漫画と娯楽の漫画が当時はつながっていたようだが、今ははっきり別々になってる印象。

つまり、この当時は文学を下敷きにした漫画が普通にいろんな漫画雑誌に載ってた。今はそういうことがない。小学×年生の類の雑誌ではあるのかな?




ゼンダ城の虜
牛坂さんからの仕事を満才は断る。初めて仕事を断る場面を見た。失敗を繰り返さないため仕事を断ることを2人は覚えた。




再起第一作
「ゼンダ城の虜」は面白い。そっくりさんの設定は漫画で生かされる。ルパートとの拳銃の撃ち合いの場面が好きだ。





人生の道草
はがまさおという漫画家が出てくる。かなり高齢のようだ。手塚治虫以前の漫画家は全然知らないけど、どれくらいいるのだろう。日本の漫画の歴史はどれくらいさかのぼれるものなんだろう、とふと思う。





それぞれのまんが道
新漫画党のクイズのページが面白い。特に3問目の犯人探しがいい。2.3問目は漫画というものの特徴が生かされたクイズで好印象。





まんが道の「青雲編」は唐突に終わる。こんな終わり方があるのか。突然みんなで夜空を見上げて「ああーっ!!」と叫んで終了。

まんが道の青雲編の最後の最後に井上靖「あすなろ物語」からの引用がある。

なろう!なろう!あすなろう!明日は檜になろう!

電気グルーヴの「あすなろサンシャイン」を思い出した。 13巻終わり。





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2011年10月03日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第8巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 8巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の8巻。350ページ程度。





内容と感想


両国へ
下宿先は二畳の部屋だった。布団2つ敷くと埋まってしまう部屋に2人で住む。この部屋のことは「徹子の部屋」に藤子不二雄2人が出てるYouTube動画の中で言ってた通りだな


下宿先のおじさんが「毒ヘビは急がない」ということわざを教えてくれる。自信のある者はあわてない、という意味だ。あまり聞かない言葉だ。
この前テレビを見てたら、ビビる大木が藤子不二雄Aから「毒ヘビは急がない」と書かれた色紙をもらって喜んでたが、これか。



早すぎた上京
満賀と才野はアサリと納豆を初めて食べる。富山では食べれないらしい。納豆を知らない成人がいるのか。2人のリアクションがおかしい。あまり気に入らなかったようだな。

朝からアサリ売りが通りかかるとかラジオドラマの音で起きるのも変な感じだ。



最初の徹夜
「おもしろブック」という雑誌の佐藤記者は「旋風都市」を読んでラストに疑問を持った。未来に対する希望がない。オレと同じような感想だ


2人は何か食べると大抵「ンマーイ」って言うな。わかりやすい。

スポーツギャグ漫画で、子どもが野球をやり打球でガラスを割るネタがある。神成(カミナリ)さんの元祖かな





セミ・ドキュメンタリー
「海抜六千米の恐怖」という雪男の漫画が仕上がっていく様子が描かれる。またハイムという男が悪役っぽい感じで出てくる。「四万年漂流」にもいたな。


「海抜六千米の恐怖」雪山と、雪男に魅せられる不思議さと恐ろしさは伝わってきた。いいぞ





予期せぬ展開
学童社にはいつも笑ってる中野記者という人がいる。実際いるよねこういう人。ピンチなのに常に自虐的に笑っている。




ぼくらの時代を
寺田ヒロオの呼びかけで漫画家6人がグループをつくる。名前の候補はいくつかあるが「新漫画党」になる。いい名前だなあ。政治的でしっかりした感じがする。




新漫画党
女性2人がテニスをしてる場面がある。いいねえ。これいいねえ。
これも絵に描いてる人がいる。熱心だな。女性キャラクターは足塚漫画に足りないものだと思うが2人はただ眺めてる。

突然野球に誘われ満賀たちは参加する。ここから野球漫画みたいになる。藤子不二雄に野球漫画なんかあったっけ。珍しいものを見てる感じになった。
寺田ヒロオが大活躍でかっこよすぎる。気は優しくて力持ちだ。





たいやき一匹
「かくてシャシンはうつされる」という4コマが載ってる。セリフはないけどわかりやすくて面白い。猫と柔道するやつが好きだな





厳しい現実
満賀は竹葉さんと再会しデートする。「二人だけの同窓会」って面白い表現だ。相変わらず健全そのものだ。良かったねえ




ピンチ
金銭的なピンチの中で描かれた「光にあたれ陽にあたれ」という漫画が載ってる。
棒を倒して行き先を決めようとしたら棒が今来た道の方へ倒れて帰る、というネタは「エスパー魔美」で見たことあるぞ。


