ネットプリント

2019年09月03日

{そのほか短歌読む 136} ネットプリント「第三滑走路 8号」  ~いちまいいちまい大切に、ほか

その他の短歌読む 136。

ネットプリント「第三滑走路 8号」。

このネットプリントを読むのは初めて。第三滑走路は青松輝さん、丸田洋渡さん、森慎太郎さんの三人によるネットプリントです。一周年ということでゲストの志賀玲太さんを迎えています。

最近、青松さんのことが話題になっている関係で、気になってネプリを出してきました。

12首ずつ作品が載っているんですが、一人2首ずつ引いて感想を書いてみます。



ルールに沿ったり、無理やり離れたり、光がさすばかりのプールで
/青松輝「複数性について」

→この作品自体が、ルールに沿ったり離れたりのものに見えます。57577の区切りにはなっていないけど、合計の字数は合わせてあります。
プールにも利用者の安全のためのルールがありますね。ルールとの付き合い方があるわけですが、それと関係なく光はさしています。
(水にうつる光にもなんらかの法則=ルールがあると、頭のいい人が言うような気もします)



存在を知っているけど関わりはないものが好き 雪かきだとか
/青松輝「複数性について」

→逆選。良いとは思わないがなんか言いたい歌です。
オレは東北にいて雪かきもしますので、突き放された気持ちがしました。こういうのは、なんかさびしいですね。考えてみれば「大学」はオレに関わりのないものです。

口パクの歌とプール・サイドの歌もよかったです。誰かが引いてるのを見たので引きませんでした。





どっちみち悲劇に違いないのだし撃たれた方の話がしたい
/志賀玲太「作動薬」

→悲劇というとシェイクスピアとかなにかのオペラを思い出すんですが、長いこと見てないのでおぼろげな記憶です。誤って人を殺してしまって、後悔するような劇があった気がします。あれはオペラの『カルメン』だったか。
どちらの立場から見ても悲劇。「悲劇」の重さに対しての「どっちみち」の投げやり感。



例えば向かいにビルが建ち私の犬を食べてしまえば悲しい
/志賀玲太「作動薬」

→犬を食うビルであるとか、ビルに食われる犬であるとかを考えると、どちらにしても異様です。
なんの例えなんでしょう。悲しみの例え? 向かい?
っていう、不可解な要素をおもしろく読みました。





鶴の羽いちまいいちまい大切に捥いでゆく夢ばかり見る鶴
/丸田洋渡「水天」

→ひらがなにひらかれた「いちまいいちまい」が大切さを強めています。
「鶴の恩返し」に出てくる鶴は体を張って恩返しをするわけですが、この短歌の鶴は夢だけなので恩を返していませんし、恩を受けてもいないかもしれません。
夢の話だと思うと「いちまいいちまい大切に」がウットリした、いやらしいものに見えてきました。



見えるものは見えるだけだと水中の喇叭が教えようとしている
/丸田洋渡「水天」

→水中の喇叭のイメージが新鮮でした。そこにそれがあるはずないっていう状態です。
吹く人はいないし音も出ないが、喇叭だから楽器として見えている。それが上の句にかかっていくのかなあ。
教えているんじゃなくて、教え「ようとして」いる、ってところに意志のようなものがあります。



そういうのばっかり観てさ平和とかわざと低画質な動画とか
/森慎太郎「ボトルシップ・サマー」

→わざと低画質な動画、オレは好きですけどね。山田全自動さんのやつとか。

"さよならポニーテール「空飛ぶ子熊、巡礼ス」Music Video"
https://youtu.be/41hafnxkJjg
まあ、それはおいといて。

二つのものが並べられていますが、これが意外な組み合わせです。「わざと低画質な動画」と並んだことで「平和」まで、わざとらしい古くさい薄汚いものであるかのようです。



真っ白なお皿つめたい惑星の軌道みたいなかたちで静か
/森慎太郎「ボトルシップ・サマー」

→ただの白い皿から惑星の軌道まで飛躍したのがよかったです。
「つめたい」は「お皿」にも「惑星」にも掛かっていくことができます。
「真っ白」「つめたい」のうえに「静か」までつけちゃうと、ちょっとやりすぎなのかなーどうかなーってところです。そこまでの言葉で充分静かさは出ていたんじゃないかなと。



森さんは短歌を始めたころの印象と今の印象で、同じ歌人に対してすごいと書いています。
ほかの人はけっこう短歌への印象が変わってるでしょう。特に青松さんは楽しさが薄れている。
すごいと思い続けられるっていうのはいいなあ。



あと、クイズやってる人が多いんですね。
オレは最近クイズノックを見始めました。影響されやすいので「ベイカーベイカーパラドクス」を短歌に詠みこんだりしましたよ。知ったことをすぐなにかに使いたくなるんです。
知ってることが増えるっていうのは楽しいですよね。
まあそれは雑談です。







青松さんに関しては最近「飽きさせてはならない」の件があるわけです。


短歌は青松輝を飽きさせてはならない|私たちの恥じらい @RyojiGifu|note(ノート)https://note.mu/shame_on_us/n/n857ac0ed739e


「短歌は青松輝を飽きさせてはならない」の補足|私たちの恥じらい @RyojiGifu|note(ノート)https://note.mu/shame_on_us/n/n8a0ea5604794




それを考え合わせてみれば、青松さんが書いていることっていうのは、短歌からクイズに乗り換えようとしている動きにじゅうぶん見えます。
短歌への印象が「最高」から「心の底から良いと思える短歌って限りなく少ないかもしれない」になったというのはかなりの落差です。


ただ、オレ自身は誰かに短歌をやめないでほしいとか考えたことはないです。今回ネプリを見ましたがその点は変わってません。

その問題に関しては有料の日記に長文を書きました。でもたいしたアレではないです。


ぬらっ。「飽きさせてはならない」のこと|工藤吉生(短歌をやっている人) @mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n569dfb430ead


というわけでこのネプリおわり。
んじゃまた。

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2018年03月06日

【ネットプリント読む 8】1979年生まれの歌人によるネプリ「夕霧」

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1979年生まれの歌人によるネットプリント「夕霧」に参加しています。
集まったのが六人と聞いた時は少ないと思ったけど、名前を見るとおおーってなる。

この六人はみんな、歌集を出すか、新人賞・結社賞のいずれかを受賞している人だ。歌集、総合誌、結社誌。
もっとワケわからんところからきた人がいてもいいけどな。どこの誰だよ!って人がいたらもっとよかった。

ないものの話はいいとして、プロフィールを見る感じだと、10.11月生まれが多いんだね。
生まれた日がわりと近い、っていうので親近感がわいてくる。

作品を見ると、同じ年だからなのか、分かるんだよ。おもしろさがわかる感じ。
これについてもさっきと同じ感想で、読んでおもしろみを感じるのは安心するしうれしいけど、もっとワケわからんのがあってもよかった。というところに落ち着く。ないものの話はいいんです。



セブンイレブン 96027252
その他コンビニ 8HM4FTYYNE
両面 短編綴じ A4白黒2枚80円
参加メンバー (五十音順)
尼崎武さん
大塚亜希さん
工藤吉生
佐佐木頼綱さん
本条恵さん
山本夏子さん


自分以外の歌を引いて感想を書いてみたいと思います。



夢の中で殺した人が目覚めてもやっぱり死んでいたらいいのに/尼崎武
→選ぶとするとこれになる。全体として殺伐としていて、死、ぶつかる、赤、殴り、のこぎり、といった言葉がならぶ。だから最後のシャベルで土をならす動作まで事後処理のように見える。
夢で殺すのならありかな、願うのもありかなって感じです。



眩しさも肌を刺さない風も春狂わないよう慎重に歩く/大塚亜希
→「肌を刺さない風」がわかりにくいけど、肌を刺す風=冬の冷たい風、つまりこれはあたたかい春の風ということでしょう。
下の句がいい。春が人を狂わせる感じは身に覚えがある。



おそらくは死体であらふ鹿の背を揺すれば砂漠の陽の香が立てり/佐佐木頼綱
→鹿の死体で7首連作をつくっている。「おそらく」だから、この時点では死体じゃない可能性もまだある状態の鹿だ。でも「砂漠の陽の香」がする。この鹿は砂漠の一部になりかけている。自然界での死のありさまをとらえている。



「銀のさら」のチラシを前に夢想する「鬱」一人前「愛」三人前/本条恵
→「銀のさら」って聞いたことあるけど、寿司屋だな。寿司の盛り合わせのメニューの名前ってなぜか漢字一字だ。「華」とか「彩」とかそんなふうなやつ。それにかけているんだな。鬱は一人のもので愛は三人のものであると。

気になったから「銀のさら」のホームページを見たら「舞」「宴」「匠」「極」とかだった。そうかそうくるか。

ジャンケンポンマシンの歌も気になった。同じ年の人が集まるわけだから「この世代あるある」「この世代が反応したくなるもの」は有効だろうね。



まだ嘘を覚えていない子と歩く横断歩道の白だけ踏んで/山本夏子
→うまいなあ。
横断歩道に白と黒があるように、本当と嘘がある。黒を踏むと落っこちるようなイメージで歩いたりするんだよね。

どの雲もいつかは消えてしまうこと話して今日の絵本を閉じる/山本夏子
→これもいいなあ。
今日のところは雲が消える話だけど、人や生き物はみんな死ぬと話す日もくるんだろう。横断歩道の歌では嘘を知らない子だったが、死を知らない子でもある。



最後にオレの作品に関して言うと、7首になんのつながりもないんです。他では出せない歌や、他で出して採用されなかったけどあきらめられない歌をまとめて出したんです。

タイトルをつける必要がなかったから、かもしれない。タイトルをつけるとそれにふさわしい歌をふさわしい順に並べたくなる。

作品は、まだ間に合うのでぜひネットプリントで出して読んでみてください。

んじゃまた。




▼▼▼



お読みいただきありがとうございました。
noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。

2018年1月の工藤吉生の短歌とその余談  ~未来賞第一作ほか
https://note.mu/mk7911/n/nffa8669c4b47

「未来」の新年会に行ってきたぞ【前編】
https://t.co/TmIGkTjzob

「未来」の新年会に行ってきたぞ【後編】
https://t.co/NlUofZGYMB

未来賞をいただいて、いま書きたいこと
https://note.mu/mk7911/n/n0b1f389aea2f

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv



などなど、
500円ですべての記事(約100記事)が読めます。よろしければどうぞ。



去年の角川短歌賞の予選通過作品 50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
50首連作を200円で公開しています。


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2018年01月26日

【ネットプリント読む 7】 ネプリ「else」を読んだ  ~ハンカチを拾いたいだけ、ほか

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「else」という、檀可南子さん、上本彩加さん、川上まなみさんの短歌の掲載されたネットプリントを読んだ。デザインが奈良絵里子さん。

セブンイレブンでは 66025713
ローソン、ファミリマートでは D6RYZD46HK
2月1日まで。






ネットプリント「else」、企みというか意図は色々あるのかもしれないけど、とにかく書いてある短歌を読みました。



いい匂いなのが彼氏で臭いけど嫌じゃないのが夫と思う/檀可南子「カムホーム」



わたしにも機会があって手放して羨ましいってろくでなしだね/上本彩加 「憧れの憧れ」

→こういうことあるなあ。「て」でつないでいる。「ろくでなし」は言葉としてどこまでの鋭さがあるのか、はかりかねるところがある。「ろくでなしブルース」とか思い出す。



あなたならって 新幹線が通っても案外街はくらいものだね/上本彩加「月と日限」
→前後に月の歌があり、歌からも夜であることがうかがえる。
「あなたならって 」がわかりにくいが、なにか言いかけたところか。言いかけたたころに新幹線がくる。きても明るくない街がある。
カメラが動くんですね。会話する二人→光りながらくる新幹線→それでも暗い街。
新幹線の駅ができても街はあんまり発展しなくて暗いまま、みたいにも読めるか。



二時間の話に何度も現れた長谷川くんがマジでいいヤツ/川上まなみ「この際いいとして」
→マクドナルドで話している場面からなる連作。
一方で、徹底的に悪いキモいと言われる男もいるんだろうなあ。そっちに自分を重ねたくなる。



「東宝」のオーロラみたいな画面から切り替わるときの真っ黒な画面/上本彩加「たこパとか」



ごめんって言えたらいいのにごめんって簡単過ぎてダメな気がして/檀可南子「冷めないうちに」



#カフェ巡り#安定の#アヤカ#と#カナコ#ベリーベリーパンケーキ#幸せになりたい/川上まなみ「ベリーベリー」

→インスタを意識してるんだろうけど、タグだらけの連作。そのアイデアはおもしろいんだけど、どれも同じような典型的な内容の歌なのでアイデア以上のおもしろさはない。
その上の連作の「うすむらさきの切手を貼りぬ」とかの落ち着きとの対比がある。作品に幅がある。




物分かりいいと女は幸せになれないらしい さんまが言ってた/檀可南子「今年の流行りはバーガンディー」
→この「さんまが言ってた」にびっくりした。それまで言ってたことが、これで急に薄っぺらく嘘っぽくなる。出っ歯が浮かんでくる、引き笑いが浮かんでくる。
でも、さんまにだって重ねてきた人生があるしなあ。どれくらい信用していいものか。

で、ネットプリントの二枚目にすすむわけだけど、そこに「幸せってなんだっけなんだっけ」の入った短歌が出てきて、またさんまか!!! ってなって面白かった。分かる年代は限られるだろうけど。
"いいなCM キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ 明石家さんま 30秒" https://t.co/6MfR3UUG9t



ハンカチを拾いたいだけ 向かい側ホームの人が落としたハンカチ/檀可南子「有休はなくなりました」
→向かい側のホーム、のようなものはたくさんあって、ハンカチ、のようなものだってたくさんあるんだろう。近くてかんたんなことでも、どうしても手が届かない。
たくさんの足に踏まれてゆくハンカチ。



そんな感じです。ひとりで短い連作を五つつくるのって、大変だったんじゃないだろうか。
このネットプリント終わり。



▼▼▼



お読みいただきありがとうございました。
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「未来」の新年会に行ってきたぞ【前編】
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「未来」の新年会に行ってきたぞ【後編】
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未来賞をいただいて、いま書きたいこと
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2017年12月のオレの短歌とその余談(未来賞のことをもっと書く)
https://note.mu/mk7911/n/n4bd278ad4661

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
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などなど、
500円ですべての記事(約100記事)が読めます。よろしければどうぞ。



去年の角川短歌賞の予選通過作品 50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
50首連作を200円で公開しています。