才野は金銭的なピンチの中で「お金の心配するひまがあったらまんがのアイディアやったほうがいいよ」と言う。冷静だ。






悲哀
雨の街の描写がうまい。

立花という漫画家は悪役っぽく描かれてる。手塚治虫っぽい恰好なのに、目つきだけでもかなり印象が違う。

二人が売れっ子になった妄想をしてる。その中の二人はベレー帽だ。一人前の漫画家はベレー帽をかぶってるものなのか、手塚治虫の影響なのか。実際手塚治虫はここまで1コマたりともベレー帽を脱いでない。





南部戦線異常あり
「南部戦線異常あり」という漫画が載ってる。これもセミ・ドキュメンタリーというやつか。科学や空想から離れたシリアスな漫画だ。ちょこっとしたギャグもない。大戦下での命のやりとりを描く。爆風に浮かぶタイトルがかっこいい。





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2011年10月02日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第7巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 7巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の7巻。310ページ程度。





内容と感想


雪の別れ
怖いニイチャンに「新聞社の者です」と言ったら許してもらえた話がある。そういう解決法があるとは知らなかった。


好きな同僚の女性に何も言えず会社を辞める満賀。あるある…せつない話だ




白魔きたる
地元の風景描写は雪と汽車と大仏が多いが、この回は特に雪の描写が多い。

「白魔きたる」の最初の原稿がある。女性キャラが出てくるのが珍しいが、顔が新聞社の同僚そっくりだ。



徹夜
2人がおまわりさんの似顔絵を身分証明代わりに描く。藤子不二雄の2人から似顔絵を描いてもらえるなんて最高だよなあ。うらやましい。



ファンレター
「白魔きたる」の第二稿。白魔が熱に弱いというのは平凡だが、人間に変装してくるところは怖いし、戦う場面には迫力があり引き込まれる。



香川に住むファンから手紙が届く。珍しい絵ハガキや切手が同封されていた。ファンレターが2人を励ます様子がわかる。オレはまるで自分がもらったかのように嬉しく読んだ。

足塚茂道はあちこちに掲載されてるのに、意外にファンレターは少ないんだな。



編集者よりの手紙
作品をどの雑誌に送るか、1.2.3で指指して決める2人。ペンネームを決める時もそうやってたけど、いつも2人の意見は一致するのがすごい。


「白魔きたる」を送った雑誌から手紙がくる。
「四万年漂流」を独りよがりで読者を忘れてると書いてあるが、これは2人が反省した通りだがなかなか厳しいな。
ページ数を減らして描いてほしいという返事だ。雑誌はページ数の都合に左右されやすいんだな




決断
2人が雪合戦する場面が面白い。いい年して無邪気だ。これこそ雑誌や新聞の漫画コーナーへの一般投稿作品みたいな場面だ。




上京前夜
「旋風都市」という短編が載ってる。戦争の絶えない世を吹き飛ばそうとする科学者と、それを阻止する息子。救いがない。子供が読むような漫画だろうか。博士の自殺と言ってるけど息子が殺したんじゃないか。
自らを神とし世界を滅ぼそうとする様は狂ってるとしか言いようがない。殺人をやめさせるための殺人、それをやめさせるための殺人。血で血を洗うとはこのことだ。迫力はあるけど内容には疑問符のつく漫画だと思った




上京の日
「人間いたる処に青山あり」という言葉は知っていたが、初めて全文を読んだ。なんとも厳しく力強い言葉だ。今まで「どこに行ったってやっていけるもんさ」という意味だと思っていたが、そんな生易しい言葉ではない。志が大切だな…悲しいことに、オレには無いんだなこれが

201ページの満賀の表情が面白い。満賀のこういうところがいいなあ





漫画志士
2人は寺田ヒロオさんに世話になる。フランスパンにメンチカツをはさんだものをうまそうに食べている。ちょっと食べてみたくなる。「フランスパンのメンチカツはさみ」というネーミングセンス。