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2017年11月06日

【ネットプリント読む 6】 ネプリやnote等で発表された「角川短歌賞」応募作品を読みつくす

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角川短歌賞の応募作をnoteやネプリなどで公開した人が、調べた限りでは五名いらっしゃいます。それら五つの50首連作を読んだので、それぞれに感想を書いていきます。



ネットプリントやnote等で発表された「短歌研究新人賞」応募作品を読みつくす : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52198423.html
これの姉妹記事、ということになりましょうか。
この時点では読み尽くせていたんですが、この記事を出したあとからも応募作がアップされたので結局は読み尽くせなかったんです。


では始めます。






宇野なずきさんの角川短歌賞応募作品「不可逆の卵」
https://t.co/sUOqR4OUBk
からいってみましょう。



からあげも床に落ちたらごみ 何のために死んだのか分からない/宇野なずき「不可逆の卵」
→拾ってでも食うオレには必ずしも共感できる内容ではないが、言ってることはわかる。
「何のために死んだのか分からない」は重いフレーズだ。


空欄に入る言葉を答えなさい空欄なんてどこにあるんだ/宇野なずき「不可逆の卵」
→答えろと言われている一方で、答えようがない。どうすればいいのか、出口のない押し潰されそうな状況だ。


昼休みスマホとパンで忙しい他に空いてる席があるだろ/宇野なずき「不可逆の卵」
→孤独そうな主人公だが、近づいてくる者に対してはこのような態度だ。「昼休みスマホとパン」は他人事じゃないなあ。オレのことかと思った。


カップ麺ねぎ塩とんこつしょうゆ味何も出来ない人もいるのに/宇野なずき「不可逆の卵」
→カップ麺にいろんな味があることを、いろんなことができる器用な人であるかのようにうらやましく見るのだ。
この歌はツイッターでつぶやいたら特に反応が大きかった。


短歌研究新人賞の応募作のときに、意外といじけてるんだなあということを書いたと思うけど、この連作もそうだ。みじめさを言いつつ、うまいことも言っている。
序盤が弱くて「これなら短歌研究のやつのほうがよかった」と思いながら読んだが、途中からだんだん迫力が出てきた。






https://tmblr.co/ZFKg8m2RQc8Ih
「774」さんの角川短歌賞応募作品「告解室より」を読んだ。こういう作者名というのは、あんまり印象がよろしくないが、ともかく読みました。


コンビニのそうめんのほぐし水は雨心の弱った所にしみる/774「告解室より」
→ほぐし水に注目したところがいい。そうめんをほぐしているはずが、そうめんじゃなくて自分の心になっている。


宇宙船切り離すように思い出を捨てよ手狭な棺桶のため/774「告解室より」


新宿の証明写真機の中で眠るあいつを救えるだろうか/774「告解室より」

→途中からドレミの歌の歌詞がかわる。「青い空」から「虚無感」につなげるのはうまい接続。


肉体を手放しそっと風になるさよならここもいずれ群青/774「告解室より」


体言止めで終わる歌が多いような気がして数えたが、ざっと27首くらいだ。多いのかよくわからない数字が出た。
ところどころ面白かった。







三つ目。田村穂隆さんの角川短歌賞応募作品「銀河系のマリー」を読みました。
https://t.co/vADyNRdbej


なんかね、宇宙のことがいっぱい出てくるんですよ。どういう世界の話なのかよくわからない。背中から翼が生えてたりもする。あっ、でもそれは比喩かもしれない。
「21エモン」みたいな世界なんじゃないかと想像しながら読んだ。惑星同士が簡単に行き来できるようになっている未来。

未来の世界のことというと暗い想像もありそうだけど、これは明るい。明るくてひらけた未来。読みながら「5000年後のリア充」とメモした。

変なオノマトペに頼りすぎていないか、「超」「愛」の使い方はどうか、といった疑問はあるけど、若い人にはウケそう。「石井僚一短歌賞」ならばいいところまでいくだろうと思いなから読んだ。
一首単位で引ける歌はありません。






四つ目。鈴木四季さんの角川短歌賞応募作「紺という紺」を読みました。
https://t.co/lu35Yi0Egc


自販機のお茶を手渡す誰も彼も死なないように生きているなり/鈴木四季「紺という紺」

濡髪の友が聴くピアノソナタなり月光を聴くことと見ること/鈴木四季「紺という紺」

君が来て揃うのを待つロビーにて壁の天使に凝視されおり/鈴木四季「紺という紺」

という三首を引いてみた。


なんか全体的にすごく「塔」っぽいんですよ。「塔」っぽさでお腹いっぱいになる。
っていうとおおざっぱだからもう少し詳しく言うと、吉川宏志、松村正直、永田淳、そのあたりに近いんじゃないか。
京都の地名が出てきて、こまかい観察と発見を交えながら、うすーく官能をまぶしている。

特徴といえば、飛躍が大きいこと。わかるようなわからないような丁度いい感じ、よりは少しわからない側に投げている。それが奥深さや巧さに見える。

「客観写生使いけるかも」
「文体与えらるるごとくに」
「一人称はここにながして」
「君は動詞の人にあらざり」
みたいなのが続くと臭みを感じてしまう。

弟の歌ではじまり弟の歌でおわる。途中で「君」がでてくるけど、みんな弟のこととして、男同士のこととして読んでみた。







最後五つめに、有無谷六次元さんのネプリの角川短歌賞応募作品「悪食の徒」を読んだ。
https://t.co/qoneeeGCtl
この人のことは全然知らなかった。

応募作品のほかに「おまけ」があるが、これがおもしろい。クーポンのくだりが特にいい。
(※ネットプリントは期間が終了している)


十二月八億五日 晴れときどきテャヌェ ところにより強いンマュペメ/有無谷六次元「悪食の徒」
→ただむちゃくちゃな変なことを言ってるだけ、ふざけただけという感じがして、よい。


窓際の唾液を溜めた水槽は素手でつぶしたマリモの緑/有無谷六次元「悪食の徒」


ほかになにもいない「ふれあいコーナー」でふれあいましょうびしょびしょのわたしと/有無谷六次元「悪食の徒」

→水槽の歌はわけもわからず汚くて暴力的だし、ふれあいコーナーの歌はわけもわからず不気味だ。全体的にわけわからない者達の連作だ。



三首目
手をつなぎ共に産道くぐろうと双子はどちらも生きながらえずに
四十九首目
見たことのない赤子の髪を撫ぜながら一歩踏み出した先の奈落へ
/有無谷六次元「悪食の徒」

→こういう歌があると、頭をからっぽにしてメチャクチャを楽しむことなんてできなくなる。ほかのところでどんなにふざけても、こういう歌のせいで笑えなくなる。ふざけてるように見えて、ほんとは深刻な意味があるんじゃないかとか、そういうふうに見えてしまう。ふざけるならふざけきってほしかったかなと思いました。
あと、一首にいろいろ盛り込もうとしすぎている。

でも今回読んだ五作のなかでは一番おもしろかったし、期待を持った。



以上です。
短歌研究新人賞のときよりは、落選作をアップする人が少なかった。50首ということもあるかもしれないし、落選作をネットに公開することの是非が話題になったからかもしれない。

んじゃまた。



▼▼▼



■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52107166.html

2017年7-9月の歌まとめ・20首
https://matome.naver.jp/m/odai/2150685074540729601




さっそく角川短歌賞のことを書こうじゃないか、または、オレと新人賞の六年間
https://note.mu/mk7911/n/n6b6c4aca0c22

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2017年9月のオレの短歌とその余談【前編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nd4b539b8b11c

2017年9月のオレの短歌とその余談【後編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n1f14c362a021

二件のいやがらせについて|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n73db516286bb


「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事(約100記事)が読めます。
よろしくお願いいたします。



去年の角川短歌賞の予選通過作品「ピンクの壁」50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
一年経ったので、400円だったのを200円に値下げしました。よろしくお願いします。


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2017年09月17日

「ネットプリント毎月歌壇」2017年9月号に短歌が掲載されました/ネットプリントって?

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「ネットプリント毎月歌壇」に短歌が掲載されました。


【ネットプリント毎月歌壇〈九月号〉】

セブンイレブン
→プリント予約番号【52692604】

サンクス、セイコーマート、ファミリーマート、ローソン
→ユーザー番号【XAWDJ4K35G】

A4/白黒/1枚/20円/9月24日 23:59まで






といえば、ツイッターだったらなんのことか皆さんわかってくれるのですが、ブログではそうもいかないでしょうからもう少しくわしく書きます。


「ネットプリント毎月歌壇」とは、石井僚一さんと竹中優子さんが選者をつとめる選歌欄です。お二人が四首ずつ選んで長い選評を書きます。共通選なので、二人が同じ歌を選ぶこともあります。
メールで応募し、採用されればネットプリントに掲載されます。



「ネットプリント」がわからない方がいると思うのです。
以前
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52197841.html
で書いたんですが、また書きます。

ネットプリントは、
長く言えばネットワークプリント、
縮めて言えばネプリ。
と1から説明しようと思いましたが、ネットプリントのサイトがあるのでURLを貼っておきます。
https://www.printing.ne.jp/

とりあえず覚えていただきたいのは、
1.最近はネットプリントで短歌作品が発表される場合があるということ
2.そうなった場合の「出し方」
です。ネットプリントはコンビニのコピー機から出して読む、紙です。


出し方。
1.コンビニのコピー機に行く
2.「ネットワークプリント」をタッチする(店や機械によって少し違うかも)
3.「プリント予約番号」を入力する
4.料金(画面に表示された金額)を入れる

以上です。むずかしくありません。
セブンイレブンのほうが番号が入力しやすいでしょう。数字だけなので。
期限は基本的に一週間です。






オレはあんまり若くないんで新しいものについていくことが難しいし、慎重だったんですが、無視できないくらいネットプリントでの発表は増えています。現代の短歌に興味ある方はネットプリントの出し方を覚えておくとよいでしょう。

現在どんなネットプリントが出ているかは「文芸ネットプリントさん」
@netprint_bungei
というツイッターアカウントがわかりやすいです。ツイッター以外でそれらの情報をもれなくつかむのは、むずかしいのではないでしょうか。期限が一週間なので、その期間を逃せばもう読めなくなることもあります。

オレの関わるネットプリントについてはこのブログでお知らせしていきます。







「毎月歌壇」に採用されるのは今年一月以来です。竹中優子さんが選んで評を書いてくださいました。



東京から京都に首都を移そうとカメラ目線で言った紳助/工藤吉生




以上です。
んじゃまた。




▼▼▼



#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました





第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2017年8月のオレの短歌とその余談【前編】|mk7911|note(ノート)https://t.co/wu2trBY3LV

2017年8月のオレの短歌とその余談【後編】|mk7911|note(ノート)https://t.co/LoL07dV8dZ

短歌パトロール日誌【最終回】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n41c835707189

最近読んだ戦争関連本11冊を5段階評価する|mk7911|note(ノート)https://t.co/mymQd04Grj


「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事が読めます。
よろしくお願いいたします。


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2017年08月26日

【ネットプリント読む 5】 ネプリやnote等で発表された「短歌研究新人賞」応募作品を読みつくす

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短歌研究新人賞に応募した作品を、ネットプリントやnoteやブログにアップしている方達がおられます。それらを探して読みました。読んだ感想を書きます。

内訳は、ネットプリント5、note5、ブログ2、画像1。合計13作品。もっとたくさんある気がしていましたが、見つかったのはこんなところです。

まずネットプリントから紹介していきましょう。ツイッターアカウント「文芸ネットプリントさん」で確認して出してきました。読んだ順番に書いていきます。

ネットプリントの場合は告知ツイートのURLを貼っておきます。noteやブログの場合は掲載ページのURLを貼っておきます。




【1】冨樫由美子さん「砂時計のうた」
https://twitter.com/yumicomachi/status/900225231947780096

多くの薬を飲んだりクリニックに行っている日々を描いた連作。砂時計の比喩が何度も出てくる。「砂」が11回出てきて、さすがにくどい。タイトルもいれたら12回。

好みではなきブレンドの珈琲を罰のごとくに飲みほしてをり
からの
珈琲はからだを冷やすから駄目と女性鍼灸師にいはれしが
は、じゃあなぜ飲んだの? と思う。
サイフォンもときをり砂時計に似て閉ぢこめられて滴る時間
への準備か。




【2】堂那灼風さん「光る心臓」
https://twitter.com/shakufu/status/900023961651564544
戦争の後の「機械兵士」の体のことが書いてある。主人公の肉体のことがほとんど。
最初から最後までだいたい「殺伐としてます、機械の体はこうなんです」ということが書いてある。

「る」で終わる歌が四首続いていて、こういうところで減点する人もいる。
今だって義手や義足の人がいるわけだけど、こんな感じがあるんだろうか。


まばたきが驚くほどにスムーズで必要のない機能を笑う
→驚くのも笑うのも機械兵士にとっては「必要のない機能」にちがいないが、そのあたりが半分は人間なのだろう。




【3】うにがわえりもさん「フラワーマン」
https://twitter.com/unigawaerimo/status/900252692320145408

本当に雲は動いているのだとはじめて気付く月光の下
自らの気配を消してゆくように少し強めに掃除機かける

に丸つけた。出来事の連作だと、本筋からやや外れたところを見たくなる。



【4】中本速さん「砂時計の挑戦」
https://twitter.com/sknkmt02/status/900319514016989184
告知で「おもしろネプリ」とツイートしていたのがまず良かった。上げなくていいハードルを上げた。「出そう!」もいい。直接的でなおかつ新鮮な呼びかけ方だ。シンプルなのに新しいことをやってる人を見るとセンスを感じる。

さっきも砂時計の連作があったけど、こちらは砂時計が一首にしかでてこない。それでいいと思う。三十首ってけっこう色々やれる長さだし、やらないともたない。
ハローワークから採用、支給日までを描く。

あるけれど「あすがあるさ」はゴキブリが逃げ出すときの音に似ている
→「あすがあるさ」は響きがガサガサしてるというわけだ。それより「あるけれど」っていう、乱暴な? 入り方がおもしろい。


「経験をいかして」「それでまた同じ理由でやめちゃったりはしないの?」
飾らない君がいちばん素晴らしい脱がないのなら帰ってほしい

→面接での一場面。二つ目の「飾らない~」の歌は、鍵カッコがないだけ残酷さが増している。舌の根も乾かぬうちに、というわけだ。きれいごととその本音。


慣れたかときかれるころでどうだろう試しに強で押すウォシュレット
→ふざけているようだが、たしかに、仕事に慣れることは職場のトイレに慣れることでもあるのだろう。納得がいく。