寺田ヒロオは雑誌で「まんが通信簿」というページをやってる。読者の投稿4コマ漫画を批評してる。面白そうだな。今の雑誌はこんなのやってないのかな。


寺田ヒロオの「まんが維新」の話は読んでるこちらもワクワクしてくるような熱い話だ。若い時の赤塚不二夫や石森章太郎が紹介されてる。




ライバル
寺田ヒロオはものすごく面倒見がいい。朝食をご馳走してくれた上、部屋をしばらく貸してくれて昼のラーメンの出前までとってくれる。いい人と知り合ったなあ


「役に立たなかった目覚まし時計」という漫画が載ってる。いつも科学冒険ものだから、こういう生活ものは久しぶりな感じがする。絵があまり藤子っぽくない。子どものワンパクぶりがいいね




上京祝い
手塚治虫は編集者を「加藤氏」と呼んでる。ここにそう書いてあるってことは実際こうだったんだろう…珍しい。

いくら原稿を急かされても手塚治虫はうまくかわしている。手塚治虫だから編集者も了承するのかな。

2人は手塚治虫と編集者と映画を見に行く。映画を見に行く場面が多いけど、テレビが普及してない時代、映画は当時の大きな娯楽の一つだったんだな。

西部劇を見てる。当時は西部劇が流行ってたんだな。西部劇は全然見る機会ないなあ…


そういえばドラえもんに「ガンファイターのび太」とか西部劇な話があった。のび太は射撃が得意、という設定も西部劇の影響だろうか。
「まんが道」を読むことは、藤子不二雄作品のルーツを辿ることでもある





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2011年10月01日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第6巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 6巻




はじめに

中公文庫コミック版、全14巻の6巻。310ページ程度。





内容と感想


まず、5巻終わりのヘッセの本は返せていない。




訪問者
「三人きょうだいとにんげん砲弾」は雑誌の別冊だが、この雑誌の別冊というのは近ごろ見かけない。「小学○年生」に小さい付録漫画があったりするが、そういうものかな。ジャンプとか少年誌にはまず付いてないよな
別冊ってことは当然インパクト強いし、注目度は上がるよな。おいしいポジションだ。




花の香り
満賀雑誌の編集者が来て満賀たちに連載を依頼する。びっくりする2人。すぐやろうという満賀道雄に対し才野茂は慎重だ。連載というものの持つ責任の重さを感じていたのだ。





新しき夢
竹葉さんという社員が入ってくる。かわいい。藤子Aさんの描く女の子は気の強そうなキャラクターが多いけど、そんな中ではおとなしい方で特にかわいいと思う。




映画記者
映画を見てその絵を描く仕事をする満賀。映画を絵にするってちょっと特殊だな。新聞って写真と文章のイメージだけど、絵が生きる場面もけっこうあるんだなあ。





四万年漂流
「四万年漂流」の連載がスタートする。6ページを2人で3ページずつ分けて描く。相変わらず仲が良い。急に4ページにされたりする。

「四万年漂流」は少年探偵が男を追い過去の世界に行ったりする漫画だ。犯人が謎めいてる。


この「四万年漂流」は打ち切りにされるわけだけど、確かに4ページの漫画でこんなに壮大な話というのはまずいだろう。短い漫画なら軽い内容がいいな。このスケールのでかさは長編向きだと思う。




初めてのデート
竹葉さんとデートする。満賀は積極的だ。街を案内して漫画のことを熱く語る満賀。いいなあ、健全なデートの見本みたいだ。

満賀は肉が食えないそうだ。そういえばあまり食べ物が出てこないが、鯛を食べる場面はあったな。




プロの条件
才野にデートのことを冷やかされ、てれながら怒る満賀がかわいい。

編集者から「四万年漂流」について「連載といえども1回1回読み切りの感じで読者を満足させるように」と手紙がくる。なるほどもっともだ。読者というなら鉄郎くんにでも見せたらいいのに





読者のはがき
読者から「ストーリイがわけもわからないので読んでいてもつまりません」というハガキが来て2人はショックを受ける。「まるでおもしろくありません」がよほどショックだったようだ。

確かに展開が早い上にスケールがでかいから難解だと思う。オレも細かいところまではよくわからない。




トキワ荘
連載が打ち切られる代わりに36ページの依頼がくる。雑誌は彼らを見捨ててはいなかった。長い漫画の方が足塚茂道の才能を生かせると判断したなら、悪い話ではないと思う。


手塚先生から描き損じの原稿を一枚もらって満賀は喜ぶが、そんなに嬉しいものなんだろうか。よくわからないけど、漫画を描く勉強になったりするのかな





最後の出社
新聞社での最後の仕事は時事川柳の絵だ。なかなか風刺がきつい。

イヤなキャラだった日上がいいやつになって良かった。
満賀は社内のみんなに愛されて幸せだな!
これで彼は漫画一筋で生きることになる。がんばれ満賀道雄!と応援したくなる。 6巻終わり