「死んだらよろしく」という詩がある。なんだか「関白宣言」みたいで、さだまさしの声で再生される。ダジャレのところがいちばん面白い。




【5】沼谷香澄さん「亜社会人」
https://twitter.com/kjomikatano/status/900377014128922624
これは歯が立たなかった。丸をつけられないし、かといってどこが悪いわけでもない。難しそうじゃないが、わからない。
雑誌にも載った「歩きチェロ」の歌がいちばん目立つんだけど、「足音のしない走者」がわからず、読めない。








ネットプリントはここまで。つづいてnoteから。ツイッターで「短歌研究」とか関係ありそうな言葉で検索して、五つ見つけた。
(noteを閲覧する場合、アプリじゃないと改行が反映されず見づらいかもしれません)


【6】佐倉麻里子さん「常磐線ベイビー」
https://note.mu/lux_candy/n/nd3220da0212e

持病、不登校など重い内容。

縁日で買った金魚に長生きをさせて悪者かもね私は
仮装大賞のランプに例えつつ急な体調不良の話
親友と呼んでいた子の家はもう貸家になってひどい未来だ

に丸つけた。
→金魚の歌は、善悪のむずかしさをとらえている。
仮想大賞はおもしろい例え。良い演技が終わると急激にランプが灯り上昇し、合格ラインを突破するのだ。
貸家の歌は「ひどい未来だ」の一言が、強い。

V6を心の支えにしているようで、V6はこういうファンに会いに行って励ましてほしいと思う。





【7】田村穂隆さん「夢の街」
https://note.mu/da_ho_ra/n/n5c4022389c18

イヤホンで音楽を聴く この部屋の壁の向こうの人が怖くて
めちゃくちゃに生きてくぞって踏み出した足を包んだ革靴 におう

に丸つけた。
→イヤホンの歌は、あまり読んだことのない恐怖が描かれていたから丸つけた。
革靴の歌がおもしろい。一字空けのところから匂ってきそうだ。匂いが意気込みをくじいてしまう。

タイトルに工夫がほしくなる。




【8】宇野なずきさん「感情がなくて悲しい」
https://note.mu/regulusalpha/n/n441f01b9a0fb

爆弾を作ってそうと思われる前に作っておいた爆弾
がおもしろい。

けっこういじけてるというか、自虐的なんだなと思った。気の利いた感じで包まれているけど、中身はけっこう暗いんだなと。
で、そのなかに時おり破壊衝動があらわれる。爆弾、ナイフ、毒殺、殴る。そうした言葉があちこちに出てくる。


わたくしは便利な道具でございます操作手順を誤って死ね
不規則な鼓動を刻む心臓の安全装置に手を掛けている
メンタルの動作不良を誤魔化してお薬手帳みたいな日記

→というような歌は、機械に接近している。さっきの灼風さんの「光る心臓」は肉体が機械でも感情は人間的だったが、こちらは肉体が人間でも感情は機械に接近している。さかさまの連作。
感情がなくて機械みたいになっても、暴力性に人間らしさが残っている。



【9】久哲さん「謝肉祭」
https://note.mu/qtetu/n/n66ba3403db07

「相部屋でお願いします死人さんは眠るととてもお静かですし」
ひだまりはたぶん革命広場での公開処刑時にもふんだんに
煮崩れてゆくことでしょう座ってたばあちゃんいなくなって籐椅子

序盤の三首。死が感じられる。


わけわかんないよと思って読み始めたけど、丁寧に読めば全然わからないわけでもない。ガチャガチャしているが、それはタイトルにもあらわれている。

見上げればあなたのひとり舞台だがカンペは僕が出しているのだ
→笹井宏之さんぽいかもと思ってこの連作を読んだけど特にそれっぽいと感じた歌。
風。そしてあなたがねむる数万の夜へわたしはシーツをかける
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす

を思い出す。

……思い出すけど、似てるかというと似ていない。「あなた」に対して間接的にはたらきかけている歌という点では共通しているんだけど、風や樹にくらべて「カンペ」だからな。カンニングペーパー。しかも「出しているのだ」だ。純度がかなりちがう。純度が低いから悪いとか、そういうことではない。



【10】とわさき芽ぐみさん「ストッキングに流れる彗星」
https://note.mu/10wasakimegume/n/nb3107e976d93

いただいた綺麗なハンカチどうしたらいいか分からず埋めてしまった
しんでいる役をしている人たちの今生きている香りで生きる

に丸つけた。
→ハンカチの歌は、贈り物に慣れていないのか、不器用さが出ている。
しんでいる役の歌は、死ぬことで生きるという生き方を示している。自分をおし殺して働いて生きている人は少なくないだろう。……っていう意味の歌だと思ったんだが何度も読んでたら自信なくなってきた。

全体的にはよくわからなかった。二首か三首のグループはいくつかあるようだけど、一連を通して描こうとしている何かがあるのか、最初はこれでいいのか、最後はこれでいいのか。
国と書いて「ほし」と読むのはきびしい。







noteはここまで。つづいてブログから二作品。


【11】二三川練さん「レプリカドール」
http://23rivers.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

道ばたで嘔吐している人を見る 4面ボスの倒し方がわかる
誰のでもない手が銀のスプーンでストロベリーシャーベットを掬う
今日を終え再び今日がやってきて祝日だからプールで泳ぐ

→ボスの倒し方がわかる感じ、なつかしい。ゲロにヒントがあったのか? ゲロみたいな攻撃をするボスかも。
シャーベットの歌は「誰のでもない手」がすごい。CMの映像だったらこういうことがあるだろう。あるいはCGとか。言い得ている。
「今日が終わっても今日」。一見変なようで、まさにその通りだ。


一本の木も生えてない森のなか立ちつくしているブランコ職人
→一本も生えてないのになぜ森なのか? ブランコ職人って? 木こりでも大工でもなく?
いろいろ不思議だが、空虚な場所で立ちつくす感触が手渡される。

具体的なのがおもしろいんだろうな。四面ボス、ストロベリーシャーベット、プール、ブランコ職人。
上手いと思った。水準は全体的に高い。これで二首掲載ってどうなのか! と(今回いろいろ読んだけど)はじめて思った。



【12】ひぞのゆうこさん「永久凍土」
http://blog.livedoor.jp/zonostar000/archives/18080484.html

いのちの電話にかけたりしてて、苦しそうだ。






ブログおわり。
最後はツイートに添付された画像によってアップされた作品。

【13】神田望さん「ひかりを飼える」
https://twitter.com/__knnz/status/899961987991339008

来世ではピアノになろうだれからも好かれるような音色をもって
に丸つけた。


捨てないで どんなにひび割れだらけでもその水槽はひかりを飼える
がタイトルになった歌だけど、どうでしょう。
こういう、常識ではありえないし無茶だけど詩だからこういうのもアリでしょうみたいなの、迷ってしまう。
オレは常識に邪魔されて味わえない。「ひび割れだらけの水槽なんて捨てたほうがいいよ! ひかりは飼えないよ!」と思っちゃう。詩的な人間じゃないのかも。
でも、【11】の「一本の木も生えてない森」は受け入れられるなんだから、わかんないよなあ。オレの判断基準はどこにあるのだろう。

最初のほうで祖父が燃えてるからそういう一連かと思ったら、それっきりもう出てこないのが気になる。
家族や親類の死は、それだけで連作のテーマになるものだから、誰か死ぬと読む方は意識することもある。







以上13作品でした。

まとまりが全くないか、逆に最初から最後まで同じようなことを書いている連作は読んでてしんどいものだな。

それにしても、新人賞作品って暗いね。誰か死ぬか、生きづらくて苦しんでるか、どちらかになりやすい。オレもそうなる。無意識に「寄せて」いるんだろうか。
読んだ人が楽しくなるような連作を応募する流れがきたら面白いな。そうなってもオレは作風を変えたりはできないけども……。



今後アップされるものは基本スルーでいきたいが、実際どうするかはよくわからない。増えてくるようなら第二弾をやらないとも限らない。
今回は、すぐにアップされたというところを大事にしたかった。どうせ発表するんなら、早いほうがハッキリしている。オレ自身は(前回の記事で書いたように)落選したものをネットで公開するようなことはしないけども、出しきっちゃって次に切り替えていくやり方もアリなのかなと理解はしている。






ちなみにオレは候補までいった作品だけは有料で公開しています。

2014年 第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv
これは500円の有料マガジン「工藤の有料マガジン」に含まれています。四人の選考委員のうち二人が三位に推した連作です。


2016年 角川短歌賞候補作品「ピンクの壁」全50首。400円
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
これは50首連作を400円で売る試みです。角川短歌賞は予選を通るのが上位5%程度で、そのなかに残りました。全体の5位以内であることを示す「○」を一名の選考委員からいただいて、選考座談会でもふれていただきました。


これらの売り上げで大賞賞金を上回ったら気持ちいいだろうなと思いましたが、なかなかそうはいきません。
もしよろしければよろしくお願いします。


長くなりました。
んじゃまた。


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mk7911 at 08:22|PermalinkComments(0)

2017年08月21日

【ネットプリント読む 4】 我妻俊樹『天才歌人ヤマダ・ワタル』

af0479c8.jpg













我妻俊樹さんがネットプリントで小説を出したので、読んだ。


ネットプリント
配布開始



緊急書き下ろし小説
「天才歌人ヤマダ・ワタル」

セブンイレブン
32250500



文・我妻俊樹



A3
2枚
¥40
白黒



8月27日23:59まで

https://twitter.com/agtmtsk_bot/status/898983186985738240




このブログは、ツイッターよりは閲覧している人たちの年齢層が高いと見ている。「ネットプリント」と言われてもサッパリなんのことかわからないかもしれない。
でも、ここに来たからには、ネットプリントの出しかたを覚えて帰っていただきたい。

まずコンビニ、(この場合はセブンイレブン)のコピー機に行っていただこう。
「ネットワークプリント」をタッチする。
番号を入れる画面がでるから、上の数字を入れる。次へ。
設定画面が出るが、なにもさわらなくていいと思う。「A3 2枚 白黒」になってればOK。次へ。
40円入れる。印刷が始まり、コピー機でコピーをしたときの感じで紙が出てくる。
それだけ。お釣りを取り忘れずに帰ること。

覚えてしまえばなんにも難しくない。
ネットプリントは基本的に一週間の期限があるので、後回しにせずなるべく早く出したほうがいい。

期限つきの作品なので、このブログでも素早く紹介することにした。









さてここからはその『天才歌人ヤマダ・ワタル』の感想。



「天才歌人ヤマダ・ワタル」読んだ。なんか考えちゃうね。なんか言いたくなる。



歌壇の陰口や皮肉がいろいろ出てくる。どっかの掲示板かと思った。「耳を貸す必要はこれっぽっちもない」とかなんとか言いながら、それでもかなりの文字数をつかって執拗にそれは書き出される。
まったく無視すればいいかというとそうではなく、「常連客」を無視したことでヤマダワタルは心身に傷を負う。


ヤマダは指折り五七五七七で犬に話しかけたり、素敵なバーをやっていたりするから、良い人物のように感じられる。
しかしよく読むと、来る客はひどい人ばかりだ。彼のなにかがそれを引き付けているんじゃないか。それに、飲み物に何か混ぜて出しちゃうあたりも、彼が善人でないことを示している。


グラスを叩きつけたつもりが眼鏡だったなんてこと、まずないでしょう。でもこの小説には2度ある。どうしても叩きつけて割ることができないグラスとは、歌人にとっての歌なんじゃないかと思った。誰かの歌に似てしまうこととか。
眼鏡も英語にすれば「グラス」だから、洒落になっている。


ダンゴ虫入りの酒をヤマダは変な味だと思ったり美酒だと感じたりする。これこそ短歌のむずかしさだと思う。どちらも真実だ。手を入れて良くなるものと悪くなるものがある。


歌集批評会でマイクを離さない「最悪の老害」のくだり。常連客の「糞」の話はなるほどひどいけど、擁護するヤマダの「短歌音」の論は深読みのしすぎでオカルトじみている。読者はどちらにも転べなくなる。
どちらにも転べないが、どちらにも一理ありそうだ。二つの不正解を示され、読者はどう考えるのかを問われている。


常連客がいかにも悪っぽいからヤマダに善を求めたくなるが、そのヤマダも信用ならない。
そもそも語り手もどこまで信用してよいかあやしい。この小説に出てくる何者にも慎重にかからなければならない。
語り手が言う、序盤の「漢字にも詳しい知性の輝き」からすでに皮肉の匂いがする。その次の文章では、歌人には豊かな教養もなければ政治への関心もないと言わんばかりだ。毒があり、油断ならない。

山田航さんのことを持ち上げてるように見えて「合衆国の現職大統領のような素晴らしいリーダーシップ」などと、これまた毒を含ませている。

山田さんのどこがトランプ大統領なのだろう? 
「かばん」で『水に沈む羊』の歌集評を書かせていただいたことがあるけど、トイレでいじめられたりコカコーラゼロを浴びせられてるようなイメージで、どうも結びつかない。
なんてことを書いたら、作中人物と作者と一緒にするなってことになるのか。



最後の段落は一転して調子が変わる。というか、ヤマダから離れる。
すべての短歌が「お国のため」につくられているかのようなトンデモな論があらわれる。これまでは作中人物が論じていたが、語り手が論じはじめた。
とんでもない話だが、まるっきり外れているわけでもない気もしてきて、「肩から上がまるごと欠損した作業員」によってこれはフィクションだと思い直したりもした。

でもオレの知ってるいくつかのブックオフは「歌集の棚が奇妙に充実して」いないからなあ。

ややグロテスクな風景で終わるけれども、最後の一行が多くを語っている。


と最後まで見てからあらためてタイトルを見ると、ヤマダ・ワタルのどこが天才歌人なのかと思うね。気持ち悪いやつらの話に相槌をうって異物混入させて棚に頭ぶつけてるばかりだ。「天才バカボン」みたいな意味での「天才」かな。



四方八方に毒を撒いた、歌壇につよく警鐘を鳴らす小説だ。
毒といえば、異物の入った酒を飲まされているのは、読者も同じことなのだ。変な味の小説とするのか、あるいは美酒とするのか。


「中庸の徳」というのが昔からある。
崇めることも貶めることも違う。ゲスの勘繰りにも一片の真実はあるが、足をとられないことだ。仕事を丁寧に見て、良いところを評価して悪いところは指摘すればいいんだ。マイクを離さない歌人には、角が立たない程度に注意するのが正解だ。
オレはそう思います。