おわりに

山あり谷ありだけど、おおむね幸せなことが多く、読んでて楽しい。





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2011年09月28日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第3巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 3巻




はじめに

中公文庫コミック版。330ページ程度。




内容と感想


拳銃魔
激河大介の「拳銃魔」が載っている。素晴らしい。
勧善懲悪を捨て、笑いを捨て、主人公を突き放し、純粋にスリルや迫力を追いかけている感じがする。




最後の一週間
満賀道雄の絵日記が面白い。カタカナがコミカルさを出している。
この頃は「(笑)」など無かったのだろう。



東京へ
○○や! というセリフがあるが、富山の言葉ってどんな言葉なのか想像がつかない。





上野公園の朝
カメラを借りて写真を撮るふりをしてカメラを盗む老人があわれだ。
カメラが金になるんだろうか。今は携帯のカメラ機能や安い使い捨てカメラが多いけど、この頃はカメラが貴重品なのかな。





判決
2人の漫画は雑誌社で好評を得るが出版には結びつかない。

馬場のぼるが出てくる。「11ぴきのねこ」の絵本のイメージしかないが、この頃の漫画家だったんだな。





部屋の灯
2人の作品が手塚治虫に見てもらえた。
その「ユートピア」の最初の方が載ってる。手塚とも藤子ともつかないような画風。手塚治虫の影響が出てるのを確認した。話の展開が早い。


手塚治虫は2人の「ユートピア」を激賞する。涙する2人。いいねえ。
手塚治虫がこの作品を単行本を出す出版社に紹介してくれることになった。すごいなあ。
この2人は漫画自体をけなされるような経験はほとんどここまで無いんじゃないか? 激河大介に「時代おくれ」と言われた程度だ。






武藤というキャラがどのコマも同じ顔をしているように見える。常にショックを受けて固まってるみたいな表情だ。




訣別
この武藤は笑ってる。過去にあれだけのことがあったのに平然としてられるとは、サッパリしてるな。オレならこういうやつにはもう近づかない。





巣立ち
2人の漫画「ユートピア」が出版する方向に話が進む。すごいなあ。漫画の方は順調だ。

満賀道雄は新聞社に勤める。狭い所でガヤガヤしてる。いきなり湯のみを割る満賀。といったところで3巻終わり。





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2011年09月26日

藤子不二雄A「まんが道」(中公文庫コミック版)第1巻 内容と感想

藤子不二雄A まんが道 1巻




はじめに
中公文庫コミック版。全14巻の第1巻。330ページ程度。藤子不二雄A=満賀道雄と藤子・F・不二雄=才野茂の友情と漫画人生が書かれた漫画。





内容と感想


漫画の中に漫画が出てくるのがちょっと「バクマン」を思い出させる。比べると両方のファンから怒られそうだけど。


主人公・満賀(藤子A)は小五で才野(藤子F)と出会い、一緒に漫画を描くようになる。教師や生徒の似顔絵や教科書の隅のパラパラマンガから2人の漫画は始まった



終戦。
小説を描く知人、リアルな漫画を描く生徒、そして手塚治虫。さまざまな出会いが2人に影響を与える。
2人の昔の作品が(断片的ながら)読めるし、2人がみるみる成長していくのがわかるから読んでて面白い。




15節まで。手塚治虫の漫画を一冊まるごと書き写すなんてすごい根性だ。

手塚治虫へのファンレターに返事がくる。うずを巻くように文章が書かれてるのが面白い。
4コママンガのコンテストに入賞したり、落ちたりする。



この頃は漫画がずいぶん大事に読まれてたんだな。2人で一緒に1冊読んだり、何人も回したりしてる。
ジャンプやマガジンを買って読んですぐ捨てる人達と対照的だ。




19節まで。 知らぬ間にいきなり新聞に漫画が採用され稿料だけ送られてきて、知らぬ間に終わっている。コンタクトも何もない、なんとも素っ気ない話だ




「神様の努力」
手塚治虫に会いに行ったことが描かれる。漫画に臨む手塚治虫の集中力と、隠れた努力。




満賀は終始才野にリードされてる感じがするし、精神的な弱さがあるようだ。しかし同じことをF先生の側から描けば、F先生にだって苦悩はあっただろうし、A先生の良いところもたくさんあるはずだと思う。



 



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