松尾スズキに『同姓同名小説』という、有名人と同姓同名の主人公ばかりでてくる本があったな。


「正解」などとつまらんことを言ってしまったが、オレの中にも欲望があって陰湿な部分があるからくすぐられるんだと思う。


【2017.8.22付記】
付け足すと、ヤマダのやってるバーというのは、ネット掲示板の風刺だと思っていたが、もう少し広くて、ツイッターのいわゆる「短歌クラスタ」の風刺でもあるんじゃないか。歌人の集うSNS全般といえる。ネットでは年がら年中いつだって馴れ合っていられる。それが「常連客」だ。
表面は「隠れ家のような素敵なバー」だが、その中では悪口ばかり言う不愉快なやつらが酔っぱらっている。対話はなくて、一方的に話が垂れ流される。こんなところにいるかぎり、ろくなことはなさそうだ。
マスターであるヤマダは彼らに理解をしめすが、それも表面だけのことだ。うわべだけの場だ。

なんて言ったら「わたしと○○ちゃんや△△ちゃんのツイッターでの関係はそんなうわべだけのものじゃない」という反発もあるかもしれない。

戯画っていうかカリカチュアっていうのか、こういうのは大袈裟に書かれるものだ。目が少し小さい人の目はすごく小さく描かれ、目が少し大きい人は目をものすごく大きく描かれる。ここでは歌壇の悪い部分が大きく描かれているわけだ。
大袈裟だし言ってしまえば嘘なんだけど、創作だからそれでいいんだけど、それっていうのは、このままこの方向に進めばこうなりかねないぞという警告にもなりうるわけだね。



以上です。
んじゃまた。



▼▼▼



#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました





2017年7月に発表した/掲載されたオレの短歌まとめ|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n3dc9e6680faa

2017年6月に発表した/掲載された短歌まとめ【25首】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n6a0753b5ac49

短歌パトロール日誌【最終回】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n41c835707189

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌以外編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n68525cac4bfd

工藤の有料マガジン【500円】やってます。よろしくお願いいたします。


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mk7911 at 06:49|PermalinkComments(0)

2016年11月04日

スマホで縦書きの文書をつくる/ネットプリントとして発行する

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また遅れたダサい話で申し訳ないんだけど、オレはパソコン持ってないんです。スマホでなんとかやっている。

あるところで、メールにファイルを添付するかたちで原稿を募集していた。
原稿はワードで、縦書きで、通し番号を打って、それをEメールに添付して送ってくださいと。
でもオレ、やったことないんですよそういうこと。
けっこうそういうのって、こちらが「できません」って言うと「じゃあメール本文でもいいですよ」とか「郵送でもいいですよ」って言ってくれるんだけど。いつもそれだと申し訳ないじゃないですか。

で、調べたんです。




まず、ワードで文章をつくるのがわからない。アプリ取ればいいのかと思うが、どれを取ったらいいのか。
それと、文章を縦書きにするには?

Android版ワードで縦書きはできる?機能に制限はある? https://t.co/M7ZCBUb3yi
ここ見たらそれがよくわかった。
スマホのアプリで縦書きで文書をつくる方法を知ったんで、やってみた。

「Polaris Office - ワード、エクセル、PDF」
https://t.co/iOH3nVKHWx
このアプリを使った。
文章を「すべて選択」している状態でだけ文字の縦横を変更できるってのがミソだね。ミソってもう言わないのか。
自分が打ち込んだ横書きのものが縦書きになった瞬間は感動した。おおーって。縦書きのまま編集できる。おおーって。


文章を「ファイル」にする方法もわかった。
「保存」したら「共有」で「メールに文書を添付」する。おわり。
オレにもできたぜ。


一枚あたりの行数を30行にしてくださいとも言われていた。それは難しかったんだが、なんとかなった。
編集画面の「ホーム」の「10」となっている数値をいじると文字の大きさがかわる。「12」にすると30行になった。だがこれは正攻法ではないのかもしれない。
基本的には、スマホで行数変更はできないようだ。知恵袋の人たちはそう言っていた。



スマホでワードを使って縦書き文書を作る方法、それをファイルにしてメールに添付する方法については以上。






ここからは
スマホひとつ、アプリひとつで簡単にネットプリントを発行した話 : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52177151.html
という記事のつづきになる。


上のようにしてワードでつくった縦書きの文書をネットプリントにできるのかと思って、こないだ書いたセブンイレブンのネットプリントのアプリ
「netprint」
https://t.co/qLGpNyAjOs
と組み合わせてみた。

ネットプリントのアプリでは
【1】画像やファイル、
【2】テキスト、
【3】webページ  のほかに、
【4】メールでファイルを送信してそれをネットプリントにすることができる。

さっき覚えたテクを使って、ファイルにした文書を【4】の方法でメールに添付しネットプリントのアドレスに送ってみた。
そしたら、縦書きの文書がネットプリントになった! 正常に送信できた。

でもエラーがおきることがある。入っている記号によってはうまくいかない。はじめは失敗した。
どの記号がエラーの原因なのか調べるために記号を削ったり付けたりしながらなんども送信した。そしたら「○」が原因らしい。これ一文字が入っているためにネットプリントにできないのだ。
けっこう普通に使いそうな記号だけに、やや驚いた。そんなのがエラーになっちゃうのかと。






とりあえずこれで、縦書きの文章をつくってネットプリントで出すことができるようになった。

じゃあそのテクを使ってネットプリントでなにか発表するのかというと、特にそういうつもりもなかったんだな。
でもいいじゃないですか。自分の歌が印刷されるとどう見えるのかを確認できるんだから。

現代詩手帖だったと思うんだけど、投稿欄の選者の方が(三角みづ紀さんだったかな?)、選評に「自分の作品が印刷されたらどう見えるのか、プリントアウトして確認してみてください」ってことを書いていた。短歌でそれは言われたことないけど、それはなるほどそうだなと思った。詩の場合は改行も行空けもあるからな。



今回はこんな感じです。





関係ないけど、今日11/4は誕生日です。また年をとってしまった。あーやだ。鏡を見たらシワが気になる。ああ。


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2016年10月17日

後にのこる活動、のこらない活動【2016.10.17】

10/17。月曜。くもり。



たまに見るドラマで、金髪のうるさい調子に乗ったやついると邪魔で見たくなくなるな。どのドラマとは言わないけどさ。髪の色でキャラクターを分けるとか、実写でやるのはどうなの。







最近は、ツイキャスとかネットプリントとか、後に残りづらい活動をしている歌人が増えたという指摘をツイッターで見た。ツイッターも速度があって、残りづらいのかもしれないな。
一瞬のものには一瞬のものの楽しさがあり、記録し積み上げてゆくのは地味で根気が要る。どちらを選ぶかだ。



ブログというのは「ウェブ」+「ログ」からきているくらいで、記録のためのものだ。サービス停止の危険はあるが、無期限に公開されていて検索すればすぐみつかるし、いくらかは後に残りやすい。

オレだってブログで後に残ることをやってるつもりなんだが、実際はあんまり参照されていないのだ。
篠弘の短歌史の本の要約とかもやってるんだが、ほとんどアクセスされない。 http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/cat_10055363.html



小高賢の本の「はやわかり短歌史」はYahoo!知恵袋で紹介された関係で、よくアクセスされる。 http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52001584.html


ウシジマくんとか、ドラクエ3とか、奨学金裁判の記事はながく読まれているんだが、肝心の短歌の記事があまりパッとしない。うーむ。



山田航さんの「現代歌人ファイル」みたいな、ながく続くシリーズものがあるといいのかな。穂村さんの作品鑑賞も長いシリーズだった。

それに比べると、オレはけっこう行き当たりばったりなところがある。読んだら記事にするけど、読まないこともある。結社誌と「うたつかい」だけはいつも届くものだから欠かさずに感想を書いているが、それ以外はやったりやらなかったりで、徹底していない。「短歌研究」は数年間欠かさず感想を書いていたが、最近定期購読をやめたので、これからは欠ける号もあるかもしれない。

いろんなことを徹底してながくやれるといいんだがな。
「ぬらっと!短歌大賞」は半年に一度の企画だが、なにかそういう企画があるのもいい。

おっと、ブログを語りはじめると長くなる。







昨日は日経、今日は読売と、短歌が載っている。載ると機嫌がよい。
世に出てるって感じがする。
もっといろんな角度から出てみたいものだ。
読売新聞の一面の「編集手帳」ってところに、読売歌壇の短歌が引いてあった。こんなふうに引用されたらうれしいだろうな。そして、こんなところは毎日チェックしてないから、誰か親切な人が教えてくれなかったら気づかないかもしれない。
オレのいないところでオレがほめられていたら悔しいなあ。けなされてたら聞かなくていいんだけど。






有料記事のご案内。

noteの「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事が読めます。ここでしか読めない記事がたくさんあります。

汚染歌人|mk7911|note(ノート)https://t.co/57jUdAW2xN
歌人ではオレにしか書けない領域のことを書けたとおもいます。



2016年9月に発表した/掲載された工藤吉生の短歌まとめ|mk7911|note(ノート)
https://t.co/eMiUGEBofR
さまざまな場所に出した28首。


決めつけは「持論」ではない もったいないお褒めの言葉へし折ってやる|note(ノート)
https://t.co/WFGFmcJ8KG
むちゃくちゃに毒づきました。


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mk7911 at 19:55|PermalinkComments(0)

2016年10月11日

スマホひとつ、アプリひとつで簡単にネットプリントを発行した話

遅れてることを書くようだけど、ネットプリントが自分でも発行できることを知った。アプリつかったら、スマホひとつで簡単にできた。
ひとの作品を取り出すことはあっても、自分が出すっていう発想がゼロだった。


「netprint」
https://t.co/qLGpNyAjOs
このアプリ。


写真やファイルからつくれたり、
テキストをそのまま打ち込んだり、
Webのページをそのままプリントしたりもできる。
テキストは横なので、これを縦にしたり工夫しようとすれば別の技が必要になる。

べつにネットプリントでなにか発表しようという気はなかったんだけど、ひとんちのプリンターが自由に使えるようになったと思えば、便利になった。


最初にやってみたのが、自分のブログのトップページのURLだった。
https://t.co/pt7T4bv8Gc と入力してこれをネットプリントにしてみた。1分くらいでつくれてしまう。
結果、20枚のネットプリントができた。縦に長いトップページが20分割されたのだ。
ネットでアクセスすれば、縦にスクロールしてすぐにすべて見れるものを、わざわざコンビニに行って何百円もかけて20枚の紙にして読むというのは、まったく無意味である。
しかしまあ、なるほどこういうものなのか、ということはわかった。


ためしに有料記事のURLを打ち込んでみたら、「送信失敗」とでた。当然といえば当然だが、安心した。


ほんとに発行番号もでるし、
料金も表示されるし、
期限もでるし、
「おお~オレがネットプリントを発行してるぜ!!」
という気分になれる。



テキストを直接打ち込むと、文字数はどれくらいまでいけるのかと思って長文を入れてみたら、130行くらいで切れていた。
ファイルの形で送信するとちゃんと入る。

写真を送信すると送信にやや時間がかかる。







アプリで送信したものをセブンイレブンで実際にプリントしてきた。実際にプリントしないとわからないこともあるだろうと思って。

テキストからのネットプリント、
webページからのネットプリント、
撮った画像からのネットプリント、
それぞれをためした。





まず「テキストをプリント」したものから。1枚に70行。1行に70字くらい入りそう。 https://t.co/x62svJnUzj

CAM00324





二枚を一枚にしたら文字が小さくなるけど、それって読みづらくないかと思って出してみた。読めない小ささではなかった。 https://t.co/3UlXmmquQs

CAM00325








テキストは、オレの短歌botを使用した。
ちなみにネットプリントのアプリの「テキストをプリント」では、この量が限界で、これ以上多くの文字を入力しても反映されない。


撮った画像をネットプリントにしたもの。A4にしても心配したほど画像は荒くならず、アリスはかわいかった。 https://t.co/a3VzONTy1K

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webページをネットプリントにした。御前田あなたさんが四コママンガに描いてくれたオレの短歌。 https://t.co/IZPZZvZ2gy

CAM00327



四コマが一枚におさまるとよかったのだが、オレの力ではどうにもならず、四コママンガが二枚になった。



最後にブログ「食器と食パンとペン」をプリントしてみた。もちろん個人的に楽しむため。 https://t.co/ZnE2bRBnFq

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数えてみたら、安福さんには11枚も今までに短歌をイラストに描いていただいていた。こういうものは紙にもして大事に持っておきたい。



やり方としては、
まずブログ「食器と食パンとペン」のスマホ版から自分の名前で検索する。
そうすると、自分の短歌のイラストだけが一ページに一覧で表示される。
そのURLをコピーして、
ネットプリントの「ウェブページをプリント」に入力し送信する。



もちろんA4でバッチリ出すぜ! という意気込みだったんだが、料金が780円と出てギョッとして、「2枚を1枚」にしてしまった。
コピー機に一度に780円も入れるのは抵抗があった。でもやっぱり、大きくプリントすればよかったという気持ちになってきた。



記念としてぜひとも残したい画像、webページがあったら紙にしておくのもよいのではないでしょうか。


画像が途中でちぎれてしまうのを心配したんだが、今日試したところでは全然そういうのはなかった。
四コママンガが二コマずつにはなったけど。







縦書きにできれば歌会のための詠草一覧がつくれたりするし、
おしゃれに作れれば作品集として配信することもできる。

が、そこまでやろうとするとなかなか工夫が必要だ。ちょっと熱意が足りなくてそこまでには至らなかった。今回は、とりあえずスマホひとつ、アプリひとつでどのようなネットプリントを発行できるかを画像とともに見てみました。



おまけ
猫のアリスの画像の発行番号は
75135898
セブンイレブンのコピー機から、好きな大きさで出してみてください。A4ならばカラー60円。 10/15 23:59 まで。


工藤吉生の初期短歌130首の発行番号
24059822
これはネットで読めるものなのであんまりおすすめではないですが、一応。これも10/15 23:59 まで。モノクロでどうぞ。



御前田あなたさんの漫画はこちら。
http://s.ameblo.jp/motokichi26/entry-11894907436.html



「食器と食パンとペン」の工藤吉生に関係した記事一覧
http://syokupantopen.jugem.jp/?search=%B9%A9%C6%A3%B5%C8%C0%B8










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決めつけは「持論」ではない もったいないお褒めの言葉へし折ってやる|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nc8ee448621dc


引き受けてゆくこと|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n53ba47d45c33



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mk7911 at 16:48|PermalinkComments(0)